ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール 籠の中の道化たち』の製作発表記者会見が1月25日、都内で行われ、“ラ・カージュ史上最高カップル”としてファンに愛され続ける鹿賀丈史(ジョルジュ役)と市村正親(ザザことアルバン役)が同コンビ5度目の公演に意気込みを語った。トニー賞に輝くブロードウェイミュージカルの日本版。南仏サントロペのゲイクラブ「ラ・カージュ・オ・フォール」オーナーのジョルジュ(鹿賀)と、看板スターの“ザザ”ことアルバン(市村)の夫婦が、ジョルジュの実子であるジャンの突然の結婚宣言に翻ろうされる。結婚相手のアンヌは、ゲイクラブを厳しく取り締まるべきだと主張する政治家ダンドン議員夫妻の娘だった。市村が1993年からザザ役を演じ、2008年からはジョルジュ役に市村の劇団四季時代からの盟友・鹿賀を迎え、2008年、2012年、2015年、2018年と再演を重ねている。鹿賀は「こういう状況だからこそ、人と人とのつながり、大切な人への愛情、他人を思いやる気持ちといったお客様に訴えかけるものがある。問題提起もあり、それを楽しみながら考えてもらえる。いつも以上に上演することにインパクトがあるはず」と力強くアピール。一方、市村は「この作品に出会って約30年。月日の流れが役柄をリアルに見せてくれるので、期待に胸を膨らませている。去りゆく美しさを表現し、つかの間のウソの輝きを放てれば。鹿賀くんとまた夫婦を演じられるのは運命を感じるし、皆さんに愛と喜び、感動を与えられたら」と声を弾ませた。劇団四季時代から、50年近い親交がある鹿賀と市村。会見では「芸の幅が広いし、舞台ならではの芝居の押し出しが強く、的を外さない。何より表現することに非常に貪欲。長い付き合いというのもありますが、息が合うので非常に面白い」(鹿賀)、「僕が24歳で劇団四季のオーディションを受けて、その時から常に舞台のセンターにいたのは鹿賀丈史。自分はいつも横でコバエのようにぶんぶん飛び回っていたが(笑)、鹿賀丈史という憧れがいたから、ここまで来られた。そんな二人の関係性が、役にダブる瞬間もあるはず」(市村)と互いの魅力を再確認する姿も披露した。取材・文・写真=内田涼ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール 籠の中の道化たち』作詞:ジェリー・ハーマン作曲:ジェリー・ハーマン劇作・脚本:ハーヴェイ・ファイアスタイン原案・原作:ジャン・ポワレ翻訳:丹野郁弓演出:山田和也振付:スコット・サーモン出演:鹿賀丈史 / 市村正親内海啓貴 / 小南満佑子 / 真島茂樹 / 香寿たつき / 今井清隆 / 森公美子 / 花井貴佑介 / 林アキラ / 日比野啓一 / 園山晴子 / 他【東京公演】日生劇場2022年3月8日(火)~30日(水)【27回公演】【愛知公演】愛知県芸術劇場 大ホール2022年4月9日(土)・10日(日)【2回公演】【富山公演】オーバード・ホール2022年4月16日(土)~17日(日)【3回公演】【福岡公演】博多座2022年4月22日(金)~25日(月)【5回公演】【大阪公演】梅田芸術劇場 メインホール2022年4月29日(金・祝)~5月1日(日)【4回公演】【埼玉公演】ウェスタ川越 大ホール2022年5月7日(土)~8日(日)【2回公演】
2022年01月26日鹿賀丈史と市村正親が“夫婦”を演じるミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』が2022年3月、日生劇場で上演される。ゲイクラブオーナーのジョルジュ(鹿賀丈史)と看板スターのザザ(市村正親)は、事実上の“夫婦”として生活していた。ジョルジュには、過去の過ち(?)から生まれた最愛の息子ジャン・ミッシェルがおり、アルバンが母親代わりに育ててきた。そんな息子が突然結婚を宣言してーー。今回、ジャン・ミッシェルを初めて演じる内海啓貴に話を聞いた。「やはり緊張しましたが、今はそれを上回る楽しみの気持ちでいっぱいです。歴史ある作品に出演できること、偉大な先輩方と共演できることがとても楽しみ」と出演にあたっての思いを語る内海。2016年に上演された映像を観たことがあるといい「華やかで視覚的にも楽しめる作品。話が進めば進むほど、いろいろな愛の形が詰まっていて。メッセージ性がありつつも、明るく面白い作品だなと思いました」という。主演の鹿賀と市村は劇団四季からおよそ50年の付き合いで、本作では08年から共演し、“最高のコンビ”と称されている。内海は「セリフを喋らなくても、立っている佇まいだけでその役が存在するし、役の年輪を感じさせますよね。本当に素晴らしい。勉強になります」と2人の印象を語った上で「緊張はしますが、舞台上では“親子”なので。ジャン・ミッシェルとしての思いを素直にお芝居でぶつけたいです。お二人の掛け合いや仕草の一つひとつを間近で何度も観られるのは貴重な時間。たくさん学びたいですね」。ちなみに、内海にとっての“戦友”は、ミュージカル『GREASE』でも共演した三浦宏規だという。「ミュージカル『テニスの王子様』からの付き合いなので、もう5、6年になりますか。僕の芸歴の半分以上、一緒にいる(笑)」。1月16日で27歳。今後の俳優としての目標を尋ねると「本当にいろいろな役をできることが役者冥利だなと思っています。30歳に向けて、『ラ・カージュ〜』もそうですが、いろいろなことを、いろいろな人や作品から吸収していけたら」と話す。今までは「素直な好青年」の役柄が多かったが、今後は「舞台上に出た瞬間に緊張感が張り詰めるような役をやってみたい」とも。最後に観客へのメッセージとして、内海は「『ラ・カージュ〜』は僕も元気づけられたミュージカル。本当にハッピーな作品なので、楽しんで帰っていただけたら嬉しいです。ぜひ劇場の方へ足を運んでいただけらと思います観て頂きたいです!」と語った。東京公演は3月8日(火)〜30日(水)。そのほか愛知、富山、福岡、大阪、埼玉を巡る予定。取材・文:五月女菜穂
2022年01月13日企画・製作:東宝・ホリプロによる、ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール籠の中の道化たち』が2022年3月8日 (火) ~3月30日 (水)に日生劇場(東京都千代田区)にて上演されます。【公演オリジナルグッズ付チケット】はカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて12⽉12日(日)まで販売中です。公演オリジナルグッズ付チケット2021年12月12日(日) 23:59まで発売中! 公式ホームページ 鹿賀ジョルジュ&市村ザザ ラブフォーエバー!永遠の夫婦愛で導く、固く結ばれた家族の絆!日本では1985年、青井陽治演出、リンダ・ヘイバーマン振付で近藤正臣のザザ、岡田真澄のジョルジュのカップルで初演。その8年後の1993年から市村正親の当たり役のひとつとして上演を重ねてきた。そして2008年からはジョルジュ役に市村の劇団四季時代からの盟友・鹿賀丈史を迎え、「ラ・カージュ」史上最高のコンビとして、2008年、2012年、2015年、2018年公演とも、初日から千穐楽まで連日のスタンディングオベーションという大成功を収め、今なおその人気は衰えを見せない。公演概要ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール籠の中の道化たち』公演期間:2022年3月8日 (火) ~2022年3月30日 (水)会場:日生劇場(東京都東京都千代田区有楽町1-1-1)◆STORY愛があれば性別なんて・・・・!?異色の“愛”で大笑い!南仏サントロペのゲイクラブ「ラ・カージュ・オ・フォール」のオーナーのジョルジュ(鹿賀丈史)と、看板スターの“ザザ”ことアルバン(市村正親)は20年間同棲し、事実上の夫婦として生活してきた。アルバンはこのところふさぎこんでいて、ショーの出番に遅れることもしばしば。愚痴をこぼすアルバンとそのご機嫌をとるジョルジュ―いわばふたりは倦怠期なのだ。ジョルジュには、24年前の過ち(?)から生まれた最愛の息子ジャン・ミッシェル(内海啓貴)がいるが、アルバンが母親代わりとなって手塩にかけて育ててきた。そんなある日、ジャン・ミッシェルが突然結婚を宣言。その結婚相手が、よりにもよってゲイクラブを厳しく取り締まるべきだと主張する政治家ダンドン議員夫妻(今井清隆&森公美子)の娘アンヌ(小南満佑子)で、家族揃って挨拶に来ることになったので、さあ一大事!ジャン・ミッシェルはジョルジュに、一晩だけマトモな家族に見えるよう取り繕ってくれるよう懇願し、そのうえ、ずっと会っていない実の母親を呼んで欲しいと頼みこむ。それを聞いたアルバンは深く傷つくが、ジョルジュの説得によりジャン・ミッシェルの頼みを受け入れ、叔父として同席するために慣れない“男装”の訓練をするハメに。ところが、実の母親が急きょ来られなくなってしまい自体はさらに複雑に!アルバンはついに、女装して母親としてダンドン一家と対面することを決意、馴染みのジャクリーヌ(香寿たつき)の店での食事会はひとまず大成功に終わるはずだったのだが…。■出演鹿賀丈史 / 市村正親 / 内海啓貴 / 小南満佑子 / 真島茂樹 / 香寿たつき / 今井清隆 / 森公美子 / 花井貴佑介 / 林アキラ / 日比野啓一 / 園山晴子 / 附田政信 / 佐々木誠 / 高木裕和 / 松谷嵐 / 渡辺崇人 / 榎本成志 / 丸山泰右 / 鯨井未呼斗 / 齋藤信吾 / 佐野隼平 / 澤村亮 / 島田連矢 / 瀬沼真幸 / 出口栄一 / 中川賢 / 山科諒馬 / りんたろう / 岡久直哉 / 中島 裕太 / 髙橋桂 / 多岐川装子 / 浅野実奈子 / 篠崎未伶雅■スタッフ作詞・作曲: ジェリー・ハーマン / 脚本: ハーヴェイ・ファイアスタイン / 原作: ジャン・ポワレ / 翻訳: 丹野郁弓 / 訳詞: 岩谷時子、滝弘太郎、青井陽治 / 演出: 山田和也 / オリジナル振付: スコット・サーモン■公演スケジュール3月09日(水) 13:00 / 18:003月11日(金) 13:003月12日(土) 13:003月14日(月) 13:003月15日(火) 13:00 / 18:00★3月16日(水) 13:003月18日(金) 13:003月19日(土) 13:003月20日(日) 13:003月21日(月・祝) 13:003月22日(火) 13:00 / 18:00★3月23日(水) 13:003月26日(土) 13:00 / 18:003月27日(日) 13:003月29日(火) 13:00 / 18:00★★抽選会実施決定!★対象公演に来場すると、オリジナルカンパニーグッズ(非売品)がもらえるチャンス!!抽選会を実施致します。対象日:―3月15日(火)18:00―3月22日(火)18:00―3月29日(火)18:00※受け取り方法、当選人数などは当日劇場にてお知らせ致します■チケット料金S席:14,000円(全席指定・税込)★特典★公演オリジナルグッズ付(全席指定・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月08日俳優の鹿賀丈史と市村正親が主演を務める、ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』が上演されることが7日、明らかになった。同作は、南フランスのナイトクラブを舞台に、ゲイカップルの夫婦愛と一人息子への愛情を巡って巻き起こる珍騒動を通して、愛の尊さ温かさをハートフルに描いた傑作ミュージカル。1985年の日本初演か30年以上も愛され続ける人気作品となっている。2008年以降、鹿賀丈史&市村正親が最強のコンビを組み、公演初日から千穐楽まで連日のスタンディングオベーションで迎えられ、客席にたくさんの愛を届けている。2022年3月、東京・日生劇場での公演を予定している。写真提供/東宝演劇部
2021年07月07日「ベーシック+トレンド」をテーマに、Khajuらしいセレクトを展開 Khajuの今シーズンのテーマは、「付け加える」を意味する「ADDITION」。Khajuが提案するベーシックに、シーズンごとのトレンドを付け加えて様々な表情を表現します。55 カラーはブルー、ラベンダー、レッド、ピンク、オレンジなどといった、春夏らしいブライトカラーに注目。ほかにもブラウンやベージュ、オリーブグリーン、ブラックなども並びます。 キーアイテムは、スウェット、ナイロンブルゾン、プリントスカート、ジャンパースカート、ダッドスニーカー、スポーツサンダルなど。 「スポーツ」、「ナチュラル」、「プリミティブ」、「ビーチリゾート」をキーワードに、ショップには豊富なアイテムが展開されます。 ノベルティでオリジナルドライフラワーをプレゼント! リニューアルオープン日となる2月16日から、¥8,000(税抜)以上お買い上げのお客様に、記念ノベルティとして「なかや植物店 オリジナルドライフラワー」をプレゼント。こちらは数量限定のため、なくなり次第終了となります。 キュートな小物ブランド「Coquett」が新登場 また2月16日から24日まで、新ブランド「Coquett(コケット)」のフェアを開催。フランス語の古文「Coquet(コケ)」=「カワイイ」という意味から派生した新ブランドで、使いやすさ・持ちやすさに特化し、誰からも愛されるデザインの小物を展開しています。今回は春らしいカラーと素材のアイテムが多数ラインナップ。春からの新生活にも役立つアイテムが見つかるかも? さらに22日からは春夏シーズンのルックをおさめた最新カタログが店頭で無料配布されるので、こちらも要チェック! オリジナルはもちろん、「R JUBILEE」、「TAN」、「KiiRA」、「CLANE」といった人気ブランドも展開されるKhaju ルミネエスト新宿店。今の気分をとらえた魅力あふれるラインナップを堪能しに、生まれ変わったショップへぜひ足を運んでみてください。 【SHOP DATA】Khaju ルミネエスト新宿店東京都新宿区新宿3-38-1 ルミネエスト新宿店 B2FTEL : 03-5312-7597営業時間:(平日)11:00〜22:00 /(土日祝)10:30〜21:30定休日:なし
2019年02月15日× Healtknitヘルスニット 100年以上の歴史を持つアメリカ発のスタンダードニットウェアブランドに、シンプルなスウェットをオーダー。一見プレーンなデザインながら、肩を落としたルーズなシルエットや身幅のワイドなサイズ感にこだわり、型から別注したアイテム。丈はジャストなのでどんなボトムスとも好相性。 スウェットシャツ各¥9,000(税抜き) × KiiRAキーラ ナチュラルさと女子の心をくすぐる独特な世界観が魅力の「KiiRA」。手編みのざっくり感がコージーな雰囲気のボタンが付いたニットカーディガンはKhajuだけの特別仕様。ルーズなシルエットも今年らしい。シーズンカラーでもあるパープルとホワイトの2色展開です。 カーディガン各¥24,500(税抜き) × Harleyハーレー スコットランドの老舗ニットファクトリーに別注したフェアアイルニット。シルエットがルーズになりすぎないようサイズバランスのアレンジに加えて、カラーもKhajuらしい目を引く4色をオーダー。1枚でコーディネートのポイントになる主役ニットです。 ニット各¥13,800(税抜き) × ALPHA INDUSTRIESアルファ インダストリーズ MA-1が代表的な老舗ミリタリーブランドから、ボアとキルティングの2WAYで着られるリバーシブルコートをセレクト。ソフトな印象のベージュ×オフホワイトは別注カラーです。ヒップまで覆ってくれる丈で暖かく、手に取りやすいロープライスも魅力的。 リバーシブルコート¥14,800(税抜き) × GERRYジェリー 半世紀以上もの歴史を誇るアウトドアのパイオニア的存在の「GERRY」には、冬本番に大活躍するダウンジャケットをオーダー。メンズのMサイズをベースに、ダウンの分量やスペックをアレンジ。フードを付け、さらに機能的にデザインを変更しています。旬のスポーツMIXスタイルにマッチする3色展開。 ダウンジャケット各¥32,000(税抜き) アニバーサリーイヤーに相応しい人気ブランドとのタッグによる特別なアイテムたち。ベーシックな中にもしっかりと今の気分をとらえたデザイン・アレンジはKhajuならではです。この秋冬のワードローブに取り入れてみては? 【お問い合わせ先】カージュ ルミネエスト新宿店03-5312-7597 SHIPS ONLINE SHOP
2018年10月20日現在、東京・日生劇場にて上演中の『ラ・カージュ・オ・フォール 籠の中の道化たち』。本作は、鹿賀丈史と市村正親が最強の夫婦愛で導く"家族の絆"を描いたミュージカルコメディで、鹿賀と市村は2008年の初タッグから4度目の夫婦役。さらに愛原実花、真島茂樹、新納慎也、香寿たつき、今井清隆、森公美子が続投で、新キャストとして夫婦の息子役に木村達成が出演する。演出は山田和也。【チケット情報はこちら】開幕に際しての囲み取材には鹿賀と市村が揃って登場。夫婦役10周年を迎えるふたりだが、女装した市村が「みんなに化け物って言われるんじゃないかと思って」と心配すると鹿賀が「大丈夫、きれいよ」と答え、変わらぬ仲を披露。そんなジョルジュ(鹿賀)とアルバン(市村)の夫婦について鹿賀は理想の夫婦像と重ね「アルバンがワガママを言ったりするのですが、ジョルジュはそれを半分聞き流してるというか。そういうところで、よくできた愛し合ってる夫婦だなと実感します。言いたいことは言ったほうがいいですよね」と語った。ふたりの付き合いは劇団四季以来45年。鹿賀は「いっちゃん(市村)がまたパワーアップしてるなと思いました。その力がどこから湧き出てくるかわからない。歌ってるときも、芝居してるときも、随所ですごいパワーを感じます。尊敬します」と語る。市村が「20代前半から一緒にやってますからね。いろんな作品で丈史の目を見てきていますが、今回は特にずーっと見る役なのでね。彼も45年、僕を見ているだろうし。20年連れ添った夫婦を演じるうえで、45年間知ってるというのは大きな強みだなと思っています」と語ると、鹿賀も「本当にそう」と頷き、「芝居も安心してできます。球を投げれば、それにちゃんと答えが返ってくるという関係ですので。毎日非常に新鮮で面白いですし、そういう相手役はなかなかいないと感じます」と感慨深そう。再演を重ね続投キャストも多い本作だが進化は止まらず、市村は「再演を重ねるごとに演出家もいろんなことに気づくので、それをどんどん増やして深めていく感じかな。でも、(ブラッシュアップは)日々のことです。今日発見があったら明日それをやってみるとかね」と話した。アルバンとジョルジュの倦怠期ながらも愛が滲み出る甘くかわいい姿や、そんな彼らに愛情たっぷりで育てられたジャン(木村)による騒動の顛末、そして彼らを取り巻く人々の温かで賑やかな愛と、さまざまな愛のカタチに心揺さぶられる本作。胸の奥まで沁みる歌唱、華やかで賑やかなショー、そして素晴らしい芝居と、演劇の楽しさが十二分に味わえる作品だ。ぜひ劇場に足を運んで!公演は3月31日(土)まで東京・日生劇場にて上演後、福岡、静岡、大阪を巡演。取材・文:中川實穂
2018年03月23日鹿賀丈史と市村正親がゲイ夫婦役に扮する『ラ・カージュ・オ・フォール』が2月6日に東京・日生劇場で開幕する。1983年にブロードウェイで開幕し、トニー賞6部門を受賞した傑作ミュージカル。日本では1985年よりコンスタントに上演を重ね、今年で日本初演30周年を迎える。初日を目前に控えた5日、最終舞台稽古が公開された。ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』チケット情報舞台は南仏サントロぺ。ゲイクラブ「ラ・カージュ・オ・フォール」のオーナーのジョルジュと、看板スターの“ザザ”ことアルバンのカップルは20年連れ添い、ちょっと倦怠期気味。そんな彼らには愛するひとり息子ジャン・ミッシェルがいる。彼はジョルジュが“たった一夜のあやまち”で出来た実の息子であり、アルバンが母親代わりになって育ててきた。そんな息子が、風紀に厳しい保守的な議員の娘と結婚したいと言い出し、ついては両家の顔合わせの場にはマトモな家庭であるように見せるために実の母親を呼びたいと言い出して…。同性愛者ならではのままならなさ、悲しみもある。それでも「ありのまま、言い訳などするものか」と胸を張る彼らの潔さは気高い。市村や鹿賀といった経験値の高い俳優たちだからこそ、その姿勢にいっそうの説得力が生まれる。そんなジョルジュとアルバンのお互いを思う愛を筆頭に、息子に注ぐ愛、ジャン・ミッシェルと婚約者アンヌの愛……。様々な形の愛情に溢れた物語だ。そして、そんなシリアスなテーマを柔らかく包むユーモアも絶品で、特にジャン・ミッシェルのためにアルバンが“男らしい仕草”を特訓するシーンなど、市村や鹿賀のキュートな魅力が全開で、公開稽古という場にも関わらず、客席からは大きな笑いが沸き起こっていた。さらにゲイクラブの踊り子に扮した12人の男性たちが麗しくも力強く踊るショーシーンは、そこだけを切り取っても見応えたっぷり。日本初演から踊り子を演じている真島茂樹、ダンスのみならず美しい歌声も響かせる新納慎也らがキワモノ感満載で楽しいステージを展開する。奥深いテーマと笑いのバランスの絶妙さも、長く愛されている理由のひとつだろう。公演に先立ち、主演のふたりがコメントを発表。「今回で3回目の出演になりますが、今まで以上に面白さと感動が深まっていると思います。30周年という記念すべき公演に参加できて、感慨深い気持ちでいっぱいです」と鹿賀。また市村は「昨年、胃がんの手術をして、こうやって復帰できた喜びに感謝しております。『今』というこの時を、『ラ・カージュ』のテーマソングと同じように、しっかりと『生きて愛して』いきたいと思います」と劇中歌を引用しつつ感謝の言葉を述べた。劇団四季時代から盟友として数々の舞台に共演するとともに、日本ミュージカル界の名だたる作品群に主演してきた鹿賀と市村は、『ラ・カージュ』史上最高のコンビとして名高い。今年もいっそう愛のふかまったキュートなカップルが紡ぐ愛の物語、きっと観る者の胸に優しい温かさを届けてくれるに違いない。公演は2月6日(金)から東京・日生劇場、3月6日(金)から大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて。チケット発売中。
2015年02月06日