創業400年を超える株式会社斎藤ホテル(所在地:長野県上田市鹿教湯温泉1387-2、代表取締役社長:斎藤 宗治)が運営する飲食施設「Restaurant溪(レストラン ケイ)」が、「信州ブランドアワード2023」においてNAGANO GOOD DESIGN部門で部門賞を受賞したことをお知らせします。信州ブランドアワード(SBA) ロゴ■「信州ブランドアワード2023」受賞について「信州ブランドアワード」は、2004年に開かれた「信州ブランドフォーラム」を機に、長野県から発するブランドの優れたデザインを選考して表彰する「信州ブランド・デザイン賞」としてスタート。翌2005年からブランド自体を賞の対象として選考するようになり、「信州ブランドアワード」に改称されました。選考では「志向性」「表現性」「情報伝達性」「地域性」「継続発展性」という5つの指標で捉えています。選考されたブランドはいずれも当地固有の地域資源を基に生み出された他にはない魅力のある商品やサービスであり、更にそれらの拠り所である地域そのものです。一つ一つが今の長野県産業を輝かせる要因であり、後に続くブランドの目標でもあります。このアワードが先達を超えるようなブランドづくりの呼び水になり、今後の地域産業の自立的な発展に寄与することを期待されています。そのような歴史ある「信州ブランドアワード2023」において、株式会社斎藤ホテルが運営する飲食施設「Restaurant溪」が、NAGANO GOOD DESIGN部門で部門賞を受賞いたしました。2024年3月8日(金)には「第20回信州ブランドフォーラム」で各受賞の発表などが開かれました。■信州ブランドアワード2023受賞式 評価渓谷にある立地を活かしたネーミングと景観が楽しめる施設。何より鹿教湯温泉全体と周辺地域、長野県産の農産物を多く取り入れていることや、それらを周知されるために四季を通じて行われている情報発信など、ローカルエリア全体の普及が期待できると考えております。今後につきましては長期滞在・湯治場というエリア全体の掛け算をすることで独自性が強化されリージョナルブランディングにも発展していくことが期待されます。また、地元のワイナリーとのツアーや地元農家の連携についても上田市周辺にとどまらず、長野県全域との連携を広げてさまざまな特別感を生み出していってほしいです。<株式会社斎藤ホテル 代表取締役社長 斎藤 宗治 コメント>この度は信州ブランドアワード2023 NAGANO GOOD DESIGN部門にて部門賞をいただき、非常に嬉しく思います。Restaurant溪では信州の食とワインを通じて信州の素晴らし自然と食を体感いただけるよう発信し、ガストロノミーツーリズムを地域の人々と一緒に進めていきたいと考えております。これからも多くの皆さまにこの素晴らしい信州に訪れていただくことを望んでおります。Restaurant溪 外観■鹿教湯温泉 斎藤ホテルが仕掛ける「Restaurant溪」が誕生するまで2022年にオープンした「Restaurant溪」は、斎藤ホテルによる新事業のレストランです。斎藤ホテルは開湯から1200年、古くは湯治場として栄えた鹿教湯温泉で宿を構え、時代の変化と共に旅館からホテルへ変化していきました。長年、ホテル運営と日帰りバスツアー企画を通じ、地元地域の産業・個人農家の方をはじめ県内の様々な方々と多くの関係を築いてきた中で「お世話になっている地元の産業を巻き込み、鹿教湯温泉斎藤ホテルから信州のさまざまなブランドを発信していき、鹿教湯温泉を発展させていきたい」という想いから「Restaurant溪」の計画を始動しました。デザインのキーワードは『特別感』『信州の里山の中にある、上質な空間』です。昨今のトレンドを研究し、東京の設計会社に建物の設計を依頼。その後、複数の地元企業と具体化していきました。レストランがある里山の渓流沿いという立地を生かして外観はシンプルに、内装は窓から望む渓流沿いの景色と調和するようにつくられています。建材に使用した信州産ブランド集成材「唐松丸」を活かしたデザインや地元の里山から切り出した木材で作成したシャンデリア等も取り入れながら木を活かした空間作りをして信州らしさを演出。合わせて食器やカトラリー、ペーパーアイテムなどは、内装の木材の雰囲気やトンマナを合わせた素材と色を選ぶことで統一感を持たせました。Restaurant溪 内観■「Restaurant溪」で体験できるのは“信州のおもてなし”「Restaurant溪」のコンセプトは「信州のおもてなし」です。信州産の食材で料理を楽しんでいただくだけではなく、信州のさまざまな産業・文化背景をRestaurant溪を利用する方たちが体験を通して触れていただけるように細部までこだわりました。建物からお客様の手元に至るまで信州産を取り入れ、物や生産者にまつわるエピソードも添えながら信州に根付いてきた文化背景を食事と一緒に案内をしています。この計画を進めていくにあたって、さまざまな地元産業の方の意見や提案をいただきながら、ともに進めてきました。農産物直売所や地元農家さんの朝どれ野菜の提供による「信州野菜のガルグイユ」の実現や、県内でも力を入れている鹿肉、伝統食材の佐久鯉、県内で研究開発されたさまざまな水畜産物などを新しい形“信州フレンチ”にして提供。一部の器には県内在住の作家作品を選び、提供する飲料もほぼ全て信州産の物を揃えました。なかでもワインについては地元・丸子地域にあるシャトー・メルシャン椀子ワイナリーを中心に県内ワイナリーのみを扱っています。料理にあわせた組み合わせ(ペアリング)を提案することでNAGANO WINEへのきっかけ作りもしています。これら多くの人たちとの協業によって誕生したのが“信州フレンチコース”です。席についたお客様が最初に見るメニュー表には、料理ができるまでのストーリーが伝わるよう料理名と使用した食材や器・家具など「Restaurant溪」に携わる生産者や企業の名前を載せてお案内しています。コース料理を楽しんだ後もその記憶と余韻を手元に残せるように、持ち帰りのしやすいサイズで作成しました。実際にそのメニューに書かれた情報を頼りに生産者の元へ足を運び、商品を購入された方もいます。信州野菜のガルグイユ 蜂蜜のビネグレット■レストランの先に見据えるのは“信州の食文化の発信拠点”「Restaurant溪」ではおいしい料理を提供するレストランとしての機能だけではなく、「地域への恩返し」をモットーにレストランと地域の生産者がつながり、さまざまな形で情報発信をすることでお客様が生産者へ直接アクセスするきっかけを作ることも大切にしています。そこで自社で取材をしながら生産者の背景や想いを掘り下げ、HPやSNSで発信も行っています。また「信州のおもてなし」のさらなる向上として地元ワイナリーとの連携強化を進めています。その一環として2023年にはマンズワイン小諸ワイナリーと連携したワイナリーツアー付メーカーズディナーを開催。また、行政と連携して日本特有の温泉文化と合わせた「温泉」×「信州フレンチコース」を提案。野沢温泉との共創企画が進行しています。宿泊業・旅行業を営む「斎藤ホテル」だからこそできること。それは、新たな“信州の食文化の発信拠点”です。「信州ブランドアワード2023」の受賞を励みに、「日本人のみに限らず将来的にはインバウンドも視野に入れたワインツーリズムとしてマーケティング活動を進めてまいります。Restaurant溪 お食事風景【店舗概要】店舗名 : Restaurnt溪(レストラン ケイ)開店日 : 2022年11月15日(火)所在地 : 〒386-0323 長野県上田市鹿教湯温泉1387-2アクセス: 上田駅、松本駅から車で約40分営業時間: 15:30~22:00(最終受付18:00)定休日 : 火・水曜(祝日の場合は営業)席数 : 34席URL : 【会社概要】商号 : 株式会社斎藤ホテル代表者 : 代表取締役社長 斎藤 宗治所在地 : 〒386-0323 長野県上田市鹿教湯温泉1387-2設立 : 1956年事業内容: 宿泊業・菓子製造販売業・宅食事業・レストラン事業資本金 : 500万円URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月22日1973年に小諸ワイナリーを開設し、今年で50周年を迎えた「マンズワイン小諸ワイナリー」と、信州フレンチとワインを楽しむ「Restaurant溪」(所在地:長野県上田市鹿教湯温泉1387-2)が、信州産のワインと食をテーマに味わい、その魅力を深く知る日帰りツアーを初企画・開催します。50周年を迎えた千曲川ワインバレーの先駆け「マンズワイン小諸ワイナリー」いまから50年前の1973年、マンズワインが2つ目のワイナリーとして選んだのが、長野県小諸市でした。小諸ワイナリーで欧州系品種の栽培を始めたのは、1981年。この風土に根付き、樹齢を重ねたブドウの木から、プレミアムワインと呼ぶにふさわしいソラリスシリーズなどの銘柄が生み出されています。その味わいはさまざまなコンクールでも評価を得ています。最近では「ヴィナリ国際ワインコンクール2023」で「ソラリス千曲川信濃リースリング クリオ・エクストラクション2021」が最高得点を得た銘柄に与えられる「パルム・デ・ヴィナリ」を受賞、他2品もゴールド、シルバーを受賞。また「日本ワインコンクール2023」では2年連続で金賞数最多などの快挙を成し遂げています。G7長野県軽井沢外相会合でも白ワインが提供されるなど、マンズワイン小諸ワイナリーはますます世界からも注目を集めています。■料理、空間、サービス…すべてを信州産で極める「Restaurant溪」信州のおもてなしをテーマにした“信州フレンチ”とNAGANO WINEを提供するレストランです。プロデュースしているのは、マンズワイン小諸ワイナリーと同じ東信地域、上田市鹿教湯温泉にある斎藤ホテルです。創業400年を超える斎藤ホテルは、鹿教湯温泉にしかない景観と信州の新たな魅力を宿泊・レストラン事業を通じて提供する“溪-Kei-”ブランドを展開しています。レストラン事業で昨年新たにスタートしたRestaurant溪では、全10品からなる“信州フレンチ”のフルコースを提供。信州サーモンや真田丸地鶏、信州大王イワナ、信州黄金シャモ、地元の朝どれ野菜といった長野県内の豊かな食材を主役にしています。なかでも評判が高いのが、信州ジビエ研究を通じて仕入れる鹿肉です。徹底した衛生管理と適切な処理によって、臭みのない、やわらかくてジューシーな味わいに。盛り付ける器も県内の作家に依頼し、ひと皿ごとにストーリー性のある料理でおもてなしをします。建物や照明にも信州産の木材を活用し、五感で信州を体感できると評判です。■ツアーの見どころは、マンズワイン小諸ワイナリーの特別ツアー&メーカーズディナーそして2023年9月23日(土)には、マンズワイン小諸ワイナリーとRestaurant溪がタッグを組み、『信州の恵みが織りなすワインと食の旅』(日帰りツアー)を初開催します。当日はマンズワインのプレミアムワイン・ソラリスシリーズの故郷、小諸ワイナリーでテイスティング付きのワイナリー見学と、ディナー時のペアリングワインの1つが生まれる上田市東山地区の畑もご案内。そこから鹿教湯温泉にあるRestaurant溪に移動し、メーカーズディナーをお楽しみいただきます。ディナーではフランスの国家資格・ワイン醸造士とフランス・ボルドー大学の利き酒適正資格を持ち、ソラリスシリーズ立ち上げの中心人物が、ペアリングワインの説明をする特別なサービスも。希少な信州産食材を大胆にアレンジした信州フレンチとソラリスシリーズのワインを堪能できる内容になっています。東信地域の豊かな自然から生まれる、世界に羽ばたく最高品質のワインと食材を存分に味わい尽くす日帰りツアーに、ぜひご注目ください。■15名様限定 日帰りツアーマンズワイン小諸ワイナリー×Restaurant溪「信州の恵みが織りなすワインと食の旅」開催日時:2023年9月23日(土)12:30~20:30(予定)参加費:大人1名様 33,000円(税込)※Restaurant溪でのディナー終了後、隣接する斎藤ホテルで宿泊いただくことも可能です。お電話にてお問合せください。タイムスケジュール:9:40 斎藤ホテル出発―佐久平駅で軽食休憩―マンズワイン小諸ワイナリーでワイナリー見学(約30分)・ワインテイスティング会(約50分)―上田市東山地区ワイン葡萄畑見学(約10分)―Restaurant溪でメーカーズディナー。信州フレンチとマンズワイン「ソラリス」シリーズのペアリング(約3時間30分)―20:30 終了予定■店舗概要店舗名: Restaurant溪(レストラン ケイ)開店日: 2022年11月15日(火)所在地: 〒386-0323長野県上田市鹿教湯温泉1387-2アクセス: 上田駅、松本駅から車で約40分営業時間: 15:00~22:00(最終受付19:00)定休日: 火・水曜(祝日の場合は営業)席数: 34席URL : (画像はプレスリリースより)【参考】※公式サイト
2023年09月13日不登校児童や保護者向けにオンライン学習支援などのサービスを展開する株式会社CoCon(本社:東京都千代田区、代表取締役:洲崎 祐貴)は、2023年5月11日(木)20時から21時に、不登校児童の保護者を対象としたオンラインイベント「第2回不登校のトビラ」を開催します。オンラインイベント画像ココンサービスロゴ株式会社CoConは、不登校児童とその保護者を支援する社会課題解決型ベンチャー企業として2022年2月に設立。不登校児童の保護者をサポートする取り組みが全国的に不十分であるとの認識のもと、子供の不登校で悩む保護者に正しい情報を提供することを目指して活動しています。この度のオンラインイベント「第2回不登校のトビラ」では、不登校児童の保護者が抱える「子どもとゲーム」の問題を取り上げます。特に、不登校の子どもがゲームばかりに時間を費やし、昼夜逆転の生活を送るケースや、ゲームを巡る親子間の対立が多いとされています。今回のイベントでは、東京サドベリースクール評議員で、一般社団法人楽習楽歴代表理事である蓑田雅之氏を登壇者としてお迎えします。蓑田氏は、長年にわたり、不登校児童の支援を行ってこられ、その豊富な経験と深い理解を保護者に向けて分かりやすく伝えることで、解決への道筋を示します。また、不登校児童のゲーム問題に詳しいNPO法人自由創造ラボたんぽぽ代表の米澤美法(みのり)さんもゲストとして参加。米澤さんは、専門家として保護者から寄せられる質問に答え、具体的なアドバイスを提供します。当日はZoomを使用してオンラインでの開催となり、視聴者からの質問も受け付ける予定です。実際に保護者が直面する問題について専門家からのアドバイスを得ることができるこの機会をぜひご活用ください。イベントの詳細や申し込みはPeatixの「第2回不登校のトビラ『子どもとゲームの上手な付き合い方』」( )で行えます。■登壇者一般社団法人 楽習楽歴代表理事・蓑田雅之さんNPO法人 自由創造ラボたんぽぽ代表理事・米澤美法さん米澤美法さん写真蓑田雅之さん写真楽習楽歴ロゴ■当日のトーク内容・子どもがゲームばかり……勉強に置いてかれていくんじゃない?・過激で暴力的なゲームをプレイしているけど大丈夫?・コミュニケーション能力が心配。ゲームばかりしていて、人と付き合っていけるの??・昼夜逆転生活になっているけど、普通の生活に戻れるの?・ゲームばかりで生活習慣も不健康……体力もないけど大丈夫?・子どもの言葉や態度が乱暴になるんじゃないか?・子どもが課金をしてしまう、どうしたらいい?・インターネットトラブルに巻き込まれる可能性は?■株式会社CoCon(ココン)概要会社名 : 株式会社CoCon所在地 : 東京都千代田区神田佐久間町3-38 第5東ビル5階設立 : 2022年2月代表者 : 洲崎 祐貴事業内容: 不登校児童・生徒向けオンライン学習サービス「ココン」の運営不登校児童の保護者と支援者を繋ぐオンラインプラットフォームサイトの運営フリースクールの運営サポート不登校児童を対象としたイベントの企画運営ウェルビーイングと子育てをテーマとした企業向け研修の企画実施URL : Twitter : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年05月11日株式会社 和光は、宝石と人をつなぎ続けていくため、そして資源を活かし、より価値の高いものを創り出すことができるジュエリーリフォームブランド「COCON」を立ち上げます。COCONは、眠っていたジュエリーに新しい目覚めの時をさずけるリフォームブランド。お気に入りのジュエリーと紡ぐストーリーとともに、オリジナルでサステイナブルなジュエリーライフをお届けします。譲り受けたジュエリーを新しいデザインにオンラインでオーダーメイド「WAKO」は1953年に広島県で創業して以来、ジュエリーのプロフェッショナルブランドとして、沢山の方々に信頼していただける企業へと成長を続けてまいりました。そして時代の移り変わりとともに、近年では30代から40代の方々を中心に、譲り受けたジュエリーを新しいデザインに変える「ジュエリーリフォーム」の人気が高まっている事から、新規事業の一つとして新たなブランドを立ち上げます。ジュエリーリフォームは、お手持ちのジュエリーに新しい輝きをプラスするために、デザイナーが様々なデザインアイデアを提案して、それをカタチにするクラフトジュエラーが一からジュエリーを作り上げていきます。このサービスを、どこからでも相談可能で、安心して注文いただけるよう、オンライン×オーダーメイドのジュエリーリフォームブランド「COCON」を立ち上げました。このサービスを通じて、宝石や貴金属など、限りある天然資源を枯渇させる可能性を少しでも減らし、サステイナブルなジュエリーライフをご提供したいと考えます。そして、私たち「COCON」は、永遠に変わらない「宝石の価値」を、人から人へ受け継がれる「心の価値」を、つなぐお手伝いをしていきます。●自由度の高い オンライン×オーダーメイド多彩なデザインとの出合いを、いつでも、どこでも。お客様のあらゆる希望を叶えるオーダーメイドシステムが、大切なジュエリーと紡ぐ新たなストーリーへと導きます。●幅広く質の高いデザイン思い描くデザインも、想像を超えるデザインも。業界の最前線で活躍するデザイナーの手でカタチに。世界でひとつ、あなただけのデザインがきっと見つかります。●最高品質を生み出すクラフトお手持ちの宝石に、プラスの価値を。確かな技術を持つ職人が、素材の見極めから、美しい細工、仕上げまで、お客様のこだわりに丁寧にお応えします。●愛着が深まる 愛用が続くJubilee Box身につけているときは自分の一部に。そうでないときも暮らしの一部に。見せる収納で、お気に入りのジュエリーとともに過ごす毎日を。(画像はプレスリリースより)【参考】※公式サイト
2022年09月25日KANAZAWAを料理に落とし込むこの【ア・レストラン】というのは、OPENSAUCE Inc.(注)の運営になるユニークなレストランで、ここをラボとして、さまざまなレシピをあつめて実験をし、それをオープンにして皆とともに食のすばらしさを紐解き、未来に適切なカタチで残していくことをテーマにしています。伝統を未来に継承する職人や食材にすぐれた金沢という場所でのこんな試みには大変興味があります。会場のレストランは繁華街片町、ビルの2階にありました。天井の高いレストランには多くのシェフたちが集い、今回のアンドレシェフと銭屋の髙木シェフとのコラボディナーが用意されています。料理をもりつける皿はseccaのオリジナル、集まったゲストは30人ほどでしょうか、場内はすでに熱を帯びています。舌をリセットしたら金沢カレーまずはカウンターにみんなが集まり味覚のリセットからはじまりました。ピュアな水を一杯いただいたあと、タブレットを口にいれます。これは6種類の味を順番に感じられるもので、淡・酸・甜・苦・塩、辣が順番に口中にあらわれます。人によって味覚はかわり、それを同時に体験してみるという試みで、兼六園の六勝ともかけて「六」とタイトル付けされています。味覚の再発見と多様性の再認識とでもいうべきアミューズです。テーブルにもどると、「霧」と名付けられた最初の皿として白いカクテルが出てきました。表面を覆う泡を割るとなかからカレーの香りが。これは金沢カレーをイメージしたカクテルだそうで、ベースはお米へのリスペクトを込めての米麹です。福神漬けがそえられていてこれでカレーライスの完成というわけです。洒落がきいていますね。軽いお遊びのあと、「生」と題された料理が登場しました。大自然の一片と表現された瓦状の皿の上に苔に似た料理が乗せられています。黒い手袋とへらが用意され、それで苔料理をすくうようにして食べます。多様な環境ではぐぐまれる山の幸、原始の記憶を想起させる生の一皿、との解説。アンドレの台湾の店【RAW】でもこれに似た演出を経験したことがあります。苔の正体は発酵ハーブやブロッコリー。土に見立てたのは茄子のピューレ、セップ茸のパウダー、ガーリックパウダーなど。乾燥エノキやシイタケなども配されています。添えられたオートミールのチップがパリパリとして甘く、そこに乗せて口に運ぶことで味が完成されていきます。合わせるお酒は百々登勢の30年もの。苔むす時間とお酒の熟成の長さがペアリングされます。なかなか味わい深いものです。次は「鮮」と題された八寸です。日本海の今を封じ込めたということで、これは髙木シェフの作です。最高の鮮度なら海の幸を封じ込めて持ってくることでしょうと、密閉した袋に入った冷えた缶詰が2つ出てきました。それぞれナンバーがふられていて、1はフグの刺身にポン酢のジュレ、2はフグの皮とあん肝が入っています。どちらもなじみのある味で、それがいい具合の冷たさで登場します。確かに冬の海を感じます。お酒は白ワイン、グリュナー・ヴェルトリーナー・フェダシュピール。オーストリアのビオディナミの代表格。フルーティなに中に火打石のとんがりを感じさせ、グラスをまわすときれいに香りがたついいワインです。セビーチェの慈雨その次に、ちょっとした趣向が加わります。タイトルは「雨」。金沢に来るといつも雨か雪なんだ、と語るアンドレ。ロゼのワインが運ばれます。ラングドックのch.ド・ラ・スジョールのダイレクトプレッシングされたもので、色は白ワインに近いものです。雨や雪はいろんなものが混じってるけど、色はやはり白かしら。なかなかうまいペアリングです。にわか雨だよ、とアンドレがテーブルにやってきて、お皿のうえにスープの雨を降らせます。お皿にはアジやエビが入っていてトリュフに覆われています。その上にスープを受ける皿があってそこから雨が降る仕掛け。トリュフの大地に降る雨は、やさしい色の恵みの雨のようです。この雨のスープはなんだろうと思って一口。え、セビーチェ?そう、セビーチェなのです。とするとこの雨はタイガーミルク、というわけでしょう。ペルーを代表するスープ料理であるセビーチェのベースは魚のつけ汁であるタイガーミルク。栄養と旨味の宝庫です。これはまさに慈雨ですね。少し甘くてとてもおいしい。トリュフに覆われた大地にタイガーミルクの雨。セビーチェの食感を豊かにするためのコーンもいい感じです。そして、シチリアのオレンジワインが出てきました。ロンガリコ。これもナチュラルな作り手の自然の力を感じるものです。合わせる料理のタイトルは「真」。真の日本料理なんてだれが定義できるの、とのメッセージをそえたコロッケの登場です。筍の皮につつまれた小さなコロッケが3つ。ちまき風です。金沢の名店、小松弥助の弥次喜多というお土産を彷彿とさせます。訊けばこれは未来のコンビニ食をイメージしたもので、決してジャンクなものではなく、また食べる際に着物を汚さず一口で食べられ、かつ、その所作までが美しく見えるように配慮されたものだということです。コロッケのなかみは蟹肉と蟹味噌にベシャメールソース、それに洋ナシ。銭屋の髙木シェフの作です。「コンビニっぽくといわれたんですが、コンビニで思いつくのはおにぎりと唐揚げとかだったので・・・実はアンドレからコンビニのふくろひとつ渡されて、これでなんか考えてと言われただけなんですよ。出す順番も途中で変えるし」と高木シェフは笑います。でもこの、あつあつのものを葉っぱから少し出しては食べる弁当感覚。ストリートフードの豊かさを感じます。雪つり、金継ぎ・・・伝統を未来につなぐ風景お腹が落ち着いた頃に雪つりが運ばれてきました。テーマは「雪」です。金沢の冬の風物詩である雪つりを模した器の上には白い大福のようなもの。これは3種の米でつくられていて、中身はなんと牛ヒレのロッシーニ。コメはパウダー米、クリスピーな米パフ、酢飯。お酒はかぶら寿司をイメージしたもので、天狗舞の山廃濁り酒に蕪ジュース、はちみつ、れもん、りんご酒。牛ヒレのロッシーニはピリ辛で、アンドレがいま力を入れている四川料理風。フランス料理を学んだ彼が、日本のコメででそれらを包み、四川料理のエッセンスを付与する。三位一体が完成しています。添えられたフォアグラのフラム、トリュフソースの茶わん蒸しは、濃厚なプリンのようで、お茶菓子のやさしさが加わります。暖かさ、優しさ、美味しさが、ぎっしりと白い風景の中に包み込まれています。太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。三好達治のあの詩が浮かび上がってきました。アンドレは静かにそこに雪をふらせていきます。デザートは「継」。金継ぎですね。伝統を未来へつなぐイメージでしょうか。アンドレと髙木シェフが二人でソースをあたため、それをテーブルに持ってきてお皿にかけてくれます。金継ぎは、陶磁器の修繕に使われる技法で、割れたり欠けたりした器を直すだけでなく、未来にその価値を繋いでいく行為です。それを2人のシェフが分業します。九谷焼の廃品を磨き上げたという、割れた瓦のような黒い皿の上に、それを修復するパテのようムースが乗っかっています。これはレンコンのムースで栗やヘーゼルナッツが添えられたやさしい甘さのもの。シェフたちがかけてくれたソースはミモザを煮出した金粉入りのもの。それを黒い皿にぬると輪島塗、漆塗りの芸術作品じゃないですか。わらびもちを感じさせる優しい味わいも、いや、これはさすがです。デザートワインは南アのクレイン・コンスタンシア。余韻が残ります。最後のお茶をいただきながら、シェフたちの達成感に満ちた表情を見ていると、この完成度の高いコラボレーションをつくりあげた皆さんに思わず拍手をしたくなりました。それはそこにいた全員の思いだったのか、そこかしこから拍手が起こり、なかなか鳴りやみません。食という最も身近なことを通じて伝統を未来につなげていく試み。ここにはまだまだ、いろんな可能性が眠っていることを強く感じた夜でした。(2020年2月9日)(注)OPENSAUCE Inc.は、数々のスタートアップを推進してきた「Mistletoe(ミスルトゥ)」のパーマカルチャー領域を担う会社で、レストランの他にも醸造事業「Alembic」、新しい農業のノマド・プラットフォームを目指す「KNOWCH」などを運営している。▼編集長後記バックナンバー
2020年05月08日去年の夏頃、鎌倉に新しい何かができる、という噂が流れてきた。オーベルジュのような感じの、らしい。しばらくすると、築160年以上の歴史がある古民家をリノベーションした宿泊施設ができるらしいという本格的な話が聞こえてきて、見えてきた実態が、「鎌倉古今」。鎌倉は、昔、海によく通っていた頃、帰りに焼き鳥を食べたり、お好み焼きを食べたりした、夏の思い出のある土地で、ここ最近はご無沙汰していたところ。鎌倉野菜というブランドを確立した濃いお野菜が近頃は有名になってきて、マダムたち御用達のセレブ感がある街として定着している、鎌倉。そして、鶴岡八幡宮をはじめとする、神社仏閣が多く存在する街でもあります。そんな鎌倉に、2019年1月7日、「鎌倉古今」そして、「Restaurant Cocon」がオープンしました。宿泊については、ラグジュアリーの一言で、とても素敵なのですが、今回は、レストランのみを利用しました。 古民家の中にあるモダンなオーガニックレストランアクセスは、タクシー利用かバス利用とありますが、鶴岡八幡宮にお参りして、フォトウォークをしながらCoconへ向かいました。20分くらい歩くと、写真のサインボードが現れ、そのまま進むと、普通のお屋敷風の門構えが見えました。こちらが「鎌倉古今」です。 扉を開けて中に入ると、お庭があり、左手に「古今」と染めぬかれた藍色の暖簾が見えます。ここが、ラグジュアリーな空間への入り口です。「Rstaurant Cocon」は、山形県庄内にこだわるオーガニックレストランとして有名な「Al-che-cciano(アル・ケッチァーノ)」の奥田政行シェフが監修されたレストランです。 奥田政行シェフ(左)と尾中智和シェフ 店内は、歴史を感じる土壁、木のぬくもり、暖かい照明、そして、Jazzが流れていて、とてもモダンな空間です。客席はカウンターのみで、シェフとキッチンとの距離が近くて、お料理を作る動きの生々しさを体感できます。 野菜中心のシンプルイタリアン 初めの一皿は、「真アジのセヴィーチェ」です。 お皿の色が綺麗な青。新鮮な真アジは、甘く、良い歯ごたえです。国産レモンをふんだんに使っているソースに、食感も楽しめるキャビアライムが添えられていて、とても爽やかです。 続いて、「オーガニック野菜のバーニャカウダ」。こちらも、お皿がユニークです。バーニャカウダソースはカニ味噌風味で、カニ味噌のおかげでマイルドな口当たりとなり、一つずつのお野菜の味を引き立ててくれます。特に、グリルした南瓜が甘くて、ねっとりしていてとても美味しかったです。全てのお野菜が鎌倉野菜というわけではないとのことで、契約している農家から出荷される食材を含め、その時一番美味しい食材を使うことが、本当に美味しいものを提供できるというシェフの気持ちが伝わります。 そして、「小鯛のルッコラ・ナージュ」。全体が緑色の一皿。付け合わせには、おかひじきと葉玉ねぎのグリル、そして絹さや。いつでも、どのお皿にもたくさんお野菜があるというのは、嬉しいです。ルッコラのソースは、ルッコラ特有の少しの辛味をほんのり感じて、甘い小鯛によく合いました。緑って、元気になる色ですね。 そして、お肉は、「湘南宮地豚肩ロースのグリル」です。マリネした肩ロースをグリルしてあり、ソースはわさび菜のピュレ。わさび菜の緑が鮮やか。お肉はとても柔らかく、付け合わせのフリルレタスと一緒にサラダの感覚で食べられました。Coconで使っているお皿は、どのお皿も魅力的です。特にこの白いお皿は、断面が鎌倉の断層のように見えて面白く、シェフに尋ねたら、スペイン産のお皿ということで、一目惚れして採用が決定したお皿ということです。今後、どんなお料理がこのお皿を飾るのか、興味津々です。 そして、最後は、「本日のパスタ」。この日は、大根のパスタ。こちらも緑。大根の葉を練りこんだパスタに、ルッコラ盛りだくさんで、ヘルシー。最後に一振りされたペッパーもアクセントになっていて、シンプルさが素材を引き立ててくれています。 そして、デザートは、「苺とチョコレートのマリアージュ」。苺の甘い香りとともに目の前に現れたデザートは、お皿がすでに春です。苺のムースを柔らかいミルキーで包んだイメージです。フレッシュな苺、ソルベ、ムースと色々な味わいを楽しめます。 あぁ、美味しかった! 美味しいお野菜をふんだんに使ったオーガニック・イタリアンは、どのお皿も一見とてもシンプルで、とてもヘルシーで、心もカラダも大満足。毎日、手に入る食材によってメニューを決めるので、毎日が違うお料理になるとシェフがおっしゃっていました。そんなことを聞くと、通いたくなりますね。 カウンター席10席だけのレストラン。宿泊は2部屋だけ。贅の極みが鎌倉にあります。 鎌倉古今/Restaurant Cocon〒248-0002 神奈川県鎌倉市二階堂836TEL: 0467-81-4435OPEN: AM9:00~PM6:00 不定休
2019年01月12日ソフトクリームは乳製品不使用!ヴィーガンソフトクリーム 「ベルガモットオイル」(700円)は、乳製品を使わないながらも、食べ応えは抜群! ベースには甘酒と豆乳です。この2つを合わせることで、豆乳独特の風味を最小限におさえています。また、美容効果が期待できると言われているアガペシロップを甘味に使い、やさしい味わいのソフトクリームに!女性人気高め「レモンティラミスグラッパの香り」レモンの爽やかな香りが口の中いっぱいに広がる、「レモンティラミスグラッパの香り」(550円)。白砂糖を一切使わず、植物から作られたアガペシロップを使って甘味づけをしています。カシューナッツとレモンで作った濃厚なクリームは、乳製品を使わずに作ったとは思えないほどのクリーミーさ! 下に敷き詰められたスポンジケーキは、小麦粉を使わずに作られたグルテンフリーケーキです。「ガトーショコラ」はグルテンフリーとは思えない濃厚さ「ガトーショコラ・ドゥ・リュクス バニラアイスクリーム添え」(900円)は、米粉とオーガニックのカカオパウダーで濃厚さを出しています。コーティングのされたチョコレートには、生のカカオ豆から製造したローチョコレートを使用して、カカオバターや粉乳などの乳製品を排除。ココナッツシュガーとメープルシロップで、程よい甘さをプラスしています。健康食なのにしっかり美味しい「Restaurant 8ablish」健康食といえば、薄味だったり、食べ応えに満足できなかったりと、ちょっと味気ないイメージを持つ人もいるのでは。ヴィーガンカフェ「Restaurant 8ablish」では、そんな概念をくつがえすような、味・見た目ともに大満足できるフードを提供しています。低カロリーで豊富な栄養を摂取できるヘルシースイーツを楽しみたい方は、「Restaurant 8ablish」へ!スポット情報スポット名:RESTAURANT 8ablish住所:東京都港区南青山5-10-17 2F電話番号:03-6805-0597
2017年02月08日「Restaurant 8ablish」はヴィーガンのスペシャリスト2015年9月にオープンした「Restaurant 8ablish(レストラン エイタブリッシュ)」は、肉や魚を口にしないヴィーガン料理を楽しめるお店です。”無意識に健康と幸せを手に入れられる場所”というコンセプトのもと、気軽に味わえるワインや、お肉好きでも満足できるようなヴィーガンメニューを提供。スイーツは、小麦を使用しないグルテンフリーのケーキなども揃えています。ヘルシーだから罪悪感ゼロ! ギルティーフリースイーツ人気はグルテンフリーなケーキやスイーツ。グルテンフリーとは、小麦粉を使わずに作られた料理で、ダイエット食としても注目されています。小麦粉不使用だと、味や食感が物足りなくなりがちですが、「Restaurant 8ablish」ではグルテンフリーだということを忘れるほどの美味しさ!かわいいアイテムが並ぶギフト&ブックギャラリーレストランに併設された「ギフト&ブックギャラリー」には、センスの良い雑貨や、レストランで実際に使用している調味料などが販売されています。やさしくて安心のライフスタイルに近づくアイテムを、手に取ってみて。スポット情報スポット名:RESTAURANT 8ablish住所:東京都港区南青山5-10-17 2F電話番号:03-6805-0597
2017年02月06日