株式会社楽京(所在地:東京都板橋区)は、『航空宇宙と最新技術の融合。一流の装いを紡ぐ。NASA公認 Apple Watchバンド「Mifa-NASAシリーズ」』を2023年8月30日(水)、応援購入サイト「Makuake」にて先行販売を開始しました。本プロジェクトは、10月27日まで実施いたします。メイン画像プロジェクトURL: ■商品のポイント・お洒落で強靭Mifaバンド。耐久性と快適さを手に入れましょう。・柔らかなストレッチ素材で動きやすい。剥がれにくく乾きやすいフェルトで、運動中も爽やか快適に。・カナダ発!海外で購入総額500万円突破!新しく改良されたNASAシリーズが誕生!<Mifa NASAシリーズウォッチバンドを買う必要性とは?>耐久性 :既存の市販品バンドは、長期の使用で磨耗・断裂の問題が発生しやすい。ファッション性 :TPOや気分によって、違うバンドを選べます。快適フィット感 :Mifa NASAシリーズは「より肌にやさしく」を目指しました。どんな動きにも :汗や水に強く、スポーツでの使用に最適です。大切な人へのプレゼント:記念日のプレゼントに、NASAシリーズウォッチバンドはいかがでしょうか!■特徴詳細・人間工学に基づいた快適さ :バンド自体の厚さはわずか1mm、幅は30mm。性がよく、着け心地も快適。・耐久カテスト済 :Mifaのバンドは丈夫で壊れにくく、面ファスナーは心地よくしっかり固定され、どんな姿勢でも負担がかかりにくい。・防水性と速乾性 :速乾性&通気性に優れ、屋外での活動や雨の状況下でも、防水性と防汗性を発揮します。・市場では少ない26cmのバンドを用意:ロングモデルとApple Watchの長さの合計約28cm・NASAロゴマーク使用承認を取得 :ロゴマークは、未来の探索と発展の精神を表しており、NASAとスペースXの協力の始まりを象徴しています。【プロジェクト概要】プロジェクト名: 航空宇宙と最新技術の融合。一流の装いを紡ぐ。NASA公認 Apple Watchバンド「Mifa-NASAシリーズ」期間 : 2023年8月30日~2023年10月27日URL : 【リターン情報】※全て送料税込価格・超超早割 (2,210円割引) 5,980円・超早割 (1,800円割引) 6,390円・早割 (1,400円割引) 6,780円・Makuake割(1,000円割引) 7,190円・セット割 (4,580円割引) 11,800円■会社概要商号 : 株式会社楽京代表者 : 周碩建(ショウセキケン)所在地 : 〒175-0092 東京都板橋区赤塚2-37-3 RAKU HOUSE赤塚設立 : 2018年5月事業内容: 輸出入・貿易事業資本金 : 600万円URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月01日日経ナショナル ジオグラフィック(代表:滝山晋、所在地:東京都港区虎ノ門)は、『ビジュアル NASA図鑑 宇宙開発65年の全記録』を7月24日(月)に発行します。本書は、1958年の創設からジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の打ち上げなど最新の研究まで、65年にわたるアメリカ航空宇宙局(NASA)の宇宙開発のすべてを記録したビジュアルブックです。宇宙開発競争を指揮するジョン・F・ケネディ大統領の有名なスピーチにはじまり、アポロ計画と月面着陸、スペースシャトル計画、国際宇宙ステーション(ISS)、火星への旅、惑星間探査、そして人類を再び月へ送り、月面基地を建設し、やがては火星への有人飛行を実現させるという次なる目標まで、多くの挑戦と成功と失敗が、貴重な図版や写真、そして詳細な解説でまとめられています。現在の宇宙開発は、国家の威信をかけたプロジェクトというより、億万長者やベンチャー企業の熾烈な競争として人々の注目を集めていますが、NASAが世界をリードした宇宙開発の黄金期ともいえる時代をまとめた本書は、貴重なアーカイブであると同時に、人類の未来に夢と希望と勇気を与えてくれます。「私たちは月へ行く。それが簡単だからではなく、難しいからこそ行くのだ」ジョン・F・ケネディをはじめとする賢人の名言とともに、遠い宇宙に思いを馳せる。NASA宇宙開発のすべてを記録したビジュアルブックの決定版です。『ビジュアルNASA図鑑 宇宙開発65年の全記録』ビル・シュワルツ著/岡本由香子 訳/2023年7月24日発行/定価 3,960円(10%税込)/300ページ/255mm×210mm/ハードカバー/日経ナショナル ジオグラフィック 発行/ISBN:978-4-86313-573-4商品のご案内 Amazon 楽天ブックス 【目次】1 ジョン・F・ケネディと宇宙開発競争2 アポロ計画3 スペースシャトル計画4 スカイラブからISSへ5 火星6 惑星と惑星間探査7 宇宙探査の未来■創設65周年、NASA宇宙開発のすべてを記録したビジュアルブックの決定版!■カラー写真197点、モノクロ写真39点と貴重な図版と詳細な解説で紹介!■神秘的な写真や感動的な言葉が満載。遠い宇宙に思いを馳せる究極の一冊! 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月24日バレンシアガ(BALENCIAGA)の2021年フォールコレクションから、NASA(ナサ)とのコラボレーションウェア&バッグなどが登場。バレンシアガ 青山をはじめとする一部直営店で販売される。NASAの公式グラフィックをオンバレンシアガ×NASAのアイテムには、NASAがこれまでの歴史の中で使用してきた公式グラフィックを複数採用。「the meatball」と呼ばれるイラスト入りの球体ロゴや、「the worm」と呼ばれる簡略化された書体ロゴを、ウェアやバッグなどにあしらっている。“宇宙服風”パーカやロゴ入りバッグ展開されるウェアは、宇宙服を彷彿とさせるレトロフューチャーリスティックな「スペースパーカ」や、複数のロゴパッチを配したオーバーサイズの「スペースボンバー」ジャケットなど。バッグは、ブラックをベースにブルーの「the meatball」ロゴをあしらったバックパック「スペースバックパック」や、ホワイトをベースにレッドの「the worm」ロゴを効かせたベルトバッグ「スペースベルトパック」などが揃う。【詳細】バレンシアガ×NASA発売日:2021年6月21日(月)展開店舗:バレンシアガ 青山をはじめとする一部直営店・スペースボンバー 390,500円・スペースパーカ 611,600円・スペースバックパック 196,900円・スペースベルトパック 101,200円・スペーススリングバッグ 84,700円【問い合わせ先】バレンシアガ クライアントサービスTEL:0120-992-136
2021年06月25日スウォッチ(Swatch)からNASAと宇宙服から着想を得た腕時計「スペース コレクション」が登場。2021年6月3日(木)より全国のスウォッチストアにて発売される。“NASA&宇宙服”着想の腕時計「スペース コレクション」では、NASAや宇宙飛行士が着ている宇宙服からインスピレーションを得た5種類の腕時計を展開する。“白い宇宙服”をイメージ「ビッグ ボールド クロノ(BIG BOLD CHRONO) EXTRAVEHICULAREXTRAVEHICULAR」は、アイコニックな白の宇宙服をイメージした腕時計。ホワイトをベースに、クラウンやプッシャー、インデックスなどにレッドとブルーを採用し、アクセントを効かせた。クロノグラフには、一般的な12時位置のアワーマーカーではなく、ロケットの打ち上げのカウントダウンを意識して、ラスト10秒間をレッドで強調。ベルトには、NASAのロゴをシックなブラックでデザインした。“カボチャ”の宇宙服を表現「ビッグ ボールド クロノ ローンチ(LAUNCH)」は、“カボチャ”の宇宙服としても知られる、宇宙飛行士が宇宙への上昇時に着用する服「アドバンスド・クルー・エスケープ・スーツ」にインスパイアされたデザイン。アイコニックな明るいオレンジは、ベゼルやストラップに反映させた。“宇宙飛行士のジャンプスーツ”着想宇宙飛行士が記者会見など日常的に着用するジャンプスーツから着想を得た腕時計「ビッグ ボールド ジャンプスーツ」もラインナップ。鮮やかなブルーをベースに、差し色としてレッドやホワイトを取り入れた。いずれも、ケースには弾力性に優れたシルクのような手触りの「バイオセラミック(BIOCERAMIC)」が採用されている。スケルトンケースの腕時計もさらに、スケルトンケースの「 TAKE ME TO THE MOON ’GENT」やミラー効果のあるダイヤルをあしらった「SPACE RACE ’NEW GENT’」も発売する。【詳細】「スペース コレクション」発売日・取扱店舗:・2021年6月3日(木):全国のスウォッチストア・2021年6月8日(火):スウォッチオンラインストアアイテム:・BIG BOLD CHRONO EXTRAVEHICULAR SB04Z400 19,800円(税込)・BIG BOLD CHRONO LAUNCH SB04Z400 19,800円(税込)・BIG BOLD JUMPSUIT 15,400円(税込)・SPACE RACE SUOZ339 NEW GENT 12,100円(税込)・TAKE ME TO THE MOON GENT GZ355 10,450円(税込)【問い合わせ先】スウォッチ コールTEL:0570-004-007
2021年05月31日新型コロナウイルス感染症の影響で増えた、在宅勤務。夫婦ともに、自宅で仕事をするようになった家庭がある中、「パートナーの仕事をする姿を見るのが新鮮」といった声もあるようです。これは困惑不可避!妻の通話内容がパワーワードすぎたTwitterユーザーの小野雅裕(@masahiro_ono)さんは、夫婦でそれぞれ在宅勤務をしていました。妻が仕事の電話をしていると、明らかに電話先の相手が困惑するような言葉を発したようです。「これからスケジュールが厳しいんですよ、夫が火星時間勤務になっちゃって…」「火星時間勤務とは!?」と誰もがツッコミを入れたくなるでしょう。もしくは「聞き間違い?」と思うかもしれません。妻の電話先の相手も「火星時間ですか?」と、思わず聞き返したようです。それでも、妻は話を続け…。はい、『火星』時間です…そう、火星ローバー(探査車)が着陸するから…毎日40分ずつズレるそうで…。実は、小野さんはNASAに勤務している技術者。仕事の集大成ともいえる、火星の着陸を見守るために『火星時間』で過ごしているそうです。そのため、妻は「前代未聞の時差ボケですよ」と話していたのだとか。さっき妻が仕事の電話で「これからスケジュールが厳しいんですよ、夫が火星時間勤務になっちゃって・・・はい、「火星」時間です・・・そう、火星ローバーが着陸するから・・・・毎日40分ずつずれるそうで・・・ほんとですよ〜、前代未聞の時差ボケですよ〜」相手は相当困惑してたみたい笑— Hiro Ono / 小野雅裕 (@masahiro_ono) February 17, 2021 電話先の相手が、夫がNASAで働いていることを知らなければ、スケールの大きすぎる話を聞いて困惑するに違いないでしょう。投稿にも「大喜利かと思った」など、すぐに理解できない人が続出しました。・すごく未来を感じる!テレワークでよかったですね。・火星時間で勤務ってかっこいい!パワーワードすぎるでしょ!・何かの大喜利かと思ったらマジだった!とてもワクワクする話!・それは困惑するわ…。いつかこんなツイートをしてみたい。ちなみに、探査車が火星に到着するのは、日本時間2021年2月19日午前5時55分頃。無事に着陸することを願いたいですね…![文・構成/grape編集部]
2021年02月18日展覧会「138億光年 宇宙の旅」が、東京都写真美術館で開催。会期は2020年11月21日(土)から2021年1月24日(日)まで。NASAが捉えた美しく驚異的な天体写真を展示創立から60年余り、宇宙開発や天体観測に偉大な功績を残してきたNASA―アメリカ航空宇宙局。本展では、そんなNASAによる画像を中心に、観測衛星や惑星探査機、宇宙望遠鏡などで捉えた、美しく驚異的な天体写真約130点を図解パネルや映像と共に展示する。展覧会は「太陽系の天体に迫る」「銀河系の星雲と銀河宇宙」「宇宙を探求する目―国立天文台の挑戦―」の3部で構成。「太陽系の天体に迫る」では、惑星探査機や観測衛星による太陽系探査のハイライトを、近年公開された画像を含めて紹介。土星探査機「カッシーニ」、木星探査機「ジュノー」、火星探査車「キュリオシティ」などが捉えた、迫力のある天体の姿を大画面銀塩写真プリントで間近に見ることが出来る。また「銀河系の星雲と銀河宇宙」では、NASAの宇宙望遠鏡群によって観測された天体画像を、ハッブル宇宙望遠鏡の近年公開された画像を含めて展示する。星雲や星団、銀河団といった天体を可視光や赤外線、X線などで撮影した画像は、宇宙の雄大さを感じさせてくれる。そして「宇宙を探求する目―国立天文台の挑戦―」は、史上初めて撮影されたブラックホールの影や、すばる望遠鏡による画像をもとに作られた「ダークマターの地図」など、国立天文台関連の観測成果を展示。美しい宇宙の姿を通して、日本が誇る観測技術の高さを体感する事が可能だ。【詳細】138億光年 宇宙の旅会期:2020年11月21日(土)~2021年1月24日(日)時間:10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)会場:東京都写真美術館 地下1階展示室住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内料金:一般 1,000円、学生 800円、中高生・65歳以上 600円※毎週月曜日、年末年始(12月29日(火)から1月1日(金・祝))は休館。但し、1月11日(月・祝)は開館、1月12日(火)は休館。
2020年10月01日俳優のトム・クルーズが、宇宙で映画を撮影しようとしているようだ。デッドラインによると、トムとイーロン・マスク氏のスペースX社は、NASAの協力のもと、人類初となる宇宙での映画撮影に挑もうとしているという。アクション映画になるとは言われているものの、現段階ではスタジオは決定しておらず、まだまだ初期段階にあるようだ。映画のため限界に挑むことで知られているトムだが、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』では、屋上を飛び移るスタントに自ら挑み、足首を骨折していた。そんなトムは現在、マーヴェリック役を続投している『トップガン マーヴェリック』の公開が控えているところだ。(C)BANG Media International
2020年05月06日X-girl(エックスガール)とアメリカ航空宇宙局「NASA」のコラボレーションTシャツが登場。2019年8月9日(金)より、全国のX-girl、XLARGE/X-girlの店舗にて発売される。近年ヘロン プレストン(HERON PRESTON)やコーチ(COACH)、国内ではニコアンド(niko and ...)などのアパレルブランドとタッグを組んでいる「NASA」が、X-girlとコラボレーション。今回はメンズサイズのTシャツ3型を展開する。レギュラーサイズのリンガーTシャツには、通称“ミートボールマーク”と呼ばれるアイコニックな「NASA」のシンボルマークをプリント。袖口にはコラボレーションの証としてX-girlのネームタグを配した。宇宙飛行士のグラフィックが目を惹くTシャツは、タイダイ染めを宇宙に見立てた一着。ブラックとスカイブルーの2色で用意され、いずれのカラーもタイダイのパターンと相まって夏にぴったりな爽やかさを演出する。また、“宇宙服”をモチーフに、表にシルバーの泊プリントを施した1着には、胸に1970年から1992年までの期間「NASA」で使用されていた“ワームロゴ”を配して。大胆なルックスでコーディネートの主役になること間違いなしだ。【詳細】X-girl×NASA発売日:2019年8月9日(金)販売店舗:全国のX-girl、XLARGE/X-girl【問い合わせ先】X-girl storeTEL:03-5772-2020
2019年08月08日ニコアンド(niko and ...)とNASA(アメリカ航空宇宙局)のコラボレーションコレクションが、2019年7月19日(金)より国内ニコアンド全店舗、公式オンラインストアなどで発売される。人類が初めて月面着陸を果たしてから50年という記念すべき節目の年、2018年に創立60周年を迎えたNASAとのコラボレーションが実現。NASAやアポロ計画の象徴的なロゴや宇宙のグラフィックなどがあしらわれた雑貨類が展開される。アイテムラインナップは、様々なグラフィックが配された各種トートバッグやクッション、傘、コースター、iPhoneケース、グラス、ステーショナリーなど。ケーブルを巻き付けることで、まつで宇宙遊泳しているように見える宇宙飛行士型のコード収納アイテム、カード収納・ミラー付きのiPhoneケースなど、ディテールにこだわったアイテムも要注目だ。【商品情報】ニコアンド×NASA発売日:2019年7月19日(金)販売店舗:日本国内のニコアンド全店舗、公式オンラインストア .st、ZOZOTOWN※店舗により発売開始日が前後する場合あり。
2019年07月22日NASA(アメリカ航空宇宙局)が、アイアンマンことトニー・スタークの救出方法をマーベルに助言した。『アベンジャーズ/エンドゲーム』の予告編では、ロバート・ダウニー・Jr演じるスタークが、前作『アベンジャーズ/インフィニティ―・ウォー』でサノスによりヒーロー達が消滅された宇宙で、自身のスーツや機器も壊れた状態で漂っている様子が描かれている。この予告編を観て、冗談でNASAにスタークをどうしたら救出できるか尋ねたファンがいたようで、NASAはツイッター上でマーベルにこうアドバイスをしている。「マーベルへ。トニー・スタークのことは聞きました」「ご存じの通り、まず始めにすることは宇宙管制センターと『アベンジャーズ、問題発生』と交信することです」「しかし交信が不可能であれば、あなた方が探している人を見つけるため、あらゆる手段を駆使して空をスキャンするよう地上チームに指示を出します」スタークは絶体絶命の状況で「アベンジャーズ」第4弾に登場するが、脚本を手掛けたクリストファー・マルクスは同作品に関して「予想されるような展開にはならない。皆が想像するような映画ではないけど、(死は)現実だ」「現実だとだけ言いたい。それを受け入れないと悲しみの次のステージに移ることができない」と話している。また、共同で脚本を手掛けるスティーブン・マクフィーリーはこう続けた。「(『インフィニティ―・ウォー』は)ブロックバスターとしては相当成熟した映画だった。たくさん楽しめる場面もあったけど、ご存じのとおり、どても大人な展開となっていった」「次作も成熟したものだよ。いくつか選択肢があるけど、驚きと喜びを持って観ているものを引き込む結果となることを願っているよ。同じスタジオ、同じ撮影チームで時を同じくして製作されたんだ」「2作は明らかにつながっている。前後関係はあるけど、2作は全く異なる映画だよ」(C)BANG Media International
2018年12月17日アメリカの宇宙開発史を陰で支えた、知られざる3人の黒人女性たちを描いた『ドリーム』。本作で、夢の実現に向け奔走する彼女たちの前に立ちはだかるのは、NASAの職員たち。「こんな上司・同僚いるいる!」と時代・国境を超え共感を呼ぶに違いない(!?)、彼女たちの職場環境に迫った。1960年代の初め、ソ連との宇宙開発競争に遅れを取っていたアメリカは、国家の威信をかけて有人宇宙飛行計画“マーキュリー計画”に乗り出す。NASAのキャサリン・ジョンソン、メアリー・ジャクソン、そしてドロシー・ヴォーンは、差別や偏見と闘いながら、宇宙飛行士ジョン・グレンの地球周回軌道飛行を成功させるべく、奔走するのだが…。全米では公開から11週連続でランキングTop10入りを果たし、日本でも40億円超えの大ヒットとなった『ラ・ラ・ランド』を上回る興行成績を記録した本作。舞台となるのは、1960年代初頭、有色人種への差別が色濃く存在していたアメリカ。当時、まだコンピューターが十分に発達していない時代に、ずば抜けて優秀な頭脳を認められ、“計算手”として、黒人女性として初めて宇宙特別研究本部に配属された主人公キャサリン(タラジ・P・ヘンソン)。オール白人男性の職場で待ち受けていたのは、渡される資料は重要な箇所が黒く塗りつぶされ、大事な情報が巡るはずの会議には「黒人女性だから」という理由で参加させてもらえないという状況。それでもキャサリンはめげることなく、試行錯誤しながら、目の前にある自分にしかできない高度な計算を次々とこなしていく。また、ほとんど管理職と同じような仕事をこなしているドロシー(オクタヴィア・スペンサー)も、昇進を望み、上司ミッチェル(キルスティン・ダンスト)にかけ合うものの、「黒人グループには管理職を置かない」との一点張り。すげなく却下されてしまうが、黒人女性初の管理職として、また、コンピューターが人間の計算にとって代わる未来を展望して、彼女はひたむきに闘い続けていく。さらに、鋭い観察眼で設計に携わるメアリー(ジャネール・モネイ)も、その才能に見合った評価をしてもらえず、上司には「君が白人男性ならエンジニア希望かね?」と問われるも、「別に。もうエンジニアですから」と、強気の反撃で折れることなく夢の実現に邁進。必要な学位を取得するために、白人だらけの学校の門をたたく。いままでに居なかったタイプの優秀な新入りに何かと突っかかる同僚、無自覚な偏見から正当な評価を与えてくれず、出世の道を閉ざす上司など、この作品に登場する困り者たちのように、あなたの周囲にも思い当たる人がいたりして…?それでも、自分の能力を信じ、ひたむきに前進し続ける彼女たちの姿は、きっとあなたの背中を押し、勇気と大きなヒントを与えてくれるに違いない。『ドリーム』は9月29日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドリーム 2017年9月29日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開(C) 2016Twentieth Century Fox
2017年09月11日俳優のトム・クルーズが、宇宙飛行のためにNASAで極秘にトレーニングを受けていたことが明らかになった。宇宙好きで知られるトムは2002年、スペースシャトルで宇宙へ旅立つことを条件に国際宇宙ステーションを描いた短編ドキュメンタリー『スペース・ステーション』のナレーターを務めることに同意したというが、翌2003年にコロンビア号が大気圏に突入する際、テキサス州とルイジアナ州の上空で空中分解し、7名の全乗組員が犠牲になる事故が起きたことで宇宙行きの話が立ち消えていたのだという。同作の監督を務めたトニー・マイヤーズはザ・サン紙に「トムは宇宙飛行士になりたかったの。彼はガルフストリーム IV機も所有しているし、パイロットの資格も持っているわ」「『スペース・ステーション』にもすごく乗り気になってくれたんだけど、スペースシャトルに乗ることも条件に入っていたの」「実現される可能性は十分にあったんだけど、事故が起こってしまって話がなくなってしまったのよ」と説明した。そんな宇宙飛行の夢が消えてしまったトムだが、以前には地球外生命体の存在を信じると語っていたことがあった。「可能性を否定することなんてできないと思うんだ」「この広い宇宙の中で僕ら人間だけだなんて考え方は傲慢すぎると思うしね。ただまだ出会っていないだけさ!」コロンビア号の事故は発泡断熱材の一部が剥落し、左主翼前縁を直撃したことが原因で起こっていた。(C)BANG Media International
2016年05月27日世界のAPIを取り扱うWebサイトProgrammableWebは、新たにNASAや日本のポータルサイトgooのラボが提供するAPIなど15のAPIを追加した。ProgrammableWebは、世界中のWebベースのAPIを中心に2005年から信頼性のあるAPIを集めており、分野毎のカテゴリ、フォーマットごとに探すことが可能で、簡単な解説やサンプルコードや各種ソースへのリンクなどが用意されている。今回、漢字混ざりの日本語をすべて平仮名に変換するAPI、日本語を最小構造単位に分解するAPI、日本語の類似(similarity)を解析するAPIなど日本のサーチエンジンgooのラボが提供するAPIや、NASAが提供する170近くの地球周辺を軌道とする彗星の情報を取得できるNear-Earth Comets APIなど15種類のAPIを追加したと報告している。
2016年03月08日米航空宇宙局(NASA)は3月1日(現地時間)、次世代の超音速旅客機の実現に向けた技術実証機「QueSST」を、米航空宇宙大手のロッキード・マーティンと共同開発すると発表した。QueSSTは「Quiet Supersonic Technology」(静かな超音速飛行技術)の略からとられており、大文字の「SST」はSupersonic Transport(超音速機)にもかかっている。QueSSTは「ソニック・ブーム」と呼ばれる、超音速飛行に伴って生じる衝撃波の低減を目指す。ソニック・ブームは地上では爆発音のような騒音として聞こえ、また一般的な旅客機よりも高高度を飛行しても地上に届いてしまうことから、超音速旅客機の実現にとって妨げとなっている。機体は想定される実機の2分の1のサイズで製造され、またパイロットが搭乗する有人機となるという。プロジェクトは2017会計年度(2016年10月~)から始まり、飛行試験の開始は2020年ごろに予定されている。QueSSTはNASAの「新たな航空技術の地平線イニシアティヴ」(New Aviation Horizons initiative)計画の中で開発される。同計画は燃費向上や、温室効果ガスなどの排出量、騒音の低減などを目指した10カ年計画で、従来の航空機の形にとらわれない、まったく新しい航空機の姿が模索されることになっている。NASAのチャールズ・ボウルデン長官は会見で、チャック・イェーガーが乗ったベル「X-1」による史上初の超音速飛行から約70年が経過したことにからめ、「私たちはこのX-1の遺産を受け継ぎ、実際に乗客を乗せて飛行する日を目指し、この静かな超音速機の開発に望みます。このイニシアティヴで、NASAは飛行をより環境にやさしく、安全で、静かなものにするため努力を続けます」と語った。○超音速旅客機を復活を目指して現在、乗客を乗せて各地の空港を結ぶ旅客機としての超音速機は存在しない。1970年代に英国とフランスが「コンコルド」を共同開発し、最大マッハ2の速度で運航されていた。しかし、陸上を飛行する際にソニック・ブームが問題となり、海上でしか超音速飛行が認められなかった。また航続距離も短く、大西洋横断飛行を行うのがやっとであるなど、さまざまな問題を抱えていた。その後、2000年に起きた墜落事故の影響もあり、2003年に運航を終了している。コンコルドと並行し、米国などでも超音速旅客機の開発計画はあったが、騒音や燃費といった技術的な問題や、オイルショックの発生、そして世間がジャンボジェット機のような、低速ながら多くの乗客を乗せ、長距離を飛行できる旅客機を求めたことがなどがあり、どれも実現しなかった。しかし、移動時間を大幅に節約できることから、超音速旅客機を望む声は根強くあり、最近では米国のアエリオンという会社が、小型のビジネスジェット機クラスの超音速機の開発を行っている。またNASAなども基礎研究を続けており、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)も「低ソニックブーム設計概念実証プロジェクト」を実施し、コンピューターを使ったシミュレーションや模型を使った飛行試験を行うなど、超音速旅客機の復活に向けた研究開発が続けられている。【参考】・NASA Begins Work to Build a Quieter Supersonic Passenger Jet | NASA・New Aviation Horizons Press Conference | NASA・Quiet Supersonic X-plane To Be Designed - YouTube
2016年03月07日米航空宇宙局(NASA)は1月14日(現地時間)、国際宇宙ステーション(ISS)への物資の補給を民間企業に任せる、新しい計画「第2期商業補給サーヴィシズ」(CRS-2)の契約先を発表した。選ばれたのはオービタルATK、シエラ・ネヴァダ、スペースXの3社で、このうちオービタルATKとスペースXは同様の契約の第1期でも選ばれ、現在も補給物資の輸送を担っており、実質の契約延長となった。一方のシエラ・ネヴァダは今回が初採用となり、小さな翼をもつ、小型のスペース・シャトルのような補給機の開発を目指す。3社は2019年の後半から、ISSの運用が終了する2024年まで、それぞれが開発した補給船を使い、ISSへ向けて生活必需品や実験機器などの補給物資を、それぞれ最低6回運ぶ。○第2期商業補給サーヴィシズ(CRS-2)ISSへの水や食料、酸素、ステーションの部品や実験機器などの補給物資の輸送は、かつては米国やロシアなどの各国の宇宙機関が開発した宇宙船や補給船が担っていた。NASAは2000年代に、コストの削減と宇宙産業の振興を目的に、民間企業に補助金を出し、ロケットや補給船、宇宙船を開発させた上で、補給任務を担わせる計画を立ち上げた。そして2008年にスペースXとオービタルATK(当時はオービタル・サイエンシズ)の2社を選定し、その後両社と物資補給を任せる契約を結んだ。この契約は「第1期商業補給サーヴィシズ」(CRS-1)と呼ばれ、2012年から実際の補給ミッションが開始。2016年までにスペースXが12回、オービタルATKが8回の、計20回のミッションを行うこととなっている。そして2017年以降の補給については、また新たに委託先を選定、契約が結ばれることとされ、2014年2月に「第2期商業補給サーヴィシズ」(CRS-2)の計画が立ち上げられ、米国内の航空宇宙企業に提案を呼びかけた。CRS-2には、CRS-1に引き続きスペースXとオービタルATKが名乗りを挙げたほか、シエラ・ネヴァダ、ボーイング、ロッキード・マーティンも提案を出し、NASAは審査を続けていた。CRS-2の実施期間は2019年から2024年までで、今回選ばれた3社はこの間、1年あたり最低1回、合計で最低6回の補給を行うことになる。なお、CRS-2の選定が約1年近く遅れたため、CRS-1の終了時期とCRS-2の開始時期との間に空白が生じてしまうことになったが、NASAはすでにスペースXとの間で、追加で補給を行う契約を結んでいる。○シエラ・ネヴァダの補給船は小型シャトル型今回のCRS-2契約で選ばれた3社のうち、スペースXとオービタルATKはCRS-1でも選ばれ、その資金でスペースXは「ファルコン9」ロケットと「ドラゴン」補給船を、オービタルATKは「アンタリーズ」ロケットと「シグナス」補給船を開発し、現在も補給物資の輸送を担っている。ドラゴンは円錐台の形をした補給船で、大気圏への再突入能力をもち、ISSで発生した成果物を地球に持ち帰ることができる。シグナスは再突入能力はもたないが、ドラゴンより広い内部をもつ。一方、今回が初採用となったシエラ・ネヴァダは、小さな翼をもつ有翼の補給船「ドリーム・チェイサー」で輸送を行う。打ち上げは米国の「アトラスV」ロケットの他、欧州の「アリアン5」ロケットなどでも可能とされる。主翼は折り畳み式になっており、打ち上げ時には折り畳んだ状態で、ロケットのフェアリング内に格納される。帰還時にはその翼を使って滑空飛行し、滑走路に着陸することができる。ドリーム・チェイサーはもともと宇宙飛行士を運ぶ有人宇宙船として開発されていたが、NASAの契約から落選。その後、無人の輸送機型の開発を新たに始め、今回のCRS-2に提案していた。【参考】・NASA Awards International Space Station Cargo Transport Contracts | NASA・NASA Selects Orbital ATK for New 8-Year Contract to Deliver Cargo to the International Space Station・NASA Selects Sierra Nevada Corporation’s Dream Cha... | SNC | Sierra Nevada Corporation
2016年01月15日アメリカ航空宇宙局(NASA)はこのほど、無人探査機「New Horizons」から送られてきた冥王星の画像を分析した結果、「氷の火山」とみられる地形が2つ見つかったと発表した。NASAによれば、この2つの「氷の火山」は両方とも直径が数十kmで、高さは1つが約6km、もう一方が約3kmだという。地球の火山と同様に山頂にくぼみがあるが、「氷の火山」からは水の氷や窒素、アンモニア、メタンなどが噴出していたと考えられており、研究グループは「冥王星に火山があることが証明されれば、地質や大気の進化に関する重要な手がかかりとなる」としている。
2015年11月12日アメリカ航空宇宙局(NASA)は10月16日、土星の衛星「エンケラドス」の北極周辺の画像を公開した。今回公開された画像は探査機「カッシーニ」が10月14日に上空約6000kmから撮影したもの。探査機「ボイジャー」が撮影したより低解像度の画像から、エンケラドスの北極周辺には多数のクレーターが存在していると考えられていたが、「カッシーニ」が撮影した今回の画像によって、クレーターが多数存在するだけでなく亀裂が縦横に走っていることがわかった。今後、「カッシーニ」は10月28日に「エンケラドス」の南極周辺に約50kmまで接近し、地下から噴出している海水のサンプルを採取する予定。
2015年10月19日米国航空宇宙局(NASA)は9月28日(米国時間)、火星に現在も液体としての水が存在し、流れている証拠を発見したと発表した。同成果は、NASAやジョージア工科大学などで構成される研究グループによるもの。詳細は科学誌「Nature Geoscience」に掲載された。これまでの研究から、火星の地表の下には氷が存在していることはわかっていたが、今回の研究では、Mars Reconnaissance Orbiter(MRO)に搭載されたカメラ「High Resolution Imaging Science Experiment(HiRISE)」や分光計「Compact Reconnaissance Imaging Spectrometer for Mars(CRISM)」などを用いて観測を実施。火星の地表の傾斜部に周期的に表れる黒い筋状の地形「recurring slope lineae(RSL)」が、暖かい季節(-23℃)になると発生し、寒い季節に入ると消滅すること、ならびにそのRSL部より、マグネシウム過塩素酸塩、マグネシウム塩素酸塩、およびナトリウム過塩素酸塩といった混合物(水和塩)が確認されたという。いくつかの過塩素酸塩は、-70℃でも液体のままであることが知られており、こうしたことから研究グループでは、暖かい季節にそれらが塩水となって地表に現れ、RSLを形成したと考えられるに至ったとしている。
2015年09月29日アメリカ航空宇宙局(NASA)は9月16日(現地時間)、土星探査機「カッシーニ」の観測データを解析した結果、土星の衛星「エンケラドス」を覆う氷の下に、衛星全体に広がる海が存在していることがわかったと発表した。「エンケラドス」ではかねてより一部の地域に海があると考えられており、カッシーニが観測した重力データにより海が衛星全体に広がっていることが示唆されていた。今回の研究では、7年分の観測データを解析することで、エンケラドスが完全な球体ではないため、前後に揺れながら土星を周回していることを突き止めた。地表とコアがしっかりとつながっていればこの前後運動はもっと小さくなるはずであるため、地表とコアの間に液体の層があると結論付けられた。
2015年09月16日アメリカ航空宇宙局(NASA)は9月11日(現地時間)、無人探査機「New Horizons」が7月に撮影した冥王星の画像を公開した。同画像から冥王星に砂丘と思われるようなエリアや、窒素などが凍った氷の平原、いくつものクレーターが存在するなど、同惑星が多様な地形を有することがわかった。特に、冥王星の大気は非常に薄いため、風によって形成される砂丘のような地形が発見されたことは研究者にとって驚きだったようで、同研究グループは「昔の冥王星が今よりも厚い大気を持っていたか、我々が発見できていない事象によるものだ」とコメントしている。
2015年09月11日アメリカ航空宇宙局(NASA)は7月14日(現地時間)、無人探査機「New Horizons」が冥王星へ最接近し、観測に成功したと発表した。同探査機と冥王星の距離は約1万2472kmで、これはニューヨークからインド・ムンバイまでの距離に相当する。New Horizonsは2006年1月に打ち上げられて以来、9年半かけて約49億kmを飛行し冥王星に到着。打ち上げ時に想定していた到着時間との誤差はわずか1分だったという。最接近後、同探査機は「観測モード」に入ったため地球との通信が行われていなかったが、その後、観測の成功が確認された。New Horizonsの観測データは今後、16カ月かけて地球へと送られてくる予定だ。
2015年07月15日米航空宇宙局(NASA)は米国時間2015年6月8日、将来の火星探査機の着陸技術の試験機「LDSD」の、2回目となる飛行試験を実施した。これまでより大型の探査機を火星に着陸させるには、今までよりも大型のパラシュートや、まったく新しい減速装置が必要となる。LDSDはそうした技術の実証試験を行うために開発された。LDSDは約1年前の2014年6月28日に初の試験を行ったが、パラシュートの展開に失敗し、完璧とはいえない結果に終わっていた。今回はその雪辱戦となったが、今回もパラシュートの展開に失敗し、残念な結果となってしまった。第1回ではLDSDの概要について紹介した。今回は、2015年6月8日に実施された第2回の試験の顛末を見ていきたい。○雪辱に向けて2014年の試験はやや残念な結果に終わったが、米航空宇宙局(NASA)は2回目の試験に向けて、LDSDにいくつかの改良を加えた。まず、機体の側面から膨らむように展開される減速装置の「SIAD-R」(Supersonic Inflatable Aerodynamic Decelerator)は、2014年の試験で成功したことから、今回は新たに一回り大きな「SIAD-E」が搭載された。SIAD-Rの展開時の大きさは直径6mだったが、SIAD-Eは8mとなっており、より大きな減速効果が期待された。また展開方法も、SIAD-Rはガスを注入して膨らませる方式だったが、SIAD-Eはラム圧(空気抵抗の力を利用した圧力)を使って膨らませる方法を採用している。そして最大の違いは、2014年の試験で展開直後に破れてしまったマンモス・パラシュートだ。2014年の試験で使われたものは、パラシュートの頂点から布が放射状に広がる「ディスクセイル」と呼ばれる構造をしていたが、2015年の試験では「リングセイル」と呼ばれる、直径の異なるドーナツ状の布が同心円状に広がる構造に改良された。また強靭な繊維としておなじみのケヴラーもより多くパラシュートに編み込まれ、強度も増している。○Oh, Chute!第2回試験の実施日は2015年6月2日から12日の間に設定された。場所は前回と同じ、ハワイのカウアイ島にある米海軍が保有する太平洋ミサイル試射場が選ばれた。着水海域の天候不良で延期を繰り返したが、現地時間2015年6月8日7時45分(日本時間2015年6月9日2時45分)、ついにLDSDを積んだ気球が上空に向けて放たれた。気球は約2時間20分をかけて、高度約36kmまで上昇し、LDSDを分離した。直後、LDSDは機体を安定させるため、側面に装備された小さなロケット・モーターが噴射され回転をはじめた。さらにその直後、機体の下部に装備されたロケット・モーターに点火され、約1分をかけて高度約55kmまで一気に上昇した。最大速度はマッハ4にも達した。ロケット・モーターの燃焼が終わり、弾道軌道の頂点に差し掛かったところでSIAD-Eの展開が行われた。展開は成功し、降下する過程でマッハ2.4まで機体を減速させることに成功した。そして機体の上部から、折り畳まれた状態のパラシュートが、機体の進行方向の反対側へと引き出された。試験飛行にかかわる科学者や技術者をはじめ、NASA TVを通じて世界中の人々が見守る中、巨大パラシュートが開いた。しかし、パラシュートは一瞬で破れた。それはまるで2014年の試験の再現のようだった。映像を観察していた科学者のひとりが「Oh, Chute!」と思わず声を上げた。LDSDはそのまま高速で降下を続け、太平洋上に落下した。○実験は成功、2016年夏に再々挑戦試験から1日が経った米国時間6月10日午後(日本時間11日未明)、NASAは記者会見を開いた。NASAは、パラシュートの失敗にもかかわらず、実験としては成功と発表した。LDSD計画のプロジェクト・マネージャーを務めるマーク・アドラー(Mark Adler)氏は「実験としては成功だったといえる。ただ、パラシュートが過大な膨脹に耐えることができなかったことは明らかだ」と語った。「どのような科学実験でもそうだが、実験を行うことができ、データが得られ、またそこから何らかの結論が得られるのであれば、それは成功である」。またNASAの宇宙技術ミッション局の責任者を務めるスティーヴ・ジョージック(Steve Jurczyk)氏も「私たちがレコーダーやメモリーからデータを取り出すことができれば、実験チームとしては今回の飛行における成功基準を満たしたと考える」と語った。また記者会見では、海上に落下したLDSDの機体が回収でき、高解像度の映像データを含む、多くの重要なデータが取り出せたことが明らかにされ、これによりパラシュートのより一層の改良に役立つと明言された。パラシュートの失敗原因については、現段階ではまだ調査中のため多くが語られることはなかったが、今回の実験の主任研究員を務めるイアン・クラーク(Ian Clark)氏は「暫定的なデータを見る限りでは、パラシュートは全開か、あるいはほぼ全開まで開いたことを示している。そこで抗力が大きくなった結果、破れたようだ」と語っている。「昨年は展開が始まってすぐに破れてしまったが、今年は完全に開くまで、パラシュートはほぼ無傷だったように見える。またより大きな抗力が生成されたことも確認できた。この2点はプラスの成果だ」。また会見では、将来の火星探査にとって、この新技術は必ず必要なものであるとも語られた。ジョージック氏によると「この新技術は、5t級の探査機を火星表面に降ろすことが可能だ」という。これまで火星に着陸した最も大きな探査機は「キュリオシティ」で、質量は約1tだった。つまりその5倍の質量の探査機を着陸させることが可能になるわけだ。さらにこの新技術を使うことで着陸精度も上げられるため、火星の山岳地帯など、これまでは探査機の着陸が困難だった地域にも降ろすことも可能になるという。また、有人火星探査では、着陸船はおよそ20tにもなることが予想されている。ジョージック氏は「有人着陸では、たとえばSIADのような膨張式の減速装置や、パラシュート、ロケットによる逆噴射といった、さまざまな技術の組み合わせが使われることになるだろう」と語った。なお、2016年の夏には、3回目となる試験飛行の実施が予定されている。これは今回の試験の結果にかかわらず、あらかじめ計画されていたことだ。アドラー氏によると「NASAとしては、それぞれの減速技術(SIADやパラシュートなど)について、実際の火星探査機に採用する前に、最低2回は試験に成功しなければならないとしている。SIADについてはそのハードルをクリアした。パラシュートについては、NASAは4回目の試験までにクリアすることを見込んでいる」と述べた。はたして3度目の正直となるか、来年の試験飛行に期待したい。
2015年06月11日米航空宇宙局(NASA)は米国時間2015年6月8日、将来の火星探査機の着陸技術の試験機「LDSD」の、2回目となる飛行試験を実施した。これまでより大型の探査機を火星に着陸させるには、今までよりも大型のパラシュートや、まったく新しい減速装置が必要となる。LDSDはそうした技術の実証試験を行うために開発された。LDSDは約1年前の2014年6月28日に初の試験を行ったが、パラシュートの展開に失敗し、完璧とはいえない結果に終わっていた。今回はその雪辱戦となったが、今回もパラシュートの展開に失敗し、残念な結果となってしまった。今回はLDSDの概要から今回の試験の顛末を、2回に分けて見ていきたい。○低密度超音速減速装置LDSDはLow Density Supersonic Deceleratorの頭文字から取られている。直訳すると「低密度超音速減速装置」、少し意訳すると「低密度の大気の中で、超音速のスピードから機体を減速させる装置」とでもなろうか。この低密度の大気というのは、火星の大気のことを指している。火星の大気は地球のそれと比べるととても希薄で約1/100程度、火星地表の気圧は地球の高度30km付近の成層圏の気圧と同じぐらいしかない。一方、火星の地表に探査機を着陸させるためには、パラシュートを使って減速しなければならない。実際、これまで火星に着陸した数多の探査機はみな、パラシュートを使って減速してきた。たとえばNASAは、1976年に火星着陸に成功した探査機「ヴァイキング」から、「マーズ・パスファインダー」や「マーズ・エクスプロレイション・ローヴァー」、「フィーニクス」、そして最新の「キュリオシティ」に至るまで、パラシュートの設計をほとんど変えずに使用し続けている。しかし、このヴァイキング由来のパラシュート技術は、能力的にキュリオシティぐらいの規模の探査機までにしか使うことができない。将来的に、今までより大型の探査機を着陸させようとした場合、あるいは有人火星探査を行おうとするならなおさら、これまで以上に大型の新しいパラシュートか、もしくはまったく新しい技術を使わなければ、十分に減速させることができない。希薄な大気の中を超音速で飛ぶ機体をどうやって減速させるのか。LDSDはその技術を試すために開発された。もちろん火星で試験するわけにはいかないので、試験場所は地球の成層圏が選ばれた。地球の成層圏が火星の地表近くの大気と似ているなら、そこで試験ができるではないか、という理屈だ。○NASAの空飛ぶ円盤LDSDはハンバーガーのような円盤状の本体を持ち、その見た目から「空飛ぶ円盤」などと呼ばれる。NASA自身も「flying saucer」と呼んでいるほどだ。この円盤部分の直径は4.7mで、内部には2種類の減速装置が搭載されている。また機体の下部には固体ロケット・モーターが装備されている。これらすべて含めた質量は3088kgになる。2種類の減速装置のうち、ひとつは「SIAD」(Supersonic Inflatable Aerodynamic Decelerator)と呼ばれる装置で、まるでライオンのたてがみのように、LDSDの側面からガスで膨らませる風船が飛び出す仕組みになっている。これにより大気にぶつかる面の表面積が大きくなるため、より大きな抵抗を受けることで減速しやすくなるわけだ。SIADにはSIAD-RとSIAD-Eという2種類があり、SIAD-Rの展開時にはLDSDの直径は6mに、SIAD-Eはさらに大きく8mにもなる。2014年の試験で使われたのはSIAD-R、今回の2015年の試験で使われたのはSIAD-Eだ。そしてもうひとつが、直径30mを超える巨大なパラシュートだ。ヴァイキングやキュリオシティの着陸時に使われたパラシュートの直径は約15mだったので、実に4倍もの面積にもなる。NASAでは「マンモス・パラシュート」などとも呼ばれていいる。SIADとマンモス・パラシュートは、2012年から2014年にかけて、風洞試験や、ロケット・モーターで加速する列車に搭載しての試験などが行われた。そして良好な結果が得られたことから、いよいよ実際に飛行試験が行われることになった。LDSDはまず、気球を使って高度36kmの上空まで運ばれる。そして気球から分離された後、小型のロケット・モーターで機体を回転させ、コマのように安定させる。続いて下部に装備している固体ロケットに点火し、一気に高度55km、成層圏のほぼ上端まで駆け上がる。速度は最大でマッハ4にも達する。試験はここからが本番だ。まずSIADを展開してマッハ2.5ほどにまで速度を落としたのち、巨大なパラシュートが展開される。そしてゆっくりと太平洋上に着水する。SIADとパラシュートの展開と、それらによる減速が実証できれば、この試験は成功となる。○2014年の試験LDSDの最初の試験は、今から約1年前の2014年6月28日、ハワイのカウアイ島にある米海軍が保有する太平洋ミサイル試射場を借りて行われた。現地時間8時45分(日本時間29日3時45分)にLDSDを吊るした気球が放出され、2時間20分後に高度37kmに到達した。そしてLDSDは気球から分離され、ロケット・モーターに点火し、目標の高度55kmに到達した。そしてSIAD-Rの展開に成功、LDSDはマッハ2.5まで速度を落とし、続いてパラシュートの展開が始まった。一瞬無事に開いたかに見えたが、しかし直後、無残にも引き裂かれるように破れてしまった。LDSDはそのまま太平洋上に落下したが、機体や内部の記録装置などはほぼ無傷で回収でき、次の試験に向けた改良に役立てられることになった。またNASAでは、初の飛行で貴重なデータが多数得られたことで、ミッション全体としては成功だったと発表している。とはいえ、パラシュートの展開ができなくては、実際の火星探査機に使うことはできない。NASAではパラシュートを中心に改良を加え、2015年の中ごろを目処に2回目の試験を行うこととした。(続く)
2015年06月10日アメリカ航空宇宙局(NASA)は5月26日(現地時間)、木星の第2衛星・エウロパに向けて2020年代に打ち上げる予定の探査機の開発を開始したと発表した。同探査機はエウロパの表面を覆う氷の下に、生命が存在しうる海が存在するかどうかを調べることを目的としている。エウロパの海は地球の倍以上の海水を保持していると目されており、潮汐加熱など生命の発生に必要な条件が揃っている可能性がある。探査機にはカメラや温度計のほか、大気中の微小粒子を検知する装置などが搭載され、3年間にわたり木星を周回し、エウロパのフライバイ観測を実施する計画となっている。
2015年05月27日アメリカ航空宇宙局(NASA)は4月30日、探査機「New Horizons」が撮影した冥王星の画像を公開した。公開された画像は今月中旬に冥王星から1億1300万kmから「New Horizons」に撮影されたもの。画像に映る冥王星には明るい部分と暗い部分があり、このうち明るい部分は凍結した窒素分子の氷のようなもので覆われた極冠である可能性があるという。「New Horizons」は7月には冥王星から1万2500kmの距離まで接近し冥王星の表面を撮影する予定となっており、研究グループは「『New Horizons』のデータによって謎に包まれた冥王星について詳しく知ることができるかもしれない」とコメントしている。
2015年04月30日ボーイングは3月18日、TUIグループとアメリカ航空宇宙局(NASA)が協力した、757を用いた数カ月におよぶecoDemonstratorプログラムの始動を発表した。ecoDemonstrator 757の飛行試験は、騒音や炭素排出量を削減する新技術を評価し、商業飛行の効率化を目指して実施する。飛行試験には空気力学の観点から効率化を狙うテストプログラムが組まれており、燃費の向上とともに炭素排出量削減につなげることができるという。具体的には、左翼では自然層流の環境に対する影響を低減させ、右翼では衝突した虫を除去するコーティングを施す。そして垂直尾翼では、空気の流れを改善させることで燃費効率を上げる実験を行う。この実験の結果によって、将来的には垂直尾翼の小型化も可能になるという。なお、ボーイングは2015年後半にも追加のテスト項目を発表するという。
2015年03月19日アメリカ航空宇宙局(NASA)は3月12日、木星の衛星ガニメデの地下に地球の海よりも多く水を有する海が存在すると発表した。ガニメデは太陽系で最も大きい衛星で、独自の磁場を持つため、オーロラが発生する。研究グループは今回、ガニメデのオーロラの"ゆらぎ"をハッブル宇宙望遠鏡を用いて観測し、地下海の存在を突き止めた。研究グループは「オーロラは磁場にコントロールされているため、オーロラを観測すれば磁場について知ることができる。磁場について知ることができれば、ガニメデの内部がどうなっているのわかると考えた」と説明した。推定によるとガニメデの地下海は深さ100km(地球の海のおよそ10倍の深さ)で、厚さ150kmの氷に覆われているという。研究グループは「今回の成果は地球以外に生命が存在する可能性をさらに広げるものだ」とコメントした。
2015年03月13日アメリカ航空宇宙局(NASA)は3月5日、約43億年前の火星には少なくとも2千万km3の水が存在していたと発表した。同成果はNASAの科学者であるGeronimo Villanueva氏らによるもので、3月5日付け(現地時間)の米科学誌「Science」に掲載された。研究では、チリにあるヨーロッパ南天天文台のVery Large Telescope、ハワイにあるW・M・ケック天文台などの観測施設を用いて、水(H2O)と重水(HDO)を測定し、「今までに大気中からどのくらい水が失われたか」という観点から太古の火星に存在した水の量を計算。その結果、約43億年前には約137mの深さで火星全てを覆うことのできる水量があり、現在の地表状態から、北半球に全表面積の19%を覆う海があったと推定した。同研究グループは今回の結果について「今まで考えられていたよりも長い期間、火星が生命が生存可能な環境であったことを示唆している」とコメントした。
2015年03月06日アメリカ航空宇宙局(NASA)は3月2日、2007年に打ち上げられた探査機「Dawn」が3月6日に準惑星ケレスの周回軌道に入ると発表した。ケレスは1801年にイタリアの天文学者が発見した、平均直径が950kmの準惑星で、火星と木星の間にある小惑星帯に位置している。全体質量の25%が水で構成されていると推定されており、ケレスのような天体によって地球に水がもたらされた可能性もある。「Dawn」は2014年12月にケレスへの最終アプローチを開始し、1月25日から同准惑星を撮影した画像を地球へ届けている。NASAの研究者は「Dawnから送られてくるデータは、太陽系がどのように形成されたかを理解する上で非常に役立つだろう」とのコメントを発表した。
2015年03月03日アメリカ航空宇宙局(NASA)はこのほど、今年に実施される第45次国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在ミッションのポスターを公開した。ポスターは、映画『スターウォーズ』をモチーフに、日本人の油井亀美也宇宙飛行士を含む6人の宇宙飛行士が「ジェダイの騎士」に扮している。第45次ISS長期滞在クルーは、第43次長期滞在からクルーを務めるスコット・ケリー宇宙飛行士とミカエル・コニエンコ宇宙飛行士、第44次長期滞在からクルーを務めるオレッグ・コノネンコ宇宙飛行士、油井宇宙飛行士、チェル・リングリン宇宙飛行士、第45次長期滞在からクルーを務めるセルゲイ・ヴォルコフ宇宙飛行士の計6名。油井宇宙飛行士らが搭乗する「ソユーズTMA-17M宇宙船」は2015年5月に、ヴォルコフ宇宙飛行士が搭乗する「ソユーズTMA-18M宇宙船」は同年10月に打ち上げられる予定。10月の打ち上げ時には歌手のサラ・ブライトマンも旅行者として参加し、短期で滞在する予定となっている。NASAは宇宙飛行に対する認知度を高めるため活動の一環として、ISS長期滞在クルーをポスターという形で紹介している。そのポスターは、映画をモチーフにしたものが多く、これまで『マトリックス』『スター・トレック』『パイレーツ・オブ・カリビアン』を模したポスターが公開されている。
2015年02月13日