本日から公開になる『アベンジャーズ/エンドゲーム』で10余年に渡って続いたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)はクライマックスを迎えるが、昨年公開になった『インフィニティ・ウォー』に続いて監督を務めたアンソニー&ジョー・ルッソ監督は壮大なドラマやバトルを描きながら、それらが“私たちが暮らす現実の社会”とつながりのあるものにすることに力を注いだという。なぜか? それこそがマーベル映画をマーベル映画たらしめる最重要ポイントだからだ。映画公開前に両監督に話を聞いた。(インタビューではアンソニー、ジョーの両監督が質問に答えたが、以前、ふたりから「僕らふたりの意見として答えさせてほしい」と言われたことがあるため、本稿でも“ルッソ監督”として掲載する)1歳違いのアンソニーとジョーは学生時代に初監督作を完成させ、小規模な作品をいくつか手がけた後、2014年に『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の監督に抜擢された。そこで彼らは驚異的なヒーローが活躍するマーベル映画でポリティカル・スリラーを描くことを選んだ。人々を守る立場のキャプテン・アメリカは陰謀に巻き込まれ、国家の安全のために人々がどこまで自由を犠牲にできるのか? がテーマになった。当時、彼らは「この映画は一種の政治スリラーだから、映画を通して時代精神を切り取ったといっても過言じゃないと思う」と語っていた。そして、ルッソ監督は同じ脚本家(クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー)、同じ撮影監督(トレント・オパロック)で『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を製作。ヒーローは政府や統治権力の管理下に置かれるべきか? を巡ってアベンジャーズが分裂・対立する様が描かれ、続く『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』も同じスタッフで創作を開始した。「“シビル・ウォー”の編集に入った段階で、私たちは、我々がこの映画を通してアベンジャーズをどのような状況に追い込んだのかを考えました。トニー・スターク(アイアンマン)とスティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)の関係を破綻させ、彼らを脆弱な状況にしてしまったわけですからね。そこで私たちは脚本家のマルクスとマクフィーリーとサノスについて話し合いを始めたのです。最大の脅威であるサノスがやってくるとしたら、この瞬間しかないだろうと」意見が対立したアベンジャーズは分裂し、ついに拳を交える事態に発展するが、解決の糸口は見えず、数人のヒーローは収監されてしまう。そんな折、最悪のタイミングで地球にサノスがやってくる。宇宙にバランスをもたらすために全生命の半分を消し去ろうとするサノスを前に、それぞれのメンバーは問題を抱えたまま立ち上がるが、サノスの力はあまりにも強大で全生命の半分は消え去ってしまう。正義のヒーロー“アベンジャーズ”が為す術なく敗れ去る『インフィニティ・ウォー』の結末は全世界に衝撃を与えたが、ルッソ監督と脚本家チームは『インフィニティ・ウォー』、そして本日公開の『エンドゲーム』の結末をまず最初に考えたという。「最高のストーリーテリングは、結末がちゃんとわかっていて、それを念頭に置き、結末につながるものを、結末に効果のあるものを選択して完成度を高めていく行為だと思います。ですから『エンドゲーム』がどんな結末かわかっていることは、『インフィニティ・ウォー』を語り始める上で非常に重要でした」そのために彼らは改めてこれまでのマーベル映画すべてを丹念に検証し、どの物語でどんな展開が描かれ、どんなテーマが内包されているのか徹底的に振り返ったようだ。「本作ではこれまでの21作品にひとつの終止符をつけることが私たちの任務でしたから、他の作品を参照することなく、21作品だけに集中して『エンドゲーム』に養分を与えるものはないか見直したわけです」。つまり、『エンドゲーム』は『インフィニティ・ウォー』の“続き”や“完結編”ではない。『アイアンマン』から始まったこれまでの“全マーベル映画”の完結を描くものだ。そこで彼らは歴代のマーベル映画がずっと貫いてきたテーマ“正義と代償”を重視した。「私たちはマーベル映画で一貫して“自身の行動には責任が問われるし、自身の選択によって生まれた結果を背負い続けなければならない”という物語を描き続けてきました。ヒーローになることは利点もありますが、結果として多くの犠牲を払わなければならない。その時、彼らはどの段階で代償を支払い続けることの“限界”を迎えるのか? どれほどの代償を支払って彼らは目的のために行動しようとするのか? が追求されます」これまでアベンジャーズは正義のために戦い、人々を救うために苦しみや痛みに耐えてきた。しかし、結果として様々な代償を支払った。愛する人を失い、人生に迷い、そして今、世界の生命の半分が塵になった。「サノスの行ったことはあまりにも過酷なものです。ですから『エンドゲーム』を始めるにあたっては、残されたアベンジャーズのメンバーがこの状況からいかにして前に進むのか? を考えに考えました。それぞれのキャラクターはこの状況にどのように対応するのか? 仲間の力を借りて前へ進むのか? あるいはそうしないのか? これこそがキャラクターを描く重要な機会だと考えたわけです」ルッソ監督は「自分の運命をコントロールしてそのコースを変えられることが出来るのか? 運命とは結局は決して変えられないものなのか? それとも自分の意思の力をもって変えられるものなのか? これは我々にとって惹かれるテーマなのです」と語る。「サノスもまた苦しみを感じ、代償を支払う人間的なキャラクターです。私たちはアベンジャーズだけでなく、登場するすべてのキャラクターをそのような視点で見ています。そこで“ヒーローであることの代償”を『エンドゲーム』でも追求することになりました」アベンジャーズも、サノスもそれぞれに自分の考える正義があり、それを貫くために代償を支払う。そのため、仮にどちらかが勝利したとしても、大きな代償を支払った哀しみや苦悩は勝者から消えることはない。つまり、『エンドゲーム』はアベンジャーズとサノス、どちらかが“勝つ”だけでは終われないはずだ。簡単に勝者や敗者が決定できない戦い、ぶつかり合う正義、強大な力を政府や統治機構に預けることの是非……ルッソ監督はマーベル映画を描く上で一貫して、私たちが暮らす現実の社会の問題や構造を作品に盛り込んでいる。「その視点はとても気にかけています。マーベル映画のキャラクターは特別な能力を持っていますから、普通の人が直面しないような地球規模の課題に対応しなければならないことがあります。世界はどんな脅威に直面しているのか? 私たちの社会の脆弱な部分はどこにあるのか? 私たちの映画において社会の大きな問題を扱うことはとても重要です。本作に登場するキャラクターを描く上ではなおのこと重要だと思います。例えば、キャプテン・アメリカは第二次世界大戦中にシンボル的な存在として誕生し、大きな視点で見た時に何かしらの意味を持つ存在として描かれています。ですから『ウィンター・ソルジャー』では彼のそんな側面を描くことができてうれしかった。私たちは重層的な構造のある映画が好きで、何度観てもいい映画、時が経っても繰り返し観られる映画が好きですから、自分たちの映画もそうなるようにデザインしているつもりです」ルッソ監督のこの考えは、実は映画を様々な角度や視点から楽しめるだけでなく、マーベルの真髄をあらわすものだ。数々のヒーローを世に送り出した巨匠スタン・リーは生前、筆者のインタビューにこう答えている。「我々と同じ世界・社会に存在し、我々と同じような悩みや不安や問題を抱えたヒーローたちだからこそ、誰もが共感できるんだと思うし“もしかしたら、大好きなヒーローにひょっこり出くわすかも”なんて夢も広がるしね。みんなにとって見慣れた現実の世界を舞台にすることで、読者も観客もすんなり作品の世界に入り込むことが出来るというわけだ」マーベル映画は単なるファンタジーではない。私たちが暮らす現実社会とつながりがあり、そこで扱われるテーマや問題は我々が直面しているものだ。我々が窓に目をやると広がる世界でアイアンマンやキャプテン・アメリカは戦っている。我々が見上げた空の遥か彼方にサノスが待ち構えている。だからこそルッソ監督は『エンドゲーム』におけるアベンジャーズとサノスの戦いにも現実社会とのつながりを盛り込んだ。「現在、私たちの社会ではナショナリズムが世界を席巻していますが、現在のナショナリズムは“自分さえ良ければいい”という個人主義的な考えを、国家が“自国さえ良ければいい”と言ってやっているに過ぎません。その意味で、サノスもまた個人主義者と言えるでしょう。彼は自分の目的のためなら、他人の苦痛や代償は気にかけない。全宇宙の半分を消すけれど、自分は消えないわけですから。一方のアベンジャーズは手を取り合って困難を克服しようとするコミュニティと多様性の象徴です。私たちは人々がコミュニティに向かうのは共感できますが、個人主義に向かうことは共感できませんし、自分さえ良ければいいのだという考えからは何の価値も生まれないと考えています。このことも私たちが『エンドゲーム』に強く込めたいメッセージでした。良いストーリーとは、世界中の人々をつなぎ合わせてくれるものだと思いますし、日本と英国とメキシコの人が一緒になって同じことについて語り合えるものだと思うのです」絶体絶命の危機を迎えて勝機の見えないアベンジャーズと、他人の苦しみには目もくれずに自分の目的にまい進するサノスの戦いの結末は予想もつかない。しかし、ルッソ監督はこの壮大な物語に予想のつかない展開を、私たちの社会や暮らしとつながる何かを、つまりマーベルの真髄を盛り込んだようだ。『アベンジャーズ/エンドゲーム』公開中
2019年04月26日月曜日(現地時間)に開催された『アベンジャーズ/エンドゲーム』のプレミアに、姿を現さなかったスパイダーマン役のトム・ホランド。これまでマーベル映画の公開前に、ネタバレばかりしてきた“前科”があるため、「ついにプレミアへの出席を禁じられたのでは…」との憶測がファンの間で広がっていたが、単にスケジュールの都合だったようだ。トム本人がインスタグラムのストーリーで明かした。「みんなにメッセージを届けたくて。昨日はプレミアに参加できなくてごめんね。ぼくはいまアラバマ…いや違う違う、アトランタで『Chaos Walking』の撮影中なんだ」とファンにプレミア不参加の理由を説明した。また、「素晴らしいファンのみんなにありがとうと言いたい。マーベルの旅にぼくを一員として参加させてくれたことを」とファンに感謝を伝えた。そして監督のルッソ兄弟を称え、最後に「ぜひ『アベンジャーズ/エンドゲーム』を観に行ってね!」と宣伝することも忘れなかった。トムは、2016年に『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で3代目スパイダーマンとしてMCU映画に初登場。『エンドゲーム』の後は夏に『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の公開を控えている。(Hiromi Kaku)■関連作品:スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム 2019年夏、全国にて公開予定アベンジャーズ/エンドゲーム 2019年4月26日より全国にて公開©Marvel Studios 2019
2019年04月25日すごいモノを見てしまった!これが『アベンジャーズ/エンドゲーム』を見終えた直後の率直な感想だ。当然、すごいことが起こるのは、分かっていたはず…。それでも、すべてが予想外過ぎる上映時間3時間1分。ベタを承知で、平成最後の衝撃作だと断言したい。MCUファンへの贈り物まず胸が熱くなるのは本作が、長年にわたってMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)を愛し続けたファンに向けた“感謝の贈り物”だという点。もちろん、ネタバレは避けるが、随所にユニバース全体を横断し「おぉ」とうなってしまう伏線回収がたっぷり仕掛けられている。MCUへの愛が深ければ深いほど、その驚きと感動もまた深いものになるはずで、映画館の大スクリーンを見つめながら「マーベル、好きで良かった!」と胸を張りたくなる瞬間が何度も、何度も訪れる作品なのだ。まさにファン冥利に尽きるとは、このことである。究極のファミリードラマ本シリーズの醍醐味といえば、さまざまな能力や資質、ルーツをもったスーパーヒーローたちが手を取り合い、一丸となって困難を乗り切る“チームプレイ”だ。現実世界に目を向ければ、ナショナリズムや個人主義(その過激な象徴がサノスである)が台頭し、先行きはあまりに不透明。そこで試されるのが、家族のきずなだ。もちろん、一般的な家族の定義にとらわれる必要なんてないことは、多様性を象徴するアベンジャーズの結束を見れば一目瞭然。だからこそ、彼らは世界中で愛されているわけで、本作も究極のファミリードラマとしての魅力は健在だ。映画史の新たなる幕開け前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でサノスの計画によって、「人類の半分が消滅」という大敗を喫したアベンジャーズ。むろん、本作では反撃に打って出るのだが、その計画は思わず「マジ?」とツッコミを入れたくなるほど、ある意味、荒唐無稽だ。そして、マーベル・スタジオが『アイアンマン』を皮切りに掲げた、MCUという壮大な未来図もまた、最初は「マジ?」レベルの無謀なチャレンジに思えたものだ。その後の連戦連勝はご承知の通り。彼らが放った21作すべてが興行的に成功をおさめ、1本たりとも酷評にさらされなかったのは、歴史的快挙だ。『アベンジャーズ/エンドゲーム』がMCUの輝かしい歴史に名を刻むのはもちろん、エンドゲーム前/エンドゲーム後で、映画そのものが、次の時代(フェーズ)へと導かれる予感さえする。くしくも日本は、平成から令和へと時代が変わるタイミング。『アベンジャーズ/エンドゲーム』が切り開く、映画史の新たなる幕開けを見逃す手はあるまい。『アベンジャーズ/エンドゲーム』は4月26日(金)より公開。(text:Ryo Uchida)■関連作品:アベンジャーズ/エンドゲーム 2019年4月26日より全国にて公開©Marvel Studios 2019
2019年04月24日『アベンジャーズ/エンドゲーム』ワールドプレミアがロサンゼルスにて開催され、ロバート・ダウニー・Jr.、クリス・エヴァンス、クリス・ヘムズワース、スカーレット・ヨハンソンをはじめ、過去マーベル作品に出演したメンバーを含む総勢30名以上の超豪華キャストが集結。さらに、マーベルからのオファーを受け、ゲスト出演した真田広之も登場した。大人気シリーズの完結編となる本作のワールドプレミアは現地時間4月22日(月)/日本時間4月23日(火)に開催。会場となったコンベンションセンター中央にそびえる巨大なアベンジャーズマークを取り囲むように敷かれたのは、最新作のポスターカラーであり、これからアベンジャーズが立ち向かわなくてはならない最凶の敵サノスを彷彿とさせるパープルのカーペット。120名を超える大勢のメディアやファンが世界中から駆け付け、初お披露目となる地球最大規模の祭典を見守った。これまで、その内容が一切の謎に包まれてきた本作のワールドプレミアには、アイアンマンやキャプテン・アメリカ、アントマンやホークアイをはじめ、お気に入りのキャラクターの装いの熱烈なファンが集まり、キャストの到着を今か今かと待つファンたちの姿が。地響きのような大歓声の中、アイアンマンを演じたロバート・ダウニー・Jr.、キャプテン・アメリカを演じたクリス・エヴァンスをはじめ、サノス役ジョシュ・ブローリン、ハルク役マーク・ラファロ、ブラック・ウィドウ役スカーレット・ヨハンソン、ソー役クリス・ヘムズワース、キャプテン・マーベル役ブリー・ラーソン、スター・ロード役クリス・プラット、ドクター・ストレンジ役ベネディクト・カンバーバッチに、ロケットの声を務めたブラッドリー・クーパー、グルートの声を務めたヴィン・ディーゼルら、30名を超えるキャスト陣が登場。さらにナタリー・ポートマンや、リアム・ヘムズワース、歴代の監督達など、これまでマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に関わった超豪華オールスターが大集合し、マーベル史上最大規模のイベントとなった。さらに、日本が舞台になっているということでも話題の本作で、マーベルから直々にオファーを受け、“ゲスト出演”したのが真田さん。最新のスポット映像では、日本の街でホークアイと思われるキャラクターと真田さん演じるキャラクターが激しく刀を交えるシーンを見ることができ、アクション俳優としても有名な真田さんの華麗な殺陣が披露されている。真田さんは今回の出演について「スタジオからオファーをいただく形で東京のシーンの台本をいただきました。東京が舞台で、あるヒーローと戦うアクションシーンということで、ここはカメラを止めずワンカットで撮影したいと聞きました。それができるのは誰か、ということで(真田さんに)声をかけたと監督から告げられ、大変光栄でした」とコメント。「オリンピック級の大作映画ということもありますし、そういう思いで声をかけていただいたので、『これはもう、受けてたとう!』と思いました」と、出演を決めた経緯を語る。また、本作の公開が待ちきれない日本のファンへ、「アベンジャーズは一種のお祭り、参加することに意義があるオリンピック級の大作。今回は東京のシーンもあるということで私も参戦しています。アクション、人間ドラマを最新技術で仕上げている作品で、キャストやクルーのこだわり、熱意、誇りをとても感じます。シリーズをずっとご覧になっている方も、今回が初めての方も楽しめる作品だと思いますので、劇場でご覧ください」とアピール。累計1兆円のシリーズに実際参加したことに「作りこみのすばらしさ、スケールのすごさ、すべてにおいてさすがだなと思いました」とコメントしつつ、「それよりも、これまで何作品も撮ってきたレギュラーキャストとクルーたちのチームワークのすばらしさや、これまでヒット作を何作も出してきた彼らの誇りやこだわりというものを非常に強く感じました」と、圧倒された様子。「また、すでにみんなでチームワークがとれているので、(自分たちのような)ゲスト俳優に対してもとてもウェルカムな感じで『ようこそ、楽しんでいってね』といった雰囲気が非常におおらかでした。プレッシャーというよりはその雰囲気に飲み込まれて、すっと入ることができ楽しめました」と撮影をふり返っていた。マーベル・スタジオの社長であるケヴィン・ファイギは、真田さんについて「とても素晴らしい俳優。彼にキャスティングのオファーをOKしてもらえたことは僕たちにとっても夢みたいだよ!」とコメント。マーベルの集大成ともいえる最大規模のイベントと、集まったキャスト陣にファンが熱狂する中、世界中が注目するワールドプレミアは幕を閉じた。『アベンジャーズ/エンドゲーム』は4月26日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アベンジャーズ/エンドゲーム 2019年4月26日より全国にて公開©Marvel Studios 2019
2019年04月24日『アベンジャーズ/エンドゲーム』の公開を記念し、ディズニー公式エンターテインメントサービス「Disney DELUXE(ディズニーデラックス)」では『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ほか、ドラマ、アニメーション、ドキュメンタリーまでマーベル作品30作品を一挙に配信する。「Disney DELUXE」はディズニーが持つ4つのブランド<ディズニー、ディズニー/ピクサー、スター・ウォーズ、マーベル>の映像コンテンツが見放題となるディズニー公式エンターテイメントサービス。動画配信アプリ「Disney THEATER(ディズニーシアター)」を中心に、動画以外のコンテンツが楽しめるアプリ「Disney DX(ディズニーDX)」「STAR WARS DX(スター・ウォーズ DX)」「MARVEL DX(マーベルDX)」の4つのアプリで構成され、月額700円(税別)で利用できる。今回の注目は、シリーズ最終章となる新作映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』を楽しむために欠かせない前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』。もちろんロバート・ダウニー・Jr.、クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ、クリス・ヘムズワース、スカーレット・ヨハンソンらが出演し、マーベルの人気シリーズからヒーローが集結した『アベンジャーズ』に始まり、シリーズ2作目となる『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』も配信。そのほかにも、アメコミ史上初めてアカデミー賞作品賞にノミネートされた『ブラックパンサー』など、世界歴代映画興行収入トップ10にランクインしている4作品(出典:Box Office Mojo)などの映画作品が楽しめる。加えて、映画作品と同じ世界観を共有し、映画には登場しないキャラクターも描かれている「エージェント・オブ・シールド」などのドラマシリーズもあり、MCU(マーベル・シネマチック・ユニバース)をたっぷりと堪能できそう。さらに、マーベルコミックを原作としたアニメーションや日本オリジナルのTVアニメ、定額制動画配信サービス初となるマーベルの歴史をたどるドキュメンタリー作品「マーベル75周年の軌跡コミックからカルチャーへ!」も配信。4月中に続々と追配信され、4月26日(金)で30作品が出揃う。『アベンジャーズ/エンドゲーム』は4月26日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー 2018年4月27日より全国にて公開© 2018 MARVELアベンジャーズ/エンドゲーム 2019年4月26日より全国にて公開©Marvel Studios 2019
2019年04月23日ロバート・ダウニー・Jr.やクリス・エヴァンス、クリス・ヘムズワース、スカーレット・ヨハンソンをはじめとする豪華キャストが競演するシリーズ完結編『アベンジャーズ/エンドゲーム』。1週間後に公開を控えたいま、新たにアベンジャーズに加わることが明らかにされているキャプテン・マーベルを演じたブリー・ラーソンが、本作の撮影について明かしてくれた。「MCUの10周年記念フォトセッションで、初めて他のキャストと会ったんだけど、まるで夢でも見ているようで、ボーッとしていたのを覚えているわ」とブリー。「初めてキャプテン・マーベルを演じた(『アベンジャーズ/エンドゲーム』は『キャプテン・マーベル』の前に撮影)という意味で『アベンジャーズ/エンドゲーム』が生涯私にとって特別な1本になるということだけは確かね。『エンドゲーム』を撮影した時には、『キャプテン・マーベル』の脚本さえまだ出来ていなかったし、キャラクターを掴めていない状態で、手探りで演じなきゃならなかった」と明かしている。『キャプテン・マーベル』後の公開にも関わらず、先に『エンドゲーム』でキャプテン・マーベルを演じなければなかったブリー。彼女が登場するシーンは一部公開されているが、その立ち振る舞いは同作で初めてキャプテン・マーベルを演じたとは思えないほど、自信に満ち溢れた様子が伺える。その一方で『キャプテン・マーベル』でも、『エンドゲーム』の後の撮影とは思えないような、新たなヒーローとしての初々しい輝きと、ヴァースがヒーローへと目覚めていく葛藤と内に秘めた強さ溢れる演技が光る。上映後には、彼女のあまりの強さに“キャプテン・マーベルだけでサノスを倒せる説”が飛び交い、逞しくもチャーミングなそのキャラクターに絶賛の声が寄せられた。ブリーはまた、「『エンドゲーム』はとてつもないスケールの大作でありながら、その撮影は遊び心と好奇心あふれる楽しい雰囲気があって、本当に素晴らしい体験だった。今か今かと公開日を待ち望んでいるわ」とも語っており、彼女自身も公開を待ち望む『アベンジャーズ/エンドゲーム』にますます期待が高まる。そして、惜しくも4月25日(木)で上映が終了する『キャプテン・マーベル』だが、最後にして史上最大の戦いに挑む『アベンジャーズ/エンドゲーム』の前に、絶対に見逃せない作品といえそうだ。『キャプテン・マーベル』は全国にて公開中、4月25日(木)で上映終了。『アベンジャーズ/エンドゲーム』は4月26日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:キャプテン・マーベル 2019年3月15日より全国にて公開ⒸMarvel Studios 2018アベンジャーズ/エンドゲーム 2019年4月26日より全国にて公開©Marvel Studios 2019
2019年04月20日世界待望の大ヒットシリーズ完結編『アベンジャーズ/エンドゲーム』。アイアンマン役としてお馴染みのロバート・ダウニー・Jr.やキャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンス、キャプテン・マーベル役のブリー・ラーソンらが、公開1週間前にして本作について語る特別映像が解禁となった。アベンジャーズのメンバーを含む全宇宙の生命の半分が消滅…ロバート・ダウニー・Jr.自らが「衝撃的だった」と語るのは、ヒーロー映画の常識を打ち破る結末で、全世界を震撼させた『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のこと。最強ヒーローによる究極のチーム“アベンジャーズ”の前に、最凶最悪の敵サノスが出現。彼の野望を阻止しようと、アイアンマンをはじめ、スパイダーマンやドクター・ストレンジ、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々も一丸となって死闘を繰り広げた。しかし、究極の力を秘めた石を手に入れ、無限大の力を得たサノスは、惑星をも投げ飛ばす強烈なパワーを発揮。これまで宇宙から迫り来る敵や暴走する人工知能など、数々の脅威に立ち向かってきたアベンジャーズでさえ、その強さには敵わなかった。彼らが敗北したことで、アベンジャーズのメンバーを含む全宇宙の生命の半分が消滅するという、まさかの結末で幕を閉じたのだ。誰も予測できない!? “アベンジャーズ最大の挑戦”がはじまる!だが、彼らは失った仲間たちを救うため、一度は敗北を喫したサノスに“史上最大の戦い”を挑むことを決意する。「アベンジャーズ最大の挑戦よ」と語るブラック・ウィドウ役のスカーレット・ヨハンソンを筆頭に、クリスやブリーも『アベンジャーズ/エンドゲーム』で“マーベルの最高潮”を迎えると口を揃えている。10年以上に渡って、壮大なスケールとヒーロー同士の対立や絆などの人間ドラマで観客を魅了し、ヒーロー映画という枠を超えて世界中から愛されるシリーズとなったマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)だが、キャストたち自らクライマックスだと語る本作は、「アベンジャーズ」シリーズの“完結”を飾る作品として、また映画界に新たな歴史を刻む作品として、全世界を揺るがすことになるはず。さらに、ホークアイことジェレミー・レナーやダウニー・Jr.は「絶対に誰も予測できない展開が待っている」とも話している。まだ物語のほとんどがベールに包まれたままだが、アベンジャーズの完結、消えてしまった仲間たちの行方、サノスとの戦いのなかに隠された“予測不可能”な展開は気になるばかり。“アベンジャーズ最後の戦い”まで、あと1週間だ。『アベンジャーズ/エンドゲーム』は4月26日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アベンジャーズ/エンドゲーム 2019年4月26日より全国にて公開©Marvel Studios 2019
2019年04月19日名実ともに今世紀最強のエンターテイメントとなった、マーベル・スタジオ最新作『アベンジャーズ/エンドゲーム』。本作の公開に先駆け、4月15日(月)夜、韓国・ソウルにてファンイベントが開催。アイアンマン役ロバート・ダウニー・Jr.、ホークアイ役ジェレミー・レナー、キャプテン・マーベル役ブリー・ラーソンに監督のルッソ兄弟、ケヴィン・ファイギが登壇した。会場となったチャンチュンアリーナには、世界中を魅了するNo.1映画シリーズならではの大掛かりなセットが組まれ、まさに壮大なクライマックスを迎える本作にふさわしい雰囲気。そこにはおよそ4,000人ものファンが集結し、アジア各国から総勢150名にも及ぶメディアが詰めかけた。ロバート・ダウニー・Jr.「ここに来られてとても嬉しいよ!」興奮気味に挨拶「アベンジャーズ」シリーズ完結編である本作の公開を目前に控えたイベントとあって、始まる前からすでに異様な熱気に包まれる中、ついにステージ上にゲストたちが登場するとファンからは絶叫のような歓声が!最新鋭のパワードスーツで戦うセレブヒーロー、アイアンマン役ロバート・ダウニー・Jr.をはじめ、本作で日本のシーンに登場するとみられている弓の名手ホークアイ役ジェレミー・レナー、規格外のパワーを備えた不屈のヒーロー、キャプテン・マーベルとしてシリーズ初参加を果たすブリー・ラーソン、そして、これまでのマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)全作品のプロデュースを務めるマーベル・スタジオのプレジデント、ケヴィン・ファイギ、本作のメガホンをとったアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟が肩を並べた。長年「アベンジャーズ」メンバーとして共演をしてきたダウニー・Jr.とジェレミーが仲の良い和気あいあいとした様子をみせれば、ブリーはファンにキュートな笑顔を振りまく。ファンへ向けダウニー・Jr.が「本当にすごいよ! ここに来られてとても嬉しいよ!」と興奮気味に挨拶をすると、さらなる大歓声が沸き起こり、ブリーも「(会場の皆さんの)とてつもない愛を感じるわ」とファンの温かい声援に応えていた。ケヴィン・ファイギ「ダウニー Jr.がみんなを引っ張ってくれた」質問コーナーで、「自分たちが真のチーム、アベンジャーズだと感じる場面はありましたか?」と問われたケヴィンは、「撮影をしているこのメンバーは、常に家族のような気持ちでいるよ。とくにダウニー Jr.がみんなを引っ張ってくれたんだ。彼がいるだけでアベンジャーズ気分が味わえたよ」と、ダウニー Jr.との11年間を感慨深げにふり返ってコメント。そんなダウニー Jr.は、「本作の公開日には何をする予定ですか?」という問いに対し、「変装をして、韓国の映画館を回る予定だよ! みんなのポップコーンをつまみたいと思っているんだ」とジョークで応じ会場の笑いを誘った。ファンからの逆サプライズ演出にブリーら感激また、この日は、会場にいるファンからのリクエストにこたえるというスペシャルコーナーもあり、ジェレミーがこの日が誕生日だという女性を目の前で祝福したり、ブリーやダウニー Jr.が励ましの言葉を贈ったりなど、ファンにはたまらない演出の連続。その後には、本作のテーマカラーである紫色のサイリウムを会場のファンが一斉に掲げ、感謝のこもった熱いメッセージを送るなど逆サプライズ演出。これにはゲストも大感激し、ブリーが思わず涙を浮かべる場面も。アンソニー・ルッソ監督も「本当に最高だよ!」と嬉しさをにじませるなど、ファンだけでなくゲストにとっても印象深いイベントになった様子だ。最後にダウニー Jr.は「『アイアンマン』でジョン・ファヴローと初めて韓国に来た時に、このシリーズをずっと続けられるんじゃないかという実感を持てた! そう思わせてくれたのが韓国だったんだ! そのころ皆は、まだ若かったと思うんだけど、ここまで応援してくれた皆さんのことをとても誇りに思っているよ! 本当にありがとう!」と熱いメッセージを送ると、会場は地響きが起こるほど大きな盛り上がりを見せ、盛大なエンディングとなった。『アベンジャーズ/エンドゲーム』は4月26日(金) 全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アベンジャーズ/エンドゲーム 2019年4月26日より全国にて公開©2018 MARVEL
2019年04月16日この春ついに完結を迎える『アベンジャーズ/エンドゲーム』。初公開シーンばかりの最新映像も話題を呼ぶ中、本日4月4日、“アベンジャーズの顔”ともいえるアイアンマン/トニー・スターク役ロバート・ダウニー・Jr.が54歳の誕生日を迎える!そこで、これまでのマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)での彼の歩みを、クリス・エヴァンス演じるキャプテン・アメリカを通してふり返ってみた。■アイアンマンの歴史はロバート・ダウニー・Jr.とともにあった規格外のアクション・バトルや予測不可能なストーリーはもちろんのこと、ロバート・ダウニー・Jr.やクリス・エヴァンス、クリス・ヘムズワース、スカーレット・ヨハンソンをはじめとした豪華キャストによる最後の競演と壮大な人間ドラマに期待が高まる本作。特に、2008年『アイアンマン』から始まったMCUの歴史は、ダウニー・Jr.とともに歩んできたと言っても過言ではない。“単なるコミックの実写映画”などとささやかれていた前評判を瞬時に蹴散らした同作で、“アイアンマン”として鮮烈に登場すると、その衝撃はすぐさま世界中に広がり絶大な人気を獲得。彼自身の人間味や過去のスキャンダルも結果的にキャラクターに厚みを持たせることとなり、その後、他作品とのクロスオーバーという、前代未聞のプロジェクトの中心人物としてMCUを牽引してきた。■同志でライバル!キャプテン・アメリカの存在そして、いまやダウニー・Jr.の代名詞となったアイアンマンを語るうえで欠かせないのが、共にMCUや「アベンジャーズ」を牽引してきたキャプテン・アメリカの存在。2人が最初に出会ったのは『アベンジャーズ』。天才的な頭脳を誇るセレブな発明家であるトニー・スタークことアイアンマンは、70年もの時を経て現代によみがえったキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースと当初から衝突ばかり繰り返すが、地球を守るという同じ志のもと、最強チーム「アベンジャーズ」のメンバーとして共闘してきた。彼らの繋がりは、実はそれに始まったことではなく、キャプテン・アメリカが誕生するきっかけとなった第二次世界大戦中のスーパーソルジャー計画に携わっていたのがトニー・スタークの父、ハワード。キャプテン・アメリカのトレードマークである丸いシールド(盾)もハワードが製作したものだ。アイアンマンとキャプテン・アメリカは共に戦う仲間でありながら、互いに意識しあうライバルでもあった。だが、2人は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で描かれたように、友情や正義に対する考え方の違いから対立を激化させていくことになる。その結果、2人の決裂が決定的なものとなり、アベンジャーズから離れることを決意したキャプテン・アメリカに、アイアンマンは父が作った盾を「置いていけ」と追い打ち。キャプテン・アメリカはその後、アイアンマンへの謝罪と共に「これだけは君に約束する僕らを必要な時…僕を必要な時――必ず駆けつける」というメッセージと、1つの携帯電話(キャップらしい旧式タイプ)を託し姿を消した…。■決裂から再会、そして史上最大の“逆襲”へ昨年公開された『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では、対立する2人は顔を合わせることはなく、別々の場所で同じ目的のために死闘を繰り広げた。そして公開されたばかりの『アベンジャーズ/エンドゲーム』の最新映像では、ついに2人が再会!「信じてくれ」というアイアンマンの言葉に、「もちろん」とキャプテン・アメリカが握手で応えるという、ファンには胸アツな映像も登場している。さらに、アイアンマンが取り上げたシールドを手に立ち上がろうとするキャプテン・アメリカの姿もあり、期待値を上げずにはいられない内容となっていた。互いに認め合い、共に地球の平和を熱望する2人は、『エンドゲーム』でどのような再会を果たすことになるのだろうか。消えてしまった人類と仲間たちのため、決裂していた2人が再び立ち向かうのは、最強を超える敵サノス。果たして、消えた彼らを取り戻すすべはあるのだろうか…。ここから始まる史上最大の逆襲(アベンジ)に目が離せない。『アベンジャーズ/エンドゲーム』は4月26日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アベンジャーズ 2012年8月14日より全国にて公開TM&© 2012 Marvel & Subs.アイアンマン3 2013年4月26日より全国にて公開© 2012 MVLFFLLC. TM & © 2012 Marvel. All Rights Reserved.アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー 2018年4月27日より全国にて公開© 2018 MARVELアベンジャーズ/エンドゲーム 2019年4月26日より全国にて公開©2018 MARVEL
2019年04月04日世界興収では2019年初の週末でNo.1を記録! 快進撃を続ける『バンブルビー』(公開中)のプロデューサー、ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラが来日した。ボナヴェンチュラ自身、本シリーズ全作でプロデューサーを務めてきた『トランスフォーマー』プロジェクトの中心人物であり、ワーナー・ブラザース社の副社長時代には、『マトリックス』『ハリー・ポッターと賢者の石』などを世に放ったハリウッドを代表する映画人だ。その彼がどうしていまバンブルビーを映画化したのか、そして映画史に残るような一大シリーズを育て上げる秘訣について聞いた。――バンブルビーをいま映画化しようと思ったのはなぜですか?本家本元の『トランスフォーマー』のシリーズは、もう限界に達したよね。一区切りという感じでいったん落ち着いて、これまでとはぜんぜん違う方向転換をして、このシリーズを再生したいという思いが漠然とあったわけだけど、そのなかでもいろいろプレゼンがあり、今回の脚本家が準備稿を持ってきて、皆で一目惚れという感じでぜひやろうじゃないかと。――確かに、そういう作品だと思います。ご存知のようにマイケル・ベイだから、本家本元の『トランスフォーマー』は一作ごとにデカく、さらにデカく、どんどんどんどん巨大化していって、収拾がつかないくらいデカくなったので、逆にコンパクトなものをやりたいという思いもあった。――本線は、なにが限界だと?『スター・ウォーズ』であれば宇宙や銀河全体が舞台なので、もっともっとたくさんのストーリーが展開できるけれど、『トランスフォーマー』の世界観はどこかで限界が見えると言うか……。――え!?『トランスフォーマー』の世界観の中で同じストーリーを何年にも渡って紡ぎ続けることは、けっこうな制約が生じるものでね。縛りのようなものを感じるものがあって、今回はその鎖から解き放たれ、ある種の解放感のようなものも感じたよ。――監督とも話したのですが、今作では映像やスペクタクルはキープしつつも、ドラマがすごく深い。なのでミニマムみたいな表現をしていましたが、むしろ今作のほうがスケールアップしたのでは?自分としては大きい、深いというよりは、より焦点が定まったというような表現を使いたい。いままでの『トランスフォーマー』はかなりとっ散らかった印象があり、特に最後の映画は、あまりにもオートボットの数が多すぎて、アクションが同時にいろいろなところで展開しすぎて、観客もおそらくどこを見ていいのやら目のやり場に困ったことだろう。ブレた部分があった。その意味で、今回はきっちりとしたストーリーがあることで、焦点が定まったと思う。あとは『トランスフォーマー』のキャラクターそのものを、もっと観客に知ってほしかった。実際問題、今回はメインのキャラクターは3体しか出てこない。バンブルビーと、彼を追ってくる2体のディセプティコンだね。それだけをしっかり描くことでアクションの質、表現方法なども変わってくる。そういう意味でもかなり大きな変化があったとは思うよ。――シリーズは長く続くとスピンオフなどを作りがちで、『スター・ウォーズ』などは、なかなか思うようにはいかないような……マーベルでもMCUが過渡期ですよね。その意味で『バンブルビー』は、大成功と言っていいのではないでしょうか?その通りでね。バランスが実に難しくて、皆がそれぞれ違うことを求めているので、『トランスフォーマー』のファンは“コレがないと『トランスフォーマー』じゃない”というような言い方をするので、1作目で人々を魅了した要素をキープしながらも、まったく新しい要素を入れてイチから立ち上げることをやってみたわけだ。――新しいアイデアをプロデューサーとして注入する一方で、マイケル・ベイやトラヴィス・ナイト監督の意見も尊重していますよね。先ほど同シリーズはとっ散らかってしまったと言われていましたが、それもベイがやりたいことを優先したからで、今回も監督のパーソナルな体験が入っている。やるべきことはわかってはいるものの、監督の要望も入れないといけない、その采配が大変そうですね。一般に、監督のビジョンって言うよね? 僕はその言葉が嫌いでね。僕はそうは思わない。俗にみなさんが言う作品のビジョンは、撮影監督のものだと思っている。なぜなら、観客がスクリーンで観るものは、撮影監督の頭の中にあるもの、レンズを通して観るものだからだ。自分が監督に一番求めているものは、作品で何を一番伝えたいかは大前提として、作品のトーンと雰囲気、フィーリングだ。それをしっかりつかんで出せる人が、いい監督の基準だと思っている。そして、何十日間の撮影期間、それを首尾一貫して保てるかどうか。作品としての一貫性を保てるかどうかが、僕には一番重要なこと。それがきちんとできるように監修するというのが、僕の一番の仕事だね。たとえばマイケル・ベイの場合は、デカイ! ババン! みたいなスペクタクルが一番得意な監督なわけで、それが彼のトーンであり雰囲気なわけで、それが保てるようにサポートするが、トラヴィスはそれとは正反対。非常に親密で、エモーショナルなこぢんまりとしたストーリーにフォーカスを当てていく。それが上手く今回いったということだろう。――今回の作品はもちろん面白かったですが、マイケル・ベイの、先ほど言われたデカイ! ババン! みたいな。無駄に強い日差しとかハーレーにまたがる美女とか強いぞアメリカ! とか、ああいうベイ作品もまた観たいのですが、この先のシリーズはどうですか?わかるわかる(笑)。それ、全員が同じ意見だから! この映画を観たファンは、これはこれでいい、でもマイケル・ベイのドッカーン! がまた観たいってね。あの時はボロカス言っていたけれど、あれはあれで必要だったことを改めて感じるファンの声を聞いていて、なるほどなと思う部分もあるのでね。『バンブルビー』の続編を撮る構想を練ってはいるので、トラヴィスも続投したがっているし、続投してもらおうと思っているけれど、おそらく彼は今回の教訓を経て、もうちょっとアクション寄り気味の映画になっていくと思う。――マイケル・ベイは、いなくなるとその大切さに気づくんですよね。そうなんだよ。ちょっとドラッグみたいなものでね(笑)!――そもそもなのですが、本線があってスピンオフがあって、映画に残りそうな超大作を作って、それこそ『マトリックス』や『ハリー・ポッター』みたいな巨大シリーズにしたい野望みたいなものは?基本的に今回で成し遂げた感はあるけれども、それ以外にということで言うと、自分はリスクを恐れていなくて、むしろ冒険家でバクチが好きなところがあるので、わりと新しいものでも挑戦したいという気持ちがある。ワーナー時代に『マトリックス』や『ハリー・ポッター』の大作を手掛けているわけだけれど、当時はファミリー向けの映画やアニメーションが主流の時代で、ああいう映画は市場に存在さえしていなかった。最初はみんな「え?」って顔をしていたけれど、大成功を収めたわけだ。そもそもシリーズ化を念頭に置いて作るということはあり得なくて、1本当たってシリーズに発展していくことが多いわけだけれど、自分がなによりもわくわくすることは大胆なアイデアだ。「でもこれはちょっと」というものにあえて挑戦していくことが興奮する部分で、『マトリックス』は超画期的だったし、『トランスフォーマー』は最初は「あれが実写に? おもちゃでしょ? ロボットだよね?」ってみんなにツッコまれたけれど、絶対に上手くいくと確信していた。そういう革命をもたらすような大胆で新しい斬新なアイデアに惹かれていて、もうすぐ撮影に入る新しいパラマウントの映画も、それもかなり革命的な映画になっている。『インフィニット(原題)』という映画で、完全にオリジナルのアイデアだ。ハリウッドでは稀だけれど、よくパラマントもお金を出したよね、と自分でも思うほど(笑)。わくわくしているよ!■プロフィールロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ1957年生まれ。ワーナー・ブラザース時代に『マトリックス』『ハリー・ポッターと賢者の石』などを手掛け、メガヒットシリーズに育て上げる。そのほか、『トランスフォーマー』シリーズ、『G.I.ジョー』シリーズ、『RED』シリーズを担当するなど、映画プロデューサーとして確固たる地位を確立。自身の製作会社ディ・ボナベンチュラ・ピクチャーズは、『ザ・シューター/極大射程』『1408号室』『ソルト』『バーニング・オーシャン』など、30作品を超える映画を製作してきた。(C)2018 Paramount Pictures. All Rights Reserved. HASBRO, TRANSFORMERS, and all related characters are trademarks of Hasbro.(C)2018 Hasbro. All Rights Reserved.
2019年04月02日4月26日(金)より公開される映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』。この度、本日4月1日エイプリルフールを記念して特別映像が公開された。本作は、シリーズ全作が世界興行収入ランキングTOP10にランクインする大ヒットシリーズ『アベンジャーズ』の完結編。前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では、最凶最悪の敵“サノス”によって、アベンジャーズのメンバーを含む全宇宙の生命の半分が一瞬で滅ぼされてしまった。残されたアイアンマンをはじめとするヒーローたちはもう一度集結し、サノスに立ち向かうため、そして世界を救うために、最後にして史上最大の戦いに挑む。この度公開された特別映像は、世界に愛されるヒーロー、ミッキーマウスがトレーニングに励む様子を捉えたもの。入念なストレッチから始まり、主に上半身を鍛えていた様子。ミッキーは「アベンジャーズに参加できるなんてワクワクするな。みんなの力になれるよう頑張るから、応援してね!」とコメントを寄せた。4月1日はエイプリルフールということで、今年スクリーンデビュー90周年のミッキーマウスと、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)スタートから10周年を迎えたマーベル・スタジオによる夢の共演となった。『アベンジャーズ/エンドゲーム』4月26日(金)より全国公開
2019年04月01日マーベル初の女性ヒーロー単独主演映画『キャプテン・マーベル』。全米はじめ世界各国で大ヒットスタート、日本でも2019年公開洋画NO.1のオープニングを記録するヒットとなっている。Twitter上には本作へのアツい感想が続々と上がっているが、特にキャプテン・マーベルを演じたブリー・ラーソンには「強すぎ!」「最高に格好良くて泣けた」といった声や、サミュエル・L・ジャクソン演じる若き日のニック・フューリーらが登場する“アベンジャーズ誕生以前”の物語に「ワクワク感が止まらん」「実質『アベンジャーズ0』」、さらには「にゃんこの映画」「フューリーとグース(猫)が可愛い」といった意外な(?)ワードも飛び出している。◆MCU21作目にして初の女性ヒーロー単独映画!世界10億ドルも間近3月15日(金)より全国363館で公開された日本では、初日3日間で興行収入6億円突破の大ヒットスタートを切った本作。3月26日(火)までで観客動員は約84万5,000人、興行収入は約12億8,770万円と好調だ。全米ではオープニング3日間だけで興行収入1億5,300万ドル(約169億8000万円)を記録し、3月24日時点で累計興収3億2,000万ドルを突破、ヒーロー誕生を描いた映画としては『アイアンマン』を超えて歴代8位に躍り出た。さらに世界興収に目を向けると、オープニングの成績は歴代6位、女性主人公の映画では『美女と野獣』を超えて1位、ヒーロー映画では『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に次ぐ2位を記録。3月24日までに世界興収は9億1,100万ドルに達しており、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)としては21作品中7位、しかも7作目の10億ドル突破作品となることが確実視されている(※BoxOffice Mojo調べ)。◆ブリー・ラーソンの圧倒的ヒーローに魅了される人続出!本作では、宇宙のはるか彼方で記憶を失ったままヴァースという名を与えられ、戦士として戦いの日々を送っていた女性キャロル・ダンヴァースが、自らの記憶の謎を紐解き、唯一無二のヒーロー“キャプテン・マーベル”として覚醒するまでが描かれる。Twitterと連携した映画レビューサイト「coco」には、「才能を持った人が前を向き立ち上がり、本来の力を発揮するだけでこんなに素晴らしい物語になる」「割と一直線でわかりやすいしテンポもいい」「こういうヒーロー映画の作り方もあるんだな」といった声が上がっているように、彼女の記憶を巡るサスペンスフルなストーリーとそれによって本来の自分を取り戻していく姿が、ひと味違うヒーロー誕生物語となっている。しかも、その主人公を演じるのは、『ルーム』(15)で性犯罪の被害者から母としての深い愛で立ち上がっていく“ママ”を演じてオスカーを獲得したブリー・ラーソン。「#MeToo」「#TimesUp」以前から支援活動などを行ってきた彼女が、9か月ものトレーニングで肉体的にも見事にヒーローへと変貌を遂げている。そんな彼女が演じたキャプテン・マーベルには、「メチャ強くてカッコいい!」「一発で彼女が大好きになった」「マジでカッコ可愛い!」「最高に格好良くてそれだけで泣けた」「ウルトラの母のように強くて優しいヒーローを、ブリー・ラーソンがやり遂げた」「笑ってしまうほど強い!強すぎる! キメ顔や表情がイチイチかっこよくてたまらない」などなど、絶賛の声が止まらない。それに、何度倒れても立ち上がり困難に立ち向かう姿や、「感情を抑えろ」「まだ早い」「出しゃばるな」といった“抑圧”をお見事!という形で跳ね返す姿に、「何度でも立ち上がるキャロルが最高にカッコイイ…」「倒れても何度も立ち上がるキャロルの表情がいい」「命令されることの真意が分かってからの展開が凄い」とのコメントも多く、「2019年の少女たちはこの『ヒーロー映画』を見て育つのだな」としみじみする声も寄せられている。本作の魅力は、ヘイリー・スタインフェルド主演で贈る「トランスフォーマー」シリーズの最新作『バンブルビー』や、フェリシティ・ジョーンズがリアル“スーパーヒーロー”ルース・ギンズバーグの若き日を演じる『ビリーブ 未来への大逆転』、ミニシアター系の『たちあがる女』『マイ・ブックショップ』などが引き合いに出されるように、“女性はこうあるべき”という偏りまくった価値観に、明確で力強い“NO!”を突きつけていること。まさに“いま”だからこそ作られた、“いま”だからこそ観たい映画の代表的存在ともなっている。◆バディムービーとしての魅力も!むしろ、猫映画だった!?とはいえ、本作のアンナ・ボーデン監督が「決して完璧なヒーローというわけじゃない」と語るように、ブリーが演じるキャプテン・マーベルは茶目っ気たっぷりで、どんなときでもユーモアを忘れず、失敗から学んでいくヒーローだ。本作の舞台は1990年代だが、ロサンゼルスのビデオショップに“落下”してからは、S.H.I.E.L.D.(シールド)の1エージェントだった若きフューリーと行動を共にすることでそれが顕著に示されていく。「ブリー・ラーソンと若サミュエルのコンビ楽しい」「フューリーとの掛け合いがユーモラス過ぎてニヤニヤ」「ブリー・ラーソンや若々しく動くサミュおじ、90年代グランジ、全てツボにハマりまくり」など、本作で密かに築かれていた “バディ”に注目する人も相次いでいる。一方、ライアン・フレック監督が「『ターミネーター2』から影響を受けた」と語るように、同作のオマージュとおぼしきシーンも見受けられ、ニヤリとする映画ファンも多いだろう。「ジャスト・ア・ガール」と歌う「ノー・ダウト」や「ニルヴァーナ」、「TLC」、Des’reeなど、一気に“あの頃”へと飛べる劇中歌も聞き逃せない。そして、「若フューリーや若コールソンは新鮮」「コールソンファンとしては、彼がなぜ優秀なエージェントなのかもわかって嬉しい」と、映画では『アベンジャーズ』以来となった、シールドの新人エージェント時代のコールソン(クラーク・グレッグ)の登場に喜ぶ声も!キャプテン・マーベルがヴァースと呼ばれていたころの師匠で、スターフォースの司令官役ジュード・ロウに対しても、「ジュードったら」「期待通りのジュードロウでめっちゃよかった」といった声が。キャロルの親友マリア(ラシャナ・リンチ)との関係に言及する声も多く、「親友母娘最高!」「活躍する女性主人公を助けるのも女性ってのがとてもいい!」というコメントや、「宇宙人の戦闘機を技量で撃墜するシーンには痺れた」と優秀なパイロットであるマリアもまた“ヒーロー”であることを称える声に、「取って付けたような恋愛パートもジメジメした苦悩もいらない」と、女性が主人公だからといって紋切り型の要素には頼らない点への賛美も広がっている。とはいいつつ、誰よりも人気を集めているのが、キャプテン・マーベルの失われた記憶を追う旅に、いつの間にか付いてきていた猫のグースだろう。意外な活躍を見せつつ、これまで強面なイメージだったサミュエル演じるフューリーが、このグースの前ではデレッデレになる様子が話題となっている。「フュリーの茶目っ気(猫可愛がり)な姿に癒される」「まさかの猫映画」「にゃんこの映画だよ!(違)」「グースがかわいくてかわいくて」と多くの猫好きをも魅了している様子だ。なお、かつて『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』では、フューリーがトレードマークのアイパッチになった理由を「信じてた男に片目を奪われた」とキャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)に話していたが、その“真実”が本作では明らかにされている。ちなみに…キャプテン・マーベルことキャロルの少女時代を演じているのは、『gifted/ギフテッド』でクリスと共演していたマッケナ・グレイスであることもファンには胸アツだ。◆『アベンジャーズ/エンドゲーム』に「準備万端」「サノス倒せる?」MCUの一区切りとなる『アベンジャーズ/エンドゲーム』が待ち遠しいマーベルファン、映画ファンからも熱視線が送られている本作。絶望と悲壮感だけが残った、あの『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と『エンドゲーム』をつなぐ役割も担っている。「これはエンドゲームへつながる始まりの物語」「“全ての始まり”の話になってた」「実質『アベンジャーズ0』と言える」といった声や、「アベンジャーズ最終章への強烈な前フリ」「エンドゲームへの唯一の希望。さぁ、準備万端」「ワクワク感が止まらん」など、期待に胸を膨らませる声が続々。「サノスなんか彼女一人で倒せるのでは」「彼女さえいれば世界は安泰」という声まである。『エンドゲーム』本予告ではソー(クリス・ヘムズワース)たちと対面していたキャプテン・マーベルは一体どんな活躍を見せてくれるのか、期待は尽きない。『キャプテン・マーベル』は全国にて公開中。(text:Reiko Uehara)■関連作品:キャプテン・マーベル 2019年3月15日より全国にて公開ⒸMarvel Studios 2018
2019年03月27日2017年、新たにアベンジャーズを中心としたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の世界に加わったトム・ホランドが演じるスパイダーマン。その最新作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』から海外版ポスターが3種類到着した。この度解禁となった海外版ポスターは、ヴェネチア、ベルリン、ロンドンとヨーロッパの都市を舞台にした3種類。ヴェネチアでは観光スポット、リアルト橋を背景にイタリアのガイドブックを読みふけり…ベルリンでも名所のブランデンブルク門を背後に…そしてロンドンでは定番スポットの観覧車、ロンドン・アイの上から街を一望するスパイダーマンがそれぞれ描かれている。S.H.I.E.L.D.の長官ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)との対面により、親友のネッド(ジェイコブ・バタロン)やMJ(ゼンデイヤ)たちとの夏休み旅行が一転したピーターことスパイダーマン。これらヨーロッパの都市で、一体どんな試練が待ち受けるのか?また、今回のポスターで披露されている新スーツにも注目!お馴染みの「赤と青」から「赤と黒」の配色にアップグレードされた本作のスーツには、どんな新機能が搭載されているのか。続報にも期待していて。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は夏、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム 2019年夏、全国にて公開予定
2019年03月26日マーベル初の女性ヒーロー単独主役となる『キャプテン・マーベル』。本作で見事な“ハマり役”ぶりを見せているブリー・ラーソンが、“キャプテン・マーベル”のスーツを身につけたときのことを明かしてくれた。瀕死の重傷を負って全ての記憶を失い、その代償に“規格外の強大な力”を得た主人公キャプテン・マーベルを演じるのは、2015年『ルーム』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したブリー・ラーソン。『ルーム』のほかにも、『キングコング:髑髏島の巨神』や『フリー・ファイヤー』など数々の作品に出演し続け、周りのキャストも驚くほどの徹底的な役作りと確かな演技力を発揮してきた。今回彼女が演じるキャプテン・マーベルが身につけるのは、光沢感のある赤と青、さらに光り輝く星が施されたスーツ。見るも色鮮やかな仕上がりだが、胸元が空いていたり、露出が多かったりするこれまでの“女性ヒーロー“のイメージとは一線を画すスーツで、一目見たら忘れられないような、存在感のあるビジュアルが魅力的だ。ブリーは初めてこのスーツを身につけたときのことを、「奇妙なプロセスだったわ」とふり返る。「なぜって、衣装合わせに1年かかったからよ。このスーツを作るのには、多くの人々が必要だったの。何人かわからないけど、少なくとも20人は必要だった」。「元々たくさんのピースがあったの。例えば、手袋のフィッティングがあると、ただ手袋を色々はめてみたり、たくさんのブーツやパンツのフィッティングもあった。胸の部分だけを試着したりもしたわ。全てが分かれていたの」とブリー。ヒーローには欠かせないスーツ。ブリーにフィットさせるため、このスーツの製作には1年という長い時間がかけられたらしく、衣裳デザイナーのサーニャ・ヘイズ率いるチームは、ブリーのために8着ものスーツを作ったそう。スーツのメイン素材は皮革で、光が当たると輝く特殊な真珠光沢のブルーで仕上げられている。そして彼女は、「ある日突然、私は衣装合わせで、フルコスチュームを着たの。スーツを着た自分を見て『なんてこと!私はディズニーランドにいるキャラクターみたいに見えるわ!』と思ったわ」とその興奮を語っており、いままでにヒーローを演じたことのない彼女がスーツを着たときの感動はかなり大きなものだったようだ。制作チームによる様々な試行錯誤が重ねられたからこそ、そのスーツの華やかさが、キャプテン・マーベルのパワフルなキャラクター性をより引き立てているといえ、まさに新たなヒーロー誕生にふさわしいスーツが完成した。そんなブリーが演じるキャプテン・マーベルは、確かな戦闘能力と圧倒的な力を誇るだけに、一見“完璧なヒーロー”にも見える。しかし、強力な力を持ちながらも、“自分は何者なのか”という不安が常について回る。心と能力のコントロールができていないもどかしさや、過去が分からず、全く身に覚えのない記憶の断片のフラッシュバックに悩み、正体不明の敵が迫ってくる恐怖を抱えながら、“本当の自分”を見つけていく中で、キャプテン・マーベルとして覚醒していくのだ。本作は現地時間3月8日(金)、待望の全米公開を迎えると、オープニング3日間の興行収入1億5300万ドル(約169憶8000万円)で初登場第1位の大ヒットスタートを切り、これでMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品は全21作がオープニング1位スタートという快挙を達成。2週目も圧倒的1位を記録している。日本でも先週15日(金)に公開されたばかりだが、はやくもキャプテン・マーベルのダイナミックなキャラクターを称賛するファンの声が大きく広がっているところだ。また、映画を観た一部ファンからは「エンドゲームに期待しかない」という声も多く上がっている。というのも、本作はアベンジャーズ誕生前を描く物語にして、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(4月26日公開)直前に公開される作品。同作に繋がる何か重要な手がかりがあるに違いなく、その前にぜひチェックしておきたいところ。気になるキャプテン・マーベルとアベンジャーズの関係は…ぜひ劇場で確かめてみて。『キャプテン・マーベル』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:キャプテン・マーベル 2019年3月15日より全国にて公開ⒸMarvel Studios 2018アベンジャーズ/エンドゲーム 2019年4月26日より全国にて公開©2018 MARVEL
2019年03月19日アベンジャーズ誕生のきっかけともなったマーベル史上最強のヒーロー“キャプテン・マーベル”を描く『キャプテン・マーベル』が、現地時間の3月8日に全米で公開を迎え、オープニング3日間の興行収入が1億5300万ドル(約169億8000万円)、初登場第1位の大ヒットスタートを切ったことが分かった。今回、本作の1位スタートにより、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品は21作全てがオープニング1位スタートという快挙を達成。さらに、2019年公開作で初のオープニング1億ドル(約111億円)を突破した本年のオープニングNo.1作品にもなった。全米と同時に公開された中国、韓国のほか、オーストラリア、インドネシア、ロシア、インド、タイ、台湾、フィリピン、マレーシア、香港と11の国と地域でオープニング第1位を獲得し、すでに世界興収は4億5500万ドル(約500億円)を突破。世界興収ではオープニング歴代6位、女性主人公の映画では『美女と野獣』(’17)を超え第1位、ヒーロー映画では『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(’18)に次ぐ第2位となった。マーベル初の女性ヒーロー単独主役である本作は、過去の記憶を失ったミステリアスなヒーローが主人公。アベンジャーズ誕生のきっかけとなる、マーベル最重要ヒーロー“キャプテン・マーベル”の記憶に仕掛けられた衝撃の事実を巡る物語だ。マーベル史上最強のヒーローは一体どれほどの力を秘めているのか?全米で大ヒットのオープニング成績で幕を開けた本作。ますます日本公開が待ち遠しい。『キャプテン・マーベル』は3月15日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:キャプテン・マーベル 2019年3月15日より全国にて公開ⒸMarvel Studios 2018
2019年03月12日彼女がいなければ、アベンジャーズの誕生もなかった!?ヒーローたちの存在や活躍が当たり前になる以前の世界を舞台に、強大なパワーを持つ女性の“禁断の記憶を巡る戦い”を描く『キャプテン・マーベル』。『アベンジャーズ/エンドゲーム』も控えたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の今後を占う重要キャラクターとして、マーベル史上最強(!?)の女性ヒーローとして注目を集める“キャプテン・マーベル”の誕生譚がいよいよ明らかに。公開まで待てない!とはやる気持ちを抑えながら、作品を手掛けたアンナ・ボーデン&ライアン・フレックの両監督に話を聞いた。ボーデン監督、“完璧じゃない”「彼女が大好き」「私たちは彼女のことが大好き」と語るのは、マーベル映画史上初の女性監督に抜擢されたアンナ・ボーデン。ボーデン監督の言う「彼女」とは、ブリー・ラーソン演じるキャプテン・マーベルのことだ。ただし、『キャプテン・マーベル』に登場する彼女はまだヒーローとして覚醒する前。記憶を失った彼女は“ヴァース”の名で呼ばれ、遥か宇宙にあるクリー帝国の戦士として戦っている。「宇宙の戦士であるヴァースは、まっすぐで、ひたむき。でも、決して完璧なヒーローというわけじゃない。ユーモアがあり、とても有能でもあるけれど、欠点を持ち合わせている。軽率に行動することもあるし、実際より物事を分かった気でいる。そんな彼女が劇中で描かれる旅を通して、自分自身や周囲の世界について知っていく。彼女は何者であるべきなのか?どんな人間になり得るのか?自分の欠点や間違いと向き合わなければいけない彼女の心の旅を描くことは、すごく興奮させられることだった」。そんなヴァースと密接にかかわっているのが、クリー帝国のエリート部隊“スターフォース”の司令官だ。ジュード・ロウ演じる司令官が記憶喪失状態の彼女を助け、優秀な戦士に育てたという。「司令官とヴァースは、いわゆる師弟関係ですね」と再びボーデン監督。「彼らはプラトニックなところで、互いを思いやっているの。ヴァースは司令官の一番弟子で、司令官にとっての彼女は最高の生徒。戦士たちの中で最も有能なヴァースの力を、彼は最大限に引き出したいと思っている」。90年代カルチャー&マーベル的ユーモアが満載しかし、ヴァースは敵対するスクラル人との戦いの中で不測の事態に見舞われ、90年代半ばの地球へ不時着。その場所がアメリカの大手レンタルビデオチェーン店だった“ブロックバスター”であることは、予告編を見れば分かる。「実は95年にブロックバスターで働いていたことがあってね。あのシーンには、個人的な体験を持ち込んでいるんだ」と明かすのは、ボーデンと二人三脚で監督を務めたライアン・フレックだ。「すごく楽しい撮影だったよ。撮影現場に足を踏み入れたとき、タイムマシーンで過去に来た気分になった。僕が働いていた当時と全く同じ光景だったからね。ちなみに、不時着したヴァースは『トゥルーライズ』の立て看板を破壊するけど、シュワルツェネッガーの頭が吹き飛ばされたのは全くの偶然で何の意味もないよ(笑)。僕らは『トゥルーライズ』が大好きだし、ジェームズ・キャメロンを尊敬している。『キャプテン・マーベル』には『ターミネーター2』から影響を受けたシーンもあるくらいだからね」。そのほかにも、本編には90年代カルチャーにまつわる描写が満載の様子。さらに、90年代と言えば、後に国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.の長官となるニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が、まだ一エージェントであることも忘れてはならない。地球に落ちたヴァースと若きフューリーの“遭遇”は、かなりユーモラスだ。フレック監督が「僕らはマーベル作品の中で描かれているユーモアの大ファンなんだ」と語る。「それは、僕らが初めてマーベル側と話をしたときにも伝えたことだ。作品自体がシリアスになり過ぎていないところが好きだし、作品を作るうえではそれを大切にしたいとね。だから、例えば『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に通ずるユーモアや『アイアンマン』で見られたようなユーモアが『キャプテン・マーベル』にはある。『マイティ・ソー バトルロイヤル』を思わせるユーモアが投げ込まれている箇所もあるよ」。マーベル初の女性監督「若い世代の自信と希望に」主人公を巡るミステリーあり、90年代のカルチャー描写あり、マーベル作品ならではのユーモアあり。ますます、本編への期待が高まってくる。プレッシャーも多いであろう中、ボーデン監督はマーベル初の女性監督であること、その立場でマーベル初の女性単独ヒーロー映画を手掛けることにどう向き合っているのだろうか。「もちろん誇りに思っているし、これほど勇気づけられる力を持った女性キャラクターを存分に描ける状況を嬉しく感じています。ただ、今後は“女性であること”をニュースで取り上げる価値がなくなるくらいになればいいとも思う。現時点では、カメラの裏側には女性たちがいること、その現実を皆さんに知らせることが大切だということも分かっているけど。女性がカメラの裏側でもっと活躍することが若い世代の自信と希望になり、自分たちの物語を伝えたいと思えるようになればいい。自分にもこういったことができるのだとね。いまはそう願っています」。(text:Hikaru Watanabe)■関連作品:キャプテン・マーベル 2019年3月15日より全国にて公開ⒸMarvel Studios 2018
2019年03月01日『マイティ・ソー』シリーズのロキ単独のスピンオフ・ドラマについて、マーベル・スタジオの社長のケヴィン・ファイギが「ComicBook.com」に語った。ディズニー独自のストリーミングサービス「Disney+」(ディズニー・プラス)で配信予定の同ドラマ。トム・ヒドルストン演じるロキはこれまでマーベル・シネマティック・ユニバース(以下、MCU)映画の『マイティ・ソー』のほかに、『アベンジャーズ』シリーズにも登場した人気キャラクターだ。「Disney+」はロキをはじめ、MCUのキャラクターのファルコン&ウィンター・ソルジャー、スカーレット・ウィッチの単独ドラマも企画中。ファイギによれば、これらは「現在のMCU、過去のMCU、未来のMCUと混ざり合う」ものになり、映画と完全に切り離されずつながりを持つドラマになるという。ファイギはこれ以上のコメントは「『アベンジャーズ/エンドゲーム』と『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の公開後に…」と語っている。アメリカでのそれぞれの作品の公開日は4月26日と7月5日のため、続報はサンディエゴ・コミコンが開催される7月18日から21日あたりに聞けそうだ。(Hiromi Kaku)
2019年02月27日アベンジャーズ誕生のきっかけとなる、マーベル最重要ヒーローといわれる『キャプテン・マーベル』。この新たなヒーロー、キャプテン・マーベルの誕生を描くのは、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)初の女性監督として抜擢されたアンナ・ボーデンと共同監督を務めるライアン・フレックのコンビ。思えば、10年以上に渡って世界中で愛されてきたマーベルは、これまでもフレッシュな監督たちの才能を得て、ヒーロー映画という枠を超越した“独創的”な作品を手掛けてきた。★お茶目なソーが人気に!『マイティ・ソー バトルロイヤル』タイカ・ワイティティクリス・ヘムズワースが主演を務める『マイティ・ソー』シリーズで、いままでの“ダークな世界観”とは一線を画し、全く新しい作風で描かれたのが本作。この作品では、ソーのちょっと抜けたお茶目な姿や、ソーとロキが小言を言いながら戦いに挑むコント風のシーンなど、過去2作品ではあまり披露されてこなかったキャラクターの魅力が描かれている。キャラクターたちのコミカルさに魅力を見出したのは、ホラーコメディ『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』を手掛け、コメディアン、俳優としても活躍するタイカ・ワイティティ監督。彼はソーやロキのキャラクター性を最大限に活かし、その魅力を自身の作風に寄せたことによって、彼にしか描けないマイティ・ソーの世界を完成させ、この独自のスタイルで描かれたキャラクターの新たな一面が観客の心を掴んだ。製作総指揮のケヴィン・ファイギは、タイカ独自のフィルム・メイキングスタイルが、マーベルにもたらすであろう可能性に期待して彼を起用したそうで、見事、その期待通り、タイカはマーベルの新たな道を切り開く存在となった。★アカデミー賞を狙う『ブラックパンサー』ライアン・クーグラーアフリカの秘境にありながら、世界の誰もが創造できないような最新テクノロジーを持つ“超文明国ワカンダ”で、国王とヒーロー、両方の顔を持つブラックパンサーの活躍が描かれた本作。全米で社会現象を起こすほどの大ヒットを記録した本作のメガホンを握ったのは、『クリードチャンプを継ぐ男』のライアン・クーグラー。国王ティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)とその王座を狙うキルモンガー(マイケル・B・ジョーダン)との迫真の戦い、ワカンダに隠された世界を崩壊させるほどの希少鉱石ヴィブラニウムを狙う敵と繰り広げられる、スタイリッシュなアクションが話題に。さらに、マーベル初の黒人ヒーローということから、「多様性」というテーマにメスを入れた本作は全世界で話題となった。キルモンガー役のマイケルとは初長編『フルートベール駅で』からの盟友だ。また、日本時間2月25日に発表される第91回アカデミー賞では、マーベル初、ヒーロー映画初の作品賞ノミネートを含め7部門で候補に。第61回グラミー賞では最優秀スコア・サウンドトラック・アルバム(映像作品)、最優秀ラップ・パフォーマンスで受賞するなど、クーグラー監督らが既存の概念にとらわれない作品を生み出したことを知らしめている。★マーベル初の女性監督が“新境地”を開く!『キャプテン・マーベル』アンナ・ボーデン&ライアン・フレック2人が手掛ける本作の主人公キャプテン・マーベルは、瀕死の重傷を負って全ての記憶を失い、その代償に“規格外の強大な力”を得たヒーロー。彼女は記憶を失っていることで、周りと違っていることに孤独感を抱き、正体不明の敵から襲われるという恐怖心に駆られながらも、自らの過去を追い求めようとする。アンナとライアンがいままでに手掛けた作品は、型にはまらない授業で生徒たちの信頼を得る一方、ドラッグに溺れる教師の葛藤を描いたライアン・ゴズリング主演『ハーフネルソン』(06)や、各地のカジノでギャンブルをしながら長旅をする2人の男性(ライアン・レイノルズ&ベン・メンデルソーン)の絶望と再生を描いた『ワイルド・ギャンブル』(15)など。2人はアクションやストーリーなどの“外側”の部分だけではなく、登場人物の感情や人間性のような“中身”の魅力にフォーカスを当てて描くことで、いつの間にか観客が感情移入してしまうような作品を送り出してきたといえる。これはアンナとライアンならではの描き方であり、そんな2人が今回マーベルと融合したことで、どんな境地を見せてくれるのか、期待が高まる。『キャプテン・マーベル』は3月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マイティ・ソー バトルロイヤル 2017年11月3日より全国にて公開© Marvel Studios 2017ブラックパンサー 2018年3月1日より全国にて公開© Marvel Studios 2017 MARVEL-JAPAN.JP/blackpantherキャプテン・マーベル 2019年3月15日より全国にて公開ⒸMarvel Studios 2018
2019年02月17日過去の記憶を失ったミステリアスな女性ヒーローを描くマーベル・スタジオ最新作『キャプテン・マーベル』。2月14日(木)にはシンガポールにて、本作初のファンイベントが開催、ブリー・ラーソンやサミュエル・L・ジャクソンらが駆けつけた。会場となったシンガポールを象徴するホテル、マリーナベイ・サンズには、謎めく女性ヒーロー“キャプテン・マーベル”を演じる、アカデミー賞女優ブリー・ラーソンをはじめ、「アベンジャーズ」シリーズでもお馴染み、“若き日”のニック・フューリーを演じるサミュエル・L・ジャクソン、キャプテン・マーベルと同じエリート・ソルジャー・チーム、スターフォースの一員であるミン・エルヴァ役を務めるジェンマ・チャン(『クレイジー・リッチ!』)ら豪華キャストに加え、本作でマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)初監督を務めたアンナ・ボーデン&ライアン・フレックの2人が登場した。本作のプロモーションで、キャストや監督たちが揃ってファンの前に登場するのは今回が初めて。会場には赤と青にゴールドのラインを施した“キャプテン・マーベル”カラーのカーペットが敷かれ、早速キャプテン・マーベルになりきるファンや、各々アベンジャーズなどのヒーローに扮したファン約3,000人が詰めかけた。熱気を帯びた会場に、ブリーが背中に“星”のシンボルマークをあしらった“キャプテン・マーベル”仕様のブラックのスタイリッシュな装いで登場。ブリーはファンからの写真撮影のリクエストに気さくに応じ、初のファンイベントともあってか、ファンの熱気につられ興奮気味な様子。この日集まったファンへ向けて「すごく大きなパーティーをしているみたいで、とても楽しいわ!こんなイベントに参加できて本当に嬉しいわ」と挨拶をすると、会場のボルテージはMAXに!本作の魅力について問われると、「私が演じたキャプテン・マーベルはタフで、強いヒーローなんだけど、同時に内面に弱さも持っているの。自分自身を取り戻す旅を通じて、自分の心に少しずつ寄り添っていくようなストーリーになっているのよ」とコメント。どうやら、本作で描かれるキャプテン・マーベルの心の成長が大きな見どころになりそうだ。また、これまでMCU作品に数多く出演してきたサミュエルは、「こんな素晴らしい舞台でブリーを紹介できることが本当に嬉しいよ!彼女はキャプテン・マーベルを演じる上で、持っている才能やエネルギーすべてを費やしてくれたんだ。早く世界中にこの作品を届けたいよ」と、作品への強い自信をのぞかせた。この作品でマーベル初の女性監督となったアンナは、「キャプテン・マーベルは、とてもユーモアがあって、人間味があるの。それをブリーが演じてくれたということも、この作品の大きな魅力になっていると思うわ」とアピール。アンナと共にメガホンをとったライアンは、キャプテン・マーベルについて「彼女は、とてもハートフルなヒーローなんだ。きっと皆が一目惚れしてしまうようなキャラクターになっているはずだよ」と、誰からも愛される魅力のつまったキャラクターであることに触れた。日本の公開まであと1か月。新たなヒーロー、キャプテン・マーベルはどんな物語を見せてくれることになるのだろうか。『キャプテン・マーベル』は3月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:キャプテン・マーベル 2019年3月15日より全国にて公開ⒸMarvel Studios 2018
2019年02月15日『アベンジャーズ』シリーズ、『デッドプール2』のジョシュ・ブローリンが、リブート版『デューン/砂の惑星』への出演を交渉中だという。「The Hollywood Reporter」が伝えた。ジョシュはオリジナル版でパトリック・スチュワートが演じたガーニイ・ハレック役のオファーを受けているようだ。『ブレードランナー 2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がメガホンをとる本作。ヴィルヌーヴ監督は、エリック・ロス(『アリー/スター誕生』)、ジョン・スペイツ(『パッセンジャー』)とともに脚本を執筆し、プロデューサーも務める。主演は『君の名前で僕を呼んで』のティモシー・シャラメ。オリジナル版でカイル・マクラクランが演じた主役のポウル・アトレイデスを演じる。ほかのキャストは『スパイダーマン』シリーズのゼンデイヤ、『マイティ・ソー』&『アベンジャーズ』&シリーズのステラン・スカルスガルド、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』&『アベンジャーズ』シリーズのデイヴ・バウティスタと、ジョシュと同じくMCUの俳優がずらり。また、ハビエル・バルデム、レベッカ・ファーガソン、シャーロット・ランプリングの出演も決定している。(Hiromi Kaku)
2019年02月14日「アベンジャーズ」誕生のきっかけとなる、マーベル最重要ヒーローの始まりを描く『キャプテン・マーベル』。本作には、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の新時代を担うとされるキャプテン・マーベルの活躍、過去に隠された真実、『アベンジャーズ』最新作に繋がる要素など見どころが満載だが、今回はそんな本作の3つの注目ポイントに迫ってみた。★注目ポイントその1.オスカー女優ブリー・ラーソンによる迫真の演技マーベル初の女性ヒーロー単独主役に大抜擢されたのは、『ルーム』(15)で第88回アカデミー賞主演女優賞に輝いたブリー・ラーソン。彼女は出演する作品1つ1つで徹底的な役作りを行っている。例えば『ルーム』では、まず食事制限とトレーニングで筋肉をつけてから体脂肪を12%まで落とし、外界との関わりを避け、太陽光さえも浴びないようにするという、演じる役同様、外の世界と隔離された日常生活を送り始めた。また、『キングコング:髑髏島の巨神』(17)では過酷な調査もいとわないフォトジャーナリスト、ウィーバーを演じるため、ヴィンテージもののカメラも使いこなせるようにセットでもできるだけ自ら撮影するなど、演じる役に少しでも近づくように並々ならぬ努力を積み重ねてきた。今回演じるキャプテン・マーベルでは、撮影が始まる9か月前からトレーニングを始め、スタントもほとんど自分でこなしたそう。極限まで自分の役を磨く彼女のタフな一面があったからこそ、記憶を失いつつも、本当の自分を探すために何度も立ち上がるという、強い精神を持つヒーローを演じ切ることができたのだ。★注目ポイントその2.記憶がない…けれどマーベル最強!?マーベル史上最強ともいわれる力を持つというキャプテン・マーベルは、記憶を失くしたヒーローだ。自分がどのように育ってきたのか分からない、家族や友人と過ごした記憶もない、さらに身に覚えのない記憶がフラッシュバックすることから、どこかほかの仲間とは違うところに恐怖や不安、孤独感を抱いている。しかし彼女は、そんな過酷な状況を跳ね返すかのように、迫りくる正体不明の敵と戦い、自らの過去を追い求めようとする。そのタフな精神は彼女にしかない魅力でもあり、キャプテン・マーベルの持つ強力なパワーも含め、その精神的な強さも“マーベル史上最強”とうわさされている1つの理由なのかもしれない。さらに、キャプテン・マーベルはその強さから“ネクストアイアンマン”との呼び声も高まっている。確かな才能と強さを兼ね備えたアイアンマンにも匹敵するほどのキャプテン・マーベル。その活躍には相当な期待ができるとともに、今後のMCUの最前線に立つとされる新たなヒーローの誕生はファン必見だ。★注目ポイントその3.“記憶”を巡るサスペンスフル・アクション!最後に待つのは“大どんでん返し”!?本作は、キャプテン・マーベル自身何者なのかも分からない、敵の正体も分からないという“謎”が徐々に解き明かされていくという展開がある。キャプテン・マーベルの記憶に隠された驚愕の事実に向かって繰り広げられる、先が読めないサスペンス要素は、いままでのマーベルにはなかった新しい展開で、最後には観客の予想を見事に裏切る“大どんでん返し”が待っているのかも――。強大な力を持つキャプテン・マーベルのアクションとサスペンスの融合によって繰り広げられる、疾走感溢れるストーリーは、一瞬たりとも目が離せなくなりそうだ。また、アベンジャーズ誕生前の1990年代を舞台に物語が繰り広げられることから、キャプテン・マーベルとアベンジャーズの関係、さらに4月26日公開の『アベンジャーズ/エンドゲーム』に繋がる何らかの展開が進むことが予想される。物語を経る中で、アベンジャーズとの関係や謎の真相が明かされ、それを解決していくスリリングな展開を楽しむことができる本作は、マーベルファンにとって絶対に見逃せない作品であることはもちろん、全くマーベル映画を観たことがない人にとっても楽しめるものとなるだろう。『キャプテン・マーベル』は3月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:キャプテン・マーベル 2019年3月15日より全国にて公開ⒸMarvel Studios 2018
2019年01月24日トム・ホランドが主演を務めるスパイダーマンの最新作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』から、待望の初映像が公開された。アベンジャーズを中心としたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の世界に加わったスパイダーマン。前作『スパイダーマン:ホームカミング』では、スパイダーマンこと15歳の高校生ピーター・パーカーが、ヒーローの師匠ともいうべきアイアンマンに導かれ、真のヒーローへと成長する過程が描かれた。そして本作は、“ホーム”であるニューヨークを離れ、舞台はヨーロッパへ!ピーター(トム・ホランド)は親友のネッド(ジェイコブ・バタロン)やMJ(ゼンデイヤ)たちと2週間の夏休み旅行へ出かける。そこでピーターの前に突如現れるのは、S.H.I.E.L.D.(シールド)の長官ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)だ。「出番だぞ。私と共に戦う覚悟はあるか?」とピーターに告げるが…。ニックから与えられるミッションは何なのか?そしてこの先、どんな戦いが待っているのか——。さらに、巨大な敵を前にピーターのピンチを救うべく現れた、ジェイク・ギレンホール演じる“アイアンマンとソーを足したような”存在とは?また、予告編の中でピーターが赤のスーツではなく、黒のスーツに身を包んでいるシーンにも注目だ。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は2019年、全国にて公開(全米公開は7月5日)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム 2019年、全国にて公開予定
2019年01月16日4月26日(金)公開の『アベンジャーズ/エンドゲーム』予告編映像に、アントマンことスコット・ラングの姿が映り、注目を集めているヒーローの最新作『アントマン&ワスプ』。いよいよ本日1月9日(水)、MovieNEXが発売されることを記念し、ボーナス映像の中から豪華キャスト陣がノリノリでダンスを披露する、NGシーン集が解禁となった。2019年もその勢いはとどまるところを知らないマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)、そのシリーズ20作目となるユーモアあふれるバディ・アクション・ムービ-となる本作。解禁となった映像では、無職・バツイチ・前科持ちの身長1.5cmのヒーロー“アントマン”ことスコット・ラング役のポール・ラッドをはじめ、頭脳&身体能力どれをとっても完璧なヒロイン“ワスプ”ことホープ役のエヴァンジェリン・リリー、天才科学者ハンク・ピム役を演じるマイケル・ダグラスら豪華キャストたちのNGシーンを垣間見ることができる。ハンクが車を運転するシーンでは、ポールが「運転してないだろ」とツッコミを入れると、マイケルが吹き出してしまい、カットがかかることに。ホープがハンクの旧友ビルに会いに行き、「ありがとう」と部屋から立ち去ろうとするシーンでは、うまくドアを閉めることができず、おどけるエヴァンジェリンの姿にキャスト一同大爆笑。謎の美女“ゴースト”役ハンナ・ジョン・カメンの、手が滑った拍子にマスクが取れてしまい、慌てるキュートな姿にも注目。さらにポールやエヴァンジェリン、ハンナ、スコットの友人カート役デヴィッド・ダストマルチャンにベテランのマイケルまでも、それぞれにノリノリすぎるダンスを披露!コミカルさが話題の本作だが、今回の映像からも、その撮影現場の和気あいあいとした雰囲気やキャストの仲の良さが伝わってくる。豪華キャストたちの意外な一面が垣間見える貴重なNGシーンをぜひここからチェックして。『アントマン&ワスプ』は1月9日(水)より初回限定リバーシブル・ジャケット仕様MovieNEXで発売、先行デジタル配信中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アントマン&ワスプ 2018年8月31日より全国にて公開©Marvel Studios 2018
2019年01月09日マーベル初の女性ヒーロー単独主演作『キャプテン・マーベル』。これまでもブラック・ウィドウやワスプをはじめ女性ヒーローは数多く登場してきたが、彼女は何が違うのか。その魅力に迫った。キャプテン・マーベル(ブリー・ラーソン)は過去の記憶を失ったミステリアスなヒーローだ。映画は、彼女の記憶に仕掛けられた衝撃の事実を巡るサスペンスフル・アクション・エンターテイメントとなるだけでなく、“アベンジャーズ”誕生のきっかけとなるマーベル最重要ヒーローの始まりが描かれる。キャプテン・マーベルは、身に覚えのない“記憶”のフラッシュバックに悩まされている。その背後には、彼女の記憶に隠された秘密を狙う、自在に姿を変える正体不明の敵の姿が。彼女は自らの記憶をめぐる戦いに立ち向かうため、最強ヒーローチーム“アベンジャーズ”を結成する以前の若きニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)と協力することに。先日予告編が公開され、スーツを身に纏って堂々と立ち構える姿は、映像を待ち望んでいたファンを熱狂させた。これまでのヒーロー映画でも、キャプテン・マーベルのように強い女性キャラクターたちが目覚ましい活躍をしてきた。例えば、確かな戦闘能力とタフな精神を持つエージェントのブラック・ウィドウ、セクシーかつクールな“美女戦士”として華麗に戦う姿が魅力的なワンダーウーマンや、派手な衣装とメイクでハロウィンでも爆発的な人気を誇ったハーレイ・クイーンなど、ここ数年で活躍する女性キャラクターも多くなり、その美しさと強さを兼ね備えた姿は世界的人気を博している。しかし、キャプテン・マーベルには彼女らが持たない魅力があるのだ。■すべてのヒーローは美しく、魅力的いままでの女性キャラクターも“戦う美しい女性”たち。彼女たちの中には名前に“ウーマン”や“ガール”が入っていたり、露出の多い格好をしていたりと、強さや能力以外にまず“女性”であることが重要視されていたのかもしれない。しかし昨年来、ハリウッド女優陣や俳優の中でも広がった、「#Me too(私も)」運動によって社会においての女性の権利やジェンダー意識が見直され、“女性だから”“男性だから”という考え方は通用しなくなってきている。その中で、キャプテン・マーベルは露出の多い格好もしていなければ、ウーマンでもガールでもない“キャプテン・マーベル”。女性としての美しさはもちろん、凛々しさもあり、失われた自らの記憶を解き明かす中で、何度転んでも立ち上がる姿が逞しい。そんなキャプテン・マーベルは、ひとりの人間として“かっこいい”という憧れを感じさせるところが魅力でもあり、男性だろうが、女性だろうが関係なく“すべての戦うヒーローは美しく、魅力的”ということに気づかせてくれる。彼女は、現代の社会背景を前に降臨した全く新しいヒーローなのだ。『アベンジャーズ/エンドゲーム』の予告編も公開され、いよいよMCUも最高潮を迎える中、このキャプテン・マーベルの活躍からも目が離せない!『キャプテン・マーベル』は2019年3月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:キャプテン・マーベル 2019年3月15日より全国にて公開ⒸMarvel Studios 2018
2018年12月30日ユーモアあふれるバディ・アクション・ムービーにして、マーベル・スタジオが贈るマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の最新作『アントマン&ワスプ』。この度、MovieNEXリリースを前に、ボーナス映像の中から本作で大活躍した女性ヒーロー・ワスプのスーツの制作秘話が明かされる映像がシネマカフェに到着した。全世界興行収入で1兆9,000憶円を突破(9月25日現在、Box Office Mojo調べ)、破竹の勢いで大ヒットを続けるMCUの最新作であり、『アベンジャーズ』最新作へとつながる重要なカギを握る本作。解禁となった映像では、キャストやスタッフが、本作で大活躍したワスプのスーツの制作秘話をふり返る。実は、『アントマン』1作目の最後に映るワスプのスーツは「1980年代の古い試作品」で、本作で身に着けているスーツとは別物だ。ワスプことホープ・ヴァン・ダインを演じたエヴァンジェリン・リリーは、「技術の進歩に伴い、親子でスーツを改良したの。ホープの要望を取り入れた最新版よ」と説明する。特殊衣装主任のアイヴォ・コヴェニー曰く、ワスプのスーツの前面部分はゴールドとシルバーのミックスで、「ギルバー色」だという。その色を出すのに苦労したというコヴェニーは、胸部は光沢のあるシルバーの上にハニカム状の金の革を貼り、2種構造にすることで絶妙な色合いを表現したと解説。さらに、腹部には、運動神経抜群のエヴァンジェリンの動きを制限しないよう柔軟性を出すために、なんと90以上のパーツが使われていると明かした。衣装チームのこだわりが詰まったワスプのスーツにも注目しながら、本作を隅々まで楽しんでみてほしい。ボーナス・コンテンツにはこのほかにも、メイキング映像や未公開シーンなど、劇場公開時には見られなかった貴重な映像が多数収録。アントマンやワスプが大きくなったり、小さくなったり、特殊効果やCG技術が高く評価されている本作だが、あのシーンってどうやって撮影しているの?撮影現場の雰囲気はどういう感じ?など、製作の舞台裏を余すところなく楽める内容となっている。『アントマン&ワスプ』は2019年1月9日(水)より初回限定リバーシブル・ジャケット仕様MovieNEX、4K UHD MovieNEX、4K UHD MovieNEXプレミアムBOX(数量限定)リリース。12月19日(水)より先行デジタル配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アントマン&ワスプ 2018年8月31日より全国にて公開©Marvel Studios 2018
2018年11月11日2019年に独自のストリーミング配信サービスを展開予定のディズニーが、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のヒーローたちのドラマ制作を企画しているという。「Variety」誌によれば、現在企画に上がっているのは、『マイティ・ソー』シリーズのロキを主役とした単独ドラマ。ディズニーはほかにも『アベンジャーズ』シリーズのスカーレット・ウィッチや、過去に単独映画が作られていないキャラクターのドラマを制作していきたいと考えているようだ。キャストに関しては、映画でロキを演じているトム・ヒドルストン、スカーレット・ウィッチを演じているエリザベス・オルセンを起用する意向を示しているという。ディズニーとマーベルは公式なコメントを出していないが、それぞれのシリーズは6話から8話の構成予定で、大作映画に匹敵する制作費がかかることが見込まれている。マーベル・スタジオが制作を担当し、同社社長のケヴィン・ファイギが実質的な指揮をとるもよう。ディズニーは、すでにストリーミング配信サービスで確固たるポジションを築いているNetflixやAmazonとは一線を画す作品を目玉商品として確保していきたいとのことで、『スター・ウォーズ』の実写版ドラマや「ハイスクール・ミュージカル」のドラマ化、実写版映画『わんわん物語』や『ダンボ』の製作にも取り組んでいる。(Hiromi Kaku)
2018年09月20日ブリー・ラーソンが主演を務める『キャプテン・マーベル』(原題)の初映像となる米国版予告編が、つい先ほど、日本時間9月18日21時半過ぎに公開。1990年代が舞台となるだけに、おなじみの人物の若き日の姿も明らかになった。キャプテン・マーベルことキャロル・ダンバース役を、『ルーム』でアカデミー賞に輝いたブリーが演じる本作。現在日本で公開中の『アントマン&ワスプ』はマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)で初めて女性ヒーロー(ワスプ)がタイトルに入った作品となったが、『キャプテン・マーベル』はMCU初の女性ヒーロー単独主演作。舞台は1990年代。トニー・スタークがアイアンマンを初めて作り出した『アイアンマン』の出来事より、はるか以前の物語が描かれる。まず、映像では天から落下してくるキャプテン・マーベル/キャロル・ダンバースの姿が。空軍のパイロットであるキャロルが、あるきっかけにより超人的なパワーを手にした様子が伺える。また、サミュエル・L・ジャクソンが演じる『アベンジャーズ』シリーズなどのニック・フューリーが、“両眼が健在”の若き日の姿で登場。TVシリーズ「エージェント・オブ・シールド」でも知られるフィル・コールソン(クラーク・グレッグ)も、毛髪も豊かに(?)登場しており、確かに少し前の時代設定であることを感じさせている。そして、キャプテン・マーベルの“指導役”となるドクター・ウォルター・ローソン/マー・ベル役を務めるジュード・ロウも、ちらりと登場している。アベンジャーズ最強のハルクやソー、そして記憶に新しい悪役サノスをも凌ぐスーパーパワーの持ち主ともいわれているキャプテン・マーベル。『インフィニティ・ウォー』に続く『アベンジャーズ』第4作目にも登場が予定されている。『キャプテン・マーベル』(原題)は2019年3月8日全米公開予定。(text:cinemacafe.net)
2018年09月18日現在、映画の歴代興行収入トップ10のうち、4本もランクインし、日本でも多くのファンがいるマーベル・スタジオ作品。様々なヒーローが活躍するマーベルシリーズだが、男性だけでなく女性にも、世代問わず大人気。では、一体そのマーベル作品の魅力とは何なのか?今回、名作コミックを生み出し続けるマーベル・コミックス本社に潜入取材し、キャラクターとコンテンツの開発を担当する“バイスプレジデント”、サナ・アマナットにインタビューを行った。◆マーベル社では多くの女性が勤務現在9年務めたというマーベル社に入る前は、小さな出版社で働いていた彼女。「その頃にマーベル社で働く人たちに出会ったことで、マーベルで働く機会を持つことができました」とマーベル社入社へのきっかけを語る。キャラクターとコンテンツの開発を担当する“バイスプレジデント”という役職のサナ。仕事内容について聞いてみると、「コミックのストーリーを社内の残りのメンバーたちに公表する手助けをしたり、すべての異なるタイプのプラットフォームやフォーマットの中で、私が手伝って創り上げた様々なキャラクターたちに命を吹き込んでいきます」と説明してくれた。また、「編集部の1/3は女性ですし、マーベル全体として見ると、デジタルメディア・スペースとか経理部、法務部、TV部門、アニメ部門、色んなところで素晴らしい女性たちが毎日見事な仕事をしています」とマーベル社の女性社員についてコメント。それもここ10年で大幅に変化し、以前に比べて本当にたくさんの女性が働くようになったのだとか。◆「女性として考えつつも、根本的にはファンとして」男性だけでなく、女性にも人気のマーベル作品。キャラクターを創る上で“女性的視点”は入ってくるのか、気になるところ。サナは「ストーリーを作るときはどんなときでも自分の視点を持ち込むから、女性としての視点はおそらく反映されていますね。でも根本的には、その力強いキャラクターを自分がどう感じるか、そして読者がそのキャラクターに良い反応をするか、ということをまず率先して考えています」とコメント。加えて「私は自分が女性だからこういう意見なのよ、という風には考えていません。女性として考えつつも、根本的にはファンとして彼らのことを考えています」と話している。◆キャラクター制作の裏側――様々なキャラクターがいるマーベル作品だが、そのキャラクターを創る上でサナは、「根本的に、彼らが何者なのか、どういうバックグラウンドを持っているのか、どんな人間性なのか、ということを考えます。多くの様々なキャラクターを生み出すために考えるのは、彼らが持っているすべての側面ですね」と言い、「毎日どんな服を着るのか、なにを食べるのか、人間関係についてどう思っているのか。そういったすべての面が、そのキャラクターはどんな見た目なのか、どんな風に行動するのかということを物語ります」と、キャラクターがどういう人間なのかということを考えながら創っていると言う。また、新しいキャラクターを創るときには、自分たちが“そのキャラクターにどうなっていって欲しいと思うか”をまず考えるそう。「一つ目はスーパーパワーの設定。どのように見えるパワーで、どう機能するのか、どうやってそのパワーを手に入れるのかなどですね。もう一つは、そのキャラクターが人間としてどんな人物なのかです。どんな願望を持っているのか、どんな話し方をするのかなど」とキャラクター・デザインのプロセスを明かし、それらの要素が個々の人物の特徴を生み出すことになり、「オーディエンスや読者は、そのキャラクターの人間的な側面に魅かれていきます」と説明。その後、どんなコスチュームを着るのか、どんな悪役と戦うのかなど、ほかの要素を加えていくのだという。◆女性ファンについて女性マーベルファンについてサナは、「ここ数年のコミコンの参加者の男女比は50%ずつですね」と男女同じくらいのファン層になっているのではないかと話す。また、現在公開中の『アントマン&ワスプ』のワスプなど、マーベル作品には女性キャラクターも登場するが、女性キャラクターについては、「女性キャラクターのファンはもちろん増えているけど、私が入社してから9年間、女性キャラクターの進化も感じています」と言い、「以前から女性キャラクターは存在したし人気もあったけど、女性ヒーローのコミックは販売部数が伸びるようになったし、ほとんど女性しか読まないという作品も増えてきました」と製作側も増加する女性ファンを意識しているようだ。◆作品に込められるメッセージマーベル作品には、いまのアメリカが反映されている部分も多く登場する。「私たちのストーリーの素晴らしいところは、ヒーローがあらゆる形を取っているところ」と言うサナは、「私たちはオーディエンスに、誰もがパワフルになれるし、独自のパワーを見つけることができると信じてほしいんです。すべてのヒーローたちはみんな異なっています。彼らの誰もがちょっと面白くて、ユニークで、不器用で、愛しい面があります。ファンが、私たちがストーリーやキャラクターに『個性』と『可能性』を結びつけていることを気づいてくれればと願っています」と思いを明かしていた。世界累計興行収入20億ドルを突破し、日本でも興行収入37億を超え、2012年に公開した『アベンジャーズ』を抜いて、“マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)”史上1位の記録を更新した最新作、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が、MovieNEXで発売&デジタル配信中。彼女たちが創り上げたキャラクターたちの活躍をぜひこちらから見届けてみて。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー MovieNEX』は発売中。(cinemacafe.net)■関連作品:アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー 2018年4月27日より全国にて公開© 2018 MARVEL
2018年09月09日身長わずか1.5cm! 映画史上“最小にして最強のヒーロー・コンビ”が贈るマーベル・スタジオ最新作『アントマン&ワスプ』(8月31日公開)を引っ提げ来日したアントマン役のポール・ラッドを直撃! 続編でも同シリーズならではのお笑い要素は健在だが、子供にも愛されるアントマンも魅力とは? また、ハローキティのペッツが巨大化する話題のシーンについての秘話や、アントマンとしての野望など、本人に聞いた。――アントマンは、ともすれば重くなりがちなアベンジャーズの中でも、清涼剤的な役割も果たしていると思いますが、いかがでしょうか?MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の中にいながら、しっかりとした個性を持っている点が気に入っている。ユーモアがあり、家族の物語でもあるので、ほかのMCU作品とは違う。この作品はすべての年代のファンが楽しめるけど、小さな子はほかのMCUは怖くて観られないものもある気がする。僕の子どもたちもアントマンの大ファンだ。初めて観た僕の作品でもあった。以来MCUにハマっているけれど。――アリの造型など、子どもにはショッキングそうですが(笑)いまは8歳だけれど、1本目は4歳か5歳の時にみせてね。でも、それまでは虫が大嫌いだったけれど、それ以来虫が大好きになったほどだよ(笑)。アリを見かけると、「パパ、これお友だち?」と聞くようになった。子どもたちにとって虫に親近感が持てるという、そういう効果がある(笑)――もうお父さんのお仕事を理解してるんですね!そう理解している。息子が小さかった時に映画館で僕の映画のポスターを見て、そこに僕の顔があったようで、その時は映画館で働いている人だと思ったみたいだ。数年かかって俳優だったことに気付いたみたい(笑)(C)Marvel Studios 2018――子どもといえば、ハローキティのペッツが巨大化するシーンが日本でも話題になっていますが、あなたのアイデアですか?前作では機関車トーマスが出てきて、それが巨大化することが面白かったんだよね。まったく害を与えなさそうなおもちゃが巨大化する面白さは、今回も採り入れたいということで、「ハローキティのペッツだ!」と言って、皆で盛り上がったんだ。すごい盛り上がった。反対意見はなかった。――みんなでアイデア出しって、楽しそうですね!ずっと前からそうしている。何年もそうやって、皆で作っているんだよ。1本目が終わった時から、プロデューサーや監督と3人でアイデア出しをずっと続けていた。脚本の作業自体は2年間ほどかかって、脚本家も入れて、いつも全員で話し合った。撮影が始まるギリギリまでやっていたよ。――言ってみれば稽古の跡が見えるといいますか、すっごくたくさんのアイデアをブラッシュアップしただろうなという印象は受けました。最初に僕らはやりたいことのウィッシュリストを作ったよ。何を望み、何があると面白いかを洗い出す。車が小さくなれば面白い、アントマンとジャイアントマン以外のサイズ――60センチくらいはどうかとか、スーツの調整機が壊れている設定なら面白いことが生まれてくるというアイデアもね。最初からジャネットや両親の世界を舞台にしようと考えていたし、ホープをワスプとしてきっちり描いてタイトルにも入れよう、などなど、そういうことも最初に決めていたのさ。けっこうそのまま実現している。――個人的にマーベル、MCUでは、アントマンの特にファンでもあります。MCUはシリアスになりがちなので、今後のMCUを引っ張っていく存在になってほしいですね。ありがとう。いますぐケヴィン・ファイギに伝えてくれないか?(笑)――アイアンマンみたいにリードしていく側にはなりたくないですか?そりゃあやれと言われたら、やぶさかではないよねえ(笑)。ケビンをはじめ、チームがそういう考え方なら、僕もわくわくしちゃうけれどね。ただ、次のアベンジャーズ4だってまだわからないのに、その先のことなど想像もつかないよ。まったくわからない。本当にわからないから(笑)。■プロフィールポール・ラッド1969年生まれ。アメリカ合衆国、ニュージャージー州出身。ロサンゼルスのアメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツで演技を学び、1995年『クルーレス』で注目を集める。テレビドラマ『フレンズ』でも人気を得て、2004年の『俺たちニュースキャスター』を契機にコメディー作品へ。2008年『ぼくたちの奉仕活動』、2009年『40男のバージンロード』をヒットに導いて、前作『アントマン』(15)、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(16)で、MCUの一員として不動の地位を築く。幼少期にアナハイムに居住していた関係もあり、ディズニーランドの大ファン。2019年に香港ディズニーランドにオープンする予定の新アトラクション「アントマン アンド ザ・ワスプ:ナノバトル!」では、ワスプ役エヴァンジェリン・リリーとともに、映像で登場する予定だという。■著者プロフィール鴇田崇映画&ディズニー・パークスを追うフリーライター。年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートをひたすら取材しまくる。ジョン・ラセター、アラン・メンケン、キャスリーン・ケネディ、バイロン・ハワード、ティム・バートンなど、ディズニー映画関連人物のインタビュー経験も豊富。世界のディズニー・パークスでは東京だけでなく、アナハイムも偏愛している。instagram→@takashi.tokita_tokyo
2018年08月31日映画『スパイダーマン:ホームカミング』の続編が、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の邦題で2019年に日本公開されることが2日、明らかになった。2002年に初めて『スパイダーマン』がスクリーンに登場して以来、2004年『スパイダーマン2』、2007年『スパイダーマン3』、2012年『アメイジング・スパイダーマン』、2014年『アメイジング・スパイダーマン2』と5作品で40億ドル以上の全世界興行収入をあげ、世界中を熱狂させてきた映画『スパイダーマン』シリーズ。そして2017年、新たにアベンジャーズを中心としたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の世界に参戦した『スパイダーマン:ホームカミング』では、主人公ピーター・パーカー/スパイダーマン役を新進気鋭の若手俳優トム・ホランドが演じ、ロバート・ダウニー・Jr.演じるアイアンマン/トニー・スタークとの競演も大きく注目され、全世界興収8億8,000万ドルを超える大ヒットとなった。また、前作ではスパイダーマンこと、15歳の高校生ピーター・パーカーがヒーローの師匠とも言うべきアイアンマンに導かれ、真のヒーローへと成長する過程を描きながら、彼の高校生活にもフォーカスした学園ドラマとしても大きな話題を集めた。その続編となる『Spider-man:Far From Home』の日本公開が決定。邦題も『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』と決定した。監督は、前作に続きジョン・ワッツが務める。
2018年08月02日