クロスフィニティは3月2日、海外展開を推進しデジタルマーケティングを強化している企業を対象に、「グローバルSEO診断サービス」を提供開始した。主な対象地域は台湾、香港、マレーシア、インドネシア、タイ、シンガポール、フィリピン、ベトナム。新サービスでは、同社が2014年から業務提携している米seoClarityのエンタープライズSEOプラットフォームを利用し、現地の主要サーチエンジンにおける順位モニタリングや競合分析など海外も含めたSEO状況の把握が可能な環境を構築して、ユーザー企業の海外向けサイトの集客力向上へ向けた支援を行うという。海外向けWebサイトでは、各地域の主要検索エンジンに対応した順位計測や、英語の他に日本語や中国語、タイ語など、アジア言語キーワードへの対応も必要になるとしている。同サービスでは、こうしたグローバルSEOの管理にエンタープライズSEOプラットフォームである「seoClarity」を利用し、データを一元的に収集・蓄積するとのことだ。これにより、海外拠点間のSEO状況の比較や地域ごとに異なる競合の比較分析など、ユーザー企業の海外向けサイトのビジビリティを多面的に分析し、対策を講じることが可能になるとしている。また、診断などにより明らかとなった課題点については、台湾やマレーシアなどの現地法人などによる海外ネットワークを通じ、現地マーケットに即したコンサルテーションを提供するという。同サービスでは、ユーザー企業の海外向けサイトについて海外サーチエンジンからの検索状況をSEOの観点で診断する。また、診断結果に基づく改善提案を始めとするSEOコンサルテーションの実施も可能とのこと。グローバルSEOの診断内容として、競合サイトとの検索シェア分析、各国別の自社サイト順位状況、各国別のキーワード競合サイト分析を挙げる。なお、先着10社を対象としてseoClarityでデモ環境を設定し、そのデータを利用したグローバルSEOの簡易レポートを無料で提供するとのことだ。
2016年03月03日クロスフィニティは1月14日、地域別に多店舗展開する企業を対象とした「ローカルSEO診断サービス」の提供を開始した。同サービスでは、Google検索エンジンを利用したローカル検索の順位状況や競合状況、ローカル検索の最適化へ向けたウェブサイト改善ポイントを含めた診断レポートを提供。これをふまえて、さらに詳細なローカルSEOガイドラインの策定や競合分析、サイト改善仕様書の提供などローカルSEOコンサルティングを行い、Webサイトのローカル検索経由のトラフィック最大化を支援する。なお、ローカル検索の情報収集には、エンタープライズ向けのSEO管理プラットフォーム「seoClarity」を利用。パック表示をはじめ、スター評価、日本全国約2,000の都市別順位状況など多岐にわたるローカル検索結果データを一元的に収集・蓄積することで、有効的に活用していく。
2016年01月15日アカマイ・テクノロジーズは1月14日、同社のThreat Research部門がSQLインジェクションによってWebサイトを攻撃し、SEO(検索エンジン最適化)に影響を与えるキャンペーンを確認したとして、注意喚起を行った。同社は、2015年第3四半期に、2週間にわたって3800件以上のWebサイトへ攻撃を行った348のユニークIPアドレスを観測し、キャンペーンを確認したという。○大規模改ざん調査によると、キャンペーンで利用されたHTMLリンクをWeb検索したところ、これらの悪質なリンクを含む数百のWebアプリケーションが見つかったとのことだ。その後、「cheat(不正)」や「story」といった一般的な単語の組み合わせを検索。主要検索エンジンの1ページ目に「cheating stories」アプリケーションが表示されるようになっていた。さらに、ページランクなどの集計を行う「Alexa」の分析で、cheating storiesアプリケーションのランクが3カ月で大幅な上昇を見せていたことがわかった。一般的に検索エンジンは、特定のアルゴリズムを使用してページランクやWebサイトに対するインデックスを決定し、そのWebアプリケーションを支持するリンク数や評価がランキングに影響を与える。これが、攻撃によってランキングが操作できることになれば、「攻撃者にとって魅力的な提案であり、ビジネスだ」と、セキュリティビジネス部門 シニア・バイスプレジデント 兼 ゼネラル・マネージャーのスチュアート・スコリー氏がコメントしている。ランキングの操作は、一見「ページランクの上昇でPVが見込める」と思うかもしれないが、SQLインジェクションによって挿入されたリンクやキーワードが悪質なものであるため、訪問者に誤解を与えたり、最悪の場合にはマルウェアに感染したりといった結果を生むケースもある。アカマイはこうした攻撃への対応策として、Web開発者・セキュリティ担当者向けに以下の4点の対策を行うように勧めている。バックエンド・データベースへのクエリの中で使用する、すべてのユーザー入力データに対して、適切な入力検証チェックが実装済みであることを確認ユーザーの入力データに基づいてSQLクエリを作成する場合は、パラメータのみ入力可能な事前に用意されたステートメントのみを使用SQLインジェクション攻撃をブロックするWAF(Web Application Firewall)を用意被参照リンクの増加などの大きな変化を識別するため、HTMLレスポンス本文フォーマットのプロファイリングと監視
2016年01月15日本連載ではこれまで、SEO対策における基本的な考え方やWebサイト制作のノウハウなどをお伝えしてきました。今回は、サイト運営において活用すべきツール「Google サーチコンソール (以下、サーチコンソール)」について紹介したいと思います。○サーチコンソールとは?Google アナリティクスを「サイトに訪れたユーザーがどのように行動したか分かるツール」だとしたら、Google サーチコンソールは、「Googleのクローラーがどのようにサイトを見ているか分かるツール」だといえます。同ツールは、Google検索結果でのサイトのパフォーマンスを監視・管理できる無料サービスとして、自身のサイトがGoogleにどのように認識されるかを確認し、検索結果でのサイトのパフォーマンスを最適化するもの。元々「Googleウェブマスターツール」と呼ばれていましたが、2015年5月にサーチコンソールへと名称変更が行われた際、「サイトがどのような検索キーワードで表示されているか」を閲覧できるようになりました。サーチコンソールの初め方サーチコンソールを利用するには、自社サイトのURLを同サービスの公式サイトより登録する必要があります。その際、サイト所有者で有ることの証明が求められますが、下記の5つにて対応することができます。サイトにユニバーサルアナリティクスという新バージョンのアナリティクスを導入しているのであれば、「4番」を選択するとスムーズに行うことができるほか、「1番」「2番」も比較的簡単な方法です。ただし、特別な事情がない限り、アナリティクスを登録したアカウントと同じアカウントで登録するように注意しましょう。1. HTML ファイルをアップロード2. HTML タグメタをサイトのホームページに追加3. ドメイン名プロバイダにログイン4. Google アナリティクスを利用5. Google タグマネージャの利用○サーチコンソールの注目機能サーチコンソールで利用できる機能はすべて、SEO対策において有効に活用できるものですが、今回はその中でも特に、利用頻度が高いものや重要度が高いと思われるものを紹介します。1. メッセージこの機能は、Googleよりサーチコンソール上にメッセージが届くというものです。基本的には、サイトに何か問題があった場合に届くことが多いのですが、中には「サイトにペナルティを課した」というような非常に深刻な場合もあります。2. 手動ペナルティの解除フォームほどんどのサイト運営者にとって関係のないことであってほしいのですが、ユーザーを無視した過剰なSEO対策を行った結果として、サイトにペナルティを課せられることがあります。このペナルティには手動と自動の二種類があり、そのうち手動ペナルティに関してはサーチコンソール上から申請しない限り解除されることはありません。もちろん、ユーザー目線でのSEOを実施する限り、この機能を利用することはありません。3. サイトへのリンクSEO対策を行う上で、「どのユーザーが(そのユーザーの)サイトにリンクを貼っているか」や「ユーザーに評価されている記事はなにか」「(ユーザーのサイトにおいて)どのように紹介されているか」など、ユーザーに評価されているコンテンツとその理由を把握することは、サイト運営者において非常に重要なことです。この機能では、自社サイトやページのリンクが貼られている場所、そのリンクがどのようなキーワードで貼られているか、どのドメインから多く張られているかなどのデータを閲覧することができます。これにより、たとえば「不審なリンクが貼られていないか」などをチェックすることも可能なため、定期的に利用したい機能となります。4. HTMLの改善前回の記事にて、タイトルタグはSEO対策において重要であると言いました。それは、そのページに何が書いてあるか端的に明記する役目があり、Googleも評価の際に参考にするためでしたね。したがって、ページが違えば当然、タイトルも変わってきますし、タイトルが他のページと同じであるならば、タイトルかコンテンツのどちらかを修正する必要があります。しかし、何百・何千ページにもなるサイトを運用していると、すべてのページタイトルを確認することは現実的ではありません。そこで、サーチコンソールの「HTMLの改善」を利用することで、重複するタイトルや長すぎる・短すぎるタイトルなど一覧で表示することができます。5. モバイルユーザビリティこちらも前回の記事にて言及しましたね。Googleは2月にウェブマスター向け公式ブログにて「モバイルフレンドリーに関しての記事」を投稿し、「サイトがモバイルに最適化されているかどうかをランキング要素として利用し始める」ことを発表しました。そして告知通り、4月21日に実施されたモバイルフレンドリーアップデートにより、モバイルを利用した検索結果においてモバイルフレンドリーなサイトの順位が引き上げられたほか、米国時間9月1日には、アプリのインストールを促すインタースティシャル広告を表示するWebページに対しても同様の施策をとることを明らかにしました。今後、ますます重要になってくるモバイルユーザビリティですが、実際、サイトのどの部分が問題なのか具体的に示してくれる機能がサーチコンソールにはあります。この機能を活用し、「どこにも問題がないサイト」を目指していただきたいと思います。6. 検索アナリティクスこの機能は、ウェブマスターツールからサーチコンソールに変更された際に新たに追加されたもの。Google検索の結果画面において自社サイトが「どのようなキーワードでどれくらい表示されているか」「クリック数はどれくらいなか」ということを把握することができます。たとえば、ヤフーも検索結果を2015年8月18日より段階的にSSL化するなど、今後ますます流入キーワードの測定が困難になります。その中でサーチコンソールの検索アナリティクスが貢献するインパクトはとても大きいのではないでしょうか。さて、サーチコンソールには本稿にて紹介した機能の他にも、クローラーに巡回を促す機能や、検索結果にレビューや営業時間を掲載するために利用する構造化データの支援ツールなどが充実しています。参考書などは、Googleアナリティクスに比べ少ないですが、理解し使いこなせばサイト運用の強い味方となります。サイト制作の際はぜひ、サーチコンソールに登録し、SEOに適したサイト運用を行ってほしいと思います。○執筆者紹介ジオコード SEO事業部 課長 中村一浩2009年ジオコード入社。SEO事業の技術者として活躍し、その知識欲と向上心から半年でSEOディレクターに抜擢される。その後、SEO新サービスの企画や企業全体の業務改善に取り組み、3年でSEO事業部の責任者となる。2015年8月現在、SEOサービスの企画開発のほか、サムライファクトリーやSEO株式会社等のSEO事業の買収、「ネクストSFA」など自社サイトのSEO施策アドバイザーなど、社内外問わず幅広くSEOに従事する。
2015年09月11日本連載ではこれまで、ユーザーのニーズを把握することと自社の強みを明確化することの重要性、そして、どういうサイト構造がSEOに適したWebサイトとして理想的であるかをお伝えしてきました。SEO対策を順位を上げるためだけのテクニックだと考えることは、間違いなく、時代遅れであると言えます。一方で、Googleにきちんと評価されるため、サイト制作時に抑えておくべき重要なポイントはいくつかあります。今回は、そのポイントについて説明していきます。○Googleのクローラーは「画像<テキスト」どんなにデザインが綺麗で、JavaScriptなどを用いて素晴らしい見せ方をしているサイトだとしても、すべて画像で構成されていた場合、SEOでの評価は無いに等しくなります。サイトを巡回しランクをつけるプログラム「クローラー」は、基本的にテキストしか理解できません。人間は、画像に文字が含まれていればそれを読むことができますが、クローラーはできません。したがって、ユーザーに対し素晴らしいコンテンツを用意しても、そのコンテンツが画像内に記載されたものであれば、Googleに評価される機会を捨ててしまっていることになります。これは極端な例かもしれませんが、現在のSEOにおいてテキストは非常に重要な要素です。しかし、これは「テキストの"量"が重要である」というわけではありません。もちろん、量が少なすぎても評価を受けづらいという側面はありますが、重複や流用コンテンツといった"質の低い"テキストコンテンツは評価されません。重要なことは、あくまでもコンテンツの"質"というわけです。○SEOで評価されるタイトルタグの付け方と考え方以前のSEO対策というと、「HTMLのタグを調整する」「タグの中にキーワードを追加する」というようなイメージがあるかもしれません。HTMLタグは今でも大切で、その中でも特に「タイトル (title)タグ」は重要です。タイトルタグはその名の通り、そのページのタイトルを決めるタグ。そのページに何が書いてあるか端的に明記する役目があるため、Googleも評価の際に参考にすることから、検索順位に大きな影響を与える要素であると言えます。タイトルタグは基本的に、「ページタイトル + サイトタイトル」で構成されます。テクニック的なことを言えば、必ずページタイトルを先にし、ページタイトル内にコンテンツのメインとなるキーワードを含めましょう。また、キーワードは、3つ以内に収めたほうがよいでしょう。例え、キーワードが2つだったとしても、明確にニーズが違うものを併せて使ってはなりません。なぜ、サイトタイトルよりもページタイトルを先に持ってくるのか ―― あなたはその理由を考えることができたでしょうか。そのヒントは、ユーザーの立場に立つことにあります。ユーザーがキーワードを入力し、とあるサイトのページが検索結果に表示されたとします。このとき、ユーザーが知りたい情報は、そのサイトの概要でしょうか。それとも、そのページに記載されている内容でしょうか。当然、ページに記載されている内容ですよね。そのため、タイトルタグではサイトタイトルよりページタイトルを優先して記載する方がよいと考えられるわけです。キーワードに関しても同じことが言えます。キーワードを検索してサイトに訪れるユーザーは必ず、何かしらのニーズを持っており、そのニーズを解決するためにページを訪問します。その際、明確に違うニーズを持つユーザーを、1つのコンテンツで満足させることができるのでしょうか。もちろん無理でしょうから、提供すべきコンテンツは別々になるはずです。したがって、タイトルタグに「ニーズが明確に違うキーワードを含めるか」を検討する時点で、コンテンツの構成を誤っている可能性が高いと言えます。これはおそらく、タイトルタグをSEOのテクニックとして見ているために起こってしまうのでしょう。まずはそのコンテンツが、ユーザーのニーズに合った内容かどうか、そしてその内容に整合性のとれたタイトルかどうかを考えるようにしてください。○モバイル対応の重要性Googleは2015年2月27日、ウェブマスター向け公式ブログにて「モバイルフレンドリーに関しての記事」を投稿しました。この概要としては、「サイトがモバイルに最適化されているかどうかをランキング要素として利用し始める」というものです。そして告知通り、4月21日に実施されたモバイルフレンドリーアップデートにより、モバイルを利用した検索結果においてモバイルフレンドリーなサイトの順位が引き上げられました。また同時期には、モバイルに最適化されていないサイトに向け、同社が提供するSearch Consoleというツール上にメッセージが届くようになりました。この一連の流れからも分かるように、同社はモバイルでの検索を非常に重要視しています。その理由は、ユーザーがPCだけでなくモバイルを用いて検索エンジンを利用するようになった、いやむしろ、PCよりモバイルで情報を検索するようになったことでしょう。同社が2015年6月にAdWordsの公式ブログにて発表した調査結果によると、「日本では既に、モバイルからのGoogle検索がPCからの検索より多く行われている」としています。また、ヤフーが2014年11月に発表した自主調査では、「スマートフォンの検索クエリ数が2014年7月に初めてPCを上回った」ことを報告しています。この流れは今後、さらに加速していくのではないでしょうか。また、モバイルの重要性はBtoCに限ったことではなく、BtoBの商材を扱うサイトにおいても軽視することはできません。サイト制作を今後行っていくのであれば、ぜひ、モバイル対応を前提に考えることをおすすめします。○「それ、SEOに効果なくてもやりますか?」SEOは今でも、Webマーケティングの領域において結果を生み出す施策の1つです。しかしその結果、ついついSEO対策至上主義に陥ってしまい、SEO対策をサイトに関わるすべての行動指標の軸として考えてしまいがちです。ですから、コンテンツやディレクトリ構造などSEOに関連して悩んだ際は、この「それ、SEOに効果なくてもやりますか?」という問いを自らに投げかけてみましょう。その結果、ユーザーのために行う必要があると判断したものは、どんなことでも積極的に取り入れるべきです。さて、本稿ではサイト制作時に抑えておくべき重要なポイントとして、「画像よりテキストを用いること」「あくまでもコンテンツの"質"を重視すること」「サイトタイトルよりページタイトルを先にもってくること」「ページタイトルにコンテンツと整合性のあるキーワードを盛り込むこと」「モバイル対応をすること」などをあげました。これらは少なくとも必須の取り組みとして、サイト制作時に活かしていただきたいと思います。○執筆者紹介ジオコード SEO事業部 課長 中村一浩2009年ジオコード入社。SEO事業の技術者として活躍し、その知識欲と向上心から半年でSEOディレクターに抜擢される。その後、SEO新サービスの企画や企業全体の業務改善に取り組み、3年でSEO事業部の責任者となる。2015年8月現在、SEOサービスの企画開発のほか、サムライファクトリーやSEO株式会社等のSEO事業の買収、「ネクストSFA」など自社サイトのSEO施策アドバイザーなど、社内外問わず幅広くSEOに従事する。
2015年09月04日前回までの記事では、SEOに強いWebサイトを構築するには、有益なコンテンツを提供することが大切であり、そのために「ユーザーのニーズを把握すること」「自社の強みを明確にすること」が重要であるとお伝えしました。そして、検索キーワードからユーザーのニーズを探る考え方とその手法を紹介しました。本稿では、取得した検索キーワードをコンテンツに対しどのように活かすかや、Googleに評価されるサイトにするため、どのような構造にするべきかということをお話します。○ユーザーのニーズはロングテールキーワードから探る検索キーワードには、ユーザーのニーズが隠れています。それを明らかにするために、キーワードアドバイスツールやサジェスト機能を利用することで、自社商材に関するキーワードを拡張することができます。一例として、「カメラ」というキーワードをベースに拡張したキーワード一覧を見てみましょう。これによると、ベースとなるキーワード「カメラ」のように1単語のみのワードのほか、「カメラ通販」のように2つの単語が組み合わさっているもの、「カメラ通販激安」のように3つの単語で組み合わされているものがありますね。業界では一般的に、1つの単語で構成されているキーワードを「ビッグキーワード」、2語以上で構成されているものを「ロングテールキーワード (複合キーワード)」と呼んでいます。ビッグキーワードは比較的検索ボリュームが多く、ロングテールキーワードは検索ボリュームが少ない傾向にあります。では、ユーザーのニーズを "より" くみ取ることができるキーワードは、どちらでしょうか。先ほどの例をもとに考えてみましょう。「カメラ」というキーワードを入力したユーザーは、カメラの使い方を調べているのでしょうか。それとも、カメラを購入したいのでしょうか、その逆で、手持ちのカメラを売りたいのかもしれません。だとすれば、そのカメラは、一眼レフでしょうか、コンデジでしょうか……さまざまな可能性が考えられます。このように、「カメラ」という1つの単語からは、明確なユーザーの意図を読み取ることはできません。上記のどれが正解でどれが不正解ということではなく、すべての意思が「カメラ」というキーワードには含まれているのです。では、「カメラ通販」ではどうでしょうか。検索したユーザーにカメラを購入する意思が見て取れます。「カメラ通販激安」ともなれば、このワードを検索したユーザーは購入する意思に加え「値段」に重点をおいていることが推測できます。どのようなキーワードが検索された際に上位表示を狙うべきか考えるとき、どうしてもビッグキーワードに目がいきがちになります。しかし、ビッグキーワードだけを見ていては、ユーザーのニーズを把握することはできません。ロングテールキーワードにまで目を向け、より具体的なユーザー像をイメージするようにしましょう。次に、抽出したキーワードからWebサイトに訪れてほしいユーザーのニーズを理解したのち、それをコンテンツに反映させていきます。その際に考慮すべき点を紹介しましょう。○SEOに適したWebサイト構成の "大前提" とは1. 1コンテンツには1テーマ例えば、記事コンテンツを作成する際、ユーザーに対して「あれも、これも伝えたい」という思いからテキスト量が増えてしまって、「最も伝えたいテーマが何か分からない記事になってしまった」という経験はないでしょうか。極端な例ですが、デジカメに関するコンテンツにフィルムカメラについて記載すれば、訪問したユーザーは混乱してしまいますよね。Googleも同様に、コンテンツのテーマが統一されていないと正しく評価できません。コンテンツを作成する際には必ず、どんなユーザーが何を求めてサイトを訪れるのかイメージし、"1コンテンツ 1テーマ" となるようにしましょう。2. 複数のページに同じ内容を記載しない「SEO対策においては、サイトを構成するページが多い方が有利である」という認識は、間違いではありませんが、それらページが "焼きまわし" かのような内容であれば、意味がありません。むしろ、ユーザーのためではなくSEO目的にページを量産したと判断され、マイナス評価を受けてしまう可能性もあります。ユーザーにとってどうしても必要なコンテンツであれば、SEO上マイナスになることはありませんが、原則としては、同一のテーマを複数ページに分散させず、1つのページにまとめましょう。3. サイト階層の理想はピラミッド型。下層に行くほど横列が広がるイメージサイトの階層をディレクトリ構造といいますが、これはピラミッド型であることが理想です。先ほどの「カメラ」を例にすると、「カメラ」という大きな箱(属性)の中に「デジカメ」や「一眼レフ」があり、また、「デジカメ」の中に「メーカー」や「型番」があるという具合に、キーワードを選択すればするほど、ユーザーのニーズは具現化されていきます。言い方を変えれば、「カメラ」というキーワードは、「デジカメ」や「メーカー」などの意味を含んでいるということになります。サイトのディレクトリを考えるときも、同様です。「カメラ」をトップページとし、次いで「カメラの種類」「メーカー」「シリーズ名」「型番」と、ユーザーニーズが詳細になるごとにディレクトリが一段下げていきます。このような考え方に基づいたサイトは自然とピラミッド型のディレクトリ構成となり、下層になればなるほど同階層の横列が広がっていきます。一方、ピラミッド型になっていないサイトは、「カメラの種類」の横列に「型番」が並んでいるようなものを指します。そのようなサイトは、Googleにきちんと評価されない可能性が高く、SEOにおいて損をしていると言わざるを得ません。○Webサイト制作におけるSEO対策は、最初が肝心2015年8月現在、SEOに適したサイトに必要な要素として、ユーザーのニーズに応えるコンテンツを保有することのほか、サイトの構造がピラミッド型であることが非常に重要になっています。せっかく良いコンテンツをもっていてもサイトの構造がいびつなことにより正当に評価されないサイトも多く存在するのが事実です。また、コンテンツはサイト制作後でも質を高めていくことができます。一方、サイトの構造は、制作後に修正しようと思っても非常に労力のかかる作業になる上、SEO以外の問題も発生してしまうこともあります。だからこそ、サイトの制作に入る前に、きちんとユーザーのニーズをくみ取り、コンテンツと構造に反映させましょう。次回は、サイト制作時にここだけは抑えておくべきSEOのポイントやテクニックを紹介します。○執筆者紹介ジオコード SEO事業部 課長 中村一浩2009年ジオコード入社。SEO事業の技術者として活躍し、その知識欲と向上心から半年でSEOディレクターに抜擢される。その後、SEO新サービスの企画や企業全体の業務改善に取り組み、3年でSEO事業部の責任者となる。2015年8月現在、SEOサービスの企画開発のほか、サムライファクトリーやSEO株式会社等のSEO事業の買収、「ネクストSFA」など自社サイトのSEO施策アドバイザーなど、社内外問わず幅広くSEOに従事する。
2015年08月21日前回、SEOは流行りを過ぎた過去のマーケティング手法ではなく、今でも、企業のWebサイトの財産として蓄積されていく取り組みとして影響力を持つとお話しました。そして、検索エンジンの最大手となるGoogleが「SEOは、サイトを訪れるユーザーのために行われるべき」と公言しているように、SEOについて考えることは、ユーザーについて考えることだとお伝えしました。つまり、ユーザーのニーズに答えられるWebサイトがSEOを考慮したサイトだということです。今回は、SEOに適したWebサイトを構築するために、「どのようにユーザーのニーズを探るのか」や「どのようにサイトに落とし込むのか」を紹介していきます。○有益なコンテンツとは何か検索エンジンに最適化したWebサイトをつくるにあたり、まず考えたいことは、なぜサイトをつくるのかという「目的」です。どんな目標を達成するためにサイトを持つ必要があるのかを明確にするという作業です。そんなことは当たり前だと、大多数の人が思うかもしれませんが、意外にも、サイトの多くは目的や目標が曖昧なまま作成されています。これは、「そのサイトに訪問するユーザーがどんな情報を求めているのか」を明確に考えていないということと同じです。前述のとおり、ユーザーについて考えていないサイトは当然、SEOに適したサイトになり得ないでしょう。さて、Googleが低品質なサイトをアルゴリズムで判別できるようになった2012年頃、業界内では「SEOに強いサイトとなるためには、"有益なコンテンツを提供することが大切" である」と多くの人が提唱するようになります。では、「有益なコンテンツ」とは何でしょうか。他社のWebサイトなどから流用したものではないオリジナルの文章で、かつユーザーのニーズに答えるもの ―― このような説明を受けて、即座に自社サイトへ落とし込める人はほとんどいないでしょう。具体的にはどのようなコンテンツなのか。私は、「ユーザーが知りたい情報と自社の強みがクロスするところにある情報」だと考えています。したがって、有益なコンテンツを作るためには、「ターゲットとするユーザーはどんな人か」や「彼らが知りたい情報とは何か」「自社の強みは何か」を深く掘り下げる必要があります。ユーザーについて深く掘り下げる際、検索キーワードからユーザーのニーズを読み解くことは非常に重要な作業です。なぜなら、検索キーワードにはユーザーの意図が反映されるからです。たとえば、「○とは」というキーワードで検索したユーザーは、「○とはどういうものなのか」といった定義や意味を知りたいという意図を持っていると考えられます。また、「○安い」であれば、○が何かは認識しており、選択する上で価格を重視していることが分かります。もしかしたら、購入も検討しているかもしれません。検索キーワードの裏側には必ず、何かしらのニーズを持っているユーザーがいます。自社に関連するキーワードを検索するユーザーはどんな要望を持っているのか ―― これを把握することは、SEOに適したWebサイトを作成する上でとても重要です。検索キーワードの調べ方では、その検索キーワードはどのようにして調べればよいのでしょうか。いくつかの方法がありますが、ここでは代表的なものを紹介します。1. キーワードアドバイスツール / キーワードプランナーなどのツールを利用するYahoo! やGoogleでは、入力したキーワードに関連したキーワードを出力してくれるツールを提供しています。関連キーワード意外にも、さまざまな項目が出力され、サイト制作時の大きな手助けとなります。利用するにはアカウントを作成する必要がありますが、利用料は無料です。2. 検索エンジンのサジェスト機能を利用するサジェストとは、キーワードを打ち込んだ際に検索窓の下に表示されるキーワードのこと。これによって表示されるキーワードは、一般的に、検索したキーワードと関連して検索される頻度が多いキーワードが表示されるため、新たな知見を得る際に有効的です。3. 競合サイトを参考にする競合サイトは、コンテンツの内容にどのようなキーワードを盛り込んでいるのかを調べるのも、キーワードを抽出する際に有効な手段です。その際には、トップページだけではなく下層ページも含めて調べるとより幅広いキーワードを抽出することが可能です。前述のアドバイスツールにURLを入力すると、関連したキーワードを出力してくれる機能もあり、これにより効率良くキーワードを抽出できます。検索ボリュームの捉え方SEO対策を行う上で、「検索ボリューム」という単語をよく耳にします。検索ボリュームとは「キーワードが何回検索されているか」を表すもので、業界では、検索ボリュームが多いキーワードを「ビッグキーワード」と呼んでいます。数年前まで、キーワードの検索ボリュームが多い順に対策をするような手法が多く存在しましたが、現在では、それは価値のある行為だと言えません。もちろん、せっかく作ったWebサイトですから一定の流入が欲しいのも分かりますが、重要なことは、キーワードの検索ボリュームではなく、キーワードがもつユーザーのニーズです。自社サイトに関連し、かつユーザーのニーズがあるキーワードで、一定の検索ボリュームを確保することを目指しましょう。○自社の強みを明確にしよう自社の強みを明確にすることは、ユーザーのニーズを理解することと同じくらい重要ですが、強みは「世界一安い」とか「圧倒的に性能が優れている」というような絶対的なものでなくても構いません。たとえば、自社の商材が、ほかのどんな商材よりもマッチしているユーザーはどんな人でしょうか。そのユーザーには、なぜ自社の商材がマッチしているのでしょうか。そして、その商材をどうのように利用すれば、ユーザーは抱えている問題を解決することができるのでしょうか。こういったことを、できる限り丁寧にコンテンツに落とし込みましょう。そうして完成したコンテンツこそ、ユーザーにとって有益なコンテンツであると私は考えています。SEOに適したWebサイトは、「サイトを持つ目的を明確化すること」「検索キーワードからユーザーのニーズを紐解くこと」「自社の強みを理解すること」「有益なコンテンツに落とし込むこと」を最初にきちんと行うことで実現するのです。さて次回は、「SEO対策における "考え方の基本"」の後編として、抽出したキーワードに対応するサイト構成はどのようなものなのか ―― サイトディレクトリの重要性や内部リンク構造に関して紹介します。○執筆者紹介ジオコード SEO事業部2005年2月14日に設立後、自社開発のSEOサービスを提供する。これまで3,100サイト、4,800ワード以上のSEO対策を実施。「Google Excellent Performer Award」において6期連続で受賞中のリスティング広告の運用や、SEOに適した構成を得意とするWeb制作など、一社で完結するWebマーケティングを提供している。近年は、交通費精算ツール「ネクストICカード」や営業支援ツール「ネクストSFA」などのクラウド系サービスを展開する。
2015年08月07日クロスフィニティは、2015年度版日本国内におけるSEO市場調査を実施し、結果を発表した。調査は2013年から毎年実施しており、今回で3回目。2015年度版では2014年までの実績に加え、2017年までの予測を行っている。それによると、2014年の国内のSEO市場はインターネット広告および運用型広告の伸長に呼応するような形で前年比113.0%の356.3億となったという。PC検索に対応するニーズは堅調で、スマートフォン検索においては、Googleによるモバイルフレンドリー推奨の流れを受けて、スマートフォン検索への対応ニーズが加速したという。2014年は前年に引き続き、ペンギンアップデート3.0や国内リンクネットワークへの制裁措置などGoogleによる悪質なリンクに対しての取り組みは日本の市場にも大きく影響。解約含め売上に直接的に打撃を受けたSEOサービス提供企業もあった一方、リンクに対する警告が来た際の対応サービスやアラートを未然に防ぐモニタリングサービスのニーズが増加しあっという。また、Googleによる悪質なリンクに対する一連の措置の影響を受けて、意図的に検索結果のランキングを操作しようとする方法が複雑化・高度化し、一部のSEOサービス提供企業はウェブサイトの構築・運用コストやリンクの仕入れコストが高騰し、事業撤退またはサービス形態の変更を余儀なくされたという。全体としては自然検索経由のトラフィックの重要性および期待感は依然として高く、多くのSEOサービス提供企業は旧来のSEOサービスに加えて、コンテンツマーケティングをサービスとして提供するようになり、市場全体としては伸長する結果となったという。2015年のSEO市場については、前年度比111.1%の395.8億となると予測。コンテンツマーケティングの領域では旧来のSEOの視点だけでは捉えきれないメソッドが数多くあり、自然リンクを集める手法として有効視されている一方で、間接効果を含めたコンバージョンを目的とした場合のROI(投資対効果)は比較的中長期的に見積もる必要があることから、市場としては伸長するものの、KPIの設定やコンテンツの質の評価手法については今後も模索が続くと予想している。そして、2015年以降のSEO市場については、コンテンツマーケティング分野の市場プレイヤーが増え、市場の裾野は広がるものと見込んでいるが、2015年以降数年内に旧来のモデルによる収益伸び率の下落をカバーできるまでは至らないと予測。またコンテンツマーケティング含め、スタートアップや大手企業中心にインハウスの動きも増えてきているが、エンタープライズ型SEOプラットフォームやサードパーティリンクツールの導入の動きは代理店やコンサルティング会社が中心となっており、2017年までは大きな変化は起きず、堅調に推移するものと予測している。このような状況の中、同社では企業の自然検索経由のトラフィックの重要性および期待感は引き続き高水準で推移すると見込んでおり、スマートフォン広告や運用型広告の市場予測と比較して緩やかに伸長し、国内SEO市場規模は2017年で478.6億(前年度予測比109.6%)になると予測している。
2015年07月30日みなさんは、「SEO」という言葉を聞いてどのような印象をもちますか? 「時代遅れ」や「Googleの裏を突く」「順位を上げても売上には繋がらない」など……でしょうか。もし、このようなネガティブな印象をもったのであれば、それは非常に勿体無いことです。SEOは今でも、マーケティングにおいて大きなインパクトを与える重要な存在として、一過性の流行りや知識の類ではなく、サイトの財産として蓄積されていくものだからです。本連載では、「SEOに効くWebサイトのつくり方」と題して、SEOが重要となる理由や、検索エンジンに最適化されたWebサイトの構築方法などを複数回にわたり紹介していきます。○SEO対策=スパム は本当か?読者の多くは既にご存知かと思いますが、SEOとは「Search Engine Optimization」の略語で、日本語では「検索エンジン最適化」と言われています。一般的に、検索エンジンとはGoogleの検索サービスを指すため、SEOとは "Googleに評価されるようにサイトを最適化する"という意味となります。しかし多くの人は、SEOを "検索結果の上位に表示させること" だと認識しています。この考え方は間違いではありませんが、SEOの本質を掴んでいるとは言えず、非常にもったいないことだと思います。SEOという言葉の本質とは、一体何でしょうか。ほんの数年前まで、企業が自社サイトなどのSEO対策を行う際には、「インターネットユーザーのためになる施策か」ということをおざなりにし、「いかに検索結果の順位を上げるか」という部分だけがクローズアップされていました。Googleの検索エンジンは、独自のアルゴリズムにそって機械的に「そのWebサイトがユーザーにとってためになるかどうか」を判断しているわけですが、その当時、アルゴリズムが未熟だったために判断するポイント(項目)がシンプルでした。例えば、「ページに沢山キーワードが入っていること」や「ほかのサイトから沢山リンクが張られていること」などが一例です。これらの状況を意図的に作り出せば、ユーザーにとって有益かどうかは関係なく、検索結果の上位に表示される ―― その結果が、順位操作を目的としたスパム行為の横行を生みました。SEOと聞いてネガティブな印象をもつ人は、このような悪質な施策のイメージを強く持っているのではないでしょうか。しかし昨今では、アルゴリズムの精度が向上し、従来の「順位上げだけを目的としたSEO対策」は意味をなさなくなりました。これにより、SEOの原点でもある「Webサイトに訪れるユーザーのためになるか」という視点をもったサイトが評価されるようになってきています。一方で、「せっかくユーザーにとって有益なコンテンツが存在する良いサイトなのに、Googleへの伝え方が下手なために正当に評価されないサイト」つまり「検索エンジンに最適化されていないWebサイト構造をもつサイト」が多く存在することも事実です。そういう人々にこそ、SEOの良さを是非理解してもらいたいと考えています。○SEO対策ほど効果を感じられる施策は、無い中小・ベンチャー企業の販促支援を行うソウルドアウトが2014年、さまざまな規模の企業に務めるWeb担当者を対象に実施した調査によると、「一番効果があったと感じた施策」としてSEOが最も多い結果となりました。この理由は、一体何でしょうか。SEOは顕在層との相性が良い施策であるその理由の1つは、SEOが顕在層(既に自分のニーズを理解し、行動しているユーザー群)と相性の良い施策だということです。検索エンジンを利用するすべてのユーザーは、自発的にキーワードを入力し検索したユーザーです。「検索という行為によって問題を解決する」という意識が明確なため、ユーザーのニーズとWebサイトがうまくマッチングすれば、サイト流入後の成果に繋がりやすいということでもあります。また、「検索結果の上位に表示される」ということは、サイトの信頼性にも繋がるといいます。外部リンクは今でも重要SEOを理解するうえで外せないポイントとして「外部リンク」があります。外部リンクとは、GoogleからWebサイトを評価されるために考慮したい「最も重要な指標」であると言えます。なぜなら、「サイトがユーザーのためになるか」という判断をくだす際にGoogleは、第三者からの評価を参考にするためです。斬新なコンテンツであっても誰からも賛同されなければ、それは有益とは言えない ―― 第三者から評価されて初めて、有益と言えるということなのでしょう。この「第三者からの評価」という部分において、外部リンクが利用されています。近年、Googleアルゴリズムの進化に伴い、改めてサイトコンテンツの重要性が見直されていますが、決して外部リンクの重要性が下がったということではありません。むしろ、これまでの「順位向上だけを目的とした人工的な外部リンク」の効果はなくなり、本当に意味のあるリンク張りによって評価されるようになりつつある今、Webサイトの運営者はどうやって第三者にリンクを張ってもらえるような「良質なコンテンツ」を発信するかというところに注力する必要性が高まっていると言えます。○SEOについて考えること=ユーザーについて考えることSEOに関してお伝えするときや、Googleのアルゴリズムがアップデートされるとき、これまで行ってきた施策の効果がなくなるのではないかと心配する人がいます。確かに、Googleのアルゴリズムは、大小合わせると年間数百回も修正していると言われています。しかし、Googleの目指すところは今まで一度も変わった事がありません。Googleがサイト運営者向けに公開した「検索エンジン最適化スターターガイド」というものがあります。同書の中で「SEOは、サイトを訪れるユーザーのために行われるべき」という記載があります。資料を公開した2009年から現在まで、Googleがこの表現を変更した事はありません。すべてのアップデートは、SEOが「サイトを訪れるユーザーのため」になることを目的としています。私たちも、この考えに同意します。SEOをきちんと考えることは、ユーザーについて考えることだと思っています。そして、ユーザーについてきちんと考えられたサイトが、大きな成果を生むと確信しています。次回は、検索エンジンに最適化されたサイトをつくるための考え方や、重要なポイントを説明します。○執筆者紹介ジオコード SEO事業部2005年2月14日に設立後、自社開発のSEOサービスを提供する。これまで3,100サイト、4,800ワード以上のSEO対策を実施。「Google Excellent Performer Award」において6期連続で受賞中のリスティング広告の運用や、SEOに適した構成を得意とするWeb制作など、一社で完結するWebマーケティングを提供している。近年は、交通費精算ツール「ネクストICカード」や営業支援ツール「ネクストSFA」などのクラウド系サービスを展開する。
2015年07月23日クライアントのWebサイトがだいぶ完成に近づいてきて、そろそろSEOについてもチェックしなきゃなーと考えながら出社するりんであった―――。はやせさん、おはようございます!おかげさまで、クライアントのサイト制作もバージョン管理しながら行えていて、問題なく進んでいます。今日は、昨日聞けなかったSEOのことをいろいろ教えて下さい!うむ。良いであろう。わしはSEOの生まれ変わりといっても過言ではないのじゃ。あ、そうなんですねー。それでは、SEOで一番大事なことは何ですか?またざっくりとした質問じゃのぅ。まず最初に言っておくが、SEOに特効薬はないのじゃ。一番効く方法は、みんなの役に立つコンテンツをソーシャルなどのフローではなく、ストック型で残しておくことが重要なんじゃ。ここ数年の情報発信は、FacebookページやTwitterで行うケースが多かったのじゃが、情報が流れていってしまって一時的な効果しか生まないのじゃ。そこで最近は、ソーシャルにて発信した情報を、自社サイト内でまとめてパーマリンクとしてストックしておくという方法が採用されていていたりするのじゃ。でも、わしは、自社サイト内にて情報を更新し、それをソーシャルで拡散するという使い方がオススメじゃな。なるほどー。検索エンジンの仕様もちょくちょく変わるし、人がちゃんと見たいと思うような情報をきちんと積み重ねていくことが大事なんですね。その通りじゃ。検索で必ず1位になんて…云々かんぬん(略)。…というかまあ、あれだね。オリジナルドメインも重要なんだよ。Webサイトはこのサービスでー、ブログはこっちのサービスでー、みたいに運営しているのも見かけるけど、本当は自社ドメインを契約してそれを使い、同じドメイン内にコンテンツを集約したほうが当然検索に強いよね。(仙人キャラが途中でめんどくさくなったんだろうな…)自社ドメインって今なら、例えば年間1000円以内でとれるものなどありますしね。そうそう。それに、自社ドメインにしておけば、もし他のサービスに移行することになってもドメインを変えずに済むよね。MovableType.netのようなWebサービス型CMSでも、独自ドメイン機能があるし、それを設定した上にその配下でブログを運営するということもできるんだ。1箇所にまとめたほうが、管理も煩雑にならないしSEO的にもいい! なんて、いいことずくめですねっ♪そのほかだと、公開前には確実に確認しておいたほうがいい項目はこの6つだよ。1. 各ページタイトルの確認よくありがちなんだけど、公開したら全てのページがサイトのタイトルになっちゃってる!みたいなこともあるんだ。title要素に入る部分はとても重要なので各ページのタイトルになる部分が入っているか確認が必要だね。2. 適切なmeta情報の設定meta情報に関しては、キーワードやディスクリプションを設定するんだけど、ディスクリプションなんかは検索結果でも表示される部分だから必要なキーワードを入れて、そのページがどういうページかきちんと分かるようにしておかないといけないね。3. OGPの設定OGP(Open Graph Protocol)といって、Facebookなどのソーシャルでシェアされるときに重要な情報だね。最近だと「OGP=Facebookにシェアされるときに表示される情報」というイメージがあるかな。CMSでカスタムフィールドなどを使って、任意の画像を指定するなんてことも可能なので作り方を工夫するといいね。4. faviconの設定ファビコンも今はブラウザによってはタブに必ず表示されるから、独自のものを設定しておくのがおすすめだよ。5. アクセス解析用のコードを追加これは、忘れがちだよね。GoogleAnalyticsを入れるケースが多いかな。クライアントも気づいていない場合があるから、必ず提案しよう。6. canonical属性今回は、レスポンシブデザインだから必要ないけど、スマートフォン用のページが別URLの場合は、このように元のURLが入るようにしたほうが良いね。Webサイトの記事がシェアされるときのURLを統一させるためのものなので、同じ記事なのにシェア数が分散してもったいない! を防ぐためにも必ず入れておくべきだよ。例 : <link rel="canonical" href="">なるほどなるほど。表から見えないところは気付きにくいですもんね! クライアントも気付かないだろうし、自分から提案できるように気を付けます!みえねいとこ たいせつはやを(はやをって誰)そういえば、Webサイトの運営が始まったら、アクセス解析系が重要だと思うんですが、今できる下準備としては何が必要ですか?そうだねー。アクセス解析を制するものは世界を制すって言うもんね!でも、今日はジムに行って腹筋割ってこないといけないからまたこんどね~。わかりましたー! お疲れ様でしたー!「世界を制すって、そんな大事なんだなWebサイトって」と思いつつ、どんな方法でどんなことを解析するのがいいのだろうか? など妄想しながら帰宅するりんであった。○執筆者紹介早瀬将一シックス・アパートにて、主にWebサービス型CMS「MovableType.net」の製品企画を担当しています。個人活動として、大学時代から音を中心としたインタラクティブ作品を制作。音に限らない作品やソフトウェアも作ってます。詳しくはWebで!
2015年03月10日Ginzamarketsはこのたびコンテンツマーケティング&SEO管理プラットフォームとなる「Ginzametrics」のソーシャル評価機能のバージョンアップを行った。今回の開発は、マーケターからの要望となる「ソーシャルメディアごとの反応・トラフィック推移を把握したい」や「ページごとのソーシャルシグナルを知りたい」「ページをグループ化した単位でソーシャルでの反応を可視化したい」などをもとに実施されたもの。以前のソーシャル評価機能では、指定日におけるソーシャルシグナル累積数値を表示していたが、ソーシャル評価指標のデータを日次保有することにより、ソーシャルシグナルの推移を把握可能に。モニタリングするソーシャルメディアはFacebookとTwitter、Google+が対象となる。また、ページごとのソーシャルメディアでの広がりはグラフで表示。表示の期間変更も可能で、キャンペーンの効果検証など各種レポーティングにも活用できる。さらに、任意に設定したページグループにおけるソーシャルシグナル・トラフィックの累積値を表示することも可能となった。
2015年02月02日中小・ベンチャー企業の販促支援をするソウルドアウトは11月19日、自社Webサイトの検索順位の改善を図る低価格SEO対策サービス「StartUp SEOサービス」をリリースした。料金は、初期費用5万円(税別)、月額費用5万円(税別)~。同サービスは、Webサイトの検索順位を改善するため、自社サイト内の記述を検索エンジンのアルゴリズムが読み込みやすい対応を施す事で適切な順位に上げるSEO対策サービス。ソウルドアウトがこれまで中小・ベンチャー企業向けに支援してきた販促ノウハウを活かし、実施する施策範囲を徹底的に効率化することで低価格での提供を実現している。オンラインマーケティングを実施する際、検索エンジン対策は欠かせない施策の1つ。検索エンジン対策には、予め企業が指定した検索キーワードに対して広告を表示し、その広告がクリックされる回数に応じて広告費を支払うリスティング広告の出稿と、自社のインターネットサイトを検索結果の適切な順位に表示させるためのSEO施策、という2種類の手法が主流となっている。ソウルドアウトではSEO対策に対して、リスティング広告に比べて費用対効果がわかり辛い、という声を多くのユーザー企業から聞き、今回このサービスの開発に至ったという。
2014年11月19日