日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は3月3日、電圧制御発振器(VCO)を内蔵したフェーズロックループ(PLL)製品「LMX 2582」と「LMX 2592」を発表した。同製品に内蔵されたVCOは、1.8GHzの連続波、オープンループ、1MHzオフセット時の位相ノイズが-144.5dBc/Hzであり、VCO内蔵PLL製品としては業界で初めてGSM(Global System for Mobile)通信標準規格に適合したという。また同製品は、-231dBc/Hzという正規化PLLノイズフロア特性と400MHzの位相検出周波数を提供し、47fsのRMSジッタで非常に低い総合ノイズ特性が可能。「LMX2592」は20MHz~9.8GHz、「LMZ2582」は最大5.5GHzと、広い周波帯域をサポートしているため、複数の狭帯域デバイスが不要で、単一のPLLで幅広い広帯域システムを設計することができる。同製品は、6mm×6mmの40ピンQFNパッケージで提供され、1000個受注時の参考価格は「LMX 2592」が19ドル、「LMX 2582」が9ドル。また同社では同製品の性能を評価可能な評価モジュール(EVM)も提供。「LMX2592 EVM」と「LMX2582 EVM」は、それぞれ単価299ドルで、TI storeや販売特約店から販売されている。
2016年03月03日アウディ ジャパンは、ル・マン24時間耐久レースを冠し、レーザーハイビームを搭載した世界99台限定の「R8 LMX」を日本に導入すると発表した。日本での限定台数は6台。10月11~12日のWEC第6戦の富士スピードウェイで日本プレミア展示を行う。「R8」はアウディのトップモデルであり、ASF(アウディ スペース フレーム)アルミニウムボディなど、レースからフィードバックされた技術を搭載したモデル。そのル・マン エディションとなる「R8 LMX」は、世界99台限定生産の特別なモデルだ。ボディカラーはアウディ エクスクルーシブカラーであるマコウブルークリスタルエフェクトを採用し、リアアクスルのリアスポイラーも装着。サイドのフリック、エンジンカバーやサイドミラー、サイドブレード、リアウィングとディフューザーはカーボン仕様に。ヘッドライトはロービームにLED、ハイビームにレーザースポット技術を採用。これは今年のル・マン24時間耐久レースで、「R18 e-tron quattro」に初めて採用されたシステムを市販車にフィードバックしたもの。左右のヘッドライトに1個ずつのレーザーモジュールが搭載され、オールLEDヘッドライトの2倍の範囲で光を照射する。各モジュールは4つのハイパワー レーザーダイオードがあり、450ナノメートルの波長の青いレーザービームを発する。蛍光体コンバーターがこれを路面照射に適した色温度5,500ケルビンの白色灯に変換するしくみだ。レーザースポット技術の光は人間の目にとって理想的なもので、ドライバーが明暗のコントラストを認識しやすく、疲れを軽減する。車速60km/h以上で稼働するレーザースポットがLEDハイビームを補完し、視認性と安全性を向上させる。さらに、カメラベースのインテリジェント センサーシステムが他の走行車両を認識し、これらに照射しないよう自動的にライトパターンを制御するという。
2014年10月08日