●低価格・手荷物無料・使いやすさなど、後発LCCを生かしたサービス今夏、国内で4社目となる低コスト航空会社(LCC)が運航を始めた。春秋航空日本(スプリングジャパン)である。就航路線は成田~佐賀/広島/高松。成田空港は国内最多の4社が集中する"LCC銀座"だが、後発のスプリングジャパンはどんなサービスを提供してくれるのだろうか。結論から言えば、この新しい国内LCCは後発であることを逆にメリットに変えていた。他のLCCの成功と失敗から学び、それを自社便に反映していたのである。そもそも、佐賀や広島といった他社が就航していない路線を中心に運航している点に独自性があるわけだが、日本のLCCは諸外国に比べてサービスのレベルが高くなってきている。スプリングジャパンのサービスには、それが強く感じられたのだ。○電話が通じやすく銀行振り込みもOK予約段階からサービスは特徴的だった。搭乗した成田~佐賀線の運賃は、キャンペーンの「ラッキースプリング」を除けば最安の「スプリング運賃」で片道5,700円。成田~広島/高松線もほぼ同じ料金設定だ。土日にはこれより1,000円~3,000円前後高くなることもあるが、いずれにしろ文句なしに安い。しかも、受託(預け)手荷物の手数料も10kgまでなら無料だ。そして、特徴的だと思わされたのが支払い方法。クレジットカード払い、コンビニ払いに加え、コールセンターで電話予約した場合のみに限られるが銀行振り込みもできる。電話がなかなか通じないLCCが多い中、スプリングジャパンのコールセンターは比較的つながりやすいのも好印象だった。予約の段階から、サービス一つひとつに細やかさが感じられた。○突然の搭乗券紛失にも親切に対応搭乗当日。空港での対応にも同じ細やかさがあった。自動チェックイン機の近くにはスタッフがおり、使い方がよく分からない乗客に親切に教えている。また、筆者は搭乗券を紛失してしまったのだが、それも無料で再発行してくれた。すいている席を予約し直す形なので満席だと物理的に無理だと言われたものの、幸い空席があった。オプションで座席指定をしていたのだが、これも事前に支払っていたからだろうか、追加手数料を徴収されることもなかった。LCCの場合、こういうケースでは手数料を取られるケースも多い。航空券を紛失した筆者はセキュリティー上の理由で、最後にゲートを出たのだが、他の客が搭乗をすませる間、スタッフは「もう少しお待ちくださいね」と親切に声をかけてくれた。時間に遅れている乗客に対しても、何度もアナウンスをして探している。海外のLCCなら、遅れた客は取り残されるのが半ば常識である。●日本人向けに徹するにサービス好感! 機内販売は"百均"風の価格設定○他社と違う機材を使い、座席も広めさて、アクシデントがあったものの、バスに乗って駐機場に向かい無事にボーディングできた。機内に入ってうれしかったのは、「やっぱり座席が広い」と分かったからだった。というのも、スプリングジャパンはボーイング737-800を使っている。この機種は他の国内LCCが使っているエアバスA320と比べると190cmほど縦長。両方とも同じナロウボディ(単通路)の小型機で、座席の広さは航空会社やシートによって違ってくるから一概には言えないが、1席あたりのシートピッチ(前後間隔)は737-800の方が広いことも多いのだ。実際に計ってみると普通席は75cm。他の国内LCCの普通席は平均70cmなので、やはり余裕がある。筆者は身長178cmでやせ形の体型なので前後幅があるほど楽なのだ。○"中国系"を感じさせない日本的なサービス中国の春秋航空が最大の出資者であるため、"中国系"というともすればマイナスイメージを持たれがちの同社だが、サービスにそれはほとんど感じられなかった。この日のキャビンアテンダント(CA)は4人とも日本人だった。国内の航空会社から転職したCAも少なくないのだが、気遣いのある言葉遣い、乗客の質問に対する丁寧な対応などを見ていると、会社としての方針であるのは間違いないだろう。○手軽さを追求した"100均"風の機内販売機内サービスで印象的だったのは税込100円の機内販売品。お茶やコーヒーからお菓子、ビールのつまみまで税込100円の商品がずらり。イタリアのコーヒー「カリアーリ」はお替わりも自由だった。350mlのビールなど100円では買えないものもあるが、全体的に安く良心的な料金設定。就航地の商品をそろえて"地元愛"を演出するのも忘れていなかった。○格安運賃を実現する徹底したコスト削減LCCは運航経費(コスト)を削らなければ安い運賃を提供できない。そのため、削れるところは削る。例えば機内販売品のメニューカードはなく、ボーイング737-800型機を使っているのも、国内の旅客機はボーイング社製が多く管理コストを節約しやすいという利点があるからだ。メニューカードがないのも、鉄道を思えばさほど違和感はない。なお、CAに聞けば、機内販売品が書かれたリストを見せてくれる。ついでに言えば、親切さや丁寧さ、笑顔での接客などは日本人のCAやスタッフならば心がけ次第の、"無料のサービス"である。特に日本では総じてそうした接客が好まれる傾向が強いため、徹底すれば印象が良くなるメリットもある。スプリングジャパンが設立されたのは2012年9月。その直後に筆者は王●(●は「火韋」で1字)会長に直接話を聞いたことがある。氏は上海出身だが日本の大学を卒業し、日系企業に10年近く勤め日本的なビジネスを学んだ日本通であり、日本語もペラペラだ。日本のサービスにも詳しい。あの会長の存在も期待以上のサービスを経験できた理由だろう。そんなことを思いめぐらせているうちに、スプリングジャパンIJ601便は快晴の有明佐賀空港に定刻通り着陸した。ちなみに、佐賀空港から佐賀市内まではバスで約35分(600円)、福岡・博多駅までだと約98分(1,650円)である。成田から佐賀まで預け荷物の手数料込みで5,700円。食事や予約時の手数料を入れても約8,000円。その運賃を考えると満足過ぎるフライトだった。※記事は2014年10月に搭乗し取材したもの。機内販売品などのサービスは変更されている場合がある○筆者プロフィール : 緒方信一郎航空・旅行ジャーナリスト。旅行業界誌・旅行雑誌の記者・編集者として活動し独立。25年以上にわたり航空・旅行をテーマに雑誌や新聞、テレビ、ラジオ、インターネットなど様々なメディアで執筆・コメント・解説を行う。著書に『業界のプロが本音で教える 絶対トクする!海外旅行の新常識』など。
2014年12月16日成田空港は2015年4月8日より、LCCの受け入れ体制を強化したLCCターミナル「第3旅客ターミナル」の供用を開始するにあたり、このほど「第3旅客ターミナルビル」における商業施設の概要を発表した。第3旅客ターミナルビルは第2旅客ターミナルビルの北側(約500m)に位置し、旅客取扱能力は750万人/年間、延床面積約6万6,000平方メートルの規模となっている。「気軽に」「機能的」「わくわく」の3つをコンセプトに、シンプルで使いやすく快適な空間の中でゆったりとした時間を過ごせる空間設計がされている。商業施設においてもこの3つのコンセプトに基づき、移動されるルートに沿って全ての店舗を配置し、分かりやすく、スムーズに、楽しく買い物ができるショッピングゾーン、店舗をラインナップする。第3旅客ターミナルには26店舗が出店。座席数400席以上という国内空港最大のフードコートには、無印良品のアドバイザリーボードを務めるプロダクトデザイナー深澤直人氏が監修をしたムク材のテーブルと椅子、ゆったりくつろげるソファベンチを配置する。日本人のみならず外国人にも人気のある麺類や寿司を手軽に楽しめるよう、空港初出店の「宮武讃岐うどん」「リンガーハット」のほか、立ち食い寿司「TATSU SUSHI」などバラエティー豊かな7店舗が集結する。また、24時間営業のコンビニエンスストア「ローソン」が出店し、早朝・深夜便でも安心して利用できる。さらに免税エリアでは、成田空港内で最大の総合免税店「Fa-So-LaDUTY FREE」を設ける。また、本館2.3階のショッピングゾーン以外にも、搭乗ゲート付近にてジェットスター・ジャパン、バニラエア、春秋航空日本の3社も物販などの店舗を展開する。本館2階 出国・出発手続き前エリア・ローソン(コンビニエンスストア)・Fa-So-La BOOKS(書籍・雑誌)・HIPSHOP(ファッション・雑貨)・東京食賓館(仮称)(食品)・Fa-So-La DRUGSTORE(薬)・GRAN SAC’S (旅行用品)・バニラエア運営店 V store(おみやげ)・春秋航空日本運営店(おみやげ)・宮武讃岐うどん(うどん・そば)・リンガーハット(ちゃんぽん)・フレッシュネスバーガー(ハンバーガー)・洋丼屋ONE BOWL(洋食)・ぼてぢゅう屋台(鉄板焼)・TATSU SUSHI(寿司)・カフェベネ(カフェ)・みずほ銀行(外貨両替)・Travel Support GPAサービスカウンター(仮称)(外貨両替・バス乗車券販売など)本館3階 出国・出発手続き後エリア・Fa-So-La DUTY FREE(総合免税店 化粧品・香水・酒・たばこなど)・Fa-So-La SOUVENIR AKIHABARA(おみやげ)・Fa-So-La Bags(バッグ)・Fa-So-La Watches & Accessories(時計・アクセサリー)・カフェベネ(カフェ)ショッピングゾーン以外の店舗・ジェットスター・ジャパン運営店 Jetstar shop(物販、サテライト2階)・バニラエア運営店 V store(物販、サテライト2階)・春秋航空日本運営店(物販、本館2階)・みずほ銀行(外貨両替所、本館1階到着階)
2014年11月28日中国のLCC・春秋航空は11月9日~15日の毎日11時~23時限定で、片道料金が999円~になるサンキューキャンペーンを実施している。○10路線が対象セール対象路線は、関西発着の上海/天津/武漢/重慶線、高松/佐賀/茨城/新千歳発着の上海線、高松/佐賀から深センの計10路線となる。なお、茨城-上海は3,000円~、佐賀/高松-深センは5,000円~、新千歳-上海は8,500円~となるが、それ以外は999円~で設定している。搭乗期間は11月20日~2015年1月31日。燃油サーチャージや空港使用料など諸税は別途必要となる。また、一度の予約でできるのは片道1枚までだが、ひとりで複数回予約することも可能。販売座席数は限られており、販売数に達し次第、セールは終了となる。セールは春秋航空の公式サイトで会員登録を行った方が対象で、キャンペーン専用ページからの予約のみとなる。販売座席数は限られており、販売数に達し次第、セールは終了となる。そのほか詳細はホームページを参照。
2014年11月12日2012年に日本でもANA、JALが出資する格安航空会社(LCC)が参入するなど、激戦市場となった航空業界。大手、新規参入に限らず、航空会社各社はこれまで以上にサービスの独自性が求められるようになった。そんな中、2011年11月にシンガポール航空の出資により設立され、急成長を遂げているのが“スクート”だ。「WorldLowCostAirlinesAsiaPacific(アジア・太平洋地域世界LCC会議」が主催する“ベストLCCオブ・ザ・イヤー”に2012年、2013年と2年連続で選出されている。日本には2012年10月に台北経由での成田-シンガポール線をの就航を開始し、2015年前半をめどに関西国際空港、2015年中をめどに中部国際空港への就航を予定している。“ローコスト”の名が付くとおり、LCCと言えば競争力となるのは第一に料金の安さにあるが、新規参入が相次ぐ中、プラスαがなければ生き残れないのも現実だ。いまや数ある航空会社の中でもLCCながら確固たる存在感を示しているスクートだが、航空会社らしからぬサービス展開が消費者の間で支持を得ているようだ。同社では、若者たちや遊び心を忘れない大人たち、何より旅を大切に思っている人々のための航空会社であると謳う。そしてそうした人々の「新しい発見や出会いや体験があり、楽しめてこそ旅である」という考え方を社名に由来して“Scootitude(スクーティチュード)”と呼び、この概念をもとに様々なサービスを打ち出す。具体的に他のLCCと異なる独自性は、まずは快適さだ。LCCと言えば、通常安い代わりにサービスも簡素で機体も古く、座席も狭いというイメージがあるが、スクートではエコノミーとビジネスの2つのキャビンクラスのプランを用意。エコノミークラスのチケットは、フルサービスの航空会社と比較して最大40%オフの料金で購入でき、食事の有無や追加の手荷物、機内エンターテイメントの利用がオプションで選択できるようになっている。また、同社では各機材にプレミアムシートを32~40席用意し、その座席は幅53センチと他のLCCのプレミアムシートより2.5センチ程度広く、快適なのも特長だ。さらに、同社の特筆すべきポイントとしてもう1つ挙げられるのが機内エンタテイメントの充実だ。エコノミークラスではオプションとしてオンラインまたは機内で申し込みができるのだが、ユニークなのはそのシステム。なんと無線通信により、自身が持ち込んだデバイスと接続することができ、自分のiPadやAndroid端末、PCで映画やテレビ番組、アニメといったコンテンツを見られるのだ。同社のCEOウィルソン・キャンベル氏が「“Scootitude”とは、伝えること、自発的なもの、行動に移すこと、そして非公式でちょっと変わっていること」と定義するように、LCCでありながらも他にはない魅力的なサービスを追求するスクートだが、日本時間の11月5日9時から9日23時59分までの期間、「スクートフラッシュプロモキャンペーン」と題した航空券割引キャンペーンが展開される。2015年3月28日までの成田-台北間の片道チケットがエコノミークラス7,000円、ビジネスクラス1万3,440円、成田-シンガポール間がそれぞれ1万3,000円、1万8440円の割引価格で購入できる。アジア一と称される格安航空会社の旅をお得に楽しめるほか、東京から台北、シンガポールへのフライト費用を抑えられる分、台湾やシンガポールでのお得なショッピングをもっと楽しめる絶好の機会だ。これを機に、一度仕事から離れて休暇を取り、日本の寒さからも離れ、暖かい台湾やシンガポールでリフレッシュをしてみてはいかがだろうか。
2014年11月05日成田空港は2015年4月8日より、LCCの受け入れ体制を強化したLCCターミナル「第3旅客ターミナル」の供用を開始することを発表。このほど、その概要が公開された。○増加するLCCにも低コストで効率的な運航を第3旅客ターミナルビルは第2旅客ターミナルビルの北側(約500m)に位置し、旅客取扱能力は750万人/年間、延床面積約6万6,000平方メートルの規模となっている。「気軽に」「機能的」「わくわく」の3つをコンセプトに、シンプルで使いやすく快適な空間の中でゆったりとした時間を過ごせる空間設計がされている。現在、成田空港には、国内LCCが4社・海外LCCが9社が展開している。成田空港におけるLCCのシェア(発着回数ベース)は旅客便全体で、2012年度実績6.1%に対し、2014年度4~9月累計では19.3%にまで増加している。LCCターミナルの設置は利用者の利便性向上のみならず、入居するLCCにとっても低コストで効率的な運航をうながすことになる。○深夜~早朝時間帯も使えるスペースも鉄道または自家用車で来港する場合、第2旅客ターミナルビルよりアクセス通路を利用することになる(もしくはシャトルバスを利用)。陸上トラックのような床面表示に沿ってアクセスができ、途中には数カ所に休憩スペースを設け、ベンチや飲料自販機を設置する。出発エリア(本館2階/一般エリア)には天井を貼らず、案内表示も床や梁(はり)を活用することで開放感のある空間を演出。コンビニエンスストア(24H営業)や書店等利用者のニーズに応える店舗を配置している。チェックインは同一エリアで国際線・国内線両方に対応でき、ムスリム(イスラム教徒)等の利用者のために「礼拝室」を整備する(この他、制限エリアにも整備)。また、本館2階の一般エリアには、座席数400席程度と国内空港最大のフードコートを設置。寿司やそば・うどん、ハンバーガー、カフェ等バラエティーに富んだ店舗を展開する。なお、深夜~早朝時間帯も休憩スペースとして利用することもできる。免税店エリア(本館3階/国際線制限エリア)には、選び抜かれた商品を数多く取りそろえ、様々な旅のシーンをサポート。白を基調とした明るい空間が、出発までの快適な時間を演出する。免税店エリアにはカフェも併設し、買い物後にここで休憩をすることもできる。さらにブリッジでは、地上約15mから「空中散歩」気分を味わいながら、行き来する航空機を見下ろすこともできるという。2015年4月8日より、LCCでもっと快適な旅が成田から始まることになりそうだ。
2014年10月31日LCCのPeach Aviation(ピーチ・アビエーション 本社:大阪府泉佐野市)は10月28日、「客室乗務員オーディション2015」の実施を発表した。○入社は2015年6月以降新たに採用する客室乗務員は、2015年上期の募集として75人程度を予定。入社時期は2015年6月以降、1次面接は仙台・東京・成田・大阪・福岡の5カ所で実施する。ピーチは2013年3月に運航を開始し、就航25カ月で単年度黒字化を達成。今回のオーディションは、同社の想いや価値観に共感し、「航空業界の殻を破り、イノベーティブな取り組みでアジアの空を変えていくピーチのミッションにチャレンジしたい」という意気込みを持つ人を募集する。また、これからも「気軽に旅する喜び」や「会いたい人に会える喜び」、「ピーチが生み出す感動と驚き」を提供するために、ともに様々なチャレンジをし続け、自己の成長を実現させたいという人を求めている。エントリーの締め切りは12月7日で、募集要項は以下の通り。なお、客室乗務員以外の職種に関しても、同社の採用サイトを通じてを適宜、募集を実施してる。また、「客室乗務員オーディション2015 下期」は2015年春頃にエントリーを開始する予定。募集職種: 客室乗務員業務内容: 客室乗務員業務およびその他附帯業務採用予定人数: 75人程度勤務場所: 大阪府(関西国際空港)雇用形態: 契約社員(当初は訓練生として契約、その後、客室乗務員として契約)対象者: 専門学校・短期大学・4年制大学を2013年3月までに卒業、かつ、就労経験のある人、または高等学校を卒業後、3年程度以上の終了経験がある人入社時期: 2015年6月以降、会社が指定する時期1次面接会場: 仙台、東京、成田、大阪、福岡
2014年10月28日エアバスは10月9日、LCCの春秋航空(本社:中国・上海)が保有するA320にシャークレットを後付け装備する契約を締結したことを発表。中国の航空会社でシャークレットを後付けで装備するのは初めてのこととなる。○性能の向上にも期待シャークレットは航空機の主翼端に取り付けられる小さな翼のことで、これを装備することで、年間4%の燃料費のコスト削減とともに、CO2は900トン削減することが可能となる。加えて、航続距離を約100海里(約185km)延ばすなど、性能の向上も期待できる。春秋航空は2013年9月にシャークレット装備のA320を初めて受領。シャークレット付きの機体6機で合計8,500時間飛行することで効果を測定し、その結果、発注中のものも含めて運航中の機材全てにシャークレットを導入することを決定した。
2014年10月10日LCCのPeach Aviation(以下: Peach、本社: 大阪府泉佐野市)は10月6日より、Peach就航地の飲食店とコラボレーションして、飲食店で搭乗者限定メニューを提供する「Peach cafe」を開始した。○第1弾は沖縄と大阪に登場今回の新サービスは、Peachの主要利用者である20~30代の女性をターゲットにしたカフェやレストランなどの飲食店と協力し、Peach利用者に旅先の味を楽しんでもらうとともに地域の良さを知る、食を通じた地域の活性化を目指している。10月6日より、沖縄県出身の音楽バンド「りんけんバンド」の楽曲がBGM に流れる沖縄県北谷町の沖縄料理店「RINKEN’S KITCHEN」と、千利休のふる里・大阪堺市にて1850年創業の老舗「つぼ市」直営の日本茶カフェ「茶寮 つぼ市製茶本舗」の2店舗でサービスを開始した。また、大阪府堺市の「紙でつなぐコミュニティ」をコンセプトにしたカフェ「紙 cafe produced by TOUR DE SAKAI」、大阪府大阪市の1872年創業の老舗「宇治園」店内奥の喫茶室「宇治園 心斎橋本店 喫茶去」の2店舗でもサービスを開始する予定で、今後さらに店舗数を増やしていくという。「Peach cafe メニュー」は店舗が独自に開発したオリジナルメニューで、「RINKEN’S KITCHEN」の沖縄県産の食材を使用した「沖縄県産紅芋アイスとドラゴンフルーツのオキナワンパフェ」」(税込800円)など、地元の味を生かしたメニューや、「茶寮 つぼ市製茶本舗」の店舗で一番人気のかき氷に白桃ピューレのアレンジを加えた「濃厚白桃の抹茶しぐれ」(税抜815円)など、楽しみ驚いていただけるようなメニューを用意。メニューは数カ月ごとに内容を変更する予定となっている。対象店舗では「Peach cafe」ロゴをメニュー表に掲出し、利用者がPeachの搭乗券を提示することで、店舗オリジナルの「Peach cafe メニュー」を注文することができる。なお、「Peach cafe」の利用は搭乗者本人のみ有効で、内容は予告なく変更となる場合がある。
2014年10月07日ANAホールディングスが100%出資するLCCの「バニラエア」(所在地:千葉県成田市)は、4機目となる新造機(A320)にレジャー・リゾート路線のLCCにふさわしい、明るくポップな雰囲気の内装にモデルチェンジし、10月1日より運航を開始した。○シート自体もスリム・軽量化乗客がよりリラックスできるよう、シートやカーペットに豊かな海をイメージさせる深いブルーをデザイン。シートはイタリア製の本革を使用し、背面ポケットのネットのデザインは角を丸くしてソフトな印象にしている。また、シート全体をスリム・軽量化することで、1列目のリラックスシートは1号機に比べて約23cm広くなるなど、快適さを高めている。壁や棚には太陽を連想させる明るいバニライエローをベースに、旅のワクワク感を演出するポップなバニラフラワーを添えている。また、手荷物を入れる棚の下に位置するシートローサイン(シート番号が書かれている部分)にもイエローを用い、後方から明るい光が差し込んでくるようなデザインにしている。さらに、搭乗・降機時にはリゾート感あふれるバニラエアのオリジナルミュージックが流れ、レジャー・リゾート旅への高揚感を盛り上げてくれる。同社では11月2日より東京(成田)-香港線、2015年2月1日より東京(成田)-高雄線を就航。路線ネットワーク拡大にともない、今度、同仕様の新造機2機を順次導入していく。
2014年10月01日中国初のLCC((格安航空会社)である春秋航空は3月15日より、関西=上海線を週7便で新規就航することを発表。同社は関西空港のから中国本土へ就航する初のLCCとなり、関西空港の国際線に就航するLCCは合計10社12路線となる。○関西=上海線は週70便に拡大同社は上海を拠点とする中国初のLCCとして、2005年7月より運航を開始した。中国国内70路線、国際線14路線を運航し、2010年7月より日本路線も運航。現在、茨城、高松、佐賀の3都市に就航している。関西空港への中国系航空会社の新規就航は5年ぶり。同社の就航により、関西=上海線は合計6社週70便で結ばれることとなる。9C8589便・上海発08:30-関西着11:45、9C8590便・関西発12:45上海着14:15を、共に毎日運航する。運航にはA320を使用する(エコノミークラス180席)。
2014年01月21日東京から香港までは飛行機で5時間程度。新幹線で言えば、東京-博多間での時間である。その気軽さを価格でもっても提供しているのが、香港初のLCC(格安航空会社)「香港エクスプレス」だ。11月7日に東京(羽田)へ就航した香港エクスプレスを、早速体験してみた。○諸税含め往復約3万円で香港へビュン!羽田-香港の通常運賃は片道1万2,700円で、燃料サーチャージはかからない。LCCの多くは、受託手荷物や機内食、座席指定などサービスのほとんどすべてを有料で提供しているが、日本路線に関しては現在のところ、足元に余裕がある「Sweet seats」を除き、座席指定料金は無料となっている(事前の座席指定は不可)。また、受託手荷物料(~20kg)は予め運賃に含まれており、機内持ち込みの手荷物は10kgまで無料。香港でいろいろ買い物したい人にも優しいといえるだろう。空港税などが別途必要となるが、それらを合わせても往復3万円程度に収まる。飛行機は羽田を深夜1時30分に出発し、香港には5時45分に到着する。都内に勤める人なら、仕事終わりにそのまま空港に向かえば余裕で乗れる時間であり、早朝から香港旅をスタートすることができる。そして夕方まで香港で過ごしたら、香港を19時05分に出発して、深夜0時30分に羽田へ到着となる。体力がいるが、0泊で行く超弾丸香港旅もできなくはない。ちなみに深夜0時30分では、電車やバスなどの公共交通機関の運転は終了となっているので、あらかじめ羽田着後の予定を考えていた方がいいだろう。○国内のLCCよりゆとりのシートに同社の機材はエアバスA320型で、現状は姉妹航空会社である「香港航空」と同じデザインだが、今後は同社独自のデザインを展開する予定となっている。クラスはエコノミーのみで全174席を設定し、通路を挟んで3席ずつ、1列に6席が並ぶ。普通席のシートピッチは平均30インチ(約76センチ)。180席を配置する日本のLCCより1列減らすことで、シートピッチにゆとりを持たせた。なお、最前列と非常口付近に設けられた「Sweet seats」(18席)は、チェックインカウンターで2,000円支払って指定する。エンターテインメントは有料サービスも含めて用意がなく、席には香港航空が提供している機内誌があるのみ。とはいえ、12月1日からは香港の観光スポットを紹介する機内誌「UOマガジン」が登場するという。有料となる機内食は、搭乗後にその場で購入する。支払いは香港ドルのほか、日本円(紙幣のみ、おつりは香港ドル)でも可能。また、VISA及びMasterカードでの支払いもできる。オススメは、エビシュウマイなど飲茶を詰め合わせたセット(中国茶付き、60香港ドル=約770円)で、出前一丁のカップ麺(20香港ドル=約260円)などもある。ドリンクはソフトドリンク(20香港ドル)、ビール(35香港ドル=約450円)などを用意。往路は深夜1時30分発ということで寝ている人が多かったが、19時05分発の復路では飲茶セットを中心に注文する乗客が多く見受けられた。香港でしっかり食べてから飛行機に乗るでももちろんいいのだが、ここだけの味を楽しむのも旅の醍醐味といえるだろう。現在、香港エクスプレスの国内展開は羽田のみだが、11月21日には大阪(関空)路線が就航する。関空路線も羽田路線と同じく毎日運航だが、12月8日からは4便が加わって週11便運航となる。香港唯一のLCC「香港エクスプレス」をうまく使えば、もっと気軽な香港旅が楽しめそうだ。
2013年11月13日エアーリンクは、同社が運営する旅行サイト「スカイゲート」において、LCCの無料登場モニターを2013年1月7日まで募集している。今回募集しているのは東京発、大阪発で、それぞれソウルと台北行きのモニター。LCCの航空券代金分が無料になる。2011年に韓国LCCとして日本に初就航した「イースター航空」では、東京初ソウル行き、大阪発ソウル行きを募集(各1組2席)。シンガポール航空を親会社に持ち、2012年に日本に就航した「スクート航空」では、東京発台北行きを1組2席募集している。ジェットスターのグループ航空会社で、2010年に日本に就航した「ジェットスター・アジア航空」では、大阪発台北行きを1組2席募集している。搭乗期間は出発日が1月17日~1月31日のうち、出発が日~木で2泊3日。応募は同サイトのキャンペーンページから受け付ける。なお同モニター企画は、LCC航空代金分は無料となるが、燃油サーチャージ、空港税、旅客格安サービス料、取扱手数料、その他諸税は当選者の負担となる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月25日2012年10月18日、那覇空港にLCC専用ターミナルがオープンした。中国・上海から低コスト航空会社(LCC)の春秋航空が乗り入れて話題を呼んだ茨城空港は、つくりこそLCCターミナルに近いが、LCC専用ではない。正式名称「那覇空港LCCターミナル」が国内初のLCC専用ターミナルとなる。このターミナルは、貨物用として使われていた建物の一部を旅客用に改装したもの。しかし乗客は、「俺たちは貨物じゃないぞ」などと怒ってはいけない。こうした平屋建ての簡素なつくりこそ、世界基準。LCCターミナルのスタンダードだからだ。とはいえ、海外では当たり前でも日本では認知度が低く、実際に使ってみると戸惑う人も多いだろう。今回の覆面調査では、成田空港を15時40分に出発するエアアジア・ジャパンに搭乗。19時、那覇空港に着陸した。ドアが開いて外を見ると、ボーディングブリッジ(搭乗橋)もなければ送迎バスもとまっていない。タラップを下りたら、乗客はターミナルまで歩くのだ。これも海外ではスタンダードだが、日本ではそうそうできる体験ではない。その後、預けた荷物があればLCCターミナルで受け取り、それを持って循環バスで国内線(メイン)ターミナルへ移動。そこから那覇市内へ向かった。メインターミナルに着いてそのまま市内へ行ける大手航空会社に比べると、アクセスの不便さは否めない。帰りは、その逆ルートをたどる。つまり、市内から空港のメインターミナルに寄り、循環バスに乗り換えてLCCターミナルに行く。ただし、循環バスは常時運航されているわけではなく、初便のチェックイン開始の30分前から最終便出発の30分後までに限られる。那覇からは関空に向かったためピーチ・アビエーションに搭乗したが、ターミナルはエアアジアと同じだった。簡素な出発フロアには、両社のチェックイン機と手荷物カウンター、それに宅配便受け付け、レンタカー申し込み、観光記念用のプリクラ、コーヒーショップ、自動販売機と、施設もショップも必要最低限といった印象。沖縄サンゴで焙煎した名物「35COFFEE」が100円で飲めるのは経費を切り詰めたLCCのターミナルらしかった。保安検査場を抜けると、ゲートの前にイスが整然と置かれた「待合スペース」に到着。出発フロアと同じくだだっ広い空間には小さなコンビニレベルの品ぞろえのショップが1軒のみ。やがて時間になり、到着時と同じく徒歩で搭乗機に向かったのだが、ここでもLCCに乗ったことを実感させられた。当日は天気が悪くかなり風雨が強かったのだが、その風雨の中を歩かされたのだ。ビニール傘を貸してくれたのだが、小さいのと風が強いのとであまり役に立たず、雨に濡れながら急ぎ足で搭乗したのだった。さて、ここで今回の結論。エアアジア、ピーチ、ジェットスターのLCC3社の使い勝手比較だが、エアアジアとピーチは前述した通り、那覇空港LCCターミナルを利用するので全くの互角。このターミナルはANAが運営しているため、同社の出資を受けているエアアジアとピーチが利用する。残りのジェットスターはというと、従来通り国内線のメインターミナルを使用。当然、チェックインもメインターミナル。循環バスに乗る必要もなく、ショップも充実しており、ダントツで有利。エアアジアは成田発着、ピーチは関空発着のみだが、ジェットスターは両方の空港から沖縄便があるのも強みだ。次回は那覇空港のすぐ後にオープンした関空の”LCCターミナル”についてのレポートをお届けしよう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月19日ピーチ、エアアジア・ジャパン、ジェットスター・ジャパンなどの格安航空会社(LCC)が次々と発足し、航空業界は「値下げ戦国時代」に突入しています。しかし荷物料金が有料だったり、夜の便が運休になると翌朝まで待たなければならない、座席が狭いなど、さまざまな難点があるがゆえに敬遠する人も少なくありません。そこで、格安航空ならでは「空の旅」の楽しみ方や注意点、ビジネスでの役立て方を、航空アナリストの鳥海高太朗さんにおうかがいしました。■家族連れには強い味方のLCC――価格が安いのがLCCの魅力ですが、中には「安いからサービスも悪いんでしょ」と思い込んでいる人も少なくないようですが……。「たしかに、手荷物を預けるときは有料ですし、座席も大手航空会社に比べると狭いですし、1便が遅れると玉突きのような形で便が次々と遅れるなど、問題は数多くあります。しかし、そんなデメリットも含めても、LCCは魅力ある移動手段です」――その魅力とは?「それは何といっても『料金が安い』の一言に尽きますね(笑)。特に家族で出掛けたときに、それを痛感するはずです。例えば家族4人で夏休みや年末年始などに帰省するとき、仮に首都圏から北海道や九州へ行くとなると、飛行機代だけで往復20万円近くかかってしまいます。でもLCCなら、片道1万円の場合でも4人で往復8万円。費用対効果は抜群で、高速バス感覚で旅を楽しめます」――「料金が安い」以外のLCCの魅力はありますか?「CAがとても明るいですね。大手航空会社の場合、キシっとしたCAが多いですが、LCCだと髪をしばってなかったり、染めててもOKという会社もあります。好みは人それぞれだと思いますが、個性豊かな接客サービスで、大手との差別化をはかっています。また、大手だとフライト日時が近づくにつれてチケット価格は上昇しますが、LCCは直前でも航空券の価格は空席が多ければそのまま。なので『札幌でラーメンが食べたいなぁ』と思い立ったら、すぐに1万円以下の航空券を手配し、札幌でラーメンを食べて帰る……ということも可能なんです」――なるほど。LCCを上手に活用すれば、旅行の幅も広がりますね。ちなみにビジネスマンが仕事で使うとしたら、どんな使い方が有効的だと思いますか?「工場や農場見学など、時間を気にしなくていい出張には役立つと思います。逆に時間を気にする出張には、あまりオススメできません(笑)。遅れや欠航のリスクがあるので。今はメールやスカイプなど、直接会わなくても交渉できるツールがたくさんありますが、やはりじかに会ったほうが情報量も多いし、その後のつながりも深くなる。その点では、LCCは人と人をつなぐツールとして大変有効ですね。また、移動代が出ないフリーランスの人、そして月に何度も往復する単身赴任の人にも、LCCはオススメの移動手段です。航空会社によっては半年先まで予約できる(大手は約2カ月先までしか予約できない)ので、帰省などで使用する航空券は早めに予約しておけば、年末年始やお盆などの繁忙期でも安い価格で移動することができます」■行きはLCC、帰りは大手と使い分け――LCCの現時点での問題は何でしょうか?「現在、LCCを扱う航空会社が取り組んでいるのが、便の遅れの問題です。LCCは同じ機体で運行するので、仮に始発で遅れが生じると、そこから玉突き状態で遅れてしまいます。また、エアアジア・ジャパンなどが乗り入れしている成田空港は、騒音問題などもあり、23時を過ぎると着陸できない決まりになっています。そのため最終便が欠航……なんてことも珍しくありません。この問題は、現在航空会社が空港側と協議を行い、解決に向けて取り組んでいるところです」――座席の問題についてはいかがでしょうか。「座席は、横幅に関しては基本的に大手と同じ配列ですが、前後は狭いです。なので、リクライニングされるとキツいですね。ちなみに料金を追加すると、最前列や非常口付近など、前後のスペースが比較的広い席を確保できる場合があります」――狭いスペースでの我慢が必要なんですね(笑)。「まあ、国内便ならフライト時間はせいぜい1~2時間なので、我慢すればどうってことないですよ。さすがに3時間以上になるとツラくなってきますけど(笑)。私も仕事柄、LCCはよく利用しますが、帰京後によく予定が入っているので、帰りはLCCと比べて時間が読みやすくて疲れにくい、大手の便を使うことが多いです」――ほかにLCCで気をつけるべきポイントはありますか?「大手に比べるとチェックインの時間に厳しいので、余裕をもって空港に着くことが肝要です。また、航空会社のサイトをチェックはこまめにしておくと、格安キャンペーンの情報を見落とさないですみます。情報をうまく有効活用すれば、LCCをより楽しめるはずですよ」デメリットはあるけど、それを補って余りあるくらいのメリットがあるLCC。皆さんもぜひ利用してみてはいかがかな?鳥海高太朗航空・旅行アナリスト。城西国際大学観光学部助手。現在、文化放送『吉田照美 ソコダイジナコト』に毎週火曜日出演(朝7時15分ごろ)。個人ブログ「きまぐれトラベル日記」 春名晃平)
2012年12月15日旅行のクチコミサイト「フォートラベル」は、「格安航空会社(LCC)の利用」に関するアンケート調査を実施した。調査期間は、11月9日から15日で、有効回答数は1,346件。2012年は「LCC(Low Cost Carrier)元年」とも呼ばれ、日系のLCCである「エアアジア・ジャパン」、「ジェットスター・ジャパン」、「ピーチ・アビエーション」の3社が就航した。3社について「利用したことがありますか」と聞いたところ、12.5%が「ある」と回答。「ない」は87.5%という結果。利用したLCCのうち、利用率トップは「ジェットスター・ジャパン」で、60.1%。実際に利用した人からは、「客室乗務員やスタッフの対応がよかった」、「乗り心地がよかった」などの声があがっている。続いて利用者が多かったのは「エアアジア・ジャパン」で、32.1%が「利用した」と回答。利用した人からのコメントは「価格が安い」、「座席が快適だった」などというもの。「ピーチ・アビエーション」については、28.0%が「利用した」と回答。利用した人からは「純正の日本企業のため、親しみが持てた」、「機体がきれいだった」といった声があがった。3社に共通して、「搭乗前はあまり期待していなかったが、不自由なく利用できた」という声が多く寄せられている。また、利用後の満足度を「期待以上だった」、「期待通りだった」、「期待以下だった」の3段階で聞いたところ、3社とも、“期待通り”と回答する人が半数以上を占めた。一方で、「期待以下だった」と回答した人の理由としてあげられたのは遅延や欠航だった。特に問題なく利用できた旅行者は、LCCならではの価格の安さと、それに見合ったサービスやシステムに納得し利用していることが伺える結果となった。なお、アンケートの詳細は、同サイトトレンドリサーチページで見ることができる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月10日安全面以外のあらゆるコストを削減し、格安運賃を提供するLCC(格安航空)。例えばエアアジアの場合、東京からクアラルンプールまで片道1万7,000円(12月5日発、本稿執筆時点の運賃、諸税等込み)。フル・サービス航空会社マレーシア航空は、同じ条件で片道5万3,220円。確かに安い。しかし、上には上がいる。「LCCを使っても、東京 - マレーシア間の移動は、片道1万7,000円の”赤字”になるわけだろ? そんなコストは許容できない」と考える人々は、フライト中もお金を稼いで、旅行そのものを”黒字化”する交通手段を用いている。それがビジネスジェットである。ビジネスジェット(社用ジェット)というと、日本ではラグジュアリーアイテムのように紹介されがちだが、実は使っている人々の大半は一般の企業関係者であり、中小企業や管理職、現場社員らが全利用者の8割前後を占めている。現在3万2,000機以上(燃費に優れ、ジェットエンジンでプロペラを回転させて推進力を得る飛行機「ターボプロップ機」約1万3,000機を含む)のビジネスジェットが世界の空を飛び交っており、LCCも含めた旅客機(ターボプロップ機約4,000機を含め、2万1,000機ほど)の1.5倍。年間の増加量は1,000機以上で、これまた旅客機をしのいでいる。以下の写真は、ロンドン10空港のうち、ビジネスジェット専用国際空港のファンボローと、ビジネスジェットおよびLCCの共用国際空港ルートン。大量のビジネスジェットがひしめいている。ビジネスジェットは機種も豊富。エアバスやボーイングは、主力機種全てにビジネスジェット仕様を用意しており、ブラジルのエンブラエル、カナダのボンバルディアも、近距離用から大洋横断型の長距離機まで、あらゆるタイプのビジネスジェットをつくっている。旅客機の大半は上記4社がつくっているが、ビジネスジェットはガルフストリーム社やセスナ社、フランスのダッソー航空をはじめ、数々の専門メーカーも加わって、より多くのブランドが競争を繰り広げており、ビジネスジェットに対する需要の大きさが読み取れる。次の写真は、ダッソー航空の「ファルコン900EX」。航続距離約8,400kmで、東京から米国西海岸に直行可能。メーカー公式サイトによると、中古機価格(格納庫で丁寧に保管されるビジネスジェットは、中古機売買も盛んで、企業戦略に応じて機種を買い替えながら使われる)は1,600万~2,600万ドルとのことだ。余談だが、世界最速の民間ジェット機は、セスナ社製ビジネスジェット「サイテーションX」。航続距離約5,600km、東京から東南アジアまで直行できる。メーカー公式サイトによると新品価格は約2,200万ドル。さらに2012年末~13年にかけて、その後継機「サイテーション・テン」と、東京からニューヨークまで直行できるガルフストリーム社製「G650」が納入開始され、世界最速を塗り替える。一機あたりの値段は、数億円から数十億円とさまざま。年間の運用コストも数億円はかかる。それでも世界各地で多用されているのは、使った方が企業の収益力を向上させやすいからだ。ビジネスジェットの一般的な利用法は、次の通り。一日に3ヵ国程度を回って、重要な商談をこなす帰りの便を気にせず、目的を果たすまで現地でビジネス定期便の飛んでいない発展途上国の奥地にも、経営者自ら直行して市場開拓フライト中は会議をしたり、取引先を送迎しながら機内商談ブロードバンドやFAX、モバイル通信のシステムを整え、常に地上との連絡を維持1~3は、路線・ダイヤに束縛される定期航空ではほぼ不可能。4は冒頭で触れた「フライト中も稼ぐ」の例。プライベート空間なので、企業戦略に直結する重要案件も話し合える。飛行中もルート変更できるため、5で緊急連絡を受けても対処できる。利用者の仕事量は過酷なレベルに達するが、1~5の相乗効果が収益力を強化する。ライバルが路線バスを使っている間に、社用車やハイヤーで取引先を足繁く訪ね、臨機応変に現場を回り、走行中も電話連絡を取り合い、マーケットを攻略していくイメージだ。米国の統計データでも、ビジネスジェット利用企業は売上高や利益の成長率で、非利用企業を上回る傾向があらわれている。重視すべきは、こうした企業が世界でどんどん増えているという現実だ。日本のユーザー企業(大手製造業)は、ビジネスジェットを使っている最大の理由として、「より大きなビジネス・チャンスをつかむため。ライバルの実力ある企業関係者がビジネスジェットで飛び回っている以上、定期便ではその動きについていけず、チャンスを逃す恐れがある」と語っている。東京 - マレーシア間の所要時間は、片道約7時間。1時間の商談や会議を7本こなせる計算になる。ビジネスジェットで飛んだ場合、目安として数百万円のフライト費用が発生するが、飛行中に1,000万円の商談を成立させれば、数百万円の”黒字”になる。そうしたチャンスを諦めざるを得ない上に運賃まで取られるLCCは、ビジネスジェット利用者にとって、まだまだ「高コスト・キャリア」なのである。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月25日マクロミルは8月27日~9月4日にかけて、1都3県に住む20歳以上の男女を対象に、LCC(格安航空会社)に関するインターネットリサーチを実施した。有効回答数は1,000件。最初に航空会社を選ぶポイントについて聞いたところ、1位の回答は「料金(77%)」だった。続いて「安全性」63%、「発着地の利便性」53%、「航空会社のブランド」33%という結果になった。続いて実際に利用したLCCの満足度を聞いたところ、「非常に満足している」「やや満足している」の合計は)72%で、およそ7割が満足しているという結果が出た。満足の理由としては“料金が安くて安全確実に目的地にたどり着けた”“あらかじめ広報されていた内容の通りだった”などのコメントが寄せられた。次に、LCCを利用する際、「運賃が安ければ許容できるもの」について調査。1位となったのは「ドリンクサービスが有料」で56%、2位は「新聞・雑誌・機内誌が有料」49%、3位は「荷物を自分で収納する」30%だった。機内サービスの有料化や、自分自身の負担を増やすことに対して、許容している人は多いようだ。最後に「今後、LCCは日本で定着すると思うか」と尋ねたところ、「定着すると思う」(定着する・どちらかというと定着すると思うの合計)と答えた人は70%。「価格が安いことはやはり魅力」「安全性をもっとアピールすれば定着すると思う」という意見が多く寄せられた。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月28日この秋、国内で相次いでLCC(Low Cost Career=格安航空)専用ターミナルが開設される。10月18日には那覇空港で貨物ターミナルの一部を改修したLCCターミナルが供用開始され、10月28日には関西国際空港がLCCターミナルを新設オープンする。搭乗ブリッジがなく徒歩で飛行機に乗り込むことや、既存ターミナルとの行き来の手間(シャトルバスで移動)をぼやく声も散見されるが、格安運賃を支えるためには「設備は極力簡素化する」「空港の端の不便な場所に立地する」などの工夫が必要なので、LCCターミナルとはそういうものなのだと思ってほしい。新幹線に対する夜行バスのようなものである。アジアでの先行モデルであるマレーシアのクアラルンプール国際空港のLCCターミナルは、フル・サービス航空会社用のターミナルから有料シャトルバスで20分ほど走った空港端にある倉庫のような建物で、飛行機にも徒歩で乗り込む。ハブ空港として有名なシンガポールのチャンギ国際空港のLCCターミナルも空港端に立地しており、他のターミナルとはシャトルバスで行き来し、飛行機には徒歩で乗り込む。チャンギ国際空港は今年9月にLCCターミナルを閉鎖し、フル・サービス航空会社用のターミナルとしてリニューアルするが、この「ターミナル4」も搭乗ブリッジは設けず、LCCターミナル同様の低コスト利用を可能にする方針だ。パリのシャルル・ド・ゴール国際空港のターミナル3は、チャーター便やLCCの発着ターミナルとなっている。フル・サービス航空会社用の2つのターミナルを直結する無人レールを途中下車し、さびれた中間駅から吹きさらしの道路を通り、薄暗い高速道路高架下のトンネルを抜けた先に立地しており、飛行機との行き来はマイクロバスで行われている。格納庫に使われる予定だった建物を転用したので、外観も内装も実に殺風景。近未来的な建築デザインが特徴のド・ゴール空港内では異彩を放っている。もっとも欧米では都市周辺に複数の空港が立地しており、大手航空会社が中心に発着する大型国際空港の他に、諸コストの安い小型空港(2次空港と呼ばれる)が豊富に存在するので、LCCターミナルの必要性は低い。LCC自体、2次空港の利用を前提に誕生したビジネスモデルである。ロンドンには国際空港が10空港あり、その1つ、ルートン空港も2次空港の一例。ビジネスジェット(社用ジェット)専用国際ターミナル群に囲まれて定期便ターミナルが立地しているが、大手LCCのeasyJetの本拠地であり、LCCが数多く就航しているため、ビジネスジェットとLCCの専用空港のような趣を見せている。どちらのターミナルも搭乗ブリッジはなく、ビジネスジェットであれば徒歩または専用の送迎車で、定期便であれば徒歩で飛行機に乗り込む。コスト(ビジネスジェットは時間の浪費、LCCはお金の消費)を徹底的に嫌う2つの交通輸送システムが占有している、ある意味で象徴的な空港といえる。日本の航空は、JAL・ANAのような大手航空会社の定期便が大半を占めるという非常に狭い世界に限定されてきたためか、諸外国に比べて市民との距離感が大きいといえよう。「飛行機での空の旅」が”晴れ着”のようなイメージで捉えられてきた結果の1つが、需要規模に比べて不釣合いに立派な造りの赤字空港の数々である。「いかに飛行機を使いこなすか」よりも「いかに立派な玄関口を造るか」という見栄が先行し、過剰で不必要な巨額の設備投資が繰り返されてきた。しかし飛行機を日常の足として使っている国々では、空港には「自分たちが、いかに手軽に飛行機を使えるか」という機能性を求めている。欧米ではLCCターミナルの必要性が低いというのも、空港の大半は最初から簡素な造りになっているからだ。21世紀はこれまで以上に活発に飛行機を使いこなし、世界各地と交流を深めることが求められる。今回のLCCブームが、市民と飛行機の距離感を見つめなおす機会になることを期待したい。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月11日格安航空会社(LCC)のPeachを経営するPeach Aviationはこのほど、国内線の搭乗者数の累計が50万人を突破したと発表した。対象路線は大阪(関西) - 札幌(新千歳)・福岡・長崎・鹿児島の4路線。Peachは3月1日に就航。代表取締役CEOの井上慎一氏は、「就航開始からわずか半年足らずで50万人を超えるお客様に国内線をご利用いただけたことを大変喜ばしく思っております」とコメント。今後10月には台湾線、沖縄線を就航するなど、さらに路線を拡大していく予定だ。なお、国際線については就航開始の5月8日~8月26日までの累計搭乗者数は約8.2万人。対象路線は大阪(関西) - ソウル(仁川)・香港線の2路線。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月31日3月に運行を開始し、本格LCCの先陣となったPeach。関西国際空港を拠点とし、国内線と国際線を就航している。機内食メニューは7月に模様替えしたばかりだ。メニューは国際線、国内線とも共通とのこと。韓国語サイト、英語サイトのどちらを見ても同じメニューシートが表示される。なお、食事メニューのうちごはん類は国際線全便と国内線の関空 - 新千歳の提供となる。予約は不要。食事メニューは5種類。このうち、じっくり煮込んだという「ビーフカレー」(600円)と、野菜たっぷりの「ビビンバ」(600円)は国際線と関空 - 新千歳線のみの提供となる。「ビビンバ」は今のところLCCで唯一のベジタリアンメニューだ。「季節のお弁当」(700円)は茶そばをメインとして野菜の煮物や天ぷらを合わせたミニ懐石風。洋食メニューには新鮮なトマトとレタスを挟んだ「イタリアンフォカッチャ」(550円)と、温かい「ハムエッグ & サンドイッチ」(550円)がある。どちらもパンのこだわりが嬉しい。機内販売は社名に採用したPeachにちなんで、桃を使った遊び心のある商品が並ぶ。「ピーチデニッシュ」(300円)は軽食やおやつにおすすめ。ソフトドリンクとセットで50円引きのコンボメニュー対象商品だ。「ピーチシャーベット」(300円)はLCC唯一のアイスデザート。紅茶には「ピーチティー」(200円)、お酒にもピーチとオレンジを使ったカクテルや、「桃のマッコリ」がラインアップ。お菓子もピーチ味のグミがある。食事メニューとスナックメニューの一部に、ドリンクとセットで50円のコンボメニューが用意されている。ちょっとオトクで嬉しいサービスだ。前々回のエアアジア、前回のジェットスター、そして今回のPeach。どの航空会社のメニューもおいしそう。手軽に利用できるLCCなら、どこへ行きたいかではなく、どの機内食を食べたいかで旅を計画してもいいかもしれない。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月03日新関西国際空港はこのほど、関西国際空港内にて昨年10月より整備を進めていたLCC専用ターミナルビルについて発表した。LCC専用ターミナルビルの延床面積は約3万平方メートル。鉄骨作りの平屋(一部2階建て)で、搭乗橋はない。搭乗ゲートから航空機までは徒歩で移動することになる。セキュリティや運用の安全確保は確実に実施、LCCの高稼働を支える高い機能性、低コストオペレーションを可能とする経済性の追求といったLCCビジネスモデルを最適化した本格的な専用ターミナルビルになっているという。同ターミナルビル内の商業施設は、レストランや土産もの店、コンビニエンスストアなどの出店を予定し、早朝深夜便にも対応。「ターミナルに滞在する時間を楽しんでいただける」(同社)時間消費型店舗を展開するとしている。旅客サービス施設使用料は、国際線が1,500円(出発時)、国内線出発時400円、到着時350円となっており、航空券購入時に空港運賃とあわせて支払う。同ターミナルビルの供用開始日は10月26日の予定。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月02日低価格運行で話題のLCC。価格競争も嬉しいけれど、意外とメリットが大きいのは、有料とはいえ、どのクラスでも温かい食事が提供されること。それなら、いっそ機内食でエアラインを選んでもいいかもしれない。前回は就航間近のエアアジアを紹介した。今回はジェットスターの日本国内線を見てみよう。7月から就航しているジェットスターは、国内2大都市を結ぶ成田 - 関空便を持つ唯一のLCCだ。また成田 - 沖縄、成田 - 新千歳、関空 - 新千歳といったフライト時間が1時間半を超えるような路線もある。機内食は各路線共通で、すべて予約不要の機内販売。もっとも、公式サイトには「販売する商品はフライト毎に異なる」という但し書きがあるのでご注意を。食事メニューは7種類。「おにぎり梅」と「おにぎり鮭」(各200円)はコンビニスタイルのパリパリ海苔タイプ。「エッグ & ソーセージラップ」(350円)、「チキンとチンゲン菜のオリエンタル風ラップ」(350円)、ツナサンド(350円)。ここまでは片手でつまめる手軽なフィンガーフード。「季節のお弁当」(550円)も現在は巻きずしである。「茶そば」(600円)は出張や旅行で疲れたおなかには嬉しい一品。腹具合に合わせてこれらとスープ類を組み合わせ、自分なりのセットを組み立てよう。機内販売のドリンクやスナック類も充実している。特にアルコールの種類が多く、仕事帰りのビジネスマンを癒してくれそうだ。ワインはエアアジアより安いし(エアアジアは187ml700円、ジェットスターは450円!)、梅酒やチューハイ、ハイボールもある。お得なワンコインセットとして、ビールとピーナッツ、またはおせんべいの組み合わせで500円(100円引)、冷たいソフトドリンクとポッキーで500円(50円引)が嬉しい。国際線は予約サービスがあるようだが、国内線は対応していない。次回は日本における本格的LCCの先駆け、Peachを紹介する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月31日3月にPeach、7月にジェットスター・ジャパンが就航し、8月1日からエアアジア・ジャパンもサービスを開始する。国内線に本格的LCC3社が出揃って、2012年は日本の空の本格的LCC元年となった。びっくりするほどの低価格や就航地、運行ダイヤなどが話題になっているが、搭乗客にとって、もうひとつ大切なコトがある。それは機内食だ。LCCは移動というサービスを基本とし、その他のサービスはほとんどオプション。座席を指定したり荷物を預けたりすると別料金。もちろん機内サービスの飲食物も別料金。なんだか世知辛いなあ……と思うけれど、こう考えたらどうだろう。「お金を払えば、誰でも機内食を食べられる」そう。国内線の場合、他の航空会社では上級クラスや特定の便に乗らないと機内食が提供されない。しかしLCCは、有料とはいえ、どのシートでも食事サービスがある。素晴らしい! もしかしたら、価格よりも機内食に魅力を感じる人もいるかもしれない。運賃が拮抗しているなら、機内食でフライトを選んでみよう。エアアジアの日本国内線は成田空港を拠点とし、新千歳、福岡、沖縄を結ぶ。どれも国内線としては長距離路線だ。そこで機内食も充実の7種類。朝食向けの軽めのメニューから、食べごたえのあるメニューもある。このうち5種類は事前予約が必須となっているので注意。Webサイトで予約手続きする流れのなかで、食事の選択ができる。朝食向けのメニューは3種類。「鮭とおかかのおにぎり味噌汁セット」(事前予約700円・機内販売800円)は温かい味噌汁付きがうれしい。予約と機内販売の両方に対応する。「スモークサーモンとクリームチーズ、レッドオニオンのベーグル完熟赤のトマトスープセット」(機内販売800円)は特別メニューで、同社のイメージカラーにちなんだ「空飛ぶレッド」シリーズの第一弾。こちらは機内販売のみとなっている。「ホットイングリッシュマフィンサンドウィッチコーヒー・紅茶セット」(機内販売800円)は、卵とハムとチーズをはさんだ洋食メニュー。こちらは事前予約専用だ。ランチメニューは4種類。すべて予約専用で、旅先の食事も楽しめるようにと「手軽でヘルシー」がテーマ。「舞茸の炊き込みごはん弁当味噌汁セット」(事前予約1,000円)は、煮物や焼き物などおかずの種類か多くて楽しそう。「グリルドチキン・マスタードソースソフトドリンクセット」(事前予約860円)はガッツリ系に見えて温野菜がたっぷり。「フレッシュサラダとコールドパスタサラダソフトドリンクセット」(事前予約 860円)は2種類のハムと生野菜がうれしい。「お弁当 みかんゼリードリンクセット」(事前予約900円)はキッズメニューとして提供される。海苔巻きが顔になっていて、ウインナーはタコさんだ!これらのメニューは2カ月ごとに変更していく予定とのこと。以上の食事メニューの他にも、機内販売としてカップ麺や、菓子パン、お菓子などを販売する。次回はジェットスター・ジャパンのメニューを紹介する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月30日格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパンはこのほど、同社のキャビンクルー(客室乗務員)総勢59人を集めたイベントを開催した。都内会場には、ジェットスターを象徴するオレンジ色のユニホームに身を包んだキャビンクルー59人が一堂に集結。あいさつに立った同社の鈴木みゆき代表取締役社長は、「いよいよ日本の空が大きく変化します。日本一のLCCを目指して努力いたします」とコメントした。またキャビンクルーを代表して、まこさんが「この喜びを胸に快適な空の旅を提供してまいります。ぜひご利用ください」と話した。キャビンクルーは一人ずつ壇上にあがっていき、胸に贈られたばかりのウイング(バッジ)をつけて笑顔を見せた。全員が舞台に立つ姿は大迫力。ユニホームの鮮やかなオレンジ色は、キャビンクルーたちの明るい表情をいっそう華やかに見せていた。同社は、7月3日の成田 - 福岡、成田 - 新千歳を皮切りに、同月9日から成田 - 関西、成田 - 那覇、8月24日に関西 - 福岡、関西 - 新千歳の6路線を就航する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月10日フォートラベルが運営する「旅行のクチコミサイト フォートラベル」は、6月11日~6月17日にかけてフォートラベル会員を対象に「格安航空会社(LCC)の利用」に関するアンケートを実施。600件の有効回答が得られた。最初に今後LCCを利用してみたいかどうか聞いたところ、71.2%が「利用したい」と回答。具体的にどのLCC を利用したいか聞くと、第1位となったのは「ピーチ・アビエーション」だった。昨年8月に行った同内容での調査時も最も人気が高く、引き続き注目を集めている様子がうかがえる。選んだ理由については「日系のLCCなので安心感がある」「機体のデザインに惹かれる」などの声が寄せられ、特に女性からの支持が高いようだ。2位は「ジェットスター航空」。選んだ理由については、「オーストラリアに安価で行くことができるので」というコメントが多く寄せられた。昨年調査時は認知度が高いことが選択理由として目立ったが、今回は「実際に利用してみて良かったから」というリピーターの声も多かった。旅行会社が販売するオーストラリアのツアーでも多く採用されていることから、利用している人も多いと思われる。3位は「ジェットスター・ジャパン」。選択した人のコメントをみると「日本の企業の出資会社なので」というコメントが多く、その他「成田発着で、行きたい旅行先に就航している」「オーストラリアに行ったときに利用したジェットスター航空がよかったので、こちらも利用してみたい」という声があった。また、今までのLCC利用経験について聞いたところ、「利用したことがある」人は25.0%で、4人に1人がLCCを利用していることが分かった。利用した路線は「国際線」70.7%、日本国内の「国内線」16.0%、海外の国内線など「その他」28.7%。具体的な航空会社名をみると、最も多かったのは「ジェットスター系」。続いて「エアアジア系」となり、この2つに人気が集まっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月04日リクルートのエイビーロード・リサーチ・センターは、「エイビーロード海外旅行調査2012」より、格安航空会社(LCC)の利用意向や利用者満足度に関する調査結果を発表した。調査はインテージのネットモニター(関東・関西・東海の3地域)より抽出した「2011年の海外旅行経験者(出発月が2011年である海外旅行)」を対象に、3月21日~3月23日にインターネットを通じて実施。調査集計数は5,077人だった。まず始めに、日本発着の国際線で知っている・乗ったことのある・または乗ってみたい格安航空会社について調査した。認知率は「ピーチ・アビエーション」と「ジェットスター航空」が50%以上。「ジェットスター・ジャパン」は36%、「エアアジア・ジャパン」は30%の認知率だった。国際線利用経験率では「ジェットスター航空」が5%で最も高く、次いで「済州航空」、「エアアジアX」、「ジェットスターアジア航空」が1%以上だった。国際線利用意向率では、「ピーチ・アビエーション」が19%、「ジェットスター航空」が18%。次いで「ジェットスタージャパン」9%、「エアアジア・ジャパン」8%だった。日系新LCC3社の中では、認知率、今後利用意向ともに「ピーチ・アビエーション」が「ジェットスター・ジャパン」「エアアジア・ジャパン」を大きく先行している。また、格安航空会社利用者の利用してみての満足度は、「とても満足」が18%、「やや満足」が66%で、合計すると「満足」と感じている人が84%を占めていることが分かった。利用者の利用意向では、50%がLCC派(LCCのみを利用する8%+LCCを優先するが、既存航空会社も検討する42%)で、LCC派の割合は性年代別で見ると男女ともに18~29歳が多かった。海外旅行経験回数別で見ると、海外旅行経験回数が少ない人ほどLCC利用に意欲的なことが分かった。格安航空会社利用者が今後の格安航空会社に充実・向上してほしいと思っていることは、「さらなる安さの追求」が52%でトップ。「シートの幅や機能」は34%、「サイトでのチケットの買い方の分かりやすさ・簡便さ」が33%だった。
2012年06月27日運賃が激安だとか、機内食や預け荷物が課金制だとか、低コスト航空会社(LCC)が従来の航空会社(レガシーキャリア)と違う点を挙げればキリがない。でも、実際にLCCを使ってみると、旅行者にとって一番の大きな違いは、旅行の自由度だと分かる。日本人の海外旅行が自由化されたのは1964年。当時は様々な制約があり、原則的に一般旅行者はパッケージツアーでしか海外へ行けなかった。大手旅行会社が企画するツアーで、もちろん値段もベラボーに高かった。その後、80年代後半からエイチ・アイ・エスに代表される格安航空券を販売する旅行会社が台頭して航空券代は下がったが、自由度のなさは今でも相変わらずだ。基本的に1社の路線しか使えないため行き先は一定の都市とルートから選ぶしかなく、乗り継ぎ便だと行きも帰りも同じ都市に寄るので効率が悪い。必ず行きと帰りの便を購入してから出発するのもツアーが基準になっているからだ。さらに、格安航空券は予約が確定するかどうかが旅行会社の都合で決まり、やきもきさせられるのも難点だ。ところが、である。LCCの航空券は片道単位で購入でき、旅程も自分で自由に決められる。つまり、国内線や新幹線と同じ感覚で使えるのだ。具体的にこんなケースがある。上海でおいしい広東料理を食べ、香港でスパや高級系ホテル滞在を楽しみ、シンガポールでカジノにチャレンジし、クアラルンプールで値ごろ感のある買い物をする。この旅をLCCですると、茨城→上海、上海→香港を春秋航空、香港→シンガポールをジェットスター・アジア、シンガポール→クアラルンプールをエアアジア、クアラルンプール→羽田をエアアジアという効率的なひと筆書きの旅ができる。値段は時期によるが、今年6月下旬から7月上旬までの間なら、全部で約3万3,000円と激安だ。エアアジアのように燃油代がゼロのケースもあるなど、LCCは燃油代の負担も小さい。これと同じルートを回れるレガシーキャリアはない。そう、ないのだ。どんな航空会社にも乗れる、いわゆるノーマル運賃を使えば回れるが、値段がベラボーに高く論外だ。あえてレガシーキャリアを使うなら、上海と香港の旅、シンガポールとクアラルンプールの旅と、2回に分けなければならない。値段も高くなり、同時期で、前者が中国東方航空利用で2万1,000円、後者がシンガポール航空利用で3万8,000円、合計5万9,000円。これに燃油代がかかる上に、2回行けば空港までの交通費は単純に2倍だ。もちろん、レガシーキャリアの航空券で行ける都市から行き先を選ぶ、あるいは出発直前に予約をするといった工夫をしたり、さらには機内食が付いていて預け荷物も一定量まで無料という特徴を考えるとレガシーキャリアの方が安いケースもある。ただ、自由度の高さという視点ではLCCの方が上だということである。ネットで即予約できるので、極端な話、出発便だけ買って行き、途中で行き先を考えながら航空券を買ってもいいのだ(国によっては、帰りの便の航空券やその控えの提示を求められるので注意)。ちなみに、LCCは片道単位の発券だから、それを繰り返して旅すればやがて地球を一周できてしまう。航空券代だけなら、20万円台でアジア、オセアニア、北アフリカ、ヨーロッパ、北米、ハワイという世界一周旅行が実現できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月08日ジェイティービーは6日、LCCのジェットスターを利用するパッケージツアー「ジェットスターで行く北海道・沖縄」(成田発着)を発売した。同ツアーは、ジェットスター・ジャパンが7月3日に成田 - 札幌間を就航することを受け企画したもので、国内系LCCを利用するパッケージツアーとしては初という。LCCの特徴である低コストを意識した価格に抑え、通常の同方面商品と比べ3~5割程度安くなっているという。パンフレットは印刷せずにデジタルパンフレットを作成し、旅の予約センターとトラベルゲート千葉、トラベランドイオンモール成田店で販売するとのこと。価格は、札幌2日間、札幌すみれホテル利用、3名一室で1万6,300円~3万6,800円。那覇3日間、沖縄かりゆし琉球ホテル・ナハ利用、3、4名一室で2万4,500円~5万9,800円。いずれも成田空港利用で、北海道は7月3日~9月30日出発、沖縄は7月9日~9月30日出発。手荷物は20kgまで無料で預けられる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月07日格安航空会社(LCC)のPeachを経営するPeach Aviationはこのほど、香港就航記念の国際線セール運賃を発表した。セール運賃は、大阪(関西)発の2路線が対象。大阪(関西) - 香港線は、通常運賃8,880円~のところ、片道4,980円となる。対象搭乗期間は、7月1日~7月12日。大阪(関西) - ソウル(仁川)線は、通常運賃5,280円~のところ、片道2,980円となる。対象搭乗期間は、6月23日~7月12日。販売期間はいずれ6月1日13時59分までで、Peachウェブサイトおよびコンタクトセンターで購入できる。燃油サーチャージは必要なく、支払手数料(1人1区間毎に210円)、空港使用料等は別途必要。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月31日格安航空会社(LCC)のPeachを経営するPeach Aviationはこのほど、初の国際線として5月8日に就航する大阪(関西) - ソウル(仁川)線の開設を記念したキャンペーン運賃を発表した。対象となる路線は大阪(関西) - ソウル(仁川)線で、キャンペーン運賃は片道2,500円。5月8日~6月30日の搭乗分に適用される。販売期間はPeachのFacebookページ、メールマガジンで発表する。燃油サーチャージは必要なく、支払手数料(1人1区間毎に210円)、空港使用料等は別途必要。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月02日