NTTドコモは2日、複数の周波数帯の電波を束ねるキャリアアグリゲーションを強化し、受信時最大375Mbpsの通信サービスを6月より提供すると発表した。また、3.5GHz帯を用いた受信時最大370Mbpsの通信サービスも6月から提供する。受信時最大375Mbpsのサービスは、2GHz帯(受信時最大112.5Mbps)、1.7GHz帯(受信時最大150Mbps)、800MHz帯(受信時最大112.5Mbps)を束ねることで実現。3.5GHz帯を活用したサービスでは、TDD方式を採用し、FDD方式の1.7GHz帯との組み合わせにより受信時最大370Mbpsの通信が可能だという。300Mbpsを超える上述のサービスは、池袋や新宿、渋谷といった都心部において重点的に展開する。なお、同社は今後の発表会で、サービスに対応する製品を発表していくとしており、ドコモの2016夏モデルでは300Mbps超の通信が可能なスマートフォンなどが登場すると思われる。
2016年03月02日NTTドコモは3月2日、地震や津波の被害によって発生する通信障害からの早期復旧を目的に、地震科学探査機構(JESEA)が研究する地殻変動から地震の場所と時期を予測する「地震予測システム」の実証実験への協力と、基地局に設置した高性能カメラから津波の被災状況を監視する「津波監視システム」の運用を3月4日から開始すると発表した。「地震予測システム」の実証実験への協力では、衛星測位機器を用いて地殻の変化を捉える装置を全国16カ所の携帯電話基地局に設置。収集した地殻変動のデータをモバイル通信でリアルタイムにJESEAに提供するというもの。ドコモが提供するデータは、平均化単位時間を自由に変更することができるため、これまで発見できなかったような異常地殻変動を捉えることが可能となるため、JESEAの「地震予測システム」の精度向上が見込め、ドコモでは移動基地局車や電源設備等の準備を事前に行う等の、災害時の復旧体制強化に活かせる可能性が高まるという。一方の「津波監視システム」は、津波発生時の沖合の様子を監視するカメラを全国16カ所の携帯電話基地局に設置し、津波発生時の沖合の海面の様子を確認するほか、遠隔でカメラを操作し、基地局の通信設備の被災状況を確認する。同社では今回の運用により、津波監視のノウハウを蓄積することで検証・評価を行い、本システムのさらなる改良や運用・活用方法について検討していくという。
2016年03月02日NTTカードソリューションは3月1日、 同社の「ギフトIDオンデマンドサービス」とクローバー・ネットワーク・コムが 提供する「Doc Mail」を利用して、電子ギフトの受取りが可能となる新たな「SMSギフト受取サービス」を提供開始した。ギフトIDオンデマンドサービスはAPI連携により電子ギフトを払い出すサービスで、Doc Mailは携帯電話へSMS(ショート・メッセージ・サービス)を一括送信できるサービス。これまで企業が電子ギフトを個人客に届ける場合は電子メール配信やWeb画面での表示が一般的だったが、新サービスを利用することで、より確実に送付できるようになるとしている。また、電子メール配信やWebシステムを自社で新たに構築することなく、電子ギフトを経済的に送付可能になったという。同サービスのメリットについて同社は、電子メールアドレスが不要で携帯電話番号のみで送信可能、封入・封函・発送(郵送)に関わる作業や費用などのコスト削減が可能、ギフトを受け取るまでのリードタイムを短縮可能、ギフトの供給から発送までワンストップでの一括管理が可能、送信ログの管理やギフト受取り率等の分析が可能、受け取り側はセキュアかつ簡単な操作で電子ギフトのスピーディな受け取りが可能といった点を挙げる。従来、企業が電子ギフトを電子メールで送る場合、送信先アドレスの誤りや携帯電話アドレスのブロック機能による受け取り客からの不達問い合わせなどの対応が発生していたという。また、店舗来店型のキャンペーンの場合は、メールアドレスを取得する際に手書きのため誤記が発生し、電子ギフトを送れないなどの課題もあったとしている。携帯電話やスマートフォンが広く普及している現在において、携帯電話番号でテキスト・メッセージを送信できるSMSを活用することで、 電子メール不達や顧客への対応稼働を回避するための新たなソリューションとして、 同サービスを提供することにしたとのことだ。なお、中古車の買取・販売事業を行うガリバーインターナショナルが、同社が運営するガリバー店舗での来店感謝クーポンなどにNTTカードソリューションの電子ギフトである「EJOICAセレクトギフトplus」と共に同サービスを採用したという。
2016年03月02日NTTドコモは1日、自動車向けAndroidアプリ「ドライブネット ナビ」と「ドライブネット インフォ」を統合した「新ドライブネット ナビ」の提供を開始した。月額利用料は税別300円。対応機種はAndroid 4.0以降を搭載したスマートフォン。「新ドライブネットナビアプリ(Android版)」は、地図閲覧やルート検索が可能なアプリ「ドライブネット ナビ」と音楽再生やラジオ視聴、音声操作が可能なアプリ「ドライブネット インフォ」を統合したもの。2つのアプリの機能が利用できるほか、地図の表示方法などのユーザインタフェースも変更されている。統合に伴い、「ドライブネット ナビ」「ドライブネット インフォ」は1日に配信を、31日にサポートを終了する。
2016年03月01日NTTドコモは、Androidスマートフォン「arrows Fit F-01H」(富士通製)に提供していた最新ソフトウェアへの更新を一時中断した。ソフト更新をすると、正常に起動できない場合があるという。同端末向けの最新ソフトウェアは24日より提供されていたが、更新後、正常に起動できない場合やエラーメッセージが表示され操作できない不具合が判明した。ドコモは、対処版の準備が整い次第、ホームページでアナウンスするという。また、既に不具合が発生している場合は、ドコモショップなどの故障取扱窓口へ来店するよう呼びかけている。
2016年02月29日NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション(NTTコム オンライン)が2月26日に発表した分析結果によると、2015年末から2016年始におけるツイートで東京の渋谷・原宿・表参道に関するものを分析したところ、渋谷に関するツイートが原宿の2.1倍、表参道の13.7倍と圧倒的に多かったことが分かった。同調査は、同社のソーシャル分析ツールである「BuzzFinder」を利用して、2015年12月28日~1月3日の期間におけるツイートから分析対象とした「渋谷」「原宿」「表参道」の3つのキーワードのデータを収集。取得したデータを、広告目的の投稿を除外するなど機械判定処理によるデータ・クリーニングを行ったうえで分析を行ったもの。なお、同調査は実践女子大学人間社会学部の斎藤明研究室による観光目的地(デスティネーネション)マーケティング研究の一部という。年末年始の1週間のツイート数は、渋谷に関するものが15万8059ツイート、原宿が7万3833ツイート、表参道が1万1528ツイートだった。渋谷が際立って多く、原宿の2.1倍、表参道の13.7倍となった。投稿者を男女別に見ると、渋谷は男性の割合がやや高く、原宿は女性の書き込みが7割弱を占めた。年代別では、原宿は20代未満が約4割、20代まで含めると7割を超える。一方、表参道は30代以上の割合が他と比較して高い。ツイート数の推移を日付別に見ると、渋谷は大晦日に大きく盛り上がり、カウントダウンイベントに出かける若者が多く見られた。なお、当日に渋谷駅周辺で行われた大規模な交通規制の様子について実況するツイートも散見されたという。原宿は1月2日・3日にかけてツイート数が上昇し、初売りやセールなどの買い物を楽しむ声が多く見られたとのこと。明治神宮へ初詣に出掛けた人も目立ち、初詣とセットでショッピングを楽しんだ様子が窺えるとしている。表参道は、日付別でのツイート数の大きな増減は見られなかった。各地区に関連するキーワードでは、渋谷はカウントダウン・ライブやクラブ・イベントを楽しむ若者が目立ったほか、タワーレコードやTSUTAYAなど音楽関連の専門店に関する話題が多く見られた。原宿は、ラフォーレ原宿などファッション関連の店舗の他、ジャニーズ・ショップでショッピングを楽しむ声などが目立ったという。また、クレープやパンケーキなどスイーツ系の話題も多く、竹下通りのクレープ・ショップの他、有名店の行列に並び、スイーツを楽しむ声も多く見られたとのことだ。表参道では表参道ヒルズに関するツイートが多く、街を代表するランドマーク的存在となっている様子が見て取れるという。また、カフェについてのツイートが目立った他、美容院やネイルなど美容に関連するツイートが多いことも、ほかの2地区には見られない特長だとしている。
2016年02月29日NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2月25日、VPNによるマルチクラウド環境を構築できるサービス「Arcstar Universal One Multi-Cloud Connect」において、日本国内で「ExpressRoute for Office 365」「ExpressRoute for Dynamics CRM Online」との接続を開始した。これにより、VPN「Arcstar Universal One」から直接「Office 365」や「Microsoft Dynamics CRM Online」に接続し、安定したネットワーク環境で安全に利用することができる。Office 365に接続するメニューの名称は「Multi-Cloud Connect for Office 365」、Dynamics CRM Onlineに接続するメニューの名称は「Multi-Cloud Connect for Microsoft Dynamics CRM Online」。いずれも帯域は50M、100M、200M、500M、1Gから選択可能だ。「Multi-Cloud Connect for Office 365」は、Office 365のライセンスを同社から購入し、50Mbps/1グローバルIPアドレスで利用する場合、月額33万5000円から利用できる(税別)。接続するクラウドサービスの利用料金は別途必要。
2016年02月25日NTTドコモは24日、Androidスマートフォン「arrows Fit F-01H」(富士通製)向けに最新ソフトウェアの提供を開始した。ソフト更新することで、端末の電源がオフの状態で、充電器を接続しても充電されない場合がある不具合が修正される。新しいソフトウェアには、ホーム画面から「アプリボタン」、「設定」、「端末管理」、「端末情報」、「ソフトウェアアップデート」の順にタップし、案内にしたがって操作することで更新可能。更新時間は、FOMA/Xi/Wi-Fi接続時で約8分。更新後のビルド番号は「V15R068C」。ホーム画面で「アプリボタン」、「設定」、「端末管理」、「端末情報」、「ビルド番号」とタップすることで確認できる。
2016年02月25日NTTドコモは24日、Androidスマートフォン「Xperia Z5 SO-01H」、「Xperia Z5 Compact SO-02H」、「Xperia Z5 Premium SO-03H」(いずれもソニーモバイルコミュニケーションズ製)向けに最新ソフトウェアの提供を開始した。ソフト更新することで、Eメールアプリが強制終了する不具合が修正される。新しいソフトウェアには、ホーム画面から「アプリボタン」、「設定」、「端末情報」、「ソフトウェアアップデート」の順にタップし、案内にしたがって操作することで更新可能。更新時間は、FOMA/Xi/Wi-Fi接続時でSO-01Hが約14分、SO-02H、SO-03Hが約11分。更新後のビルド番号は、3機種とも「32.0.B.0.478」。ホーム画面で「アプリボタン」、「設定」、「端末情報」、「ビルド番号」とタップすることで確認できる。
2016年02月25日NTTデータは2月24日、同社のオープン系システム開発を支える統合ソリューションの基盤となるアプリケーションフレームワークであるTERASOLUNAの「TERASOLUNA Server Framework for Java 5」の本格展開を開始した。同社ではOSSに独自の機能を追加し、それらをTERASOLUNAフレームワークとして提供することで、システムの生産性や開発品質の向上に寄与してきた。しかし、提供開始から約10年が経過し、新しい技術やアーキテクチャへの対応、およびタイムリーなセキュリティ対策など技術トレンドへの追従が困難だったという。また、独自のフレームワーク層を含むためグローバルにおける開発者確保が難しく、サポートやメンテナンスの負担が年々増加していることも課題となっていたため、新フレームワークの提供を決定した。新フレームワークでは同社独自のフレームワーク層の開発をやめ、IT業界の最新動向を踏まえて、米Pivotalが開発したSpring FrameworkといったOSS(オープンソースソフトウェア)を採用。また、高い信頼性が求められるエンタープライズ開発において、OSSを極力そのまま活用するための開発ガイドラインとサポートの提供に注力している。これにより、最新技術への追従やグローバルにおける開発者確保が容易となり、同社だけでなく世界中の開発者の知見やノウハウを活用することができるという。新フレームワークはポータルサイトで提供しており、提供資材一式はGitHub上でOSSとして公開している。今後もNTTデータでは、これまでのTERASOLUNAフレームワークの各種サポートを継続しつつ、新フレームワークの機能拡充や品質改善を行うことで、2017年度末までに国内外で200件の採用を目指す。そのほか、TERASOLUNAフレームワークの取り組みを通じて、国内外のOSSコミュニティへの参加やフィードバックを行い、コミュニティの活性化に貢献していく。
2016年02月25日NTTドコモとKDDIは23日、法人向けにパナソニック システムネットワークス製のAndroidスマートフォン「TOUGHPAD FZ-N1」(キャリアにより、型番が異なりドコモ版はFZ-N1ADCAAZJ、KDDI版はFZ-N1AKCAAZ)を26日に発売すると発表した。同端末は、ドコモとauのVoLTEに対応した4.7インチサイズのAndroidスマートフォン。IP65/67に準拠した防水・防塵性能、米国国防総省の調達基準「MIL-STD-810G」に準拠した耐衝撃性能を備える。開発時には、1.8mの落下実験、2,000回におよぶ連続落下実験を実施するなど高い堅牢性が特徴だ。機能面では、手袋をしたままでも操作できるモードや水滴による誤動作を防止するモード、スタイラスペンによる操作モードなどが用意されている。そのほか、従来機種から搭載しているバーコードリーダーの位置を使い勝手に配慮し変更している。主な仕様は以下の通り。OS: Android 5.1.1CPU: Qualcomm MSM8974AB(クアッドコア、2.30GHz)内蔵メモリ: 2GBストレージ: 16GB外部ストレージ: microSDHC(最大32GB)サイズ: W74×H156×D16.3mm(最厚部31mm)重量: 約275gディスプレイ解像度: 1,280×720ピクセルメインカメラ: 800万画素サブカメラ: 500万画素連続通話時間: 約24時間連続待受時間: 約700時間Wi-Fi: IEEE802.11a/b/g/n/acBluetooth: 4.1
2016年02月24日NTTドコモは、カメラを搭載していない法人向けのフィーチャーフォン「SH-03H」(シャープ製)を2月下旬に発売する。オンラインショップでの販売はなく、販売チャネルは全国のドコモ法人営業部門および全国のドコモショップ法人営業部門となる。「SH-03H」は、カメラを搭載していないことが最大の特徴となる法人向けフィーチャーフォン。ドコモは、カメラの持ち込みが禁止されているオフィスや工場などでも、情報漏えいのリスクを気にすることなく利用できるとしている。主な仕様は以下の通り。OS: Android 4.4外部ストレージ: microSDHC(最大32GB)サイズ: W51×H112×D16.4mm(予定)重量: 約123g(予定)メインディスプレイ: 約3.4インチ/TFT液晶サブディスプレイ: 約0.9インチ/有機ELLTE: 非対応3G:受信時最大14.4Mbps防水: IPX5/7防塵: IP5XBluetooth: 4.0GPS: 対応赤外線: 対応おサイフケータイ: 非対応カラーバリエーション: Black
2016年02月23日NTTドコモは23日、提供中の光ブロードバンドサービス「ドコモ光」において、2段階制定額の「ドコモ光ミニ」を発表した。提供予定日は3月1日で、利用料金は月額(税別)2,700円から5,700円。また、2回線以上で「ドコモ光」を契約すると月額300円が利用料金から値引きされる「光複数割」も5月利用分から提供する。「ドコモ光ミニ」は、最大100Mbpsの通信を2段階の定額料金で利用できるサービスだ。毎月200MBまでが月額2,700円で、200MBから1,200MBまでは10MBあたり30円の従量制。1,200MBを超えると月額5,700円の定額となる。申し込みは、ドコモショップ店頭およびWebから可能。ドコモは同サービスについて、「ひかり電話」やFAXの利用がメインでインターネットの利用がないユーザー向けだとしている。「光複数割」は、家族や同一法人内などのシェアグループ内で2回線以上の「ドコモ光」を契約する場合、2回線目以降は、1回線あたり月額300円を値引きするサービス。2016年5月利用分から適用される。条件を満たすことで自動適用となるため、特別な申し込みは不要となっている。
2016年02月23日NTTドコモは、家族で毎月5GBの通信容量を分け合える月額6,500円のパケットパック「シェアパック5」を3月1日から提供する。「シェアパック5」の提供および「カケホーダイライトプラン」の適用範囲拡大は、すでに発表されており、提供時期が決定した形となる。同社ではこれまで、家族で通信容量を分け合えるプランとして「シェアパック10/15/20/30」を提供してきたが、3月1日から最安の月額6,500円で利用できるプランとして「シェアパック5」を追加する。また、これにともない基本料金プラン「カケホーダイライトプラン」の適用対象となるパケットパックを拡充する。月額1,700円で5分以内の国内音声通話が回数制限なく利用できるのが「カケホーダイライト」の特徴。従来は「シェアパック15/20/30」の3プランにのみ適用が可能だったが、3月1日から「シェアパック5/10」も選択できるようになる。
2016年02月23日デンソーとNTTドコモは2月22日、高度運転支援および自動運転技術の実現に向け、LTEや次世代移動通信システム5Gを利用した車両制御システムの研究開発を協力して進めることに合意した。今回の研究開発は、デンソーの車両制御技術のノウハウと、ドコモの車両通信のノウハウを組み合わせることで、LTEや5Gを利用した車両制御技術の高度運転支援や自動運転技術への活用を目指すもの。具体的には、高速道路での合流、見通しの悪い都市部の交差点などでの活用を想定し、シミュレーターを用いた評価や、車両を利用した実験を検討している。今後両社は、LTEおよび5Gを利用した高度運転支援、自動運転技術の実現に向け協力して研究開発を行う。
2016年02月23日スウェーデンのEricssonは2月18日(現地時間)、NTTと次世代のクラウドサーバに関する技術協力を開始したと発表した。この合意において、EricssonはNTTとハードウェア分離技術と管理・制御技術によるシステム運用やアプリケーションソフトウェア開発の効率の改善、特に新サービスの市場投入期間削減への効果について検討し、ハードウェア利用率や効率性、運用ならびにアプリケーションソフトウェア開発の簡易性などの向上を目指す。今回の技術協力を通じて、Intel Rack Scale Architectureに基づいたEricssonのHyperscale Datacenter System 8000の能力と機能の検証ならびにデモンストレーションを実施。また、Ericsson Cloud ManagerおよびEricsson Cloud Execution Environmentソリューションもその上に配備する。ハードウェア分離に関する検討の一部は2015年に開始しており、2016年にはHyperscale Datacenter System 8000を用いたコンセプト実証について検討を進める予定だ。今後、ユースケースや要件、ソリューションのコンセプトおよび将来に向けたより先進的なハードウェア分離のための発展的技術の検討へと対象を拡大していく方針だ。
2016年02月23日NTTドコモとエリクソン・ジャパンは22日、15GHz帯を用いた屋外環境での第5世代移動通信方式(5G)通信実験を行い、受信時最大10Gbpsを超える無線データ通信に成功したと発表した。同実験は、17日に神奈川県横須賀市のドコモR&Dセンタで実施されたもので、両社が共同で仕様を策定し、エリクソンが設計、製造した実験用の無線基地局と携帯電話端末に相当する移動局装置を用いて行われた。基地局アンテナから複数のビームで、それぞれ異なるデータを同時に伝送し、通信速度を向上させる「マルチビームMIMO」を利用することで10Gbpsを超える無線データ通信を実現したという。また、64個のアンテナ素子でビームを作り、電波の放射エリアを特定方向へ集中させる「ビームフォーミング」によって、これまでの7倍となる70m以上離れた端末への10Gbps超の無線データ通信も成功したとしている。21日には、2台の移動局装置を同時接続するマルチユーザ通信実験も行い、受信時最大20Gpbsを超える通信容量の無線データ通信を成功している。
2016年02月22日デンソーとNTTドコモ(ドコモ)は2月22日、高度運転支援および自動運転技術の実現に向け、LTEや次世代移動通信システム5Gを利用した車両制御システムの研究開発を協力して進めることに合意したと発表した。デンソーはこれまでに、自動車と信号機などのインフラ、および自動車同士をつなげる車両通信技術の研究開発を行ってきた。一方ドコモは、自動車と歩行者の通信を含む自動車とあらゆるものをつなげる通信にLTEや5Gを応用する車両通信の研究開発に取り組んでいる。今回の研究開発では、デンソーが持つ車両制御技術のノウハウと、ドコモが培った車両通信のノウハウを組み合わせることで、LTEや5Gを利用した車両制御技術の高度運転支援や自動運転技術への活用を目指す。具体的には、高速道路での合流や、見通しの悪い都市部の交差点などでの活用を想定し、シミュレータを用いた評価や、車両を利用した実験を検討していくという。
2016年02月22日NTTドコモは2月19日、通信混雑時における通信のつながりやすさを向上させるネットワーク仮想化技術の開発を完了した。複数ベンダーのEPC(Evolved Packet Core)ソフトウェアの動作が可能なネットワーク仮想化技術の開発は世界初だという。同社はネットワーク仮想化技術を適用した商用ネットワークでの通信に成功しており、3月から運用開始を予定している。EPCは、LTEといった多様な無線アクセスを収容し、ユーザーの認証や移動しながらもデータ通信を継続するための移動制御、課金機能などを提供することで、インターネットをはじめ外部ネットワークと接続する通信設備。ネットワーク仮想化技術は、通常特定のハードウェアでしか動作しないソフトウェアを仮想的なハードウェア上で動作させる技術。同技術の導入により、災害などを原因とした通信混雑時における通信のつながりやすさ向上や、設備故障時における通信の継続提供を確実にする考えだ。加えて、新たなサービスを迅速に提供できるほか、設備投資の効率化も見込めるとしている。今回、複数ベンダーのEPCソフトウェアの動作が可能なネットワーク仮想化技術を開発したことで、各EPCソフトウェアが共通のハードウェアで使用でき、通信設備の利用効率を最大化することが可能だという。各社専用のハードウェアが前提であった既存のエコシステムを変革することにより、ソフトウェアの選択肢が広がり、新たなサービスが生み出されることが期待されている。同社のネットワーク仮想化技術はETSI NFV ISG(European Telecommunications Standards Institute Network Functions Virtualisation Industry Specification Group)で制定された規格に準拠し、複数ベンダーのソフトウェアとハードウェアの組合せを容易にするオープンな環境を実現するとしている。なお、同社はネットワーク仮想化技術の導入に伴い、IPネットワークを柔軟に切り替えることができるSDN(Software Defined Networking:ソフトウェア定義型ネットワーク)技術を導入。ネットワーク仮想化技術とSDN技術が連携することで、ネットワーク仮想化技術の導入効果を最大化することが可能だという。今後、同技術の適用範囲を段階的に広げるとともに、将来的にはネットワーク全体の仮想化を目指す。
2016年02月22日NTTドコモは、同社提供の愛犬向けサービス「ペットフィット」を8月31日に提供終了すると発表した。サービスや専用端末の新規申し込み受付は3月31日に終了する。「ペットフィット」は、2014年3月にスタートした愛犬向けのサービス。愛犬の様子や居場所を確認したり、日々の健康が管理できる。サービス終了の理由について、ドコモは、ニーズの変化によるユーザーの減少や、事業環境の変化を踏まえ、経営資源を集中すべくサービスを終了すると説明している。
2016年02月19日NTTは、2016年2月18日・19日の両日、東京都武蔵野市にある「NTT武蔵野研究開発センタ」で「NTT R&Dフォーラム2016」を開催するにあたり、2月16日、事前にプレス向けに内容を公開した。このフォーラムは、同社が研究・開発する最新技術を紹介するもので、今年のテーマは「2020とその先の未来へ」だ。プレス向け内覧会では、まず、同社代表取締役副社長 研究企画部門長 篠原弘道氏が、最近話題となっているAIについて、同社の取り組みを説明した。篠原氏はAIについて「今の人間の知能と比べるとできないことが多くある。われわれは、人の能力を補強し、引き出すことを目指している」と、AIは人の代わりをするためではなく、補助する目的で開発しているという開発思想を説明した。NTTでは、「Agent-AI」、「Heart-Touching-AI」、「Ambient-AI」、「Network-AI」という4種のAIの開発を行っているという。「Agent-AI」は我々が想像するAIに近いもので、人が発する情報を読み取って、その意図や感情を理解したり、膨大なデータに基づき推論したり、ロボットの身振りや手振りを通じて、人との対話を実現したりするもの。具体的には、コンタクトセンターなど業務支援や介護ロボット、医療データ解析による診断支援などが該当する。「Heart-Touching-AI」は、本人も気づかないような深層心理・知性・本能を読み取り、心地よい人間社会を創出するためのもので、脳科学の領域に近いという。「Heart-Touching-AI」の活用例としてフォーラムで展示されていたのは、こどもの発達段階にぴったりの絵本を抽出するシステム「ピタリエ」。何か本を検索したい場合、同じ著者のほか、使われている語句・画像の特徴、出てくるキャラクタや作品テーマなどが同じかどうかで類似図書を検索する。図書館等で目的の本がなかった場合に、代わりの本を推薦するシステムとして利用できるという。「Ambient-AI」は、IoTの領域に近く、人、モノ、環境を読み解き、瞬時に予測制御するもので、観光ルート案内や交通渋滞解消などの用途で期待されているという。「Ambient-AI」を利用したシステムとしてして展示されていたのは、イベント会場やテーマパークの混雑状況を加味して、効率的に周る巡回ルートをレコメンドするシステム。このシステムでは、人流などのセンサ情報から近未来を予測し、集団の先行的誘導を行う部分でAIが利用されているという。10,000人による検証実験では、体験できたアトラクションが減少した人は1,000人程度であったのに対し、増えた人は3,300人程度と、ある程度効果が確認できたという。「Network-AI」は、複数のAIや有機的につながり成長し、社会システム全体を最適化するもので、研究・開発はこれからの分野だという。同社では、これらの技術をハードウェアを提供する企業とのコラボレーションにより、頭脳として提供する。たとえば、パナソニックとは、「映像サービスの革新」や「ユーザーエクスペリエンスの進化」を目指し業務提携。スタジアムにおいて、観客の好みの映像を楽しむことができるサービスや、臨場感あふれる映像を日本のみならず世界に届けるサービスのほか、映像モニタリングシステムとサイバーセキュリティ技術等をベースに、安心・安全な暮らしを支える分野での新たな提案を行っていく。トヨタとは「ぶつからない」を学習する車の研究を行っている。トヨタの考える人工知能を使った将来の運転支援のコンセプトを、NTTのエッジコンピューティング技術と高信頼無線技術と、PFNのぶつからない事象を学習するディープラーニング技術とその分散処理技術を用いて実現。フォーラムでのデモンストレーションでは、自動車模型を使用し、各車が走行することで時々刻々変化する周囲環境に対して、衝突回避の動きを、エッジサーバで動作するPFN社の人工知能で学習(車同士がぶつかると、それはよくない事として学習。それを回避するようにする)。複数の車が学習した内容を他の車と共有することで、学習に必要な時間の短縮も実現する。○公式アプリを通じた先端技術を体感またNTTは、講演スケジュール、展示内容、会場地図のほか、「かざして案内」や「混雑マップ」「Wi-Fi強度マップ」など、NTT研究所の最先端技術を体感できる公式アプリを提供。かざして案内では、スマホのカメラでモノや掲示物を撮影すると、画像認識技術「アングルフリー物体検索技術」を用いて、サーバに登録済みの画像と照合。マッチした場合、内容の詳細、おすすめ動画紹介、周辺マップ、展示パネルを端末で閲覧でできる。この技術は、観光案内等で利用できるという。また、同アプリには、会場の混雑状況とアプリ利用者自身の現在地が反映された「混雑マップ」により、効率的な回遊を支援するほか、ユーザから電波の受信強度や通信速度等の情報を随時収集し、変動する無線環境の傾向を把握できる「Wi-Fi強度マップ」も搭載する。混雑マップでは、直近30分前のデータから10分後の人流を予測・可視化しており、人身事故などの突発事象による混雑などを人流予測、サイネージによる情報提示による誘導も目指している。
2016年02月18日●東京オリンピックを視野に入れた技術が中心NTTは東京都三鷹市にあるNTT武蔵野研究開発センターにおいて、2月18日・19日で「NTT R&Dフォーラム」を開催する。今回、一足先にプレス向けの内覧会が実施されたので、その一部を紹介しよう。○2020年を目指した最新技術を展示NTT R&Dフォーラムは、同社グループで広く研究開発が進められている技術を一堂に会して紹介する年1回のイベントだ。基本的にはグループおよび取引企業向けで、事前の参加登録が必要だが、NTTグループの社員に紹介してもらえれば、一般ユーザーでも参加できる。NTTドコモも単独で秋に、横須賀にある同社のR&Dセンターで技術内覧会を開催するが、それをグループ全体の規模で行うものと思えばいい。今回の展示では2020年、東京オリンピックを視野に入れた技術開発が中心。イベント専用にスマートフォンアプリ(iOS、Android用)が用意されており、「アングルフリー物体検索技術」を使い、展示物をスマートフォンで撮影することで情報にリンクさせる「かざして案内」、スマートフォンの現在位置をBluetoothビーコンで把握して混雑具合をリアルタイムに表示する「混雑マップ」、同様にWi-Fi電波強度を可視化する「Wi-Fi強度マップ」などが利用できる。このほか、会場中央ではプロジェクションマッピングを利用したサイネージによる情報提示や、前述した混雑マップ、Wi-Fi強度マップなどの利用状況を確認出来る「Showcaseコックピット」が展示されている。このほかにもIoTをターゲットにしたり、AIを使った技術の展示が多く行われていた。その中からスマートフォンと関連の深いものに加え、筆者の印象に残ったものをいくつか紹介していこう。○臨場感あふれる映像配信の追求NTTグループでは2020年の東京五輪をめどに、4Kや8Kといった映像配信を、競技場にいるかのような臨場感が味わえる技術紹介も行われていた。プロトコル面から音、映像の撮影法にいたるまでさまざまな技術が展示されている。そしてこれらを「イマーシブテレプレゼンテーション技術 Kirari!」と総称し、「競技空間を丸ごと遠隔地に伝送し、再現する」体感を目指しているという。今でもスポーツ競技やコンサートなどのパブリックビューイングは行われているが、これをより高精度に、臨場感あふれるものとするのが目的。東京オリンピックでは、日本各地でこうした技術を使った観戦ができるのを期待したい。○スマートフォンで手軽な3Dホログラフィック前述した映像配信「Kirari!」のモバイル版として展示されていたのが、スマートフォン向けのホログラフィック表示システム。入り口で配布されていた紙製のキットを組み立て、上にスマートフォンを置くと、箱の中に3DCGのコンテンツが浮き上がる仕組み。構造的にはハーフミラーを使った単純なものだが、コンテンツの表示部を調整することで浮き上がる位置(距離)を制御できる点がポイント。表示する「箱」もかなり安価に作れるため、イベントなどで配布する際のコストも低くおさえられる。技術的にも複雑なことは少ないため、はやく市場に出回ってほしい技術だ。●今後に期待した技術が満載○見たものの名前を教えてくれるポータブル端末パナソニックとの共同開発として展示されていたのが「透明型ディスプレイを搭載したシンプルなポータブル端末によるおもてなしサービス」。展示では透過型の有機ELパネルと、カメラを内蔵した端末から構成されており、透過パネル内に対象を収めると、画像認識でその対象物の名前が表示されるデモを行っていた。これだけならただの「ちょっと変わった端末+画像認識技術」だが、認識技術はNTTが独自に開発したもので、対象物がどんな角度でも表示できる柔軟性がポイント。わずか6箇所の特徴を記録しているだけなので、データ容量が小さく済み、低解像度(展示ではVGA)のカメラでも正確に認識できるという。また端末側もかなりローコストに作成でき、ローエンドスマートフォンよりも安く作れる可能性があるとのことで、観光地でのガイダンス用に加え、博物館などの展示説明用にも役立つだろう。ソフトウェア的にはスマートフォンやポータブルゲーム機のアプリとしても実装できそうで、端末を問わずあちこちで使えるようになれば便利そうだ。○ロボットやIoTをつなぐ「R-env」市場にはさまざまなロボットやIoT機器が増えてきたが、外部から制御できるものでも、制御コマンドの違いやプログラミングの手間などが障害となって、カスタマイズするのは難しかった。こうした機器同士を組み合わせ、ユーザーの行動に対して処理を返すようにすれば単独で使うときよりも複雑な処理を可能にするためのソリューションが「R-env」(レンブ)だ。R-envはウェブブラウザベースで動作する一種のプログラミング環境で、制御のインタフェースを統一し、ほとんどマウス操作だけで条件分けされた反応を返したり、複数の機器が連動する動きを設定できる。R-envとロボットをつなぐAPIはオープンな規格として展開し、多くのメーカーの参加を期待したいとのこと。操作も簡単そうで、さまざまな利用法が考えられる。●ニコ生でも放送中○ドコモの11adの使い方の方向性が固まる今年、ハイエンドスマートフォンに搭載されると見込まれる60GHzのミリ波を使った無線LAN規格「IEEE802.11ad」については、通信速度こそ高速だが、距離が短く障害物などですぐ通信が切れてしまうこともあり、公衆無線LAN的な使い方には向いていない。NTTドコモとしては、電車や飛行機内での販売や、人が集まる区域などでタッチ式のデジタルコンテンツ販売端末に利用する考えだ。NFCやFeliCaと組み合わせることで決済も同時に行える。ダウンロードは350MB程度のムービーが4~5秒と、かなり高速。現時点では9GHz・4ch使える帯域のうち1ch分(2.16GHz)しか使っておらず、2Gbps程度ということだったが、むしろメモリなどがボトルネックになってこれ以上速度を上げるのは難しいだろう。○目の動きで好みがわかる?基礎技術の展示にあったのが、眼球の動きを検出することで「2つ並んだもののうちどちらが好みか」を当てる技術。確率は90%程度ということだったが、試してみたところ見事に言い当てられた。現在は正確性を増すために顔の位置も固定しているが、スマートフォンのカメラでも虹彩のパターンで個人認証ができる時代だ。デバイス側がもう少し進化すれば、スマートフォンでも同様の調査ができるのではないだろうか。やや未来よりの技術だが、大変興味深かった。この他にも多数の展示があってとても紹介しきれないのだが、運良くチケットが手に入り、会場に足を運べる方はぜひ見に行ってみていただきたい。NTTという巨大なグループの持つ底力がうかがえる展示会だ。また、今回発表された内容の一部は、ニコニコ生放送「NTT R&Dフォーラム2016 『想像していた未来』が目の前に!」として18日20時から配信される。会場に行けない方は、こちらで未来の技術を一足早く体験してみてはいかがだろうか。
2016年02月18日●「かざして案内」NTTは16日、NTT武蔵野研究開発センタにて「NTT R&Dフォーラム2016」のプレス向け事前説明会を開催した。テーマは「未来を体感! 2020の世界」および「社会を変革するAI/IoT」。本開催は18日、19日となっている。本稿では、両テーマから気になった展示をいくつかピックアップして紹介していこう。○外国人にも恩恵、2020の世界を体感!2020年の節目の年に向けて、私たちの身の回りの生活を便利にしてくれそうな技術の開発が進められている。そのひとつ「かざして案内」は、パネルや展示物をスマホで撮影するだけで、詳細な情報が送られてくるもの。例えば人気の高い博物館や美術館では、混雑のため解説のパネルが読めない、パネルまで近づくこともできない、なんてことがよくある。そんなときに活用できる技術だ。技術的な背景に触れると、撮影した写真はまずサーバーに送られる。そこで登録情報との照合を行い、必要な情報がスマホに送信される仕組みだ。利用者はどんな角度から、どのくらいのサイズで写真を撮るか分からず、しかも場合によっては人の頭など、障害物が大きく写っていることもあり得る。したがって、従来の技術でこれを実現するには、サーバーに数百枚規模の写真を登録しておく必要があった。しかしNTTの研究所が新たに開発した画像認識技術「アングルフリー物体検索技術」により、登録画像は1~2枚で済むという。NTTではこの技術を応用し、パナソニックと共同で別のサービスも開発している。スマホではなくポータブル端末をランドマークにかざして写真を撮ると、透明型のディスプレイに名称や観光案内が表示できるものだ。裏で行われている処理は同じ。スマホを使わない理由について、説明員は「スマホのカメラ越しだと味わえない、現実の臨場感が得られる」と強調した。なお、このポータブル端末にはカメラ、Bluetooth、バッテリーなど最小限の機能しか搭載しないので、非常に安価に製造できるとのこと。担当者は「製造コストが安いので、2020年の東京オリンピックで訪日した外国人に、ガイドブックのおまけとしてプレゼントできるかもしれない」と話していた。このほかスマートフォンなどに搭載されているBluetoothビーコンを利用して、会場の混雑状況をリアルタイムで表示する「混雑マップ」も紹介された。イベント運営者の利用を想定した技術で、担当者は「空いている展示に来場者を誘導する、必要な場所に警備員を増やす、などのサービスに繋げられる」と力説。巨大なサイネージに混雑状況を表示させれば、来場者を効果的に誘導できそうだ。美術館などの文化施設、アミューズメントパークなどの商業施設のほか、駅や空港などの公共交通機関などでも利用できるだろう。●「ぶつからないクルマ」○人工知能×自動車が未来の社会を変革するNTTでは最近、「ロボット開発をどうするんだ」と頻繁に聞かれるようになったという。ソフトバンクの「Pepper」が話題を集めている影響だろう。NTTのロボット開発について、事前説明会に登壇した同社代表取締役副社長の篠原弘道氏は「ハードは協力パートナーから提供してもらい、NTTでは頭脳を提供していく」とのスタンスをあらためて示している。この日の会場でも、ロボットや人工知能とNTTの技術が融合した取り組みがいくつか紹介されていた。トヨタ自動車の「ぶつからないクルマ」は、未来の運転支援技術。通信技術をNTTが、人工知能をPFN(Preferred Networks社)が担当する。自動車の運転に、人工知能はどう貢献するのだろうか? ブースでは各担当者が技術の”肝”に触れていった。NTTでは、かねてから「エッジコンピューティング」の研究・開発を進めてきた。ユーザーの近くにエッジサーバーを分散させることで、すべての情報をクラウドで処理するケースに比べて、通信の遅延を短縮できる技術だ。これにPNFの研究するAIの技術が掛け合わされた。ぶつからないクルマには、深層強化学習が応用されている。動物のしつけではおなじみの、良い行動をしたら褒め、間違えたら罰を与えることで学習させる方法である。これにより、人工知能を持った”クルマ”は「どうしたら、より褒められる走行ができるか」を試行錯誤で学んでいく。こうして、ぶつからないクルマをつくっていこうというわけだ。ソフトバンクのPepperでは「集合知」がひとつの特徴となっている。個々のPepperが学んだことがクラウド経由で全国のPepperにも共有されることで、学習のスピードを飛躍的に速めている。同様に、ぶつからないクルマでも「分散強化型」の学習システムが取り入れられた。あるクルマが追突した、などの情報はネットワークを通じて、瞬時に他のクルマに共有される。では、こうした知識を共有しなかったら、どうなるのだろうか。担当者はあくまで予測、と断った上で「ぶつかったことがあるクルマは慎重な運転をするようになり、ぶつかったことがないクルマは無茶な運転をするようになるかもしれない。個性が出てくるのではないか」と持論を展開した。
2016年02月17日NTTドコモは15日、同社提供の音声アシスタントサービス「しゃべってコンシェル」において、X JAPANのギタリストhideさんをモチーフにした「hide」の体験版を無料でプレゼントするキャンペーンを開始した。同キャンペーンは25日までの期間限定となる。hideさんは、1998年に亡くなっているため、新たに音声を収録することは不可能だったが、ドコモでは生前の声を収集し、通常の合成音声のように滑らかな発話を実現した。天気や乗換案内といった情報検索から、「今何しているの?」といった雑談まで端末に話しかけることで、会話のように楽しむことができるという。なお、無料で配信されるのは体験版となり回答できる内容に制限がある。ドコモは、キャンペーン終了後、「しゃべってdキャラとり放題」において3月11日からフル機能版の有料販売を行うとしている。
2016年02月16日NTTドコモは15日、Androidスマートフォン「AQUOS ZETA SH-01H」(シャープ製)向けに最新ソフトウェアの提供を開始した。ソフト更新により、まれに特定のエラーメッセージが表示され、正常に操作できない場合がある不具合が修正される。ソフト更新は、ホーム画面から「アプリボタン」→「設定」→「端末情報」→「ソフトウェアアップデート」の順に選択し、案内に従って操作することで可能。更新時間は、FOMA/Xi/Wi-Fi接続時で約8分。更新後のビルド番号は「01.00.05」。ホーム画面から「アプリボタン」→「設定」→「端末情報」→「ビルド番号」の順に進むことで確認できる。
2016年02月15日NTTドコモは、携帯電話の契約数が2月10日に7,000万契約を突破したと発表した。ドコモでは、1979年に携帯電話のサービスを開始。その後、1997年に1,000万契約、2005年に5,000万契約を超え、この度7,000万契約に到達した。同社は、2013年に取り扱いを開始したiPhoneをはじめとする端末ラインナップの充実、2台目需要としてのタブレット端末の拡大、新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」が好調であることを契約数増加の要因として挙げている。そのほか、法人向けのIoTビジネスに関連するモジュールの販売、光通信サービス「ドコモ光」なども増加に貢献したという。
2016年02月15日NTTドコモは、発売中のAndroidスマートフォンおよびタブレット計20機種に対し、Android 6.0へのアップデートを予定していると発表した。開始時期や更新方法については、同社ホームページで順次アナウンスする。Android 6.0では、アプリの使用中にホームボタンを長押しすると、起動中のアプリで表示されている内容からユーザーにあった情報を提案する「Now on Tap」や、端末を使用していない際の消費電力を減らす機能などが追加されている。ドコモのアップデート対象となる機種は以下の通り。AQUOS ZETA SH-03GAQUOS ZETA SH-01HAQUOS Compact SH-02HARROWS NX F-04Garrows Fit F-01Harrows NX F-02HGALAXY S5 SC-04FGALAXY Note Edge SC-01GGALAXY S5 ACTIVE SC-02GGALAXY Tab S 8.4 SC-03GGalaxy S6 edge SC-04GGalaxy S6 SC-05GXperiaTM Z3 SO-01GXperiaTM Z3 Compact SO-02GXperiaTM Z4 SO-03GXperiaTM A4 SO-04GXperiaTM Z4 Tablet SO-05GXperiaTM Z5 SO-01HXperiaTM Z5 Compact SO-02HXperiaTM Z5 Premium SO-03H「Xperia Z2 SO-03F」や「Xperia A2 SO-04F」などが含まれていないが、同社は「バージョンアップするための諸条件を総合的に判断した結果、上記の機種のみを対象とした」と説明している。
2016年02月10日NTTとパナソニックは2月9日、NTTが開発したデバイス機能仮想化技術と、パナソニックが試作した透過型ディスプレイを搭載したポータブル端末を活用し、おもてなしサービスの実現に向けた技術検証に着手したと発表した。両社は、今後増加が見込まれる訪日外国人に対するおもてなしサービス実現に向け、難しい操作を必要としない簡易な端末や、これを活用したサービスの需要が高まるとして、技術検証を行う。NTTは、エッジコンピューティング構想に基づき開発した端末における処理機能をエッジサーバで分散処理するための技術を開発。同技術により、アクセスポイントへのデータ収集処理機能の追加、スマートフォン周辺端末等への処理機能の追加が可能となる。今回、従来は端末に搭載するアプリケーション処理機能などをエッジサーバで分散処理することで、CPU・メモリ容量・通信機能などの処理系がスマートフォンに比較してシンプルな端末からでもおもてなしサービスが利用できるようにした。パナソニックが開発した透過型ディスプレイ搭載ポータブル端末(試作機)は、対象物をディスプレイに透過して見ながら、搭載したカメラのシャッターボタンを押すことで、対象物に関連する情報をディスプレイ上に同時表示をするもの。これを実現するには、透明度の高いディスプレイが必要になるため、ディスプレイ部に高透過率であり画像が鮮明な無機ELデバイスを用い、発光材料の薄膜生成の改良とガラス基板配線の最適化を行うことで、透明度を維持しながら無機EL現行品に比べて2倍の輝度を持つ高輝度、高透明度のデバイスを開発し、試作端末に搭載したという。両社は技術検証により、かざして情報が表示されるといった直感的操作を可能とした同端末により、おもてなしサービスの実現を目指す。
2016年02月10日NTTドコモは9日、同社提供の雑誌読み放題サービス「dマガジン」がPCブラウザからも利用可能になったと発表した。利用料金(税別)は月額400円。PCからは、「dマガジン」のサイトにログインして利用する。推奨OSはWindows 7以降、Mac OS X 10.6以降。推奨ブラウザはIE 11.0以降、Safari 8.0以降、Firefox 42以降、Google Chrome 45以降。「dマガジン」は、160誌以上の雑誌が月額400円で読み放題になるサービス。ドコモユーザー以外も利用できるが、dアカウントの登録が必要となる。
2016年02月09日NTTドコモは、「spモードメール」において、電話番号変更など特定の手続きを2月10日以降に行った場合、同サービスを使ったメールの送受信ができなくなると発表した。利用を継続するには「ドコモメール」へのアップデートもしくは、「spモードメール」の利用再開申し込みが必要となる。10日以降に「電話番号の変更」、「長時間利用しないとき(海外赴任・留学)などの電話番号保管・解除」、「契約名義の変更および引き継ぎ」の手続きをすると、「spモードメール」を介したメールの送受信ができなくなる。その理由についてドコモ広報は、「メールサーバーの切替えのため」と説明している。利用を継続するための方法は「ドコモメール」対応機種か非対応機種かで異なる。詳細は以下の通り。ドコモメール非対応機種「ドコモメール」非対応機種の場合は、「spモードメールアプリ」でメール問い合わせ後に受信する「ドコモメールからのお知らせ」に記載されている「spモードメール」の利用再開手続きを行う必要がある。該当機種は、「Xperia SO-01B」、「Xperia arc SO-01C」、「GALAXY S SC-02B」、「AQUOS PHONE slider SH-02D」など。そのほかの機種についてはドコモホームページを参照いただきたい。ドコモメール対応機種「ドコモメール」対応機種の場合は、「spモードメールアプリ」でメール問い合わせ後に受信する「ドコモメールからのお知らせ」から「ドコモメール」へのアップデートを行う必要がある。該当機種は、上記の非対応機種を除くドコモのスマートフォンとなっている。
2016年02月08日