ソル・ギョング、イ・ハニ、パク・ソダム、パク・ヘスら、抜群の存在感と演技力を兼ね備えた実力派俳優たちが豪華集結した『PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ』から、豪華キャスト陣のコメント映像とともに本編から抜粋した特別映像が解禁された。激動の1930年代を華やかな空間と音楽で表現した演出と迫力溢れるアクション、“ユリョンは一体誰なのか”という密室推理劇の緊張感、そして生き残りを懸けた白熱する諜報合戦。最後の最後まで結末が読めない新たなスパイアクションとして注目を集める本作。この度解禁となったのは、公開を記念して豪華キャスト陣から日本のファンに向けたコメント映像と、彼らが演じる“容疑者たち”の朝鮮総督府での日常業務を切り取った本編抜粋の特別映像。コメント映像では、それぞれ演じた役柄の紹介と共に、本作の魅力を解説する姿が映し出されている。そして本編映像では、暗殺作戦を企むスパイ<ユリョン>と疑われる容疑者4名の朝鮮総督府での日常業務の様子が収められている。淡々と業務をこなす表情からは読み解くことのできない、裏の顔を持つスパイ<ユリョン>は一体誰なのか。1933年という激動の時代の空気感と共に漂う緊張感、さらには推理・諜報戦の幕開けとしての期待が膨らむキャラクター紹介映像となっている。なお、本作は11月15日に開催された韓国で最も古い歴史を持ち、“韓国のアカデミー賞”と称される第59回大鐘賞映画祭にて音楽賞に輝いた。『PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ』はシネマート新宿ほかにて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ 2023年11月17日よりシネマート新宿ほか全国順次公開© 2023 CJ ENM Co., Ltd., THE LAMP.ltd ALL RIGHTS RESERVED
2023年11月17日1930年代、日本統治下の韓国で暗躍するスパイ“ユリョン”を探す映画『PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ』から、ソル・ギョング、イ・ハニ、パク・ソダム、パク・ヘス、ソ・ヒョヌら豪華キャストとイ・ヘヨン監督のメッセージと共に、リアルなアクションシーンの舞台裏を収めたメイキング映像が解禁された。『毒戦 BELIEVER』のイ・ヘヨン監督最新作としても注目を集める本作。迫力溢れるアクション、“ユリョンは一体誰なのか”という緊張感ある密室推理劇、そして生き残りを懸けた白熱する諜報合戦。最後の最後まで結末が読めない、新たなスパイアクションの傑作が誕生した。そんな本作に出演したキャストとイ・ヘヨン監督から、映画の見どころや作品に込められたメッセージと共に撮影の舞台裏を収めたメイキング映像が到着。本作の見どころについて豪華キャスト陣は、「期待してほしいです」(ソル・ギョング)、「考察の余地がたくさんある映画」(イ・ハニ)、「何が起きるか分かりません」(パク・ソダム)、「ハラハラする心理戦が見どころ」(パク・ヘス)、「魅力的なキャラクターの饗宴という感じ」(ソ・ヒョヌ)と口々に語る。さらにイ・ヘヨン監督は「さまざまなレイヤーで推理が繰り広げられます。手がかりをつかんだと思ったら、突如アクション映画に変貌していくんです」とコメント。その言葉通り最後まで展開が読めない諜報戦とアクションが融合した二面性のある作品において、豪華キャスト陣が挑むキャラクター像の作り込みや見せ場となるリアルなアクションシーン、そして製作スタッフによる暗さと華やかさを両立した美術品や衣装、断崖絶壁の威圧感あるスケールを出す舞台セットなど、撮影の舞台裏からも、熱い意気込みが伝わってくるものとなっている。『PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ』は11月17日(金)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ 2023年11月17日よりシネマート新宿ほか全国順次公開© 2023 CJ ENM Co., Ltd., THE LAMP.ltd ALL RIGHTS RESERVED
2023年11月10日ソル・ギョング、イ・ハニ、パク・ソダム、パク・ヘス、ソ・ヒョヌらが豪華共演、本国で1月に公開され話題を呼んだ映画『幽霊』(原題)が、邦題『PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ』として11月17日(金)に日本公開決定。併せて、幽霊(ユリョン)と呼ばれたスパイに迫る予告編とポスタービジュアルが一挙解禁となった。『毒戦 BELIEVER』のイ・ヘヨン監督最新作としても注目を集める本作に出演するのは、『ペパーミント・キャンディー』『殺人者の記憶法』『君の誕生日』など韓国映画界を代表するベテラン俳優ソル・ギョング。『エクストリーム・ジョブ』で華麗なアクションを披露したイ・ハニ、『パラサイト 半地下の家族』で人気と注目を集めたパク・ソダム、「イカゲーム」で一気に知名度を上げたパク・ヘスら、抜群の存在感と演技力を兼ね備えた実力派俳優たちが集結。1930年代の日本統治下の京城、悲劇の時代を華やかな空間と音楽で表現した演出と迫力溢れるアクション、“ユリョンは一体誰なのか”という密室推理劇の緊張感、そして生き残りを懸けた白熱する諜報合戦。最後の最後まで結末が読めない、観る者の五感を刺激する新たなスパイアクションの傑作が誕生した。予告編では、スパイ“ユリョン”を暴こうとする者と、容疑者として集められた者たちの密室での心理合戦に始まり、並行して迫りくる暗殺作戦決行のカウントダウンまで。誰も信じることができない状況の中、静かな緊張感漂う前半から一転、銃撃戦へと加速する展開に「ユリョンは一体誰なのか」「暗殺作戦は成功するのか」という考察と共にスパイアクションとしての期待感と高揚感をかき立てる予告編となっている。また、ポスタービジュアルでは、洋館と思われる室内に集められた男女5人の間に配置されたコピー「暗殺作戦を企むスパイ、幽霊<ユリョン>は誰だ!?」が挿入されていることから、全員容疑者としてこの中にスパイが紛れ込んでいる密室推理劇としての緊張感を感じさせる。視線が交わることのない5人の表情からはそれぞれに信念を懸けた思惑を感じさせ、さらなる展開が待ち受けていることが想起されるものとなっている。『PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ』は11月17日(金)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ 2023年11月17日よりシネマート新宿ほか全国順次公開© 2023 CJ ENM Co., Ltd., THE LAMP.ltd ALL RIGHTS RESERVED
2023年09月28日マネーゲームやマネーレス社会…お金に翻弄される人々の姿を活写した、羽田圭介さんによる『Phantom』とは。「実はこの作品を書き始めたのは2014年末、芥川賞を取る前で、その時点では、主人公の華美(はなみ)の目線に近い感じで書いていました」羽田圭介さんの『Phantom』は、お金や将来への漠然とした不安を抱えている人に刺さる快作だ。華美は外資系食料品メーカーの日本法人に勤める会社員。冠婚葬祭費をケチり、生活費を切り詰めてまで投資に精を出しているのには理由がある。5000万を貯め、若いうちに自分の〈分身〉を作るためだ。「華美は、配当で毎年250万円が入るようにすれば、それが自分のいまの給料と同じだから、分身だという幻想を抱いています。夜な夜な米国の株式市場をチェックする長期投資家の貌(かお)も持ちます」高校生のときに作家としてデビューした羽田さん。コンスタントに出版は重ねていたものの、出版不況の現実も感じていたという。「それで僕も確定拠出年金(iDeCo)や株を始めたりしたのですが、賞を取ったら経済的な状況も変わり、少なくとも、株で自分の分身を作ることにはあまり興味がなくなってしまった。それもあって5年以上中断していました」だが、社会やお金をめぐる価値観は様変わりした。新たに、怪しげなオンラインコミュニティや、ムラ内の〈シンライ〉という独自通貨など、現実でも見聞きするモチーフを投入したことで、生きたお金や死んだお金という考え方を提示し、読む人の価値観まで揺さぶってくる。「いま味わう喜びを先送りにしてお金を貯め、お金さえあれば幸せになれると思っている華美。彼女の恋人の直幸は、そんな華美の価値観を笑うけれど、彼自身は(オンライン)コミュニティにのめり込み、お金などなくてもつながりだけでどうにかなるという危うい価値観にハマっていく。両方とも極端ですよね」終盤は、傭兵経験のある男性たちまで登場。何を言っているかわからないかもしれないが、怒濤の展開の面白さは保証する。「僕自身も、書きながら考えましたね。僕は何でも自分でやりたがるところがあって、動画の編集やマネジメント…書く以外の仕事も自分でやってしまいがちなところがあった。プロに頼るのは、生きたお金の使い方だなと思うように変わりました」『Phantom』自分の労働の代わりにお金を生み出す〈分身〉の危うさや、作中で象徴的に登場する車〈ファントム〉。タイトルも、複合的で意味深だ。文藝春秋1540円はだ・けいすけ1985年、東京都生まれ。2003年、「黒冷水」で文藝賞を受賞してデビュー。’15年、「スクラップ・アンド・ビルド」で芥川賞受賞。近著に『成功者K』『ポルシェ太郎』など。※『anan』2021年8月11日‐18日合併号より。写真・中島慶子インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2021年08月11日DJI社 正規代理店であるセキドが、自社オンラインショップにて、新商品『DJI PHANTOM用 防水プロテクションケース』の発売を開始しました。新商品 『DJI PHANTOM用 防水プロテクションケース』 !DJI PHANTOM用 防水プロテクションケース [P4/P3Pro/P3Adv]~繊細なPHANTOMを脅威的強度と機密性で守る防水・防塵プロテクションケース~URL定価: 37,000円(税抜)セキド販売価格: 29,600円(税抜)軽量で頑丈、「IP67」に対応する防水性があり、転倒や落下などのアクシデントから機器を保護します。■対応機種: PHANTOM 4 / PHANTOM 3 PROFESSIONAL / ADVANCED※日本仕様のPHANTOM 3 STANDARD等、長いアンテナを採用している送信機には利用不可。■カラーバリエーション:ブラック / グラファイト / シルバー / オリーブ / オレンジ / イエロー【スペック】サイズ(内寸法):L:559 * W:432 * H:208mmサイズ(外寸法): L:638 * W:505 * H:224mm重量 (内装材除く) :5.8kg蓋の深さ:53mmベースの深さ:155mm素材:軽量 NK-7™ 樹脂最大浮力:54.4kg対応温度:-29℃ ~ 60℃飛行機の機内持ち込み:不可耐水性:有り※防水仕様ですが水に入れたままにしないでください。※掲載されている内容は、掲載時の情報となります。※対象商品については、商品ページの最新情報を必ずご確認下さい。問い合わせ先カスタマーサポート お問い合わせフォーム電話受付時間(平日11:00~17:00)TEL:042-505-6587FAX:042-505-6588
2016年10月06日DJI JAPANは3月3日、東京・六本木ヒルズにて新製品「Phantom 4」の発表会を開催した。Phantom 4は、遠隔操作で空中撮影可能なクアッドコプターカメラ (以下、ドローン)。希望小売価格は税込189,000円。賠償責任保険付きで販売される。発表会では、DJI JAPANの代表取締役である呉稲氏が登壇し、2015年5月に発売した「Phantom 3」との違いや新機能を解説した。まず冒頭、哲学者イマヌエル・カントの言葉「すべての知識は知覚する事から始まる」を引き合いに、Phantom 4に搭載された障害物感知システムを紹介。光学センサーや音波検知器が障害物を感知し、飛行に支障がある場合は自動的に回避するというもので、15m先の物体や10m下の物体を認識することが可能となっている。これにより、ドローンの操縦にそれほど習熟していないユーザーでも容易に飛ばせるという。もう一つの注目機能は「Active Track」で、こちらは被写体を自動で追尾するというもの。今までは、人がドローンを操縦して被写体を追っていたため、撮影には相当なスキルが必要だったが、この機能のおかけで人や動物、乗り物といった動く被写体の撮影がラクになる。操作も簡単で、iOS端末やAndroid端末で「DJI GO」アプリを起動、画面に表示されている被写体をタップするだけというお手軽さだ。最大2km先からカメラ映像を確認しながらフレーミングすることが可能となっている。また、障害物感知システムがあるおかけで、スマートデバイスの画面をタップするだけで、目的地まで自動的に障害物を避けながら移動することもできる。ハード面では、フライト効率を向上させたモーターにより、移動速度が飛躍的にアップ。経験豊富なユーザー向けの「スポーツモード」では、最時速72kmのに達する。今までスピードが速すぎて追いきれなかった、スキーのダウンヒル選手を撮影することも可能だ。プロペラは組み立て作業がしやすいようにプッシュ&ロック式を新採用。バッテリー性能も向上し、最大飛行時間が従来の23分から28分に延びている。また、撮影機能の要であるカメラもレンズ構成を改良することでシャープネスや色収差が改善され、撮影画像がより美しくなった。その後、実際にPhantom 4を飛ばして、MBXプレーヤーを撮影するデモンストレーションが行われ、同機の飛行性能や被写体追尾機能を披露した。今回の発表会は六本木ヒルズ敷地内のアリーナで開催されたので、道行く人も足を止めて興味深げに眺めていたのが印象的だった。パネルディスカッションでは、ドローンについて造詣の深いマイクロソフトの西脇氏とORSOの坂本氏が登場。呉稲氏とPhantom 4の機能と日本国内におけるUAV(無人航空機)業界の展望について語り合った。三人は、ドローンの法的なルールが作られたことにより、これまで使用について不安を感じていたユーザーが数多く参入してくると予想。操作が簡単で初心者でも扱いやすいPhantom 4は、日本でドローンが普及するきっかけになるのではとの意見だ。また、ドローンレースのためにドバイに向かう坂本氏が「DJIでレース用は出さないのですか?」といった質問を投げかけたところ、呉稲氏が苦笑いしながら「現状ではまったくその計画はありません」と答える一幕もあった。
2016年03月04日ドローン大手のDJIは3月3日、同社を代表する「Phantom」シリーズの新製品「Phantom 4」を発表した。価格は18万9000円。まずは基本性能から。水平方向の最高速度は72km/hで、Phantom 3の57.6km/hから大幅なスピードアップを実現した。上昇速度は最大21.6km/h、下降速度は最大14.4km/h。最高飛行可能高度は6kmで、飛行可能距離は2kmとなっている。また、高度を検知する超音波センサと地面の状態を見るためのステレオカメラを搭載し、これらを用いたビジョンポジショニングシステムにより室内などGPSが使用できないような環境でも高精度の機体制御を実現した。メインカメラは4K(4096×2160または3840×2160)、2.7K(2704×1520)、FHD(1920×1080)、HD(1280×720)で動画撮影が可能。FHDでは120fpsのスローモーション動画も撮影することができるようになった。このほか、カメラの振動を抑制するジンバルの構造を見直したことで安定性も向上した。機能面では障害物を感知し自動回避する障害物検知システム、スマートフォンやタブレットなどをタップするだけで被写体を追尾してカメラ中央に捉え続ける「ActiveTrack」機能、画面をタップするだけでドローンの目的地を指定できる「TapFly」機能などが追加された。ActiveTrackでは、熟練した操縦者でも難しいとされる、移動体を周回しながらの撮影も自動で行うことが可能だ。これまでドローンで撮影するときにユーザーは操縦と撮影両方をこなさなければならなかったが、Active Track、TapFlyなどの追加機能によってこれからは撮影だけに専念することができる。高度な撮影が格段に容易になるため、ドローンの導入を検討していなかった層からのニーズも期待できるだろう。一方、昨年12月に航空法が改正されるなど、ドローンの飛行に対する規制が強まっているのは事実。この点について発表会に登壇したDJI JAPANの呉代表取締役は「市場が活発になってくると思う。」と語っており、飛行区域や高度のルールがはっきりしたことはドローン産業にとって追い風だと感じているようだ。
2016年03月04日●安定した飛行で4K撮影が可能DJIは4月21日、4Kでの空撮に対応したクアッドコプター新製品「Phantom 3」の記者発表会を開催した。会場では実機を使用したデモンストレーションが行われたほか、プロカメラマンをゲストに迎えてのトークも行われた。ここでは、動画も交えながら発表会の様子を伝える。○地球上でもっとも活躍している空撮ドローン香港に本社を置くDJIは、空撮ドローンのメーカーとしてはパイオニア的な存在。「the future of possible」をスローガンにビギナーからプロフェッショナル向けまでさまざまな機材を提供しており、その製品は世界中の空撮愛好家やプロカメラマン、撮影監督に使用されている。発表会では、まずDJIジャパンの丸川英也氏が登壇し、新製品Phantom 3の紹介を行った。丸川氏によれば、同社の「Phantom」シリーズは2012年の初代「Phantom 1」以降、全部で3モデルが登場。その累計出荷台数は100万台を超えており、「現在地球上でもっとも活躍している空撮ドローン」とのこと。同氏はこうした世界中のユーザーのニーズに応えるべく「主力製品であるPhantomシリーズをさらに進化させた」とコメント。そして最新モデルとなるPhantom 3を披露した。同製品は、現行の「Phantom2 Vision+」と同様に本体底部に動画撮影用カメラを備えたクアッドコプター。外観は従来機のデザインを踏襲しているが、飛行安定性やカメラの性能などが大きく進化している。会場では丸川氏の紹介を受けて、プロペラ音とともにPhantom 3が姿を現した。スクリーンにはカメラが捉えた会場の様子が映し出されており、その映像はブレのない非常に安定したものだった。○安定した飛行で4K撮影が可能GPSが利用できない屋内では、機体の位置を把握できないため安定したホバリングが難しくなる。しかし、Phantom 3には超音波センサーと専用カメラによって高度と位置を補正する新機能「VISION POSITIONING」が搭載されており、GPSを使わずに同じ場所に滞空することが可能になっているという。Phantom 3が搭載するカメラは、4K動画と1,200万画素の静止画撮影に対応したもの。3軸カメラ安定化機能を装備しているため、高画質でブレの少ない滑らかな映像を実現している。視野角は94度で、湾曲の少ない自然な映像を撮影可能。会場のスクリーンにはPhantom2 Vision+とPhantom 3で撮影した画像が並べて表示されたが、前者の水平線がドーム状に丸くなっているのに対して、後者の水平線はまっすぐになっており、その差は歴然としていた。ちなみに、Phantom 3で撮影したフライト時の映像は、最大2km離れた場所からでも720pのHD画質で専用コントローラーに転送することができる。そのコントローラー背面には映像出力用のUSB端子が搭載されており、タブレットなどに繋げば画面でリアルタイムに確認しながら操縦することも可能。このほか、ESC(Electric Speed Controller)やバッテリー、モーターの性能なども向上しており、より高精度で直感的にコントロールできるという。●シミュレーション機能などの便利な機能も○シミュレーション機能も搭載Phantom 3にはタブレットなどで使用する専用アプリ「DJI Pilot」が用意されるが、その基本画面でカメラの映像や機体の高度、速度、マップなど、空撮に必要な情報をリアルタイムで確認できる。また、アプリからカメラのシャッタースピードや絞り、撮影モードなどを変更することも可能だ。さらに、Phantom 3ではフライトの履歴からトータルの飛行時間やフライトした場所などを確認することもでき、メンテナンスやフライト計画に役立てられる。このほか、実際に機体を飛ばす前にアプリ内でシミュレーションして操作技術を身につけられる「FLIGHT SIMULATOR」機能や、テンプレートを選ぶだけで撮影映像を自動的に編集してショートムービーを作成し、YouTubeなどに公開できる「FILM MAKER」機能も搭載。丸川氏によれば、映像編集からシェアまで5~10分ほどで作成できるそうだ。なお、日本独自のサービスとしてPhantom 3を購入後1年の間は、三井住友海上保険と共同で業務用保険「DJI専用賠償責任補償制度」を提供するという。この保険は操作ミスにより通行人に怪我をさせたり、駐車している車を破損してしまった場合なども補償する内容とのこと。本体価格は、4K撮影(4,096×2,160ドット/最大25fps、または3,840×2,160ドット/最大30fps)に対応した上位モデル「Phantom 3 Professional」が税別175,000円、フルHD映像(1,920×1,080ドット/最大60fps)での撮影ができる「Phantom 3 Advanced」が税別139,800円となっている。○プロカメラマンが使用感や活用方法を説明発表会の後半には、実際にDJIの空撮ドローンを業務に役立てているプロをゲストに迎えたトークも行われた。モータースポーツの映像配信などに携わる「RallyStream」の染谷弘和氏は、アジアパシフィックラリー選手権のニュージーランドラリーで撮影した映像を前に独自の活用方法を説明し、「ヘリでは撮影が困難な場所でも撮影できる」など、空撮ドローンならではのメリットをあげた。株式会社ヒートワン代表取締役で、TBSの「THE世界遺産」のカメラマンとしても知られる矢口信男氏は、数年前に取材先のアメリカで「Phantom 1」の噂を聞きつけ即購入したというエピソードを紹介。「ヘリだと高さの制限があったり、巻き起こす風が強くて動物に近づけなかったりと、さまざまな制約があるが、空撮ドローンだと低空で狭いところに入っていくことができる」とその魅力を語った。なお発表会終了後、会場では実際にPhantom 3を飛ばすデモンストレーションも行われたが、室内であるにも関わらず安定したホバリングで、動作や転送される映像も滑らかだった。
2015年04月22日DJIは4月9日(現地時間)、コンシューマー向けのドローン「Phantom 3」を発表した。4K(2,160p)/30fpsでの記録に対応した「Phantom 3 Professional」と、フルHD(1,080p)/60fpsでの記録に対応した「Phantom 3 Advanced」を用意する。公式オンラインストアでの直販価格はPhantom 3 Professionalが175,000円、Phantom 3 Advancedが139,800円。Phantom 3シリーズは、4KもしくはフルHDの空撮に対応したマルチコプター。下部の専用カメラは、センサーにソニー製の有効1,240万画素・1/2.3型CMOSセンサーを採用している。焦点距離20mm(35mm判換算時)で開放F2.8のレンズを搭載。画角は94°だ。ISO感度はISO100~3200(動画撮影時)、ISO100~1600(静止画撮影時)。シャッタースピードは1/8,000秒~8秒。コントローラーが付属するが、スマートフォン用アプリ「DJI Pilot」からも操作可能だ。2km圏内であれば、ドローンで撮影した映像をスマートフォンやタブレットにHD(720p)/30fpsのライブビュー表示できる機能も持つ。アプリの対応OSはiOS 8.0以上、Android 4.1.2以上。飛行中のブレを軽減するため、3軸ジンバルを装備する。そのほか、GPS/GLONASSを搭載。対角サイズと重量はいずれも590mm/1,280g。バッテリーは容量4,480mAhで、最大飛行時間は23分間だ。記録メディアはmicroSD(最大64GBまで)を使用する。
2015年04月14日