アイドルグループ・NEWSの加藤シゲアキが主演を務める舞台『モダンボーイズ』が、4月3日より上演されることが24日、明らかになった。NEWSとしてのグループ活動だけでなく、作家としても活動し、昨年発表した『オルタネート』は、第164回直木賞、2021年本屋大賞にノミネートされるなど、多彩な活躍を見せる加藤。舞台には2017年に東京グローブ座にて上演された『グリーンマイル』以来、約 3 年半ぶりの出演となる。今回加藤が挑むのは、1994年に木村拓哉主演で、都政施行50周年記念公演として上演された、幻の名作ともいわれる青春群像劇『モダンボーイズ』。舞台は日中戦争直前、浅草のレビュー小屋。プロレタリア革命を志す学生で、ひょんなことから浅草エフリィという芸名でレビューの人気者となった矢萩奏が、小屋の座付き作家であった菊谷栄と出会ったことにより、生きる居場所を見つけ、自分にしかできない革命を見出していく物語だ。かつて事務所の大先輩である木村拓哉も演じた矢萩を、加藤が2021年のいま、どのように解釈し、どのように演じるのか。今作の演出を手掛けるのは、一色隆司氏。NHKにて、『精霊の守り人』シリーズ第三部や、『麒麟がくる』などの演出を務める傍ら、2016年にシアタートラムにて上演された『令嬢と召使』で舞台初演出。その後、2018年には『人形の家』を、2020年には宮崎駿原作『最貧前線』を演出し脚光を浴びた。今回は27年前に上演された名作『洒落男たち~モダンボーイズ』を、新たな演出で上演する。加藤は「『モダンボーイズ』の台本を拝読して、今こそ上演されるべき作品だと感じました。昭和初期の激動の時代、海外の文化の影響が思想にも娯楽にも現れる反面、その2つが衝突してしまう頃。検閲によって思うような作品を作れない、意のままに舞台を上演できないというのは、令和三年になった今、状況は違えど重なるところがあります」とコメント。「社会を良くするのは思想か娯楽か。人としての豊かさはどこにあるのか。そして、自分らしく生きるとは何か。レビューというエンターテインメントに生きた人々の息遣いと熱狂と興奮を楽しんで頂けるよう、私が演じる矢萩奏のように、私自身も情熱をもって演じ切りたいと思います」と意気込んでいる。舞台『モダンボーイズ』の東京公演は4月3日~16日に新国立劇場 中劇場にて、大阪公演は4月28日~30日にCOOL JAPAN OSAKA WWホールにて上演。
2021年01月25日「第164回芥川賞・直木賞」(日本文学振興会主催)の選考会が1月20日に都内で開かれ、直木賞には西條奈加氏(56)の「心淋し川」が決定。人気グループ・NEWSの加藤シゲアキ(33)は「オルタネート」が候補作となっていたが、受賞を逃した。加藤の作品は、高校生限定のマッチングアプリを通じて運命が交錯する物語。各スポーツ紙によると加藤の作品は候補6作のうち、最終投票の4作に残っていたという。また直木賞の選考委員を務めた北方謙三氏(73)は「『加藤シゲアキに直木賞を受賞させよう』という機運をまとった意思は、2、3あった。私もその1人」とした上で、「表現をバッと突き抜けて、深いところにドーンと入っていく。そういうような小説を書いていただきたい。もう1作くらい待ってみようと」と次作に期待を寄せたという。「加藤さんの作品は今回、初めて候補作となりました。そこですぐに直木賞を受賞するのは至難の業。たとえば昨年に『少年と犬』で受賞した馳星周さんは初めて候補に選ばれてから23年目、7回目でやっと受賞していました。ただ今回は候補者がいずれも初候補ばかりだったので、ある意味チャンスではありました。ただ快挙は逃したものの、話題になったことは間違いありません。作品の売り上げを大きく伸ばしそうです」(出版関係者)■「本屋大賞」の候補作にもノミネート21日には全国の書店員が最も売りたい本を投票して選ぶ「2021年本屋大賞」の候補10作が発表され、ここでも加藤の「オルタネート」がノミネートされた。大賞は4月上旬に決定するが、すでに明るい未来が予想されるという。「本屋大賞は04年からスタート。『博士の愛した数式』『東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~』『海賊とよばれた男』など、映像化された対象作品はことごとくヒットしています。大賞に選ばれなかったノミネート作も『教場』『君の膵臓をたべたい』『罪の声』などが映像化され、ヒットしています。加藤さんの作品は当然、テレビ局と映画会社で映像化権の争奪戦が繰り広げられることになるでしょう。また今後しばらくは、作家としての仕事依頼が殺到することになりそうです」(芸能関係者)
2021年01月23日2度目となる緊急事態宣言が発令され、またも自由気ままに外出もできなくなる日々に。人と会う機会が激減したことで、ファッションへのモチベーションが下がった人も少なくないだろう。そんななかでも一際存在感を放ちながら街に繰り出す芸能人の数々を本誌は目撃してきた。多くの楽しみが奪われた今こそ、改めて個性的な私服姿を振り返りたい――。■浜崎あゆみの肌見せオフショル妊婦姿昨年10月に突如、第2子妊娠を発表した浜崎あゆみ(42)。19年末の第1子出産から1年弱での発表だけに多くの人を驚かせた。ほとんど人前に姿を現さず妊婦姿を見せない浜崎だが、本誌はなんと目撃していた。昨年6月、麦わら帽子に大きく肩を出した真っ黒なワンピース姿で都内の路上に現れた浜崎。露出された肩にはタトゥーが刻まれており、お腹はこころなしかふっくらしていた。スタッフが丁重にエスコートしながら車に乗り込んだ浜崎は、そのままどこかへと消えていった――。■堺雅人はポロシャツでベビーカーを…空前絶後の大ヒットを記録したドラマ『半沢直樹』(TBS系)。最大の立役者が、主役を務めた堺雅人(47)だ。プライベートでは菅野美穂(43)と13年に結婚し、2人の子宝に恵まれた。バラエティ番組でもあまり私生活について明かさない堺だが、『半沢』撮影真っ只中の昨7月にベビーカーを押す姿を目撃。ポロシャツを軽やかにまとい、真剣な眼差しで育児に励むその姿は、半沢そのものだった。■お祭り男・宮川大輔の意外な私服コロナ禍の煽りを大きく受けた番組の一つが、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)。大掛かりな海外ロケが好評だった同番組の人気企画が『お祭り男』だ。宮川が世界各地の様々なお祭りに参加する同企画だが、19年に“ヤラセ疑惑”が報じられ企画休止の憂き目に。昨年3月には無事復活するも、コロナ禍で海外撮影ができないという苦境に。昨年4月、緊急事態宣言中に歯がゆい思いを噛み締めながら家族と昼食に出かける宮川の姿を目撃。“法被”を脱いだお祭り男の私服は、プリントのスウェットとチェックのボトムスという派手なものだった。■大胆胸元見せツナギで闊歩する米倉涼子多くの芸能人が長年伴走した事務所からの独立を発表した2020年。とりわけ、大きな話題となったのが昨年3月を持ってオスカープロモーションから退社した米倉涼子(45)だ。独立後もNetflixでの主演ドラマが決定するなど、順調な米倉は私服にもその“自信”が表れていた。昨年7月上旬に都内の路上で米倉を本誌は発見。大きく胸元があいたツナギ風の私服に身を包んで闊歩するその姿は、まるで“大門未知子のオフ”のようだった。■手越祐也はド派手私服で直撃に堂々対応米倉同様、衝撃の独立劇となったのが今年6月にジャニーズ事務所からの退所を発表した元NEWSの手越祐也(33)。主にYouTuberとして破竹の勢いを見せ、その収入は年収4億円近くになるとも言われている。そんな絶好調な手越に昨年10月、本誌は直撃取材を敢行。シルバーの髪にサングラス、ピンク色のTシャツとド派手な装いで、突然の取材にも快く応じてくれた。“スター”は私服からすでに輝いていた。■浅野忠信はチェックマスクで17歳年下女優と肩組みデートトリを飾るのは個性派俳優として不動の地位を築いた浅野忠信(47)。14年に交際が発覚した女優・中田クルミ(29)とのドライブデートを昨年9月似目撃!真っ赤なパンツを履いた中田とチェックのマスク姿で肩を組みながら歩く浅野。とても“密”なデート現場であった。
2021年01月23日アイドルグループ・A.B.C-Zの塚田僚一が21日、東京・品川プリンスホテル ステラボールにて、主演舞台「『Mogut』~ハリネズミホテルへようこそ~」東京公演の開幕直前取材&公開ゲネプロに出席。NEWSの加藤シゲアキの長編小説『オルタネート』が直木賞にノミネートされていたことについて言及した。「第164回直木賞」が20日に発表され、加藤は受賞を逃したものの、選考委員の作家・北方謙三氏は「個人的には非常に推したんですよ。青春小説として非常によく書けていると思いました」「とっても惜しかった」などと高く評価した。塚田は「昨日発表ですごいドキドキしていました。シゲのはまだ読んでいないのですが、同世代として、いろんな執筆しているジャニーズはたくさんいますが、ここまで切り開いていったのは本当にすごいことだなと思って、すごく刺激を受けます」とコメント。21日には「2021年本屋大賞」にもノミネートされた『オルタネート』。塚田は「すごいですね! 本屋大賞って、実写になる作品も多いなという印象がある。もし実写が決まって『オルタネート』の中にモグラの役があったら、いつでもいけるんでお願いします!」と、今回の舞台でモグラ役を演じていることからモグラ役での出演をアピール。「モグラの出演はなかったみたいですが、作ってもらいたいですね?」と聞かれると、「はい! ぜひお願いします」とリクエストした。1月15日の大阪公演を皮切りに開幕した「『Mogut』~ハリネズミホテルへようこそ~」は、過去に「ミュチュランガイド」で五つ星を獲得したハリネズミ専用のホテルが舞台。塚田が演じるのは、ハリネズミホテルに泊まりに来たモグラのモグー。自らをラ・モグーと名乗って宿泊客になりすます。塚田は「最初は、4年ぶりということとモグラの役ということで、どうなるんだろうと不安な部分もあったのですが、稽古を積み重ねていくうちに、明日も稽古に行きたいな、やっぱお芝居楽しいなというのを改めて感じて、ステージに立てることはありがたいことだしうれしいことだなと思っています」と喜びを語り、「なんとしても成功させて、『ステージっていいものだな。安心なんだな』と思ってもらえたらいいなと思います。なんとしても成功させます!」と成功を誓った。
2021年01月21日’12年のデビューから7年、ほぼ年1冊のペースで小説を書き続けてきている加藤シゲアキさん(33)。7作目での直木賞ノミネートは出版界のみならず、世の本読みたちを大いに賑わせ、耳目を集めています。加藤さんの作品をお読みになったことがない方は、彼が人気アイドルグループNEWSのメンバーであることから「所詮、ジャニーズが書いているんでしょ?」「直木賞も話題づくりじゃないの?」と、冷めた目で見ているかもしれません。’03年から『女性自身』で書評を担当してきた私は、それはちょっともったいないですよ、と申し上げたい。そこで、彼のデビュー作から候補作品まで一挙に紹介したいと思います。加藤さんはデビュー作『ピンクとグレー』で、現在と過去を混在させながら芸能界という特殊な世界に足を踏み入れた若者たちの闇と光を描きました。“ジャニーズ事務所所属のアイドルが書いた”というだけで明るい青春小説を想像すると裏切られます。作品全体に薄暗く不穏な空気が漂っているからです。筆致や構成など荒削りな面がまだまだ目立ちますが、一般には見えてこない芸能界の状況がつぶさに描かれ、「なるほど」と興味をそそられるシーンが多々あってキラリと光っていました。行間からは著者の「書きたい!」という強烈なエネルギーも伝わってきて、それらがページを繰る推進力になっていました。次はどういう作品を読ませてくれるのだろうと期待が膨らむ一冊です。2作目の『閃光スクランブル』も芸能界、アイドル、パパラッチ、不倫、ストーカー、幻視、大事な人の死……とキャッチーな要素がたくさん盛り込まれています。もう少し絞り込んでよかったのでは、と思う一方で、デビュー作と比べて登場人物の造形に厚みが増し、情景描写が細かく丁寧になり、全体的にブラッシュアップされたように感じました。物語を進めるのは主人公2人の視点で、それらが交互に展開していくことから全体像を把握しやすくなり、前作よりも小説の世界に入っていきやすくなっています。映画や写真、小説などのエッセンスが随所に挟み込まれているのも効果的でした。3作目『Burn.―バーンー』は、子ども時代に別れを告げて大人になっていく男の物語です。孤独だった天才子役のレイジが、ホームレスの徳さんとドラッグクイーンのローズと出会い、擬似家族のような関係を構築していくなかで少しずつ気づきを得て、成長していく姿が紡がれます。この作品でも現在と過去が交差しますが、全2作より物語を進める視点が整理されてディテールも詰められているので、主人公に寄り添いやすくなったと感じました。読後、温かい気持ちになる小説です。4作目『傘を持たない蟻たちは』は初の短編集です。文庫版には単行本未収録の1編を加えた7作品が収録されています。「渋谷サーガ」として知られる前3作は渋谷と芸能界をモチーフにしていました。この作品集では渋谷と芸能界から離れた著者が嫉妬、傲慢、怒り、絶望、懊悩などの感情を掬い上げながら、人間の「性」と「生」を描きます。性描写あり、ファンタジーあり、SFあり、サスペンスありと作品の幅も広がり、著者の筆力が確実に向上していることがわかる一冊です。5作目にあたる『チュベローズで待ってる【AGE22】』『チュベローズで待ってる【AGE32】』は、上下合わせて548ページというサスペンスフルなエンタメ超大作です。上巻ではホスト業界で生き抜きながら就職活動に邁進する主人公・光太が描かれ、下巻ではゲームクリエイターになった光太が10年前に封印した過去を乗り越える姿が描かれます。下巻の設定が近未来なので、著者が考える現在は存在していない新技術が紹介されるのが刺激的。また最後の100ページでは、読み手の想像を遥かに超える展開がこれでもかと繰り広げられ、「えぇっ!」と思わず声が漏れてしまうほど驚きます。アイデア、構成、筆致と全てにおいてこれまでの作品を凌駕しており、一気呵成に読み切りました。アイドルが書いたとは言わせない、という著者の気迫が伝わってくる怪作です。6作目『できることならスティードで』は旅先や日常生活のなかで考えたことを怜悧な文章で綴った、滋味深いエッセイ集です。祖父の死について書いたTrip「岡山」は日本文藝家協会が選ぶ『ベストエッセイ2019』に収録された名作。対象と絶妙な距離を保ちながら編み上げられていく文章には品があり、滑らかさに舌を巻きました。そして直木賞候補になった7作目『オルタネート』は、高校生たちの出会いと別れ、不安と焦り、挫折と成長を描いた群像劇です。いくつものドラマが重なり合う構成もヒリヒリするような心理描写も秀逸です。 ページを捲るにつれて緊張が高まっていき、クライマックスの料理対決は臨場感といい迫力といい圧巻そのもの。読後に立ち上る温かさと清々しさに胸がいっぱいになる作品です。こうしてデビュー作から一気にまとめて全著作を読むと、著者が書くことに対して不断の努力を重ねてきたことが伝わり、その真摯な姿勢に一読者として素直に感銘を受けます。次にどういう世界を見せてくれるのかーー。読書の愉悦に浸りたい私は作家・加藤シゲアキのこれからに期待が膨らむばかりです。ここからは、加藤さんの作品により関心を持ったあなたに向けて、全作品のあらすじをご紹介いたします。2012年デビュー作『ピンクとグレー』KADOKAWA/角川文庫(560円・税別)大阪から横浜に引っ越してきた小学生の大貴は、マンションで同い年の真吾、石川、木本と出会い、意気投合。その後、石川と木本は転校するが、大貴と真吾は中学受験をして同じ私立学校に進学する。高校時代にはバンドを組み、読者モデルもやるなどいつも2人は一緒だった。高校卒業後、2人は同じ事務所に所属し芸能活動を開始。真吾はすぐに認められスターダムを駆け上がっていくのだが、大貴はチャンスを掴むことができず無名のまま。ある日、真吾が勝手に事務所の移籍を決めたことから決裂は決定的になり……。2013年2作目『閃光スクランブル』KADOKAWA/角川文庫(560円・税別)将来を期待されていたカメラマンの巧は、妻子を亡くし写真に興味を失っていた。今は学生時代の同期のアシスタントをしながら、現場で入手した情報をもとにゴシップ写真を撮って写真週刊誌に売る日々。そんな巧に狙われたのが人気アイドルグループのメンバー・アッキーこと伊藤亜希子だった。グループが世代交代の時期に来ていることを察し、自分の存在価値に思い悩んでいた亜希子は大物俳優と不倫中だったのだ。ところが、亜希子が相手を呼び出したホテルの部屋に有名女優である妻が現れ、言い争いになってしまう。ホテルから飛び出した亜希子はさらなるトラブルに巻き込まれてしまい、成り行きから亜希子を庇った巧は彼女を連れて逃げる。2014年3作目『Burn.―バーンー』KADOKAWA/角川文庫(560円・税別)演劇のアカデミー賞といわれる大きな賞を受賞した舞台演出家のレイジには20年前の記憶がほとんどなかった。授賞式の帰り、妊娠中の妻が運転していた車が交通事故に遭い、2人は病院に担ぎ込まれる。そこでレイジは20年前の一時期を共にしたドラッグクイーンのローズと再会し、少しずつ過去を思い出していく。当時、レイジは天才子役として活躍していたが、感情が動くことのない孤独な少年だった。ある日、渋谷の宮下公園で小学校の上級生にいじめられていたところをホームレス・徳さんに救われ、仲良くなる。ローズを紹介したのも徳さんだった。レイジは徳さんから「魂、燃やせよ」と言われ、少しずつ生きる力を獲得していくのだが、渋谷再開発を巡って事件が起こる。2015年4作目『傘を持たない蟻たちは』KADOKAWA/角川文庫(560円・税別)優等生で通っていた美大生の市村は、ある日、橋脚にカラースプレーでグラフィティを描いている女と出会う。彼女は同じ美大に通う学生で天才的な感性の持ち主だった。市村は彼女の魅力に加速度的にハマっていく(染色)。広告代理店で働いていた大西が脱サラの日を迎えた。リサと秘密の社内恋愛をしていた大西は、これからは仕事も恋愛も自由にできると希望に満ちあふれていた。だが、リサを驚かそうと出張先の大阪に向かうと……(Undress)。美鈴の家は祖父が空から降ってきた新生物・イガヌを食べることを許していなかった。だが、彼氏も友人もみな口々にイガヌが美味しいと絶賛する。ある日、美鈴は祖父の目を盗み、イガヌを食べてしまう(イガヌの雨)。ほか4編。2017年5作目上巻『チュベローズで待ってる【AGE22】』扶桑社(1,100円・税別)2015年。就職試験に失敗した大学4年の光太・22歳は、自暴自棄になって新宿の路上で酔い潰れていたところ、カリスマホストの雫にスカウトされる。就職浪人することにしたものの学費や家族の生活費を稼ぐ必要があったため、1年限定で歌舞伎町にある雫がトップを務めるホストクラブ「チュベローズ」で働くことに。競争の激しいホスト業界でのし上がるべく腹を括った光太に、やがて太い指名客・美津子がつく。だが、彼女は光太が最終面接まで残った大手スマホゲームメーカーDDLの幹部で、彼を落とした張本人だった。事情を知った美津子の指導もあり、次の年、光太は数多の試練を乗り越えて無事にDDLの親会社で大手ゲームメーカーAIDAから内定をもらうのだが……。2017年5作目下巻『チュベローズで待ってる【AGE32】』扶桑社(1,200円・税別)2025年。大手ゲームメーカーAIDAのクリエイターとして活躍する光太。誰からも一目置かれる存在になっていたが、大きな喪失感を抱えていた。そんなある日、「チュベローズ」のオーナーが亡くなったという知らせを受け、久しぶりに昔の仲間に会う。その頃、会社では光太が中心的に関わったプロジェクトがNPO法人から抗議を受けるトラブルの対応に苦慮していた。問題を解決するために動いた光太は、10年前の過去と向き合うことになる。2020年6作目『できることならスティードで』朝日新聞出版(1,300円・税別)旅をテーマに綴ったエッセイ15編と掌編小説3編を収録した作品集。キューバ、大阪、ブラジル、ニューヨーク、渋谷、パリなどといった旅先の風景やそこで見聞きしたり考えたりしたこと、あるいは学校に行く意味や死についてなど日常生活のなかで考えたことを怜悧な文章で綴る滋味深い作品ばかり。2020年7作目『オルタネート』新潮社(1,600円・税別)高校生限定のアプリ「オルタネート」が必須の時代の東京。「オルタネート」はユーザーが指定した条件に合わせて相性のいい人を紹介する機能やSNS機能を持つ高校生必須の人気アプリだ。「オルタネート」を使わない円明学園高校3年の蓉は料理部の部長で、ライブ配信される料理コンテスト「ワンポーション」での優勝を目指しパートナーを探していた。同校1年の凪津は母子家庭で育ち、母親に複雑な思いを抱いている「オルタネート」信望者。大阪の高校を中退したため「オルタネート」が使えない尚志は、同校に通うかつてのバンド仲間を探して単身上京し、アーティストが集まるシェアハウスで暮らしていた。高校生たちの心は「オルタネート」を巡って揺れ動き……。(文:品川裕香)
2021年01月19日二宮和也(37)が第1子を授かったと、1月14日に「NEWS ポストセブン」が報じた。二宮と妻のAさんが交際を始めたのは14年の夏ごろ。そして“5年愛”を実らせ、19年11月に結婚を発表していた。そして今回のオメデタ報道に、祝福の声が上がっている。《二宮くん、家事とか頑張ってる感じしたもん、そうゆうことかな。素敵な旦那さんだし、いいパパになるだろうな》《お父さんが二宮さんは強すぎる…》《二宮和也だけは離婚なんてありえない!良いパパになりそうだし》良きパパとしての期待が寄せられているが、二宮に限らずジャニーズタレントは結婚に向いているといえるかもしれない。というのも過去の例を振り返ってみたとき、離婚率が低いのだ。たとえば木村拓哉(48)は00年12月、歌手の工藤静香(50)と結婚を発表。01年5月にCocomi(19)が、03年2月にはKoki,(17)が誕生。そして昨年12月に、結婚20周年を迎えている。V6の井ノ原快彦(44)は07年9月に女優の瀬戸朝香(44)と結婚。10年3月に長男、13年11月に長女が生まれている。こちらは、結婚13周年となる。そして少年隊の東山紀之(54)は10年10月に女優の木村佳乃(44)と結婚。11年11月に長女が、13年5月に次女が誕生している。こちらも結婚10周年である。ほかにもTOKIOの国分太一(46)や城島茂(50)、V6の長野博(48)や岡田准一(40)、森田剛(41)。そして風間俊介(37)や生田斗真(36)が結婚を発表しているが、それぞれ順調なようだ。■晩婚、数々の困難、そしてオンナ心の理解力なぜ、ジャニーズタレントの離婚率は低いのか。スポーツ紙記者は「3つ理由があります」と指摘する。「まず基本的にみなさん晩婚で、30代後半や40代になってから家庭を持っています。アイドルとして活躍しながらも、仕事は当初より落ち着き始めたころ。そのため、腰を据えて結婚できます。またジャニーズタレントの交際には、数々の困難があります。デート中も周囲を気にしなくてはなりませんし、結婚することで一部ファンからバッシングに遭うことも。それを2人して乗り越えることで、結束力も高まる。いわば“戦友”のような状態になるのです」さらには“オンナ心”の理解度の高さも重要だという。「ジャニーズタレントのファンは、多くが女性です。だからプライベートでもパートナーの気持ちを理解して言動することが多く、尊敬の気持ちも忘れません。家事や育児にも積極的ですし、夫婦の齟齬が起こることも少ないようです」(前出・スポーツ紙記者)できることなら、ジャニーズタレントと結婚したい?
2021年01月16日二宮和也(37)が第1子を授かったと、1月13日に「NEWS ポストセブン」が報じた。記事によると、誕生は春頃だという。21年にわたって第一線で活躍し続け、昨年末でいったん休止となった嵐。その嵐から、初めてのパパが!ネットでは、祝福の声が相次いでいる。《今まで忙しかった分、是非休止中に自分の幸せを優先してプライベートを充実させてください》《アイドルからパパに、新たなフェーズに入るニノを楽しみにしたい》《このコロナ禍大変だと思いますが、無事に元気な赤ちゃんが生まれてくるようお祈り申し上げます》13年、「ニノさん」(日本テレビ系)で「姉がいるが、結婚するとは到底思えない」と発言した二宮。続けて、こう話した。「自分の親に孫を見せられるのは、自分かなと考えると、見せたくなってきちゃっている。生きているだけで幸せなんだけど、もう1個うれしいことを乗っけてあげたいってなってきたんです、急に」すると14年5月、のちに妻となるAさんと仕事を通して出会うことに。その夏には交際へと発展した。「パパ願望の強かった二宮さんはAさんの気持ちや年齢をくむにつれ、結婚願望も次第に高まっていきました。18年の夏頃には、周囲に結婚の意思を漏らしていたそうです」(音楽関係者)19年11月に結婚を発表した2人。そしてついにこの春、第1子が誕生すると報じられたのだ。18年12月、本誌が取材で「嵐としての20年間で、大切にしてきたことは?」と訊ねたところ、「関わっている人たちにも家族がいるわけだから、『お父さんはこういうすごいところに関わっているんだ』と言えるようじゃないとね」と返答していた二宮。今度は「お父さんはすごいグループで活躍していたんだ」と、自身が伝える番かもしれない。
2021年01月13日『襟裳岬』や『おふくろさん』などで知られる、歌手の森進一(もり・しんいち)さん。前妻で歌手の森昌子さんとの間に3人の息子がおり、長男と三男は、歌手として活躍しています。そんな森進一さんの息子の活躍や、あまり情報を耳にしない次男についてなど、さまざまな情報をご紹介します。森進一の息子、長男・Takaはバンド『ONE OK ROCK』のボーカル国内外で活躍するバンド『ONE OK ROCK(ワンオクロック)』。ボーカルのTakaさんは森進一さんの長男であることでも知られています。 この投稿をInstagramで見る Taka(@10969taka)がシェアした投稿 また、もともとジャニーズ事務所に所属しており、過去にはアイドルグループ『NEWS』のメンバーだったこともあるTakaさん。2003年に事務所を退所し、2007年には現在のバンド『ONE OK ROCK』としてメジャーデビューしています。その後の『ONE OK ROCK』の活躍は目覚ましく、数々のヒット曲を世に送り出し、海外のフェスにも出演するなど、日本を代表するロックバンドとなりました。そんなお互いに多忙を極める森進一さんとTakaさんですが、現在も定期的に会ってはいるようで、インスタグラムで親子のツーショットを公開したこともあります。 この投稿をInstagramで見る 森進一(@morichan_desu)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る Taka(@10969taka)がシェアした投稿 2017年には、森進一さんのコンサートが父の日に行われたこともあり、Takaさんがメッセージを贈ったことも。ともに音楽の世界で活躍する、森進一さんとTakaさん。今後もその活躍から目が離せません。森進一の息子、三男もバンドマンとして活躍中長男のTakaさんと同じく、森進一さんの三男もまた、バンド『MY FIRST STORY』のボーカル、Hiroとして、音楽の世界で活躍しています。躍動感あふれるメロディと、Hiroさんのハイトーンボイスが魅力の『MY FIRST STORY』。若い世代を中心に人気を集め、デビューから4年で武道館で行われたライブのチケットは、5分で完売したほどです。 この投稿をInstagramで見る Hiro from MY FIRST STORY(@hiro_mfs_official)がシェアした投稿 また、Hiroさんは2021年に、本名である森内寛樹でソロデビューするなど、これまで以上に注目を集めるように。同年1月20日には、ソロデビューアルバムも発売され、YouTubeでは『MY FIRST STORY』のHiroさんとはまた違う、歌声が楽しめます。森内寛樹『アイノカタチ』そんなHiroさんと森進一さんは、2020年11月21日放送のバラエティ番組『まつもtoなかい ~マッチングな夜~』(フジテレビ系)で共演したことがありました。番組内では、森進一さんの代表曲『襟裳岬』をHiroさんが歌うシーンもあり、その歌声にほかの出演者からは絶賛の声が。また、ネット上でも『#Hiro』がトレンド入りするなど、その注目度の高さをうかがわせました。森進一の息子、次男は何をしている人?長男、三男とそろって音楽活動をしている森進一さんの息子。しかし、次男の話題はあまり表に出てきません。というのも、次男だけは芸能活動をしておらず、一般人として生活しているため。しかし、森進一さんの前妻であり、TakaさんやHiroさんの母親である森昌子さんは、2017年に出演したバラエティ番組『チマタの噺』(テレビ東京系)で、次男に関して語ったことがあります。森昌子さんによると、次男は2015年に結婚しており、結婚式には森進一さんのみが出席したとのことでした。番組司会を務める笑福亭鶴瓶さんからは、母親が出席していないことについて驚きの声が出るも、「両親のうち、どちらかが出られたらいいんじゃないですか?」と、あっさりと語った森昌子さん。さっぱりとした親子関係が伝わってくるとともに、森進一さんと次男の間には、いまだに付き合いがあることがうかがえます。次男を除き、両親と同じ道で活躍する長男・Takaさんと三男のHiroさん。2人の知名度が上がるにつれ、親子共演の機会も増えています。森昌子「あんたを殺して、母さんも死ぬ!」 ワンオクTakaを育てた子育て論に拍手!今後、再び親子で共演する機会はあるのか…多くのファンが待ち望んでいます。[文・構成/grape編集部]
2021年01月06日スピッツの新曲「紫の夜を越えて」が、TBS系『NEWS23』の新エンディングテーマに決定し、本日1月4日から初オンエアされることが発表された。今年デビュー30周年を迎えるスピッツだが、報道番組のエンディングテーマを手掛けるのはキャリア初となる。過去のニュース映像を見ながら、楽曲制作を行ったという。うれしいニュース、悲しいニュース、考えさせられるニュース……その日の印象的なニュース映像をスピッツのメロディーに重ねあわせ、一日の終わりに、「今日一日」に思いをめぐらせるひと時をお届けするとのこと。■草野マサムネ コメント毎日当たり前のように夜11時からは『NEWS23』を拝見してきたので、スピッツの曲を使っていただけるのは不思議でもあり、大変光栄に思います!新型コロナの影響で従来の価値観が揺らいで、社会全体が不安の霧で覆われそうな昨今です。そんな日々の締めくくりに『NEWS23』を見て一喜一憂した後に、この曲を耳にされた方々が今後少しずつでも霧が晴れて、明るい方へ向かっていけるイメージを持ってもらえたらという思いで作りました。スピッツ 草野マサムネ■キャスター小川彩佳 コメント小学生の頃から大好きなスピッツの皆さんが楽曲を寄せてくださると聞いた時、あまりのうれしさに泣きそうになりました。そして初めて「紫の夜を越えて」を聴いた時、その音と歌詞の優しさに、今度は涙が溢れました。なかなか光の見えないコロナ禍、明日はなにが起きるだろうと、お休み前にふと不安がよぎる方も少なくないと思います。私もそのひとりです。そんな夜に、「今日より明日がいい日でありますように」と祈りをのせて、視聴者の皆様とともに耳を傾けたいです。<映画『スピッツ コンサート 2020 “猫ちぐらの夕べ”』>オンライン上映中詳細はこちら『スピッツ コンサート 2020 “猫ちぐらの夕べ”』セットリストプレイリスト<配信シングル「猫ちぐら」>好評配信中●最新アルバム『見っけ』●『SPITZ JAMBOREE TOUR 2019-2020 “MIKKE”』延期情報>その他、最新情報はこちら●SPITZ OFFICIAL WEB SITE●SPITZ mobile(スマートフォン専用)
2021年01月04日所属する吉本興業から12月31日をもって独立することが発表されたお笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦(38)と藤森慎吾(37)。マネジメント契約終了の理由として、吉本興業は公式サイトで「自ら確立した方針にて活動していきたいという2人の意向を最大限尊重し、この度、合意によりマネジメント契約を終了することとなりました」と説明。いっぽう中田は、独立を発表した28日に自身のYouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」で「吉本興業卒業会見」を放送。そのなかで「テレビやラジオ、劇場の仕事がだんだんなくなって、事務所との接点が少なくなっていった」とし、昨年から吉本と話し合いを続けてきたことを告白。そして、今年11月に退社を決断したことを明かした。来年以降は子供の教育も考えて家族とともにシンガポールへ移住する計画があると発表。また吉本とは「円満退社」であったことも強調していた。ここ数年は、YouTuberやアパレルブランド経営など芸人以外の“副業”での活躍も目立つ中田。円満退社を強調していたが、“布石”は静かに打たれていた。昨年の雨上がり決死隊・宮迫博之(50)らの“闇営業問題”によって、所属タレントとの新たな契約形態である「専属エージェント契約」を新設した吉本。昨年10月、インタビューでそのことに触れ《お笑いの会社、主力の商品もみんな知っている。こんなに有名な会社ないし、すごいところだなと》とした上で、こう語っていた。《むちゃくちゃ体制が古いんですよ。それが今から見るとブラックに見える。歴史をひもといてみても、内側からではなくて、外圧がないと変わらないので、今回がいいタイミングじゃないでしょうか。変わる時期が吉本興業にも来ているのかもしれない。今回の件で、バラける方向に行くフェーズなのかもしれなし、そこまで行き届かないかもしれない。僕は静観していますけど、一応自分なりの立ち位置で会社とはしたたかに付き合っていこうと思っています》(19年10月16日『ORICON NEWS』)戦略的に退社を決断した中田。あっちゃんの“武勇伝”はフリーになっても続くのか――。
2020年12月30日「企画会議では積極的に意見を出し、有名人との対談を自らブッキングするなど“裏方”としても精力的に番組を支えています。MC就任当初は距離が少しありましたが、今ではどのスタッフからも慕われる頼れる存在です」(日本テレビ関係者)スタッフから絶大な信頼を得ているのは、有働由美子(51)だ。18年10月から有働がMCを務める『news zero』(日本テレビ系)は、今年1月に過去最高視聴率を更新。その後も好調を維持し、ライバルの『NEWS23』(TBS系)や『Live News α』(フジテレビ系)を抑え同時間帯では首位に立っている。有働のMC力にも注目が集まっている。16日放送回で、有働は菅首相(72)に単独インタビュー。自粛が叫ばれるなか、菅首相が14日に8人以上で会食をした件について有働は「国民には4人以下と呼びかけている中、8人ですか。これは呼びかけている国のリーダーとして、じゃあ国民はどうすればいいの?となりましたけど」と舌鋒鋭く追及。忖度せず切り込む有働の姿勢は視聴者からも高く評価されていた。名実ともに“報道の顔”となった有働だが、決して順風満帆な出だしたではなかった。MC就任当初の視聴率は5%前後を記録することもしばしば。そんななか、スタッフを奮起させたのが有働の“気遣い力”だった。「有働さんと頻繁にコミュニケーションを取り、コロナ禍前は自ら飲みに誘ってチームワークを高めてきたそうです。また選挙特番など体力勝負となる内容の際は、叙々苑の高級焼肉弁当を差し入れするなどして、有働さんはスタッフの士気を高めてきました。要所要所でその時スタッフが一番欲するものを感じ取って差し入れしているそうです」(前出・日テレ関係者)そして、最近もコロナ禍ならではの“とっておきの差し入れ”を贈ったようだ。「感染者が再び増え始めた12月初めに、有働さんからマスクの差し入れがありました。使い捨てマスクではなく、1枚1,000円以上するフィルター付きの高級マスクで肌に優しい素材で作られたものです。黒、水色、ピンクの3色で計100枚ほどありましたがスタッフの間でも取り合いとなり、あっという間になくなりました。“番組を作っているスタッフや関係者に何かあってはいけない!”という有働さんの気遣いなのでしょう。スタッフの士気も上がりっぱなしです」(『news zero』関係者)抜群の団結力で前に進み続ける有働。付け入るスキは“ゼロ”かも!?
2020年12月29日アイドルグループ・NEWSの加藤シゲアキが初脚本を務め、Aぇ! group/関西ジャニーズJr.の正門良規が単独初主演を務める舞台『染、色』の復活上演決定が28日、明らかになった。小説『オルタネート』で第164回の直木賞候補にあがった加藤が2015年に上梓した短編集『傘をもたない蟻たちは』(KADOKAWA/角川文庫刊)の一編を舞台化する同作。主人公・市村(正門)は周りに才能を認められ、彼女もいて、何不自由なく過ごす美大生だが、そんな毎日を退屈に感じながら日々を送っている。ある日、壁にグラフィティアートを落書きする謎の女性・美優と出会うと、彼女の不思議な魅力に魅せられた市村は、彼女と一緒に行動するようになり、退屈だった日常に変化が訪れていく。今年5月に上演を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて中止となってしまい、今回復活上演が決定。2021年5月下旬~6月中旬に東京グローブ座、2021年6月下旬に梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティでの上演を予定している。関西ジャニーズJr.のユニット・Aぇ! groupの正門良規が舞台で初単独主演となり、自身の才能に葛藤する等身大の美大生・深馬役を演じる。ほか、壁にグラフィックアートの落書きをする謎の女性役を三浦透子、深馬の大学の友人役を松島庄汰と小日向星一、深馬の恋人役を黒崎レイナ、深馬が所属するゼミの教授役を岡田義徳、演出を瀬戸山美咲が務める。○加藤シゲアキ コメント今年行う予定だった舞台『染、色』を改めて公演させて頂くことになりました。すでに台本を書き上げていたので、中止の知らせを聞いたときは悔しくてしかたありませんでしたが、ようやく日の目を見ることができそうなのでほっとしております。『「染色」であり「染色」ではない。そんな不思議な戯曲をお届けできたら』というのは今年発表したコメントですが、まさにその通りの台本を書き上げることができ、手応えを感じております。この戯曲を演出の瀬戸山さん、正門とともに演じてくれる俳優陣、スタッフのみんなが鮮やかに染め上げてくれることを期待しております。○瀬戸山美咲 コメント『染、色』をみなさんにお届けできることになりました! 春に公演中止が決まったときは、肩を落としました。特に寸前まで戯曲の改稿を重ねていた加藤さんは本当に悔しかったことと思います。あのとき「これでいこう!」と走り出した作品にようやく取り掛かれます。あれから、主演の正門さんはさらに活躍の場を広げてきました。その経験はきっと作品を深めてくれると思います。2020年は多くの人が不安を抱え迷い続けた1年でした。でも、だからこそ、この日々をプラスに変えていくような作品にしたい。『染、色』は悩みながらも前に進む私たちにそっと寄り添ってくれる作品です。ぜひ劇場でお会いしましょう。○正門良規 コメント今年舞台が中止になってしまった時はとにかく悔しくて悲しかったのですが再びこういう機会を頂けた事、そしてこのお知らせを皆様に出来る事が本当に嬉しくてたまらないです。初の主演舞台という事もあり不安や緊張もありますが、それを超える楽しみで今からすでにドキドキしております。しっかりとこの物語を表現して皆様に届けられるよう頑張ります。楽しみにしていて下さい。○三浦透子 コメント台本を読んでいて、思わず声に出してしまうような生々しい会話の連続。僕は正門さん演じる深馬に嫉妬と憧れを抱く北見をやらせて頂きます。登場人物6人のみの濃厚な群像劇。まだ何にもなれていない大学生の繊細な感情を逃さず、瀬戸山さんの演出に染まって行きたいなと思います。今から楽しみです。○小日向星一 コメント加藤シゲアキさんの初戯曲を、瀬戸山美咲さんの演出で、素敵な共演者の皆様とご一緒に上演できることが楽しみで仕方ありません。ここの場面はどうやって作るのだろう、どんな舞台が出来上がるのだろうとワクワクしながら戯曲を読みました。演じる役の持つ悩みや日常を上手く表現できたらなと思っています。よろしくお願いします。○黒崎レイナ コメント私にとって念願の初舞台となります。『染、色』に携わらせていただけることを心から嬉しく思います。一途で繊細だけど少し不器用な杏奈というキャラクターが凄く魅力的に感じました。真摯に物語と向き合い、杏奈の想いを台詞に乗せて皆様に届けられるよう精一杯演じさせていただきます。『染、色』の物語が舞台でどう表現されていくのかとても楽しみです。皆様、宜しくお願い致します!○岡田義徳 コメント台詞のやりとりの中に、独特の世界観があり、それを皆でどのように作り上げていけるかをとても楽しみにしています。若いパワーと共に良い作品を作りたいと思います。
2020年12月28日コロナ禍によって、日本中に暗いムードが漂った2020年。そんななか、毎週、月曜日に一筋の希望をもたらした漫画があった。それは『チェンソーマン』(原作:藤本タツキ)だ。「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)で18年12月から連載を開始した本作。先日発売された『このマンガがすごい!2021』(宝島社刊)ではオトコ編1位を獲得し、12月14日にジャンプ本誌での連載を終えた今もその勢いは増すばかり。衝撃的なバイオレンス描写やダークなストーリー展開など、「友情・努力・勝利」をモットーとする「週刊少年ジャンプ」らしからぬ『チェンソーマン』がここまでヒットした背景について、自身も大ファンであるというドラマ評論家の成馬零一氏に話を聞いた。成馬氏は「ヒットは特異な事例の一つ」としながら、本作が持つ“漫画ならではの引力”についてこう語る。「表エースが『鬼滅の刃』だとすると、“裏エース”は『チェンソーマン』でした。あまりジャンプの漫画に興味がない人でも、画を見ただけで“すごい!”と思わせる力があり、大友克洋の『AKIRA』(講談社)以降、定着した漫画表現を、大きく更新した作品だと思います。同じジャンプ漫画でも『呪術廻戦』は言葉の比重が大きい“読み物”という印象ですが、『チェンソーマン』は画でストーリーをかたる要素がとても大きい。ページをめくった時の見開きの使い方や、同じ構図のシーンを繰り返すことで登場人物の関係性やテーマを語る手法が実に見事で、漫画でしかできない表現がたくさんありました。だからこそ、漫画ファンが毎週、盛り上がっていたのだと思います。作家やミュージシャンの方も多数反応していましたが、クリエイター心をくすぐる作品でしたね」本作の担当編集である林士平氏(集英社)によるSNS全盛期ならではのネットを巧みに使った仕掛けも一因にあるという。「林さんはネットとの連動がとにかくうまいですよね。Twitterの使った宣伝が上手で、単行本が発売される時も、ミュージックビデオのようなものを作ってうまくイベント化していました。藤本タツキさんの才能はもちろんありますが、裏で支えている林さんの存在が大きいと思います。また、林さんが『このマンガがすごい!2021』のインタビューでも語っていたことですが、本誌の評価基準が、かつてのアンケート至上主義から、コミックスの売上やアニメ化など様々な評価軸から総合的に判断するように変わった影響も大きいと思います。本誌を純粋に読んでいる中高生だけでなく、ネットで漫画を読む読者にアプローチできたことも、『チェンソーマン』が評価された理由の一つですね」林氏は藤本タツキ氏との二人三脚ぶりについてこう語っている。《アンケートだけでなく、コミックスの売上とかいろいろな評価軸を総合している感じですね。藤本さんはアンケート結果を気にしないので、結果はお伝えしません。(中略)僕としても、アンケート結果に左右されて物語の展開を変えるようなことはしてほしくない。藤本さんが楽しく描き切ってくれればいいです》(『このマンガがすごい!2021』より)また漫画の“読まれ方”が変わったことも本作を後押ししている。物語が終盤に差し掛かった今夏ごろから、毎週、日曜から月曜になった深夜0時直後にはTwitterで軒並み『チェンソーマン』の関連ワードがトレンド入りする事態に。これには、アプリ「ジャンプ+」での「週刊少年ジャンプ」の定額制配信サービスが影響していると成馬さんはいう。「『鬼滅』の終盤あたりから、月曜日のTwitterのトレンドにジャンプ関連の話題が必ずは入るようになってきたと、感じます。『週刊プレイボーイ』のWEBサイト『週プレNEWS』で配信されている『キン肉マン』でも同じことが起こっています。かつてのジャンプは、学校で回し読みされることで、人気漫画の話題が共有され、口コミで広がっていったのですが、同じことが、配信開始の月曜0時にTwitter上で起きているのだと思います。『鬼滅』と『約束のネバーランド』が終わって、落ち着いたころに『チェンソーマン』が盛り上がりはじめました。「地獄の描写」が出てきたあたりから、SNSでの騒ぎ方が尋常じゃなくなって、またそれを見た人たちが“何が起こっているんだ”と盛り上がるようになったと記憶しています。ある意味、ネットを通じて週刊連載が毎週、盛り上がる状況にジャンプが戻ったともいえます」「ジャンプ+」で第2部を開始することが発表されている本作だが、『チェンソーマン』の登場によって今後、“本誌からウェブ”への流れは加速していくと成馬さんは分析する。「もしかしたら今後、漫画の主戦場は、ジャンプ+に移っていくのかもしれません。『チェンソーマン』の第2部もジャンプ+で始めるそうですし、無料で読める漫画がとても多くアクセスしやすい。また、ジャンプ+は新人発掘に力を入れており、漫画投稿アプリの『ジャンプルーキー!』の「連載争奪グランプリ」や編集者と作家がタッグを組んで連載獲得に挑む「MILLION TAG」など、作家を育てる仕組みが多数用意されていて、どれも敷居が低いのが特徴です。藤本タツキさんの登場によって、ジャンプ+のほうが本誌よりも自由で新しい表現ができることが明らかになってしまったとも言えます(編集部注:藤本タツキ氏の連載処女作『ファイアパンチ』はジャンプ+での連載作品)。本誌の場合は、“ジャンプ”という枠組みに最適化された漫画を、どのように作るかが問われますから、非ジャンプ的な要素が強い作品の連載はどうしても難しくなるし、人気が出るかもわからない。仮に僕が、藤本さんと同じ20代で『チェンソーマン』に衝撃を受けた漫画家の卵だとしたら、やっぱり、本誌よりもジャンプ+で連載したいと思うんですよね。『ファイアパンチ』や『チェンソーマン』のような作品を描いても理解してくれる読者と編集者がいて、同じような作品を書いている才能のある漫画家がここにはたくさんいるという確信が、今のジャンプ+にはある。かつてのトキワ荘みたいなイメージですよね。5年後くらいに漫画の中心がどこにあるかと考えたときに僕はジャンプ+の方が有利なんじゃないかと思います。すでにジャンプ+では、『SPY×FAMILY』、『怪獣8号』といったヒット作品が続々と生まれており、本誌の漫画に負けない面白さがあります。こういった状況の象徴として現れたのが、藤本タツキの『チェンソーマン』なのだと思います」革命の萌芽を残して「ジャンプ+」に帰還した『チェンソーマン』。果たして第2部では、どんな“事件”を起こすのか今から楽しみでならないーー。
2020年12月28日オーストラリア・南オーストラリア州アデレードに住むオマホニーさん一家の家に『珍客』がやってきて話題になっています。海外メディア『7NEWS Brisbane』によると、土曜の夜に誰かが裏口のドアをノックする音が聞こえたのだそう。そのお客さんの正体はコアラ。コアラはドアをノックした後、少し開いていたドアから家の中に侵入。そしてそのまままっすぐキッチンへ向かい、ビールが入った冷蔵庫の前に座り込みます。続いてコアラはリビングを少しうろうろした後、ソファに座ってなんと1時間ほど家族と一緒にテレビを観て過ごしたのです。EXCLUSIVE: A curious creature has dropped into a Wattle Park home unannounced and headed straight for the bar.The...Posted by 7NEWS Brisbane on Monday, December 21, 2020EXCLUSIVE: A curious creature has dropped into a Wattle Park home unannounced and headed straight for the bar.The...Posted by 7NEWS Brisbane on Monday, December 21, 2020家族はそのコアラに『オードリー』という名前を付けて、様子を見守っていました。そして1時間ほど経ったところで、オードリーがあまりにもくつろいでいたため、外に出るように優しく追い出したのだそう。オードリーは家を出るとすぐに、庭にある大きな木によじ登っていったということです。住人のリアムさんは「オードリーが真っ直ぐビールのほうに向かっていったのを見て、なんて賢いコアラなんだって思ったね。もし彼女がまたやってきたら大歓迎するよ」と笑顔で話しました。【ネットの声】・こんなサプライズのクリスマスの訪問者なら喜んでお迎えするわ。・庭にユーカリの木があるから、うちにも来て欲しい!・かわいい!素敵なお客さんがやってきてあなたたちはラッキーね。オマホニーさんの家の外には水を入れた容器が置いてあるため、家族は初め、オードリーが水を飲みに来ただけだと思ったのだとか。オーストラリアでは野生のコアラが住宅地に現れることはよくありますが、家の中に入ってくるのは珍しいようです。オマホニーさん家族とまったりとした時間を過ごした好奇心旺盛なオードリー。こんなにかわいいお客さんなら、何時間でも一緒にいたくなりそうですね![文・構成/grape編集部]
2020年12月25日マスクが生活必需品となり東京オリンピックも延期――。新型コロナウイルスによってありとあらゆることが激変した2020年。芸能界もかつてないほど激動の1年を迎えていた。本誌が目撃してきた数々の“異変”のなかでも、特に反響が多かったものを改めて紹介する。度重なる素行不良をきっかけに、ジャニーズ事務所を退所した手越祐也(33)。独立後はYouTuberとしても活躍する手越だが、一連の出来事を“予見”させるような手越の豪遊姿を目撃していた――(以下、2020年3月17日号掲載記事)※日付、肩書、年齢等は掲載時のまま中居正広(47)が34年間在籍したジャニーズ事務所からの退所を発表した2月21日。同日夜10時過ぎ、東京・銀座にあるクラブ前に停車したタクシーから降り立ったのはNEWSの手越祐也(32)だ。キャップにマスク姿で一人現れた手越は、出迎えたスタッフの「VIPルームにご案内!」という声とともに店内へ消えていった――。「ここは“ナンパの新名所”と呼ばれるコリドー街の裏にある人気クラブで、金曜の夜は多くの男女でにぎわっています。手越さんは、ごく一部しか入れない最上階にあるVIPルームにいたのでしょう。床がガラス張りになっている豪華な部屋で、女性たちと派手に乾杯していたそうです」(常連客)午前1時半過ぎ、黒服のスタッフや知人男性に囲まれながらクラブから出てきた手越。オーナー男性にお見送りされる手越のそばには、アイドル顔負けのルックスをした2人の美女が。手越は待たせていたハイヤーに美女2人を乗せると、彼女たちの自宅まで送り届けたようだ。事務所の大先輩が節目を迎えた日に豪遊した手越。そんななか、NEWSは試練に直面していた。「新型コロナウイルスの影響で、3月7日と8日に予定されていた宮城でのツアーが延期になりました。状況次第では、その後に控えているライブもどうなるかわかりません。1年ぶりのツアーだけに、ファンもとても心配しているそうです」(音楽関係者)しかし、手越はそんな状況もお構いなしのようだ。「レギュラー出演している『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)でも“チャラ男”と呼ばれるなど、手越さんは大の夜遊び好き。“ジャニーズの夜の帝王”とも呼ばれるほどです。手越さんはこのクラブがかなりのお気に入りで、オーナーが主催するゴルフコンペにも参加するほど。頻繁に遊びに来ているそうです」(芸能関係者)『POTATO』’20年1月号のインタビューで《今は結婚願望がまったくない》《(恋人に求めるものは)顔!!(笑)》と語っていた手越。まだまだ“帝王”の座を明け渡す気はなさそうだ――。
2020年12月25日12月18日に第164回芥川賞と直木賞の候補作品の発表があり、加藤シゲアキさんの新作長編小説『オルタネート』が直木賞候補にノミネートされて大きな話題に。弊誌でも『ミアキス・シンフォニー』連載中の一報に、スタッフは記者会見に急ぎ駆け付けた。その場で語られた、知らせを受けた時の率直な思いや、現役ジャニーズアイドルとして小説を書き続けることへの覚悟をレポート!写真・小笠原真紀 文・保手濱奈美報道陣からの拍手とカメラのフラッシュに迎えられて、少し照れくさそうに記者会見場に現れた加藤さん。ノミネートの知らせを受けた時の気持ちを聞かれると、「びっくりしましたね。作家にとって憧れの賞ではありますし、いつかは候補になりたいと思っていましたが、今作でなれるとは思っていなかったので、本当にびっくりしました」と、驚きが大きかった様子。これまでの作品もすべて全力で書いてきたとのことで、「ほかと何が違ったのか、まったくわかりません(笑)。今回は運がよかったんだと、自分では受け止めるようにしています」と心境を明かした。NEWSのメンバーとして共に活動をしている小山慶一郎さんと増田貴久さんには、自分で言うのが恥ずかしく、マネージャーさんから報告してもらったそう。「小山は『本当にすごいなぁ』とかみしめるように喜んでくれたと聞きました。増田は『僕は本を読まないからわからないけど、すごいことなんですよね』と言っていたそうです」。二人にご褒美をおねだりするかとの問いには、「そんなつもりはないですが、小山くんはこの間『ゴチ』で21万円払っていたので、むしろ僕におごってくれっていうかもしれませんね」と笑いを誘った。小説『オルタネート』は、高校生限定の架空のマッチングアプリ「オルタネート」を軸に、3人の若者の恋愛や成長を描いた青春群像劇。物語を書くにあたって強く意識したのは、「若い方に読んでもらいたい、ということ。これまでは自分が読みたい小説を書いてきましたが、今作は自分ではなく、あまり本を読む習慣のない世代の人にも、読書の楽しさを伝えたい。それには読んでいる間ずっと楽しい小説を書くことだと思ったんです。読む前と後では少し景色が違って見える、そんな作品になるように心がけました」。また、記者からは“ジャニーズアイドルであると同時に、小説を書くこと”についての質問も。「普通は新人賞をとってから作家になるものですが、自分はジャニーズ事務所に所属しているから『ピンクとグレー』(2012年刊)でデビューできました。そういう引け目というか、文学界にお邪魔させていただいているという感覚があったので、作家と名乗っていいものだろうかという迷いもありましたが、今回候補になったことで多少は認めていただけたのかなという気がしています」。そんな葛藤もあったなか、小説を書き続けてきた思いについては、「初めて書いた時は、自分がグループにとって何かできないかという思いがありましたし、自分自身を試してみたいという気持ちもありました。でも、ここまで書き続けてこられたのは、ファンの方の支えもありますし、『ピンクとグレー』を書いた時に書店員さんから『応援したいから書き続けてください』と言われたことが印象的で。僕もいっちょかみとは思われたくなかったし、本気で小説を書く覚悟は伝えたい。続けることが自分を受け入れてくれた文学界への恩返しかな、という思いもありました。今では小説を書くことがライフワークになっています」と、作家としての矜持をにじませた。直木賞の発表は2021年1月20日。受賞への意気込みを聞かれると、「あまり考えないようにしたいなって思います。考えれば考えるほどドキドキしますし、選考委員の方々の批評が厳しいことは知っているつもりです。ここまで来られただけでも十分なので、淡々と過ごしたいです」。記者からの問いかけに、ひとつひとつ言葉を選びながら真摯に、そしてサービス精神たっぷりに答えてくれた加藤さん。屋外から物音が聞こえてきた時には、ムービーの取材班に配慮して、「少し待ちましょうか」と話すのをやめるさすがの場面も。長年の表舞台での活躍はもとより、作家としても10周年のキャリアを迎えようとしている今。『オルタネート』は弊誌での連載『ミアキス・シンフォニー』を書き進めるなか、上梓した作品。並行して複数の作品を仕上げていく力量とその姿勢は編集部としても尊敬するところだ。栄光は加藤さんのもとに輝くのか—―。発表の日を期待して待ちたい。写真・小笠原真紀 文・保手濱奈美
2020年12月22日11月19日に、長編小説「オルタネート」を発表したNEWSの加藤シゲアキ(33)。同作が第164 回直木三十五賞の候補作品に選出され、注目を集めている。高校生限定マッチングアプリ「オルタネート」を軸に、高校生3人の葛藤や成長を描いた青春恋愛ストーリー。加藤によると「将来への不安など、高校生が抱く思いは時代を超えて普遍的」とし、その心の機微を表現したという。12年1月に「ピンクとグレー」で作家デビューし、今作で6作目となる加藤。15年に刊行した短編集「傘をもたない蟻たちは」は、16年にフジテレビ系で連続ドラマ化された。さらに同年は「ピンクとグレー」が行定勲監督(52)によって映画化されるなど、作家として広く認知されるきっかけとなった。各スポーツ紙によると、加藤は「いつかは候補になってみたいと思っていたが、今作でなれるとは思わなかった」と驚きを見せたという。すでにライフワークとなっている執筆活動だが、加藤が自分自身と向き合ってきた軌跡でもあるようだ。「幼い頃から文章を書くのが好きだった加藤さんは、『25歳までに小説を書く』と決めていたそうです。03年に9人でスタートしたNEWSですが、メンバーが次々と脱退。他メンバーの個人活動も盛んになるなか、加藤さんは自分の存在に悩んでいたといいます。その状況を打開すべく、“書くことなら誰よりもやってきた”と事務所に小説を書くことを相談したのです。今年は手越祐也さん(33)の脱退や加藤さん自身が新型コロナに感染するなど、危機的状況が相次ぎました。そんななかでの朗報に、加藤さんも報われた思いなのではないでしょうか」(スポーツ紙記者)また加藤にとって、「オルタネート」は30代になって初めての作品。加藤は今年12月22日号の本誌に登場し、その思いをこう語ってくれた。「これまで“ジャニーズが書いているんだろ”と思われたくないとか、作家としてナメられたくないというような意地みたいなものがありました(笑)。でも30歳を過ぎて、肩に入っていた力がいい意味で抜けてきたような気がします」年齢を重ねて心境の変化があった加藤だが、恋愛小説は初めての試みだった。執筆のきっかけは、編集者から「青春恋愛ものはどうか」と勧められたことだという。そのいっぽう、これまでは恋愛小説に対して抵抗があったという加藤。「人の恋愛話を読んで何が面白いのか」という感情や、書くことで「実体験としてトレースされてしまう」といった懸念があったと明かした。しかし30代に突入したことが、その考えを改めさせたという。「30歳を過ぎて、だんだんと高校生が遠くなってきたと感じていました。年齢を重ねてしまうと感覚が離れていって若い人を主人公にした小説を書くのは難しくなるかもしれないとも思いました。それで、チャレンジするなら今だ、と」作家として、積み重ねてきた努力が評価され始めている加藤。その挑戦はこれからも続くーー。
2020年12月20日「ABEMA」が今年の人気番組ランキングを発表した。2020年1月1日(水)から11月30日(月)までに放送された番組の視聴データをもとに、2020年に最も多くの人が視聴した人気番組ランキングを今回発表。さらに、視聴者がTwitter上に投稿した番組に関するつぶやきや、ドラマ、アニメ、バラエティのジャンル別人気番組ランキングも併せて明らかに。総合視聴数ランキング今年の総合視聴数ランキングでは、オリジナル恋愛リアリティーショー「オオカミ」シリーズ7作目「月とオオカミちゃんには騙されない」が1位、続く2位は「今日、好きになりました。」シリーズの“青い春編”。そして3位と4位には、安斉かれんと三浦翔平がW主演し、田中みな実や水野美紀の登場も大きな話題となった「M 愛すべき人がいて」と、劇場版も大ヒットのアニメ「鬼滅の刃」がそれぞれランクイン。ほかにも、「Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season」、オリジナルドラマ「僕だけが17歳の世界で」、プロ麻雀リーグ「M リーグ 2020 シーズン」、「第3回 AbemaTV トーナメント」が入るなど、バラエティに富んだランキングに。SNSトレンドランキング「ABEMA」では、Twitterアカウントと連携させてコメントを投稿することで、視聴者が番組放送中にリアルタイムで様々な感情を発信することができる。そんな今年、Twitter上のトレンドに最も多くの番組関連ハッシュタグがランクインした番組と、その中でも最も多くのユーザー会話量を記録したハッシュタグの内容を発表。1位に輝いたのは、人気声優がMCを務める「声優と夜あそび」。その中でも、関智一、森久保祥太郎、浪川大輔、安元洋貴、下野紘ら“40代BIG5”と称される豪華声優陣が大集結した5月2日配信回で設定された、ハッシュタグ「#BIG5 と夜あそび」がユーザーの会話を促進。番組史上初となる30万コメントを達成した。ほかにも2位に、「GENERATIONS from EXILE TRIBE」が日本中の高校生たちを応援する青春バラエティ番組「GENERATIONS 高校 TV」、音楽原作キャラクターラッププロジェクト「ヒプノシスマイク」のキャストによるライブイベントを生中継した特番が3位にランクイン。ジャンル別人気ランキング・ドラマ部門総合ランキングでそれぞれ3位と9位にランクインした「M 愛すべき人がいて」と「僕だけが17歳の世界で」が1位と2位に並び、3位には永瀬莉子、田鍋梨々花、秋田汐梨がトリプル主演を務めたオリジナルドラマ「17.3 about a sex」が続く。・アニメ部門アニメ部門では、総合ランキング4位にランクインした「鬼滅の刃」が首位を獲得。続いて、TVアニメ第3期の制作も決定した「かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~」、「Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season」が2位、3位、とランクインしている。・バラエティ部門1位は、過去に大きな失敗をやらかした“しくじり先生”たちが自らのしくじった経験をさらけ出し、人生の教訓を伝授する「しくじり先生 俺みたいになるな!!」。2位は、ABEMA独占生配信した特別番組「乃木坂 46時間TV アベマ独占放送『はなれてたって、ぼくらはいっしょ!』」。3位は、お笑いコンビ「千鳥」がMCを務める絶妙なラインを攻めた名企画が満載の「チャンスの時間」という結果に。・緊急ニュースランキング朝・昼・夕・夜のベルト番組をはじめ、速報や緊急会見など24時間365日ニュースを専門に配信中の「ABEMA NEWS チャンネル」において、2020年1月1日(水)から12月7日(月)の期間で集計した緊急ニュースランキング。全編ノーカットで生中継された渡部建の記者会見や、カルロス・ゴーン被告の緊急会見、小池百合子都知事による会見などが並んだ。(cinemacafe.net)
2020年12月19日映画『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』の大ヒット御礼!!感謝祭イベントが、12月17日に丸の内ピカデリーで行われ、Snow Manの岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介が登壇した。故ジャニー喜多川氏が企画・構成・総合演出を務め、2006年より愛され続けてきた『滝沢歌舞伎』。昨年『滝沢歌舞伎ZERO』として演出・滝沢秀明、主演・Snow Manで新たなステップを登った舞台が、今年は『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』として生まれ変わった。リピーターも続出しているという事を聞いた岩本は「僕たちの盛り上げたい気持ちと、その期待に応えて下さって劇場に足を運んで下さった皆さんのおかげです。このまま終わらなきゃいいのに。ずっと上映していて欲しいですね。スーパーロングランやりたいね!」と公開後の喜びを大きな笑顔で語る。本イベントでは、本作に出演しているジャニーズJr.やスタッフ関係者に緊急アンケートを実施し、内容に踏み込んだ質問にSnow Manが回答するという公開後だからこそのならでは企画を実施。アンケートの内容は「Snow Man の第一印象」「撮影中の Snow Man とのエピソード」「私しか知らない撮影中の Snow Man の秘密」「Snow Man に相談したい(聞いてみたいこと)の4問。まず「Snow Man の第一印象」については、【なんでもこなす人たち!アクロバット!(インパクターズ・佐藤)、初めはこわい先輩でした。今はお兄さんたちです。(インパクターズ・基)、9人の仲がとてもよい印象です。悩みがあった時も、誰かがフォローするような、それぞれ家族のような役割があったりするのかなと思いました。(プロデューサー・チーム)】の回答が。深澤は「最初はSnow Man怖いって言われるけど、知れば知るほど優しいチームなのにね(笑)」と一言。MCから、例えば誰かが悩んでいる時慰める係がいたり家族的な役割があったりするのか?と聞かれると、佐久間は「(向井)康二は誰かが悩んでいる時も寄り添ったりして人の感情の起伏を読むのが上手」と明かした。深澤は「佐久間はペットで、めめは長男、お母さんはオレか。お父さんはラウール(笑)。俺とラウールが結婚してるのよ、それで生まれるのがめめ。いい子生まれたわ!よくおれから生まれたな(笑)」とコメントし一同から総ツッコミが起きた。次は「撮影中の Snow Man とのエピソード」というお題。【宮舘君は、カメラが回っていないときも役に入り込んでいてカッコいいなと思った。】と宮舘の撮影裏での立ち振る舞いを見ていたインパクターズ・横原からの回答に宮舘は「常にONの状態、起きた時からスイッチONです」と答えると佐久間が「確かに自粛中に舘様にテレビ電話かけると、その時から舘様でしたね(笑)」と自粛期間中のエピソードを披露。また【殺陣が見せ場の「九剣士(きゅうけんし)の時、佐久間君がガスの力で飛ぶジャンプ台を使うのですが、アクロバットでは右に出るものがいない佐久間君が怖い、と言っていて佐久間君にも怖いものがあるのか……と驚きました。その後数回練習をやっただけで、本番は難なくこなされていてカッコ良かったです。」(インパクターズ・鈴木)】と抜群の身体能力を誇る佐久間についての回答に佐久間は「最初アクロバットやるのってめっちゃ怖いんだよ。でも練習して、本番は一発撮りでがっつり決めてやったね。アクロバットは恐怖に勝つか勝たないかだけなんでね」と秘訣を語たった。極めつけはプロデューサー・チームからの【深澤さんの提案で、当初、台本にも撮影スケジュールにもなかった鼠小僧版「Crazy F-R-E-S-H Beat」を急遽、一発本番ワンカットで撮影。それぞれのキャラクターで細かい芝居を入れながら踊られていたのがとても印象的です】というコメント。当時の状況を聞かれた深澤は「ふっと降りてきたの。あれは元々無かったんです。スケジュールを見て、メンバーも衣装を着ていて、でも『時間に間があって勿体ない』って滝沢監督と話していて、僕が『じゃあ踊ればよくないですか?』ってぼそっと言ったら監督が『良いね』って話の流れであのシーンになりました」と深澤発信のアイデアであること明かすと、知らなかったメンバーたちもいて、「そうだったんだ!」と初めて知る事実に驚きの声が上がった。「私しか知らない撮影中の Snow Man の秘密」の質問では、【休憩時間、照(ひかる)君の近くに虫が飛び回っていて、照君が泣きそうな目 で僕に助けを求めてきました。普段の照君とのギャップがすごかったです。 (インパクターズ・影山)】という思わぬ暴露をされた岩本。「虫はきびぃ(笑)最近もっとだめになった。目が合った感じがして……それでも、この虫にも家族がいると思うと払うことが出来なくなってきて」とコメント。それを聞いた向井が、「また、そんな一面があることで好感度上がるわ~」とぼやく姿も。「Snow Man に相談したい(聞いてみたいこと)」では、【傍目から見ると、腹筋太鼓が一番きつそうに見えますが、実はそうでもなかったりしますか? 実際演じていて、一番ハードなのはどのパートですか?」 】というスタッフからの質問に目黒は「いや、腹筋太鼓はきついですよ……ぼくと佐久間君と康二はメカ太鼓をやっていて、回るから腹筋していても上半身が遠心力でもっていかれて……きつかったよね……」と腹筋太鼓の中でも3人乗りのメカ太鼓は、見た目通り大変なことを告白。それに対して阿部は「精神的にくると思ったのは歌舞伎パート。衣装が重い人もいたりして、指先までの意識しなくちゃいけないから。あとはインパクターズのみんなは殺陣のパートで、僕らは自分たちのパートだけでいいんだけど、僕らに切ってかかるときは僕らに合った切られ方があるから、それぞれ覚えなくてはいけなくて大変だったと思う。ありがとうね」と殺陣のパートで奮闘してくれた後輩へ労いのコメントを送った。【もし、もう一度映画化!となったら今度はどんな演目がやってみたいですか? (製作部スタッフ)】という問いに答えたのはラウール。「やっぱり背筋しながら太鼓を叩く“背筋太鼓(笑)滝沢君も『良いね』ってなりますよ。それか“けん玉太鼓”。腹筋太鼓した後に大皿に乗せれるか」と笑顔でコメントしメンバーからツッコミが入る一幕も。最後は【僕らはグループとして歩き出したばかりです。他のグループより頭一つ抜き出すためには何が必要ですか?(インパクターズ・横原)】と後輩ならではの悩みに渡辺は「インパクターズの質問全部NGなんですよ(笑)」と笑いを誘いつつも「そもそも、僕たちが頭一つ抜けてないんですよ。なので、まだアドバイス出来ることがない。言葉でいう感じでもないし、僕らも先輩の行動を見て目で盗んだので、背中見てって感じです」と、先輩から後輩への熱いメッセージが贈られた。最後の挨拶では、「皆さんのおかげで大ヒットと呼ばれる作品になりました。とても嬉しいです、ありがとうございます!」とラウールが全国のファンへ挨拶。続いて岩本は「2~3回と何回でも観ていただきたいです。いろんな人に良い形で伝染していって欲しいです。皆さんのおかげで大ヒットという記録になっています。ここで終わらずに、もっと一緒に盛り上げていって頂けたら。宜しくお願いします!」と力強く感謝を伝えた。『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』公開中
2020年12月18日著書の『オルタネート』が「第164回 直木賞」(日本文学振興会)の候補に選出された、アイドルグループ・NEWSの加藤シゲアキが17日、都内で会見を開いた。加藤は「びっくりしましたね。作家にとってあこがれの賞。いつか候補になってみたいと思っていましたが本作でなれるとは思っていなかった。いまいち信じられない。ピンとこなかった」と素直な心境を語った。加藤のもとに「直木賞」ノミネートの吉報が届いたのは新型コロナウィルスに感染していることが分かり、療養していた頃。「仕事に穴を開けてしまって少し気落ちしていた部分があった。そこからの知らせで(フットボールアワーの)後藤(輝基)さん風に言うなら“高低差がありすぎて耳がキーンなるわ!”という感じ(笑)。本当にキーンとした」と振り返り、「弊社の人間の喜びが尋常じゃなかった。今日の会見も発売イベントよりも人が多くて、影響力が大きい文学賞だと改めて実感した」と会場を見渡してしみじみだった。メンバーの増田貴久と小山慶一郎には会見の前日に報告済み。「自分で言うのは恥ずかしかったのでマネージャーさんから伝えてもらった。増田は『僕は本を読まないからわからないけど、すごいことなんですよね?』と言っていて、小山も『すごいなぁ』と噛み締めるように喜んでくれたと聞いている」とにっこり。「僕自身にとってもすごくうれしいことですが、はしゃがないように粛々と受け止めようと思う」とした。『オルタネート』は加藤にとって3年ぶりとなる新作長編。高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須のウェブサービスとなった現代が舞台で、SNSの存在に翻弄されていく若者たちの姿を繊細かつエモーショナルな筆致で描いている。ノミネートされた理由を自己分析してもらうと「まったく分かりません! 本当にわからない」と苦笑い。「でも、いままで以上に若い読者に本を読んでほしい、楽しんでほしいと思って書いた。読書の楽しさが伝えられたら、と意識していました。賞よりも楽しい作品を書こうと思っていた。やっぱり楽しくないと読みたくないじゃないですか」と明かした。加藤はアイドルとして活動しながら2012年1月に『ピンクとグレー』で作家デビュー。以降、『閃光スクランブル』、『Burn. ―バーン―』、『傘をもたない蟻たちは』、『チュベローズで待ってる(AGE22・AGE32)』などを発表してきた。「自分はジャニーズ事務所に所属しているから小説デビューができた。本来なら新人賞を獲ってから書くのが通例なのにタレントだから本を出せたことが引け目で、文学賞にお邪魔しているという感覚があった。ちゃんと作家と名乗っていいのかずっと迷いがあった」とタレントゆえの葛藤を抱えていたが、今回のノミネートで「多少は認めていただけたのかなと思っている」と少し安堵した表情をみせた。「直木賞」受賞作品の発表は来年1月になるが、「いままでは読者として選考を楽しみにしていたけど、まさか選考される側になるとは。考えれば考えるほどドキドキしてきた。選考委員の方が厳しいのも承知している。ここは煮るなり焼くなり、という覚悟です」。レポーターから「受賞したいのでは?」と迫られると、「あまり考えていない。ここまで来られただけでもう充分。淡々と過ごしたい」と謙虚に話した。
2020年12月18日俳優の横浜流星がこのほど、都内で行われたLINE NEWS Presents「NEWS AWARDS 2020」の授賞式に出席。俳優部門を受賞した。芸能・文化・スポーツ・アーティストなど、各分野でNEWSになった話題の人や、新しい切り口や見せ方でLINEユーザーの心を動かした記事、LINEユーザーに支持されたメディアを、LINE NEWSが独自の基準で選出・表彰する同アワード。3回目を迎える今年は、俳優部門に横浜流星、アイドル・アーティスト部門に瑛人、タレント部門にHIKAKIN、文化人部門に鈴木おさむ、アスリート部門に内田篤人がそれぞれ選ばれた。石原さとみ、上白石萌音、堺雅人、佐藤健がノミネートされた中で俳優部門に輝いた横浜流星は「錚々たるメンバーの中、自分が受賞するとは思っていなかったので素直にうれしいです」と喜び、「すごくオシャレなトロフィーもいただいて。自分がいただけたのは応援してくださった方のお陰だと思いますので、皆さんに感謝の気持ちを伝えたいです」と語った。横浜は昨年も各賞を受賞して話題を集めたが、「ありがたいことに去年も受賞させていただきましたが、まさか今年もこういった素敵な賞をいただけると思っていなかったので驚いています」と笑顔を見せた。今年はドラマ『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(読売テレビ・日本テレビ系)や『私たちはどうかしている』(日本テレビ系)、映画『きみの瞳が問いかけている』で主演を務めるなど大忙しだった横浜。「今の自分は本当に痛いほど実力がないと思っているので、勉強しないといけないと思っています。たくさんの素敵な作品と素敵な役者の方々、スタッフの皆さんと会って揉まれ、もっともっと力を付けたいと思うのでもっと(仕事が)来い! という感じですね」と貪欲な姿勢も見せた。今年については「周りの環境が変わったり自分の心の変化というものがすごくあって、自分を見つめ直す時間だったりすごく色んなことを考える年になりました」と振り返りつつ、来る2021年は「挑戦したいことはまだ分かりませんが、役者として皆さんの心に響く作品作りをより一層強い気持ちで作っていきたいと思います」とさらなる活躍に意欲を見せていた。
2020年12月16日シンガーソングライターの瑛人がこのほど、都内で行われたLINE NEWS Presents「NEWS AWARDS 2020」の授賞式に出席。アイドル・アーティスト部門を受賞した。芸能・文化・スポーツ・アーティストなど、各分野でNEWSになった話題の人や、新しい切り口や見せ方でLINEユーザーの心を動かした記事、LINEユーザーに支持されたメディアを、LINE NEWSが独自の基準で選出・表彰する同アワード。3回目を迎える今年は、俳優部門に横浜流星、アイドル・アーティスト部門に瑛人、タレント部門にHIKAKIN、文化人部門に鈴木おさむ、アスリート部門に内田篤人がそれぞれ選ばれた。アイドル・アーティスト部門には、ノミネートされたBTS、LiSA、NiziU、SixTONES、Snow Man、YOASOBI、北村匠海、星野源の中から、瑛人が受賞。「LiSAさんや北村匠海さんらすごい方々の中に瑛人という名前があってうれしかったです。(トロフィーを)いただけて今本当に感謝でいっぱいです」と喜び、「香水」がバズった今年を「本当に毎日毎日予想していなかったことが起きて、まだ振り返れていないんです(笑)」とあまりの忙しさで省みる余裕がないという。とは言うものの、「5月ぐらいにTik Tokやインスタで知らない方々がタグ付けで『香水』をカバーしてくれたので、これ来てるのかな? と思いました」と振り返った。その瑛人は大晦日に放送される『第71回NHK紅白歌合戦』に初出場する。「信じられないですね」とまだ実感が湧いていないようだが、「事務所の方は2~3日前に知っていたみたいですが、僕は打ち合わせと聞いて事務所に行ったら紅白が決まったと。洋服を着て髪の毛をセットしてNHKまで行き、そしたらNiziUさんや色んな方がいた感じでしたね」と明かした。本番当日は「まだイメージが湧かないんですけど」と断りを入れつつも、「こうやって選んでいただいた感謝を持ち、紅白という場に出られるワクワクを持って歌いたいと思います」と意気込みを語った。また、大ヒットを記録した「香水」だが、自身は「つけないんですし、あんまり詳しくないんです(笑)」と告白。続けて「とにかく女性らしいいい匂いがしたらうれしい気持ちになりますね」と話していた。
2020年12月16日フレキシブルに様々なジャンルとコラボレーションを展開してきた「BAPE(R)」こと「A BATHING APE(R)」。10月に発売された「ポケモン」とのコレクションも世界で大きなニュースとなりました。そんな「BAPE(R)」と「ポケモン」が再度タッグを組み、「A BATHING APE(R)ポケモンコレクション~ザルード~」の発売が決定! 今回は幻のポケモン「ザルード」がBABY MILO(R)タッチで描かれております。大人サイズだけでなくキッズサイズの展開もあり、親子でおそろいのコーディネートもおススメです。本コレクションは2020年12月19日にA BATHING APE(R)正規取り扱い店舗及びWEB STOREにて発売。A BATHING APE(R) and "Pokémon" released a full capsule collection back in October that shocked the world.This time the collection features Pokémon called "ZARUDE" and is designed in a BABY MILO(R) touch.The collection will be available in Men’s, Ladies, and Kids.The BAPE(R) Pokémon “ZARUDE” will be available at A BATHING APE(R) locations, and BAPE.COM on Saturday, December 19th.詳しい販売方法に関しましてはページ下部のBAPE.COM NEWS PAGEのURLからご確認ください。Click on the link below to find out more information on how to purchase the items.アイテム発売日 / Item launch date :2020年12月19日(土) / Saturday 19th, DECEMBER 2020お問い合わせ先 / For more information :BAPEXCLUSIVE™ AOYAMATel : 03-3407-2145BAPE.COM NEWS PAGE / @bape_japanFacebook: www.facebook.com/BAPE.OFFICIALTwitter: @BAPEOFFICIAL「劇場版ポケットモンスター ココ」本当の親子って? 育てるって何だ??ポケモンと人間、ちょっと変わった親子の物語。人里から遠く離れたジャングルの奥地。厳しい掟で守られたポケモンたちの楽園、オコヤの森があった。そこで仲間たちと暮らしていた頑固者のザルードは、ある日、川辺で人間の赤ん坊を見つける。「ニンゲン、これが......」見捨てられないザルードは、森の掟に反して、赤ん坊をココと名付け、群れを離れてふたりで暮らすことを決意する。ポケモンが人間を育てる生活が始まって10年。ココは、オコヤの森にやって来た、サトシとピカチュウに出会う。初めてできた「ニンゲンの友達」。自分のことをポケモンだと信じて疑わなかったココの胸の中に、少しずつ疑問が芽生え始める。「父ちゃん、オレはニンゲンなの?」自分はポケモンなのか? それとも人間なのか??悩むココだったが、ある日、招かれざる人間の足音が森に近づいてきて、平穏な日々が一変する――。2020年12月25日(金) / Friday 25th, DECEMBER 2020▼ポケモン映画公式サイトwww.pokemon-movie.jp▼ポケモン映画公式Twitter劇場版ポケットモンスター ココ(@pokemon_movie)twitter.com/pokemon_movie(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku(C)Pokémon (C)2020 ピカチュウプロジェクト企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年12月15日メディアの調査・分析を行うニホンモニターが15日、「2020タレントネットニュース登場回数ランキング」を発表。1位は初となる木村拓哉、2位は松本人志、3位は星野源となった。同ランキングは、「Yahoo!トピックス」と「LINE NEWS」を対象に、2020年1月~11月のニュースに登場したタレントを調査し、合計数によるランキングをまとめたもの。上半期2位の木村が初の1位に輝いた。主演を務めるフジテレビ系スペシャルドラマ『教場II』(1月3日・4日放送)の新キャスト発表、日産自動車のブランドアンバサダー就任のほか、ラジオ番組でのトーク内容など日々の話題も多く取り上げられ、改めて健在ぶりを示す結果に。2位の松本は、フジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~11:15)での発言や、自身のTwitterでの発言が話題に。今やネットメディアの常連となっており、一挙一動が記事化されている。上半期8位だった星野は、ソロデビュー10周年を記念する活動や、TBS系ドラマ『MIU404』、映画『罪の声』出演、「GQ MEN OF THE YEAR 2020」の「インスピレーション・オブ・ザ・イヤー賞」受賞など、さまざまな活動で3位にランクアップ。2020年の象徴といえるランクインが7位の声優・花江夏樹だ。花江は社会現象といえる大ヒットとなった『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎役を演じており、10月16日より『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が公開されると、下半期の登場回数が激増。アニメ・声優ファン以外のネットユーザーにも名前と顔を周知させる大躍進を遂げた。また、4位の菅田将暉、8位の横浜流星、9位の窪田正孝、10位の浜辺美波など、俳優陣のランクインも目立った今回のランキング。複数女性との不倫疑惑が週刊誌の直撃により発覚したアンジャッシュ・渡部は、同上半期ランキングで1位となっていたが、年間ランキングでは発表圏外となった。■「2020上半期タレントネットニュース登場回数ランキング」1位 木村拓哉 746件(Yahoo!トピックス:35件/LINE NEWS:711件)日産自動車ブランドアンバサダー就任/ドラマ『教場』 他2位 松本人志 638件(Yahoo!トピックス:17件/LINE NEWS:621件)『ワイドナショー』での時事話題に関する発言/Twitter投稿 他3位 星野源 637件(Yahoo!トピックス:20件/LINE NEWS:617件)ソロデビュー10周年を記念した活動/映画『罪の声』 他4位 菅田将暉 614件(Yahoo!トピックス:8件/LINE NEWS:606件)映画『糸』/映画『STAND BY ME ドラえもん 2』主題歌など楽曲関連 他5位 中居正広 580件(Yahoo!トピックス:28件/LINE NEWS:552件)『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』『中居大輔と本田翼と夜な夜なラブ子さん』他6位 田中みな実 579件(Yahoo!トピックス:14件/LINE NEWS:565件)『あざとくて何が悪いの?』/使用コスメ関連記事 他7位 花江夏樹 568件(Yahoo!トピックス:4件/LINE NEWS:564件)アニメ『鬼滅の刃』 他8位 横浜流星 554件(Yahoo!トピックス:9件/LINE NEWS:545件)ドラマ『私たちはどうかしている』/映画『きみの瞳が問いかけている』 他9位 窪田正孝 532件(Yahoo!トピックス:15件/LINE NEWS:517件)NHK連続テレビ小説『エール』/アニメ『映画 えんとつ町のプペル』声優出演 他10位 浜辺美波 530件(Yahoo!トピックス:10件/LINE NEWS:520件)ドラマ『私たちはどうかしている』 他
2020年12月15日マスクが生活必需品となり東京オリンピックも延期――。新型コロナウイルスによってありとあらゆることが激変した2020年。芸能界もかつてないほど激動の1年を迎えていた。本誌が目撃してきた数々の“異変”のなかでも、特に反響が多かったものを改めて紹介する。公開中の映画『アンダードッグ』でボクサーを好演している勝地涼(34)。しかし、実生活では映画以上に打ちのめされていた。18年に結婚した前田敦子(29)から怒鳴られる日々。溝は埋まらぬまま、別居を決断していた。勝地が知人に漏らした“本音”とは――(以下、2020年8月18・25日合併号掲載記事)※日付、肩書、年齢等は掲載時のまま「7月に入ってから、勝地さんがあるお店で飲み仲間らと語らっていたんです。彼は大の酒好きで以前はよく深夜まで飲み歩いていましたが、前田さんの妊娠中や出産直後はしばらく控えていました。ただ、最近また、飲み歩くようになりましたね。正直、まだ1歳の息子の父親としては褒められたものではないのですが……。前田さんとの夫婦関係も『もう、ウチらはダメですよ。終わってるんで』と開き直っているような感じで仲間たちに話していました」(勝地の知人)2年前、交際4カ月で電撃婚をした前田敦子(29)と勝地涼(33)夫妻。しかし、6月中旬には、一部で別居を報じられていた。「出産から1年間、2人は前田さんの実家のあるマンションの別の部屋に住んでいました。今春、家族3人で都内のタワーマンションに引っ越したのですが、ドラマ『ハケンの品格』(日本テレビ系)の撮影を終えた勝地さんが帰っていったのは、自宅マンションから車で約20分も離れた別のマンションだったんです」(スポーツ紙記者)前田は、育児に積極的に関わらない勝地に幻滅しているという。「コロナ禍で育児に追われ、自分の大変さを理解してくれない勝地さんを怒鳴ることもあったといいます。勝地さんも、感情的になる前田さんに我慢できなかったようですね」(前出・スポーツ紙記者)前田は、自粛時期の育児の大変さについて取材でこう答えている。《3ヶ月ぐらい家からほぼ出ず、ガッツリ子どもに向き合えたことで『子どもも成長しているし、自分も外で頑張ろう』というメリハリを持つことはできました》(「オリコンNEWS」7月26日付)7月21日放送の『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)に出演した前田は、長男を楽屋に連れて収録に臨んでいた。別居報道後、2人の関係はどうなっているのか。「勝地さんは離婚も視野に入れて考えているようですが、前田さんは子どものこともあり、関係修復を模索しているようです。ただ、2人で向き合うと口論になることも多く、“彼の生活スタンスも理解して、しばらく離れたほうがお互いにとってプラスになる”と前田さんも前向きに考えるようになったとか。時期が来たら夫婦で話し合い、家族3人の新しい生活が送れることを期待しているそうです」(夫妻の知人)前田の所属事務所はこう語る。「プライベートは本人に任せておりますが、離婚についての話は聞いておりません」果たして夫婦の距離が縮まる日は来るのだろうか――。
2020年12月12日ジャニーズ事務所所属アーティストによる年越しライブを「日本中に元気を!!ジャニーズカウントダウン2020-2021~東京の街から歌でつながる生放送~」として、フジテレビ系にて放送することが決定した。例年、東京ドームで開催されている「ジャニーズカウントダウン」をフジテレビが生中継してきたが、今年は新型コロナウイルスの影響で残念ながらコンサートは中止に。放送を望む声なども数多く寄せられている中、激動の2020年だったからこそ、少しでも本ライブが2021年へ笑顔の架け橋になれるようにと、急遽、特別に生放送が決定した。テーマは「歌で日本中を元気に!」。今回は東京の様々な場所から、アーティストたちが日本中が元気になるような歌を披露する。出演アーティストは、「NEWS」、「関ジャニ∞」、「KAT-TUN」、「Hey! Say! JUMP」、「Kis-My-Ft2」、「Sexy Zone」、「A.B.C-Z」、「ジャニーズWEST」、「King & Prince」、「SixTONES」、「Snow Man」と総勢11組。MCは、「関ジャニ∞」の村上信五。「ジャニーズカウントダウン」のMCを務めるのは今回が初めてとなる村上さんは「今年も何とか大晦日の開催に着地する事が出来ました。従来の様相を呈してはいませんが、今年ならではの、今年だからこそ出来るカウントダウンをお送りしたく思います」とコメント。また「このタイミング、時期に僕がMCをやらせて頂くという運びになったのもジャニーさんからの何かの御達しだと思い、これまでに先輩方が作りあげて下さったジャニーズの伝統を踏襲しながら、今の世代ならではの様式美をフレッシュなエネルギーとして、烏滸(おこ)がましくはありますが、皆様の2020年の一区切り、そして2021年の活力に少しでもなります様、お届け出来ればと思います」と思いを語っている。「日本中に元気を!!ジャニーズカウントダウン2020-2021~東京の街から歌でつながる生放送~」は12月31日(木)23時45分~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2020年12月09日【音楽通信】第62回目に登場するのは、結成15年を迎えたアコースティックバンド「OAU(オーエーユー)」のフロントマン、TOSHI-LOWさん!【音楽通信】vol.62BRAHMANもOAUも、もう1回はやりたくないTOSHI-LOWさんは、1995年に結成された日本が誇るライブバンドでもある、ハードコアパンクバンド「BRAHMAN(ブラフマン)」のボーカリストとして、そのカリスマ性で多くのロックファンから支持されています。2005年には、TOSHI-LOWさん(Vo, A.G)、KOHKIさん(A.G)、MAKOTOさん(Cb)、RONZIさん(Dr)からなるBRAHMANの全メンバー4人に、ヴァイオリニストでフロントマンも務めるMARTINさん(Vo, Violin, A.G)とパーカッショニストのKAKUEIさん(Perc)の2人を加えた6人からなる、アコースティックバンド「OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND」を結成(その後の名称は「OAU(オーエーユー)」)。そんなOAUが、2020年12月9日にオールタイムベストアルバム『Re:New Acoustic Life』をリリースされるということで、バンドを代表してフロントマンのTOSHI-LOWさんに、お話をうかがいました。ーー1995年にBRAHMANを結成されてから今年で25年となりますが、これまでを振り返るといかがでしょうか。あっという間でしたね。でも、BRAHMANを最初から「もう1回やれ」と言われたら、絶対イヤですね(笑)。ーーそれはなぜですか?苦しい思い出しかないから。ただ、BRAHMANを続けてきたことに対してのご褒美として、いい思い出もたくさんもらっているので、それはありがたいです。でも、もう1回はしたくない。ーーその一方で、2005年にはOAUを結成されて、今年で15年となります。OAUも「もう1回やれ」と言われたらイヤですが(笑)、15年経ちましたね。いまの時代は、けっこうアコースティック音楽の理解が深い。自分ではジャンルで隔てたことはなく、ロックの人がアコースティックを歌ってもいいと思うし、弾き語りをやってもいいと思うし。でも、15年前はそうじゃなかった。「なんでロックの世界の人がアコースティックをやるのか、よくわからない」ということや「やるべきじゃないんじゃない?」という意見も多かったんです。それに加えて、自分たちもうまく演奏ができていないということもあって、苦しいこともありましたね。アルバムは「サラッと聴いても何か心に残ったら」ーー2020年12月9日に、オールタイムベストアルバム『Re:New Acoustic Life』をリリースされます。タイアップ曲やライブでの人気曲など、15年間のさまざまな楽曲が収録されていますが、もともとリリースのご予定があったのですか。予定はありました。コロナ禍になってもずっと、最低限の人数でレコーディングしていたんですが、スタジオにキャンセルが相次いで他の方が入らないので、予定より早くできちゃいました(笑)。だからコロナの影響も悪いことばかりじゃなく、作業がしやすい面もありました。ーー1曲目「世界の地図」は、NHK『みんなのうた』2020年6、7月の曲ですね。この曲はどんなお気持ちで書かれましたか。これは『みんなのうた』のために曲を書き下ろしました。コロナ禍の前に作った曲ですが、歌っている内容は、いま実際に起きていることにもつながってしまったところもあるので、説得力のある曲にはなっていると思っています。ーー映画『新聞記者』(2019年公開)主題歌「Where have you gone」、ドラマ『きのう何食べた?』(テレビ東京系 2019年放送)のオープニング曲「帰り道」など、映画ファンやテレビ視聴者といった、より多くの人に曲が届く機会もありましたね。どれもお話をいただいてから提供した曲ですが、“何食べ”は、作って出したら「テンポ感が違う」と言われて。次の日はもう業界の方向けの試写会があって、そこから「1日で作らなきゃいけない」となって、試写会用の1分間のところのみですが1日で作りました。ーー1日で曲作りができるものなのですか、すごいお話です。いや、本来は作れないですね(笑)。でもなぜか作れるときもある。この曲は、深く考えなかったからこそ素直にあふれでるメロディと、素朴なんだけどある意味、人によっては深くとらえてもらえるような歌詞が書けて。どれも偶然の産物なんです。そうなってくると、タイアップものというのは、すごくおもしろいなと思いました。先ほどお話しした「世界の地図」ではお子さんが聴くとか、“何食べ”では男性同士のカップルの方が聴くとか、さまざまな層の方が聴くということは、悪くないなと。いままではどうしても、自分に近いところから出るものしかなかったから。ーー『新聞記者』の主題歌「Where have you gone」も、映画をイメージしたのですか。当初そういうことではなく曲を作っていたんですが、その頃からすでに映画のお話があって、ちょうどいいんじゃないかと。映画にすり寄るわけではなく、自然と曲がはまっていくので、映画のエンディングにはふさわしかったんじゃないかと思っています。ーーこの曲は(ELLEGARDEN、the HIATUS、MONOEYES、the LOW-ATUSのギターボーカルとして活動中の)細美武士さんがゲストコーラスで参加されていますね。はい。MARTINが「こういうコーラスがほしい」と言ってきたキーが、俺が全然出ないキーなので、「高い曲が歌えるいい声の人は誰だ?」という話になりました。そこで「これは細美武士しかいない」となって、連絡したら「すぐやる」と言ってくれて。そういったコーラスも含めてひとつの楽曲なので、よかったですね。ーータイアップ曲だと、音楽ファンの方以外のお茶の間の方からも反応があったのでは。そうですね、反響は大きかったんじゃないかな。いままでライブに来る方はバンドファン、音楽ファンの方が多かったのが、明らかにテレビや映画を観てからいらっしゃったような方も増えました。しかもそれが、性別も年齢もバラバラ。ちっちゃいお子さんもいるし、おじいさんもいるし、OLさんもいるので、とてもいいことだと思っています。ーー17曲目「最後のニュース」のみオリジナル曲ではなく、井上陽水さんのカバー曲を収録されていますね。10月に放送された音楽番組『The Covers』(NHK BSプレミアム)で、OAUさんが披露されていました。番組でカバーさせてもらったことがきっかけですね。これは30年前の歌なんですが、いまのことをすごく当てている歌というか、予言のような歌です。井上陽水のように優れた音楽家の方は預言者でもあるというか、いま一番響く歌なのではないかなと。歌は、自分の歌だけではなくて、歌を誰かが引き継ぐことによって、自分の歌を違う人が歌ってくれたらうれしいと思うんですよね。時代が移り変わっても、歌はそのまま引き継がれていく。「最後のニュース」は、そんな歌い続けられることに値する歌だと思いますね。ーーもともとこの曲を聴かれていたんですか。これが新曲だった当時に聴いていたんです。報道番組『筑紫哲也NEWS23』(1989年〜2008年 TBS系列)の初代エンディングテーマでした。そのときはまだ自分がガキだったので、「おじさんがなんか言ってるなあ」っていう感じでしか観てなかったんですよね。でも、そうやって子どもなりに社会現象を見ようとしていたんじゃないかなと。ーーTOSHI-LOWさんが歌うこの曲を聴いて、『The Cover』司会の池田エライザさんが感涙され、同じ司会のリリー・フランキーさんに「番組で初めて泣いたんじゃない?」と声をかけられていた場面も印象的でした。最初はウソ泣きかと思ったんですよね(笑)。でも、エライザが「自分でもびっくりした」と言っていて、歌を聴いていたら「泣いてしまった」と。だから、インパクトがある曲なんだろうなと思いますし、そんなふうに思ってもらえることを自分たちがやれたんだったら、とても曲にもバンドにもいいことですし、うれしかったです。ーーやはりTOSHI-LOWさんの本物の歌の力に、エライザさんが感動したのだと思います。エライザは、自分でも感情にならない部分を話していたから、だから涙が出たのかなと。音楽をやっていて、望んでいることって、そういうことなのかもしれない。なんか「うまいですよね」と褒められたいわけじゃなく、説明できないけれど、心にドンッ! と深く刺さったり、「なんなんだろう、この気分」「涙が出てしまった」というのは、すごい話で。逆に、「イヤな歌です」という反応でもいいんですが、そういう何か、心にひっかかるものがやれたんだったら、音楽家としてとてもうれしいこと。それがべつに自分たちの作った曲じゃなくてもいいんですよね。ーーでは、いまのOAUを表現しているという、今回のアルバムで唯一の新曲となる16曲目「Change」はどのように生まれた曲でしょうか。今年、コロナ禍になってから作りました。「BALMUDA The Speaker」というライトが光るスピーカーとコラボの話があって、暗闇のなかの灯りをイメージしています。コロナ禍では何かが変わっていくんだけれども、変わった先に絶望ばかりじゃなくて、希望の光が見えるような意味合いの曲になればいいなあと思って作りました。ーーボリュームのあるアルバムですが、どんなふうに聴き手に届いてほしいでしょうか。どんなかたちでもいいので、サラッと聴いてほしいですね。それでも、何か心にひっかかるものがあるんじゃないかな。というのも、ものすごく「このジャンル」というように偏らない音楽性なので、聴きやすいと思います。普段はCDを買ってまでは曲を聴かないけれど、たとえば「テレビで流れている曲が好き」といった方も含めて、すべて音楽ファンだと思っているので、OAUはそういう人たちに聴いてもらえればいいなと思っているから。OAUのことも「なんだっけ? 英語の短いあのバンド」のように(笑)、名前を覚えていなくても、なんか鼻歌みたいな感じでも、心に残ってくれたらいいなと思っています。そういうなかで、「帰り道」はとくにいろいろな方に歌ってもらえているから、そういう存在でありたいですね。「心を開いて、おもしろく生きていきたい」ーー本日は東京都渋谷区にある幡ヶ谷で取材させていただいており、私自身も11年住んでいたことがあるのですが、TOSHI-LOWさんにとって幡ヶ谷はなじみのある場所なんですよね。いまもご飯を食べるなら、幡ヶ谷ですね。昨日も、子どもを連れて、幡ヶ谷にご飯を食べに来ました。このあたりは便利なんですよね。渋谷の田舎というか。気取っていないし、お店も庶民的なところばかりです。ーー普段のご趣味といえば、おうちでは何をされていますか。普段は体を動かしています。格闘技をしているので、蹴ったり殴ったり締め上げたりする練習ですね(笑)。ジムに行くこともありますし、家で鍛えたりも。子どもも、上の子は中3で下の子は小2という男ふたりですが、一緒に格闘技をしています。ーー東日本大震災の復興支援活動を行うNPO法人「幡ヶ谷再生大学 復興再生部」の代表も務めていらっしゃいますね。私は阪神・淡路大震災を経験した後に大阪から上京しまして、震災の大変さや影響を思うことがあります。TOSHI-LOWさんは震災がご自身にとって、大きな影響があったのでしょうか。阪神・淡路大震災のときは何もしなかったんですが、自分のなかで何かひっかかりがありました。何もしなかったからこそ、ボランティアをする人を偽善だと思っていたし、そういうときにできた歌をどちらかというと否定的に見ていたんです。でも、いざ東日本大震災のときに自分がボランティアをやったときに、以前の自分が思っていたようなことを人から言われました。でも、とてもその気持ちもわかるんです。過去は変えられないですが、未来は選べるわけですから、自分が「じゃあどっち側に行きたいか」と思ったら、偽善だ売名だと言われようが、大変な人に寄り添う活動がしたいと思って、いまでも復興支援の活動を続けさせてもらっています。今後もまだ何かあるかもしれない。「どうやったら未来によりよく生きられるか」と考えています。それは、お金を稼ぎたいとか、ラクをしたいわけじゃなく、「自分がどれだけ充実感を持って生きられるか」ということ。自分らしく生きるために、活動の場や活動の仲間というものを自分で作り上げるベースに、幡ヶ谷という街があります。ーーバンドも長く活動されていると、見えてくることもあるのでしょうか。長くやると、黒歴史みたいなものも変えられるんですよね。もし途中でバンドをやめていたら、最初の拙い音楽で失敗して終わっていたところも、長く続ければ「そっか、15年前にあんな失敗があったから、いまはこうしてみんなで仲良くやれるんだな」となる。「変わることができる」ことが、続けてよかったと感じるひとつです。だから、もしも「やらなきゃよかった」という失敗をした人がいたとしても、「続けていけばそれが変わるかもしれないよ」と伝えたいですね。過去は変えられないわけじゃない。以前の悔しい気持ちを書き直せるという感覚。ーーところで、TOSHI-LOWさんが息子さんへ作り続けたお弁当を紹介された書籍「鬼弁〜強面パンクロッカーの弁当奮闘記〜」が、4度の重版を記録して、さらに「中学生編」を追加して11月に発売されました。TOSHI-LOWさんがまさかお弁当エッセイを発売するとは当初驚いたロックファンは多いと思います。望んでいたことじゃないんですが、まさかです。出版のオファーをされてからも、3年間ぐらい渋っていたし、本を出そうと思っていなかったんですよ。ーーご自身でも、もともとお料理されていたんですか。していましたね、基本的に何でもできます(笑)。料理だけじゃなく、雑誌『クロワッサン』(マガジンハウス刊)も買って、生活の参考にしていたりしますよ(笑)。ーーおうちでは、奥さま(女優のりょうさん)もお料理されますよね。りょうちゃんも、もちろんやります。いまは舞台『両国花錦闘士』に入っているので、そういうときの食事は朝も夜も自分が担当して作っています。子どもも、気を遣ってなんですが、「おいしい」と言ってくれて。まあ、俺のほうが料理がうまいと思い込んで作っています(笑)。ーーTOSHI-LOWさんもりょうさんもご活躍されていると、なかなか食事の支度も大変だと思うのですが、普段は交代でされているのですか。りょうちゃんはけっこう家が好きなので、家にいるときはもちろん家事は何でもやってくれるんです。夫婦それぞれのバランスがあっていいですし、家庭はひとつひとつ違っていていいと思うので、たまたまうちはこういう感じですね。子どもたちが大人になったときに、「うちの親こうだったなあ」と、笑い話になればいいだけの話で、おもしろい家庭なんじゃないですかね。ーーすてきなご家庭のお話をありがとうございます。主題歌のお話もそうでしたが、「鬼弁」でも、音楽ファン以外のママ層の方などからも支持を集めたのではないですか。支持があるかはわからないですが(笑)、「鬼弁」を見てから来てくれても全然いいですよね。この本のサイン会があったんですが、俺の本を読んで、「コレしか知らないけど来ました!」という方もいたんですよ。俺が歌っていることはまったく関係なく。なんだろうと思いつつ(笑)、でも、それでいいかなと思います。ーーいろいろな方に、TOSHI-LOWさんの活動が届くのはいいことですよね。そうですね、以前はそういうことを否定して生きてきたんですが、もうそうじゃないなって。何かのきっかけでしか、どうせ出会えないし、それがドラマの主題歌でも、弁当の話でもいい。これからも音楽人生はもちろん、いろいろな人生が続いていくわけだから、できるだけオープンにさまざまな方と話したり交流したりしていきたいですね。ーー以前は否定していたことを肯定できるようになったというのは、そんなふうに意識が変わったきっかけは何だったのでしょうか。意識が変わったきっかけは、震災です。とくに印象に残っているのは、被災地に行ったときに、おじさんがギターを渡してきて「なんか歌ってよ」と言ってきたんですが、俺そんなんじゃないからと「いいです」と断ったら、残念そうな顔になって……。それを見て、「そんなちっぽけなプライドなんか要らなかった」とつくづく思ったから。ーーバンドのお話に戻りますと、2021年にはツアーもありますが、有観客ですか。もちろん。そのときの規制にあわせて、開催するかたちになりますね。OAUは、音楽的にもあまり密を生み出さないですし、ノリノリで大きい声で騒ぐというのも少ないです。これがBRAHMANだったら、無理ですね(笑)。今回はOAUだったから良かった。OAUだから、やれることもあります。ーーでは最後に、今後の抱負をお聞かせください。今後のことは、コロナ次第じゃないですか。ただ、いろいろなことをやってみたいですけどね。前はまさか自分の本が出るとは思わなかったんですが、いまも本のお話をいただいています。どっちにしろ、すごくいいものはできないので、なんでも中途半端だし(笑)。でも、やっぱり自分なりに出せることのおもしろさもあると思っているので、おもしろく生きていたいですよね。おもしろく生きていくためには、自分で心を閉ざしていてもダメだし。心を開いて、新しいものを求めて、生きていかなきゃと。でもコロナ禍になって思ったのは、成長しなきゃいけないと思い続けるのは、みんな疲れるじゃないですか、ずっと頑張らなきゃいけないなんて。だから、「いいんじゃない? 自分のペースで」って最近、思いますね。取材後記刹那的なBRAHMAN、そして温もりのあるOAUと、一見まったく別のものに思える音楽が共存して良い変化を遂げているのも、TOSHI-LOWさんをはじめとしたメンバーのみなさんの思いがあるからこそ。バンドシーンのみならず、さまざまなフィールドでもご活躍されているTOSHI-LOWさんの姿は、前を向く力強さを放っていました。そんなTOSHI-LOWさんのバンド、OAUのアルバムをみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね。写真・大内香織取材、文・かわむらあみりOAUPROFILE1974年、茨城県出身。1995年、ハードコアパンクバンドのBRAHMANをTOSHI-LOW(Vo, A.G)、KOHKI(A.G)、MAKOTO(Cb)、RONZI(Dr)の4人で結成。1996年、初のミニアルバム『Grope Our Way』をリリースし、1999年にメジャーデビュー。TOSHI-LOW は、2003年に女優のりょうと結婚。2006年から発足し、現在は東日本大震災の復興支援活動を行うNPO(特定非営利活動)法人「幡ヶ谷再生大学 復興再生部」の代表としても活動。また、“鬼”の愛称で知られながらも、息子へ作り続けたお弁当を紹介した書籍『鬼弁〜強面パンクロッカーの弁当奮闘記〜』(ぴあ)が好評発売中。OAUは、2005年結成。BRAHMANの全メンバー4人に、ヴァイオリニストでフロントマンも務めるMARTIN(Vo, Violin, A.G)とパーカッショニストのKAKUEI(Perc)の2人を加えた6人からなる、アコースティックバンド。欧米をはじめとしたトラッドやルーツミュージックを巧みに織り込んだ有機的な音楽性に、繊細さとダイナミズムとを併せ持ったパフォーマンスで多くのオーディエンスを魅了。国内最大級のフェスをはじめ海外でもライブを重ねるほか、2010年からは、すべてのアーティストがアコースティック限定の編成で出演するキャンプフェス「New Acoustic Camp」のオーガナイザーを務めている。2020年12月9日、オールタイムベストアルバム『Re:New Acoustic Life』をリリース。2021年1月9日からはリリースの全国ツアー「OAU TOUR 2021 -Re:New Acoustic Life-」を開催。InformationNew Release『Re:New Acoustic Life』(収録曲)01.世界の地図02.Thank You03.New Tale04.夢の跡05.Dissonant Melody06.朝焼けの歌07.Making Time08.帰り道09.Where have you gone10.all the way11.Memories12.Pilgrimage〜聖地巡礼〜13.The Rain14.Black and Blue Morning15.Freight Train16.Change17.最後のニュース2020年12月9日発売(通常盤)TFCC-86746(CD)¥3,000(税別)(初回生産限定盤)TFCC-86745(CD+DVD)¥3,800(税別)(完全生産限定盤)TFCC-86744(CD + DVD + リニューライフセット)¥6,800(税別)[特典]OAU結成15周年記念かまわぬ特製「ご縁をつなげる」てぬぐいセット ※OAU×七宝(赤) / OAU×あられ(紺)鬼オリジナルお弁当レシピBOOK『oniben』
2020年12月08日ももちゃんこと、料亭當田屋(とうでや)の若女将・栗田もも乃さんは、96年生まれの24歳。家族経営している當田屋は、江戸末期から明治初期に創業し、ももちゃんで4代目。小学校のときから、将来の夢は「女将さん」と書いていた。しかし彼女が若女将としてお店に立つまでには、様々な波乱があった。中学を卒業し、5年制の高専の電子情報工学科へ進学したももちゃん。3年生になる直前、鯖江市役所が、女子高生がまちづくりに参加する「鯖江市役所JK課」のメンバー募集をしていることを知った。かねてより、料亭を支えてくれた地域が、小学校、中学校へと進級するごとに、寂しくなることを危惧していた。「保育園や小学校のときは、近所の商店街にたくさん友達がいたのに、次々にお店をたたんで、そのまま別の場所に引っ越してしまうんですね。1年でいちばん好きだった秋祭りも、子供の数が減り、年々、規模が縮小される。町内の高齢化が進んでいったんです」ももちゃんは“私たち若い世代が暮らしやすくなければ、ますます地域の活気が失われてしまう”と危機感を持ち、JK課に応募したのだった。じつはJK課が立ち上がった当初から、市役所には「JKという言葉には性的な意味合いを感じる」「女子高生に何ができるんだ」という誹謗中傷が寄せられていたのだ。こうした背景もあり、JK課発足メンバーのなかには、学校や親の反対によってやめてしまった仲間もいたという。波乱の船出ではあったが、逆に結束力が増した初代メンバー13人は、記者会見に臨んだ。「中傷に落ち込むどころか、『NEWS ZERO』(日本テレビ系)でも取り上げられて、学校の友達から『ももちゃんたちのこと、嵐の(櫻井)翔くんがしゃべっているよ』とか言われたりして、喜んでいました」地域の活性化に一役も二役も担ったJK課の仕事ぶりは次第に認められ、ふるさとづくり大賞においては、総務大臣賞を受賞(15年度)。16年度の高校の現代社会の副読本の表紙、裏表紙で活動内容や写真が掲載された。しかし17年7月、母で女将の佳子さんのがんが判明する。佳子さんの病状は、一進一退。ときには、ももちゃんに弱音を吐くこともあった。「痛い。みんな頑張りやって言うけど、これ以上、何を頑張ればいいのかわからん」そんな母を勇気づける何よりの薬は「早く退院して、女将と若女将で、一緒に料亭を切り盛りしよう」という言葉だった。18年8月、「母が死ぬなんて信じられなかった。絶対によくなる」と思い込んでいたが、看護師に「この2〜3日」と告げられた。病室に、最後のお別れに親族が詰めかけたとき、佳子さんはももちゃんと2人になりたいと言った。ももちゃんは「絶対に気持ちやから、あきらめたらあかんよ」と必死に励ますと、佳子さんはももちゃんの目を見て「わかとるよ」と、やさしく答えてくれた。でも、佳子さんは死を覚悟していたようだ。伸彦さんとは「あんたがしっかりせなあかん」「わかってる。もも乃のことはまかせろ」とやりとりしていた。娘の女将としての成長を祈りつつ、佳子さんは、18年8月に亡くなった。いつもニコニコ顔のももちゃんも、このときのことを思い出すと、涙が浮かんでくる。「亡くなっても、いつまでもあたたかい母の手を握って、すごく泣きました。でも、逆に、やらなあかんこともめちゃくちゃあった。私だけ悲しんでいるわけにはいかなかった」祖父、父と共に、料亭でのひとときを楽しみにしているお客さんを迎えなければならないのだ。「母娘で料亭を切り盛りする夢は実現できませんでしたが、母の着物でお店に出ると、いつも見守られていると感じます。母には到底及ばないですが、勉強して、當田屋の看板を守っていきます」コロナ禍でも、くじけることはない。「感染対策をしています。部屋はすべて個室で、2名さまでも利用できるので、座席の距離が広くとれます。自動検温機、手を差し出すと消毒液が出る機械なども導入。さらに三味線やお琴をお客さまに楽しんでいただくために、もっと稽古をして上達したいです。それにSNSを利用して料亭のことを知ってもらうなど、私ならではの女将の仕事も広げていきます」「女性自身」2020年12月15日号 掲載
2020年12月07日映画『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』が本日12月4日に公開初日を迎え、Snow Manの岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介が初日舞台挨拶に登場した。故ジャニー喜多川氏が企画・構成・総合演出を務め、2006年より愛され続けてきた『滝沢歌舞伎』。昨年『滝沢歌舞伎ZERO』として演出・滝沢秀明、主演・Snow Manで新たなステップを登った舞台が、今年は『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』として生まれ変わる。映画館に駆け付けたファンの方々からの割れんばかりの拍手の中、Snow Man9人が登場。映画の象徴でもある“桜”色を衣裳のどこかに施したシミラールックで、観客を前に、満面の笑みを浮かべる。久しぶりとなる観客を前に、公開を迎えた今の気持ちを聞かれた岩本は「お待たせ致しました。無事、初日に皆さんとお会い出来たことが、心から本当に嬉しいです。みんなをひとりひとりヨシヨシしたい気持ちです」と感謝を述べる。またメガホンを取った滝沢秀明監督について聞かれた渡辺は「僕と佐久間は時代劇で一緒だったんですけど、滝沢監督から『自由にやっていいよ』と言われたので、怒られるくらいまでふざよう!ってなりまして、そうしたら本当に怒られましたね(笑)」と裏話を話すと佐久間は「僕はあれをお叱りだと思ってないです!嬉しいご厚意でした(笑)」と返す。また、渡辺は「それくらいお芝居を振り切ってやることで、観客のみんなが笑顔になるんじゃないかなって思ったので、振り切って、楽しんでやりました」と撮影当時を笑顔で振り返った。本作は時代劇パートのダイナミックなシーンが印象的だが、一方で“笑い”の要素もたくさん詰まっている。時代劇で江戸一番の美女・お丸さんを演じた深澤は「台本の途中で“ここでいろいろあって”っていうト書きがあるんですけど、劇中後半のパートでお丸さんが初めて出てくるシーンはふんだんにアドリブを入れました(笑)。皆さん、これからご覧になられるので、そこにも注目して欲しいです!」と自信たっぷりにコメント。さらに「『滝沢歌舞伎ZERO』を5年やっていますけど、“ここでいろいろあって”っていうト書きはずっと同じです(笑)。でもその期待に応えられている自信がありますし、滝沢監督もブースからも聞こえてくるくらい笑っていました(笑)」とアドリブを入れたシーンでのエピソードを披露すると会場からは大きな拍手が起こった。同じく時代劇パートで金さんを演じた佐久間は「アドリブ合戦をしよう!という感じでした。でも本当に笑っているシーンも使われているんですよ」とドヤ顔で明かし、観客を笑わせた。そして、ラウールも「日光での撮影はお泊りで、テンションが上がってしまって目黒君の部屋で遊んでました(笑)自分の部屋にほぼいなかったです。撮影がない日はファミレスに行ったんですけど、渡辺君のテンションが上がってましたね」と話すと渡辺は「ファミレス最高!」とすぐさま反応し客席からは笑顔がこぼれる。本作で映画初出演を果たした目黒は「大きいスクリーンに自分が映っていることが不思議でした。『滝沢歌舞伎』って僕たちの土台になっている作品なんです。その作品で映画に初めて出演できたことは照れもありますけど嬉しいです」と感慨を込めて語る。また、本作の撮影は無観客で行われたが、これまで沢山の観客を前にしてきた舞台との違いを阿部は「無観客の新橋演舞場で撮影して、寂しさも感じましたが、映画を観てくださる方のことを想いながら撮影しました。舞台の臨場感を映画でも伝えることが出来るように頑張りましたし、それがご覧いただく皆さんに伝わることを願ってます。皆さんが感動している様子を客席で見ていたいくらい!」と話すと、宮舘は「殺陣のシーンでの切られたり、切る際のリアクションが映像で残るので、滝沢監督とも相談しながら角度など試行錯誤しましたね」と舞台とは違った、映画で工夫した点をコメント。続けて演劇と映画の見せ方の違いを聞かれた向井は「表情ですね。舞台だと身体全部を使うんですけど、映像では眉毛や睨み、瞬きひとつで伝わる。お芝居の部分で変わったのかなと思いますね」と細やかな演技面での違いを語った。Snow Manの9名は、本作のタイトル【たきざわかぶきぜろ】の9文字で、大活躍の今年を振り返るあいうえお作文に挑戦。舞台の並び順に沿い、上手の目黒から始めるか、下手の岩本から始めるか...…その順番決定はドラフト会議方式がとられる。最上手の目黒が2つの封筒の中からどちらか1つを選び、その中の言葉が「た」なら、目黒から。封筒の中味が「ろ」なら岩本から始めることに。目黒が引き当てたのは「た」。そこで目黒⇒阿部⇒佐久間⇒渡辺→ラウール⇒向井⇒宮舘⇒深澤⇒岩本の順でそれぞれの平仮名を担当することになり、皆で悩みながらも、ゲームはスタート。【た】目黒「たくましく」【き】阿部「9人で乗り越えた」(ここで観客から大拍手)【ざ】佐久間「座長を務めたSnow Manの晴れ舞台」ここまでで会場は割れんばかりの拍手がおこり、順調に流れていく。しかし……【わ】渡辺「渡辺くんが」と回答したことでメンバーから「はぁ?なんなの*」と突っ込みが入ると、渡辺は「いやいや、渡辺くんが」につづいて次が【か】なら、もう言うことは1つしかないじゃない?と真顔で言うと、隣のラウールは、アクリル板を超えて「横からのプレッシャーがすごいんですが……」と困り顔。【か】ラウール「可愛すぎる件について」【ぶ】向井「ぶっちゃけ」【き】宮舘の「君がスキかどうか」【ぜ】深澤「絶対にスキだと思うけど」と話をつなげると、「一体なんの話になってるの?」とラストの【ろ】の岩本は困った顔を見せながらも「はい!決めました」【ろ】岩本「ロシアの人は分からない」とリーダーが見事にオチをつけた回答を披露。会場からは流石のチームワークを見せたSnow Manへ大きな拍手が起こった。そして、イベント終盤、もう終わりというその時に、MCの声がけにより、観客全員が(当日会場で配布された)「WITH LOVE」と書かれた特製ハート型ウチワを一斉に揚げたことで、会場内は「WITH LOVE」の赤いハートで埋め尽くされる。嬉しいドッキリにSnow Manは「ときめきが凄い!」「嬉しい!嬉しい!」「みんな、ありがとう!」と感激した様子で客席に、大きく手を振って感謝を伝えた。最後にSnow Manを代表して、ラウールと岩本がメッセージ。ラウール「本日はありがとうございました。皆さんこれから映画をご覧になると思いますけど、熱量を持って、みんなで撮影しました!その想いが皆さんに届くと嬉しいです。今日は楽しんでください!」。岩本「この作品に携わることができて感謝しています。ここから皆で盛り上げていく作品だと思います!老若男女、海外の方も含めて劇場で沢山のエネルギーが交差する作品となっています。1回と言わずに友達、家族を誘って見に来ていただいて、この作品を盛り上げて欲しいです」と力強い言葉を残し、イベントは大盛況の内に幕を閉じた。『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』全国公開中
2020年12月04日「今になってファンの方の要望が多くなって、こうしてリバイバルされるんですから……。春馬の人徳ですし、喜びに堪えません」こう語るのは、三浦春馬さん(享年30)が所属していた児童劇団の社長・加藤麻由美さんだ。11月11日、「NEWS ポストセブン」で三浦さんの出演映画「森の学校」が12月から公開されると報じられた。同作は18年前の作品で、当時の三浦さんは12歳。ファンからの要望が多数寄せられたことで、再上映が決定したという。加藤さんは嬉しさのあまり、涙ぐみながら当時の秘話を本誌に話してくれた。「監督の西垣吉春さんは、当校で大阪校の講師を務めていました。その関係で、春馬も授業を受けていたんです。西垣さんが『春馬を主役で撮りたい』と映画のお話を持ってきてくださって、そこからこの映画はスタートしました」戦前の田舎暮らしをテーマにした「森の学校」。それにちなんで、三浦さんには“丸坊主で出演”との条件が言い渡された。「当時の春馬は長髪で、思わず『ええ〜!』と驚いていました(笑)。初めは坊主が嫌だと言っていたんですが、私は大賛成。『アイドル子役でデビューはいつでもできるけれど、お芝居の基本をしっかり学ぶのが大事よ』と言い聞かせました」兵庫県の丹波篠山で20日間にわたってロケが行われた。自然に囲まれての撮影を終えると、三浦少年に変化があったという。「『森の学校』は男の子と生き物の話で、春馬は山で育ったヤンチャな子供役。さらに撮影は、ベテランの講師がずっと付きっ切りでした。そんなこともあって20日後、撮影終了後に戻ってきたときには何だかたくましい男の子に成長してましたね」加藤さんは懐かしそうに当時を回想し、最後にこう語った。「春馬は小学校の授業が終わると、駆け足でスタジオに飛んできていました。私は彼に惚れてしまって、特待生扱い(笑)。お母さんが忙しいときは、『今日は先生の家に泊るよ』と伝えて私の自宅で一泊することもありました。そんな当時の春馬の姿を、多くのファンの方は知らないはずです。小学5年生の“俳優・三浦春馬”をぜひ見届けて欲しいです」
2020年12月01日