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2024年9月22日(日)にヤンマースタジアム長居で開催された『KAMIGATA BOYZ DREAM IsLAND 2024 ~やっぱこの街好っきゃねん~』。KAMIGATA BOYZ として活躍中のSUPER EIGHT、WEST.、なにわ男子、Aぇ! groupの4組とLil かんさい、Boys be、AmBitiousら関西ジュニアが勢ぞろいしたチーム関西のステージをレポートします。最強無敵の関西人チーム・KAMIGATA BOYZが浪花から日本を元気にするエンタメを発信!明るく無敵なパワーを放つKAMIGATA BOYZは、関西発のファミリープロジェクトとして結成されたユニット。2024年5月、SUPER EIGHT、WEST.、なにわ男子の3組が、上方魂全開で底抜けに明るく照らす楽曲「無責任でええじゃないかLOVE」をデジタルリリースして話題に。前作時点でメジャーデビュー前だったAぇ! groupは、9月18日に配信リリースされた2枚目のデジタルシングル「世界を明るく照らしましょう」から満を持して参加。さらにパワーアップした彼らの初のライブが、9月21日、22日、ヤンマースタジアム長居で開催された。2日間で11万人を動員したライブは、KAMIGATA BOYZでしかできない豪華絢爛の浪花の夏祭りに…!この日のヤンマースタジアム長居は、朝からあいにくの雨模様。しかし、定刻の17時を迎える頃には“底抜けに明るく世界を照らしたい”というKAMIGATA BOYZの想いに賛同するかのように雨雲が消え去った。関西をルーツとするグループとジュニアが一堂に会して開催されたライブは、演出を手掛けた大倉忠義さんがそれぞれのグループへ招待状を送るオープニング映像からスタート。配達人役として、松竹座育ちの永瀬廉、向井康二も映像に友情出演し、チーム関西が大集結。会場に集まった5万5千人が沸いた。1曲目は、KAMIGATA BOYZの「無責任でええじゃないかLOVE」を全員揃って披露。道枝駿佑さんが「愛してるよ」、小瀧望さんが「そばにいてよ」と恰好良くささやくと、村上信五さんが「かまへんでぇぇ~っ!!」と関西弁で叫んで笑いを誘ったり、合間にギャグを盛り込んだり。コテコテの関西色を詰め込んだ歌詞の楽曲を明るく歌い踊り、ここから日本を元気にしてくれそうな圧倒的な西のパワーを見せ付ける。なにわ男子の「なにわ Lucky Boy!!」、WEST.の「ズンドコ パラダイス」、SUPER EIGHTの「前向きスクリーム!」と底抜けに明るい楽曲を畳みかけた所で「僕たちがKAMIGATA BOYZでーす!」とあいさつ。桐山照史さんが「雨が止んで良かったですね」と言えば、晴れ男の重岡大毅さんも「雨止んだこと、もっと喜びましょう!雨止んだよ~!」と飛び切りの笑顔を見せる。KAMIGATA SUMMER MEDLEYと題したパートでは、Aぇ! groupがSMAPの「BANG! BANG! バカンス!」を隣にいるメンバーと肩を組みながら陽気に歌い上げる。夕陽が一瞬差し込める中、なにわ男子がHey! Say! JUMPの「ファンファーレ!」、WEST.がNEWSの「恋を知らない君へ」をしっとり聴かせる。前半のラストは関西ジュニアが歌い継いできた「シルエット」を。「大阪ロマネスク」ではデビュー組の24名が24台のリフターに乗り、夏の終わりを惜しむかのように大阪の夕暮れに想いを届けた。MCでは、今年20周年を迎えたSUPER EIGHTを関西グループ全員でお祝い。ケーキと花束が贈られると、全員で記念撮影タイム。大橋和也さんが「皆、EIGHTさんに拍手を~!」と会場に呼びかけると、盛大な拍手が巻き起こった。20年間走り続けた想いをトップバッターで語ったのは、大倉さん。「本当にいろんなことがあって。20年続くとも思わなかったし、途中で終わるかなという日もやっぱりありましたから。それが今日ステージに立てていることが嬉しいです。続いたことが本当に良かった。この背中を見てもらって、これから何年もやって欲しい人たちがいっぱいて幸せです。ありがとうございました」。安田章大さんは「後ろで(後輩の)皆がステージに立っている姿を見ていると、4年前と比べて遥かに成長していて。すごい頼りになるなって。それぞれがそれぞれの見せ方をちゃんとやっている姿を見て、お父さんのような感覚になりました(笑)。僕たちは20年目ですけど、WEST.は10年、なにわ男子は3年、(Aぇ! groupは)始まったばかり。死ぬまでアイドルやって下さい」と後輩たちに熱く呼びかける。そして、「ついこの間まで、仙人みたいな髪型だったんですけど、こんなアイドルっていうのもいるんだなと思ってもらえるのがSUPER EIGHTだったらいいかなと思っております(笑)。 たくさんの黄色い声を聞かせてくれてありがとう」。横山裕さんは、「昨日、久々に丸山(隆平)くんとご飯を食べて。何年ぶりかな。こうやってたまにメンバーと集まることも大事かなって思ったんですけど。1つ丸山くんに叱られたことがあって。『裕ちん、マジでファンサしぃや!』って、マジでブチ切れられて(笑)。俺、(今日は)めちゃくちゃファンサするし。それは負けへんから!後輩にも負けへん。今日もほんとにこうやって後輩の皆さん、そして、皆さんと迎えることができて、本当に感謝しています。ありがとうございました」と丸山さんとのやりとりを再現して笑わせた。「ありがとうございました。貴重な時間を我々に費やしていただきまして」とお礼を伝えてから語り始めたのは、村上さん。「本当に長くやっていれば、いろんなこともありますし、メンバーに腹立つことも出てきます。それは必ず。でも、長くやっていれば何でも乗り越えられて、僕はグループ結成してから、今が一番メンバーのことが好きやし。胸を張って誇りでしかない。支えてくれる皆さんがいて、いろんな景色を見させていただいていて。みんなでしか見られない、各グループの景色っていうのが必ず出てきますから、ぜひ長く続けていろんな景色をファンの皆さんと見てください」と、メンバー愛を爆発させながら、後輩の活躍を願った。丸山さんは「20年間、やっぱりいいことばかりではなかった。ただ、それをファンの方々と一緒に共有して、一緒に乗り越えてくれて、ここに本当に今いられるのは、すごくありがたいです。初期の方から歌っている曲も20年続けてくると違う風に響いて聞こえてきたり、歌う時もマインドが変わってきたり。結構、癖が強い曲も多いですけど、それが深みを増していく。長く続けることは本当に簡単なことじゃないんだけど、みんながいてくれたから、祝ってもらうこともできるし、本当に感謝でございます」とお礼を伝えた。その後、「こういうの、俺に似合わないかな…20周年ギャグ!」と叫んで、「パンパンパカパカパンパンパカパカ、皆がいる~、これ天国。今地獄~!」と、ギャグを公開。すかさず、照れながら「俺だけや、涼しいの(笑)。皆の貴重な時間を奪いまくって、罪の意識ドーーン!」とギャグを畳みかける丸山さんの姿に高橋恭平さんが「見習います!」と微笑む。丸山さんはこの日もドキドキしながらギャグ披露したそうで、「20年間ずーっとこんな感じ!」と笑わせた。後半の目玉は、シャッフルコーナー。なにわ男子やAぇ! groupがまだ駆け出しのジュニア時代に何度も歌ってきた「SUPER ROCKET」を大西流星さん、道枝さん、高橋さん、長尾謙杜さん、佐野晶哉さん、Lil かんさいというメンバーでアイドル力をフル発揮しながら笑顔で可愛らしく歌う。佐野さんがシャカリキに踊る姿も発見!一方、西畑大吾さん、藤原丈一郎さん、大橋さん、正門良規さん、小島健さんは、レーザー光線が飛び交う演出の中、男っぽく「Midnight Devil」を。“君を奪いたい”と、許されない恋を歌う切ない表情は、“あの頃”より成長を感じさせる大人の雰囲気たっぷりだ。会場の黄色い歓声もひと際大きいものに。村上さん、濵田崇裕さん、小島さん、岩倉司さん、真弓孟之さんは、白いスモークと共に登場。「LOVE & KING」で、はじけまくって大暴れ。濵田さんがラジカセを持ってあおる姿や「飛べ、飛べ!」と激しくあおる小島さんに会場も大きく盛り上がった。重岡さん、西畑さん、伊藤篤志さんのメンバーカラー赤の3人が赤色のキラキラ衣裳をビシッと着こなして歌ったのは、「Dial up」。NYC boysの曲でもあるこの曲は、元々は重岡さんが所属していた7 WESTで歌っていた曲。ずっと応援し続けてきたファンは、当時の姿も重なり懐かしい気持ちに浸っていたはず。グループの中ではやや小柄の安田さん、神山智洋さん、大西さん、末澤誠也さんは、かわいらしいジュニアの千田藍生さん、岡野すこやかさんと一緒に「おおきくな~れボク!!!」を。神山さんと末澤さんがぶりっこポーズで頬に手を当てるなど、可愛らしいしぐさを振りまく一コマも。末澤さんはハグポーズをしたり、キュートなダンスをしたり、普段とのギャップに驚かされる。ラストは安田さんがお茶目な顔で「これ以上はおっきくならないですぅ」とニッコリ。そして、白馬の王子様のように「DERA MY LOVER」を歌ったのは、中間淳太さん、小瀧さん、長尾さん、大橋さん、西村拓哉さん。小瀧さんの甘い歌声から始まるロマンティックなナンバーに会場はうっとり。中間さんと長尾さんが見つめ合って歌ったり、西村さんと大橋さんが肩を組んで歌ったり、仲良しぶりにもクギ付けに。ラストは中間さんが「ねぇ、聞いて、愛してる」と告白の台詞をささやき、5人でハートを作ってキメポーズ!しっとりしたバラード「夏のハイドレンジア」で歌声をのびやかなボーカルで切なく届けたのは、丸山さん、桐山さん、濵田さん、高橋さん、佐野さんだ。リフトでファンのペンライトの輝きをみつめながら歌う姿は、スマート。「ichiban」のイントロが流れ、キャーという声が上がるなか登場したのは、神山さん、藤原さん、末澤さん、草間リチャード敬太さん。花火が吹き上がる中、キレ味たっぷりに激しくダンスする姿が男らしい。横山さんと正門さんは、ギターをかき鳴らしながら「宙船」を熱く披露。この日横山さんが弾いていたのは黄色のギター。2年前に横山さんが自分のギター買いに行く際、正門さんに付き添ってもらい選んでもらったものだ。ふたりの絆を感じさせるセッションとなった。大倉さん、藤井流星さん、道枝さんの高身長でスマートな3人の選曲は、「青春アミーゴ」。大倉さんと藤井さんによる“修二と彰”が歌っていると、途中で道枝さんが二人の仲を引き裂くように登場し、ラストにVサイン。この3人は今回のライブのセットリストの話し合いにも参加したという。目まぐるしいセットリストで、それぞれのユニットにハマる楽曲を選曲していたのはさすがの一言。そして、ラストスパートでは、嵐の「Monster」、WEST.の「ええじゃないか」を全員で歌い、チーム関西のこれまで築き上げてきた歴史と絆、団結力を証明してくれたステージとなった。終盤、「私は今、どうしても言いたいことがあります」と突然言い出す横山さんに「なぁに?」と声を揃える会場。「どうしても、今、言わなきゃいけないことがあります。言ってもいいですか。「ねぇ、今もだよ…」と、甘い声で「初心LOVE」の道枝さんのキメ台詞をささやく横山さん。続いて、「そんなことじゃなくて、本当に言いたいことがあります。LOVE & KING!」と今度は村上さんのキメ台詞を叫ぶと、すかさず村上さんが「思いの他、恥ずかしいですよね(笑)」とフォロー。その後、横山さんが「泣いても、笑っても、この時間はもう帰ってきませんよ。思いっきり声だそうぜ。行くぞ~!」と曲フリして「ズッコケ男道」へ。最後にグループの代表者による挨拶が。なにわ男子からは西畑さんが「大好きなここ大阪で、大好きな先輩方と大好きな後輩ちゃんと一緒にKAMIGATA BOYZとしてこのスタジアムに立ったことを本当に光栄に思います。またいつかKAMIGATA BOYZとして、どこかで集まれるように。その集まりを夢見てこれからも精進していきたいと思いますので、これからも何卒よろしくお願いいたします」と背筋を伸ばす。Aぇ! groupからは正門さんが「皆さん改めまして、本日は最高の時間、そして、最高の思い出を本当にありがとうございました。Aぇ! groupとしてはですね、デビューイヤーにKAMIGATA BOYZとして参加して、チーム関西で先輩方、そして大事な仲間たちとこういうかけがえのない時間を過ごせたことが本当に幸せですし、一生の思い出になっていきます。今日という日が皆さんにとって最高の思い出に、最高の宝物になっていくように、これからも応援してくれるかと思うアイドルになっていけるよう精進して参りますので、どうぞついてきて下さい」と、頼もしい言葉を。WEST.からは小瀧さん。「今日はホントにライブがあるのかなというぐらいお昼は土砂降りで…。不安でしたけども、無事こうやって公演をできることができて、本当に良かったなと思います。来て下さっている方もそうですし、配信で今見て下さっている方、ありがとうございます。僕たちは今日こんなに素敵な景色を見られて、素敵な笑顔を見られて、本当に幸せものです。ここで終わりたくないなという気持ちがあるので、またぜひぜひ機会があれば来てください」。最後にSUPER EIGHTを代表して安田さんが「皆、楽しかったかい? もっと声出していいから! 楽しかった? (「イェーイ!」と会場)KAMIGATA BOYZのライブは皆さん参加してもらわなきゃダメですよ。KAMIGATA BOYZ、元気ですか?」とコール&レスポンスをしてから、「皆さんアイドルは心が折れないと思っているかもしれませんが、ちゃんと1個1個、心がポキポキ折れる瞬間があるんです。だから、みんなが僕たちのことをどうか、どうか救ってあげてください。いいですか?いただいた愛情は、もっとたくさんの深い愛情でお返しするから。僕たちがあなたたちを連れていくから、いろんな景色、いろんな思い、たくさんの経験をさせるから。だから安心してついて来て下さい。この僕たちと新しい未来を明るく照らして、皆で明るく明日も生きていきましょう。嬉しい時も、悲しい時も、全部笑っていってくれ」と呼びかけ、ラストソング「世界を明るく照らしましょう」へ。この曲は、KAMIGATA BOYZの新曲。日々の疲れや悩みを吹っ飛ばす令和版の“明日があるさ”のような、最強ポジティブソングだ。人情と笑顔で繋がる世界は明るいと歌い、この世を生き抜く活力を与えてくれるチーム関西のメンバーたち。アンコールでは、ジュニア時代、皆が歌ってきた関西ジュニアの名刺代わりの代表曲「関西アイランド」を総勢106名でパフォーマンス。横山さんが「皆さんのこと、本当に愛しています!」と愛と感謝を伝えて幕を閉じた。最強無敵の関西人・KAMIGATA BOYZが笑い飛ばしながら、これからも日本のエンターテインメントを盛り上げてくれることに期待したい。取材、文・福田恵子
2024年10月01日STARTO ENTERTAINMENTから登場した新ユニット『KAMIGATA BOYZ』が14日、公式Xを更新。新曲のデジタルリリース決定を発表した。【画像】連ドラ初主演決定のAぇ!group佐野晶哉、新アー写公開に「おかしいてwww」関西人すぎると話題に『パワーアップした “#最強無敵の関西人”お楽しみに!』と綴り、1枚の画像をアップ。同事務所に所属する「SUPER EIGHT」「WEST.」「なにわ男子」の関西3グループが参加する新ユニット「KAMIGATA BOYZ(カミガタボーイズ)」が今年誕生。5月リリースの「無責任でええじゃないかLOVE」に続く今作「世界を明るく照らしましょう」には、5月にデビューを果たしたAぇ!groupも加わっている。関西の4グループ、総勢24名による新たな楽曲に、ファンから公開を待ち望む声が多数寄せられている。◤ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ #KAMIGATA_BOYZ 【9月18日0:00〜】 「 #世界を明るく照らしましょう 」 配信リリース決定!!!______________◢ #SUPER_EIGHT #WESTꓸ #なにわ男子 #Aぇǃgroup パワーアップした“ #最強無敵の関西人 ”お楽しみに! pic.twitter.com/lnA1yhEgeE — KAMIGATA BOYZ (@DREAMIsLANDinfo) September 14, 2024 この投稿に、ファンからは「Aぇさんも完全参加の新曲!! 」「待ってました!!」「楽しみにしてますっ」など、多くのコメントやいいねが寄せられている。
2024年09月16日銀杏BOYZが現在開催中の全国ツアー『世界ツアー弾き語り23-24 ボーイ・ミーツ・ガール Boi Meets Girrrl』のトレーラー映像が公開された。6月6日(木) の新潟・新潟LOTS公演を皮切りに、全国7都市でツアーの集大成となる公演を行う銀杏BOYZ。本公演には各地ゲストアーティストが出演し、峯田和伸の弾き語りと特別編成(峯田和伸、岡山健二、加藤稜太)でのライブを予定している。銀杏BOYZ『世界ツアー弾き語り23-24 ボーイ・ミーツ・ガール Boi Meets Girrrl』トレーラー映像<ツアー情報>銀杏BOYZ『世界ツアー弾き語り23-24 ボーイ・ミーツ・ガール Boi Meets Girrrl』※終了分は割愛6月6日(木) 新潟・新潟LOTSOPEN17:45 / START18:30ゲスト:大木温之(ピーズ)6月11日(火) 宮城・仙台RensaOPEN17:45 / START18:30ゲスト:友部正人6月14日(金) 北海道・札幌PENNY LANE24OPEN17:45 / START18:30ゲスト:松本素生(GOING UNDER GROUND)6月21日(金) 福岡・福岡DRUM LOGOSOPEN17:30 / START18:30ゲスト:ホフディラン7月2日(火) 愛知・名古屋DIAMOND HALLOPEN17:30 / START18:30ゲスト:ホリエアツシ(ストレイテナー)7月4日(木) 大阪・なんばHatchOPEN17:30 / START18:30ゲスト:YO-KING7月12日(金) 東京・浅草公会堂OPEN17:00 / START17:45ゲスト:TOMOVSKYチケット情報:()オフィシャルサイト:
2024年04月20日昨年9月からスタートした銀杏BOYZのライブツアー「世界ツアー弾き語り 23-24 ボーイ・ミーツ・ガール Boi Meets Girrrl」。その名の通り、峯田和伸(ボーカル)がたったひとりで弾き語りでライブを行うツアーで、「全国47都道府県を巡る」というもの。この3月は前半に北陸+静岡などを巡り、中半からは東北+九州エリアでのステージがある。ここまで細かく全国を巡るツアーとしては2005年の「世界ツアー」以来、18〜19年ぶりとなるが、当時と今とで、そのステージにはどんな違いがあるだろうか。3月1日に開催された富山SOUL POWER公演の様子をここで伝えたい。「ごく普通のアンちゃん」の歌が始まると…3月1日のライブ当日の夕方。雨が降ったりやんだりする中、年齢層がかなりバラバラな客が、ひとりまたひとりと会場である富山SOUL POWERへと入っていった。この日は10代の若い客はもちろん、70代の客もいた。しかも、「子供と一緒に観に来た」というわけではなく、自身が「観たい」として訪れていたという。多くのロックバンドやシンガーを支持するリスナーには「世代」「このジャンルが好きそうな人」というすみ分けのようなものがあるが、銀杏BOYZにはそれがまったくない。幅広い層の人たちが支持し、そして皆が自由に楽しむことができるのも銀杏BOYZのライブの特徴だ。しかも、今回は峯田ひとりの弾き語りステージ。その「歌」たちを染み渡るように楽しめるはずだと期待感が膨らむ。こんな空気の中で、ギターを一本鷲掴みにしてステージにネルシャツを着た峯田が現れた。見た目だけを見れば「ごく普通のアンちゃん」という風情だが、これは峯田自身があえてそうしているのだろう。峯田は常々「自分はただの音楽好きの46歳」と語り、ある種の「ステージとリスナーの上下関係」みたいなものをなくすような発言をする。その上で「ライブ」という特別な空間に存在する「音楽があまねく人と人とのつながりや瞬間」だけを追い求めたいとも。そんな峯田が1曲目に「新訳 銀河鉄道の夜」を歌うと会場の空気は一変。神が憑依したかのような強さを与えオーディエンスは皆、息を飲むようにその音、歌詞、そして峯田の声に聴き入った。歌が始まると、ライブハウスの空気が一変続く「NO FUTURE NO CRY」「若者たち」といったアップテンポな楽曲でも、アコースティックギターを壊れんばかりにかき鳴らし圧倒。まさに「生の銀杏BOYZ」「生の峯田」を前に、オーディエンスがぐんぐん引っ張られていくように感じた。その神がかった歌と歌との合間に入るMCでは、まるで友達と話をするかのようにこんな話をした。「一緒に歌いたいという人は大声で歌ってくれて構わないし、踊りたい人は踊ってくれて構わないし、静かに聴きたい人はそうしてくれて構わない。お客さんたちと一緒に作り上げていく空間がライブの楽しみなので。そのためにも気持ちを込めて歌います」「一番信じられるものを求めて富山まで来た」そして、峯田がこだわる「ライブ」についてもMCでこう語った。「今回、47都道府県を巡っていますが、どんなに小さな街にもライブハウスというものがあり、どの会場にも『大きい音を浴びてぇ』『音楽聴きたい』っていう人が集まっています。そのひとりひとりは、きっと『チケットぴあ』とかでチケットを買って、その日を楽しみに日々生活している。その上でのライブ空間こそが僕にとって一番信じられるもの。インターネットでもSNSでもなく、やっぱり僕にとっては『ここ』が一番なんです。お客さんの歌声だったり、拍手だったり、怒号だったり、緊張感だったり。このライブの空気を味わいたいたくて、今日も富山まで来ました」中半までは銀杏BOYZの新旧の楽曲が演奏され、弾き語りだからこそより強く感じたのが銀杏BOYZの楽曲の多彩さだ。多くの人がそれぞれの生活で何度も聴き込んだ「あの曲」が次々に演奏されたもちろん「銀杏BOYZらしいメロディ」「峯田にしか表現できない独特の歌詞」といった傾向はあるが、この弾き語りによって次々に演奏される楽曲たちは、1曲として似たようなものはなく、それぞれ強い個性を放っており、オーディエンスもまたそれぞれの生活の中で何度も聴き込んだであろう「あの曲」たちを前に、ある人は一緒に歌い、ある人はじっと聴き入った。「自分のことだけは絶対に殺さないで」「死にさえしなければ、またいつかライブで会える」中半から後半にかけては「恋は永遠」「いちごの唄」「GOD SAVE THEわーるど」といったポップチューンが次々と演奏され、本編のクライマックスでは「BABY BABY」で大合唱。峯田が言う「一番信じられるもの」がいったんは終わった。峯田は長めのMCでこうも語った。「正直、他人のことなんて関係ないんですよ。でもひとつだけお願いがあります。自分のことだけは絶対に殺さないで。そうすれば、こうやってまたライブで会うことができるから。ライブハウスに来れば、また一緒に歌ったり、一緒に音楽を楽しむことができるから。だから、何があっても絶対に死なないで」アンコールでは、銀杏BOYZ の弾き語り楽曲としては馴染み深い「あの曲」で締め括られ、全17曲を終了。汗でボロボロになった峯田はオーディエンスに深々と頭を下げて「また会いましょう」とステージを後にした。アンコールのラストは弾き語り曲として馴染み深い「あの曲」だった47都道府県を巡った集大成的ライブも終演後、バックステージで改めて峯田に今回のツアーについて話を聞いた。「今日の富山で28本目だけど、言うまでもなくひとつとして同じライブはなかったです。それぞれの街で、それぞれのお客さんがライブに来てくれて、どのライブも僕にとっては記憶に残ってる。本当に不思議なんだけど、各地で『何を食べた』とかは覚えていないけど、ライブだけは各所ともに鮮明に覚えてる。これもライブと音楽の面白さ。不思議だけど、だからこそ、ずっと歌い続けられるんだとも思う」『世界ツアー弾き語り23-24 ボーイ・ミーツ・ガール Boi Meets Girrrl』はいよいよ後半戦に突入するが、集大成となる7都市での公演も追加発表された。47都道府県を生の歌声、ギター1本で巡ってきた集大成もまた、峯田がこだわり続ける「ライブ」の意義を強く感じるステージになることだろう。TEXT:松田義人(deco)PHOTO:芦沢洋介、松田義人(deco)<ツアー公演情報>銀杏BOYZ『世界ツアー弾き語り23-24 ボーイ・ミーツ・ガール Boi Meets Girrrl』追加日程6月6日(木) 新潟・新潟LOTSOPEN17:45 / START18:30ゲスト:大木温之(ピーズ)6月11日(火) 宮城・仙台RensaOPEN17:45 / START18:30ゲスト:友部正人6月14日(金) 北海道・札幌PENNY LANE24OPEN17:45 / START18:30ゲスト:松本素生(GOING UNDER GROUND)6月21日(金) 福岡・福岡DRUM LOGOSOPEN17:30 / START18:30ゲスト:ホフディラン7月2日(火) 愛知・名古屋DIAMOND HALLOPEN17:30 / START18:30ゲスト:ホリエアツシ(ストレイテナー)7月4日(木) 大阪・なんばHatchOPEN17:30 / START18:30ゲスト:YO-KING7月12日(金) 東京・浅草公会堂OPEN17:30 / START17:45ゲスト:TOMOVSKY■アプリ先行受付:3月20日(水・祝) 23:59まで詳細は こちら()※東京・浅草公会堂は対象外オフィシャルサイト:
2024年03月15日銀杏BOYZが、現在開催中の弾き語りツアー『世界ツアー弾き語り23-24 ボーイ・ミーツ・ガール Boi Meets Girrrl』の追加日程とゲストアーティストを発表した。このたび追加日程としてアナウンスされたのは、6月6日(木) の新潟・新潟LOTS公演から7月12日(金) の東京・浅草公会堂までの全7公演。またゲストとして大木温之(ピーズ)、友部正人、松本素生(GOING UNDER GROUND)、ホフディラン、ホリエアツシ(ストレイテナー)、YO-KING、TOMOVSKYが各地に出演する。チケットはオフィシャル先行受付を1月29日(月) まで実施中。銀杏BOYZ『世界ツアー弾き語り23-24 ボーイ・ミーツ・ガール Boi Meets Girrrl』チケット情報はこちら!()<ツアー情報>銀杏BOYZ『世界ツアー弾き語り23-24 ボーイ・ミーツ・ガール Boi Meets Girrrl』追加日程6月6日(木) 新潟・新潟LOTSOPEN17:45 / START18:30ゲスト:大木温之(ピーズ)6月11日(火) 宮城・仙台RensaOPEN17:45 / START18:30ゲスト:友部正人6月14日(金) 北海道・札幌PENNY LANE24OPEN17:45 / START18:30ゲスト:松本素生(GOING UNDER GROUND)6月21日(金) 福岡・福岡DRUM LOGOSOPEN17:30 / START18:30ゲスト:ホフディラン7月2日(火) 愛知・名古屋DIAMOND HALLOPEN17:30 / START18:30ゲスト:ホリエアツシ(ストレイテナー)7月4日(木) 大阪・なんばHatchOPEN17:30 / START18:30ゲスト:YO-KING7月12日(金) 東京・浅草公会堂OPEN17:30 / START17:45ゲスト:TOMOVSKY■オフィシャル先行受付:1月29日(月) 23:59まで()関連リンクオフィシャルサイト::
2024年01月15日来る12月13日(水)、大森靖子、銀杏BOYZ、ピーズのスリーマンでのライブが開催される。ぴあpresents『dabadabada vol.2 -Re:Re:Re:Live-』というイベントのもので東京・TACHIKAWA STAGE GARDENでのステージになる。各アーティストの詳細を知っている人ならわかる通り、大森靖子は銀杏BOYZとピーズに影響を受けて育った世代で、銀杏BOYZの峯田和伸はピーズに影響を受けて育った世代だ。いわば3世代の夢の共演と言っても良いものだが、その長兄と言っても良いピーズの大木温之は「まぁ『全然オシャレじゃない日本語の歌』でがんばるという意味では共通点かもしれないね」と照れくさそうに笑う。ここでは、その言葉通り「全然オシャレじゃない日本語アーティスト鼎談」と題し、彼らの共通点とライブにかける思いを、大森靖子、峯田和伸、大木温之の三者に語ってもらい、【前編】【後編】でお届けする。【前編】の今回はアーティスト同士の影響を受けたところ、交流秘話などを中心におおいに語ってもらった。ぴあpresents『dabadabada vol.2 -Re:Re:Re:Live-』チケット情報はこちら()「ピーズにはずっと運命を感じていた」(峯田)――峯田さん、大森さんにとってピーズは大先輩にあたりますよね。峯田和伸(以下、峯田)そう。はるさん(大木温之)の前ではこんな話はしたことないんだけど、実は僕、ピーズに運命のようなものを感じてたの。まず、僕ははるさんの12個下で干支が一緒で、さらに誕生月も一緒なの。さらに、僕が初めて組んだバンド、GOING STEADYを始めた1997年に、ピーズが『リハビリ中断』というアルバムを出して活動停止になっちゃった。「うわ、ずっと聴いていたピーズと一緒にライブハウスで共演できるかもしれないって夢を描いていたんだけどな」と思って。マジで「ピーズと対バンする」っていうのはこの頃の目標だったからね。だから、超悔しかったけど、でもさGOING STEADYが解散することになった翌月に、今度はピーズが復活したの。峯田和伸(銀杏BOYZ)大木温之(以下、はる)俺は峯田の生まれ変わりだね(笑)。峯田そんなことがあったから勝手にはるさん、ピーズには運命を感じてるんだ。またさ、運命的な話で言うと、靖子ちゃん(大森靖子)もそうなんだ。僕はGOING STEADY解散後に、銀杏BOYZを始めたわけだけど、そのときにさ、毎晩僕にメールをくれていたのが靖子ちゃん。当時はSNSなんかなかったし、手紙以外ではメールが主流だったの。そのメールのタイトルは必ず「大森 靖子」。「峯田さんへ」とかじゃなくて、自分の名前なんだ。しかも、ちゃんと苗字と名前の間に、絶対半角開けてるっていう(笑)。そのメールが毎回超長いの。大森靖子(以下、大森)でも当時のメールって500文字しか送れんかったから、そんなに長くないよ。大森靖子峯田いや、原稿用紙1枚分と思えばやっぱり長いよ(笑)。たださ、このメールがすごく面白いんだ。当時の靖子ちゃんは高校生だったけど、書いてあることがすごく面白かった。はるそれはファンレターみたいなものなの?ライブの感想とか?峯田いや、「今日学校でこんなことがあって」「親とこんな話をして」みたいな。大森今思うと怖すぎる。恥ずかしい……。峯田いや、でも面白かったの。その頃、銀杏BOYZのお客さんからいっぱいメールをもらったけど、靖子ちゃんとか他の面白いメールはちゃんと保存してた。面白いことを考える人だなと思って。それから数年後に、あるライブをライブハウスに観に行ったの。ライブハウスって、壁にいろんなバンドとかアーティストのチラシがベタベタ貼ってあるじゃん。その中にさ、「大森 靖子」っていう名前を見つけて。「あれ、この名前どこかで見たことあるな……あ、あのメールをくれていた人かも」って。でも、そのときに思ったのは「あの人なら、バンドとかもやりかねんな」っていう。そして、やっぱりチラシの「大森 靖子」は、あの頃僕に毎日メールをくれていた靖子ちゃんだったっていう。その後もぴあのイベントで一緒にツーマンをやらせてもらったりしたけど、これも運命みたいな感じがしてすごくうれしかった記憶がある。「ピーズの音楽の中には自分がいると思った」(大森)――もちろん、大森さん、銀杏BOYZ、ピーズでは表現面での共通点もありますよね。はる「全然オシャレじゃない日本語の歌でがんばる」とかそういうところは共通点なのかもね。普通、ロックって言ったら、もっとみんなカッチョ良いじゃないですか。大木温之(ピーズ)峯田でも、そういうピーズの表現みたいなところにはメチャクチャ影響を受けていますよ。歌詞とかね。長くなるから具体的には言わないけど、とにかくピーズは憧れのバンドだった。でもさ、初めてはるさんに会ったときの印象が最悪で。イノマーさん(オナニーマシーン)と一緒に本を出すことになり、その取材ではるさんに会いに行ったの。そしたらさ、指定されたのが赤羽のゲロ臭い居酒屋でさ。顔も見えないくらい真っ暗な電球の店で、闇鍋みたいなのが出てきて。「なんでこの鍋、こんなに酸っぱいんだ」と。しかも、はるさんまだ酒を飲んでた時期だから、勝手に飲んで取材になんないの。最終的にはベロベロになっちゃって、彼女が迎えに来てさ。最後は「バーカ、バーカ。お前らバーカ」って言いながら帰っていった。「なんなんだ、この人は」と。一同(爆笑)――その点、大森さんは峯田さんとアーティスト同士として出会ったときはどうでしたか?大森最初に峯田さんと話したのはいつだったかはもうわかんないんです。ずっと銀杏BOYZのライブを観に行って、追っかけ続けていて、ライブの後に話をしてもらったりもしていたので。ただ、メールを送っておきながらしばらくは名前は言わないようにしようと思っていました。自分が音楽を始めたときに「銀杏BOYZが好き」っていうことが事前にあると、「そういう人の音楽なんだ」ってことになるから、それがイヤで。でも、さっき峯田さんが言ってくれたみたいに、たまたま私の名前と活動を知ってくれて。それが自然ですごく嬉しかったです。わーいっていう感じでした。ただ、以降、峯田さんと話をするようになっても、峯田さんって日によって違うんですよね。「今日は後輩扱いだな」っていう日と、「今日はすごい距離があるな」っていう日と。峯田そんなことはないよ。――いや、大森さんが言う感じはよくわかります。峯田さんがピリピリしているときはちょっと距離があるというか。大森そう。ただ、優しいのは優しい。後輩とかを大事にしてくれる。それが私にとっての銀杏BOYZなんですけど、ピーズももちろんすごく好きで。私、自称進学校みたいな高校に通っていたんですけど、ピーズには「進学校ヤンキー」の曲とかがあって「あ、ピーズの音楽の中に、自分がいるかもしれない」と思いながら聴いていました。なんか一般に流行っている少年漫画とか少女漫画とかを読んでも、「このストーリーの中には、自分がいない」「なんか違うな」と思いながら見ることが多かったんです。でも、ピーズの音楽の中には「いる」と思って好きになりました。「ふたりとも田舎から出てきたアンちゃん、姉ちゃんって感じ」(はる)――ただ、はるさん、峯田さんって似ているところももちろんありますけど、性格も表現もやっぱり違いますよね。大森全然違いますね。峯田さんが歌詞で描く「女性」みたいなイメージは、自分の中に絶対いないんです。いないからこそ「私もこんなふうに歌ってくれたら良いのにな」って思いながら夢を見ることができるんですけど、ピーズの歌詞で描かれている「女性」にはなれそうな気がする。峯田なるほど。それはなんかわかる。大森だから、ピーズを聴きながらずっと土手を歩いたりとかはできると思うんですけど、銀杏BOYZの歌詞の世界には私がいないんです(笑)。ピーズと銀杏BOYZはどっちも大好きですけど、受け取り方が全然違うんです。――こういう話を大先輩のはるさんはどう思いますか。はる大先輩でもないし、どんなに若いバンドでも後輩とかも思ったことないけどね。だいたい峯田にしても大森さんにしても、田舎から出てきたアンちゃん、姉ちゃんって感じでしょ。峯田……うるさいなー、成田(はるの出身地)だって田舎じゃん。一同(爆笑)はるいや、そんなに気取った人たちじゃないっていう意味で(笑)。たとえば子供の頃から音楽の勉強をずっとやってきて、「音楽家になりました」っていう感じじゃないじゃん。それよりは田舎で過ごして酔っ払った勢いで田舎から出てきたっていう。しかも、大森さんも銀杏BOYZも対バンやったことがあるけど、同じステージに立てば先輩も後輩もないじゃないっすか。むしろ俺はズーズーしく「同い年」くらいの気分でやらせてもらっていますよ。峯田でも、すごいからね、ピーズは。はるさんがポロッと言ってくれた言葉とかをずっと覚えているし。大森ピーズは私の人生とまったく同じ年齢でもあるし。はる俺は何もすごくないよ。むしろサボってるほうだよ。全然がんばっていないし、「がんばっていないほうの先輩」という意味ではすごいかもしれない(笑)。だってさ、もっと世の中でがんばっている人たちの音楽に触れたりすると、「ああ俺はやっぱりダメだな。明らかに違う世界だ」って思うし。俺ができるのはワイルドサイドっちゅうか、土手をテクテク歩くしかできないからね。( 後編() に続く)Text:松田義人(deco)Photo:石原敦志<公演情報>ぴあpresents『dabadabada vol.2 -Re:Re:Re:Live-』12月13日(水) 東京・TACHIKAWA STAGE GARDENOPEN17:30 / START18:30出演:大森靖子、銀杏BOYZ、ピーズ【チケット情報】1Fスタンディング(整理番号順入場):6,900円(税込)2-3F指定席(階層指定不可):6,900円(税込)()関連リンク大森靖子 公式サイト:銀杏BOYZ 公式サイト:ピーズ 公式サイト:
2023年12月07日来る12月13日(水)、大森靖子、銀杏BOYZ、ピーズのスリーマンでのライブが開催される。ぴあpresents『dabadabada vol.2 -Re:Re:Re:Live-』というイベントのもので東京・TACHIKAWA STAGE GARDENでのステージになる。各アーティストの詳細を知っている人ならわかる通り、大森靖子は銀杏BOYZとピーズに影響を受けて育った世代で、銀杏BOYZの峯田和伸はピーズに影響を受けて育った世代だ。いわば3世代の夢の共演と言っても良いものだが、その長兄と言っても良いピーズの大木温之は「まぁ『全然オシャレじゃない日本語の歌』でがんばるという意味では共通点かもしれないね」と照れくさそうに笑う。ここでは、その言葉通り「全然オシャレじゃない日本語アーティスト鼎談」と題し、彼らの共通点とライブにかける思いを、大森靖子、峯田和伸、大木温之の三者に語ってもらい、【前編】【後編】でお届けする。【後編】の今回は3アーティストにとってのライブとは何かと、12月13日のステージにかける思いを聞いた。ぴあpresents『dabadabada vol.2 -Re:Re:Re:Live-』チケット情報はこちら()「今度のライブはちょっとやりづらそうです(笑)」(大森)―― 【前編】() では「俺はサボってる」と言っていたはるさんですが、ライブはサボらないですよね。大木温之(以下、はる)本当はさ、「電気を使って音を出す」っていうことを人を集めてやっていいのかなって思ってる。もっと完成度の高い音が出せれば良いけど、なかなか上がらないし。もう40年近くやっていても、「すごい良かった」っていうライブなんてせいぜい7〜8回くらいじゃないかなって思うよ。それは自分の精進不足、技術不足だから。そういう意味でのライブの完成度は高めていきたいとは思ってる。でもさ、その点、大森さんとか峯田とかはすごいなと思う。全力でちゃんとやるんだけど、終演後にはちゃんと「お疲れさまでした」って帰れるじゃん。それで周りにいる事務所の人たちもご飯を食べられるわけで。俺なんか、「うわ、ちょっと今ヤバい。悪いけど、周りの人を食べさせられないわ」って思うと、自分から逃げちゃう。「俺もうヤメるから」って、これまで何度も逃げてきたからね。根っこはやっぱり変わりませんよ。中途半端。そう考えるとさ、曲作りとかは一生懸命作るけど、ライブはそこまでがんばっていない気がする。だって、俺はまだステージでチンチン出したりしていないじゃん。やっぱり最終的にはチンチン出さないとライブじゃないでしょ。大木温之(ピーズ)峯田和伸(以下、峯田)かつてはそんなこともありました。はるチンチンは出したから、今度はケツ穴を見せてみたら?でもそうなるとケツ穴の周りにあるケツ毛をどう処理するとかの問題が出てくるから難しいかもしれないね。峯田なんなんだよ、マジでよー(笑)。ただ、ケツ毛ってよく考えてみたら、ケアとかしたことないですね。最近爪が伸びるのが早いのが悩みなんだけど。大森靖子(以下、大森)汗をかくと爪が伸びるのが早くなるみたいですよ。だから、夏場は爪が伸びやすい峯田そうなんだ。今度カレンダーに爪切った日を書いておこうかな。――ライブからケツ毛や爪に飛躍しましたけど、12月13日のライブは何か考えていることはありますか?セッションとかもあるんですよね?大森それが難しそうだなって。はるさんの前の自分と、峯田さんの前の自分を変えてきているんで、そこがちょっとやりづらそうです。「お客さんのことを気にするところがはるさんらしい」(峯田)――どういうことですか?大森いや、はるさんの前では普通に可愛い女の子できるけど、峯田さんの前ではちょっと無理です。峯田化けの皮をかぶってるの?猫かぶってるみたいな?大森うーん、峯田さんの前だと「ちゃんとミュージシャンにならなくちゃ」「すごい面白いことを言わなくちゃ」みたいな感じで、結局無駄なことをいっぱい喋って終わるみたいな感じが多いですね。「なんであんな無駄な話をしちゃったんだろう」って思いながら、いつも帰っていきます。大森靖子――その意味では、大森さんのステージとセッションは特に面白そうですね。はるライブじゃなくて、みんなの座談会だったら面白かったかもしれないよね。一同(爆笑)はるただ、今度のライブは、お客さん同士が仲良く過ごせてくれたら良いなと思う。だって大森さんのお客さん、銀杏BOYZのお客さん、ピーズのお客さんってことで言うと年齢の幅が広いし、男子と女子でリズムも違うだろうし。みんな仲良くしてほしいなと思う。峯田そういうことを気にするのもはるさんらしいな。この前さ、山形のイベントでピーズと一緒になったの。出演者が泊まる旅館がみんな一緒だったんだけど、僕は誰よりも先に風呂に入りたかったからすぐに旅館に行って、風呂場に行ったら、はるさんがひとりで先に入ってて。峯田和伸(銀杏BOYZ)はるへっへっへ。一番風呂は私だ!峯田すごい気まずくてさ(笑)。フルチン同士で何喋ったらいいかわかんねぇし。そのときもお客さんの話ばっかりしてた。「お客さんの年齢層が上がって、おとなしくなっちゃってる」とか言って。はるあの日は最前列あたりでグッタリしているオバサンとかがいたからね。峯田いや、あの日は弾き語りだから大人しく聴くのが正解なんですよ。何を言っているんですか(笑)。でも、今度のライブでは靖子ちゃんもピーズも初期の頃の曲から最新の曲までまんべんなく演奏してくれたら個人的にはすごくうれしい。すごく楽しみだもんな、靖子ちゃんのセットリストもピーズのセットリストも。ちょっと前の靖子ちゃんのライブでは初期の頃の曲をやっててさ、これがすごくうれしかった。「うわーやるんだー」と思って。大森たぶん今度のライブは初期のも最近のもまんべんなくやると思います。峯田だとしたらすごくうれしい。古いのも最近のも好きな曲がいっぱいあるからね。銀杏BOYZもたぶんそうなると思うけど、まんべんなくやってくれるほうがお客さんもより楽しめると思うし。はる曲は子供のようなものだからね。どの時期に生まれた子供でも差別なく全員かわいいでしょ。だから、ピーズもどの曲も等しくかわいがっていますよ。いつかこの曲たちでオペラができるといいなと思っていますよ。「みんなに諦めてもらえるくらいの時間になったら良いなと思う」(はる)――最後に改めて12月13日のライブへの思いをお聞かせください。大森日が暮れて終わっちゃわないようにしたいですね。ずっと楽しい時間になれば良いなと思っています。あと、私、東京に初めて出てきて住んだのが小平で、立川駅をよく使ってたんですよ。そういう意味でもすごく楽しみです。はる今度のライブにどれだけのお客さんが集まるかわからないけど、集まったらたいしたもんだなと思って、こっちも楽しみに出かけますよ。南武線を使って。でも、12月13日は普通に平日だからね。大森さん、峯田、俺の3人でがんばってステージでゴロゴロしないと。「こんなのもう観られない」「なかなかないのが観られたからもういいや」ってみんなに諦めてもらえるくらいの時間になったら良いなと思う。でも、TACHIKAWA STAGE GARDENってメチャクチャ綺麗な場所らしいね。美術館みたいな会場らしいから、俺は観光気分で行きますよ。楽しみ楽しみ。峯田絶対面白いと思う。確かにはるさん、俺、靖子ちゃんで10個ずつ離れてるから「3世代」ってことも言えるけど、どのバンドのお客さんも全部楽しめるんじゃないかと思う。「オシャレじゃない日本語の歌でがんばる」っていうのはピーズから始まってるけど、そこにもある価値観がある。たぶん、俺も靖子ちゃんもそこに影響を受けているので、面白がってもらえると思います。はる今回のタイミングは本当に良かったよね。みんなが元気なときに一緒にやれて。そろそろ俺なんかヤバいからね。良かった良かった。……ただ、立川だからね。熊とか出ないか心配ではあるけどね。峯田出ねぇよ(笑)!Text:松田義人(deco)Photo:石原敦志<公演情報>ぴあpresents『dabadabada vol.2 -Re:Re:Re:Live-』12月13日(水) 東京・TACHIKAWA STAGE GARDENOPEN17:30 / START18:30出演:大森靖子、銀杏BOYZ、ピーズ【チケット情報】1Fスタンディング(整理番号順入場):6,900円(税込)2-3F指定席(階層指定不可):6,900円(税込)()関連リンク大森靖子 公式サイト:銀杏BOYZ 公式サイト:ピーズ 公式サイト:
2023年12月07日銀杏BOYZが2005年に二枚同時リリースしたファーストアルバムが、初のカセットで発売されることが決定した。今回のリリースは、「Cassette Store Day x Cassette Week 2023」に併せて実施されるもので、10月20日(金) から全国の一部レコードストアにてファーストアルバム『君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命』『DOOR』のカセットテープが数量限定で発売される。<リリース情報>『君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命』10月20日(金) リリース価格:2,750円(税込)仕様:ハーフ(グリッターレッド)、歌詞カード付き『君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命』ジャケット【収録曲】■A面01. 日本人02. SKOOL KILL03. あの娘に1ミリでもちょっかいかけたら殺す04. 童貞フォーク少年、高円寺にて爆死寸前05. トラッシュ06. なんて悪意に満ちた平和なんだろう07. もしも君が泣くならば08.駆け抜けて性春09.BABY BABY■B面10. 漂流教室11. YOU&I VS.THE WORLD12. 若者たち13. 青春時代14. 東京『DOOR』10月20日(金) リリース価格:2,750円(税込)仕様:ハーフ(グリッターイエロー)、歌詞カード付き『DOOR』ジャケット【収録曲】■A面01. 十七歳(・・・cutie girls don’t love me and punk.)02. 犬人間03. 日本発狂04. 援助交際05. メス豚06. あの娘は綾波レイが好き07. SEXTEEN08. リビドー09. 夢で逢えたら10. 銀河鉄道の夜■B面11. 惑星基地ベオウルフ12. 夜王子と月の姫13. NO FUTURE NO CRY14. 人間15. なんとなく僕たちは大人になるんだ【取り扱い店舗】・タワーレコード・HMV・ココナッツディスク吉祥寺店・池袋店・JET SET・ディスクユニオン・waltz・UKFC ONLINE SHOP<ライブスケジュール>銀杏BOYZ『世界ツアー弾き語り23-24 ボーイ・ミーツ・ガール Boi Meets Girrrl』※終了分は割愛■2023年10月4日(水) 埼玉・HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-310月10日(火) 茨城・水戸LIGHT HOUSE10月11日(水) 福島・club SONICいわき10月16日(月) 京都・京都磔磔10月18日(水) 石川・金沢EIGHT HALL10月19日(木) 長野・長野CLUB JUNK BOX10月23日(月) 宮崎・宮崎LAZARUS10月24日(火) 鹿児島・鹿児島CAPARVO HALL10月26日(木) 熊本・熊本B.9 V110月31日(火) 群馬・前橋DYVER11月2日(木) 山梨・甲府CONVICTION11月6日(月) 岐阜・岐阜club-G11月7日(火) 奈良・奈良NEVERLAND11月9日(木) 和歌山・和歌山CLUB GATE11月13日(月) 岡山・岡山YEBISU YA PRO11月15日(水) 鳥取・米子AZTiC laughs11月16日(木) 島根・出雲APOLLO11月21日(火) 神奈川・F.A.D YOKOHAMA■2024年1月15日(月) 千葉・柏PALOOZA1月18日(木) 滋賀・滋賀U-STONE2月14日(水) 兵庫・神戸CHICKEN GEORGE2月15日(木) 三重・四日市CLUB ROOTS2月22日(木) 愛媛・松山WstudioRED2月24日(土) 徳島・徳島club GRINDHOUSE2月25日(日) 高知・高知CARAVAN SARY3月1日(金) 富山・富山SOUL POWER3月2日(土) 福井・福井 CHOP3月4日(月) 静岡・LiveHouse浜松窓枠3月12日(火) 秋田・秋田Club SWINDLE3月13日(水) 岩手・盛岡CLUB CHANGE WAVE3月15日(金) 山形・山形ミュージック昭和セッション3月19日(火) 長崎・長崎DRUM Be-73月20日(水・祝) 佐賀・佐賀GEILS3月22日(金) 大分・大分DRUM Be-03月26日(火) 北海道・札幌KLUB COUNTER ACTION3月28日(木) 北海道・函館club COCOA4月1日(月) 香川・高松DIME4月3日(水) 山口・周南RISING HALL4月4日(木) 広島・広島CLUB QUATTRO4月9日(火) 青森・弘前KEEP THE BEAT4月17日(水) 沖縄・桜坂セントラルto be continued【チケット料金】全自由 前売:5,500円(税込・ドリンク代別)※未就学児入場不可・小学生以上チケット必要※入場整理番号有り●チケットはこちら()※2024年公演の先行受付を10月3日(火) 23:59まで実施中関連リンク銀杏BOYZ Official WebSite: X:
2023年10月01日9月19日、渋谷WWW Xにて、銀杏BOYZの47都道府県を回る全国ツアー「世界ツアー弾き語り23-24 ボーイ・ミーツ・ガール Boi Meets Girrrl」が幕を開けた。銀杏BOYZが「世界ツアー」と称して47都道府県を回るのは、彼らが1stアルバム『君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命』と『DOOR』をリリースした2005年以来、18年ぶりのこと。2024年7月まで続く予定の今回の世界ツアー。「弾き語り」とタイトルにあるように、今回は峯田和伸がひとりで回るツアーとなる。9月19日、開演15分ほど前に渋谷WWW Xの会場に入ると、場内には峯田が選曲した音楽が場内BGMとして流れていた。コックニー・リジェクツ、シャム69、マイ・ブラッディ・バレンタイン、ジュディ・アンド・マリー、フリッパーズ・ギター、ザ・ゲット・アップ・キッズ、フェルト……などなど。この日のBGMのプレイリストは峯田のインスタグラムでも公開されている。峯田は、今のように「プレイリスト」という言葉が頻繁に使われるようになる前からジャンルや国境や時代性を超えたたくさんの音楽を隣同士に並べていたし、そんな音楽の聴き方があることを彼に教えられた、という人は私だけでなくきっとたくさんいるだろう。この日のプレイリストも、いかにも峯田らしくざっくばらんとした、でも1本の道のようなたしかさを感じさせるもので、彼の愛着や記憶や知性によって繋がっていく音楽たちの、その生き生きとしたあたたかさが、開演前からWWW Xのフロアを包んでいた。そしてそれは、まるで部屋に招かれているようなあたたかさでもあった。開演前の場内アナウンスで、携帯電話の電源を切るかマナーモードにすることを求められた。フロアの前方には椅子席も用意されているし、ライブは静かに演奏に聴き入るものになるのかと想像したが……必ずしもそういうわけではなかった。決して物音を立ててはいけないような緊張感のある静かな空間だったわけではなく、だからといって、普段の銀杏BOYZのライブのような獰猛なエネルギーの爆発だけではなく。とても絶妙なバランスの中で激しさと穏やかさがじんわりと混ざり合っている、そんな空間だった。銀杏BOYZのメンバーも含めた、その場所に集まったすべての人たちが、それぞれの眠れない夜や眠りすぎた朝を持ち寄るような、そんな孤独と孤独が身を寄せ合う感覚は変わらずそこにあったが、でも、この日の空間が18年前ではなく「今」の銀杏BOYZでなければ生み出しえない空間であることも確かだった。中央にマイクが1本立てられたシンプルなステージに表れた峯田は、この日、アンコールも含めて計18曲をひとりで披露した。この日のギターは、みうらじゅんにもらったというギブソンのギターで、ライブで使用するのは初めてだという。選曲は新旧幅広かった。「40代になって、こんな曲やりたくないよー」と冗談交じりにぼやきながら始まった“トラッシュ”は、しかしながら、あの衝動性が今の峯田の身体性に昇華されているような凄みがあった。他にも、“夢で逢えたら”は美しく甘やかに響き、“ナイトライダー”は夢と現実のはざまを疾走するようで、“もしも君が泣くならば”では峯田がマイクを客席に向け、フロアにいる人々も声を上げて一緒に歌った。“少年少女”は力強く、照明が暗くなった中で彼が“光”のイントロを奏で始めるのを、息をのんで聴いた。1、2曲の演奏を終えるごとに始まる峯田のMC……というか、ほとんど「お喋り」といった方がしっくりくるトークも、熱気と沈黙と笑いが混ざり合う、この空間の豊かさを生み出すのに大きな役割を果たしていた。前日に美容院に髪を切りに行って「こんなふうにしてください」とクリープハイプ・尾崎世界観の写真を見せたら、馴染みの美容師さんに「峯田さんは峯田さんのままでいいじゃないですか!」と言われたという話。最近気になっているのはテレビ東京の中原みなみアナウンサー。入れ墨OKのサウナ付き銭湯に行って、そこで感じた心地よさ。チケット転売やインターネット、SNSの話。峯田は言っていた。「現実はつまんねぇし、ネットはネットで面白くないし。じゃあ、どこが居場所かって言ったら……ここ。ここだけなんだよ」「ギターをチューニングする姿を見せるのは素を見せるようで嫌だ」と、峯田は言っていた。この日改めて感じた、彼の奏でるギターでしか感じることのできない優しさや悲しさや体温があること。銀杏BOYZの音源を聴いて、そのノイズに身を委ねている時、「故郷の山形で峯田が見つめた雪の景色と心の世界は、こんな感じだったのかな」と思うことがある。その山形公演を含めた2024年4月までのツアースケジュールも、この初日WWW X公演の日に発表された。今回の47都道府県世界ツアーは峯田自身が発案したもので、峯田自身が何かを提案することは、実は銀杏BOYZの活動においては珍しいことなのだという。彼は言っていた。「このツアーは、混じりっ気のない僕の意思なんです」そして、最後にはまた東京に戻ってくる、とも。18年ぶりに47都道府県をまわる銀杏BOYZ。その先でどんな出会いが、どんな音楽が生まれるのか。とてもそわそわする。Text:天野史彬Photo:村井香<ライブスケジュール>銀杏BOYZ『世界ツアー弾き語り23-24 ボーイ・ミーツ・ガール Boi Meets Girrrl』※終了分は割愛■2023年10月4日(水) 埼玉・HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-310月10日(火) 茨城・水戸LIGHT HOUSE10月11日(水) 福島・club SONICいわき10月16日(月) 京都・京都磔磔10月18日(水) 石川・金沢EIGHT HALL10月19日(木) 長野・長野CLUB JUNK BOX10月23日(月) 宮崎・宮崎LAZARUS10月24日(火) 鹿児島・鹿児島CAPARVO HALL10月26日(木) 熊本・熊本B.9 V110月31日(火) 群馬・前橋DYVER11月2日(木) 山梨・甲府CONVICTION11月6日(月) 岐阜・岐阜club-G11月7日(火) 奈良・奈良NEVERLAND11月9日(木) 和歌山・和歌山CLUB GATE11月13日(月) 岡山・岡山YEBISU YA PRO11月15日(水) 鳥取・米子AZTiC laughs11月16日(木) 島根・出雲APOLLO11月21日(火) 神奈川・F.A.D YOKOHAMA■2024年1月15日(月) 千葉・柏PALOOZA1月18日(木) 滋賀・滋賀U-STONE2月14日(水) 兵庫・神戸CHICKEN GEORGE2月15日(木) 三重・四日市CLUB ROOTS2月22日(木) 愛媛・松山WstudioRED2月24日(土) 徳島・徳島club GRINDHOUSE2月25日(日) 高知・高知CARAVAN SARY3月1日(金) 富山・富山SOUL POWER3月2日(土) 福井・福井 CHOP3月4日(月) 静岡・LiveHouse浜松窓枠3月12日(火) 秋田・秋田Club SWINDLE3月13日(水) 岩手・盛岡CLUB CHANGE WAVE3月15日(金) 山形・山形ミュージック昭和セッション3月19日(火) 長崎・長崎DRUM Be-73月20日(水・祝) 佐賀・佐賀GEILS3月22日(金) 大分・大分DRUM Be-03月26日(火) 北海道・札幌KLUB COUNTER ACTION3月28日(木) 北海道・函館club COCOA4月1日(月) 香川・高松DIME4月3日(水) 山口・周南RISING HALL4月4日(木) 広島・広島CLUB QUATTRO4月9日(火) 青森・弘前KEEP THE BEAT4月17日(水) 沖縄・桜坂セントラルto be continued【チケット料金】全自由 前売:5,500円(税込・ドリンク代別)※未就学児入場不可・小学生以上チケット必要※入場整理番号有り●チケットはこちら()※2024年公演の先行受付を10月3日(火) 23:59まで実施中関連リンク銀杏BOYZ Official WebSite: X:
2023年09月28日銀杏BOYZの全国弾き語りツアー『世界ツアー弾き語り23-24 ボーイ・ミーツ・ガール Boi Meets Girrrl』より、2024年4月公演までの日程が発表された。本日9月19日(火) の東京・WWW Xからスタートした本ツアーは、全国47都道府県を巡る18年ぶりの全国ツアー。このたび、2024年1月15日(月) の千葉・柏PALOOZAから、4月17日(水) の沖縄・桜坂セントラルまでの全23公演が追加決定した。2024年公演のチケットは、先行受付を10月3日(火) まで実施中。銀杏BOYZ『世界ツアー弾き語り23-24 ボーイ・ミーツ・ガール Boi Meets Girrrl』チケット情報はこちら()<ツアー情報>銀杏BOYZ『世界ツアー弾き語り23-24 ボーイ・ミーツ・ガール Boi Meets Girrrl』※終了分は割愛■2023年9月27日(水) 栃木・HEAVEN’S ROCK 宇都宮 VJ-210月4日(水) 埼玉・HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-310月10日(火) 茨城・水戸LIGHT HOUSE10月11日(水) 福島・club SONICいわき10月16日(月) 京都・京都磔磔10月18日(水) 石川・金沢EIGHT HALL10月19日(木) 長野・長野CLUB JUNK BOX10月23日(月) 宮崎・宮崎LAZARUS10月24日(火) 鹿児島・鹿児島CAPARVO HALL10月26日(木) 熊本・熊本B.9 V110月31日(火) 群馬・前橋DYVER11月2日(木) 山梨・甲府CONVICTION11月6日(月) 岐阜・岐阜club-G11月7日(火) 奈良・奈良NEVERLAND11月9日(木) 和歌山・和歌山CLUB GATE11月13日(月) 岡山・岡山YEBISU YA PRO11月15日(水) 鳥取・米子AZTiC laughs11月16日(木) 島根・出雲APOLLO11月21日(火) 神奈川・F.A.D YOKOHAMA■2024年1月15日(月) 千葉・柏PALOOZA1月18日(木) 滋賀・滋賀U-STONE2月14日(水) 兵庫・神戸CHICKEN GEORGE2月15日(木) 三重・四日市CLUB ROOTS2月22日(木) 愛媛・松山WstudioRED2月24日(土) 徳島・徳島club GRINDHOUSE2月25日(日) 高知・高知CARAVAN SARY3月1日(金) 富山・富山SOUL POWER3月2日(土) 福井・福井 CHOP3月4日(月) 静岡・LiveHouse浜松窓枠3月12日(火) 秋田・秋田Club SWINDLE3月13日(水) 岩手・盛岡CLUB CHANGE WAVE3月15日(金) 山形・山形ミュージック昭和セッション3月19日(火) 長崎・長崎DRUM Be-73月20日(水・祝) 佐賀・佐賀GEILS3月22日(金) 大分・大分DRUM Be-03月26日(火) 北海道・札幌KLUB COUNTER ACTION3月28日(木) 北海道・函館club COCOA4月1日(月) 香川・高松DIME4月3日(水) 山口・周南RISING HALL4月4日(木) 広島・広島CLUB QUATTRO4月9日(火) 青森・弘前KEEP THE BEAT4月17日(水) 沖縄・桜坂セントラルto be continued【チケット料金】全自由 前売:5,500円(税込・ドリンク代別)※未就学児入場不可・小学生以上チケット必要※入場整理番号有り■オフィシャル先行受付:10月3日(火) 23:59まで()関連リンク銀杏BOYZ Official WebSite: X:
2023年09月19日銀杏BOYZが、2005年の『世界ツアー』以来18年ぶりとなる全国ツアー『世界ツアー弾き語り23-24 ボーイ・ミーツ・ガール Boi Meets Girrrl』を開催することが決定した。本ツアーは、2023年9月から2024年にかけて47都道府県を回る予定で、本公演は峯田和伸単独での弾き語りによる出演となる。併せて、告知第一弾として2023年のツアースケジュールが発表された。チケットの先行予約は7月9日(日) まで受付中だ。<ツアー情報>『世界ツアー弾き語り23-24 ボーイ・ミーツ・ガール Boi Meets Girrrl』■2023年9月19日(火) 東京・WWW X9月27日(水) 栃木・HEAVEN’S ROCK 宇都宮 VJ-210月4日(水) 埼玉・HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-310月10日(火) 茨城・水戸LIGHT HOUSE10月11日(水) 福島・club SONICいわき10月16日(月) 京都・京都磔磔10月18日(水) 石川・金沢EIGHT HALL10月19日(木) 長野・長野CLUB JUNK BOX10月23日(月) 宮崎・宮崎LAZARUS10月24日(火) 鹿児島・鹿児島CAPARVO HALL10月26日(木) 熊本・熊本B.9 V110月31日(火) 群馬・前橋DYVER11月2日(木) 山梨・甲府CONVICTION11月6日(月) 岐阜・岐阜club-G11月7日(火) 奈良・奈良NEVERLAND11月9日(木) 和歌山・和歌山CLUB GATE11月13日(月) 岡山・岡山YEBISU YA PRO11月15日(水) 鳥取・米子AZTiC laughs11月16日(木) 島根・出雲APOLLO11月21日(火) 神奈川・F.A.D YOKOHAMAto be continued【チケット料金】全自由 前売:5,500円(税込・ドリンク代別)※全自由は、椅子席とスタンディングの併用となります。※未就学児入場不可・小学生以上チケット必要※入場整理番号有り■オフィシャル先行受付期間:6月25日(日) 22:00〜7月9日(日) 23:59枚数制限:一人4枚まで対象:全公演受付はこちら:銀杏BOYZ Official WebSite: Twitter:
2023年06月25日銀杏BOYZ 特別公演『山形のロック好きの集まり2023』が、2023年3月4日(土) に山形・やまぎん県民ホールで開催されることが決定した。本公演は元々2020年4月に行われる予定だったが、コロナ禍の影響を受け延期となり、同年12月に予定されていた振替公演も中止となっていた。なお銀杏BOYZが地元・山形でライブを開催するのは、2005年の全国ツアー『銀杏BOYZ 世界ツアー2005』以来、18年ぶりとなる。チケットはオフィシャル先行受付を2023年1月15日(日) まで実施中。<ライブ情報>銀杏BOYZ 特別公演『山形のロック好きの集まり2023』2023年3月4日(土) 山形・やまぎん県民ホール開場17:00 / 開演18:00【チケット情報】前売:6,900円(税込)※全席指定※小学生以上有料。未就学児童のご入場は保護者同伴のもと、膝上観覧可能な場合のみ保護者1名につき1名まで入場可。ただし、お子様の座席が必要な場合はチケット購入が必要になります。■オフィシャル先行受付期間:2023年1月15日(日) 23:59まで受付URL:一般発売日:2023年2月11日(土)関連リンクオフィシャルサイト::
2022年12月26日9月、特別公演「君と僕だけが知らない宇宙へ」と題し、東京・中野サンプラザ(22日)と大阪・オリックス劇場(28日)でのホール公演を控えている銀杏BOYZ。開催地の中野は、銀杏BOYZおよび峯田和伸のヒストリーを語る上で絶対に欠かすことができない街、そして大阪は、近年峯田が「セカンドハウスを借りて住みたい」と語るほど思い出のある街である。ここでは、東京・中野、大阪ふたつの公演地での伝説、思いなどを峯田本人に聞く。後編の今回は「大阪の面白さとライブスペースがあるべき場所」として、本人に話を聞いた。セカンドハウスを作りたいくらい大阪が好き―― 前編() では、東京・中野を舞台にした銀杏BOYZ、または峯田さん個人の事件簿について聞きましたが、大阪での事件はありませんか?峯田大阪は特にないね。ただ、すごい思い入れのある街で、行くたびにテンションが上がる。安いアパートとかでも良いから、セカンドハウスを大阪に作りたいくらいだよ。天王寺動物園も好きだし、新世界も好きだし。あと、3月のツアーのときには鶴橋まで焼肉を食べに行ったけど、あの界隈もすごく面白かったな。東京で「街を地元から盛り上げよう」とすると、若い人が中心だったりするじゃん。でも、大阪は若い人はもちろんだけど、それ以上にオッチャン、オバチャンとかが盛り上げようとしてる(笑)。あの活気は本当に良いと思ったな。――東京だと、都市開発とかで、どんどん変えていくところを、大阪は街の人たちがちゃんと守ってるように見えますよね。峯田そう。中野サンプラザも来年で改築するらしいけど、隣にある中野区役所やセントラルパークとかと一体化するのかもしれないね。定かではないけど、あんまり整理されると面白くないんだよ。それよりは昔から続く並木道があって、そこでトランペットの人が自由に練習したりできるほうが良い。あるいは、大阪はもちろんだけど、中野とか高円寺とかの中央線沿線にある飲み屋街とかのゴチャゴチャした感じのほうが面白いなって思う。街の中にあるオリックス劇場と中野サンプラザは、今やすごいありがたい会場――大阪のオリックス劇場はどうですか?峯田オリックス劇場は初めてだけど、街中にある会場でしょう。それがいいなと思う。あと、今回の公演とは関係ないけど、好きな街・会場で言うと、神戸の三宮も良い!電車に乗って15分くらいでヴィッセル神戸のノエビアスタジアム神戸とかに行けるらしい。これは羨ましいよ。東京でサッカーの試合を観に行こうと思ったら味の素スタジアムとかだけど、ちょっと遠いからね。中野サンプラザもそうだし、昔の名前で言う渋谷公会堂(現:LIVE CUBE SHIBUYA)とかもそうだけど、街中の会場で音楽を楽しんだり、お芝居を楽しんだり、スポーツを楽しんだりできるのって今やすごいありがたいことだと思う。今、大勢のお客さんを集められる会場って、埋め立てのベイエリアみたいなところが中心でしょう。それが悪いってわけではないし、銀杏BOYZでもライブをやるけど、ああいう会場とは明らかに違う音が鳴るんだよ、街中の会場って。土地代が高いから会場を作れないっていう問題があると思うけど、お客さんの身近な生活圏で文化を楽しめる空間があるともっと良いと思うんだ。ライブを観に行く前に友達とお茶したり、お酒を飲んだりもすぐにできるしさ。スポーツを観終わった後、友達とファミレスとかに行って、今日観た試合の感想とか話し合えたら楽しいじゃん。近々歌舞伎町にZeppができるらしいけど、最高だよね。そういう都市開発が増えてくれたら良いなと思う。「街のパワー」「街の活気」みたいなことも込みで銀杏のライブを楽しんでほしい――そういう意味ではオリックス劇場ではライブの前後の時間も楽しそうですね。また、中野は銀杏BOYZの伝説の場所でもあるし、中野サンプラザという歴史ある会場でもあるし、両方ともすごく良いライブになるだろうなと期待しています。峯田うん、僕もスッゲー楽しみ。大阪のさ、さっき言ったような「街のパワー」とか「街の活気」みたいものと込みでライブを楽しんでもらえたらうれしいね。中野ももちろん同じ。中野、高円寺、阿佐ヶ谷とかの独特の街の雰囲気があるでしょう。バンドマン、芸人さん、役者さん、作家さん、漫画家さんとか、みんな中央線界隈の求心によって集って、街を舞台に文化を作り上げていってるところがあると思うし。繰り返しになるけど、改築前の中野サンプラザとしてのライブは銀杏BOYZでは今度が最後になる。中野サンプラザはニルヴァーナもやったし、PiLもやったし、キング・クリムゾンもやった会場だよ。そんな貴重な中野サンプラザで、改築前に演奏できることはマジでありがたいよね。絶対に良いライブになるようがんばります!文章:松田義人(deco)撮影:石原敦志ぴあアプリでは峯田和伸(銀杏BOYZ)のアプリ限定カットをご覧いただけます。ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=26fd672c-5dd5-477b-b989-76ce8d72f9ff&contentTypeId=2) すると、この記事内に掲載されています。<ライブ情報>銀杏BOYZ特別公演「君と僕だけが知らない宇宙へ」9月22日(木) 中野サンプラザ開場17:30 / 開場18:309月28日(水) オリックス劇場開場17:30 / 開場18:30チケット料金:全席指定6,900円(税込)※8月27日(土)10:00より一般発売開始ぴあ・tvk 50th Anniversary「STAY ROCK!2022」10月30日(日) ぴあアリーナMM開場13:30 / 開演14:30出演:銀杏BOYZ / Ken Yokoyama / ザ・クロマニヨンズ / ハルカミライ / 空気階段チケット料金:全席指定8,800円(税込)■オフィシャル抽選先行:8月28日(日) 23:59までチケット情報はこちら:イベントオフィシャルサイト:関連リンクウェブサイト:::
2022年08月26日9月、特別公演「君と僕だけが知らない宇宙へ」と題し、東京・中野サンプラザ(22日)と大阪・オリックス劇場(28日)でのホール公演を控えている銀杏BOYZ。開催地の中野は、銀杏BOYZおよび峯田和伸のヒストリーを語る上で絶対に欠かすことができない街、そして大阪は、近年峯田が「セカンドハウスを借りて住みたい」と語るほど思い入れのある街である。ここでは、この東京・中野、大阪ふたつの公演地での伝説、思いなどを峯田本人に聞く。前編は「知られざる『銀杏BOYZの中野事件簿』」として、いくつもの伝説・事件簿を本人に聞いた。15年間、中野界隈で暮らしていた峯田――銀杏BOYZの様々な伝説が生まれた、東京の中央線沿線の中でも特に中野には、バンド活動にまつわる様々な事件が起きたエリアですね。峯田僕はずっと中野に住んでたからね。今はもう離れちゃったけど、2005年に中野に引っ越して、2020年までの15年間、中野界隈に住んでた。だから、この取材で久しぶりに中野に来たわけだけど、やっぱり他の街に行くのとは違う特別な感じがある。簡単には来られないですね。自分の人生を振り返っても、20〜30代っていう大切な時間を過ごしたのが中野だし、そこにはバンドもプライベートも恋愛も全部詰まってたからね。今は別のところに住んでるけど、ときどき思うことがあるもんな。「もう一度中野に住みたいな」とかね。銀杏BOYZ、中野を舞台にした12の事件とは!?――そんな中野ですが、銀杏BOYZ、あるいは峯田さんにとっての様々な伝説・事件を12個ほどリストアップしました。おおむね、以下の感じかなと思います。ちょっと振り返ってみましょう。■中野に住みたくなった峯田。雑誌の企画を利用して、様々な中野の部屋を探す事件それまでは世田谷・若林で暮らしていた峯田。中野ブロードウェイにある「まんだらけ」などに通うために中野に引っ越しをしようと決意。この引っ越しに先立って『たのしい中央線』という雑誌の企画で、中野エリアの部屋探しを決行した事件。この取材+部屋探しでは、住む部屋は見つけられなかったものの、後に本当に中野界隈に住むことになった。■メンバーから峯田の誕生日に「中野の部屋」をプレゼントされ、そのまま住む事件28歳の誕生日(2005年12月10日)に、銀杏BOYZのオリジナルメンバーからプレゼントとして渡された合鍵。その合鍵が使える、中野の早稲田通り沿いのマンションの1室は、峯田の居住用にメンバーが借りたものだった。峯田は迷わずそのままこの部屋に引っ越すことになったという事件。■中野駅前での、金粉ゲリラライブ映像撮影事件劇団・ヨーロッパ企画のメンバーより「短編映画祭のための、映像作品を出品してほしい」と声をかけられた銀杏BOYZ。この映像作品のために「中野駅前でメンバー全員金粉を身にまとってのゲリラライブ」を決行し、その様子を収めることにした。しかし撮影当日、現場の中野駅前に来たのは峯田を除く3人のメンバーのみ。峯田は「体調を崩した」という理由から参加できず、やむを得ず3人のメンバーが中野駅前で金粉になりゲリラライブを決行した。しかし、峯田の「体調を崩した」というのは実はウソで、3人のメンバーが金粉でライブをしているところに、峯田が知り合いづてのヤンキーを手配し、わざと因縁をつけて絡ませ、警察官が駆けつける事態となった。事情を全く知らない3人のメンバーが右往左往する様子を映像に残し、映像作品として完成させた。「スッゲー面白い映像になった!」と峯田は喜んだが、後で3人のメンバーが激怒したという事件。■シングル「あいどんわなだい」MV撮影で、漫画喫茶ローショングチャグチャ事件2007年に銀杏BOYZが発表したシングル「あいどんわなだい」。このミュージック・ビデオの撮影の舞台となったのが中野の漫画喫茶だった。漫画喫茶を借り切っての撮影だったが、数時間借りるはずが24時間に至り、予定を大幅にオーバーした上、店内をローションだらけにしてしまった。漫画喫茶のスタッフから「聞いてないですよ。どうしてくれるんですか」と怒られ、その後必死になって掃除してお詫びしたという事件。■中野ブロードウェイに住み始める事件メンバーが借りてくれた部屋に飽きた峯田。「より『まんだらけ』に近いところに住みたい」という理由から、中野ブロードウェイの居住階に住み始めた事件。■中野ブロードウェイの占い師に「ペットを飼ったらあなた死にますよ」と言われる事件やはり『たのしい中央線』という雑誌の企画での事件。中野ブロードウェイの占い師に峯田が占ってもらったところ「ペットは飼わないでください。ペットを飼ったらあなたは絶対に死にます」と言われ、峯田が露骨にムッとした。後に峯田はこの占いを無視してヤモリを買い始めたが、ご存じの通り今も峯田は死んでいない。■元メンバー・村井、中野の居酒屋で白子食べ過ぎ勃起事件元メンバー・村井守(ドラム)と、中野の居酒屋に行った峯田。村井も峯田も白子をバクバク食べたところ精力が付きすぎて、ふたりとも勃起が収まらなくなった事件。村井はその後、ネットカフェに行き、ズボンのベルトを外そうとしたが、その瞬間に射精しまったという。■マネージャー・江口、全然住みたくない新中野のアパートに無理矢理住まわされる事件引っ越しを考えていた銀杏BOYZのマネージャー・江口豊。その話を知った峯田は「俺が部屋を決めてやる」と江口を中野のネットカフェへ連れ込みネット検索で物件を物色。新中野にある築80年以上のボロボロのアパート(家賃5万円)を峯田が見つけ、嫌がる江口を半ば強制的に住ませた事件。■マネージャー・江口の新中野のアパート、地場悪すぎ事件イヤイヤ築80年以上の新中野のアパートに住み始めたマネージャー・江口。このアパートに暮らし始めて以来、不可思議な現象を体験するようになった事件。飼っていたインドホシガメ2匹が日本語で会話をし始めたり、自分自身も金縛りにあったりしながらも、なんだかんだ5年ほどこの部屋で暮らした。ボロボロの部屋だが、WOWOWだけは加入していたこともあり、サッカーの中継を観るために峯田もこのアパートに夜な夜な訪れたという。■中野在住のデリヘル嬢に、『AKIRA』を借りパクされる事件峯田が中野で暮らしていた頃、彼女がいない時期にデリヘル嬢を呼ぶことがあったようだ。たまたま懇意になったデリヘル嬢(この女性も自称・中野在住)に漫画『AKIRA』を貸してあげたところ、後日デリヘルのホームページを見ると、その女性がいなくなっており、『AKIRA』もそのまま返してもらえなかったという事件。■峯田と同じ中野在住の女性に告白したところ彼氏がいた事件峯田が中野の住まいから歩いて30秒ほどのところに、仕事で知り合った綺麗な女性が住んでいた。夜中に近くのカフェなどでお茶することがあったが、だんだん峯田がその女性を好きになり、ある日意を決して告白したところ「ごめん。私、彼氏いるの」と言われて撃沈した事件。しかし、その数日後女性から「……男と別れた」と言われ、そのまましばらく付き合うことになった。■中野サンプラザを普段から利用している事件中野時代からの名残りで、今も中野サンプラザの地下にあるスタジオでリハーサルを行うことが多い銀杏BOYZ。また、峯田は中野サンプラザのホテルを借り、その部屋で曲作りなどを行うこともあるようだが、禁煙の部屋と知らずにタバコを吸ってしまい、ホテルのスタッフからメチャクチャ怒られたという事件もある。今の中野サンプラザでの、銀杏BOYZのライブは最後になる――かろうじて記事にできる事件ばかりを集めましたが、これでもほんの一部です。多くの事件が中野を舞台に起きていたということですね。峯田そういうことになるけど、でもしょうがないんだ。中野にいれば全部揃っちゃうでしょ。よその街に行く理由もない。食事をするにしても、中野ブロードウェイの上に住んでたときは、エレベータのボタンの「2階」を押せば、すぐに美味しい天丼屋さんとか喫茶店とかに行けたし。また、メンバーがいた頃は、みんな杉並とか吉祥寺とかで、中野が一番集まりやすかったし、バンド以外の友達もほとんど中野を中心に半径300メートルくらいのところに住んでたからね。だから、中野を出る必要がなかったし、同時にいろんな出来事や思い出が残ってるんだよね。――ただ、そう考えると、今度の公演は、銀杏BOYZにとっても6年ぶりの中野サンプラザ公演でもあり、峯田さんもライブにかける思いは相当なものではないかと思います。峯田そうだね。特にサンプラザのほうは、来年改築されるらしくてさ。だから、今のステージでの銀杏BOYZのライブはおそらく最後になる。国内外の良いアーティスト、バンドが演奏したステージだから悔いがないようにライブしたいと思う。――お客さんも当日は、ライブはもちろん、中野界隈での時間を楽しんでほしいですよね。今回の「事件簿」をご参考にしていただいて(笑)。峯田中野ブロードウェイの地下にあるデッカいソフトクリームとか食べながら、中野サンプラザに来てもらえたら嬉しいね(笑)。文章:松田義人(deco)撮影:石原敦志※ 【後編:大阪の面白さとライブスペースがあるべき場所】() につづく。ぴあアプリでは峯田和伸(銀杏BOYZ)のアプリ限定カットをご覧いただけます。ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=26fd672c-5dd5-477b-b989-76ce8d72f9ff&contentTypeId=2) すると、この記事内に掲載されています。<ライブ情報>銀杏BOYZ特別公演「君と僕だけが知らない宇宙へ」9月22日(木) 中野サンプラザ開場17:30 / 開場18:309月28日(水) オリックス劇場開場17:30 / 開場18:30チケット料金:全席指定6,900円(税込)※8月27日(土)10:00より一般発売開始ぴあ・tvk 50th Anniversary「STAY ROCK!2022」10月30日(日) ぴあアリーナMM開場13:30 / 開演14:30出演:銀杏BOYZ / Ken Yokoyama / ザ・クロマニヨンズ / ハルカミライ / 空気階段チケット料金:全席指定8,800円(税込)■オフィシャル抽選先行:8月28日(日) 23:59までチケット情報はこちら:イベントオフィシャルサイト:関連リンクウェブサイト:::
2022年08月25日2022年3月に初のアコースティック・ライブツアー『僕たちは世界に帰ることができない☆』で全国6カ所を周った銀杏BOYZが、9月に『君と僕だけが知らない宇宙へ』と銘打った特別公演を東京と大阪で開催。東京公演は約6年ぶりに中野サンプラザ、大阪公演はバンド初となるオリックス劇場が会場となる。チケットのオフィシャル先行は2022年7月1日(金) 18:00より開始。同時刻より、トレーラー映像も公開になった。銀杏BOYZ『君と僕だけが知らない宇宙へ』トレーラー<公演情報>銀杏BOYZ特別公演『君と僕だけが知らない宇宙へ』【東京公演】9月22日(木) 中野サンプラザ開場17:30 / 開場18:30【大阪公演】9月28日(水) オリックス劇場開場17:30 / 開場18:30【チケット情報】料金:全席指定6,900円(税込)■オフィシャル先行受付期間:7月1日(金) 18:00〜7月10日(日) 23:59受付URL:※お1人様1公演につき2枚まで申し込み可(同行者情報登録も必要)※小学生以上有料。未就学児童のご入場は保護者同伴のもと、膝上観覧可能な場合のみ保護者1名につき1名まで入場可。ただし、お子様の座席が必要な場合はチケット購入が必要になります。※電子チケットのみ(MOALA Ticket)※一般発売日:8月27日(土)関連リンク銀杏BOYZ Official Website:銀杏BOYZ Official Twitter:銀杏BOYZ Official YouTube:
2022年07月01日対バン型ミュージックリアリティショー『COREMANIA(R)』のEPISODE #04『銀杏BOYZ×菅田将暉』が、5月21日の21時より配信される。台本は存在せず、MC不在のアーティスト2組だけで進行する『COREMANIA』。EPISODE #04では、ミュージシャンであり俳優の顔も持つ銀杏BOYZの峯田和伸と菅田将暉が出演。学生時代から好きだったアーティストを前に初めはためらいながらも全力でぶつかる菅田と、そんなピュアな気持ちと演奏を真正面から受け止める峯田が、お互いの為だけに演奏し合い、ほかでは見ることが出来ないユルくて過激なプライベートトークを披露する。視聴チケットは本日5月14日より販売スタート。購入後は配信期間中見放題となる。■銀杏BOYZ 峯田和伸 コメントこの世界に生きていれば、純粋な人ほど傷つくのではないか。悲しむ事が多いのではないか。それに「純粋でありたい」とさえ思っていない。うまく歌おうとも考えはしない。菅田将暉さんはそんな人だ。そんな彼と一緒に歌うことができました。どうぞお楽しみに。■菅田将暉 コメント結果、夢のような時間でした。人生何回かの禁断の時間。完全にキャパオーバー。悩みましたが、銀杏BOYZに触れられて、僕は幸せです。とてもショーにはなってない瞬間もありますが、久々に素直に過ごせました。このような機会を下さり本当にありがとうございます。『COREMANIA(R)』EPISODE #04『銀杏BOYZ×菅田将暉』トレーラー<配信情報>COREMANIA EPISODE #04『銀杏BOYZ×菅田将暉』配信期間:5月21日(土) 21:00~6月18日(土) 23:00視聴チケット:1,980円(税込)販売期間:5月14日(土) 18:00~6月18日(土) 21:00※視聴チケット購入時から配信期間中見放題エピソード詳細ページ:チケット購入リンク:※「チケットぴあ」で予約して全国のセブンイレブンで決済可能※番組を視聴するためには「COREMANIA App」のダウンロードが必要です(一部PCブラウザでも視聴可能)。COREMANIA公式サイトにて作成したアカウントで、アプリにログインしてください。・App ダウンロードURL:・GoogleストアURL:関連リンクCOREMANIA 公式サイト: Twitter: Instagram: Facebook: YouTube:
2022年05月14日The NFT Records特撮Boyz “赤の情熱”影山怜雄による「会心の一撃」デモバージョンNFT販売のお知らせ株式会社クレイオ(東京都港区赤坂代表取締役神名秀紀)は、音楽専門のNFTマーケットプレイス『The NFT Records』にて、2022年5月14日土曜20時より、特撮Boyz “赤の情熱”影山怜雄による「会心の一撃」デモバージョンを限定5点のNFTとして発売することをお知らせ致します。サイトURL: (日本) (Global)本作は、NFT限定の影山怜雄による「会心の一撃」デモ歌唱バージョン音源です。作詞作曲を手掛けた影山怜雄、自身が歌う「会心の一撃」フルコーラス。このデモバージョンは今回限りの限定販売となります。価格:税込8,000円商品ページ (2022年5月14日土曜20時解禁)◆影山怜雄/特撮Boyzプロフィール誕生日 : 11月10日出身地 : 岐阜県趣味 : 楽器演奏座右の銘 : なんでもやるぜ、気合いでな!<The NFT Recordsについて>音楽専門のNFTマーケットプレイス。Twitter: Instagram: The NFT Recordsでは、商品を仮想通貨ではなくクレジットカードなどの法定通貨で購入することができます。なお、The NFT Recordsで購入した音楽、MV、ジャケット写真、アーティスト写真などはThe NFT Recordsの「マイコレクション」ページで楽しむことができます。<NFTについて>NFTとは、デジタルのものであっても、ユーザーが確かにそれを持っていることを証明してくれる仕組みのことです。NFTを買うということは、ユーザーの好きなアーティストと共に喜びを分かち合うことにつながります。NFTの楽しみ方の一つとして、急激に市場が拡大しています。<The NFT Recordsが取り扱うNFTについて>The NFT Recordsは音楽原盤および各種データを権利元から正式に許諾を受けて商品化し、NFT商品としてお客様にお届けします。NFT商品の原盤権や著作権はアーティストまたはレーベル各社が権利を保有しており、NFTは原盤権や著作権を販売・譲渡するものではありません。また、販売されるNFT商品には一つ一つ固有のシリアルナンバーが入っております。その番号を持っているのは購入者のみとなり、購入者がその商品を「所有」することとなります。購入し受け取った商品は、アーティスト/版元から許諾が降りた商品のみ、The NFT Recordsのマーケットプレイスにて出品することも可能です。<環境への配慮について>The NFT Recordsは、環境に配慮した設計を心掛けています。当社のマーケットプレイスでは、ブロックチェーンネットワークで一般的な、計算競争によるPoW (プルーフ・オブ・ワーク)というコンセンサスアルゴリズムを使っていないため、電力を大きく消費することがなく、環境に配慮した設計になっています。【株式会社クレイオ会社概要】本 社:東京都港区赤坂3丁目7番地13号代 表 者:代表取締役社長 神名秀紀設 立:2019年4月22日事 業 概 要:マーケットプレイスの企画・開発・制作・運営、動画配信サービスの開発・運営。◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆【The NFT Records】 音楽NFTの著作権処理及びデータフォーマットの課題解決に向け、 パブリックチェーンでの音楽NFT流通を実現するための構想と新規格を提言、実現へというプレスリリースも是非ご覧ください。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆The NFT Recordsには、経験豊富なNFTの専門家及び、エンターテインメント界に精通する多彩なメンバーがそろっています。レーベル様単位でのNFT化、アーティスト様のNFT楽曲販売についてのサポートなどを行わせていただきます。是非お気軽にお問い合わせ下さい。Limited-five worldwide! TOKUSATSU Boyz "Red Passion" Leo Kageyama’s "Critical Hit" demo version sound source NFT released at the music specialized marketplace "The NFT Records" on May 14th 20:00 (JST), 2022.KLEIO Inc. (Minato-ku, Tokyo, CEO Hidenori Kamina, hereinafter referred to as the Company) hereby announces the sales of Leo Kageyama’s NFT "Critical Hit" demo version sound source (limited-five) at the music specialized marketplace "The NFT Records" on May 14th 20:00 (JST), 2022.Website URL: (Global)This is a limited NFT of "Critical Hit" demo version sound source by Leo Kageyama.Leo Kageyama who wrote and composed the song, sings full chorus.This demo version will be on sale this time only.Product page: (accessible from May 14th 20:00 (JST), 2022)◆Leo Kageyama / TOKUSATSU Boyz ProfileBirthday: November 11thBirthplace: Gifu prefectureHobby: Playing musical instrumentsMotto: I’ll do anything, with my spirit!
2022年05月06日2022年3月、銀杏BOYZの久しぶりのワンマンツアー「銀杏BOYZアコースティック・ライブツアー2022『僕たちは世界に帰ることができない☆』」が全国6カ所で行われた。銀杏BOYZの有観客ライブとしては2年3カ月ぶりであり、2020年10月にリリースしたアルバム『ねえみんな大好きだよ』以降のワンマンツアーとしても初めてのもの。また、全公演とも新型コロナウイルス感染拡大防止のためにフロアには椅子を並べ全席指定での開催であり、さらにツアータイトルの通り楽曲は「アコースティック・アレンジ」によって演奏されるという過去にないものでもあった。銀杏BOYZの音楽を共有する全ての人たちにとって特別なツアーだったわけだが、全公演を終え、ボーカル・ギターの峯田和伸本人はどのような思いを抱いたのだろうか。そして、次なる未来とは……。3月31日、ツアーファイナルとなった札幌での終演後、峯田本人に話を聞いた。銀杏BOYZの「歌」をきちんと聴いて欲しいと思ったんだよね――ツアーお疲れさまでした。そもそも今回の「アコースティック・ライブツアー」はどのようにして考えられたものだったんですか?峯田一番最初のきっかけは江口くん(マネージャー)からのアイディアだったの。「アコースティック編成でのライブはどうですか?」って言われて。「そうっすかー」みたいに返事をして。コロナ禍になってずっとライブできなかったじゃん。この間に、オンラインライブを2回やったけど、有観客でのライブはずっとできなかった。この間、お客さんから「早くライブをやってください」とか「いや、今はやらないで大丈夫です」とかさ、いろんな意見をもらってたんだけど、従来の銀杏BOYZのライブはバンドもお客さんもグチャグチャで、濃厚接触ありきのものだからね。だから、僕自身が考えていたのは「コロナ禍が落ち着くまでは無理してライブをやることはないな」ってことだった。もちろん、僕だって本音では1日も早くライブでデッカイ音を出したかったよ。2014年に『光のなかに立っていてね』っていうアルバムを出したときは、メンバーが抜けてツアーができなかったし、2020年に『ねえみんな大好きだよ』ってアルバムを出したときは、ツアーの予定がコロナ禍で全部飛んじゃったしね。でも、しょうがない。やるべき時期が来るまでは待つしかないなって思ってたんだ。でも、江口くんがそういうアイディアを出してくれてさ、「それならできるかな?」って思ったのと、僕が好きなニルヴァーナに『MTVアンプラグド・イン・ニューヨーク』っていうアコースティックのライブアルバムがあってさ。あれが僕、すごく好きで。「あの感じでやれるのなら面白いかもな」って思って、それでやってみることにした。銀杏BOYZの曲をできるだけエレキギターを通さないで、アコースティック・アレンジにして。従来のグチャグチャの濃厚接触ありきのライブとは違うけど、それもまた面白いかなって思ってやることにしたんだ。――最初からすんなり取り組むことができたんですか?峯田銀杏BOYZの曲はどれも最初はアコースティック・ギターで作っているから、「弾き語りで歌え」って言われれば別に普通にできるんだ。でも、「それだけじゃ面白くない」っつって、サポートメンバーに入ってもらうことにしたんだけど、音を合わせてみるとこれがもう!本当に楽しかった。ツアーが始まるまで、1カ月くらいメンバーとスタジオに入ってアレンジを変えていったりして。「これはアコギが良いか」「いやエレキのほうが良いね」とか。あと「この曲は速くしよう」「この曲は遅くしよう」みたいなやりとりも、レコーディングのとき以来だしね。――結果的に、ツアーのステージでは大幅に楽曲のアレンジが変わったものもありましたね。峯田でも、曲の骨組みを大幅に変えたのはあんまりなかったかな。いつもなら激しく歌うところを、「しっとり歌おっか」とか「速くやってみよっか」とか「遅くやってみよっか」とか、それくらいで。むしろ、今回の「アコースティック・ライブツアー」では「歌」を最優先に考えた。従来の銀杏BOYZのライブは熱気とかを重視してたけど、銀杏BOYZの「歌」をちゃんと聴いて欲しいし、ここできちんと見せたいなと思ったんだよね。「アコースティック」なのに、ステージにはギターアンプが並んでいる(笑)――「歌を最優先にする」というのはいろんなアーティストが当然掲げていることですが、銀杏BOYZの場合、逆に新鮮だったかもしれないですね(笑)。峯田普段から「歌」を意識していないわけではないけど、やっぱりお客さんの熱気とか「峯田死ねー」とかの声も全部含めてのライブだと思っていたからね。だから、どうしても濃厚接触のグッチャグチャのライブをやることが多かった。でも、今はお客さんも声を出せない中で音楽を楽しまなくちゃならないでしょ。そういう状況からこそ「歌」をちゃんと聴いてもらって楽しんでもらえるライブをやりたいなって思った。ただ、確かにそれまでの銀杏BOYZのライブに慣れているお客さんは最初戸惑ったかもしれないね。僕がステージに出てきて、いきなり椅子に座るし、「アコースティックだ」っつってんのに、ステージにはエレキのギターアンプが並んでるし(笑)。幹宗くん(G)なんかほとんどエレキギターだったしね。――ただ、それでも楽曲のアレンジが全体的にアコースティックで、そのアクセントとしてエレキギターが入ったり、バンドサウンドになったりするのが面白いなと思いました。峯田うん、面白くなったと思う。ただ、正直を言うとやっぱり大変な感じもあったかな。生音だからごまかしがきかないし、荒っぽさが出ちゃう。普段のライブなら、曲と曲の間にノイズとかを入れて空間の雰囲気を作ったりできるけど、そういうのじゃなかったからね。あと、初めての経験だったので、全体の尺がどれくらいになるのかもわからなかったし、曲のセットリストを作ってみても、どういう感じで終わるのかも当初は見えなかった。だから、そこはツアーの序盤は探り探りだったような気もする。従来の銀杏BOYZのステージとの時間の進み方の違い――演奏時間はおおむね2時間半くらいで、普段のライブと変わらないのに、もっと長く感じました。贅沢な時間というか。峯田「時間の進み方が普段のライブとは全然違う」っていうのは僕も感じたけど、ただ僕の場合は逆で、スッゲー早く時間が過ぎるように感じたことがあったかな。本編が終わって一度ステージから引っ込むじゃん。そのときに「ヤッベ。今日は30分くらい早く終わっちゃたかもしれない」と思って時計を見てみると、もう2時間20分くらい演奏し終えていたりとかね。こういうのも僕自身は面白かった。あと、基本はお客さんも椅子に座って観てるじゃん。でも、「BABY BABY」くらいでみんな一斉に立ち上がるんだ。誰かが立ち上がって、そこから広がっていくのかもしれないけど、あれは面白いなと思った。ただ、照明とかのせいもあるかもしれないけど、普段のライブと違って、ステージからだとお客さんの表情が見えなくて、うっすらと白い世界のような感じに見えてたんだけどね。そこも従来のライブと違うところなんだけど、これも僕にとっては幻想的で面白い時間だった。ツアーが終わった今はまず新しい曲を作りたい――アコースティック・アレンジだったので、当初は「もっと昔のフォークっぽくなるのかな」「いやいや、すごい怨念系で重々しいものになるのかな」と思いましたが、実際に観ると、そんなことがなく、逆に重めの曲・悲しい曲でも、キャッチーでポップな印象が際立った気もしました。峯田どうなんだろうね、それは自分ではわからないけど。ただ、今回のツアーでいろんなやり方ができるんだなとも思った。同時に「こんなライブができるなら、『こういう曲も作れるな』『こういう曲をやってみたいな』」みたいなイメージもどんどん浮かんできてもいる。今回のツアーには時間が間に合わなくてできなかったけど、早く新曲をいっぱい作って、もっとライブをやりたいなと思った。――札幌でのツアーファイナルでも「ライブをすると新しい曲を作りたくなる。曲ができるとライブをしたくなる。これの繰り返しだ」と言っていましたね。峯田うん、まさにその感じだし、僕が初めて曲を作ったときから、それの繰り返しだったからね。だからツアーが終わった今は、まず曲を作りたい。新しいタイプの曲とかも面白そうだし、それができたらまたライブをやりに、全国を回ることができたらいいなと思っています。Text:松田義人(deco)Photo:村井香※銀杏BOYZ アコースティック・ライブツアー2022『僕たちは世界に帰ることができない☆』3月31日(木) Zepp Sapporo公演のライブレポートは こちら()関連リンク銀杏BOYZ オフィシャルサイト:銀杏BOYZ YouTube:
2022年04月08日2022年3月、銀杏BOYZが久々にワンマンツアーを行った。「銀杏BOYZ アコースティック・ライブツアー2022『僕たちは世界に帰ることができない☆』」と銘打ったもので、仙台、東京、大阪、福岡、名古屋、札幌の計6公演を敢行した。これだけを聞けば、取り立てて珍しいツアーではないように感じられるが、銀杏BOYZの有観客ライブとしては2年3カ月ぶりであり、2020年10月にリリースしたアルバム『ねえみんな大好きだよ』以降のワンマンツアーとしても初めてのものである。また、新型コロナウイルス感染拡大防止のためにフロアには椅子を並べ全席指定での開催であり、さらにツアータイトルの通り楽曲は「アコースティック・アレンジ」によって演奏されたものでもあった。銀杏BOYZの活動、激しいライブステージを知る人からすれば前例のないツアーであり、かなり特別なツアーだった。ここではファイナルとなった3月31日(木) Zepp Sapporoでの公演をレポートで辿りたいと思う。普段のライブよりも、さらに飾らない剥き出しの峯田がそこにいた3月31日(木)、札幌。日中晴れ間が出ていたものの、夕方前からは雨が降り、やがて激しい雪に変わった。この悪天候にもかかわらず、会場のZepp Sapporo付近には、開場前からたくさんの人たちが集まっており、この光景を前に自ずと筆者も高揚する感じがあった。開場後、チケットを持ち指定された席に着席し、静かに開演を待った。開演までは峯田和伸(銀杏BOYZ)が作った国内外の名曲をまとめたミックステープが、モコモコしたようなアナログ音でかかっている。峯田は過去に銀杏BOYZの公演に対し「自分の部屋に遊びに来たような感じにしたい」と語ったことがあるが、今回もそのような空間になりそうな予感がする。開演時間になると、スクリーンに銀杏BOYZのこれまでの激しいステージやバックステージのオフショット、峯田のプライベートショットなどが雑然とコラージュされた映像作品が流れた。映像作品は激しいものである一方、どこか寂しげで、どこか悲しげな印象もあり観に来た人たちはかたずを呑んでスクリーンを凝視した。やがて映像作品がピタッと止まると、たったひとり、峯田がステージに現れた。普段のライブツアーよりもさらに飾らず、剥き出しのような表情で峯田が椅子に座る。アコースティック・ギターを持ち、おもむろに歌い始めたのは「人間」だった。「人間」は銀杏BOYZの楽曲の中でも、特に人間のエゴと向き合い、人が生きる意味や本質を問うような重要な作品であり、同時にこのステージが特別なものであることが暗に伝わってくる。次に演奏された「NO FUTURE NO CRY」の中盤でサポートメンバーの山本幹宗(G)、加藤綾太(G)、藤原寛(B)、岡山健二(Dr)が静かにステージに現れ、峯田と同じように椅子に座り演奏に加わった。フォーキーなアレンジではあるが、バンド構成でありその音はさらに厚みを増し、「若者たち」、「SEXTEEN」と続き、さらに、夏目漱石の名作『三四郎』からの一節を引用して朗読し、「恋は永遠」と続いた。加藤綾太(G)藤原寛(B)アコースティック・アレンジであるのに、オリジナルより速く感じる楽曲も6曲目の「骨」では、岡山健二(Dr)がメインボーカルを取り、峯田がコーラス的役回りに徹するなどの意外な展開もあった。さらに「夢で逢えたら」、「トラッシュ」、「エンジェルベイビー」、「いちごの唄」が演奏されたが、アコースティックを基調とした編成であるにもかかわらず、オリジナルよりも速く感じる楽曲もあった。既成概念には全くこだわりがない、自由をどこまでも突き詰める銀杏BOYZならではの表現のように感じた。岡山健二(Dr)中盤、即興か未完成かの歌を冒頭に加えた「新訳 銀河鉄道の夜」、「アーメン・ザーメン・メリーチェイン」と身を削るような楽曲が続いた後、「光」からDr.kyOn(Key)が加わった。演奏される音はさらに厚みを増し、さらに銀杏BOYZの中でも超大作と言って良いであろう「東京」へと続いた。Dr.kyOn(Key)「ライブをすると新しい曲を作りたくなる。曲ができるとライブをしたくなる。これの繰り返しだ」切ない楽曲が続いた後、後半では銀杏BOYZの代表曲「BABY BABY」、「ぽあだむ」といったポップチューンが演奏され、観客は何の申し合わせもないはずなのに、この辺からスタンディングする人が大半となった。最後にメロウでありながら、何もかもが遠くにあるように感じさせる楽曲「僕たちは世界を変えることができない」で本編が終了した。コロナ禍でもあり、観客は声を出せない。観客は「アンコール」を拍手だけで表現し、その音が鳴り止まぬ中、再びステージに照明が灯り峯田とサポートメンバーが登場した。山本幹宗(G)アンコールでは再び切ない楽曲「夜王子と月の姫」、山本幹宗(G)によるアコースティック・ギターのカッティングが象徴的な「GOD SAVE THEわーるど」と続き、最後には銀杏BOYZの最新曲「少年少女」がバンドアレンジで演奏され終了となった。公演中のMCで、峯田は「『どんな環境にいる人でも、この時間だけは全てを忘れて音楽を楽しんで欲しい』……そんなステージができたら良いなと思っている」と語ったが、その言葉がそのまま当てはまるような特別な空間、特別な時間、特別なライブだったように思う。終演後、Zepp Sapporoの外へ出ると雨や雪が降り止んでいた。その代わり冷たい札幌の風が吹き、温かいライブの空間から現実へと引き戻されるような寂しさを覚えた。「ライブをすると新しい曲を作りたくなる。曲ができるとライブをしたくなる。これの繰り返しだ」とも語った峯田だが、今回の「銀杏BOYZ アコースティック・ライブツアー2022『僕たちは世界に帰ることができない☆』」を終え、次なる銀杏BOYZはどこに向かおうとしているのだろうか。この日の終演後、峯田本人に聞いたインタビューを近日中に公開したいと思う。Text:松田義人(deco)Photo:村井香<公演情報>銀杏BOYZ アコースティック・ライブツアー2022『僕たちは世界に帰ることができない☆』3月31日(木) Zepp Sapporoセットリスト人間(弾き語り)NO FUTURE NO CRY若者たちSEXTEEN恋は永遠骨夢で逢えたらトラッシュエンジェルベイビーいちごの唄新訳 銀河鉄道の夜アーメン・ザーメン・メリーチェイン光東京BABY BABYぽあだむ僕たちは世界を変えることでができない-アンコール-夜王子と月の姫GOD SAVE THE わーるど少年少女関連リンク銀杏BOYZ オフィシャルサイト:銀杏BOYZ YouTube:
2022年04月04日8月12日(水)に、銀杏BOYZがスマホ撮影によるライブ配信を行うことを発表。配信を目前に控えたボーカルの峯田和伸に、このライブにかける思いを聞きました。今年の春から夏にかけて予定していたワンマンツアー、横浜アリーナでのコンサートなどが、新型コロナウイルスによって全公演が延期または中止となった銀杏BOYZ。この時期、「人前で演奏をすることができない」というのは、どのアーティスト、舞台関係者にとっても同じ状況ではある。ただし銀杏BOYZの場合、同時期にリリース予定だった6年ぶりのアルバムも延期。さらには前述のワンマンツアーは、顧みると約15年ぶりにもなるアルバムリリースツアーの側面もあり、実に意味深い公演がいったんキャンセルになってしまったということだ。当然、多くのファン、関係者は延期となった先までグッと我慢を強いられる日々だが、ここに来て、ちょっと嬉しいサプライズニュースが入ってきた。8月12日、銀杏BOYZがオンラインでライブを行う。配信はスペースシャワーネットワークが新たに設立したオンラインライブハウス「LIVEWIRE」。すでに多くのアーティストがこの「LIVEWIRE」を介してのライブ配信を行っているが、銀杏BOYZは、なんと前代未聞のスマホ撮影によるライブ配信を行うという。タイトルもそのままLIVEWIRE「銀杏BOYZ スマホライブ2020」である。配信を目前に控えたボーカル・峯田和伸に、このライブにかける思いを聞いた。自粛中は、今までになかった「時間」が作れて良かったーー新型コロナウイルスで予定していたツアーが延期、中止となりましたが、どんな気持ちで受け入れましたか?峯田まぁ、しょうがないよね。だって俺が「ああしろ、こうしろ!」ったって、どうしようもないからね、新型コロナウイルスは。そりゃさ、こっちだって今すぐにでもライブで、大きな音で、演奏したいですよ。でもさ、「絶対にもう2度とアルバムも出せないし、ライブもできない」ってことではないからね。「1日も早くライブをやりたい」と思うんだったら、だからこそ、今はグッと我慢して、本当に感染拡大が収束するようにするしかないじゃん。だから、これはしょうがないことだし、それはただただ普通に受け入れただけだったね。ーー「峯田さん、この時期どうされているのかな?」と思うファンの方も多かったと思いますが……。峯田普通にしてましたから(笑)。逆にさ、「外に出られないなら、なんか他のことやってみよう」みたいに、今までになかった「時間」が作れて良かったとも言える。映画を観たり、曲を作ったりとかね。またさ、この間は「ライブも延期になるし、アルバムの発売日も延期になる。なら、さらにアルバムの音を詰めてみよう」と思ってネバれたのがかなり良かったよ。レコーディングのことで言えば、俺1人でやれることではないんですよ。サポートメンバー、エンジニアさんとかと向き合ってやる作業だから、何度も中断しながら進めてた。でもさ、たとえば打ち込みの曲とかは、協力してくれているUCARYさん(UCARY & THE VALENTINE)とメールだけでやりとりしながら詰めていったりして、これが良かった。こういう時間が取れたことは、実は僕にとってはこの自粛で良かったことですね。普段だったらできないことだし。敷居の低いスマホで何かを感じてもらえたら……ーーそんなアルバム制作時期に、突如発表されたLIVEWIRE「銀杏BOYZスマホライブ2020」。ライブ配信はこの時期珍しくなくなりましたけど、銀杏BOYZはスマホで撮影したものを配信するという。峯田結構いろんなバンドが「どうにしかして、歌を通して気持ちを伝えたい」ってことでライブ配信をやってるじゃないですか。この気持ちはすごくよくわかるし、だから俺もやってみよっかなーと思ったの。たださ、これは俺だけの感覚かもしれないけど、「ライブ」っていうのは、単にステージ側の演奏だけを見せればライブっていうことではないんだよね。やっぱりお客さんとバンドの空間ができてこそライブになると思うの。銀杏BOYZで言えば、音だけじゃなくて、お客さんの汗とか、お客さんのヨダレとか、ライブハウスの湿気とか、「峯田ー」っていう声とか、「死ねー」っていう怒号とか。そういうものが全部一緒になって初めてライブになるんだ。これに対して、ライブ配信ってまずお客さんがいないでしょ。だから銀杏BOYZで言うと、配信ライブっていうのは実はありえないことでもあったの。だからと言って「ライブじゃないんだから、練習スタジオでメンバーで音を合わせているところを見せましょう」っていうのもやっぱり違う。でもさ、せっかくの機会でしょ。だったらちゃんとした機材を揃えて配信するんじゃなくて、徹底的に画質を悪くして、徹底的に音も悪くして見せたいと。それにはスマホで録るのが一番だなと思って。それでスマホでやることにしたの。普段皆さんが動画とか写真を観ているようなあの画質ですよ。敷居の低い、あのスマホの感覚で何かを感じてもらえたらいいなと思って。ーースマホは何台使うんですか?峯田今のところ2台。自撮り棒のやつと手持ちのやつ。どうなるかわかんないけど、普段のライブでは味わえない映像になると良いなと思っています。ーー観る人にメッセージはありますか?峯田ない。ーーないんですか?峯田ないよ、そんなもん。だって音楽って、最初は俺が作ったとしてもさ、やっぱり誰かが聴いたり観たりしたら、それはお客さんのものになるわけだから。だから、観てくれる人は、勝手に楽しんでもらうのが一番良いよね。勝手に楽しんでもらって、銀杏BOYZとお客さんの間で何か共有できるものが生まれたら最高。俺はそれをやりたくて、ずっとバンドやってるんだから。だから、スマホでのライブも、家だろうとどこだろうと、好き勝手に自由に楽しんでもらえたらいいなと思っています。Text:松田義人Photo:小境勝巳LIVEWIRE「銀杏BOYZ スマホライブ2020」2020/8/12(水) 20:00 開演 ( 19:00 開場 )~2020/8/18(火)会場:PIA LIVE STREAMチケット購入はコチラ⇒
2020年08月07日銀杏BOYZが、全国6か所をまわるツアー「2020年銀杏BOYZの旅」を行うことが発表され、早くも先行予約がスタートしている。今回のツアーは、約15年ぶりのアルバムリリースワンマンツアーで、6月9日(火)のSENDAI GIGSからスタートして、愛知、福岡、札幌、大阪で公演を行い、7月15日(水)にはバンド史上初の横浜アリーナ公演を行う。明日17日(火)23:59まで先行予約を受付中のuP!!!では、先行チケット購入者にオリジナル特典が予定されている。「2020年銀杏BOYZの旅」6月9日(火)SENDAI GIGS6月15日(月)Zepp Nagoya6月18日(木)Zepp Fukuoka6月26日(金)Zepp Sapporo6月29日(月)Zepp Osaka Bayside7月15日(水)横浜アリーナuP!!!先行受付は3月17日(火)23時59分まで
2020年03月16日映画『雪の華』、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」などを手掛けてきた脚本家・岡田惠和と、俳優としても活動する「銀杏BOYZ」峯田和伸による同名小説と同時に企画が進行した青春映画『いちごの唄』。この度、主人公を演じる古舘佑太郎、石橋静河ほか「ひよっこ」でもお馴染みの俳優たちが登場する予告編、ポスタービジュアルが解禁となった。主人公の2人を演じるのは、「ひよっこ」にも出演した古舘佑太郎と『きみの鳥はうたえる』『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』などの石橋静河。共演には宮本信子、和久井映見、光石研と日本映画に欠かせない実力派俳優陣。さらに現在大ブレイク中の清原果耶、『愛がなんだ』「まんぷく」岸井ゆきのをはじめ、蒔田彩珠、泉澤祐希、恒松祐里といった人気若手俳優に、大西利空、小林喜日、しゅはまはるみ、山崎光といったフレッシュな俳優も集結。この度到着した予告編は、主人公・コウタ(古舘さん)が、たったひとりの親友・伸二の命日である7月7日に、同級生の天野千日(石橋さん)と高円寺で偶然再会するシーンから始まる。彼女は、コウタと伸二が“天の川の女神だから、あーちゃん”と呼んでいた憧れの女の子。コウタは千日に勇気を振り絞って提案する。「また会えないかな」「そうしよう。今日会ったところで、来年の今日…また」。そうして一年に一度、親友の命日である七夕に高円寺で再会し、環七通りを散歩する2人の楽しそうな姿。しかしある年、千日は伸二との過去の秘密を告白し…。「僕は幸せだと思うんだよね。片思いだけど恋をしているから」というコウタのセリフから、誰もがいつか経験したことのある、恋した時の喜びと切なさを思い起こさせる予告編が完成。本編には「銀杏BOYZ」の「漂流教室」「ぽあだむ」など恋と友情を歌う名曲たちのほか、峯田さんが本作のために書き下ろした主題歌「いちごの唄」が登場、同楽曲は予告編でも耳にすることができる。また、ポスタービジュアルには、赤い花が咲く野原に横たわるコウタと千日の2人と、「全力で、恋した時間は、永遠なんだ。」というキャッチコピーが。2人の間の絶妙な距離感は、年に一度、親友の命日でもある七夕にしか会えない彼らの関係を表現しているようで、親友といつでも一緒だった頃の無敵な気持ち、恋したときの喜びと切なさ、青春の全てが詰まったかのような甘酸っぱさを象徴するビジュアルとなっている。『いちごの唄』は7月5日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:いちごの唄 2019年夏、全国にて公開予定Ⓒ2019『いちごの唄』製作委員会
2019年04月12日銀杏BOYZが、本日1月15日に東京・日本武道館にて単独公演『世界がひとつになりませんように』を開催する。2017年2月に銀杏BOYZ初のシングル集『ラストラーダ』を発売し、その後7月に3カ月連続シングルの第1弾として「エンジェルベイビー」、8月に第2弾「骨」、9月に第3弾「恋は永遠」をリリースし話題となった。勢い止まることなく、10月にはキャリア初の日本武道館単独公演『日本の銀杏好きの集まり』を開催し、チケットは見事ソールドアウト。その際に、峯田和伸がMCにて「また武道館でやります」と宣言した通り、今回、2度目の日本武道館単独公演が実現した。また、本日は峯田がメンバーとして以前活動していたバンド・GOING STEADYの解散日でもあり、銀杏BOYZの“誕生日”でもある。そんな特別な日の日本武道館公演ということもあり、銀杏BOYZにとってひとつの節目となるかもしれない。これまでのキャリアの集大成とも言える、いつも以上に熱いライブを見せてくれるのではないだろうか。なお、オープニングアクトとしてペーソスが出演し、すでにチケットは完売。2003年に結成して以降、快進撃を続ける銀杏BOYZは、今年も音楽シーンを盛り上げてくれるに違いない。さらに、峯田は1月6日より放送がスタートした大河ドラマ『いだてん ~東京オリムピック噺~』(NHK総合)にも出演中。峯田は、2003年に公開された主演映画『アイデン&ティティ』以降、映画『少年メリケンサック』や『ピース オブ ケイク』、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』、ドラマ『高嶺の花』(日本テレビ系)などに出演し、役者としても活躍の場を広げている。そんな峯田の俳優活動からも目が離せない。公演情報『世界がひとつになりませんように』日時:1月15日(火)場所:日本武道館開場:17:30/開演:18:30
2019年01月15日銀杏BOYZが2019年1月15日(火)に東京・日本武道館で単独公演「世界がひとつになりませんように」を開催する事が決定した。昨年10月に開催された日本武道館公演「日本の銀杏好きの集まり」のMCにて「また武道館でやります」という宣言どおりとなる、今回の開催決定。武道館公演に先駆けて11月より行われるツアー「GOD SAVE THE わーるど」は全会場が即日完売している。チケットの一般発売に先駆けてオフィシャルWEB先行を実施中。受付は9月30日(日)午後11時59分まで。■銀杏BOYZ日本武道館 公演「世界がひとつになりませんように」2019年1月15日(火) 開場 17:30 / 開演 18:30全席指定-前売り 6,500円※小学生以上は有料、未就学児童は無料(大人1名につき、子供1名まで膝上可)。但し、お席が必要な場合は有料。
2018年09月18日来月公開予定の橋本愛、宮崎あおいが母娘として共演する映画『バースデーカード』。この度、本作の挿入歌として銀杏BOYZの楽曲が起用されることが分かった。誕生日に毎年届く亡き母からの“バースデーカード”。それは、最愛の娘の成長を見守ることが出来ないことを悟った母が、ありったけの愛を込めて綴った未来の娘への“手紙”…。本作はバースデーカードに書かれたメッセージを通して、亡くなった母親と遺された家族との絆や深い愛情を描いた作品。宮崎さんが母、橋本さんが娘役としてキャスティングされているほか、父・宗一郎にユースケ・サンタマリア、弟・正男に須賀健太ら実力派俳優が集結している。そんな本作の挿入歌には、8年ぶりとなるワンマンツアー7都市8公演をまわる「世界平和祈願ツアー」を成功させた銀杏BOYZの「GOING STEADY」時代の名曲「銀河鉄道の夜」と「BABYBABY」。初めて母の故郷・小豆島を訪れた高校生の紀子が様々な人に出会い、成長する姿がこの楽曲に乗せて、小豆島の綺麗な風景をバックに爽快に描き出される。また、紀子は小豆島で引きこもりのロック好きの女子中学生・真帆と出会うのだが、そこで自分の殻に閉じこもる真帆と紀子が打ち解けるきっかけとして、銀杏BOYZの音楽が登場する。どのアーティストの楽曲を使用するかは、 吉田康弘監督以下のスタッフで話し合いが行われ、その結果吉田監督が熱狂的に聴いていた銀杏BOYZに決定したという。吉田監督は「小豆島の片隅で引き籠る女の子の心の支えになっている音楽という設定で使用させて頂きました」と話し、「銀杏BOYZの純粋性と楽曲の持つ躍動感が、橋本愛さん演じる主人公・紀子の心情と重なり、とても豊かなシーンになりました。大好きな銀杏BOYSの大好きな楽曲を劇中で使用させて頂き、大変感謝しております」とコメント。さらに、劇中の真帆の部屋には、銀杏BOYZや「GOING STEADY」の懐かしのポスターやCDなどがところ狭しと飾られていたり、真帆から紀子が借りて着るTシャツは銀杏BOYZの伝説的ライブとなった、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2005」のものであったりと、銀杏BOYZファンにとってもたまらない作品となっているようだ。『バースデーカード』は10月22日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年09月23日銀杏BOYZが6月22日(水)東京・Zepp DiverCity TOKYOより全国ワンマンツアー、銀杏BOYZ 「世界平和祈願ツアー 2016」を開催することが決定した。【チケット情報はこちら】ツアーは8月3日(水)大阪・なんばHatch公演まで、全国7都市を周る。ツアーをワンマンで行うのは2008年に行われた「せんそうはんたいツアー」以来、8年ぶりとなる。銀杏BOYZはアルバム『光のなかに立っていてね』、『BEACH』以来2年3か月ぶりとなる新作として、シングル『生きたい』を4月13日(水)にリリースする。ツアーのチケット一般発売に先がけて、オフィシャル先行を抽選にて実施。受付は3月15日(火)昼12時から22日(火)23時59分まで。■銀杏BOYZ 「世界平和祈願ツアー 2016」6月22日(水)Zepp DiverCity TOKYO(東京都)7月2日(土)仙台 Rensa(宮城県)7月8日(金)ダイアモンドホール(愛知県)7月16日(土)DRUM LOGOS(福岡県)7月19日(火)広島クラブクアトロ(広島県)7月29日(金)ペニーレーン24(北海道)8月3日(水)なんばHatch(大阪府)
2016年03月15日池松壮亮と寺島しのぶが繰り広げる禁断の恋を描く「dTV」オリジナルドラマ「裏切りの街」。この度、本作の主題歌に「銀杏BOYZ」の「ピンクローター」が起用されることが決定。さらに、官能シーン満載の予告編と劇中の場面写真が解禁された。平凡な日常を送る専業主婦の橋本智子(寺島しのぶ)は15歳も離れた年下男性の菅原(池松壮亮)と出会う。彼には同棲している恋人が、自身には夫がいることを互いに知りながら、はっきりとした目的もないままに中央線沿いの狭い街の中で二人は逢瀬を重ね、遂にはカラダを重ねていく。終わりのない空虚な現実から逃げるようにして身を寄せあう二人の逃避行。しかし、ある出来事をきっかけに二人を待ち受けていたのは、あまりにも非情な現実だった…。本作は、「dTV」が手掛けたオリジナル作品では初となるR15作品。岸田國士戯曲賞を受賞した劇作家で映画監督としても活躍する三浦大輔が演出を手掛け、2010年に上演された同名タイトルの舞台を自らの手で映像化した意欲作。平凡な専業主婦と年下男性による禁断の恋を描いたリアル不倫ドラマだ。フリーター・菅原には、『ぼくたちの家族』『紙の月』などの演技が評価され4つの助演男優賞を受賞するなど、若手きっての演技派俳優・池松さんが、また菅原と禁断の関係に堕ちていく専業主婦・橋本には、『キャタピラー』でベルリン国際映画祭「銀熊賞(女優賞)」を受賞し、リリー・フランキー主演の『シェル・コレクター』も控える演技派女優の寺島さんが扮する。そのほか、中村映里子、落合モトキ、駒木根隆介、平田満、佐藤仁美らがキャストとして名を連ねている。そして今回本作の主題歌が、ストレートな歌詞と情感溢れるメロディで多くの若者の支持を集め、今なお熱狂的なファンの多い「銀杏BOYZ」の楽曲「ピンクローター」に決定。原作である舞台版の主題歌としても起用されており、原作の世界観を見事に表現したロックバラードだ。また今回の起用に関して三浦監督は「原作では『ピンクローター』ありきで物語を拡げていったので、他の曲は映像化に於いても考えられなかったです。『ピンクローター』を書いてくれたから、この物語があると思っています」と楽曲への思い入れを明かした。今回解禁された予告編は、智子と菅原の出会いから、ラストに訪れる非情な現実によって窮地に立たされていく二人の姿まで、本作のスリリングな魅力が垣間見える内容となっている。中でも、一糸まとわぬ姿でお互いを激しく求め合う二人の官能シーンは必見だ。さらに、初公開となった場面写真は、艶やかな“赤”を背景として、初めて体を重ねた二人を切り取った象徴的なワンシーンとなっており、予告編と共に強いインパクトを残す。三浦監督が“いま最も信頼の置ける役者”だと語る池松さんと再びタッグを組んだ本作。まずはこちらの映像から、切なさと虚しさが交錯する登場人物たちの姿を覗いてみて。「裏切りの街」は2月1日(月)よりdTVにて全6話一挙配信(R15指定)。(cinemacafe.net)
2016年01月25日銀杏BOYZボーカルの峯田和伸を迎えたイベント『GING NANG URBAN TALK LIVE TOKYO』が、ぴあとKDDIによるエンタメサイト『up!!!』の主催により2月12日、東京・新宿バルト9で開催された。同イベントでは今年の1月に銀杏BOYZの9年ぶりとなるアルバム2作品のリリースに合わせて製作されたMVの上映と、トークライブが行われた。2005年にアルバムを2枚同時リリースして以降、シングルのリリースや不定期なライブ活動はありながら、次第にファンの前に姿を現す機会も少なくなり、製作に没頭してきた銀杏BOYZ。その壮絶な創作活動を経て、昨年末には峯田以外のメンバー全員が脱退を発表。峯田は今後どこへ向かうのか。この日集った約400人のファンの胸中にも、さまざまな想いが渦巻いていたはずだ。イベントは、『BEACH』に収録されている『東京終曲』のMV上映からスタート。約43分という長さの映像作品に描かれるのは、強烈なノイズから微かに聞こえるメロディに、破滅へと向かう男女の姿を重ねた退廃的なラブストーリー。続いて上映されたのは、『光のなかに立っていてね』に収録されている『ぽあだむ』のMV。長澤まさみも出演している本作は、ポップなナンバーにのせて、実に1283人もの女の子たちが投げキッスするというキュートな作品だ。2作品の上映が終わると、いよいよ壇上に峯田が登場。自身が監督・脚本・主演を務めた『東京終曲』について、脳裏に浮かんだ衝撃的なふたつのシーンからストーリーを紡ぎ、脚本に仕上げていったという創作秘話を明かした。次に話が『ぽあだむ』に及ぶと、このMV製作を指揮し、昨年末に脱退を発表したドラムの村井守がサプライズで登場。同作をスクリーンで観た感想を聞かれると、「気持ちよかった。協力してくれた全員に感謝したい」と感慨深げな様子だった。続いて行われた質疑応答のコーナーで、ファンから真っ先に質問されたのは、やはり今後の活動について。峯田は「ソロではなく、やっぱりロックバンドをやりたい。これからメンバーを募集するつもり」と、第2期銀杏BOYZ始動に向けてスタートを切ることを宣言。村井からは「ずっと背中を見てきたから、これからも応援するし、追いかけていきたい」と、真っ直ぐなエールが贈られた。またトークライブの中では、今年の6月に発売予定のDVDに同封するブックレットに掲載される、ファンから銀杏BOYZへのコメントを峯田が読み上げる場面もあった。コメントは2月いっぱいまで募集しているそうなので、詳しくは公式サイトでご確認を。イベントの終盤には、峯田による弾き語りが披露された。2011年に東北ツアーを行った銀杏BOYZだが、峯田が東京のファンの前で歌うのは実に4年ぶり。アコギを手にした峯田は『人間』ほか4曲を披露。歌い終えた峯田は「4年も歌わない間に僕にもいろいろなことがあった。でも、こんなふうにまた人前で歌えることが本当に幸せ」と語り、イベントは幕を閉じた。
2014年02月14日