瀧内公美主演の映画『裏アカ』に出演する神尾楓珠と監督の加藤卓哉が、神尾さんのブレイク以前の主演短編『春の佳き日』(2018)にてタッグを組んでいたことが分かった。『春の佳き日』あらすじ持田家に生まれた三人兄弟の末っ子・恵三(20歳)には、入院中の母・静(58歳)がいる。自分の余命を知った静は「最後になるかもしれない」と、恵三に桜を見に行こうと誘う。恵三は母が乗る車いすを押し桜の咲く道を歩く。散り行く桜を見つめ、恵三はある秘密をようやく打ち明けることになる。死に直面する母親と、自分と向き合う恵三。それぞれが抱える想いを、美しい桜を眺めながらすっと溶けるように打ち明けていく。『春の佳き日』は10分ほどの短編で、三人兄弟の末っ子の恵三役を演じたのが神尾さん。同性を好きであることが打ち明けられず、友人にさえも口を噤むようになってしまうが、それでもなお、自分と向き合う様子を演じている。親子同士の微妙な距離感、間の取り方や目線から感情が深く伝わってくる演技を披露。また、死と対峙する母親と、未来に向かって生きる息子のコントラストが、儚く散る桜と相まって切ない印象を強める。LGBTをテーマとした「SHORT MOVIE CONTEST」に出品総合プラットフォームSAI主催で行われた「SHORT MOVIE CONTEST」。審査員は映像作品で名をはせる深川栄洋と、アナウンサーの傍らLGBTに関する取り組みを行っている阿部知代。加藤監督と神尾さんが作り上げた『春の佳き日』は、本コンテストの映像部門にてグランプリを受賞。審査員からは、「ショットや編集の狙いに作家性を感じた」「映像がとても美しく、カット割りも計算されている」と大好評。また神尾さんに対しては「とても好くて、ラストシーンに感動した」との評価を受けた。加藤監督は当初、まったく逆の内容の脚本で進めていたと語る。脚本をゲイの友人に見せたところ、「普段からつらい思いをしてるのに、映画観てまでこんな思いをしたくない」と気づかされたそうで、これをきっかけに互いを分かり合える物語に書き替えたという。加藤監督は助監督時代、ふと手に取った神尾さんのプロフィールを見てその“印象的な佇まい”に惹かれ、いつか自分の作品に参加してほしいと思っていたという。長編デビュー作『裏アカ』で二面性のある難役に再び指名若者が家族に自分の性的指向を打ち明けるという切り口の作品を作り上げた加藤監督。桜や明るい色調の映像美、作品からあふれる心奥に手を差し伸べるような温かさによってグランプリを受賞。この作品で神尾さんの確かな演技力を感じ、長編デビュー作の映画『裏アカ』で、表と裏の二面性のある難役に再び神尾さんを指名したという。SNS社会を風刺した男女の性愛を表現した作品であり、監督である加藤さんと目力による表現と演技力を持つ神尾さんの再タッグは見ごたえたっぷりとなっている。『裏アカ』は4月2日(金)より新宿武蔵野館、池袋HUMAXシネマズ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:裏アカ 2021年4月2日より新宿武蔵野館、池袋HUMAXシネマズ、渋谷シネクイントほか全国にて公開©2020映画『裏アカ』製作委員会
2021年02月04日「最近、炎上案件でよく見聞きする杉田水脈議員。あまりに時代錯誤な言動は思わず眉をひそめてしまうものばかりですが、そもそも彼女のファッションを眺めるだけで、その時代遅れの感覚は一目瞭然です」そう語るのは、数々のファッション誌で活躍するスタイリスト・Aさん。「LGBTには生産性がない」「(性暴力被害について)女性はいくらでも嘘をつけますから」など、さまざまな差別的・女性蔑視的価値観で世間を騒がせてきた杉田議員だが、ここでは思想信条は置いておき、ただ彼女の“おしゃれのセンス”についてファッション関係者に分析してもらった。まずはファッションについて。前出のAさんはこう続ける。「何よりびっくりするのは、ドラえもんのようなチョーカー。しかも2重巻。コーディネートにもTPOにも合っていなくてぎょっとしました。そしてジャケットの異様にコンパクトなサイズ感と、謎に大きいボタン。古いというか……今後、80年代風のスタイリングをする時に参考にしたいので、どこで購入されているのか興味が沸くレベルです。また、“胸元あきすぎ”問題も気になりますよね。政界の重鎮たちに媚びを売るためなのかどうなのかわかりませんが、ジャケットとのバランスは最悪です。それと、手元にはエルメスのアップルウォッチ。突然ここだけ素敵な小物をチョイスしているものの、悪目立ちしてしまって、エルメスが可哀そうです。全体のバランスで見ると、ジャケット襟のデザイン、袖の折り返し、大きなボタン、ドラえもんチョーカーと、主張が激しいものばかり。目立ちたいという気持ちがそうさせているのかもしれませんが、“ただうるさいだけ”という印象しか与えません」次にヘアメークについて。30代、40代のファッション誌・美容誌を中心に活躍するヘアメーク・Sさんはこう語る。「ハンサムなお顔立ちなので、もっとシャープなヘアメークが似合うと思うのですが、80年代のぶりっ子アイドルを彷彿とさせる、ラウンドフルバングスに、くるくるのおくれ毛。可愛らしさをアピールしたいという思惑が透けているものの、似合っていなくて痛々しい。男性に媚びを売るためのヘアメークを研究されているのかもしれませんが、似合っていなくては話になりません」スタイリスト・Aさん、ヘアメーク・Sさんに共通する感想は、“時代遅れ”かつ“男性への媚び”を感じるという点。女性でありながら女性蔑視的発言を繰り返し、たびたび世間を騒がせてきた杉田議員だが、そのファッションやヘアメークにも自身の生き方がわかりやすく表れているようだ。
2020年12月08日レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーなどのセクシュアルマイノリティ(性的少数者)を表わす、LGBTQ。日本では、ひと昔前に比べるとLGBTQに対する認知が進んでいるようですが、周囲の人からの偏見や差別に苦しむ当事者はいまだ多くいます。ゲイの少年がサンタへ『願ったこと』アメリカに住む、ゲイの少年がサンタクロース宛てに書いた『手紙』が反響を呼んでいます。USPS(アメリカ合衆国郵便公社)が毎年クリスマスの時期に行っている、サンタ宛ての手紙を子供たちから募集するイベント、『オペレーション・サンタ』。『ウィル』というゲイの少年は、このオペレーション・サンタに1通の手紙を送ります。そこには、少年からサンタへの切実な思いがつづられていました。USPS Operation Santa®スクリーンショットサンタさんはLGBTQを支持してくれる?もしもサンタさんが神様と話すことができたら、「僕は神様を愛している」と伝えてくれますか。そして、僕が『ゲイ』でも神様は愛してくれるのか、聞いてもらえませんか?USPS Operation Santa®ーより引用(和訳)おそらく少年は、ゲイであることに孤独を感じ、神様へ聞くことで『ありのままの自分でも愛されること』を確かめたかったのでしょう。その後、手紙を偶然見つけた女性が「この手紙は、私の心を揺さぶりました」というコメントとともにTwitterへ投稿。すると、投稿はまたたく間に拡散され20万件以上の『いいね』がつき、このような声が多数寄せられました。・今すぐこの子をハグしてあげたい。誰と戦えば、この少年を守れるのかしら…。・もちろんよ。サンタさんはきみのことを愛しているし、神様だってきみを心から愛しているよ。・一番心が痛むのは、この子が必要とする愛情を受け取れていない可能性があること。僕たち大人はこの問題を見逃しちゃいけない。幼い少年の抱えていた『偏見や差別への不安』に、多くの人が考えさせられました。誰が誰を愛そうが、それは個人の自由。本当は、そこに多数派も少数派もないはずなのです。少年と同じ想いの子供たちが、もう二度とサンタへこんなお願いをしなくてもいいような社会を、私たち大人は目指していきたいものです。[文・構成/grape編集部]
2020年12月03日2020年現在、人権や多様性が尊重されるようになってきている日本社会。差別問題を解消すべく、さまざまなマイノリティの人が声を上げています。中でも、ひと昔前までタブー視されたり嫌悪されたりしていたセクシュアルマイノリティ(通称:LGBTs)に対する意識は、世界中でも大きく変化しつつあるようです。りゅうちぇる「おもちゃに性別はいらない」2020年11月29日、バラエティ番組『サンデー・ジャポン』(TBS系)に、タレントのりゅうちぇるさんが出演。りゅうちぇるさんといえば、2015年のブレイク当時から『ジェンダーレス男子』として話題でした。2020年現在も、ドラァグクイーンやキャバクラ嬢風のメイクをするなど、自身の性別にとらわれない姿で世間を賑わせています。りゅうちぇるの変貌に、驚きの声が続出!「めっちゃきれい」「女子力高い」りゅうちぇるが『美女姿』を披露!4枚の写真に「きれいすぎて言葉が出ない」1児の父親でもあるりゅうちぇるさん。自身の価値観を語る同番組の企画内で、「おもちゃに性別はいらない」といい、次のように語ったのです。それこそ子供ができて、子供用にできたおもちゃのCMとかを見るようになって、どうして女の子が遊ぶ人形のCMには女の子しか出ないとか、男の子(向け)のおもちゃは男の子しか出ない。そして男の子が見るレンジャーショーも。絶対にピンクは女の子とか。なんかそういう無意識の子供のうちから、メディアからの押し付けみたいなのがあるから、だからこそやっぱり人と違うことを「君おかしいよ」という子になってしまって、そのまま大人になってしまって、保守的になってしまうみたいな。そういう人の価値観とかが子供のうちから、それこそ小さな小さな意識してなかったおもちゃのCMだったりとか、コスメの広告だったりとか、女性ばっかりですよねコスメの広告も。そういう、いろんなところから「これが当たり前」っていうのが刻み込まれてしまって、だからこそ僕はおもちゃのCMでも性別を超えて、そして年齢も超えてもいいと思うんですね。サンデー・ジャポンーより引用りゅうちぇるさんは、男の子向け、女の子向けに制作されたおもちゃのCMに対し、「性別を超えていいのではないか」と持論を展開しました。MCである太田光さんも、りゅうちぇるさんの意見に同意。子供の頃に抱いた思いを次のように語りました。確かに俺も、『ひな祭り』がすごいうらやましかったんだよね。人形が好きで。男の子は鯉のぼりじゃない。家にあの『雛人形』があるのがね、すごいうらやましかったんだよね。サンデー・ジャポンーより引用女子の健やかな成長を祈る節句の行事である『ひな祭り』がうらやましかったという、太田さん。きっと姉や妹がいないため、『ひな祭り』は無縁の行事だったのでしょう。「家に『雛人形』がある家庭がうらやましかった」と、子供の頃の気持ちを振り返っていました。おもちゃのCMに対するりゅうちぇるさんの持論に、視聴者からはさまざまな声が上がりました。・りゅうちぇるさんの意見に共感です。私は女ですが、小さい頃から『スーパー戦隊シリーズ』が大好きで、親に『変身ベルト』などのおもちゃを買ってもらっていました。・激しく同意。うちの息子はかわいいものやお人形が大好きですが、周りの人に「いじめられてしまう」と購入を反対されてきました。男女関係なく、本人が好きなおもちゃや服を選択させてあげたい。・いいこというなぁ。CM自体の在り方を変えるのは難しいかも知れないけど、子供を持つ親の考え方が変わっていけばいいなと思う。子供の性格や価値観によりますが、人形やぬいぐるみなどかわいいものが好きな男の子、車や『スーパー戦隊シリーズ』などのかっこいいおもちゃに惹かれる女の子も存在するでしょう。「男の子だから」「女の子だから」と性別だけで判断することで、つらく悲しい想いをする子供もいるかもしれません。性別にとらわれず、好きなものが好きだといえる社会になっていくといいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年11月30日おとな向け映画ガイド今週は、ベストテン入り間違いなしの『燃ゆる女の肖像』と、アン・ハサウェイが怪演!『魔女がいっぱい』の2本をオススメします。ぴあ編集部 坂口英明20/11/29(日)イラストレーション:高松啓二今週のロードショー公開は17本(ライブビューイング、映画祭企画を除く)。全国100スクリーン規模以上で拡大公開される作品は『サイレント・トーキョー』『魔女がいっぱい』『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』の3本。中規模公開とミニシアター系の作品が14本です。その中から、2本を厳選し、ご紹介します。『燃ゆる女の肖像』絵画の名作を静かな美術館でみたような、クラシックの名曲を良質なホールで聴いたような、このうえなく美しい映画を観た、としばし思いました。これから年間ベストテンや映画賞が発表されますが、そんななかに必ずや加えられる、観逃せない1本だと思います。時代は18世紀。フランス北西部、ブルターニュ地方の孤島が舞台です。この島に住む伯爵夫人から、娘の肖像画を描くよう依頼され、やって来た女性画家マリアンヌと、娘エロイーズの、激しくも密かな恋の物語です。冒頭に登場する「燃ゆる女の肖像」と題された暗示的な絵から、万感迫るラストまで、心の動きが繊細に描写され、実に精緻に作られたストーリーです。脚本はセリーヌ・シアマ監督のオリジナル。彼女はこの作品で昨年、カンヌ国際映画祭・脚本賞とクィア・パルム賞を受賞しています。クィア・パルム賞は、LGBTをテーマにした作品に与えられる特別賞です。ふたりが恋におちていく、海辺のシーンがとても美しいです。空と海の青、砕ける白い波……。音楽は、ヴィヴァルディの『四季 夏』と、焚き火のシーンで歌うオリジナルの2曲だけですが、とても効果的ですし、随所にでてくる炎もまた、ふたりの感情の象徴です。理知的で顔には強い意志が感じられるマリアンヌ役のノエミ・メルラン、情熱を内に秘めたエロイーズ役のアデル・エネル。美しきふたりの、お互いを思いやり、慈しみあうようなラブシーンも魅力的。恋に燃ゆる女、の官能的な美しさです。『魔女がいっぱい』ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演の『チャーリーとチョコレート工場』という映画を覚えてますか?あの原作者がロアルド・ダール。彼が書いたもうひとつの名作が『魔女がいっぱい』です。今回それを映画化したのは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの大監督ロバート・ゼメキス。これまで『ポーラー・エクスプレス』など、3DCGアニメを手がけたこともあり、ファンタジーには定評があります。さらに、『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロが脚本・製作、『ROMA/ローマ』のアルフォンソ・キュアロンも製作に加わるという豪華な顔ぶれ。映画好きが、みな面白がって参加した感ただよう、おもちゃ箱を部屋中に広げたような、ウキウキ気分のエンタテインメントです。1960年代の終わり頃。アラバマの田舎町の、お城のようなホテルに、突然、世にも恐ろしい魔女の集団がやってきて大集会を開きます。彼らの陰謀は、大嫌いな子供たちを謎の秘薬を使って動物に変えてしまうこと。運悪くネズミの姿に変身させられてしまった主人公の男の子、ブルーノとその友だちたちは、魔女軍団の悪だくみと戦うことになります…。CGを使ったネズミたちの可愛い動きも楽しいのですが、この映画の最大の魅力は、大魔女グランド・ウィッチ役アン・ハサウェイ。『プラダを着た悪魔』では純な女の子役、『レ・ミゼラブル』ではつらい娼婦役に挑戦した大女優が、口裂けのド派手なメイクで、世にも恐ろしく、そしてポップな魔女という新境地を実にノリノリで演じています。魔女の数々の秘密(例えば、実は髪の毛が……とか)が笑えます。キャラクター作りがしっかりしているので、子供が観れば、ねずみに変えられる少年たちの気持ちになり、女性は魔女の60’sファッションに興味津々、それぞれ見どころが違うかもしれません。すごいアトラクションに乗った時のようなつぎつぎと襲うスリルと爽快感。ハリウッド映画ならではの、ひとときをどうぞ。
2020年11月29日『Business for Marriage Equality』(略称:BME)は、一般社団法人・Marriage For All Japan - 結婚の自由をすべての人に(以下、MFAJ)と、NPO法人・LGBTとアライのための法律家ネットワーク(以下、LLAN)、そして認定NPO法人・虹色ダイバーシティの3団体が共同で実施するプロジェクトです。パナソニック株式会社や日本コカ・コーラ株式会社など日本国内の大手企業をはじめ、多くの分野の企業から賛同が集まり、134社の賛同を得てスタートしました。※2020年11月18日(水)時点日本社会の婚姻の平等への後押しとなることを願って世界では近年急速に同性婚に関する法整備が進んでおり、現時点で29の国と地域で婚姻の平等が制度化されています。しかし、G7の中で同性カップルのパートナーシップが国レベルで法的に保障されていないのは、日本のみ……。まだまだ法整備の余地があるんです。一方で、既に同性婚を実現したアメリカ、オーストラリアなどでは、企業が同性婚に賛成することで実現を後押ししたとのこと。そんな海外の事例をふまえ、企業の賛同のもとに『BME』が発足しました。また、今回の取り組みは、『SDGs(持続可能な開発目標)』の目標5「ジェンダー平等を実現しよう」と目標10「人や国の不平等をなくそう」等に寄与することも期待されます。企業の貢献の先にあるのは?企業が婚礼の平等に賛同することは、性的マイノリティを持つ人々にとって働きやすい環境を生むことに繋がります。特に、性的マイノリティは“人口の3~10%”というデータがありますが、その周辺の家族や友人などを含めるともっと大きな人数となります。企業の賛同は、それら多くの人々の幸せに貢献する可能性があるのです。また、同性婚が実現化すれば、企業にとっての人材確保がより円滑になる、結婚式や住宅、子育てなどの分野で、新たな需要が生まれることも期待されています。賛同企業からコメントが!パナソニック株式会社 執行役員・CHRO 三島茂樹氏は、「2016年からは配偶者の解釈に同性婚を含めた人事制度の制定とともに当事者の方が心理的安全性をもって働けるようなカルチャー作りなど着実に一つずつ取り組んでいます。社員にもお客様にも当事者がいることは確かであり、個々人が自分らしく生活し、最大限のパフォーマンスを発揮できるように環境を整えるのは、企業として非常に重要な役割だという考えのもと、今後もこのような取り組みを地道に続けてまいります」とコメント。また、日本コカ・コーラ株式会社 人事本部 デピュティ シニアバイスプレジデント・パトリック・ジョーダン氏は、「コカ・コーラ社はこれまで、LGBTQコミュニティに対する受容性と平等の推進に寄与する、グローバル及び各地域の政策を一貫して支援してきました。弊社は、米国で真っ先に「雇用差別禁止法」に対する賛同を公に表明した企業の一つでした。また、「婚姻の平等」については、最近のオーストラリアも含め、多くの国でその実現を支援しています」とコメントを残しました。日本における婚姻の平等への賛同企業や団体の数は?『BME』には、46社の企業が日本における婚姻の平等への賛同を行いました。2018年9月19日に在日米国商工会議所(ACCJ)が他の4つの在日商工会議所とともに公表した婚姻平等の提言に対する賛同企業と合わせると、合計134社が日本における婚姻平等に賛同した形となります。【法人概要】一般社団法人Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に設立:2019年1月代表理事:寺原真希子・三輪晃義理事:上杉崇子・加藤丈晴・中川重徳・松中権・柳沢正和世界での動きとともに、渋谷区などでは既に『同性パートナーシップ証明』の制度が開始されています。今回の『BME』発足とともに、ぜひ性的マイノリティや、日本の現状を考えるきっかけにしてみてください。【参考】日本国内における同性婚の法制化(婚姻の平等)に賛同する企業を可視化するキャンペーン「Business for Marriage Equality(BME)」開始 - PR TIMES©一般社団法人Marriage For All Japan
2020年11月23日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、LGBTであることを隠して友達付き合いをしている女性27歳。偽り続ける彼女に、三松先生が心地いい自分の居場所の見つけ方を伝授します!文・三松真由美【レスなひとびと】vol. 94カリン(27歳)本音レス、無理して女子友コミュにいるけど胸がザワつくカリンは、手慣れた様子で松屋の牛丼チケットを発券した。運ばれてきた牛丼に大好きな紅ショウガをたっぷりかけて思いきり頬張る。もちろんサイズは大盛り。友だちの美穂からLINEが。「今日はフルーツとヨーグルトを食べて生姜湯を飲んだよ」少し考えてすぐに返事を打つ。「わたしはお湯にレモン汁と塩をちょっぴりいれたドリンクを作って飲んだ~。胃腸がポカポカしていい感じ」うさぎがハートを作っているスタンプも同時に送信。そんな健康おたくのドリンクを飲んだことなど、もちろんない。YouTubeで見たモデルのモーニングルーティンで紹介されたものを覚えていただけだ。「えらいじゃん! レシピおしえてー」スタンプの着信履歴が2件。既読はつけずに、味噌汁をズルズルすすっていると、他のLINEグループからも連絡が来た。「カリン、アプリの進捗はどう? デートしたら写真見せてよ。盛ってない写真ね」思わずスマホを裏向ける。これは数日未読でいいや。友だちのことは大好きだ。好きだから無視はしないし、遅れても返事は返す。しかし…なにゆえ、友だちというのは体型から、恋愛から、転職にいたるまで、頼んでもいないアドバイスを懇切丁寧、かつマメにくれるものなのか。はああ。ため息がでる。リーディングダイエットも、出会い系アプリへの登録も、手堅い固定給の事務仕事への転職も、カリンは全然求めていなかった。出会い系プリは登録後、一度も開いていない。女子会で恋バナ、聞くだけならいい。だがみんなは「カリンはどうなの? 気になる男いる?」と必ず聞いてくる。そこで「好きな人はできたことない、これからもできないかも」と話すと「もったいない」「それはまだ本当に好きな人に出会っていないだけだよ」なんてことを口々に言われる。まるでカリンをダシにした討論会だ。「まずは出会い系アプリを始めなよ」とアドバイスを受け、目の前で登録させられ、今にいたる。カリンは部屋でアニメを見たり、本を読んだり、ぼっちになりたいのだ。寂しくなったときだけ友だちに会えばいい。ムラムラしたときは、ゆっくりひとりエッチを楽しみたい。出会い系アプリだ? 私が魅力を感じるのは、髪の毛サラサラの女性だし。が、そんな本音を言えば友だちはドン引きショックだろうし、遊んでくれなくなるかも。だから「ありがと」と言って受け入れる。「きっと私がほんとに変人なだけだから」普通の友達関係に適合するために、カリンは今日も無表情でうさぎスマイルのスタンプを打つ。【三松さんからのコメント】女性は共感力が高いってよく言いますね。よかれと思ってアドバイスしたり、親身に相談に乗ったりと、友だちのために時間を割きます。その女子友マインドに救われて信頼関係が深まっていくケースもありますが、カリンさんのようにそれが負担になっている人もいるかもね、と最近よく思います。女性にとって結婚だけが幸せのてっぺんでなくなった今の時代。セクシャルは十人十色であるという当たり前のことを、少しずつ世間が知ってきたのです。自分が異性愛者でも友だちは違ってて、カミングアウトをしていないのかもしれない。そんな当たり前のことをふまえながら付き合うだけで大切な友だちは、ぐんと生きやすくなるかも。カリンさんの場合は、もっと自分を自由にしてあげてほしいなとも感じます。恋愛に興味がないと話したときに受け入れてくれるコミュニティもあるはず。「いいじゃん。ところで、今日晩ゴハン何食べたい?」など、カリンさんを否定しないコメントが寄せられるってやつです。探せば必ずあります。ひとつのコミュニティの型に自分をハメるのではなく、自分の自然体にフィットする新たなコミュニティに出会ってほしいなと。例えばSNSで趣味アカウントを作るのはどうでしょう。共通の趣味の友だちが見つかります。#牛丼とか#ボーイズファッションとかね。受け身で周りに合わせてばかりでなく、ちょっと横道を探して自分の居心地がいい広場に向かうのもありでしょう。「本音言えないコミュ、本音言えるコミュ、いまの世の中、自分の居場所はいっぱい持ってるのが快適だ。我慢しないで、サイコーの友達をつくろう」三松 真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。©Westend61/Gettyimages
2020年10月29日2020年10月25日放送の情報番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、『精子提供』の問題について特集。同番組によると、本来、第三者からの精子提供は認定された国内12か所の医療機関でのみ受けることができます。しかし近年、SNSを通じ、個人間で精子の取引を行う人も多いのだとか。その背景には『保険を適用できないため、医療費が高額になる』ほか、『男女の夫婦以外は精子提供を受けられないため、シングルマザーや女性同士のカップルは対象外である』といった理由などがあるそうです。さまざまな理由で行われている個人間での精子取引ですが、そこには感染症や遺伝疾患など、多くのリスクがあるといいます。その後、同番組は「現在政府は、高額な医療費のかかる体外受精などの不妊治療に対して保険の適用を検討中」とも報じました。ファーストサマーウイカ「生まれてきた子に、責任はない」コメンテーターとして出演していた、歌手やタレントとして活躍しているファーストサマーウイカさんは、個人間での精子取引について、このように持論を展開しました。安全性が高いし、本当はそこ(認定された医療機関)で、ちゃんとした手順を追ってするのが一番いいけれども、シングルマザーの方やLGBTの方とか、今認められていない人が「子供をほしい」って思うのは、普通のことだと思うんです。ただ、それが「認められていないから」そして「お金も高いから」(個人間で取引をする)っていうことになっちゃうと思うので。もちろんね、する人は『自己責任』っていうのが最終、もうそうなってしまうと思ってしまうんですけど。でも、「生まれてきた子供は『自己責任』じゃないやん」って。まず、今の(個人間での精子提供に対する)制度や法律が整っていないのに、生まれた子供を守る法律だったり、環境っていうのはもっと整っていないはず。ワイドナショーーより引用親が『自己責任』として個人間で精子の取引をしたとしても、何かトラブルが起きた時、生まれてきた子供も問題に巻き込まれてしまうことがあるでしょう。そういった場合に、子供自身を守る法律や制度が整っていない危険性を指摘したファーストサマーウイカさん。「政府には、生まれてきた子供を守ることのできるよう、法律や制度をもっともっと改善してほしい」と考えをまとめました。個人間での精子取引について、ネットからはさまざまな声が上がっています。・シングルマザーや女性同士のカップルが精子提供を受けられないって初めて知った。たくさんの人の「子供がほしい」という気持ちを尊重してほしい。・ファーストサマーウイカさんがいうように、生まれてきた子供を守るための法律や制度を作ることは本当に重要だと思う。・まずは不妊治療の保険適用と、精子提供を受けられる対象の制限を変えていくことが重要ですね。個人間で取引をしている多くが「本当は医療機関でちゃんとした精子提供を受けたい」と思っているはずですから。人にはそれぞれ事情がありますが、「子供がほしい」と望むすべての人が『リスクの少ない出産』を選択できる環境になってほしいものです。また、親にどんな事情があっても生まれてきた子供を守れるよう、法律や制度が改善されていくことを祈ります。[文・構成/grape編集部]
2020年10月25日「同性愛者を法律で守れば足立区は滅んでしまう」と発言をした足立区議・白石正輝議員(78・自民党)。10月20日に陳謝したものの、議事録から発言を削除するよう要請した。その行動が、再び非難されている。白石議員は先月25日に開かれた足立区議会の定例会で、少子化について言及。その際、LGBTに言い触れ「レズとゲイについてだけは、もし足立区に完全に広がってしまったら足立区民がいなくなってしまう」「法律で守られているじゃないかなんていうような話になったんでは、足立区は滅んでしまう」と持論を展開した。白石議員の発言が報じられると、「同性愛差別だ」との声が相次いだ。またTwitterでは「♯私たちはここにいる」というハッシュタグのもと、《何も滅ばせないし、幸せの形がもっと増えて欲しいな》《絶対に滅ばない。なんなら新しい世界を作ってく》と「同性愛で足立区が滅びる」発言への反論が集まっている。そんななかで今月20日、白石議員は区議会本会議に登場した。各メディアによると「差別的な発言と受け止められる表現があり、不快な思いをした方、傷つけた全ての皆様に対しておわび申し上げる」と陳謝。そして白石議員の要望があり、問題となった発言が議事録から削除されることになったという。「白石議員の所属する自民党といえば、安倍政権下で行われた『桜を見る会』に関する公文書の改ざんや廃棄を行っていたとして非難されていました。また野党の追及が始まった途端、議員らは公式サイトやブログから『桜を見る会』の関連個所を削除。さらに菅義偉首相(71)も自身の著作を改訂するにあたり、公文書の重要性を訴える箇所を削除しています。都合の悪いことをすぐ“なかったこと”にするため、『自民党は歴史を軽視している』との揶揄もあります」(全国紙記者)白石議員の削除要請に、ネットでは「自民党らしい」と呆れる声が上がっている。《他者を攻撃し煽るためにはどんな暴言もしてよくて都合悪くなったら記録を削除、というのが自民党の党是なんだな》《都合が悪ければ無かったことにしてはいおしまい。自民党の十八番ですね》《終始一貫した自民しぐさ》また、削除を許可した区議会に対しても《議会ぐるみでなかったことにするのか》《あくまで議事録として残すべし。足立区議会は発言を無かったことにしてはいけない》《議事録から発言ホイホイ消しちゃうような議会の方が余程足立区滅ぼしそうだがな》と厳しい声が相次いでいる。
2020年10月21日国内の科学者を代表する機関である日本学術会議が推薦した新会員候補のうち、6人を菅義偉首相が任命しなかった問題が波紋を広げている。日本学術会議の「会員」を務め、現在も「連携会員」である上野千鶴子さん(72)はこの問題をどう考えているのか。「今回の任命拒否問題には、怒り心頭というよりも、学問の自由が脅かされることに強い危機感を持っています。これまで日本学術会議は、政権に対して耳の痛いことを言ってきましたから、“潰したい”という意図があるのだと思います」今回、任命拒否された6人は、安倍政権下で安全保障関連法や“共謀罪”に反対の立場をとった学者たちだ。以前から政府の意に反する学者は排除しようという動きはあったと上野さんは語る。「たとえば、自民党の杉田水脈議員は『慰安婦問題は捏造だ』と主張して、研究する学者たちを攻撃しました。さらに、ジェンダー研究など自分が敵視している研究に対して、『科研費(予算)を助成することは問題だ』と繰り返し発言。要は政権の方針に反するような研究はするなと考えているのです」2018年に杉田議員はツイッターでこんなツイートをしている。《国益に反する研究は自費でお願いいたします。学問の自由は大事ですが、我々の税金を反日活動に使われることに納得いかない。そんな国民の声を受け止めてください》中傷を受けた4人の学者が原告になって杉田議員を提訴、こんな内容の声明を出した。<杉田議員は、私たちに対して「反日」というレッテルを多用し、さらには「国益を損ねる」研究に科研費を助成することは問題であると繰り返しています。自らの偏った価値観から「国益」とは何かを決め付けること自体問題ですが、その上にそれを理由に学問研究に干渉・介入することは、学問の自由を保障する民主主義国家において許されません>杉田議員は性暴力被害を訴えたジャーナリストの伊藤詩織さんを「女として落ち度がある」「仕事が欲しいという目的で…男性のベッドに半裸で潜り込むような事をする女性」などと中傷し、今年8月に伊藤さんからも提訴されている。さらに9月には自民党の部会で、女性に対する性暴力に関連して「女性はいくらでもうそをつける」と発言し、党内からも批判を受けた。このように杉田議員は“性暴力に抗議の声を挙げる女性”を一貫して攻撃し続けてきたのだ。また、LGBTのカップルを「子どもを作らない、つまり『生産性』がない」と主張したこともある。上野さんはこんな危惧をしている。「私が活動してきた日本学術会議のジェンダー関連分科会では、刑法改正への提言で性犯罪の成否に“同意の有無”を加えることや、性的マイノリティの権利保障などを提言してきました。万が一、杉田議員が総理大臣や官房長官になったらどうでしょう。彼女のような人物が、人事に介入してくることになったら、ジェンダー研究者も学術会議から放逐されるでしょう」今回のような学問に対する政治の不当介入を見過ごし前例としてしまえば、ある学問分野を敵視する政治家が人事権を握ったときに、歯止めがきかなくなるおそれがあるのだ。政府が日本学術会議を敵視する理由のひとつに「軍事研究」の問題があると上野さんは指摘する。日本学術会議は“戦争を目的とした科学研究”には協力しないという方針を70年間貫いてきた。一方、政府は2015年に、“防衛装備品”の開発に役立つような研究に研究費を出す「安全保障技術研究推進制度」を創設した。「政府の意に反する研究をしている者には予算もポストも与えないようにする一方で、このような研究にはお金を出していく。こうして、政府の望む方向に研究者を誘導していくのでしょう。学問への政治介入は、今後さらに露骨になっていくはずです」上野さんはこの問題が学者だけの問題ではないと、警鐘を鳴らす。「たとえば、家父長制という言葉、ジェンダーという言葉、ドメスティックバイオレンス、セクシュアルハラスメント……。これらは学問を通して日本語に定着していった言葉です」これらの言葉が、それまで“あたり前”とされていた女性への差別や暴力を可視化した。「私たちジェンダー研究者は、調査し、研究し、データをまとめて、有無を言わさぬ形で社会を説得してきました。学問によって社会を変えてきたんです」男女平等だけではなく、言論の自由も、民主主義の発展にも、学問は大きな役割を果たしてきた。しかし、学問の自由が阻害されることによって、そうした流れが停滞したり、場合によっては後退してしまうことになりかねない。「この問題を見過ごすと、あなたの自由がなくなり、言いたいことが言える社会ではなくなるかもしれない。決して対岸の火事だと思わないでください」そう力強く語った上野さん。学問は政権のためではなく、私たちのために存在するのだ。【PROFILE】上野千鶴子社会学者。東京大学名誉教授、認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。女性学、ジェンダー研究のパイオニアであり、指導的な理論家のひとり。近年は高齢者の介護とケアも研究テーマとしている。「女性自身」2020年11月3日号 掲載
2020年10月21日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「優生思想」です。弱者を切り捨てる、効率主義に基づく恐ろしい思想。優秀な人間を増やし、劣った人を排除しようとするのが「優生思想」です。象徴的なのはナチスドイツ。「アーリア人は世界一優秀で、最も卑劣なのはユダヤ人だ」と根拠もなしに決めつけ、大量のユダヤ人を強制収容所に送り虐殺しました。ナチスはそれ以前に、障害のある人々を排除していました。第一次世界大戦に負け、民族の誇りを傷つけられたドイツ。世界恐慌に襲われ、強い国として復活を遂げねばならなくなったときに、「効率の悪い人間はいらない」と、障害のある人やLGBTの迫害を始めたのです。ドイツ国民はこれに対して否定的な声をあげませんでした。国の成長のためには仕方がないと段階的に優生思想に染まり、ユダヤ人虐殺も容認してしまったのです。ナチスの崩壊により、この思想の根本的な間違いにドイツは気づきましたが、戦後も優生思想を続けていたのが日本です。1948年に「優生保護法」を制定。「不良な子孫の出生の防止」「母性の生命健康を保護する」ことを目的に定められ、本人の同意なしに中絶、避妊、断種(手術により生殖能力を失わせること)をさせていました。この法律は1996年、「母体保護法」に改定されるまで続きました。優秀か否かを国が選別し、劣っている人を、国を挙げて差別するというのはとても恐ろしいことです。これは産業構造に支配された考え方といえます。学校教育でも科学の発展につながる理数系は尊重され、国語や音楽など、生産性に直結しないものは役に立たないというような価値基準が広がってはいないでしょうか。7月、有名ミュージシャンが、優れた遺伝子を持つスポーツ選手や芸能人の配偶者は、国家プロジェクトとして政府が選定するべきじゃないかとツイートし、大きな波紋を呼びました。これは、優秀でなければ社会に必要ないという考えに結びついてしまいます。「効率の悪い人は社会のお荷物」という感覚は、私たちのなかに、拭えず残っているのかもしれません。優生思想的なものがあるかもしれないという自覚は持っておきましょう。社会の効率主義が変わらないかぎり、優生思想は生き続けてしまう恐れがあります。堀 潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が公開中。※『anan』2020年10月21日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年10月16日現在、販売&レンタル中の「BATWOMAN/バットウーマン<シーズン1>」より、製作陣がバットウーマンの魅力を語る特別映像が到着した。本作は、バットマンが突如消え、3年が経ったゴッサム・シティを舞台に、DCTVシリーズ初のLGBTヒロインのバットウーマンが大切な人々を守るため、数奇な運命に翻弄されながらも、強く運命を切り開いていく物語。今回到着した映像は、バットウーマン=“ケイト・ケイン”というキャラクターと、見どころのひとつ“アクション”にフォーカスして、バットウーマン役のルビー・ローズをはじめ、製作総指揮のグレッグ・バーランティやアメコミの巨匠でDCエンターテイメント共同発行人であるジム・リーら製作陣が魅力を語っている。ケイトはDC史上初のLGBTヒロイン。同役を務めたルビー自身もLGBTであることで知られているが、ルビーは「選ばれてとても光栄。人々に影響を与える作品になる」と出演決定理由を明かし、バーランティ製作総指揮も「彼女の出世作になるだろう」と自信をみせる。本作のアクションシーンについては「原作ファンも満足するはず」とリーも太鼓判を押している。ケイトは元々強かったわけではなく、バットウーマンになったから強くなったわけでもない。幼い頃に母親と姉妹を亡くし、父親は愛情深いとは言えない…だからこそ、彼女は周りが何と言おうとも自分を貫く。その背景から修行に修行を重ね、バットマンの秘密を知り役目を引き継ぐ決心をするのだ。劇中のアクションシーンは、そんなケイトというキャラクターの壮絶な背景があるからこそ活きてくるものだと製作陣は語っている。「BATWOMAN/バットウーマン<シーズン1>」はダウンロード販売、デジタルレンタル、Blu-ray発売、DVDレンタル中。(cinemacafe.net)
2020年10月14日2020年9月25日に行われた区議会本会議での、東京都足立区の白石正輝区議によるセクシュアルマイノリティ(通称:LGBTs)に関する発言が話題となっています。発言があったのは、白石氏が教育の場で性の多様性をどう取り上げるかを質問した9月25日の区議会。「L(レズビアン)やG(ゲイ)が足立区に完全に広がったら子どもは1人も生まれない」などとして「普通の結婚をして普通に子どもを産んで育てることがいかに人間にとって大切か、子どもに教えないといけない」と述べた。サンケイスポーツーより引用その後、サンケイスポーツの取材に対し、白石議員は「仮定の話で、差別する意図はなかった」と説明。「全員がLGBTになれば子供が生まれなくなり、困るのは事実だ」と繰り返し、発言を撤回することはないとしました。これらの白石議員発言は多くのメディアで取り上げられ、ネットからは賛否の声が上がっています。日本を滅ぼすものがあるとしたら…?イラストレーターの、よねはらうさこ(@yoneharausako)さんは、白石議員の発言内容を聞き、思ったことを漫画にしました。その漫画には、3万件を超える『いいね』が寄せられています。日本を滅ぼすものがあるとしたらそれは決してLGBTではないと思った話 pic.twitter.com/P0vwjmkemx — よねはらうさこ (@yoneharausako) October 9, 2020 よねはらさんは、白石議員の話を聞いて「人間なら産んで育てろ」といっているように感じたといいます。LGBTsに限らず「産まない人は法律で守れない」という主張は、あまりにも冷たい考え方であり、そのような考えの世に子供を残したいと思う人は少ないのではないかと持論を展開しました。また、互いに思いやる心のない考えが広まれば、人々は子供を産む余裕がなくなってしまい、逆に少子化が進むのではないかとも推測しています。読者からはさまざまな声が寄せられました。・「女性に生まれたからには子を産み育てるのが義務でしょう?」といわれているようで苦しかった。女性は産む機械じゃないし、誰を愛すかは個人の自由。・白石議員の発言にもやもやしていたけど、この漫画を読んでスッキリした。本当にその通りだと思う。・いい歳して結婚してないと「何か欠陥があるのでは」と噂される。みんな白石議員の発言を責めるけど、独身に対する冷たい目線も、マインドは一緒なんじゃないかな。あえて子供を産まない選択をする人もいれば、事情があって産めない人もいるでしょう。個人が自由に生きることを、互いに温かく認め合える社会を目指していきたいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年10月11日映画『ミッドナイトスワン』(公開中)の内田英治監督が9日、東京・日本外国特派員協会で開催された記者会見に、主演の草なぎ剛とともに出席した。本作は、トランジェンダーとして生きる主人公の凪沙(草なぎ)と、母親のネグレクトを受け親戚である凪沙のもとに預けられることになった中学生の少女・一果(服部樹咲)の2人が育む疑似親子のラブストーリー。9月25日の公開とともに、各映画ポータルサイトでの初日満足度ランキング1位や、検索ワードランキング、Twitterトレンド等に軒並み名前が上がり話題に。そして、海外メディアから会見を望む声が日本外国特派員協会に多数寄せられ、このたび同協会にて会見開催が実現した。内田監督は「3週目ですが大変多くの方に見ていただいていて、オリジナルの脚本がこれだけの劇場数でこれだけ多くの方に見ていただけるというのはなかなかないことなので、本当にありがたく思っています」と感謝。「トランスジェンダーの映画とくくられてしまいますが、基本的には、血は繋がっていないが、母性と愛情の物語です」と伝えた。そして、「映画が公開されたあと、いろんな意見がSNSで出てきて、それはとてもいいことだなと。若い人がすごく反応してくれてとてもうれしいです。『トランスジェンダーはテレビで見るニューハーフくらいだと思っていたけど全然違う』と、若い人がそう感じてくれただけで本当にこの映画をやってよかったなと思います。そして、その若い人は草なぎ剛という俳優がいたからこそ。入り口になっているというのは間違いない」と語った。また、足立区議の白石正輝氏が「L(レズビアン)だってG(ゲイ)だって法律で守られているという話になれば足立区は滅んでしまう」などと区議会で発言したことについて見解を求められると、「許しがたい発言だと思います」と非難。「仮にも政治家と名乗る人間があのような発言をするというのは、ひとりの映画監督としても抗議したいですし、本当に言葉にならないくらい許しがたい発言だと思っています」と怒りをにじませた。続けて、「無知なんですね。何も知らない。保守的な昔からのイメージで話をしていらっしゃる」と指摘し、「この映画はLGBT含めさまざまな問題に無知なことが多い日本において第一歩。ああいう政治家がいきなりいなくなることはないので、一歩一歩、若い人たちからそういった問題をちょっとでも、考えるだけでいいです。この作品で、『あれ? あの政治家おかしなこと言ってるんじゃないか』と感じるきっかけになってくれればいいなと思います」と語った。
2020年10月09日「同性愛者を法律で守れば足立区は滅んでしまう」と発言をした足立区議・白石正輝議員(78・自民党)。10月6日、「当事者が不快と思っても別に良い」などと謝罪を拒否したと報じられ非難が殺到している。白石議員は、先月25日に開かれた足立区議会の定例会で少子化に言及。その際、LGBTに言い触れ「レズとゲイについてだけは、もし足立区に完全に広がってしまったら足立区民がいなくなってしまう」「法律で守られているじゃないかなんていうような話になったんでは、足立区は滅んでしまう」と持論を展開した。「『同性愛者が増えることで足立区が滅ぶ』と言いますが、その根拠はどこにあるのでしょうか。少子化は貧困や雇用の問題といった、社会における様々な理由が重なって生じているものです。むしろ海外では同性婚を認めることで、出生率がアップした国も。同性カップルが養育を望み、社会的に困窮している子供たちの受け皿になっているというケースもあります」(全国紙記者)毎日新聞によると、同党の鹿浜昭議長は「行き過ぎた発言なので注意した」とコメント。そのいっぽうで「あとは本人の考え方。謝罪や発言の撤回は求めなかった」と明かしたという。同紙によると白石議員は6日、取材に応じたものの「当事者が不快と思っても別に良い」といい「(発言は)人によって受け取り方が違う。私だって共産党の意見を聞いても全部不快だ」と謝罪を拒否したという。すると、ネットでは白石議員への非難が殺到することに。「“不快にしたか、してないか”ではなく人権侵害が問題」など“筋違い”とする声が上がっている。《「共産党の意見」は政治の問題だけど、差別発言は「人権」の問題。不快でもいいという問題じゃない》《問題は人権侵害発言なのに、当事者の快不快問題に矮小化》《人権の問題と党派的主義主張の問題は全く違う ということさえ分からない》《少子高齢化にLGBTを持ってきて人権を軽視した語り草が問題》近年、自民党議員たちの同性愛者への差別発言が相次いでいる。15年6月、兵庫県宝塚市の市議だった大河内茂太氏は「宝塚に同性愛者が集まり、HIV感染の中心になったらどうするのか」と市議会で発言していた。さらに「新潮45」18年8月号では、杉田水脈議員(53)が同性カップルに対して「子供を作らない。生産性がない」とする文章を寄稿。19年1月には平沢勝栄議員(75)が集会で同性カップルに対し「この人たちばっかりになったら国はつぶれちゃうんですよ」とも述べている。そのため、ネットでは自民党への厳しい声も上がっている。《標的が同性愛者に向くって所が、いつも通りの自民党議員による差別表現だよな》《自民党議員の本質はこんなもんなんだろうね》《所属党が除籍なりてを打たないとすれば党の考えとなる。自民党の本質が見えた事柄かなと思われる》《注意したから終わり。じゃないですよね自民党さん??》
2020年10月08日人権や多様性が尊重されるようになり、少しずつ変化を遂げている日本社会。差別問題を解消すべく、いろいろなマイノリティの人が声を上げています。中でも、セクシュアルマイノリティ(通称:LGBTs)に対する意識は世界中で大きく変わりました。きっと世代によって考え方に差があることでしょう。ひと昔前まではタブー視をされたり、笑いのネタとして扱われたりしていたセクシュアルマイノリティ。現代では人間を男性と女性の2つに分類するのではなく、いろいろなセクシュアリティの人が存在していることが認知されてきています。『EXIT』りんたろー。の投稿に共感の声しかし残念なことに、すべての人がマイノリティを理解し、受け入れるわけではありません。2020年現在も、「セクシュアルマイノリティは生産性がない」「少子化が加速する」といった批判の声も上がっています。同年9月に行われた東京都足立区の区議会では、自民党の白石正輝区議が「『L』レズと『G』ゲイについてだけは、もし足立区に広まってしまったら足立区が滅んでしまう」と発言し、波紋を広げています。政治家によるセクシュアルマイノリティへの発言を受け、同年10月6日、お笑いコンビ『EXIT』のりんたろー。さんはTwitterで持論を展開しました。ポコチンついて生まれたら男とか、ついてない人しか愛しちゃいけないとか古いつーかダサくねぇ?LGBTって4種類じゃないし寄り添ったり理解しなくてもいいかもだけど、社会が心や体の状態で自由奪うのマジチャラくない誰しもが当たり前にキスしたり素敵な人を素敵と言える世の中ヒュイゴーだべ— りんたろー from EXIT (@rinnxofficial) October 6, 2020 身体の作りですべての人を2つに分類し、愛の形を制限するのは「古いしダサい」とキッパリいい切った、りんたろー。さん。『s(複数形)』を付けて『LGBTs』と呼ばれていることもあるのは、ゲイやレズビアン、バイ、トランスジェンダー以外にもいろいろなセクシュアルマイノリティが存在するためです。社会が他人の愛や幸せを制限することに対し、りんたろー。さんは疑問を感じているのでしょう。りんたろー。さんは、以前もセクシュアルマイノリティに対する偏見に対し苦言を呈していました。「女性はいくらでもウソをつける」の失言に…りんたろー。と兼近大樹の『持論』に称賛の声りんたろー。さんの飾らないありのままの気持ちをつづった投稿は拡散され、「のびのびとした社会になってほしい」「自由に、幸せになれる人が1人でも増えたらいいのに」といった共感する声が寄せられています。もちろん多様性を認めるのであれば、マイノリティを受け入れられない人を差別の対象とすることも間違っています。理解はできずとも、いろいろな人がうまく共存していける社会が理想といえるのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2020年10月06日東京都足立区の自民党・白石正輝区議が、少子化問題とセクシャルマイノリティ『LGBTQ』を結びつける差別発言をしたとネット上で批判が上がっています。白石区議は、2020年9月に行われた区議会の一般質問で同区の少子化の対応について質問をした際に「L(レズビアン)とG(ゲイ)についてだけは、もしこれが足立区に広まってしまったら足立区民がいなくなってしまう」と発言。また、LGBTQに関する学校教育について「性の多様性や尊重は分かるけども、普通に結婚をして普通に子供を産んで、普通に子供を育てることがいかに人間にとって大切なことであるか、そのことを教育の場でしっかり教えるべき」などと語っていました。近藤春菜「普通って何なの?」朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)ではこの問題について報道。発言について白石区議に取材を行いました。白石区議は取材に対し「LGBTについて差別や蔑視するような考えはない」と釈明。少子化とLGBTQの問題を結びつけるような発言については、あくまで「仮である」としつつも訂正する気はないとのことです。同番組でコメンテーターを務める近藤春菜さんは、区議の発言について、次のように苦言を呈しました。LGBTQに対する間違った認識からこういう発言が出てくるんだなと思いますし、白石議員の発言の中に『普通』という言葉をよくいわれていましたけど、じゃあ『普通』って何なのというところと、普通っていわれることによって「じゃあ自分は普通じゃないんだ」って感じてしまって心が傷付いてしまう方もたくさんいらっしゃると思うんです。差別だと感じる方がいて、世の中に自分のことをいいづらくなったりとか生きづらいと感じる方が出てきてしまうんですよね。そこがやはり差別を生んでしまうと思いますし。人と人とが一緒に生きていくのに必要なのって『愛』であって、そこには性別とか関係なく互いに愛が持てるかどうかだと思うんですよね。LGBTQの方で、子供を愛を持って育てているカップルの方もいらっしゃいますし、子供が生まれる状況や環境もさまざまな中でこの世に生まれてきた命をどう愛を持って育てていくかということを、考えるべきだと思います。スッキリーより引用LGBTQに関する誤った認識から差別が生まれることや、『普通』という言葉によって傷付く人たちがたくさんいることを近藤さんは指摘。また少子化の問題については「生まれる状況よりも、生まれた子供たちを、どうやって愛を持って育てていくかが大事」と語りました。ネット上では、近藤さんの意見に賛同するコメントが相次いでいます。・本当に春菜さんのいう通り。結婚して子供を産むのが普通だと思ってほしくない。・春菜さんは発言の中でずっとLGBT『Q』といっていた。ささいなことだけど、大事だと思う。・LGBTQだって子供を生むし育てられます。ストレートで子供はいないけど幸せに暮らしてる人もいます。偏った『普通』を押し付けないでほしい。この社会には、LGBTQの人もいれば未婚の人も、既婚でも子供を持たない人もいます。白石区議のいう『普通』に該当する人は、現代の日本ではもはやマイノリティになりつつあるかもしれません。人々の多様性を理解し、さまざまな生き方を認めた上で、必要なサポートを考えることが、政治に求められているのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2020年10月06日自民党の杉田水脈衆議院議員が「女性はいくらでもウソをつける」と発言したことを自身のブログで謝罪し、話題となっています。ことの発端は、一部のメディアが、2020年9月25日の自民党会議で杉田議員が「女性はいくらでもウソをつける」と発言したと報道。その報道に対し、杉田議員は自身のブログで「そのような発言はしていない」と反論しました。しかしその後、同年10月1日のブログでは発言を認め、謝罪したのです。9月26日に投稿いたしましたブログ記事「一部報道における私の発言について」につきまして、一部訂正を致します。件の内閣第一部会・内閣第二部会合同会議において私は大変長い発言をしており、ご指摘のような発言は行っていないという認識でおり、「報道にありましたような女性を蔑視する趣旨の発言(「女性はいくらでも嘘をつく」)はしていない」旨を投稿いたしました。しかし、今回改めて関係者から当時の私の発言を精査致しましたところ、最近報じられている慰安婦関係の民間団体の女性代表者の資金流用問題の例をあげて、なにごとも聖域視することなく議論すべきだと述べる中で、ご指摘の発言があったことを確認しましたので、先のブログの記載を訂正します。事実と違っていたことをお詫びいたします。杉田水脈オフィシャルブログーより引用また、杉田議員は2018年にも月刊誌に「LGBTは『生産性』がない」という内容の論文を寄稿し、その後謝罪しています。りんたろー。と兼近大樹が苦言「なんで逆に軽視しちゃうんだろう?」2020年10月1日放送の情報番組『ABEMA Prime』(ABEMA)では、杉田議員の一連の騒動を、過去の失言とともに紹介。同番組の司会として出演していた、お笑いコンビ『EXIT』のりんたろー。さんは、この騒動について持論を展開しました。「生産性がない」っていってたのが、すごい印象的で覚えてたんですけど。目の前の人を愛おしく思うってことは、性別関係なく素晴らしいことだと思ってて。こういう人が…あんまり性別のことはいいたくないんですけど、女性の社会進出だったり、育児だったり、先頭に立ってやっていってくれたら嬉しいのに。なんで逆に軽視しちゃうんだろうっていう想いが、すごい強かったですね。ABEMA Primeーより引用また、りんたろー。さんは「そんな思想を持っている人が政治の中心にいるということが嫌だなと思う」と苦言を呈しています。一方、相方の兼近大樹さんは「誰かの支持を得るためにいったのでは」と、杉田議員の発言の意図を推測。なんでこういうことをいうのかって考えた時に、周りにいる人たちが全体的にそういう人たちの中に、たぶん、あの人はいて。周りの人たちから支持されるから、より強い口調でああいうことを平気でいっちゃうんだと思うんですよ。(杉田議員が)どこから支持されているのかっていうのが見れる感じがしますよね。それで得られる支持もあると思うので。それを失言と思って、本人はいっているのか、それとも味方に誰かをつけるためにいっているのかっていうところが気になりますね。ABEMA Primeーより引用さらに、「杉田議員は『失言をした人』という印象が強い。でも、能力があるから党にいるんだと思う。それを発揮してくれないと『なぜこの人が党にいるんだろう』と思ってしまう」ともコメントしました。『EXIT』の2人のコメントに、視聴者からはいろいろな意見が上がっています。・りんたろー。さんのいう通り。女性議員には女性の味方として引っ張っていってほしい。・兼近さんの考え方、確かにそうだなと思った。もし、杉田議員の周りに、女性軽視の発言で喜ぶ人がいるのだったら、それはそれで問題だと思う。・「杉田議員の発言は、誰かへのアピールだったのかもしれない」って、新しい見方でした。感心したな、見習いたい。兼近さんが推測した通り、失言内容だけに注目するのではなく、誰に対してのメッセージだったかを考えるなど、広い視点で物事をとらえることが大事なのかもしれません。[文・構成/grape編集部]
2020年10月03日2020年9月20日放送の、情報番組『サンデージャポン』(TBS系)に、フリーアナウンサーの田中みな実さんがコメンテーターとして出演しました。番組冒頭では、菅新内閣の平均年齢が60.4歳であり『おじいちゃん内閣』と呼ばれていることなどについて議論。その中で、新内閣のうち、女性は上川陽子法務大臣と橋本聖子国務大臣の2人だけということについて、司会を務めるお笑いコンビ『爆笑問題』の田中裕二さんから意見を求められると、田中みな実さんは…。毎回なんか、女性が少ないだの多いだのってとり上げられるんですけど、それ自体に結構、私は違和感があって。「同じ女性としてどう思う?」って割と意見を求められるけれども、同じ女性としては別に、特に何も思わない。女性が多かろうが少なかろうが。それよりも、こういうコロナ禍においてちゃんと仕事をしてくれる人たち、私たちが安心して政治を任せられる人たちの人事になったんじゃないかなと思って。私は期待したいと思います。サンデー・ジャポンーより引用新内閣が発表されるごとに注目される、内閣の男女比率。女性閣僚が少ない菅内閣に対し、「女性のことを真剣に考えてくれるのか不安」「世界から遅れている」などの声が目立つ中、田中みな実さんは「男女の比率は問題ではなく、任せられる人たちが人事になったのでは」と持論を展開しました。田中みな実さんの意見に、視聴者からはさまざまな意見が寄せられています。・最近は、『男女の数』で勝負している感じがする。能力で選ぶのが当たり前であって、性別のことばかり気にして選ぶほうが異常だと思うね。・「大臣を適材適所で任命すべき」っていうのは正論。まともな感覚だと思う。・有能なら、LGBTの人でも、女装している人でも選んでほしい。そういう意味で、『性別は関係ない』という感覚は正しい。・能力で選んだのだとしたら、この男女比率には『有能な女性が政界に参入できていない』という証拠だと感じます。そのことが問題なのでは?田中みな実さんの「性別に関係なく、有能な人が選ばれるべき」というコメントに多くの人が共感しています。安心して任せられる政治を行ってくれるのかどうか、これからの菅新内閣に期待したいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年09月20日言葉は人間が生み出した最強のツールである。それにより、気持ちを伝え、情報を共有し、思考を深化させてきた。そして今、言葉がさらに大きなチカラを持つ時代になりつつある。響く言葉と紡ぎ方について考えてみました。今こそ、言葉の重要性が高まっている。ニューノーマル時代に突入し、人と直接言葉を交わす機会が減ってきている。「一昔前は、“以心伝心が美徳”とされたものですが、今は違います。人と気軽に会えなくなり、さらにマスクが必需品になり、目や息遣いで察することは難しく、言葉の重要性はこれまでになく増しています」(日本語教師・清水由美さん)オンラインツールの普及も、言葉の可能性を広げていると、SHOWROOM代表の前田裕二さん。「オンライン上でのコミュニケーションが定着し、地位や権力に関係なく、よりフラットに自分を表現できるようになりました。これからは極端にいえば人間力の前に言語力が問われる場面がたくさん訪れます」アナウンサーの吉田尚記さんは語る。「そもそも言葉は、敵か味方かを判断するために生まれた道具だと、僕は思っています。言葉を上手く使い、相手の心に響けば、仲間を増やすことができ、その結果、自分が望んでいることを実現しやすくなります。人生を切り拓いていくには、言葉のチカラは欠かせません」多様化が進み、どんな場面でも最大の武器として使えるのが言葉である。心に残る言葉はいかにして生まれるのか?人との会話の中や、小説や音楽の中でふと深く心に突き刺さる言葉。反対に、耳には残るけれど、何だか嘘っぽい言葉。その違いって何だろう?「それは、その言葉にちゃんと指紋がついているかどうかの違いかなと思います。情報が瞬時に行き渡るネット社会は、いうなれば、誰でも同じ言葉をコピペして、言ったり書いたりできてしまう時代です。一見同じような指でも、よく見ると全て違った種類の指紋がついていることとよく似ていますが、その言葉の裏側に、その人固有のストーリーがあるか。その言葉が紡ぎ出された独自の背景や、“味”が見えてくるのか。そんな“言葉の指紋”が見えた時にはじめて、本当に人の胸を打つのだと思います。そのためにはまず、ストーリーを紐付ける内省力や思考力が、狭義の言語化力(≒コピペ力)以上に重要だと思います。自分の心を深く見つめて、想いを込めた言葉は、自然と誰かに届くでしょう」(前田さん)事前に用意された言葉や、取り繕った言葉は、人の心に残らないと、吉田さん。「感情が自然と溢れて発せられた、ライブ感のある言葉にこそ、人は感動します。だからいつも周りをきちんと見て、その場で感じることを大切にしてほしい。どんな心の動きがあったか自分の気持ちと向き合うことを続けていけば、人の感情を揺さぶる言葉を自然と発しやすくなります」人は自分のことをわかっているようで、案外わかっていないもの。だからこそ思考するクセをつけることが大事なよう。新たな言葉が、イノベーションを生み出す。時代を表す言葉や流行語など、新しい言葉は次々と生まれてくる。たとえばお笑い第7世代という言葉が広まったことで、5は?6は?と気になり、興味の幅が広がった。さらに、社会に影響を与えることも。「呼び名のなかった人や現象、感情に対して名前が付くということは、新たな価値観や概念を生み出すことに繋がるので、言葉の持つ大きなチカラのひとつだといえます。例を挙げるとイクメンという言葉ができたことで、それを目指す男性が増えたり、はたまた母親にはそれに該当する呼び名がないということに社会が気づくきっかけにもなりました。LGBTもしかり。これまでないことにされてきた人たちに名称ができたことで、社会や世間が多様性を受け入れられるようになり始めました」(清水さん)若者言葉が流行るのにも大きな意味が。「ぴえんなど、“パッと聞いて意味がわからない”けれど、使いたくなる。そんなつい口にしたくなる、自分たちにしかわからない秘密の共通言語が、気づかぬうちにコミュニティの境目を生み、仲間感を濃くします」(前田さん)新しい言葉には、それぞれに生まれる意味があるのだ。言葉を紡いで、本当に伝えたいことを磨く。気持ちを言葉にするのが苦手な人は、アウトプットの精度を高める作業も必要になってくる。「言葉は∞。語彙力を高めれば、自分の感情の輪郭をなぞるようにリアルに描写することができ、相手に伝わりやすくなります。そのためにも良質な言葉や文章と、数多く出合うこと。言葉を吸収して、実践を繰り返せば、状況に応じて、ドンピシャな表現ができるようになります。僕のマイルールは、『頑張ってください』などの通り一遍な言葉を極力使わないこと。自分の中で禁止ワードを作ると、表現を工夫するようになり、言葉を紡ぎ出すことが楽しくなります」(吉田さん)さらに、話し方を磨くことも重要。「たとえば本当に伝えたい言葉は、心を込めて放った後に、少し我慢して間を置いてみます。言葉に、体重と体温、そして魂をのせるイメージです。思い切り体重をのせたなら、重たい言葉なので、すぐには次にいけずに間ができますよね。熱い言葉は伝播しやすいし、魂ののり方次第で抑揚、トーン、リズム、音量なども自然と調整されて、気づいた時には、皆さんの言葉の威力は格段に上がっていると思います」(前田さん)新しい世界を開く言葉のチカラ。あなたも手に入れてみませんか?清水由美さん日本語教師。千葉大学や法政大学大学院で非常勤講師として、留学生に日本語を教える。著書に『すばらしき日本語』(ポプラ新書)、ヨシタケシンスケさんとの共著に『日本語びいき』(中公文庫)など。前田裕二さんSHOWROOM代表。オンラインサロン「メモ魔塾」主宰。『スッキリ』『新・日本男児と中居』(共に日本テレビ系)をはじめ、コメンテーターとしても活躍。著書にベストセラーの『メモの魔力』(幻冬舎)など。吉田尚記(ひさのり)さんニッポン放送アナウンサー。ラジオ番組『ミューコミプラス』は、月~木曜24:00~生放送中。『元コミュ障アナウンサーが考案した 会話がしんどい人のための話し方・聞き方の教科書』(アスコム)を上梓。※『anan』2020年9月23日号より。取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2020年09月18日大人気のドラァグクイーンが贈る「HBO」初リアリティショー「WE‘RE HERE ~クイーンが街にやってくる!~」がAmazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」にて全話独占配信中、「BS10 スターチャンネル」にて放送中。本年度エミー賞にノミネートされた本作の製作総指揮のスティーヴ・ウォーレンとジョニー・イングラムのインタビューが到着した。本番組は、米国でカリスマ的人気を誇る3人のドラァグクイーンが、LGBTQ+に不寛容で保守色の強い田舎町を訪れ、悩みを抱えた依頼人やその家族に一夜限りのドラァグショーをプロデュース。ショーを通じて変わっていく依頼人の姿が、観る人に一歩前に踏み出す勇気を与え、様々なバックグラウンドを持つ人々のドラァグショーに感動で毎回胸が熱くなる展開に。きらびやかな衣装やコミカルな笑いのシーンを挟みつつも、LGBTQ+への理解や多様性、自分らしく生きる素晴らしさをドラァグショーを通じて伝え、社会的側面もしっかり収めていることから「Rotten Tomatoes」(批評家票)で100%フレッシュ、IMDBで8.0点と本国アメリカでも高評価。エミー賞ではこれまで、一昨年は3冠、昨年は4冠と連続受賞を果たした大人気リアリティ番組「クィア・アイ」シリーズや、2009年から現在まで12シーズンの放送が続いており、本年度エミー賞にもノミネートされている長寿番組「ル・ポールのドラァグ・レース」シリーズと並び、今年初登場ながら、本年度エミー賞で作品賞にノミネート、すでにシーズン2の製作もすでに決定している。本作の製作総指揮を務めた2人はこれまでテレビ製作経験ゼロであった、長年ハリウッドで弁護士を務めたスティーヴ・ウォーレンとマーケティング並びに宣伝業界の経歴を持つジョニー・イングラム。公私にわたってパートナーである彼らが、今回いかにしてこの番組の実現に至ったのか、毎エピソードで繰り広げられるパフォーマンスや音楽、番組成功の秘密についてインタビューで語った。番組のアイディアがどのように生まれたか、スティーヴはジョニーと休暇で訪れたメキシコでのある1日がきっかけだったと語る。「雨の日にいつもより長い時間 TVを観て過ごしたことがあったんです。その時に自分たちが観てみたい番組、そして今この世界が必要とする番組についていろいろ考え始めたんです」。「ジョニーと僕は政治や社会に高い関心を持っていて、“分断”が進む世界の現状を憂いていたんです。人と人が共感しあったり、つながったりすることが無くなっているよね。そこで、もしドラァグクイーンたちが小さな町を訪れたらどんな事が起こるだろう、と考えたんです」という。また、ドラァグのアート性に注目したジョニーは、「僕らはドラァグをひとつのアートの形として捉えているんです。ドラァグへの関心は日々高まってきていて、昨年にはメットガラでも披露されたんです。ようやく然るべき評価を受けるようになってきたんです。パフォーマンスアートであるドラァグの物語的な側面にスポットライトを当てたかったんです」と語った。番組に登場するドラァグクイーンを選んだ理由については、「直感に導かれたんです。彼ら以外のドラァグクイーンを探すことさえありませんでした」とスティーヴ。「ドラァグクイーンは3名必要だと確信していました。トップクラスのパフォーマンススキルとユニークさ、そして僕らの個人的な志向を満たす人たちがね。そして何より共感能力が高くて、アメリカ中のLGBTコミュニティとつながりを持っている人たちを求めていたんです。そうでなければこの番組は成り立たない。この3人が一緒になれば完璧だとわかっていました」。また、本番組がその他のリアリティショーと異なった特徴の一つに、LGBTQ+に不寛容で保守的な街であえて撮影を行っている部分である。スティーヴは、「僕らが訪れる町自体が、ある種の特徴や問題を抱えた場所でもあったんです。例えば第1話に登場するゲティスバーグには南北分断の歴史がありました。ファーミントンという町は自死(自殺者)率が高いところです」と説明する。「全米中の小さな町がそれぞれに抱えている物事があり、僕らはそれをドラァグパフォーマンスという独自の機会を通じて語ってもらうんです。ドラァグショーが街の人々の心を開く癒しのプロセスになるということ」と訪れる町、それぞれの問題とドラァグショーの関係を語ってくれた。そのほか音楽のチョイスも「すべてジョニーのセレクト」だそう。「僕らは数多くのアーティストたちをフィーチャーしたいと考えていたんです。特にシーア・ダイアモンドという黒人トランスジェンダーアーティストはずっと前からチェックしていました。GLAADや友人で有名ソングライターのジャスティン・トランターを通じて彼女とタッグを組んで第1話を手掛けたんです。彼女も気に入ってくれたから、よかったらこの番組のテーマ曲を作ってみないかと打診してね。そこで完成したのが『I Am America』というわけです。この番組のテーマ曲で最初の2話のクレジット部分でも流れています」。(text:cinemacafe.net)
2020年09月12日元サッカー女子日本代表でタレントの丸山桂里奈が18日、都内で開催されたDCTVシリーズ「BATWOMAN/バットウーマン〈シーズン1〉」のDVD&デジタル配信を記念したメディア向け撮影&取材会に登壇。“日本版”バットウーマンとして、同シリーズをアピールした。本作は、バットマンが突如消え、3年が経ったゴッサム・シティを舞台に、新時代のヒロイン“バットウーマン”が立ち上がるという物語。DCTVシリーズ初のLGBTヒロインであるバットウーマンが、愛する人や家族、ゴッサム・シティを守るため、数奇な運命に翻弄されながらも、自らの運命を切り開いていく。なでしこジャパンの一員として世界を相手に戦った“ヒーロー”経験があるということで、PRアンバサダーに起用された丸山。赤いウィッグとオーダーメイドの“バットウーマンスーツ”に身を包み、作品の舞台をイメージした摩天楼がそびえる背景の前で、強くてセクシーなバットウーマンになりきってポージングをした。丸山は「このスーツはオーダーメイドで作っていただいたので、すごい着心地が良くて、普段から着たいくらいです。このままサッカーの試合ができるくらい」とスーツのクオリティーに感心する。また、アンバサダーとしてのオファーについて「本当に偶然ですが、最近、演技の仕事がすごく増えたんです。それで、もしかしたら、実写版に選ばれたのかなと思ったら、アンバサダーでした。うれしいことには変わりないんですが」と言って、笑いをとった。さらに、丸山は「イメージトレーニングで、夜中、緑道を歩くようにしてました。なるだけ夜の街をパトロールしようかと。もちろん距離を取りながら。こういう感じで」とポーズを決める。「人からすごく見られてるなとは思ったんですが、バットウーマンになりきろうと。やはりイメージトレーニングが大切なので」と丸山節を炸裂させ、マスコミ陣は爆笑。「バットウーマンとして守りたい人は?」という質問に対して、「やっぱり地元の大田区大森シティを守りたいです。下町って言われてるんですが、どんどん上に上がっていって、下の町がなくなってきているので、下町を大事にしていきたいです」と地元愛を炸裂させた。また、やっつけてみたい人については、元WBA世界ライトフライ級王者でタレントの具志堅用高の名前を挙げた。「世界チャンピオンで強い方ですが、よく一緒にロケへ行くと、本当に強いのかな? と思うことがあるので、バットウーマンになって、戦ってみたい。いつも素振り(シャドー)をされてますが、こぶしの速さは尋常じゃないです」と笑顔で語った。「BATWOMAN/バットウーマン〈シーズン1〉」のVol.1~Vol.5は、8月19日よりDVDレンタルとデジタル配信がスタート。10月14日には、シリーズのブルーレイも発売され、Vol.6~Vol.10のDVDレンタルが開始となる。
2020年08月18日同性のパートナーがいる、いちとせしをり(@liegirl_1chan)さんがTwitterに投稿したエピソードに反響が上がっています。休日に、初めて自分で購入したマニキュアでセルフネイルを楽しんでいた、いちとせさん。27歳男性、人生で初めて自分の力でマニキュアを買い、あまりの楽しさに休日ひたすらセルフネイルしてました。一生懸命やったので沢山褒められたいし、沢山見てほしい。 pic.twitter.com/IzgXcILXns — いちとせしをり (@liegirl_1chan) August 2, 2020 いちとせさんは、その後ネイルをしたまま電車に乗り、病院へ向かいました。すると、途中駅で杖をついた初老男性が隣に座ってきたといいます。初老男性は、いちとせさんの指先を見てこうつぶやきました。「男がネイルか」いちとせさんは、心臓の鼓動が早くなるのと同時に固まってしまい、「恥ずかしい」という思いからとっさに手を隠してしまいます。その様子を見た初老男性は、こう続けました。「なんで隠すんだ。素敵じゃないか」男性がネイルをすることに批判的な意見が来るのかと思いきや、初老男性は優しい言葉をかけたのです。初老男性とはほかに会話をせず、「じゃあな」と次の駅で降りていってしまったとのこと。今日、初めてマニキュアを塗って電車に乗ったんだけど、そこで隣に座ったおじいさんに「男がネイルか」とぼそっと言われ、あまりの恥ずかしさに咄嗟に私は自分の手を隠してしまった。けれどすぐそのおじいさんは「なんで隠すんだ。素敵じゃないか」と囁くように言ってくれて、ただの優しい世界だった。— いちとせしをり (@liegirl_1chan) August 8, 2020 投稿には、「素敵です」といった声がたくさん寄せられていました。・素敵ですね!こういう人が増えてほしいな。優しい世界。・もう性別関係なくネイルは広まっていると思う。「男だから~」とか関係ない。・いい話。うちの夫もネイルしていますよ!爪が割れにくくなるって喜んでいます。初老男性の言葉は、まだ心のどこかで不安を抱えていたいちとせさんを優しく包み込んでくれたことでしょう。性別で判断するようなことなく、自由に楽しめる世の中になっていってほしいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年08月11日映画『リスタートはただいまのあとで』(9月4日公開)の記者会見が都内で行われ、古川雄輝、竜星涼、井上竜太監督が登場した。同作はココミ著のBLコミック『リスタートはただいまのあとで』(プランタン出版)の実写化作品。職場で上司に人間性を否定され、会社を辞めて10年ぶりに田舎に戻った光臣(古川雄輝)は、近所で農園を営んでいる熊井のじいちゃんの養子・大和(竜星涼)と出会い、「馴れ馴れしくてウザい奴」と思うも、交流を深めていくうちに恋愛感情として惹かれていく。ハートウオーミングな純愛BL映画となっている。初共演となった2人だが、竜星は古川について「知的でクールな方という印象があったんですけど、撮影に入ると監督と熱心に話していて、ハートは結構情熱的な方なのかなという印象を受けました」と語る。一方古川は「監督は10年ほどから知り合いで、監督をしたいという思いを聞いていましたので、いい作品にしたいなという思いで演じていました」と説明。竜星については「イメージ通りだったかなと思います。男! という感じ、男性から見てもかっこいいなと思うような印象だったんですけど、大和を演じてる時は漫画から飛びててきたようにそっくり。お芝居もしやすくて演じやすいと思いました」と称賛した。同作について古川は「純愛映画だなという印象を持ちました」「ほっこりする」と表し、竜星は「LGBTの作品も見ますけど、自分が役として演じることはなかったので、すごく挑戦しがいがあるなと思った」と振り返る。井上監督は「古川くん主演の映画を探してて、原作と出会って、光臣が非常にぴったりだと思いました。2人の青年が寄り添いながらも成長していく姿が本当に愛しくて、この2人と会ってみたいと思って、企画しました」と意図を明かした。作中では2人のキスシーンも。古川は「男性とのキスシーンは以前もやったことはあるんですけど、非常に、やりやすかったです。竜星くんも綺麗な顔をしてるので、キスしやすいなと思いました」とにやり。「緊張はしなかったですね。すっとできました」という古川に、竜星は「いやもう、すごく柔らかかったです」と返しつつ、「これ、記事になるな」と苦笑する。「僕も男性ながらすごくドキドキしましたよ。目を瞑ってるんで、いつされるんだろう、いつされるんだろう、と」と"キス待ち"の心境を語った。
2020年08月03日7月18日から28日まで、東京・Bunkamura シアターコクーンで上演されている舞台『ボーイズ・イン・ザ・バンド~真夜中のパーティー~』。演出・白井晃、主演・安田顕より、公演に向けてのコメントが到着した。Q. 初日開幕ですが、お二人から意気込みをお願いいたします。白井晃: 50%とはいえ、やっと観客の皆さんに劇場で作品を見ていただくことができます。出演者と観客の皆さんが一緒にいる、この劇場の空気感を味わえることを楽しみにしています。安田顕: 困難な状況の中、まずは初日を迎えるにあたって、関わってくださった皆様に感謝申し上げます。全身全霊で、マイケルという役を務めさせて頂きます。Q.これまでも何度か日本でも上演し続けられてきた作品ですが、今回の作品の大きな違いはどこでしょうか。白井晃: 今までの上演は二幕ものでしたが、今回は一幕通しになっています。私は、青井先生の演出での上演を拝見できていないので、残念ながら比べることができません。ただ、50年前に初演されたこの作品が、今の日本にも通じる問題であることを大きく意識して創っています。Q. 安田さんは稽古前にも大変な下調べをされていたようだと白井さんも舌を巻かれていたそうですが、主人公を演じるにあたっては何か特別な思いがございましたか?安田顕: 自分が役を演じるからには、その人物のことを愛したいのですが、マイケルに関して並べる言葉は、実はマイナスな部分が多かったんです。孤独で、雄弁で、傍観者で、自分が傷つきたくないから人を傷つけてしまう。でも、なんだか憎めない人だなと。この人間臭いところが、共感できるところであり、不思議と愛せるところでもありました。Q. 今回の環境下では、ソーシャルディスタンスを意識して、演出的な部分でどういった部分に配慮されましたか?白井晃: キスなどの行為は無しにしました。また、ハグも顔を離しての軽めのものにしたり、対面の演技の場合、出来うる限り向き合う時間を無くすように心がけています。また、パーティーシーンでの食事は全てフェイク物で、タバコなども本火は使わず、口にはつけずに食べたり吸ったりしているように見える形で演技をしてもらっています。さらに、舞台美術を通常より、舞台面奥に設定し、観客席との距離を取るように図っています。Q. これからご覧になられる方々へ、お二人が感じる作品の見どころを教えてください。白井晃: 50年前、LGBTを扱った作品としては画期的なものだった本作は、社会の中でマイノリティとされた人々の苦しみと悲しみに満ちています。誰がマイノリティになるかは、その線引き次第でいつでも変化します。安田さん演じる主人公の切なさを、自分たちの問題として考えていただけたらと思います。全く個性の異なる9人の男優たちによる、舞台上での化学反応を楽しんでいただけたらと思います。安田顕: お客様には、役者同士のぶつかり合いの芝居の中で出てくるエネルギーや思いを生で感じていただければと思います。
2020年07月22日同性のパートナーがいる、いちとせしをり(@liegirl_1chan)さんが体験した、ある温かい接客に大きな反響が上がっています。ある日、デパートを訪れ、吸い込まれるように化粧品売り場に足が進んだといういちとせさん。自分に合う口紅を探すいちとせさんですが、男性が化粧品売り場にいることに店員から「怒られてしまうのではないか」と不安を抱えていました。すると、店員はこのような声をかけてきたのです。「この色、とっても素敵ですよね。試してみますか?」いちとせさんは、この言葉を聞いて嬉しかったといいます。なぜなら、以前自分用のワンピースを買った際に、男性であることから店員に「プレゼント用ですか」と聞かれたため。その時、どこか悲しい気持ちになったといいます。しかし、この化粧品売り場の店員は男性であるいちとせさんにも「試してみますか」と聞いてくれたのです。結局、口紅を探すもお金がなく買うことのできなかったいちとせさん。最後に店員へ質問をしました。「私が口紅を塗ってもいいですか?」すると、店員はこういったのです。「もちろんです。もうすでに私は、お客さまに似合うお色が、見えていますよ」店員の温かい接客を受けたいちとせさん。Twitterでは「男の私に対しても、こんな接客がもっと広まったらいいな」とコメントしています。今日帰り道、デパートの化粧品売り場に寄ったんだけど、そこで"欲しかった"口紅を眺めていたら店員さんがわたしに「この色とっても素敵ですよね、試してみますか?」と言ってくれた。「プレゼント用ですか?」と聞かれなかったのだ。男のわたしに対しても、こんな接客がもっと広まったらいいな。— いちとせしをり (@liegirl_1chan) July 15, 2020 この投稿には25万人以上から『いいね』が寄せられ、多くの人の心が温められたようです。・神対応な店員さん!今の時代、誰でもきれいになっていいと思う。・本当に素敵な話だからぜひシェアしたい。・「試してみますか?」っていう質問は、唇じゃなくて手の甲でもいいから素敵な言葉選びだと思いました。「言葉を選ぶ力を諦めてはいけない」という、いちとせさん。多様性の時代において、化粧品は女性だけのものではないでしょう。店員のような温かく柔軟な考え方が持てるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年07月17日2020年6月18日放送のバラエティ番組『アウト×デラックス』(フジテレビ系)で、お笑いコンビ『アンジャッシュ』の渡部建さんの不倫現場について触れた、タレントのマツコ・デラックスさん。多目的トイレの利用者層について考えさせられる発言が、話題になっています。一般のトイレで大丈夫そうな人に見えても?新型コロナウイルス感染症が流行してから、およそ3か月ぶりの収録となった同番組。番組冒頭では、いろいろなニュースがあったとして多目的トイレが話題に上がりました。普段から多目的トイレしか使っていないというマツコさんは、「だって、私が男子トイレ・女子トイレに入るほうが事件になるからね」とコメント。番組MCの矢部浩之さんから「マツコはそうや、身体がおっきいからな」と返されると、マツコさんは…。身体がおっきいからじゃないわよ!入るわよ普通のトイレ!普通のトイレに入れないから入ってるんじゃないわよ!男子トイレに行っても女子トイレに行っても、誰かと出くわしたら驚かれちゃうじゃない。アウト×デラックスーより引用体形の問題だと勘違いされたマツコさんは憤慨!女装家の男性同性愛者であるマツコさんは、「男女どちらのトイレに入っても問題があるだろう」と考え、人々に迷惑をかけないよう多目的トイレを選択しているようです。多目的トイレが話題になってから、SNS上では「必要のない人は多目的トイレを利用しないで」という声が噴出。「以前、健康そのものな人が多目的トイレから出てきた」との目撃情報が複数上がっていました。しかし、利用者の中には見た目では分からない疾患を抱えた人のほか、マツコさんのような理由から多目的トイレを選択せざるを得ない人もいるのでしょう。着替えや化粧、休憩など目的外の利用に怒りが湧くのは分かりますが、『一見、何も問題がないように見える利用者』を攻撃するのは違うように思われます。多目的トイレを必要としているのはどのような人々かを知った上で、問題の改善につなげられるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年06月19日『セクシュアルマイノリティ』や『LGBTQ+』といった言葉の意味を知っていますか。多くの人が自分の生まれ持った性別を受け入れ、異性に恋愛感情を抱きます。しかし、中には、身体は男性でも心は女性だったり、女性として女性に恋愛感情を抱いたりする人もいるのです。そのような人たちは、性的に少数派として『セクシュアルマイノリティ』と呼ばれています。また、彼らをより具体的に『LGBTQ+』と呼ぶことも。『LGBTQ+』とは…L(レズビアン)…女性に恋愛感情を抱く女性。G(ゲイ)…男性に恋愛感情を抱く男性。B(バイ)…男女どちらにも恋愛感情を抱く人。T(トランス)…心と身体の性が一致していない人。Q+(クエスチョニング、クイアなど)…『L・G・B・T』に該当しない人、また、意図的に決めていない人など。※『Q+』を『s』として『LGBTs』とするなど、表記方法はいくつかあります。残念なことに、『LGBTQ+』を差別的な目で見ている人もいるのです。差別について考えるのは、面倒くさい?ゲイバーで働く望月もちぎ(@omoti194)さんは、店や日常生活で感じたことを漫画にしています。ある日、店で聞いた差別についての話が心に残ったそうです。「ザ・LGBTって感じ(笑)」 友人の発言にあ然店の常連客の1人に、『セクシュアルマイノリティと教育』について学んでいる学生がいました。彼が友人たちに『LGBTQ+』の差別について話したところ、「面倒くさい」といわれてしまったのだとか。正義の話 pic.twitter.com/6eNfT2RM2i — 望月もちぎ@7/29小説発売 (@omoti194) June 10, 2020 自分に関係がないので、差別そのものについて深く考えたことはないという人もいるでしょう。しかし、関心がなければどんな言葉や行動が差別につながるかについて知る機会も限られてきます。誰かの意見に流されて、知らないうちに差別に加担してしまうこともあるかもしれません。投稿には、さまざまな視点からコメントが寄せられました。・基本的に関わらないけど、差別をしているわけじゃない。ただ、巻き込まれたくないというか…。・確かに、誰かが「差別はだめ」といって差別をやめるなら、誰かが「攻撃しろ」といったら攻撃してしまうのかも。自分で考えることは大事ですね。・嫌悪感を持つのは自由。でも、嫌悪からくる行動のどこからが差別になるのかは考えないと。コメントには「身近に『LGBTQ+』がいないので実感がわかない。けれど、自分で考える意識は持ちたいと思った」という声も上がっていました。『LGBTQ+』に関する差別だけでなく、さまざまな問題について無関心でいると、身近な場所で問題が生じた時に間違った考えに流されてしまうかもしれません。何がよくて何が悪いのか、自分自身で判断したいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年06月11日ルビー・ローズが“バットウーマン”を演じる、DCTVシリーズ「BATWOMAN/バットウーマン<シーズン1>」のDVDレンタル、デジタル配信、Blu-rayリリースが決定した。2018年に放送されたDCクロスオーバーエピソード「エルスワールド 最強ヒーロー外伝」に初登場し注目を集めたバットウーマンが、ついに単独でTVシリーズ化。本作は、突如バットマンが消えて3年が経ったゴッサム・シティを舞台に、新時代のヒロイン、バットウーマンが立ち上がる物語。全米初回放送時には、「Live+7」タイムシフト視聴率がCWドラマシリーズの中で「THE FLASH/フラッシュ」に次ぎ第2位を記録。さらに、カナダやオーストラリアでも爆発的な人気を博した。DCTVシリーズ初のLGBTヒロインとして、愛する人、家族、そしてゴッサム・シティを守るため、数奇な運命に翻弄されながらも強く運命を切り開いていく、バットウーマンことケイト・ケイン役を演じるのは、女優・モデルとして活躍するルビー。また、バットウーマンと姉妹関係の美しいヴィラン、アリス役のレイチェル・スカーステンのほか、ミーガン・タンディ、ニコール・カン、ダグレイ・スコットらが出演。さらに、「ヴァンパイア・ダイアリーズ」のポール・ウェズレイが、第17話の監督を務めていることも話題になった。ストーリーバットシグナルを消灯するイベントに現れたヴィラン「ワンダーランドギャング」を率いるアリス。ケイト・ケインは、アリスによってさらわれた昔の彼女を救うために、バットウーマンとして立ち上がる――!「BATWOMAN/バットウーマン<シーズン1>」は8月19日(水)DVDレンタル開始(Vol.1-Vol.5)/デジタル配信開始、10月14日(水)ブルーレイ発売/DVDレンタル開始(Vol.6-Vol.10)。(cinemacafe.net)
2020年06月10日LGBT、障害、多文化。違いを認め合うコミュニケーションを実現するために、本当に大切なことは、意外にもシンプルでした。そんな“多様性コミュニケーション”を学ぶことのできる本をセレクトしました!少しの知識と関心を持つことが多様な社会でつながる極意。ダイバーシティ社会に対するビジョンを提案する電通ダイバーシティ・ラボの伊藤義博さんが紹介してくれた3冊を読むと、さまざまな指向、困難、バックグラウンドを持つ人の存在を知れる。しかし、いかに多様な人々がこの世界に生きているのかを知れば知るほど、コミュニケーションの難しさも感じてしまう。「『つながりの作法』には、障害者同士であってもすべてをわかり合うことの限界が書かれています。かといって、“わからない”“難しい”で終わらせるのではなく、読書で最低限の基礎知識を得ておくことは、各領域で共通して重要です。また『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』では、多様性はいいことかと息子から聞かれた著者が“多様性は、うんざりするほど大変だし、めんどくさいけど、無知を減らすからいいことなんだと母ちゃんは思う”と答えます。多様性について、核心をついた回答です」『総務部長はトランスジェンダー』で扱うジェンダーを含むダイバーシティには、肌の色など表層のダイバーシティと、見えない深層のダイバーシティがあるそう。「はるかに多い深層に対して、どれだけ想像力を働かせられるかが、コミュニケーションのスタート。その上で、僕が多様な人たちと話す時は、“トランスジェンダーはこう”といった先入観を捨てようと意識しています。誰でも“こういう人”と決めつけられたら気分が悪いですよね。自分が嫌なことを人にしないといったシンプルなことが、多様な社会では、さらに大切になってくると思います」多文化『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ多文化社会で生きる母子のノンフィクション。日本人の母とアイルランド人の父を持ち、ロンドンの中学校に通う息子の成長記録。多文化社会であっても偏見がある中で、自らのアイデンティティを見つけていく。新潮社1350円障害『つながりの作法同じでもなく違うでもなく』綾屋紗月、熊谷晋一郎障害当事者が他者とつながる困難を深く考察。アスペルガー症候群と脳性まひ。障害当事者で、東大先端科学技術研究センターの准教授と研究支援員である二人が、他者や世界とつながるのに必要なことを提言する。生活人新書700円LGBT『総務部長はトランスジェンダー父として、女として』岡部 鈴女性として生きることを選択した妻子持ちの実話。家庭ある広告代理店の総務部長が、50歳を前に、葛藤しながらも女性として生きることを決意。カミングアウト後、妻や子ども、同僚らは、さまざまな反応を示す。文藝春秋1600円押さえておきたい“多様性”ワードを伊藤義博さんが解説!LGBTレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの英語の頭文字からとったセクシュアル・マイノリティの総称のひとつ。電通ダイバーシティ・ラボの’18年の調査では、11人に1人がLGBT層という結果が出た。その4つに当てはまらない人もいるため、性自認や性的指向を定めないQ(クエスチョニング)、身体の性別を断定しにくいI(インターセックス)、恋愛感情や性的欲求を抱かないA(アセクシュアル)を含め、「LGBTQIA+」と表記されることも増えてきた。ポリティカル・コレクトネス性別、人種、民族、宗教などに基づく差別や偏見をなくし、政治的・社会的に、中立的な表現を用いること。政治的公正、政治的妥当性などと訳される。日本では以前、男性を看護士、女性を看護婦と区別していたが、看護師と統一され定着したのがその一例。欧米を中心に少数派への配慮として広がっていったが、最近では行きすぎという意見もある。伊藤さんは「あくまで個人的な意見ですが、単に言葉を言い換えればそれでいいという考えになってしまうと危険」と指摘する。社会モデルと個人モデル障害のある方を傷つけるという理由から、障害を「障がい」と表記する動きがあったが、障害の“社会モデル”という概念が浸透しつつある。これは、たとえば、車椅子の人が階段を上れないという困難に直面するのは、階段以外の代替手段がないという環境に原因があり、社会がその人の移動に障害を与えていると捉える。対して、“個人モデル”はその人の足に障害があるとする、これまでの考え方。障害者とは、社会にある障害に向き合う人であり、社会から障害を取り除いていくべきなのだ。伊藤義博さん電通ダイバーシティ・ラボ代表。設立準備から携わる電通ダイバーシティ・ラボ(DDL)にて、ダイバーシティを社会や企業に根づかせる活動を行う。ユニバーサルフォント「みんなの文字」などを開発。※『anan』2020年6月3日号より。写真・大内香織取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2020年06月01日