日常生活が戻ってきましたが、身体と心がついてこない、そんなかたはいませんか。正月疲れがつらい今の時期、どんな生活を心がけたらよいのでしょうか。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、今の時期にぜひ実践したい食薬習慣と、陥りがちなNG習慣を教えてくれます!正月疲れが抜けずに週末ぐったりしていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 248日常生活が戻ってきました。長期休暇の後は、仕事が山積みですよね。ただ、頭はいまだにオフモードという方も実際のところは多いのではないでしょうか。年末に向けての忙しさ、そして帰省やお正月行事があり、心が休まったという人もいれば、逆に気が張って休んだ気がしないという人もいらっしゃると思います。どちらにせよ、食べ過ぎてしまったり、飲み過ぎてしまったり、寝る時間が遅くなったりと、リズムが乱れがちになりますよね。そんな中でまた始まった日常生活では、疲れを感じやすくなっていることが多いようです。休日には寝だめしたくなりますが、正月疲れに対しては、寝だめよりもいつも通り朝は早く起きて、朝日を浴び、朝食を食べることによって、体のリズムを本来のリズムに戻していくほうが有意義です。ということで、今週は正月疲れを解消する食薬習慣を紹介していきます。今週は、正月疲れ解消のための食薬習慣長期休暇が終わり、日常に戻り一週間ほどが経ちました。そろそろエンジン全開にしていかないと、たまっているタスクを捌くことが難しくなってきてしまいますよね。また、運動不足、寝不足、食べ過ぎなどが重なっていることが多く、漢方医学ではこれらによって疲れやすい『気虚』や、重だるさを感じる『痰湿』が生じている状態にあると考えます。また、朝起きることができないほどだるい場合には、『腎』の強化も必要と考えます。正月疲れをリセットしたいときには、『気』を補うために偏食を控えたり、スクワットや踏み台昇降などのライトな運動をしたり、パンや麺類やお菓子などの糖質を控えめにし、野菜や海藻などを食べるようにしてください。夜の食事は腹7分目に抑え、入浴習慣をつけ、夜12時前には寝るようにすることで、『腎』をサポートすることも重要です。食薬としては、『気』を補い、『痰湿』を除去することが必要となります。そこで、今週食べるとよい食薬は、【鱈と牡蠣入りお鍋】です。逆にNGな習慣は、【夜のラーメンやパスタ】です。食薬ごはん【鱈と牡蠣入りお鍋】マグネシウム、亜鉛、タウリン、ビタミンB群などを豊富に含み『補気』『補腎』に役立つ牡蠣や鱈と、たっぷりのお野菜を入れたお鍋を食べてみましょう。<材料>牡蠣5個鱈2切れネギ1/2本千切り生姜2片椎茸2個好きな野菜お好みでみりん・醤油各大さじ1酒50ml塩昆布ひとつまみ(3g)<作り方>牡蠣以外の材料をお鍋に入れ煮込み、最後に牡蠣を加え火を通す。NG行動【夜のラーメンやパスタ】ラーメンやパスタは、手軽な食事であり、満足感も得られるため、忙しかったり、疲れた日の食事に選ばれることもあるかもしれません。しかし、夜に糖質や脂質が過多となり、さらに満腹になることで、睡眠の質が低下することがあります。夕飯は、なるべくタンパク質やビタミン類、ミネラルを取り入れるようにし、糖質はがっつり食べるというよりも全体のバランスをみて食べるようにするのがベターです。睡眠のリズムが乱れている人は、朝食や夕食の内容、量、時間帯の見直しもしてみましょう。お正月気分のまま過ごしていると、これから先、一年で最も寒いといわれる2月や、3月の三寒四温、花粉と、次々に過酷な環境がやってきます。楽しんだらすぐにリセットする習慣をつけ、メリハリをつけた生活をしていきたいですね。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Good Studio/Adobe Stock文・大久保愛
2024年01月12日2024年がスタートしました。年明けから仕事にプライベートにスタートダッシュといきたいところですが、実際はそううまくいかないもの。仕事始めが憂鬱、正月疲れで体は重いしやる気がでない…。例年のことながら、そんな人が多いと思います。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、正月ボケを吹き飛ばしてくれる食事と、危険なNG習慣を教えてくれます!年明けの仕事始めにだるさを感じませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 2472024年が始まりましたね。例年のことですが、やはり長期休暇明けは、仕事に行くのが嫌になるという人がほとんどではないでしょうか。年末の慌ただしい日々で交感神経が優位になり、休暇に入ったとたんに人が変わったようにのんびり過ごすというリズムの方も多いと思います。ただ、こうなると再び日常に戻るときに「嫌だな」と思うのは普通の感情ですよね。一年の始まりといえば、今年の抱負を考えたり、ポジティブな発言が増える人も多いですが、発言とは裏腹に行動としては、横になり外出も仕事もしたくないと引きこもりがちになることもあるかもしれません。ということで、今週は、2024年のスタートを応援する食薬習慣を紹介していきます。今週は、正月疲れ対策となる食薬習慣やる気がない、疲れる、動きたくない、体が重い、肌荒れが気になり始めたというかた、鏡をもって舌を見てみてください。舌の真ん中に苔が多くついていたり、口臭が気になったりしないでしょうか?漢方医学では、体の状態を把握するために舌の状態を把握することがあります。舌苔がふえているときには、消化に負担がかかるほどに食べていたり、お酒や偏食によって肝臓に負担がかかっていたりすることがあります。漢方医学ではこれを『痰湿・湿熱』が生じている状態と考えます。私たちの体は、食事から栄養を吸収し、老廃物や有害物質を解毒し排泄することで元気を保つというシンプルな仕組みをもっています。しかし、リズムが乱れがちな年末年始で、この仕組みがダメージを受けることとなり、その結果として疲れが抜けなくなったり、やる気がなくなったり、肌トラブルも出てきてしまいます。そのため、消化の働きを助ける『脾』と解毒の働きを助ける『肝』をサポートし、『痰湿・湿熱』を除去していきましょう。そこで、今週食べるとよい食薬は【ブロッコリースプラウトの即席スープ】です。逆にNGな習慣は、正月ボケを満喫すべくゴロゴロしながら食べる【ポテトチップスなどスナック菓子】です。食薬ごはん【ブロッコリースプラウトの即席スープ】何をするのも面倒に感じていたとしても簡単に作れるスープです。消化を助け、腸内環境を整え、ミネラルを補い、解毒を促す食材を集めました。<材料>ブロッコリースプラウト山盛り鰹節10gとろろ昆布2つかみ梅干し1個(包丁でたたくか、容器に入れ箸でつぶす)醤油・みりん各小さじ1くらい(調整)お湯200ml<作り方>材料を容器にすべて入れてよく混ぜたら完成。NG行動【横になりながらのスナック菓子】だるいし、やる気がないし、相当気合を入れないとテキパキ動くことができないというとき、人はどんどん手軽に食べられるものを食べるようになっていきます。その結果、横になりながらポテトチップスなどのスナック菓子を袋ごとペロッと食べてしまうということもあるかもしれません。ですが、今必要なやる気をだすための栄養を摂取できるものではなく、お腹をいっぱいにしてしまう恐れがあるため、3度の食事内容も少なくしてしまう傾向があります。その結果、質的な栄養失調に近づいてしまいます。1年の中でも食べ癖が付きやすい時です。暇だから食べる、疲れるから食べる、イライラするから食べるといったように習慣化してしまっている人は注意しましょうね。正月明けは、新年への期待、正月ボケで何もしたくない気持ち、気が引き締まったり、怠けたくなったりと心が忙しくなると思います。心の不調を感じた時には、根性論ではなく、まずは食事の見直しなど現実的な問題を解決していきましょうね。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Vanz Studio/Adobe Stock文・大久保愛
2024年01月04日いつもの習慣が、もし金運を下げている行動だったら…想像しただけでもゾッとしますよね。金運がダウンしている時のサインや12星座別の金運がダウンするNG習慣を紹介します。すぐに対処したい金運ダウンのサイン占い師の脇田尚揮さんに金運ダウンしている時のサインを教えてもらいました。対処法も併せて紹介します。蛇に咬まれる夢を見る蛇と金運には密接な関係があるとされます。これは蛇と弁才天との関係によるものです。弁才天は“弁天さま”とも呼ばれており、財運や芸術を司る七福神の一員で、水神としての性質も持ち合わせています。そして、蛇は水神の使い、または水神そのものとされていることから、蛇は弁才天の化身と考えられるようになりました。蛇に咬みつかれる夢を見たら、それは、お金に対する警告サインかも。徹底的にお金の流出を抑えましょう。3ヶ月散財を防げば、いずれ必ずお金の巡りは良くなるはずです。枕が汚れている・臭う人の念がこもる代表格を挙げるとすれば、「枕」は外せないかもしれません。元々、人の頭を乗せる枕には念がこもりやすいため、あなたのコンディションが如実に反映されると言えます。そのうえ枕は、睡眠時に使うことから、あなたの潜在意識の中に溶け込むアイテムでもあります。そのため、就寝中に使用者の強い思いに感応し、その人の念を帯びやすいと考えられるでしょう。そんな枕が汚れていたり、嫌な臭いがしたりするなら、洗濯や買い替えをおすすめします。そのまま使い続けると、ネガティブな金運に引っ張られてしまいます。財布がカード・紙類でいっぱい財布はあなたの中の“小宇宙”だと言えます。その小宇宙に、知らず知らずのうちにレシートや領収書などの紙類が溜まってしまうのは、危険信号。財布には、お金以外の余計なものを一切入れないのが基本です。そのため、もしあなたの財布がカードやレシート類でいっぱいなら、すぐに出すようにしましょう。お金以外のもので財布がパンパンになっているということは、「もうそれ以上お金が入る余地がない」という暗示。常に財布の中は整理しておきましょう。©Jamie Grill/Image Source/gettyimages※ 文・脇田尚揮※ 2023年4月27日配信【12星座別】金運ダウンに繋がる「NG習慣」占い師の脇田尚揮さんに12星座別の金運ダウンにつながるNG習慣を教えてもらいました。おひつじ座…人にばかりお金を使うあなたはお金を貯めることよりも、いかに使うかということに意識を向けているかもしれません。でも、それが行き過ぎると金運ダウンに。「人に投資する」こと自体は良いことですが、加減を考えないとNG。おうし座…稼ぐことに意識が向いていないあなたの貯め方は、基本的に「守り」の貯蓄法と言えるでしょう。利率なども考慮した上で、一番効率が良い口座を選んだり、ポイント獲得率が高いカードを使ったりするうちに金を蓄えていくでしょう。でもその反面、自分の稼ぐ力を無視してしまっているところも。稼ぐ力と貯める力の両方を養わないと金運ダウンにつながることもあります。ふたご座…遊びにばかりお金を使うあなたは貯蓄するよりも、交際費を使うことで大きなお金を生むタイプのよう。人間関係に投資することで、さらに運気が高まりやすくなるでしょう。ただ、“遊び”ばかりにお金を使うのはNG。浪費の習慣だけが残り、お金が逃げていってしまうことに。かに座…お金を使わなすぎるあなたのお金の貯めかたは、いたってシンプル。とにかくコツコツ貯めて、使わない。これに尽きるといえます。そのため貯蓄はいつも安定しているのではないでしょうか。しかし、それが度を超すと「ケチ」の烙印を押されてしまい、金運ダウンにつながることも。しし座…自分だけが得をしようとするあなたは人間関係のコネクションを作って情報を共有することで、お金の流れをつくるのが適しているよう。そのため、自分だけがオイシイ思いをしようとすると、金運は逃げていってしまいます。あなたのオリジナリティある知識を発信すれば、周囲の人みんなにとって有益となり、結果的に自分自身にも返ってくるはずです。おとめ座…お金にネガティブなイメージを持つあなたはお金を貯める能力は、そこそこかもしれません。でも、お金に対して“執着するのは品がない”というようなネガティブなイメージを持っていませんか?もう少しポジティブなイメージをもって運用法を考えてみるのも良いかもしれませんよ。てんびん座…自分の価値を安く見積もってしまうあなたは自分のセンスから生み出されるものを、高単価で提供していくスタイルが一番あっているようです。ただ貯めるのではなく、自己投資をして自分をブランド化していくのが良いでしょう。そんなあなたは、自分を安く見積もると金運ダウンに。実は「あなた自身」が最も利率の良い投資先といえるのです。さそり座…マイルールに縛られすぎるあなたは自分の中で貯蓄や使い方のルールを持っていて、それに則ってお金を扱うタイプのようです。そのため、ほかの人から見ると「えっ!?」と思うようなものに大金を使うかと思えば、爪に火を灯すような生活をして切り詰めることもあるよう。でも、その基準が極端すぎると金運ダウンにつながることも。いて座…短絡的に新しいビジネスに手を出すあなたの持ち味は即断即決で、何事もスピーディーに決めていくところにあるようです。そのため、お金になりそうなものごとに気づくと、すぐに飛び込んで形にしていくでしょう。しかし、あまり短絡的にビジネスへ着手すると足元をすくわれ金運ダウンに。やぎ座…頭で考えすぎてしまうあなたはプランナーとしてお金を稼ぐ才能があるようです。お金の運用や稼ぎ方に対してというよりも、人生を逆算して、将来的にお金が生まれてくるような準備をするのが得意なはず。でも、お金は天下の回りものですから、頭で考えすぎて流れを見極め損なうと金運ダウンに。みずがめ座…知識がない投資に手を出すあなたはこれまで手つかずの分野に敢えて挑戦する、パイオニア精神を持っているタイプでしょう。ただ、自分に知識がないのに仮想通貨などに手を出すと、大やけどして金運が逃げてしまうことも。ダイナミックながらも堅実に貯蓄するのが上手に貯める秘訣です。うお座…ストレスで散財あなたは自分の精神が高まることで、自然とお金が貯まっていくタイプ。悩み事や心配事があると金運はダウンしやすくなり、浪費や散財をしてしまうことに。自分のメンタルや体調をコントロールするものに集中したり、お金を大切に扱うことが、実は意外と貯蓄に繋がるはずです。脇田尚揮/占い・心理テストクリエーター株式会社ヒューマン・ライフ出版代表取締役社長、企業占術鑑定士、大学講師、秀心寺住職。©Prostock-Studio/Galina Zhigalova/EyeEm/gettyimages※ 文・脇田尚揮※ 2023年2月26日配信行動を見直して金運をアップさせよう自分の行動が金運ダウンに繋がっていたと思うと残念な気持ちになりますが、少し視点を変えるとその行動を変えさえすれば金運は上向きになるのではないでしょうか。きたる2024年は気持ちを新たに金運をアップさせたいですね!
2023年12月30日忘年会にクリスマス、お正月とイベント続きの年末年始。多くの人がこの時期、食べ過ぎ、飲み過ぎによる胃もたれや消化不良で悩んだことがあるはず。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、暴飲暴食による内臓疲労、免疫力の低下をリセットしてくれる食事と、危険なNG習慣を教えてくれます!年末年始の暴飲暴食で胃腸が弱っていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 246お正月を目前にすでに内臓が疲れていると感じているかたはいませんか。忘年会、クリスマスとイベントが続き、食べたり、飲んだり、お祭りのような毎日を過ごしている人も多いと思います。楽しいと思って忘年会などに参加する人もいれば、本当は家でのんびりしたいけど、人付き合いでしぶしぶという人もいらっしゃるかもしれません。どちらにせよ、早期に心と体のケアをしていきたいですね。新年には年神さまがやってきて、私たちに幸せをもたらすといわれていますよね。その神様への縁起のよいお供え物を元旦に食べるようになったものがお節といわれています。また、三が日はさまざまなよいことを水に流さないように、料理をせずに過ごすとよいという習わしもあります。そんなわけで、お正月にはあまり体を動かさずに、食べて飲んで過ごす方が増えることだと思います。今週は、食べ過ぎ、飲み過ぎをケアしていく食薬習慣を紹介します。今週は、暴飲暴食対策となる食薬習慣今年は、新型コロナウイルスが5類感染症へと位置づけが変更され、久々に人が町中にあふれる年末年始になります。忘年会、お正月行事等が続き、日常も活気づきますよね。気の知れた友達と食べたり、飲んだりすると、つい時間を忘れて長時間過ごしてしまうこともあると思います。ただ、楽しい時間は大切なのですが、胃や腸、肝臓などへのダメージが着実に積み重なり、ちょっと内臓が疲れているなと感じているかたも多いと思います。口内炎や口唇ヘルペス、カンジダ膣炎、膀胱炎など、免疫低下時に起こりやすい症状がでてきてはいないでしょうか。漢方では、食べ過ぎ飲み過ぎの時には、免疫を低下させ炎症の原因となる『湿熱』が生じるため、『肝・脾』を整えていくとよいとされています。ということで、解毒に関わる『肝』と消化に関わる『脾』をサポートする食薬習慣が大切です。今週食べるとよい食薬は【大根とニンジンのピクルスみぞれ和え】です。逆にNGな習慣は、【霜降りたっぷり焼肉の宴会】です。食薬ごはん【大根とニンジンのピクルスみぞれ和え】大根とニンジンの抗酸化物質と食物繊維で腸から心と体を元気にしましょう。大根おろしを加え、大根の辛みをアクセントにすると、『脾』をサポートするジアスターゼや『肝』をサポートするイソチオシアネートの働きを得ることができ、年末年始の食べ疲れを癒してくれます。<材料>人参1/2(一口大)大根4センチくらい(一口大)大根おろしお好みでお酢・みりん(アルコールが気になる人はレンチン)各大さじ3<作り方>材料を半日漬けたら完成。NG行動【霜降りたっぷり焼肉の宴会】タンパク質がたくさんとれていいじゃん!と言われそうですが、脂の多い焼き肉を食べた後、胃もたれしたり、膨満感や下痢などに悩まされてしまう人も多いのはおわかりだと思います。脂身の多いお肉は、消化に時間がかかり、胃腸の働きが低下しているときにはとくにダメージを感じやすくなります。また、タンパク質には窒素が含まれますが、分解の過程で窒素はアンモニアに変わり、肝臓や腎臓に負担がかかることがあり、内臓疲労の原因となってしまうこともあります。外食が続いているときには、気をつけましょう。また、食べるとしたら大根やキャベツなども一緒に食べたり、よく噛んで食べたりして楽しむようにしましょう。年末年始の食べ過ぎや飲み過ぎは、楽しさの代償として生じるものです。しっかりとその時間を満喫していれば、決してネガティブなものではないと思います。ただ、その食べ癖が続いたり、お酒の習慣が身に着いたり、内臓の疲れを引きづったりすることは、その後の自分の体に対して、優しい行動ではありません。オンオフの意識をしっかりもって、素敵な時間をたくさん過ごしましょうね。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Daria/Adobe Stock文・大久保愛
2023年12月28日イベントが多い年末年始は、食生活や生活リズムが乱れてストレスもたまりがち。気づけばぽってりお腹に…なんて人が続出するシーズンでもあります。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、心身のバランスを整え、ダイエットにもつながる食事と、危険なNG習慣を教えてくれます!年末年始のストレスから太り気味の人はいませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 245忙しく、忘年会もあり、クリスマスもあり、大晦日もあり、盛りだくさんな1か月ですよね。そろそろストレスがたまってきていませんか?ここで、ちょっと深呼吸をしましょう。息をつく間もなくあれこれ考え、動き、スケジュールを埋めていく人も多いと思います。ストレスに強い人でも、気が付かないうちにリラックスを求めていることもあるのではないでしょうか。リラックスしたいときに、簡単にできる方法として、甘いスイーツを食べたり、甘いカフェラテを飲んだりすることってありますよね。ホッと一息つくと殺伐としていた日常にも一瞬だけ華やぎを取り戻すことができ、再び頑張ることができます。ただ、これに頼りすぎていると、ここぞというときに眠気がやってきたり、持久力がなくなったりしてしまうこともあるかもしれません。さらには、太ってしまうということもありますよね。冬はただでさえ、食べたり飲んだりする機会が増えるので、太りやすい時です。だからといって、運動量も増やしたくはないので、行動一つひとつに気をつけなければならないですよね。ということで、今週はストレス太りを予防する食薬習慣を紹介していきます。今週は、ストレス太り対策のための食薬習慣仲のいい人に「ちょっと太った?」といわれたり、冬服でお腹やお尻の周りが隠れることを嬉しく思ったりすることはないでしょうか。「春になる前にダイエットしたらいいよね」と開き直っている人は注意です。そう簡単に、痩せないからです。冬は、運動量が減り、食べる量が増えることで太ります。つまり、脂肪が増え、筋肉量が減り、痩せにくい体形になるからです。そこで、ご自身の生活を見直してみましょう。集中できないとき、イライラしたとき、眠気が強いときなどに甘いものに頼ってはいませんか?今の時期は、濃厚なクリーム系やチョコレート系などの季節限定スイーツも増えています。誘惑が多いですよね。漢方医学では、ストレスに強くなるために『肝』を強化し、代謝を上げていくためには『気』を補うことが必要だと考えます。ということで、『肝』の働きを強化し『気』の巡りを促し、『気』を補う食薬習慣が大切です。今週食べるとよい食材は【ベリービネガードリンク】です。逆にNGな習慣は、【甘いカフェラテ】です。食薬ごはん【ベリービネガードリンク】漢方医学では、「気」の巡りを促し、ストレス解消に役立つとされるお酢。血糖値の上昇を抑えることで、心の安定やダイエットにつながったり、消化を助け栄養の吸収を助けたり、便通をうながしたり、内臓脂肪の燃焼に役立ったり、疲労回復につながったりします。抗酸化作用が高く、疲れ目対策やストレスケア、美肌にも役立つビタミンCやアントシアニンを豊富に含むベリー系を合わせて、手軽にベリービネガーを作りましょう。ミックスベリーやブルーベリー、イチゴなどはコンビニやスーパーの冷凍コーナーに売っていますよ。<材料>冷凍ミックスベリー110g(1袋)酢100ml蜂蜜50gくらい水お好みで<作り方>清潔な容器に材料を入れ、全体になじませる。1時間以上おいたら、お水や炭酸水で割ってお召し上がりください。3~4日するとより味がなじみます。NG行動【甘いカフェラテ】カフェラテやカフェオレには、糖質や脂質が多く含まれています。ちなみに、カフェラテ1杯には、約10g程度の糖質が含まれていることがあります。ちょっと休憩と思い、カフェラテとクッキーやビスケットをつまんでいると、糖質やカロリーの摂取量がいつもの食事に上乗せされる形になるので、習慣化すると当然太ってしまいますよね。とくに、今の時期から1月にかけては食べ癖がつきやすい時期です。なるべく、習慣化しないようにしていきたいですね。年末年始は、数か月ぶり、1年ぶりなど久しぶりに会う人が増えますよね。ベストコンディションの心と体と外見をもって楽しめるように、日ごろからできることは取り入れていきましょうね。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。※1農林水産省サイト「アツアツな飲み物にご注意!」Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©autumnn/Adobe Stock文・大久保愛
2023年12月21日本格的な寒さが続く今の時期、冷え性対策には温活が効果的です。ですが、体調が整っていないと逆に身体に負担をかけてしまうことも…。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、自ら熱を作り出す力を養う食事と、気をつけたいNG習慣を教えてくれます!下半身の冷えを感じるかたに!つらい「冷えのぼせ」に悩んでいませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 244寒い日が続きますね。お尻やふくらはぎ、足先など腰から下の冷えを強く感じる人も多いと思います。そして、突然ですが今、足を組んでいませんか?長時間座っていたり、足を組んでいたり、姿勢を悪くしていることはないでしょうか。忙しい毎日が続くと、同じ姿勢で過ごしてしまう時間が増えますよね。同じ姿勢でいること自体が血流を低下させたり、冷えを感じさせる原因となりますが、足を組んだり、片方に体重をかけたような偏った姿勢で過ごしていると、より筋肉が凝り固まり、血流が低下してしまいます。それに加え、下半身に比べ上半身の血流が多いということで、冷えのぼせに悩むこともあるかもしれません。ということで、今週は冬のこの時期、少しでもポカポカに過ごすことができるような食薬習慣を紹介していきます。今週は、温活のための食薬習慣マフラーや手袋、ダウン、レッグウォーマー、カイロなど、体を温めるグッズが手放せない季節がやってきましたね。この時期になると偏食になったり、運動量が減ったり、ストレスで自律神経が乱れたり、同じ姿勢で過ごす時間が増えたり、睡眠時間が減ったりと、体のコンディションが万全という方は減っていきます。外気が冷たいにも関わらず温かさをキープし続けるためには、体のコンディションが良い状態であることが必要となります。ですが、寒い時には端的に熱いものを触ったり、飲んだり、辛いものを食べたりして、その場をしのごうとすることが多いのではないでしょうか。これからの時期、忙しかったり、イベントが増えて食べ過ぎたり、夜更かししすぎたり、生活が乱れることが多いですよね。冷えがきついなと感じたら、単純に温めることと並行して、自ら熱を作り出す力を養うように栄養の消化吸収をサポートする食材を摂ったり、タンパク質やビタミンB群など熱を生み出すために必要な食材を摂ったり、背筋を伸ばし内臓や神経を圧迫しないように筋肉を使うようにするなどして、根本的に冷えない体を作るための行動もチョイスしていきましょう。漢方医学では、冷えやすい状態のことを血流が悪い『瘀血』や熱を作り出すことのできない『脾腎陽虚』などと呼びます。大切なのは、『血』の巡りを促し『気』を補う食薬習慣です。今週食べるとよい食薬は【キムチ豚汁】です。逆にNGな習慣は、【アツアツのお茶やコーヒー】です。食薬ごはん【キムチ豚汁】血流を促すカプサイシンを含み『活血』に役立つキムチや、熱を作り出すビタミンB群やアリシンを含み『補気』に役立つ豚肉やニンニクを使って、味噌汁で温活をしていきましょう。春菊を使うとβカロテンが多く含まれているため、バリア機能を高め風邪対策にもなります。<材料>豚肉150gニンニク1片(スライス)キムチ75gくらい(一口大)春菊1/2束(3センチくらい)酒50ml水400ml味噌・すりゴマ大さじ1くらい<作り方>材料を良く煮込んでから味噌を溶いたら完成。NG行動【アツアツのお茶やコーヒー】体が冷えた時に、アツアツの飲み物に頼る人も多いと思います。内臓から温まる気がしてほっとしますよね。一般的に温かい飲み物といえば、スープや味噌汁などは60℃くらい、お茶やコーヒーはそれよりも高温になっているといわれています。ただ、お茶やコーヒーは80~90℃の熱めの温度を好む人が多いようです。特に寒い季節であればあるほど、高めの温度で飲むことが多いと思います。ただ、国際がん研究機関では65℃以上の熱い飲み物は、食道がんのリスクを高めると注意喚起しています。寒い時期でも、温かいなぁとホッコリするくらいの適温にしてから飲むようにしましょう。(※1)冷えるときには、単純に熱いものを触れたり、飲んだりすることが手っ取り早いですが、姿勢を正したり、適度に動いたり、栄養を適切に摂取して体の中から温められる体を作っていくことも忘れないようにしましょうね。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。※1農林水産省サイト「アツアツな飲み物にご注意!」Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©koichi/Adobe Stock文・大久保愛
2023年12月15日悩ましい肌の乾燥。洗顔後のつっぱりや日頃のカサカサに悩んでいるなら、普段の行動を見直してみて!美容皮膚科医が乾燥肌を助長させるNG行動と正しい対策を教えます。冬は特に気を付けたい乾燥肌を助長させるNG行動3つやさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院 院長で美容皮膚科医の宇井千穂さんに、特に冬場におこなってしまうと顔はもちろん、全身の肌の乾燥を助長させてしまう3つのNG行動を挙げていただきました。それぞれ、NGな理由と正しい対策もあわせて確認しておきましょう。NG1.保湿を怠る・強くパッティングする宇井さん肌が乾燥すると角質の表面が乾いてはがれやすくなり、角質に隙間ができてしまいます。この隙間から表皮の水分が蒸発することを「蒸散」といい、水分が失われていくことでハリがなくなりシワやたるみにつながります。肌は水分を保持する機能をもっていますが、蒸散はどうしても起こってしまうものです。角層の保水機能を補うために保湿しましょう。化粧水だけでは蒸発してしまい、十分でないと感じるなら乳液や美容クリームなどの重ね塗りを。1日で一番水分が蒸散するときはお風呂上がりの10分。その短い間にきちんと保湿しましょう。また肌の大事なバリア機能を破壊しないよう、過剰刺激をなくすことも大切。タオルでゴシゴシこする、コットンで強くパッティングする、顔を指で触りすぎる、メイクを落とすことに集中して肌に刺激を与えてしまうなどが習慣化している人は注意しましょう。NG2.温かい部屋と冷えた場所を頻繁に行き来する宇井さん暖房の効いた温かい部屋から冷えた屋外や部屋に移るときには、皮膚の表面から蒸散しやすいことから、肌への影響が出てきます。肌の新陳代謝のバランスが保たれにくくなり、バリア機能が低下したり、皮脂の分泌量が正常ではなくなってしまうこともあります。また冬は寒さでカラダの血流が悪くなることによっても肌の代謝を低下させてしまい、乾燥の原因となります。できるだけ温かい部屋と冷えた場所を頻繁に行き来することは避けましょう。NG3.生活習慣の乱れ・ストレスをためる宇井さん乾燥しにくい健康で強い肌を作るためには、規則正しい生活を送る、充分な睡眠をとる、過労を防ぐなど、日々の生活に気を付けることも必要です。またストレスをためることによりカラダの自律神経やホルモンバランスを乱さないようにしましょう。ストレスによって肌に対する意識が過敏になりすぎて、肌を必要以上に触ってしまったり、肌の扱いが雑になるなどの行動の変化によって、乾燥肌が悪化してしまうことも考えられます。食事からも乾燥肌対策をーー宇井さんによれば、乾燥肌を改善するためには、正しいスキンケアに加え、規則正しい生活や適度な運動、栄養バランスの取れた食生活といったインナーケアも必要とのこと。そこで、食事でできる対策を教えていただきました。宇井さん食事から摂る栄養素は肌の状態に大きな影響を及ぼすため、なるべく偏りなく栄養を摂りましょう。肌の細胞が生まれ変わるサイクルである肌のターンオーバーが正常におこなわれるために必要な栄養素として、タンパク質、ビタミンB2、ビタミン6は意識して摂取することをおすすめします。ビタミンB2レバーやうなぎ、肉、魚、アーモンドなどに多く含まれる。宇井さんビタミンB2は皮膚や髪、爪の細胞の再生や保護に関係している成分です。加えて脂質代謝を助けるので、過剰な皮脂分泌を抑制することで毛穴の開きやニキビ、肌荒れの予防にも効果的です。ビタミンB6牛、豚、鶏肉、レバーやマグロをはじめとした魚の赤身や、ひまわりの種やピーナッツなどの種実類に多く含まれる。宇井さんビタミンB6の代表的な働きはタンパク質、脂質、炭水化物の代謝です。それに加えて皮脂の分泌をコントロールする役割も担っているので、肌の健康には欠かせない栄養素です。ビタミン類は食事からの摂取がむずかしければ、サプリメントで補ってもよいでしょう。タンパク質肉類、魚介類、野菜、豆類などに多く含まれる。宇井さんタンパク質は皮膚や筋肉などを作る栄養素で、肌細胞の原料でもあります。タンパク質の一種であるコラーゲンは肌の真皮層において繊維のように絡んで肌の弾力やハリを生み出すスポンジのような役割をしています。タンパク質をしっかり摂取することはコラーゲンの生成を助けることになり、肌の弾力やハリを保つことにつながります。さらにタンパク質はターンオーバーを促進する役割も担っているので、肌の生成には欠かせない栄養素です。タンパク質を構成する20種のアミノ酸のうち9種は体内でつくることができないため、毎日の食事から積極的に摂取しましょう。肉類や魚介類などに豊富な動物性タンパク質と、野菜や豆類などに含まれる植物性タンパク質の2種類がありますが、どちらもバランスよく摂ることが大切です。ーーまさに今、乾燥肌に悩んでいる人は、NG行動をとってしまっていないかチェックを。正しい対策や肌に良い栄養素を摂取して、この冬を乗り切りましょう!Information<教えてくれた人>宇井 千穂(うい・ちほ)さんやさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院 院長。1990年準ミス日本受賞。全日空客室乗務員を経て、北里大学医学部を卒業し、現在、皮膚科医、美容皮膚科医として同院長を勤める。<筆者情報>椎原茜ライター。記事を通して、読者の方々に役立つ情報を知ってもらい、ハッピーかつ快適な生活を送っていただきたいという思いで執筆中。(C) Antonioguillem/AdobeStock文・椎原茜
2023年12月15日30代、40代と年齢を重ねると、たるみが気になってくる人も多いのではないでしょうか。実はそのたるみ、ちょっとした毎日の習慣が原因になっている可能性があるんです。そこで今回は、美容ライターがやめてよかったと感じる「たるみの原因になる行動」を紹介していきます。たるみの原因は毎日の習慣にあり…?30代に入り、鏡を見るたび「たるみ」が気になるように。「私ってこんな顔の形だっけ…?」と、数年前の写真と見比べてみると、たしかに頬の辺りが下がっているような気がします。そこで、自分の生活習慣を振り返ってみると、たるみを加速させてしまうような行動がいくつも思いつく始末。加齢による多少のたるみは仕方がないものの、できれば進行を遅らせたい!ということで、悪習慣を断ち切ることにしました。そんな筆者が、「やめてよかった」と心から思えるたるみを加速させる習慣を4つご紹介。思い当たるものは、ぜひ変えていきましょう…!NG1. 頬杖をつくカフェでのお茶やデスクワーク時など、気づけばついてしまっている頬杖。顔の片側にグッと圧がかかるので、骨格が歪み、たるみの原因になります。頬杖は無意識についてしまっていたので、やめるまで少し時間がかかってしまいました。なるべく意識する、友人にも「頬杖ついていたら怒って!」と伝えておくなどして、少しずつ断ち切ることに。今でもたまに癖が出てしまいますが、かなり減ったと思います。デスクワークの人は、デスクに鏡を置くのもおすすめ。常に目に入るところに鏡を置いておくと、無意識に頬杖をついている自分に気付きやすいはずです。NG2. 休憩なしのデスクワーク筆者はライターという仕事柄、どうしてもパソコンと向き合う時間が多くなります。長時間同じ姿勢を続けていると、カラダも顔もこわばりやすく、たるみの原因になってしまうんです。そこで、1時間に1回は強制的に休憩時間を作るという習慣づけをすることに。休憩時間はなるべく立って少し歩いたり、顔のストレッチをしたりと、顔や体を動かすよう意識しました。この習慣をつけてから、むくみにくくなったというメリットも。デスクワークの方は、ぜひ意識してみてください。NG3. 過度な洗顔たるみは肌の乾燥とも関係があるもの。肌を乾燥させてしまう原因のひとつに、過度な洗顔が挙げられます。洗顔では、汚れと共に皮脂が流れ落ちていきます。適度な洗顔であれば問題ないのですが、過度に洗顔をすると必要な皮脂まで流れてしまい、乾燥の原因になるんです。洗顔料を使っての洗顔は1日2回までが基本。必要のないダブル洗顔(クレンジング+洗顔料)もなるべく避けるといいでしょう。また、洗顔時のお湯の温度にも注意。熱いお湯での洗顔は皮脂を流しすぎることがあるため、ぬるま湯での洗顔を心がけてください。冬は寒いのですが、短時間の我慢です…!NG4. 頭皮ケアを怠るたるみケアというと顔のケアばかり気にする方が多いのですが、顔の皮膚は頭皮から繋がっているもの。頭皮もしっかりケアしてあげることで、たるみを予防することができるんです。また、血行がよくなることによるリフトアップも期待できます。そこで、シャンプー時に頭皮のマッサージを取り入れることに。指の腹で軽くマッサージするだけでもOKです。また、ブラシやマッサージャーなど頭皮マッサージ用のグッズを使うのもおすすめ。数分行うだけで、なんだかすっきりとした気分になれます。シャンプー時だけでなく、気づいた時に軽くマッサージすると習慣付きやすいかも。力を入れすぎると、摩擦により頭皮が傷ついてしまうため、やさしくおこなってくださいね。少しの心がけでたるみを予防!筆者がたるみのためにやめてよかった習慣についてご紹介しました。無意識にやっていた行動が、たるみを助長させていたと思うと恐怖…。思い当たる行動がある方は、ぜひひとつずつ行動を変えて、たるみの進行をストップさせましょう!筆者情報比嘉桃子1992年生まれのフリーライター。化粧品検定1級を保有しており、美容ジャンルを中心に執筆中。いち消費者としてもコスメやスキンケアを愛する美容オタク。写真・文 比嘉桃子
2023年12月13日寒さから運動量が減る一方で、外食続きで内臓に負担をかけてしまいがちな12月。ニキビ、乾燥、かゆみなどの肌トラブルに悩む人も多いはず。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、肌荒れに効果的な食事と、避けるべきNG習慣を教えてくれます!ニキビ、乾燥、かゆみ…肌荒れが気になりませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 243毎日、お疲れ様です。最近、忙しいですよね。やることが山積みになり、今年中に終わるのか心配しているという方もいらっしゃるかもしれません。忙しい12月は、タスク処理を優先し、食事の内容や睡眠のリズムなどがどんどん崩れてしまう傾向があります。また、寒い冬の季節で、外食も増えるシーズンです。そのため、運動量が減る一方で、内臓に負担をかけてしまう食事が増えることにより、さらに体調管理が難しくなるときでもあります。その結果として、はじめに表面化するのは、ニキビやかゆみ、乾燥などの肌トラブルではないでしょうか。放置していれば、空咳が出始めたり、鼻風邪を引いたり、頭痛が起きたり、睡眠の質が低下したりと、次々と煩わしい不調が出てくることもあるかもしれません。ですが、12月は人と会う機会が増えたり、おしゃれする機会も増える時期なので、いつにも増してキレイな肌を保ちたいと強く願う人も多いはず。お肌のためにも、小さなトラブルが出た時点で、糖質の量と脂質の質を見直したり、便の状態を整えたり、寝る時間を30分早くするなどの対策をしてください。不調を連鎖させないためにも、肌トラブルを体からの警告だと認識しましょう。ということで、今週は汚肌の対策となる食薬習慣を紹介していきます。今週は、汚肌の対策となる食薬習慣顎やおでこにプツッとニキビができたり、口元や小鼻の周りがカサついて赤みが出てきたり、スネや腕などが痒くなってきたり、お肌の悩みが出てきたということはないでしょうか。こういった悩みが出てきた時には、同時にお肌のトーンが暗くなったり、キメが荒くなったり、毛穴が目立っていたりとコンディションは全体的に下り傾向になると思います。1年の締めくくりとして、1年間お世話になった人や旧友などに会うなら、潤ったエイジレスなお肌でいたいと思いますよね。そこで、どんなに小さな肌トラブルでも、薬を塗って一瞬で治して放置するのではなく、生活習慣の乱れの警告として真摯に受け止め、美肌を維持するためにも行動そのものを見直すようにしていきましょう。肌トラブルが起こりやすい状態を漢方医学では、『肺陰虚』という体の内側から潤いが不足して、便秘がちになり、アレルギー症状や喉や鼻のトラブルなどの炎症を起こしやすい状況であると考えます。そこでご紹介するのは、『肺陰』を補い、『湿熱』や『虚熱』などの炎症を起こす原因を取り除く食薬習慣です。ということで、今週食べるとよい食薬は【ワカメとブロッコリースプラウトの酢の物】です。逆にNGな習慣は、【朝食のグラノーラ】です。食薬ごはん【ワカメとブロッコリースプラウトの酢の物】忙しい日でも包丁も使わずに腸を整えるワカメや、抗糖化作用や抗酸化作用、抗炎症作用などがあるブロッコリースプラウトを組み合わせて、血糖値の上昇を抑え美肌の大敵AGEsの産生を抑えるお酢で味を整える小鉢です。腸を潤し『肺陰』を補い、肌トラブルの素『虚熱』や『湿熱』を取り除くために役立ちます。<材料>ワカメ5gブロッコリースプラウト5つまみ(たっぷりめ)酢大さじ1みりん・醤油各小さじ1<作り方>よく混ぜたら完成。NG行動【朝食のグラノーラ】健康を意識しつつ、忙しい朝にすぐに食べることができる朝食の代表ともいえるグラノーラですが、毎朝食べてはいませんか?グラノーラは、基本的にオートミールやナッツ類に甘みと油を絡めて高温で焼き上げることで作られています。ナッツに含まれる脂質や調理の工程で使われる油も酸化し、高温で調理されることにより美肌の大敵であるAGEsも生じてしまいます。美容に良いことをしているという意識で食べるには、メリットとデメリットのバランスが悪い食材であるとも考えられます。もし美容のためにチョイスしているのであれば、高温での加熱をしないナッツを食べたり、グラノーラだけでは不足してしまうタンパク質が食べられる玉子や納豆を選ぶようにするのが良いと思います。肌トラブルは、体へ負荷がかかっていることの合図だと考え、体の中から変化させていくことで、汚肌対策となり、さらには体調管理になるものです。軽視したり無視せずに、生活習慣を見直して、今年を最後まで走り抜けていきたいですね。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©アーモンド1000/Adobe Stock文・大久保愛
2023年12月08日毎日できる“子宮温活”習慣で、ほかほか子宮を育んでいこう。婦人科医・成川希さんが提案、伝統医療「アーユルヴェーダ」の知恵を現代版に解釈した“子宮温活習慣”をご紹介します。昼の子宮温活昼間の活動時間のモットーは、よく動き、食べ、きちんと温める。運動不足で筋肉はこわばり、冷えが増すので、日中はこまめにカラダを動かすこと。ただ、アーユルヴェーダでは焦りの気持ちは冷えのもとと捉えるので、適宜休憩を挟んで。1、おしゃれも大事だけど、子宮を温める時間も忘れずに。おへそが見えるか見えないか程度のクロップド丈のトップスは、見た目も可愛く人気だけど、一日中お腹が冷えてしまうのは問題。デスクに座って仕事をしている時は、腹巻きや膝掛けなどでお腹まわりをカバーするなど、子宮を冷やしすぎないよう注意して。2、生姜は生より加熱した方がベター。胃が痛くなる人は乾燥品を使って。カラダを温めて消化力を上げてくれると定評のある生姜。生より加熱した生姜の方が、血流を高めてカラダを芯から温めてくれるショウガオールを摂れるのでおすすめ。ただ、加熱した生姜でも胃が痛くなるという人は、乾燥させた生姜やその粉末を使ってみて。3、巡りのいいカラダを維持するには、“ながら食べ”はやめて食事に集中。昼は最も消化力が上がっている時なので、三食の中でメインに捉えたい。でも冷えが気になる人は、温かくて消化しやすいものを選んで。また、“ながら食べ”は消化力を下げるので厳禁。忙しい時でも、食事の時間は食べることに集中してじっくり味わおう。4、昼休みの散歩で運動不足解消。楽しみながら歩くのがポイント。運動不足は血流を滞らせるけど、なかなか運動を習慣化できない人におすすめなのは昼休みの散歩。食後、胃がこなれてからの10分でOK。ここで大切なのが楽しむこと。周囲の景色を愛でながら有意義な時間を過ごす。楽しんで歩けば運動の質もグッと上がる。5、座りっぱなしで硬くなる、骨盤まわりの筋肉をストレッチ。座っている時間が長い人は骨盤まわりの筋肉が硬くなりやすく、血流も滞って冷えの原因になっている。1時間に1度は椅子から立って歩くようにしたり、膝を曲げ足首を持って、太もも前の筋肉をストレッチしよう。下半身の血流が改善する。成川 希さん婦人科医、女性ヘルスケア専門医、アーユルドクターなり。インドの伝統医療アーユルヴェーダと、現代医学の婦人科が融合したメディカルサロン「アーユルヴェーダユニバース」で幅広い世代の女性を診察。※『anan』2023年12月6日号より。イラスト・佐久間 薫取材、文・板倉ミキコ(by anan編集部)
2023年12月02日走り回るほど忙しい師走。今いちばん欲しいのは山積みのタスクをこなす集中力と持久力、という人も多いかもしれません。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、タフに活動するために効果的な食事と、避けるべきNG習慣を教えてくれます!最近、仕事の能率が落ちていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 242今年もラストの月となりました。アッという間に過ぎたという人もいれば、濃厚で時間が長く感じたという人もいると思います。同じ1年間でも、時間感覚はヒトや場面によっても違いますよね。楽しい時間や何かを考えている時間は早かったり、何かに時間を拘束されたり、待っているときには長く感じることもあると思います。そんな1年の中でも、とくに12月はやること、やりたいことがたくさんあるぶん、短時間で集中し、効率よくテキパキと活動していきたいときだと思います。やり残すこと、諦めてしまうことはできるだけ少ない方がよいですよね。ということで、今週は師走に突入した12月にやる気のスイッチのオン・オフがコントロールできるように、栄養状態から整えていく食薬習慣を紹介していきます。今週は、時間を無駄にできない人のための食薬習慣今月は、オンオフの管理をしっかり行うことが充実した年末を迎えるキーとなると思います。年末年始の長期休暇に向けて山積みになっていくタスクに対して集中力を一瞬で発揮し、効率よく処理していくオンの時間、そして何も考えずにダラダラと楽しい時間を過ごすオフの時間の両面を、臨機応変に出現させていく柔軟性が必要となります。そこで、必要となるのが脳の神経伝達物質に必要な栄養、持久力に必要な副腎の働きを支える栄養などです。タフに活動するためには、このHPA軸機能(脳の視床下部、下垂体、副腎の関係)を整えることが必要になります。これを漢方医学では、『腎』の働きを助け、『気・血・水』を補うことだと考えます。そして、『腎』の働きは、睡眠時間を十分に確保し、良質な睡眠を得ることが最低条件なので、12月の時間のある日には、ストレス発散となる深夜の自由時間を優先するのではなく、とにかく眠る時間の確保を優先していきましょう。それが、今年中にすべてをやりきるためのポイントとなります。そして、食薬としては『補腎』ができ、『気・血・水』を補うことのできるものが必要となります。ということで、今週食べるとよい食薬は【大根と玉子と椎茸のおでん】です。逆にNGな習慣は、【集中力が欲しい時のお菓子とコーヒー】です。食薬ごはん【大根と玉子と椎茸のおでん】この時期、おでんを食べる機会が増えますよね。おでんはいろんな食材を含むため、その時の体調に合わせて必要な食材を選ぶことのできるサプリメントのような料理です。とくに『補腎』に役立つビタミンDを含む椎茸、『気・血・水』を補う玉子、消化吸収の負担を軽減し『補脾』に役立つ大根などを選ぶようにすると、不足しがちな栄養素を補うことができます。また、おでんの中でもなるべく加工されている物ではなく、食材そのものをチョイスするようにすると、体を構築するために役立つことが多いので、覚えておくのがおすすめです。<材料>大根5㎝(一口大)ゆで玉子2個里芋4つ(レンチンして皮をむく)水400ml醤油・みりん各大さじ1塩昆布大さじ1鰹節1つかみ(粉々にるす)干し椎茸4個分<作り方>よく煮込んだら完成。NG行動【集中力が欲しい時のお菓子とコーヒー】集中力が短期的に必要なときには、お菓子とコーヒーもよいと思います。ですが、12月はまるまる1か月間という中長期的な集中力が必要と感じる人が増えるシーズンです。そのため、一時的な集中力のキープに役立つお菓子やコーヒーでは、その後の集中力を低下させたり、睡眠の質を低下させたりすることも…。さらには、集中したいタイミングが増えることにより、お菓子の回数が増え、3度の食事の量が減り、質的な栄養失調気味になってしまうことなどが考えられます。今月は、攻めと守りが必要となる月です。食薬としては、瞬発的な効果を期待した食材ではなく、栄養の消化吸収を高める食材、持久力や集中力を養うために必要な栄養素を含む食材などを意識して取り入れていきましょう。思ったように集中力をコントロールできる状態である体は、持久力もあり、免疫も高く、冷えにくい体であるとも考えることができます。悔いのないように、栄養状態を高めていきましょう。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Dzianis Vasilyeu/Adobe Stock文・大久保愛
2023年12月01日寒い日には温かなお風呂やお鍋が恋しくなりますよね。だけど、それだけでは冬の冷えからくる不調対策に十分とは言えないそう。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、体を温まりにくくしてしまうNG習慣と、すぐにできる入浴法などの対策を教えてくれます!体がなかなか温まらない人はいませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 241温活はじめていますか?この時期になると、今までシャワーで済ませていた人もお風呂に浸かりたいと思う人が増えると思います。入浴の際、冷え性の人は、39度から40度くらいの少しぬるめのお湯に10分から15分くらい浸かるのがおすすめ。あまり熱すぎると交感神経が刺激され、睡眠の質に影響したり、急激に上昇した体温をもとに戻すために逆に冷えてしまったり、心臓に負担がかかることがあります。無理せずにリラックスできるくらいの温度で入りましょうね。また、入浴剤として、マグネシウムが含まれていたり、炭酸系であったり、気を整える理気作用のある柑橘系の精油などを加えるのもよいですね。入浴後は、レッグウォーマーや腹巻をして、湯冷めしないようにしましょう。ちなみに、就寝時間の90分くらい前に入浴することで、就寝時に深部体温が程よく下がり、睡眠の質を向上させられます。温かい体を作るためには、外部から体を温めてくれる入浴はもちろん、湯たんぽやカイロなども有効ですが、食事、運動、睡眠、ストレス環境などを整え、体がエネルギーを作り出せる環境を整えてあげることも大切です。ということで、今週は、体の中から温める食薬習慣を紹介していきます。今週は、体の中から温める食薬習慣寒さが厳しいですが、お鍋が美味しくなったり、寒いとモコモコのかわいいルームウェアや防寒グッズが増えたり、お風呂の時間が楽しくなったり、よいこともありますよね。とくにお風呂では、好きな入浴剤やアロマオイル、マッサージクリームやクレイパックなど、いろいろ試したいものを使ってみたり、ハーブティーを飲んだり、映画やドラマを観たり、音楽を聴いたり…。お風呂の時間は温活の一つですが、乾燥ケアやむくみとりなどの美容の時間になったり、映画鑑賞でリラックスタイムになったりと、日替わりでテーマを決めたくなるくらい楽しむことのできる楽しい時間にすることができます。まだ、シャワーだけで済ませているという人は、早速自分の心と体のために少しだけ時間を用意してあげて、入浴してみてくださいね。そして、寒い時期に温かく過ごすためには、エネルギー生成を円滑に行うことのできる体が必要です。エネルギーを作り出すミトコンドリアにしっかりと栄養素が届くように、胃や腸のケアをしつつ、適切な栄養素を取り入れることが大切です。漢方医学では、胃腸虚弱で一度冷えるとなかなか温まらない状態を『脾腎陽虚』といいます。このタイプになると、冷えだけではなく、疲れやすさや、気分の落ち込み、朝のだるさ、中途覚醒など悩みは複数になってくる可能性も考えられます。そこで本格的に寒くなる前に『脾腎』をサポートしていくことがおすすめ。ということで、今週食べるとよい食薬は、【山芋と明太子のお好み焼き】です。逆にNGな習慣は、【朝食のパンとスムージー】です。食薬ごはん【山芋と明太子のお好み焼き】『補腎』に役立つジオスゲニンを含む山芋、ビタミンDとカプサイシンを含む明太子、そして血流を促すネギ、アミノ酸スコア100でマルチに働く玉子を組み合わせて、お好み焼きのようにして食べましょう。山芋を『脾』の働きをサポートしてくれるので、胃腸が弱い人でも優しく栄養補給できる食材です。<材料>山芋6センチ(ポリ袋に入れ瓶底で荒くつぶす)玉子2個明太子1腹ネギ1/2本(輪切り)醤油・みりん各大さじ1海苔・あおさお好みで好きなソース<作り方>山芋、玉子、明太子、調味料をポリ袋にいれよく混ぜる(※)。クッキングシートをフライパンに敷く。ネギをいれて、炒める。そこにを加え蓋をして蒸し焼きにする。海苔やアオサをトッピングして好きなソースをかけて完成。NG行動【朝食のパンとスムージー】温かい体を作りたいと考えるときには、血糖コントロールと糖質過多にならない食卓づくりは欠かせないものとなります。とくに朝食にタンパク質を食べると消化管が動き、熱が作り出され、体が活発になるようにスイッチを入れてくれます。体温を上げていきたい人は、生姜やニンニクなどのスパイスもいいですが、朝のタンパク質はマスト。パン中心の食事は、糖質中心になることでビタミンB群が消耗されたり、和食に比べてタンパク質や食物繊維が少なくなりがちです。また、体のために食べている人の多いスムージーは、糖質が多く、噛む必要のない冷たい飲み物でもあるためダイレクトに胃腸を冷やしてしまいます。冷えが気になる人は、ごはん、味噌汁、肉か魚のような和食を朝食にしてみてはいかがでしょうか。朝食は、パターン化されやすいものです。毎日同じものを食べることになるということは、積もり積もって体質づくりに大きな影響を与えるものとなります。体は、なんてことない日々の繰り返しによって作られているので、体質改善をしていきたいと考えるときには、朝食の見直しから始めるのもおすすめです。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Takae/Adobe Stock文・大久保愛
2023年11月24日日々の暮らしの中には、「ついやってしまうけれど実はNGな行動」が多くあります。気付かないまま続けていると、素材を傷めてしまったり掃除がより大変になってしまったりと、さまざまな悪影響が出る可能性も。とはいえ、具体的に何がNGなのか、よく分からない人も多いのではないでしょうか。日常に役立つ掃除術を多数発信しているぴえーる(pierre_life_style)さんのInstagramより、「暮らしのNG集」を紹介します。洗濯機にまつわるNG行動ぴえーるさんが紹介しているのは、掃除や洗濯にまつわる間違った生活習慣です。一つひとつのポイントを、早速確認してみてください。まずは洗濯機の使い方について。洗濯が終わり洋服やタオルを取り出した後、すぐにふたを閉じるのはNGです。洗濯後の洗濯機内は湿度が高い状態に。この状態のままふたを閉じると、内部でカビが繁殖しやすくなってしまいます。しっかりと乾燥させるためにも、ふたは開けておきましょう。濡れたままのタオルを洗濯機に入れて放置するのも、同様の理由で避けてください。最近では洗濯機用のカビ取り剤も人気ですが、「最初から生えないように工夫する」のがベストです。一方で、乾燥までを自動で行うドラム式の場合、使用後の洗濯機内はすでに乾燥しています。このため、わざわざふたを開けて乾かす必要はありません。説明書に記載された内容に沿って、定期的にお手入れしましょう。ドラム式の場合、ふたを開けっぱなしにすると幼い子供やペットが中に入り込んでしまう可能性も。事故を防ぐためにも、正しい取り扱い方法を事前に確認してみてください。トイレ・洗面所にまつわるNG行動水回りの中でも、こまめに掃除したいのがトイレや洗面所です。とはいえ、掃除の方法にも、意外なNG行動があるので注意しましょう。まずはトイレについて。トイレットペーパーを使って便座を掃除するのは避けてください。トイレットペーパーで拭くと、目には見えない小さな傷が入ってしまいます。傷の中に汚れが入り込めば、掃除がさらに大変になってしまうでしょう。同様の理由で、洗面台にメラミンスポンジを使うのもNGです。シンクを傷付けないためには、普通のスポンジに住宅用の中性洗剤を使用するのがおすすめ。優しく作業してください。普段の何気ない習慣の中にも、NG行動は潜んでいるもの。まずはそのリスクを自覚し、よりよい方法を選択してみてください。正しいお手入れ方法を知っていれば、日々の掃除はさらに楽になるはずです。※再生ボタンを押すとInstagram上で動画が再生されます。 この投稿をInstagramで見る ぴえーる|夫婦仲がよくなる掃除術(@pierre_life_style)がシェアした投稿 [文・構成/grape編集部]
2023年11月17日「なんとなく体調が悪い」と感じるときは、体に何らかの変化が起きていることがあります。体調不良の予兆を見逃さなければ、不調につながる前に対処ができるはず。また、毎日の食生活が不調を招いていることもあるので、食事の見直しも有効でしょう。今回は女医や管理栄養士の方に聞いた、「体調不良の予兆とNGごはん」をご紹介します。“便秘や下痢”は自律神経が乱れているサイン?なぜか便秘や下痢が続くとき、実は自律神経が乱れている可能性があります。今回は自律神経が乱れているときにどういった症状が現れるのか、どのような対策があるのか解説していきます。自律神経とはそもそも自律神経というのは、心拍数や消化活動など、私たちの体の機能を自動的に制御するものです。交感神経と副交感神経の2つがあり、お互いにバランスを取り合うことによって、身体の状態を保つ働きがあるんですね。一般的に、自律神経が乱れると、多くの健康問題が引き起こされる可能性があります(※1)。便秘や下痢に悩まされている人は…実は、自律神経の乱れが原因で「便秘や下痢」のような消化器系の問題が生じることがあります。これは、自律神経の働きのひとつに消化器官の動きをコントロールする働きがあるからです。便秘や下痢といった症状は、腸炎などの病気によって起こることがあります。ですが、腸炎などの病気がないにもかかわらず、便秘や下痢がある、便秘や下痢を繰り返している、人前で話すなどストレスのかかるイベントの前後で症状が強まるといった場合は、自律神経の乱れが原因である可能性も高いのです。自律神経の乱れと消化器系自律神経のバランスが整っていると、適切な消化活動が行われます。ですが、ストレス下などで交感神経と副交感神経のバランスの乱れが持続すると、便秘や下痢につながってしまうことがあります。一時的なものであれば問題ないですが、長期に渡って便秘や下痢を繰り返したり、腹痛を伴ったりする場合は、過敏性腸症候群(※2)のほか、何らかの消化器疾患の可能性もありますので、消化器内科を受診するのがいいでしょう。他の体調不良の予兆自律神経の乱れによる影響は、便秘や下痢だけではありません。例えば下記に挙げるようなものがあります(※1)。【全身的症状】だるい、眠れない、疲れがとれないなど【器官的症状】頭痛、肩こり、動悸や息切れ、めまい、のぼせ、立ちくらみ、冷えなど【精神的症状】情緒不安定、イライラや不安感、うつなど自律神経が乱れる原因自律神経の乱れは、ストレス、過労、睡眠不足、不規則な生活、栄養不足など、さまざまな要因があるでしょう。なお、女性のほうが男性に比べて自律神経が乱れやすいとも考えられています。これは、月経に伴う女性ホルモンの変化が影響を及ぼしてしまうことがあるためです。※ 文・産婦人科専門医/ママ女医ちえこ※ 2023年10月8日配信管理栄養士が明かす「実はNGな朝ごはん」朝ごはんを摂ることは、一日の始まりに体と脳を目覚めさせるために大切です。時間がない朝は、食事を手軽に摂るために簡単にすましているという人もいるかもしれません。しかし、なかには健康やダイエットの観点から注意したいメニューもあります。菓子パン菓子パンは糖質や脂質が多く、食事というよりはお菓子に近い食べ物です。朝に菓子パンだけという食事は栄養バランスが偏り、高エネルギーになりやすいため、毎日のように続けていると体重増加や血糖値が上がる可能性も。特にメロンパンやクロワッサンなどのサクサクしたパン、ドーナツやカレーパンなど揚げてあるもの、生クリームがたくさん使われているものは、脂質が多く含まれているため注意が必要でしょう。パンを食べたいときは、食パンやロールパンなどのシンプルなパンがおすすめです。さらにたんぱく質が摂れるゆで卵や、野菜が摂れるサラダなどを組み合わせると栄養バランスもよくなりますよ。グラノーラグラノーラとは、オーツ麦やナッツなどにシロップやオイルなどを混ぜてオーブンで焼き上げたシリアルの一種です。商品によってはドライフルーツが入っている場合もあります。ドライフルーツは体に良さそうなイメージがあるかもしれませんが、フルーツを乾燥させている分濃縮され、少量でも高エネルギーになりやすい食べ物です。そのため、グラノーラは意外と糖分や脂質が多くなりやすく、ダイエット中の方は特に食べすぎに気を付けたほうが良いでしょう。対策としては、シロップやドライフルーツが添加されていないオートミールに置き換える、なるべく糖質や脂質が低いタイプを選ぶなどがおすすめです。また、グラノーラを牛乳やヨーグルトと一緒に摂る場合は低脂肪タイプを選ぶようにしてみてください。スムージーダイエットや健康のためにとスムージーを飲んでいるという人もいるかもしれません。しかし、果物やシロップなどをたくさん使った甘いスムージーは糖分が多く、飲みすぎると血糖値や中性脂肪の上昇に影響をおよぼす可能性があります。スムージーを手作りするならシロップなどの甘味は控えめにし、葉物野菜を混ぜたり豆乳や牛乳などたんぱく質が摂れるものも加えたりするとよいでしょう。ただ、胃の調子がよくない場合などは、消化されやすいスムージーを飲むのがおすすめです。体調に合わせて朝食を選ぶといいですね。※ 文/管理栄養士・寺内麻美※ 2023年10月8日配信秋バテ予防におすすめの食材ここからは、秋バテ予防のためにおすすめしたい食材をご紹介します。秋に旬を迎える食材を選んだので、ぜひ参考にしてみてください。鮭秋に旬を迎える鮭は、DHAやEPA、良質なタンパク質やビタミンDなど、健康のために必要な栄養素が豊富に含まれているとされます。また、鮭の赤い色素のもとであるアスタキサンチンには抗酸化作用があり、免疫力の低下防止が期待できます(※3)。季節の変わり目に体調を崩しやすい人は、ぜひ摂ってみてください。山芋山芋はカリウムやマグネシウムなどのミネラル、ビタミンB群、ビタミンCなどをバランス良く含みます。また、山芋に含まれているネバネバ成分には胃粘膜を保護する働きがあり、ジアスターゼという消化酵素には胃腸の働きを促す効果が期待できます。夏に疲れた胃腸をいたわるために、とろろなどを取り入れるとよいでしょう。きのこ秋の味覚であるきのこ類も秋バテ予防におすすめの食材です。きのこには、食物繊維やビタミンD、ビタミンB群も含まれており、栄養価が高いうえに低カロリー。食物繊維を意識して摂ることで腸内環境が整い、免疫力アップが期待できます(※4)。また、ビタミンB群は疲労回復効果が期待できる栄養素です。これからの季節は味噌汁やスープなど温かいメニューに入れてもよいでしょう。※ 文/管理栄養士・寺内麻美※ 2023年9月10日配信不調を感じたら体の変化や食事を見直そう下痢や便秘が続くときは、自律神経が乱れているサインかもしれません。日頃から体の変化をこまめに観察し、体調不良の予兆を見逃さないように気をつけましょう。また、定番の朝食メニューのなかには、食べすぎると不調を招く可能性がある食材も。適量を意識する、栄養バランスを考えた組み合わせにするなど、不調を遠ざける工夫が大切です。疲れを感じたときは、秋バテ予防におすすめの食材も積極的に摂りましょう。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット自律神経失調症※2 厚生労働省.e-ヘルスネット過敏性腸症候群※3 厚生労働省.e-ヘルスネット抗酸化物質※4 厚生労働省.e-ヘルスネット腸内細菌と健康©kei907/Adobe Stock ©New Africa/Adobe Stock ©taa22/Adobe Stock©photosomething/Adobe Stock ©Mills/PIXTA(ピクスタ)文・ママ女医ちえこ、寺内麻美 再編集・Natsu
2023年11月05日冬になると、手の甲や指の関節、かかとが乾燥してガサガサしやすくなりますよね「セーターやニットが引っかかって痛い」「靴下やストッキングを履くときに擦れる」と感じたことはありませんか?今回はエステティシャンの筆者が、手や足が乾燥する「NG習慣」と簡単ケアアドバイスをご紹介します。NG習慣(1)シャワーだけで済ませる冬は気温の低下とともに体が冷えやすく、特に手や足先は心臓から一番遠いため、血液のめぐりが悪くなって冷えを感じやすいでしょう。体を温めるには湯船に浸かることが大切ですが、帰宅時間が遅い、お湯を溜めるのが面倒…といった理由から、シャワーだけで済ませる人は多いのではないでしょうか。シャワーだけでは、表面の汚れは落ちていても毛穴の奥の汚れが残りやすいうえ、冷えやむくみ、疲労も取れにくいので注意が必要です。簡単ケアアドバイス38~40℃の湯船に10~15分ほど浸かり、全身を温めて血液のめぐりを高めましょう。血行が良くなると体や肌の代謝が高まりやすくなるほか、冷え・むくみ・疲労もケアできますよ。NG習慣(2)お湯の温度が高い秋冬はお湯の使用頻度が増えますよね。気をつけたいのが、温度設定を高くしすぎてしまうこと。お皿を洗うとき、お湯が出るのが遅いからといって高温に設定していませんか?高温のお湯は肌のうるおいを守る皮脂まで落としてしまい、乾燥を招きやすくなります。簡単ケアアドバイスお湯の温度設定は38~40℃、高くても42℃までにしましょう。お皿を洗うとき、お湯と洗剤を使用すると手の乾燥を加速させる原因となるため、ゴム手袋をつけるのがおすすめです。手を洗った後は、ハンドローションやハンドクリームで保湿を。洗顔時はお湯ではなくぬるま湯に調整し、洗顔後はうるおいを重視したスキンケアを取り入れてみてください。お風呂上がりも、ボディミルクやボディクリームで保湿ケアをおこないましょう。NG習慣(3)手を拭かない、水気が残っている手を洗ったあとや家事をしたあと、手が濡れたまま放置していませんか?濡れたままでは乾燥した空気に水分や手の皮脂が奪われ、手の乾燥を招くことも。手の乾燥の初期段階はカサつく程度ですが、乾燥が加速するとガサガサになったり、手荒れ、ひび割れ、ささくれにつながったりしやすくなるでしょう。荒れた部分が衣類に引っかかってほつれたりすると、修復に時間がかかります。簡単ケアアドバイス水やお湯で手を洗ったあとは、ハンカチやタオルで水気をきちんと拭きとってください。日中や就寝時には、ハンドローションやハンドクリームでこまめに保湿ケアをおこないましょう。NG習慣(4)裸足で過ごす日中やお風呂上がりを裸足で過ごしていませんか?特にお風呂のあとは肌が乾燥しやすく、裸足で過ごしていると乾燥した空気に水分や皮脂が奪われ、カサつき、ガサガサ、ひび割れを招きます。また、お風呂上がりに保湿ケアをしていない場合も要注意。かかとは歩いたときに靴の摩擦が起きやすい場所なので、乾燥を放置したまま摩擦を繰り返すと角質がかたくなり、ゴワつきの原因にもなります。簡単ケアアドバイスお風呂上がりは、腕や脚と同じようにかかとにもボディローションやボディクリームを塗りましょう。寝るまでのあいだはゆったりとしたソックスを履き、足先を冷やさないことと乾燥させないことが大切です。日中も足を冷やさないように靴下を履くのがおすすめ。靴下を履く前にもボディローションやボディクリームを塗り、日中の乾燥や摩擦ダメージを減らしましょう。冬は気温の低下や空気の乾燥から、手や足先の乾燥を感じやすいもの。乾燥をそのまま放置するとガサガサ、肌荒れ、ひび割れなどを招きやすくなります。普段使うお湯の温度や保湿ケアに注意して、乾燥から身を守りましょう。©methaphum/Adobe Stock ©KMPZZZ/Adobe Stock ©New Africa/Adobe Stock筆者情報寒川あゆみ大阪 エステサロン private salon Laule’a代表、美容ライター、講師。自身のコンプレックスから美容、エステティックの道へ。サロン業、講師、美容ライターとして美容情報や美容法を発信中。Instagram @laulea.beauty文/寒川あゆみ
2023年11月05日「自分でよかれと思って習慣にしていることが、じつは目に大きなダメージを与えているかもしれないことを、ぜひ知っていただければと思います」こう話すのは、二本松眼科病院副院長の平松類先生。最新著である『眼科医が警告する視力を失わないために今すぐやめるべき39のこと』(SB新書)で、平松先生が警告している目によくないNG習慣のなかから、とくに失明などの深刻な事態を招きかねないものを紹介したのが次の8つの項目だ。【1】目薬を差したときにまばたきをするようにしている目薬を差してすぐ目全体に行き渡らせるつもりで、まばたきするのは逆効果。目に薬液がたまらず、涙とともに薬の成分が鼻から口へ流れ出てしまい十分に薬効が行き届かない結果に。とくに緑内障の進行を抑える目薬をしている人がこれを繰り返すと目薬が効かずに病気が進行。最悪の場合、失明する危険性も。「目薬を差した後、すぐにぱちぱちまばたきしている人がいます。薬の成分が目全体に行き渡るようにとしているのだと思いますが、逆効果。まばたきの圧力で薬の成分が涙とともに鼻から口へ流れ出てしまい、薬が効きません。以前、緑内障を患い、症状の進行を抑える目薬を処方していた60代の女性がいました。ところが、どんどん症状が悪化していくばかり。もしやと気づいて、私の目の前で目薬を差してもらうと、この点眼後のまばたきを習慣にしている人でした。このせいで目薬が効かず症状を進行させてしまったのです」(平松先生・以下同)【2】ドライアイのため市販の目薬を使っている目薬は1日の使用回数が決められている。ドライアイ用の目薬などはその制限回数を超えて差してしまいがち。その場合、市販の目薬の多くに添加されている防腐剤の影響で、角膜が傷つき、視力が低下してしまうことがある。目薬は用法・用量を確認して正しく使うこと。【3】同じ目薬を1カ月以上使っている目薬の容器は外から不純物を取り込みやすい構造で、1カ月以上使用していると、内部で雑菌が発生する可能性がある。こうした目薬で点眼すると、結膜炎などの感染症を発症し、視力が低下してしまうことも。開封して1カ月以上たった目薬は捨てるようにすること。【4】3年以上、同じサングラスをしているサングラスのなかには紫外線をカットする効果が2年で失われてしまう製品も少なくない。知らずにそのまま使い続けるとまともに紫外線を浴びてしまい、白内障、黄斑変性症のリスクが増大。3年以上使用するときはメガネ店で効果が失われていないか検査が必要だ。懸念される黄斑変性症は、日本人の失明原因の第4位で非常に恐ろしいもの。【5】ブルーライトカットメガネなので安心して長時間スマホを見ているスマホやパソコンの画面が発するブルーライトは目の網膜にダメージを与え、黄斑変性症のリスクが高まる。これをカットするというブルーライトカットレンズだが、現状、遮断できているか疑問が多い。このメガネをすることは悪くないが、しているからと長時間のスマホは危険。【6】目を清潔に保つため習慣的に洗うようにしている目を習慣的に洗っている人は眼球を保護している涙を毎回洗い流してしまうことになる。涙が失われると、角膜を傷つけて視力低下のリスクが。目にまつげなどが入った場合も、まばたきして涙で自然と外に流れ出るようにし、ダメなときだけ弱い流水で洗い流すこと。【7】目がかゆいとつい目をこすってしまう目をこすることなど大したことではないとやっている人も多いが、網膜剝離などの深刻な疾患のリスクが高まる危険な行為。眼球は非常にもろいもので、こすっただけで、目の網膜が裂け、そこからはがれてしまうと失明の危険もある網膜剝離につながる。絶対にしないこと。「目をこする行為もついついやってしまう人が多いもの。その結果、網膜剝離になってしまうと、手術しても視力が回復せず、日常生活に支障が残るおそれがあります」【8】水を一気飲みする眼圧が高いことが、失明原因の1位である緑内障のリスクを高めることが知られている。たとえば水500mlを一気飲みすると、通常10~20mmHgの眼圧を平均で3~4mmHg、最大で7mmHgほども押し上げることがわかっていて危険。水を一気に飲む場合は200ml程度にすること。ぜひ8項目をチェックして、自分の目を守るように心がけてほしい。
2023年10月02日30代を過ぎて、「秋のはじめに髪のごわつきやパサつきを感じやすくなった」という声をよく耳にします。肌だけでなく髪にも夏のダメージが影響しやすい今のタイミングは、普段以上に髪をいたわるケアを取り入れたいもの。時短美容家の並木まきが、夏の終わりから秋にかけて知っておきたい「ヘアケアの注意点と改善策」を解説します。NGヘアケア1:頭皮の汚れをしっかりオフしていない夏のあいだは毛穴に皮脂などの汚れが溜まりやすく、頭皮も例外ではありません。頭皮がクリアではない状態だと、不快な臭いの原因になりやすいだけでなく、髪のうねりを招いてしまうおそれも。秋に切り替わる今こそ、頭皮の汚れをしっかりオフするお手入れを意識したいところです。【おすすめ解決法】「炭酸シャンプー」を上手に使ってみて!「頭皮のお手入れ」と聞くと、時間や手間がかかって面倒……というイメージがあるなら、手軽に使える発泡系のヘアケア剤がおすすめ。スペシャルケアに適した炭酸シャンプーを使って洗うだけで、毛穴汚れにアプローチするケアが叶います。筆者のおすすめは『ハニーク』の「ディープクレンジング ヘッドスパ バブルシャンプー」。炭酸(※)シャンプーでマッサージするように洗い、毛穴の奥に詰まっている汚れまでもスッキリとリセットできます。泡立てがいらないので、時短で頭皮の毛穴ケアを済ませたい人にもぴったりですよ。(※)炭酸ガス(噴射剤)【商品情報】ハニーク「ディープクレンジング ヘッドスパ バブルシャンプー」価格:¥1,650内容量:170gNGヘアケア2:乾燥しているのにツヤを与えていない夏から秋に切り替わるタイミングは、夏に比べていきなり湿度が下がりやすいので、髪の乾燥に要注意。髪が乾燥しているのにうるおいケアを怠ると、パサつきやごわつき、広がりを招くだけでなく、見た目のツヤを失う原因にもなりかねません。きちんとケアしているはずなのにツヤ感が失われているならば、「季節のせい」と諦めないで!アラサー・アラフォー世代の場合、夏と同じヘアケア剤を秋も使っているとうるおいが不足しやすいので、水分を与えられるアイテムを取り入れるのが良いでしょう。【おすすめ解決法】「ヘアミスト」を活用して!ツヤのあるうるおいをプラスしようと思うと、ヘアオイルやヘアクリームに手が伸びがちですよね。ですが、秋のはじめにそれらを使うと、まだ重すぎてベタつきやボリュームダウンを招いてしまうかもしれません。ベタつきを避けつつツヤ感を与えるなら、ヘアミストが手軽で便利。筆者のおすすめは『ウテナ』の「ヘアリディル ウォーターミスト」です。髪のすみずみまで水分を与えて、乾燥うねりを抑制!髪の内外からアプローチすることで、ごわつきやダメージによるうねりの軽減が期待できますよ。【商品情報】ウテナ「ヘアリディル ウォーターミスト」価格:1,650円内容量:200mlNGヘアケア3:ボリュームダウンした見た目をそのまま放置アラフォー世代以上になると、季節の変わり目の抜け毛が増えがちに。一時的な抜け毛であったとしても、そのままの見た目を放置してしまうと、老けて見えたり疲れを感じさせたりする原因になりかねません。特に頭頂部のボリュームが失われると、ぱっと見で「老けた?」「疲れている?」といった印象を誘いやすいので注意が必要です。【おすすめ解決法】ドライヤーのかけ方を工夫してみて!ドライヤーのかけ方を工夫するだけでも、ボリュームダウンした髪をふんわりと整えやすくなります。ボリュームが足りないと思う部分の髪を乾かすとき、根元が立ち上がるように意識しつつ、髪を普段の分け目とは逆側に流れるように乾かすと、時短でボリュームアップが目指せますよ。秋の始まりには、髪が扱いにくいと感じる人も多いはず。ヘアケアに工夫を取り入れながら、うるおい・ツヤ・適度なボリュームをキープしましょう!【参考】『ハニーク』『ウテナ』公式サイト©K-Angle/Adobe Stock文/並木まき
2023年09月24日デスクワークによる慢性的な肩こりや通勤による立ちっぱなし、子育て世代にも多い腰周りの疲れ…。このような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。コリが慢性化してしまうのは、姿勢が崩れていることが要因かもしれません。今回は、体のコリが治らない方におすすめのストレッチを、ヨガインストラクターの筆者がご紹介します。背骨リラックスしてる?マッサージしたりお風呂でゆっくりお湯に浸かってもコリが解消しないときは、筋肉をほぐすよりも、姿勢を整えるように意識してみてください。姿勢を整えることで骨格が本来の位置に戻り、頑固なコリがほぐれやすくなると考えられます。姿勢の崩れによって筋肉や筋が引っ張られた状態が定着してしまうと、本来の弾力性を失われ、血流が滞ってしまい、コリやすくなってしまう可能性が。姿勢を整えることで、体の本来の働きがスムーズになり楽になっていくはずですよ。凝り固まった背骨をほぐそう慢性的にコリがある人の特徴として、姿勢の崩れが挙げられます。特に、・骨盤が後ろに倒れて背中を丸めて座っている・お腹を突き出して下半身に体重をかけて立っている・首を前に突き出して、胴体より頭が前に出ている(スマホ首)などが挙げられます。ご自身で思い当たることや、同様の姿勢をとっている人はいませんか?自分でも無意識のうちに、体が傾いてしまっているかもしれません。まずは背骨の柔軟性を取り戻し、本来の姿勢を整えていきましょう。胴体の上に頭が乗り骨盤が床に対してまっすぐであれば、体に軸が通ります。すると、重たい頭を胴体が支えることができ、お腹や背中の体幹で腰の負担や脚の負担が軽減されます。背骨を柔らかく、姿勢の土台を整えるストレッチ1.かかとを立てて、その上にお尻をのせた姿勢で座ります。2.頭から背骨を上に伸ばし、自然と腰がまっすぐに立つように座りましょう。このとき腰を反らさないように注意して、リラックスします。3.四つ這いの姿勢になります。4.手の位置を動かさず、お尻をかかとにおろします。5.息を吸いながら首から胸までの背骨を斜め上方向へ伸ばしていきます。腰は無理に反らさず、背骨を伸ばすことで自然に反る程度でOKです。6.息を吐きながら頭を下げ、背骨から骨盤までを丸めるようにしていきます。お尻がかかとから浮くほど、しっかりと背中と腰を丸めましょう。これを1セットとし、10回程度続けて行います。終えたあとは、楽な姿勢でリラックス。体の刺激の余韻を味わいます。慢性的なコリがある人ほど丸められない?コリがつらいときは、筋肉が硬直して背骨の動きが悪くなっています。背骨を丸めるときに首や腰が痛かったり、丸めにくいと感じるかもしれません。息を吐きながら体の力を抜いて頭の重みを使い、背骨が丸まっていくイメージを持ちながら無理なく続けてみてください。お風呂上がりなど体が緩んでいるときがオススメですよ。©metamorworks/shutterstock筆者情報上村由夏「マナヨガ」代表。20代の頃、ストレス過多で喘息が再発。ヨガセラピーを学び始める。 現在はヨガで重要なエネルギーワークのエッセンスが残る古代ヨガをベースにした 【マナヨガセラピー】をホリスティックな視点で体系化し全国を出張しながらレッスンをしている。 2023年より植物療法とヨガセラピーを組み合わせ「心と体と性化学」講座として 女性の体の整え方、フェムケア、セクソロジーに特化した講座を開講。文 / 上村由夏
2023年08月29日スキンケアをするうえで、エイジングケアは避けては通れない。日中美容研究家として活動している濱田文恵さんに、やりがちなスキンケアのNGやりかたと、おすすめ化粧品を紹介してもらいます。美容のプロに任せるキレイ作りも嬉しいけれど、自分で自分をキレイにできた時の嬉しさは格別。そこで、女性の自分磨きを応援するためのセルフ美容法をお届けしていきます。20代後半にさしかかるにつれて、肌がくすんだり、たるみが出てきたり…。今までにはなかった肌悩みを感じるようになった方も多いのではないでしょうか。それはエイジングケアを始めるべきサイン。とはいえ、「何から始めればいいの?」という方も多いと思うので、ファーストエイジングケアとして、まず始めるべきスキンケアについて、パーツ別に3回に分けてご紹介していきたいと思います。まずは、「肌質編」。【肌質編1】肌をこする美容はNG!シミ、くすみの元凶に。【肌質編2】老けやすい肌と老けにくい肌の違いは「酸化」にあり私たちは生命活動を行うために、酸素を体内に取り組んでいます。本来は、カラダの細胞のために有益に使われる酸素ですが、紫外線や大気汚染などの外的要因、ストレスや食生活などの内的要因によって、酸素は“活性酸素”に変わってしまいます。変わってしまった活性酸素は、真皮のコラーゲンやエラスチン線を錆びさせるイメージで傷付け、肌のハリや弾力を奪ってしまいます。つまり、活性酸素が作られやすい肌は老けやすい肌とも言え、活性酸素が作られにくい肌は老けにくい肌とも言えるわけです。肌に年齢を感じさせないようファーストエイジングケアを行っていくなら、活性酸素の原因となる外的要因も内的要因も避ける必要があります。外的要因を防ぐなら、今どきの日焼け止めなら紫外線も大気汚染からも肌を守ってくれるアイテムがたくさんあるので、ぜひ活用しましょう。少し厄介なのが内的要因。ストレスや食生活の改善は、時間も手間もかかるので、改善しつつ、抗酸化作用のある化粧品やサプリを上手に取り入れるといいですよ。活性酸素は、次から次へと肌を錆びさせてしまう“連鎖”の力が強いので、早めのうちから対策していきましょうね。おすすめは、2023年8月25日にアスタリフトから発売予定のアスタリフトアドバンスドローション(左)とアスタリフトアドバンスドクリーム。アスタリフトといえばのナノアスタキサンチンが、年齢サインの原因となる真皮層のコラーゲンを守り、肌のハリを育んでくれますよ。【肌質編3】スイーツは罪な食べ物!実は怖い「糖化」って?スキンケアや紫外線対策を行うだけではなく、体内のケアにも目を向けてみましょう。筆者が意識してほしいのが、肌の「糖化」です。糖化とは、カラダの中のタンパク質が糖と結びつき、老化を早めてしまう“AGEs(終末糖化産物)”という物質を作り出してしまう現象のことです。AGEs(終末糖化産物)の怖いところは、肌の弾力を失わせてしまうだけでなく、見た目の肌質を、まるで焦げた食パンのようにゴワゴワさせ、くすませてしまうのです。シミなら化粧品でカバーすることができますし、シワがあっても肌に透明感さえあればメイク映えすることができます。しかし、糖化してしまった肌はファンデーションが肌になじまず、さらにきれいな色のリップをつけても全体的にくすんで見えてしまい、化粧品でのカバーさえ難しくなるほど肌の糖化は怖いものです。そのため、エイジングケアとして肌の糖化を加速させない食生活も心がけましょう。例えば、肉を食べるなら焼肉よりも蒸したお肉を、玉子を食べるなら目玉焼きよりもゆで玉子をといったイメージです。反対に糖化を早めてしまう食べ物としては、白砂糖、小麦などの精製されたもの。そのため菓子パンやお菓子の多くが糖化を早めます。もし甘いものが欲しくなったときは果物を食べる習慣をつけましょうね。化粧品で糖化ケアをするなら、再春館製薬所のドモホルンリンクルシリーズがおすすめ。糖化した肌はコラーゲンが劣化しやすいので、写真左の保湿液をはじめ、コラーゲンを与えるケアもポイントに。さらに、写真右のクリーム20にはコラーゲンだけでなく、糖化を抑制する働きのある芋焼酎の酒粕から抽出したエキスが配合されています。食生活の改善に合わせ、スキンケアの面からもダブルで糖化ケアができたら、頼もしいですよね。肌自体が老けてしまえば、どんなに目元や口元のエイジングケアを頑張っても、全体的に年齢を重ねているな~というイメージになってしまうかもしれません。まずは肌質からファーストエイジングケアを行ってみてくださいね。<筆者情報>濱田文恵美容家、日中美容研究家。一般社団法人日本セルフ美容協会を設立。二児の母として子育てに奮闘する傍ら、「延美長寿」を自身のテーマに、毎日のセルフ美容に西洋と東洋を組み合わせた独自の美養法を提唱。<商品情報>【2023年8月25日(金)新発売】アスタリフト アドバンスドローション¥4,180(税込) / 富士フィルムアスタリフト アドバンスドクリーム¥5,500(税込) / 富士フィルム再春館製薬所ドモホルンリンクル 保湿液 ¥5,500(税込) / 再春館製薬所再春館製薬所ドモホルンリンクル クリーム20 ¥14,300(税込) / 再春館製薬所イラスト・文 濱田文恵
2023年08月17日やせない人によく見られる「3つの習慣」があることをご存じですか?特に忙しい方は、ついやってしまいがちな習慣です。ダイエットというとカロリー制限ばかりに目がいきがちで、見過ごされてしまいやすい習慣ですが「太りやすい」「なかなかやせない」という方は、一度見直してみませんか?カロリー制限だけではやせない?「太りやすい」「なかなかやせない」という方は、カロリー制限だけではなく、まずはやせるための土台を作ることが大切です。やせるための土台ができていなければ、基礎代謝が低くなったり、食欲増進ホルモンが分泌されてしまったりと、ダイエットにマイナスなことばかり起きてしまいます。いくらダイエットをがんばっても、なかなか結果につながらなかったり、リバウンドしたりしてしまうため、ダイエットがうまくいかず、自信をなくして挫折してしまう原因にもなります。習慣を見直してやせる土台をしっかり作り、太りにくくやせやすいカラダを手に入れましょう!忙しい方必見!やせない方が見直したい3つの習慣やせない方の中には「睡眠不足」「早食い」「朝食欠食」という3つの問題が隠れていることが多くあります。実際にさまざまな研究で肥満との関連が知られているため、どれも改善したい習慣です。忙しい方は「しょうがない」と思いがちな習慣ですが、ダイエットにマイナスな面があることを知っておきましょう。睡眠不足睡眠不足により食欲が増し、肥満の原因になることがわかっています。睡眠不足の状態では、食欲を抑える「レプチン」というホルモンの分泌が減少し、食欲を増進させる「グレリン」というホルモン分泌が増えることが知られています。実際、睡眠時間が5~6.5時間未満の場合、肥満のリスクが1.55倍になるという報告もあるほどです。(※1)最適な睡眠時間は人によって異なりますが、6~8時間前後が理想的で、日中の眠気で困らない状態が目安となります。つい食べすぎてしまう習慣のある方は、睡眠不足でないか、一度振り返ってみましょう。早食い早食いは満腹感を得られにくく、食べすぎの原因となります。「早食いは太りやすい」というのは知っている方も多いかもしれませんが、早食いの自覚がない場合もあります。食事にどのくらいの時間をかけているか、測ったことはありますか?早食いの明確な基準はありませんが、食事を10~15分以内に終えている方は、早食いの傾向があると考えられます。ゆっくりよく噛んで食べることで、満腹中枢が刺激され食べすぎを防げることや、血糖値の上昇が穏やかになることから、やせたい方はぜひ行いたい習慣です。早食い防止の対策として、噛みごたえのある食材(ごぼうやきゅうりなど)をとり入れることや、水分で食べ物を流し込まない(水分摂取は食後にする)などがあります。朝ごはんを食べない肥満の方の多くに、朝食欠食の習慣があることが知られています。朝ごはんをとらないと、下記のようなダイエットへの影響が知られています。・体温上昇やエネルギー代謝のスイッチが入らない・昼食や夕食のドカ食い、間食の食べすぎを招く・体内時計がリセットされず、夜の睡眠に影響する(睡眠不足から食欲亢進を招く)アメリカでの調査では、朝ごはんをとらない人は、とる人に比べて4.5倍も肥満になりやすいという報告もあるほどです。(※2)また朝ごはんをとらない方の中には、夜の食事が遅く、食べすぎる傾向があり、朝は食欲がわかないという方もいるのではないでしょうか。夜の食事を控えめにすると、朝に食欲がわきやすいだけでなく、カロリーをためこみやすい夜の食事もカロリーカットできるため、よりダイエットをスムーズに進めやすくなります。食べる習慣のない方は、まずはバナナや牛乳などの手軽なものからスタートしてみましょう。 長年の習慣はなかなか改善しづらい部分はあるかと思います。しかし、ここをひと工夫すれば、ダイエットがスムーズにいくだけでなく、その後もリバウンドしづらい理想的な状態をつくれます。ダイエットの悩みの多い方は、できるところから取り組みをはじめてみませんか? 【参考・参照】(※1)Francesco P Cappuccio et al.,“Meta-analysis of short sleep duration and obesity in children and adults”,Sleep,2008 May;31(5):619-26(※2)Yunsheng Ma , Elizabeth R Bertone, Edward J Stanek 3rd, George W Reed, James R Hebert, Nancy L Cohen, Philip A Merriam, Ira S Ockene,“Association between eating patterns and obesity in a free-living US adult population”,Am J Epidemiol. 2003 Jul 1;158(1):85-92.厚生労働省健康づくりのための睡眠指針 2014<>(最終閲覧日:2023/3/27) 【執筆者】広田千尋/管理栄養士病院、保健センター、保育園で幅広い年代の栄養サポートに携わる。現在はフリーランス管理栄養士として、ライターやレシピ制作を中心に活動中。あすけんではコラム執筆などを担当している。HP:
2023年07月23日多くの方は上半身の重みを脚に乗せて、脚だけで体を支えて歩いています。そのような歩き方になる原因は、“姿勢の崩れ”かもしれません。歩くだけで疲れるようなら、脚がむくみやすい姿勢になっている可能性も…。ヨガインストラクターの筆者が、筋肉太りやむくみにつながる「NG習慣」と、体幹を整えるストレッチをご紹介します。歩き方で強化されてしまうむくみ脚マッサージや脚やせエクササイズをしても、脚に負担のかかる歩き方をしていたら意味がないでしょう。効果を打ち消すどころか、歩くたびに余計な力みや筋トレを繰り返すことになってしまうかも…。脚の太さやむくみに悩んでいる方は、歩き方と歩くときの姿勢を意識して変えていきましょう!膝を曲げた行進歩き猫背さんに多いのが、歩くときに膝の裏が伸びず、膝を曲げたまま行進するように歩くスタイル。歩幅が浅いのも原因のひとつといえますが、後ろ足を地面から離すときに膝が伸びきらず、曲がったまま歩いていたら要注意です。前に出した脚が地面に着地する際、ふくらはぎに力が入ったまま踏みしめる形になってしまいます。これでは、地面に脚が着地するたびにふくらはぎに力が入ってしまうでしょう。本来は歩くたびに足首がしなることでふくらはぎが伸縮し、血液の循環を促しますが、それが毎回力で止められているようなイメージです。行進歩きをしているときは足首も硬くなっており、むくみ脚やたくましいふくらはぎになりやすくなります。太ももを太くする姿勢立っているときに、膝の裏をピンと張りすぎていませんか?膝の裏を伸ばしすぎると、自然と腰が反り、お腹を前に突き出したような姿勢になります。すると骨盤が歪み、体を支えにくい体勢に。このような体勢では、歩くたびに腰が反ってしまい、太ももの前や横に力が入ります。反対に骨盤を支えるのに大切な内ももやお尻の力は使えないため、下半身全体が痩せにくく、お肉がついた印象になりかねないのです。太ももの裏をストレッチして歩くフォームを整えよう上記の歩き方や姿勢は、下半身にかなりの負担がかかりやすい状態です。上半身の筋力がうまく使えないため、下半身だけがたくましくなっていく可能性も。まずは足運びを軽くして、太ももの後ろ側やお尻、内ももが使えるように体勢を整えましょう!1.両脚を腰幅に開きます。2.膝の裏を少しだけ緩めて緊張させないようにしましょう。そうすることで股関節周りに余裕ができるはず。股関節を外側へ回転させるイメージでお尻を意識します。3.後方へお尻を突き出しながら、膝を曲げて上体を屈ませ、肘を膝の上におろします。お尻を後方斜め上に突き出すようにしながら、足の裏で床をしっかり踏みしめましょう。太ももの後ろ側とお尻との境目、膝の少し上が伸びているのを感じてみてください。太ももの後ろが縮んでいると感覚を感じにくいので、丁寧にポジションを探します。4.30秒キープします。終えたら一度リラックスし、3セット行います。引っ張る力がポイント上記のストレッチは、太ももの後ろを引っ張る力を維持するのがポイントです。30秒もキープしているときつくなってくるかもしれませんが、太ももの後ろが硬くなっている証拠なのでしっかりと伸ばしてください。そのあと歩いてみると足運びがかなり楽になり、歩きやすさを実感できると思います。歩き方は体型を左右する要因の一つなので、下半身だけが疲れやすい人は是非行ってみてくださいね。©Indeed/gettyimages筆者情報上村由夏「マナヨガ」代表。20代の頃、ストレス過多で喘息が再発。ヨガセラピーを学び始める。 現在はヨガで重要なエネルギーワークのエッセンスが残る古代ヨガをベースにした 【マナヨガセラピー】をホリスティックな視点で体系化し全国を出張しながらレッスンをしている。 2023年より植物療法とヨガセラピーを組み合わせ「心と体と性化学」講座として 女性の体の整え方、フェムケア、セクソロジーに特化した講座を開講。文/上村由夏
2023年07月21日夏といえば、暑さによる夏バテで夏やせしてしまう人もいます。ですが、逆に夏太りしてしまうケースもあるでしょう。今回は、夏太りのリスクとその対策について詳しく解説していきます。1.夏太りの原因とは?夏太りの原因(1)糖分の多い飲食物夏になると、冷たい食べ物や飲み物を摂取したくなりますよね。アイスクリームや甘みのある冷たい飲み物は、冷たい状態でちょうどいい甘さに感じられるように糖分が多く含まれています。これらの飲食物を大量に摂取すると、糖質を摂りすぎてしまい、夏太りの原因につながりやすくなるでしょう。夏太りの原因(2)夏の基礎代謝の低下暑いと汗をたくさんかくことから、どんどんエネルギーを使っているような気分になるかもしれません。しかし、夏は基礎代謝が低下しやすいとされるため、注意が必要です。人間の体には、自律神経の働きにより、寒さにさらされると代謝を活性化して熱を産生する仕組みがあります。そのため、寒い冬は基礎代謝が上がりやすいことが知られています。ですが、夏は寒さの刺激がないため、冬に比べて基礎代謝が低下しやすいと言われています。基礎代謝が下がると、消費するエネルギーが減少し、体脂肪が蓄積されやすくなるため注意しましょう。夏太りの原因(3)熱帯夜による睡眠不足熱帯夜が続くと、たとえ睡眠時間を十分確保していたとしても、暑さでなかなか眠れなかったり、喉が乾いて起きてしまったりと、眠りが浅くなりやすいでしょう。睡眠が十分にとれていないとストレスホルモンが上昇し、食欲が増す、インスリンの分泌量が増えるなど、太りやすい状態になってしまいます(※1)。2.夏太りしやすい人の特徴とは?夏太りしやすい人の特徴(1)食べすぎ夏は暑さで食欲が落ちる人も多いでしょう。しかし逆に冷たい飲食物への欲求が増え、結果的に食べすぎてしまう人は、夏太りしやすい傾向があります。内側から熱を冷まそうとして、冷たいアイスやビールをつい摂取してしまうという人は注意が必要ですね。夏は発汗が多いため、汗と一緒に多くの水分とミネラルを失いやすくなります。それが原因でだるくなったり、食欲が落ちたりするなど、いわゆる夏バテ症状が出やすくなることも。その際に、手軽に食べやすいそばやうどんといった糖質を多く含む食事に頼ってしまったり、糖分を含んだ飲み物やアイスなどを多く摂ったりする人は、糖質摂取が過剰な状態になりがちです。その一方で、ビタミンやミネラルが不足していると、代謝が落ちてしまいます。つまり夏は、糖質の摂りすぎと代謝の低下のダブルパンチにより、太りやすくなる可能性があると考えられるのです。夏太りしやすい人の特徴(2)運動不足暑さで外出を控えがちになって運動量が減ると、消費カロリーが減ります。食事量が同じでも、運動不足によって太りやすくなることがあるので気をつけましょう。夏太りしやすい人の特徴(3)お酒をよく飲む暑い日は、ビールがおいしいですよね。しかし、残念ながらアルコール飲料を飲むことで食欲が増進してしまい、食べすぎによって夏太りしやすくなる人もいます。3.夏太りを防ぐ対策対策(1)糖分の摂取量をコントロールするアイスクリームや冷たい飲み物の摂取量をコントロールすることで、糖分とカロリーの過剰摂取を防げます。無理に我慢するのではなく、量や頻度を調整することが大切です。なお、汗をかいたときにスポーツドリンクをよく飲む人もいるかもしれませんが、スポーツドリンクは意外と糖質を多く含むものが多いため注意しましょう。対策(2)栄養バランスを考える冷やし中華や冷たいうどん、そば、そうめんなどばかり食べていると、どうしても栄養が糖質ばかりに偏りやすくなります。不足しがちなミネラル、ビタミン、そして体力を保つのに大切なタンパク質をしっかり摂るようにしましょう。汗で失われやすいナトリウムやカリウムを補うには、梅干しがおすすめです。ナトリウムやカリウムのほか、抗酸化作用のあるビタミンEや(※2)、疲労回復に効果のあるクエン酸も含んでいます。また、ビタミンB群とタンパク質を多く含む肉、魚、卵、レバーなどを積極的に摂取するといいですね。対策(3)基礎代謝を高める運動を行う基礎代謝を高める運動を行うことで、消費カロリーを増やし、太りにくい体質を目指すことが可能です。基礎代謝をアップさせるには、筋肉量を増やすのが効果的。屋内で筋力トレーニングをしたり、夜間や早朝にウォーキングをしたりするなど、涼しい時間帯を活用して運動してみましょう。対策(4)アルコールの摂取を控えるお酒を飲む機会が増えたときは、カロリーの高いおつまみを避け、低カロリーのものを選ぶようにしましょう。また、お酒自体の摂取量を控えることも大切です。対策(5)熟睡できるように、寝室の環境を整える睡眠不足は肥満の原因になってしまいます。個人差もありますが、睡眠時間は1日7~8時間を目安にしましょう。また、時間を十分確保しても、眠りが浅いと睡眠不足に陥ることがあります。熟睡できるように、寝室の環境を整えることから始めてみてください。おわりに暑い夏は、アイスクリームなどの冷たいものが特においしく感じられるでしょう。しかし、糖質の過剰な摂取は夏太りのリスクを増加させる可能性があります。ただし、適度な摂取と適切な対策を心がければ、健康的な体を保つことは可能です。夏の楽しみを満喫しつつ、自分の体を大切にしましょう。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット睡眠と生活習慣病との深い関係※2 厚生労働省.e-ヘルスネット抗酸化ビタミン©mapo/Westend61/demaerre/seksan Mongkhonkhamsao/maroke/gettyimages筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは3人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は14万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2023年07月15日最近、長きに渡って習慣だったことを一つ手放しました。ずいぶん長いこと続けてきた習慣だったので、最初は手放すことに罪悪感があったのですが、手放してみると案外すっきり。あんなに必要だと思っていたものは、たいして必要ではなかったようで、なくても私は充分に楽しく暮らしていけるという事実が判明。新しい発見さえ生まれたのです。不思議なことに、そこの空いた時間には次から次へと別の予定が入り、充実度は増していきます。あんなに手放すことに躊躇していたのに、おかしなものですね。「手放してはいけない」「やめられない」と縛っているのは、もしかしたら自分自身だったのかもしれない。当たり前だった習慣が私自身を縛っていたのかもしれません。モヤモヤしている自分に気づいたら。長く習慣になっていることは、自分の考え方を閉鎖的にしてしまうことがあります。そこで得た「○○だからこうあるべき」という考えは、固定概念に過ぎず、意外とそこでだけのルールであることが多いのです。その考え方は、本当に心地よいものですか?世の中はどんどん新しい方向へ向かっているし、環境はめまぐるしく変わっている。それに柔軟に対応できるよう、私はしっかりとアンテナを張っておきたいと思います。固執した考えに囚われるのではなく、「こっちの方が、みんなが居心地よく居られるかも。」と、試行錯誤を重ねる。そんな前向きな発見を見つけられる人でありたいなぁと思うのです。それに気づくには、まず自分の中の「いやだな」という気持ちに蓋をしないこと。モヤモヤを感じたら、ちょっと良くしてみる工夫が必要です。それでもどうしようもない場合、私は、それ自体を手放すことをも考えます。自分を変えるチャンスだと捉える。何かを手放そうと悩む時、私はそれをプラスのイメージで捉えます。「これがなくなるとどう変わるんだろう?」もしかしたら、すごく不便になるかもしれないし、退屈かもしれない。でも逆に、清々しい気持ちになるかもしれないし、他のことが自由になるかもしれない。人生はそんな選択ばかり。イメージを膨らませて、どっちの自分がワクワクするのか妄想してみるのです。現状維持だと今のまま。だけど手放すと何かが変わるかもしれない。ひょっとしたら、新しい自分に出会えるかもしれない。それがなくても平気な自分ってどんなだろう?私はその変化にワクワクします。新しい挑戦をする時間に充てる。習慣を手放したら、その空いた時間をしばらくはボーっと楽しみます。ぽっかり空いた余白を感じるもよし。そこに何か別のことで埋めてみるもよし。そうしているうちに、何か新しい発見に出会うはず。不思議なことに、時間ができると、次から次へと新しいお誘いの話が舞い込んでくるもので、今までは「できない」とバリアを張っていたことも、「やってみようかな」と心が動き始めます。その余力のすばらしいこと。これからの自分をつくるために、前向きに受け止めることができた時、自分が変化していることにハッとさせられます。私はその瞬間がすき。これから何が起こるのだろうとワクワクするのです。時間の余白というものはとても大切なのですよね。やらなければいけないと思い込んでいるその習慣は、本当に必要なことですか?手放すのを恐れて、変われるチャンスを逃さないで。ずっと自分の傍らに在るものがなくなるのは、さみしく不安に感じるのかもしれませんが、もっとすばらしい出会いがあることも忘れないでくださいね。 nami sasaki整理収納アドバイザー。夫と三兄弟と5人暮らし。毎日の暮らしを楽しむ工夫探しが好き。収納で暮らしを心地よく。
2023年07月05日寝つきが悪い、寝ても疲れがとれないといった睡眠トラブルを抱える女性は少なくありません。睡眠不足により不調が蓄積することを、「睡眠負債」といいます。睡眠不足になると、美容面だけではなく、高血圧や糖尿病といった生活習慣病を誘発するなど、健康面に悪影響が及ぶことも。理想的な睡眠には、日常的な習慣が大切です。今回は女医の筆者が、女性がやりがちな「NG睡眠習慣」について解説します。ぜひ参考にしてみてくださいね。【NG習慣1】夜遅くまでスマホを使う夜寝る前に、SNSをチェックしてしまうという方も多いのではないでしょうか。スマホが発するブルーライトは、体内時計を乱し、眠りを遅らせてしまう恐れも。体内時計とは、生物が持つ約24時間のリズムを示すシステムのこと。通常は体内時計がしっかりと働くことによって、睡眠と覚醒のリズムが維持されます。しかし、寝る前にブルーライトを浴びると、リズムが乱れ、良質な睡眠が阻害されるのです。その理由は、ブルーライトがメラトニンというホルモンの分泌を抑制してしまうため。メラトニンは「睡眠ホルモン」とも呼ばれ、夜に分泌されることで眠気を引き起こします(※1)。良質な睡眠をとるために、少なくとも寝る1時間前にはスマホを見ないようにしましょう。見る必要がある場合は、ブルーライトをカットできる機能やアプリを活用するのがおすすめです。【NG習慣2】寝る前にたくさん食べる質の良い睡眠のためには、寝る前にたくさん食べることも控えた方がいいでしょう(※2)。仕事や家事に追われて食事の時間が遅くなりがち、という人もいるかもしれません。しかし寝る前に食べると、胃や腸が活動的になることで、睡眠の質が低下してしまいます。これは、食べ物を消化するために体がエネルギーを使わなければならず、睡眠に必要なリラクゼーション状態になりにくくなるからです。また、寝る直前にたくさん食べると、胃食道逆流症のリスクも高まります。胃食道逆流症とは、胃酸が食道に逆流する状態のことで、げっぷや胸やけから睡眠障害につながることも知られています。これらを避けるために、寝る2~3時間前は食事を控えましょう。食事時間が遅くなりそうなときは小食にし、消化の良い食事を心がけるといいですね。【NG習慣3】生活リズムが不規則平日は慌ただしくて十分に休息をとれないからと、休日に寝だめをしたり、時間がなくて朝ごはんを抜いたりしていませんか?そのような不規則な生活リズムも、体内時計の乱れにつながります。体内時計は朝日を浴びることでリセットされ、一日のリズムが始まります。しかし、生活リズムが不規則だと、体内時計はうまく機能しません。体内時計が乱れると、体が「眠る時間」を正しく認識できず、眠りが浅くなったり、途中で目が覚めたりするので注意が必要です。良質な睡眠をとるためには、決まった時間に寝て起きるようにしましょう。また、体内時計をしっかりリセットできるように、起床後に朝日を浴びる習慣を身につけるのがおすすめです。夜勤などでリズムを作るのが難しい方は、遮光カーテンやアイマスクなどで不要な光を避けるようにしましょう。また、起床時には目覚ましライトなど、タイマー式で強い光が点灯する照明器具を活用するのもいいですね。【NG習慣4】運動不足適切な運動は、睡眠の質を向上させることが知られており、心身をリフレッシュするために重要です。運動でエネルギーを消費し、体温を上げることで体がリラックス状態になり、良質な睡眠につながります。しかし、忙しくて運動する時間がとれないという人も多いかもしれません。また、寝る前の激しい運動は、睡眠を妨げることがあります。そこで、最低でも1日30分間の運動を心がけましょう。ウォーキングのように、軽めで取り入れやすい運動を選択するといいですね。寝る前であれば、ヨガやピラティスなど、自律神経を整えてリラックス状態に導いてくれる運動がおすすめです。【NG習慣5】寝る前にカフェインをとる寝る前に、コーヒーや紅茶を飲みながらゆっくりしたいという方もいるかもしれません。ですが、カフェインには覚醒作用があるため、睡眠の質の低下につながってしまうことがあります。また、今日中に仕上げないといけない仕事があるからといって、エナジードリンクを飲むのも避けたいですね。寝る前におすすめなのは、カフェインレスのドリンクやリラックス作用が期待できるハーブティーです。カモミールやラベンダーなど、安眠作用のあるハーブティーを飲んでリラックスするといいでしょう。できることから取り入れてみて少しでも質の良い睡眠をとるために、できることから取り入れてみましょう。良い睡眠は、健康と美容、さらには心の健康にもつながります。自分の体を大切にして、ベストな睡眠を目指しましょう。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット メラトニン※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 快眠と生活習慣©︎Maria Korneeva/SimpleImages/Westend61/EmirMemedovski/gettyimages筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは3人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は14万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2023年06月24日健康面や美容面、疲れを整えるという意味でも睡眠は大切ですよね。普段何気なくしている習慣が、実は安眠を妨げている可能性も……。今回は長年睡眠の質に悩んでいた筆者が、安眠対策のために「就寝前にしないこと」についてご紹介します。寝つきが悪い、眠りが浅い、寝てもすっきり感がない……など、睡眠について悩んでいる人も多いのではないでしょうか。今回はエステティシャンである筆者がおこなっている「安眠対策」についてご紹介します。就寝前に食べない帰宅して夕食を食べるのが20~21時頃になった場合、そのあとに晩酌やおつまみ、食後のデザートを食べてから23時~24時頃に就寝していませんか?就寝直前まで食べると消化しようと体が活発になり寝つきが悪くなったり、夜中に目覚めたりしやすいことも。筆者の場合、寝る直前は消化の悪いものや脂っこいもの、神経をたかぶらせるアルコール類は控え、消化の良いものを就寝の2〜3時間前には済ませて、就寝時に空腹を感じるくらいにしています。就寝直前にお風呂に入らない体の冷え、疲労やストレス、神経の乱れなどによって睡眠の質が乱れることもあります。一日の終わりにお風呂に入って汚れを落とすと思いますが、シャワーだけで済ませず湯船に浸かり体の冷え、むくみ、疲労を整えることが大切。ただし、寝る直前に入浴すると寝つきが悪くなる可能性もあるため(※1)、就寝の2〜3時間前に済ませてクールダウンするのがおすすめです。就寝直前に刺激を与えない就寝直前まで明るい部屋で過ごしたり、テレビやスマホなどの明るい光や音などは神経をたかぶらせてしまい、寝つき、眠りの質を妨げる可能性があります。就寝時間が近づいてきたらテレビやスマホを見ず、部屋を暗くしてリラックスできる環境にしましょう。また、エアコン、除湿機、加湿器などで部屋の環境を整えたり、肌ストレスが少なく通気性の良いパジャマ、布団、枕などの寝具にするのもおすすめです。長年悩んでいた睡眠の質が...筆者は以前、19~20時に夕食、22時にお風呂、23~24時に就寝というリズムでしたが、ここ数年は19時~20時にお風呂と夕食をすませ、23~24時に就寝というリズムに変えました。就寝時間は変わっていませんが、お風呂を早めにしたり、消化の良い食事内容にした結果、就寝前にお腹がいっぱいで苦しい、体が熱くて眠れないことなども減りました。また、まとまったリラックス時間も確保できるようになり眠りの質も高まったように感じます。寝つきが悪い、眠りが浅いなど睡眠について悩んでいる人はぜひ参考にしてみてくださいね。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット快眠と生活習慣©LightField Studios/Max kegfire/Anna Om/RossHelen/shutterstock寒川あゆみ大阪 エステサロン private salon Laule’a代表、美容ライター、講師。自身のコンプレックスから美容、エステティックの道へ。サロン業、講師、美容ライターとして美容情報や美容法を発信中。Instagram @laulea.beauty文/寒川あゆみ
2023年06月11日塩素系漂白剤と酸素系漂白剤を同時に使ったり混ぜたりすると、危険なガスが出てくるというのは有名な話です。ほかにも暮らしの中にNGな行動があることをご存じですか。ついやってしまいがちな行為は、意外といろいろなところにあるのです。洗濯でのNG行動暮らしの中のNG行動についてInstagramで、ゆう(y_room_11)さんが紹介しています。洗濯機を使っているとついついNG行動をしがちです。まず気をつけたいのが、洗濯機の蓋を閉めっぱなしにしないこと。洗濯機の蓋を閉めっぱなしにすると、湿気がこもってしまいます。こもった湿気はカビの原因になることもあるのです。同じくカビや臭いの原因として挙げられるのが、タオルを濡れたまま洗濯機に入れることです。タオルは乾燥させてから洗濯機に入れるようにしましょう。キッチンにもNG行動がキッチンで気をつけたいNG行動もあります。シンクをきれいにしたいからと、「オキシクリーン」をシンクに使っていませんか。「オキシクリーン」は弱アルカリ性の洗剤です。フッ素コーティングされているシンクに使用するとコーティングがハゲてしまい、シンクが汚くなってしまうのだそう。ステンレス製品に使用可能なものですが、金属塗装されているものには使えないので注意してください。シンク洗いには中性洗剤を使用しましょう。シンクを痛めてしまう行動としてもう1つ注意したいのが熱湯です。熱湯をシンクに捨てる時、ついそのまま流していないでしょうか。排水溝の奥に繋がっている塩化ビニル製の配管が熱湯で痛んでしまう可能性があります。熱湯を捨てるときは、必ずお水を出しながら一緒にお湯を捨てましょう。ついやってしまいがちな暮らしのNG行動は、意外なところにあります。ほんの少し気を付けるだけで暮らしやすくなり事故が減らせるので、ぜひ見直してみてくださいね。 この投稿をInstagramで見る ゆう | 暮らしの小さな幸せをつくる(@y_room_11)がシェアした投稿 [文・構成/grape編集部]
2023年06月07日習慣を変えて体型を変える・人生を変える5月19日、生活習慣を変えて痩せようという新刊『ダイエットは習慣が9割』が発売された。出版社はプチ・レトル株式会社、四六判で価格は1,600円(税別)となっている。著者は出張パーソナルトレーニングやオンラインによるダイエットの指導、豪華客船内フィットネスジムでのトレーナー、法人や自治体向けにダイエット・健康セミナー、トレーニング体験などを行っている増戸聡司(ましとさとし)氏である。ダイエットは続けられなければ意味がない増戸氏はシンガポールや東京・六本木などで有名ジムのパーソナルトレーナーとしての勤務経験があり、元警察官でもあることから、SNSやブログではダイエットポリスと名乗り、「健康を損なう誤ったダイエット情報」に警鐘を鳴らし、健康的に痩せて一生リバウンドしないダイエット情報を発信している。書籍や雑誌、インターネット上のサイトなどには無数のダイエット情報が紹介されているが、短期的な成果を強調するものだったり、特定の食べ物を食べ続けたりするダイエット法では、リバウンドしてしまう可能性が高く、健康を害する場合もある。ダイエットで最も重要なのは習慣であり、もしも痩せることができたとしても、体重が元に戻るようでは意味がない。新刊ではダイエットが続かない理由、習慣化できる4つのステップ、リバウンドせず健康的に痩せる目標設定、痩せる食事習慣、痩せる生活習慣などを解説している。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※発行書籍 ‐ プチ・レトル株式会社
2023年05月27日”健康のために”と、特定の食材を日々意識して食べている人もいるでしょう。一般的に体に良いといわれている食材でも、実は食べすぎるとNGなものがあります。今回は管理栄養士の筆者が、食べすぎに注意したい食材を解説します。基本的に何でも食べすぎはNG!筆者が食事について相談を受けるときに、「食べてはいけないものはありますか?」といった質問をされることがあります。もちろん、健康上の理由で制限されているものや、明らかに毒性を持つようなものはNGですが、管理栄養士として“食べてはいけないもの”はないと考えます。しかし、一般的に健康的といわれているような食べ物でも、食べすぎると体に負担になります。たとえば、野菜や水でもとりすぎは体にとって毒に。つまり、何でもほどほどに抑えること、バランスの取れた食事をとることが大切なのです。食べすぎに気を付けたい食材5選ここからは、一般的に体に良さそうなイメージがある食材の中で、特に食べすぎに気を付けたい食材を5つ紹介します。大豆製品納豆や豆腐、みそなどの大豆製品は、健康に良い食品として昔から食べられてきました。しかし、食べすぎると腹痛や下痢などを引き起こすケースも。これは、大豆に食物繊維が含まれるためです。食物繊維は、適量であれば便通を良くする効果が期待できますが、とりすぎるとおなかの調子を悪くする可能性があります。また、大豆製品に含まれる大豆イソフラボンは、女性ホルモンに似た構造をしていることから、適量であれば体に有益な成分であるといわれています。しかし、とりすぎることで健康を損なう可能性も示唆されているのです。ただし、食品安全委員会によると、短期間で大豆製品をとりすぎたからといって、すぐに健康被害に結びつくわけではないことが示されています(※1)。納豆であれば1日1パック、豆腐なら1/2丁(150g)、豆乳はコップ1杯(200ml)程度を目安として、大豆製品ばかりに偏らないように気を付けるのがおすすめです。ナッツ類アーモンドやくるみ、カシューナッツなどのナッツ類は、ビタミン・ミネラル・食物繊維などを多く含み、栄養価が高いため、おやつ代わりに食べている人もいるでしょう。ナッツ類は脂質を多く含むため、食べすぎるとカロリーオーバーにつながりやすい食品です。たとえばアーモンドは100gで約600kcalあり、ごはん100gよりもカロリーが高いのです(※2)。1日あたりの間食でとるカロリーの目安は約200kcalなので、ナッツ類だけで間食をとる場合は、30g程度に抑えておくとよいでしょう(※3)。また、製品によっては揚げたり塩が添加されたりしているものもあります。健康のためにナッツ類を食べるのであれば、なるべく無塩や素焼きタイプを選ぶことで、余分な脂質や塩分を抑えられますよ。ドライフルーツドライフルーツは、ビタミンやミネラルが豊富に含まれる、果物を乾燥させた食品です。お菓子よりは体に良さそうだと思い、間食に選んでいる人もいるでしょう。果物を乾燥させたドライフルーツには、栄養価がぎゅっと凝縮されていますが、その分カロリーや糖分も凝縮。たとえば、ドライマンゴーの100gあたりのカロリーは、生のマンゴーと比べて5倍ほどあります(※2)。そのため、カロリーを摂取しすぎてしまう可能性があるのです。また、食物繊維が豊富に含まれるドライフルーツは、便秘予防などの効果が期待できます。しかし、食べすぎると腹痛や下痢など、お腹の調子を崩してしまうことも。ドライフルーツを食べるときは、1日あたり200kcal程度にしておくとよいでしょう。製品によってカロリーに差があるため、成分表示を確認してみてください。グラノーラグラノーラは、オートミールやナッツ、ドライフルーツなどを混ぜ合わせた食品です。手軽に栄養がとれるイメージを持っている人もいるかもしれません。しかし、先ほどもお伝えしたように、カロリーが高いナッツやドライフルーツが含まれているグラノーラは、食べすぎに注意が必要です。また、グラノーラには食感や味を良くするために、砂糖や油が加えられている製品もあるため、食べすぎると糖分や脂質のとりすぎにつながる可能性があります。グラノーラを食べるときには、製品に記載されている適量を守るようにしましょう。アボカド健康や美容に良いイメージがあるアボカドは、ビタミンやミネラルを多く含む栄養価の高い食品ですが、「森のバター」と呼ばれるほど脂質が高い食品でもあります。アボカド1個あたりのおおよその可食部(150g)のカロリーは約264kcalであり、これは、ごはん約1杯分(150g)と大きく変わらないレベル(※4)。カロリーや脂質のとりすぎが気になる人は、アボカドは1日1/2個程度にしておきましょう。食事は適量とバランスを意識しよう今回お伝えした食材に対し、どれもがヘルシーなイメージを持っていたという人もいるかもしれません。しかし、どれほど体に良いといわれている食材でも、食べすぎは栄養の偏りを招き、健康を損なう可能性あります。健康的な食事をとるためには、何でも適量を意識して、さまざまな食材をバランスよくとることを心がけましょう。【参考】※1 農林水産省.大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&;A※2 文部科学省.日本食品標準成分表(八訂)増補2023年 第2章※3 厚生労働省.e-ヘルスネット間食のエネルギー(カロリー)※4 文部科学省.食品成分データベース©︎Cavan Images/HUIZENG HU/AlasdairJames/Westend61/gettyimages寺内麻美管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。文/管理栄養士・寺内麻美
2023年05月20日妊娠が判明してから、出産するのに必要な自分の体力や筋力に不安を感じました。そこで、毎日1時間の散歩を習慣にすることに。その習慣のおかげで、出産時や産後に助けられたことがありました。 妊娠判明後、体力・筋力が不安に…妊娠する前、ろくに運動をしてこず、出かける予定がないと外にも出ないほどインドア派だった私……。妊娠が判明して出産する瞬間を考えたとき、自分の体力や筋力が一気に不安になり、妊娠中でも継続しておこなうことができる運動を考えていました。 妊娠中は激しい運動もできないし、私はつわりがひどくただでさえ動くのがしんどいことが多く⋯⋯。ヨガやストレッチといった屋内でできる運動をしようかとも思いましたが、体が硬く断念。ハード過ぎずすぐに休憩できる運動を考え、毎日1時間以上散歩することに。1日の散歩にかける時間は、合計すると1時間から2時間ほどでした。 散歩を始めたことで生活習慣が整った今までは昼過ぎに起きてダラダラしてごはんを食べてまた寝て……といった生活をしていました。しかし、子どもが生まれてからのことを考えるとそんな生活も続けていられないなと思ったので、朝に散歩することに。毎朝太陽を浴びながら運動することで体もスッキリし、とても気持ちがいいことがわかって、最初は「赤ちゃんのため……」とおこなっていたことがだんだん楽しくなったのです。それからは進んで散歩に行くことができ、いつもと違う道を通ってみたりして、新しい趣味ができたように感じました。 出産にも役に立った…!?毎日の散歩を続け、いざ出産!となったとき、やっぱり出産は壮絶なものだと実感……。体力は想像していた何倍も必要としたので、毎日散歩をしていたけれど、全然足りない!と感じました。でも、きっと毎日散歩をしていなかったらそんなことを出産中に考える余裕もなかったのかなと、あとで思うように。また、子どもが外に出かけられるようになってからは、一緒に遊ぶのも毎日外に出かけるのもまったくおっくうではなくなっていたので、出産後もとても助かりました。 毎日の散歩で、体力・筋力をつけて生活習慣を見直すことはもちろん、今さらながら外に出る楽しさも知ることができました。これからも子どもと一緒にいろいろなところへ出かけられると思うと、楽しみが尽きません。 監修/助産師 松田玲子作画/加藤みちか著者:橋本 楓0歳女児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年04月27日皆さんは「睡眠不足が太る原因になるかもしれない」ということをご存じですか?実は睡眠は、ダイエットをするうえでとても重要なものと言えます。そこで今回は、現役ヨガ講師の筆者が「睡眠不足とダイエットの関係性」について解説します。薄着になる夏に向けてボディメイクをしたい、ダイエットをしたいという方は参考にしてみてくださいね!睡眠不足で太りやすくなる理由食欲を増進させる睡眠不足になると、食欲を増進させるホルモン「グレリン」の分泌量が増え、食欲を抑えるホルモン「レプチン」の分泌量が低下すると言われています(※1)。その影響により、食べすぎや間食の増加、高カロリーな食事を欲してしまうなど、睡眠不足が原因で太りやすい体になってしまう可能性があるのです。基礎代謝量が減る睡眠中に分泌される成長ホルモンは、代謝の促進や脂肪の燃焼に関係するとされています。成長ホルモンの分泌量が少ないと、代謝量が低下して食べたものを消化しにくくなり、結果として太りやすい体になる可能性が。また、肌荒れといった美容面にも悪影響を及ぼしかねません。睡眠の質を上げるには?毎朝の目覚めがよく、日中も眠気が出ずに活発に動けるという方は、質の良い睡眠がとれていると考えられます。一方で、以下の項目のどれか1つでも当てはまる方は、睡眠の質が下がっているかもしれません。・寝つきが悪い・起きられない・睡眠時間は足りているはずなのに疲労感が抜けない・夜中に何回も起きてしまう・いびきをかくここからは、睡眠の質を上げるポイントをご紹介します。朝日を浴びる朝に太陽の光を浴びると、体内時計が正常に機能し、代謝の向上が期待できます。また、幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」が分泌されることで、過食を抑えられるとも言われています。朝食を食べるダイエット中は食事量を減らしたいという意識が働きがちですが、朝食はダイエットにおいてとても大事な要素と言えます。朝ごはんを食べると基礎代謝が上がり、脂肪を燃焼しやすい状態になると言われています。さらに腸が刺激されることで、排便を促すといったデトックス効果も期待できます。体を動かす体を動かすことは睡眠の質を上げることにもつながります。激しい運動ではなく、ウォーキングやヨガ、ストレッチといった軽めの運動がおすすめです。運動によって消費カロリ-が増えるだけでなく、脂肪の消費やコレステロールの減少、代謝の向上など、たくさんの効果が期待できるとされています。規則正しい生活を心がけることが基本!健康的に、そして太りにくく痩せやすい体質を目指していくためには、睡眠の質と食事のバランス、運動の3つを意識して過ごすことが大切と言えます。ダイエットをする際は、今回お伝えした内容をぜひ役立ててくださいね!【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット睡眠と生活習慣病との深い関係©skynesher/TravelCouples/EMS-FORSTER-PRODUCTIONS/Martin Puddy/gettyimagesNATTY/池田夏子YES TOKYO STUDIO中目黒スタジオマネージャー兼インストラクター。 2014年ヨガインストラクターとして活動開始。翌年2015年インド・ケララ州にあるアシュラムにてヨガ哲学を深め、帰国後都内スタジオでグループレッスン、パーソナルレッスンを中心に、オフィスヨガや企業主導型のイベントなどにも出演。2019年インドにてRYT500トレーニングを終了。ヨガインストラクターとしての実績はもちろん、雑誌や広告のヨガポーズ監修、「anan Beauty +」ライターとしての記事連載やウェルネスコミュニティ「The Wellness Laboratory」主宰、マッサージセラピストなど多岐に渡って活動中。文/NATTY
2023年04月18日