シンガー・ソングライター宇多田ヒカルが、『SFマガジン』6月号(早川書房/4月25日発売)に登場する。SF 作家・小川哲と創作論を交わし、「SF」と「文学」について語った宇多田。同誌では、その様子を、撮り下ろしグラビア3ページと、1万字の対談記事にて掲載する。この4月にデビュー25周年を記念した初のベストアルバム『SCIENCE FICTION』を発表した宇多田ヒカルと、『地図と拳』で第168回 直木賞を受賞したSF 作家・小川哲の特別対談が、『SFマガジン』6月号(早川書房/4月25日発売)にて実現した。対談では、ベストアルバム『SCIENCE FICTION』のタイトルについてのトークを発端に、新曲「Electricity」の小川哲によるSF 作家ならではの考察や、互いに深く共感しあえる創作論が交わされた。その他、宇多田が偏愛するSF 小説や映画、思わず一気読みした小川哲『君のクイズ』の感想や、中上健次、川端康成、ヘルマン・ヘッセといった共通の好きな作家の作品についての読書談義なども収録。2人のアーティストの創作の源流にせまる、ファンのみならずクリエイターを志す人には必読の内容となっている。【SFマガジン6月号主な特集】・特別対談宇多田ヒカル×小川哲・電子音楽家 ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーインタビュー・映画『デューン 砂の惑星 PART2』&Netflix 独占配信ドラマ『三体』公開記念特集・SF 作家テリー・ビッスン、ハワード・ウォルドロップ追悼企画
2024年04月18日SF戯曲『ロボット』が、2024年11月から12月にかけて東京・シアタートラムで上演されることが決定した。本作は、1920年にチェコの国民的作家・劇作家であるカレル・チャペックによって発表されたSF戯曲の金字塔。チャペックは「労働」を意味するチェコ語「robota(ロボタ)」から、「ロボット」という言葉を新たに生み出したと言われている。今回は卓越した発想力とユーモアで、独特の奇想天外な世界観を描き出す作風に定評のあるノゾエ征爾の潤色・演出により、シニカルかつ不条理なドラマとして転換し、現代の物語として届けられる。作品の舞台となるロッサム・ユニヴァーサル・ロボット社の社長ドミン役を渡辺いっけい、ドミン社長の妻にして、人権同盟代表としてロボットの地位の向上を訴えるヘレナ役を朝夏まなと、ロボットの反乱後、ただひとり残される人間であるロボット研究者アルキスト役を水田航生が演じる。またシアタートラムでの公演後、兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールでツアー公演が予定されている。■潤色・演出:ノゾエ征爾 コメントこれは人間を批判するようなお話ではありません。幸せを求めるのも、進歩に邁進することもごく自然なことで、なんら悪いことではない。便利になるのは助かるし、苦労が減るのはありがたいかぎりだ。代わりに色々とやってくれるロボットが開発された?最高じゃないですか。でも、あまり幸せになった気持ちになれないのはなぜだろうか?幸せという感情は消えるようにできていると誰かが言っていた。確かにそうかもしれない。しかし、幸せを求める感情も消えないようにできているようだ(ただ、これまでと同じような求め方ではいけないことはそろそろ分かりつつ)。絶望と希望がぐるぐるする、このなんとも人間味溢れる物語を、この素晴らしい俳優さんたちでのぞめることがまずはとても幸せで、しかしやがて消えてしまうらしいこの幸福感を、観劇してくださる皆さまに繋げられることを願って、泥臭く挑みたく思います。■水田航生 コメント自然とは何か、不自然とは何か。生物は何を求め、何の為に生きているのか。そもそも「生物」とは何を指すのか。この『ロボット』を最初に読み終えた時、しばらくそんなことを考え込みました。この戯曲が生まれてから100年後を生きる自分が、何を感じどう表現出来るのか、役者として、そして一人間としての探究の日々が、ちょっぴりの怖さはあるものの、楽しみでなりません。演出のノゾエさん、素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんと稽古を通して沢山ディスカッションをして、その場で揺れ動く心を大切に、本番へ向け突き進んでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします!■朝夏まなと コメント憧れの劇場のひとつであるシアタートラムで、しかもノゾエ征爾さんの演出を受けられること、それを初めて共演する俳優さん方と取り組めることにワクワクしています!100年以上前に作られた、まるで今の時代を予知していたかのような『ロボット』という作品が、現代ではどのように描かれるのか、また男性たちを翻弄するという、自分とかけ離れていると感じる今までに経験のない役柄なので新たな自分に出会えるのも楽しみです。刺激を得てお芝居にどっぷり浸かって表現できるように頑張ります!■渡辺いっけい コメント百年前のこの戯曲、恐ろしいほど現代に突き刺さるその世界線もさることながら、劇的に絡み合っていく登場人物たちのその会話の熱量にまず驚かされました。面白い戯曲というのは演じるのが大変です。きっと悩みながら、台詞と格闘しながらの本番になる事でしょう。ノゾエ君には過去に何度も声を掛けて頂きながらご一緒する機会がありませんでした。しかし漸くご一緒できる作品がこんなにもアグレッシブな戯曲になるとは!しかも舞台では初共演の役者さんばかり……。身震いするほど初めてづくしのこの座組で「熱い冬」を、濃密に過ごしたいと思います。<公演情報>『ロボット』作:カレル・チャペック『ロボット』(海山社・栗栖茜訳)潤色・演出:ノゾエ征爾出演:水田航生 朝夏まなと/渡辺いっけい ほか『ロボット』チラシビジュアル日程:2024年11月~12月会場:東京・シアタートラム※兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールでツアー公演あり。公式サイト:
2024年04月12日12月22日よりザック・スナイダー監督のSF超大作『REBEL MOONーパート1:炎の子』の世界配信がスタートした。これまで『バットマン vsスーパーマン ジャスティスの誕生』『ジャスティス・リーグ』などを手掛け、スーパーヒーロー映画やSF映画に定評のあるスナイダー監督に、盟友クリストファー・ノーラン監督が称賛を送った。「今日公開されるスーパーヒーロー映画やSF映画で、ザックの影響を受けていないと思われるものはありません。ザック・スナイダーの映画を観ると、映画が持つ可能性に対する彼の愛情を理解し、感じることができるでしょう。その可能性というのは、ファンタジー的にもでき、現実感を高めることもでき、それでいて観客を感動させワクワクさせるというものです」と「The Atlantic」誌の記者に語ったという。ノーラン監督は2013年にスナイダー監督がメガホンを取った『マン・オブ・スティール』でプロデューサーを務め、以降2人は親交を深めていった。同じくスナイダー監督の『バットマン vsスーパーマン ジャスティスの誕生』『ジャスティス・リーグ』『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』では、ノーラン監督は製作総指揮を務め、スナイダー監督の仕事ぶりに触れる機会も多々あった。(賀来比呂美)■関連作品:ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット 2021年5月26日よりデジタル配信開始©2021 Warner Media Direct, LLC All rights reserved. HBO MAX(R) is used under license.
2023年12月27日各国映画祭で話題を呼んだダーク・ファンタジーSF『VESPER』が邦題『VESPER/ヴェスパー』として2024年1月に公開されることが決定。キービジュアルと特報映像が解禁された。生態系が壊れてしまった地球。一部の富裕層のみが城塞都市“シタデル”に暮らし、ほとんどの貧しい人々は危険な外の世界で僅かな資源を奪い合うように生活していた。そんな外の世界で、寝たきりの父と2人で暮らす13歳の少女ヴェスパーは、ある日危険な森の中で倒れている女性カメリアを発見する。シタデルの権力者の娘であるという彼女は、ともに墜落した飛行艇に乗っていた父親を探してほしいとヴェスパーに頼み込む。もしかするとシタデルへの道が拓けるかもしれない…。ヴェスパーは父の制止を振り切ってカメリアの頼みを聞き入れる。だが辺り一帯を支配する残忍なヴェスパーの叔父ヨナスもまた、墜落した飛行艇の行方を追っていた…。世界三大映ファンタスティック映画祭の一つブリュッセル国際映画祭で最高賞(金鴉賞)を受賞しただけでなく各国の映画祭を席巻、VAIERTYの批評では「まばゆいばかりに洗練された未来のおとぎ話」とも評されるなど高い評価を得た本作。映画批評サイト「Rotten Tomatoes」でも91%支持というハイスコアを獲得(2023年10月17日現在)し注目を浴びている。ヨーロッパ発のインディペンデント映画である本作を監督したのは、才気溢れるクリエイターコンビ、クリスティーナ・ブオジーテとブルーノ・サンペル。壮大なスケールと圧巻のVFXで、独創的かつ魅力的な世界を生み出した。主演を務めたのは、ティム・バートンの『ミス・ペレグリンと奇妙な子どもたち』、アカデミー賞受賞『博士と彼女のセオリー』など、若くして名だたる作品に出演経験のある新鋭ラフィエラ・チャップマン。今後ますますの活躍が期待されるチャップマンが、タイトルロールの”ヴェスパー”を熱演。ほかにも、エディ・マーサン、リチャード・ブレイクといった実力派キャストが出演する。この度解禁となった特報映像では、ヴェスパーを演じるチャップマンのイノセントな魅力と映像美の一旦を垣間見ることができる。併せて解禁となったポスタービジュアルは荒廃した大地に巨木のようにそびえる「城塞都市シタデル」の前で佇むヴェスパーのバックショットが描かれており、その独創的かつ壮大な世界観を感じさせるものとなっている。『VESPER/ヴェスパー』は2024年1月より、新宿バルト9ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年11月25日10月20日(金)、21日(土)、22日(日) の全国映画動員ランキングは、アンコール上映が始まった『ONE PIECE FILM RED』が公開64週目にして再び首位に返り咲いた。6週連続の1位を逃した『ミステリと言う勿れ』はそのほかの作品に順位は譲らず、2位の座をキープ。3位には、初登場の『ザ・クリエイター/創造者』がランクイン。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を手がけたギャレス・エドワーズ監督による、近未来を舞台にしたSFアクション。AIと人間が争いを続ける中、AI兵器の創造者暗殺のために、敵地に潜入した退役軍人を描く。主演は『TENET テネット』のジョン・デヴィッド・ワシントン。共演は『エターナルズ』のジェンマ・チャン、アリソン・ジャネイ、渡辺謙ら。同じく初登場の『おまえの罪を自白しろ』は、4位スタート。真保裕一の同名サスペンス小説を映画化。国会議員の父の秘書を務める次男が、誘拐された姉の娘を救うために、ある罪の真相を探る。監督は、『舞妓Haaaan!!!』『なくもんか』の水田伸生。主演は中島健人。共演は堤真一、池田エライザ、山崎育三郎、尾野真千子、角野卓三ら。先週2位だった『アナログ』は3ランクダウンで5位となった。今週は、そのほか初登場組では『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』が6位に。実話を基にしたデイヴィッド・グランの小説『花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』を映画化したサスペンス。20世紀初頭のアメリカを舞台に、石油を発掘したオセージ族と、彼らの富に目をつけた白人たちを描く。監督はマーティン・スコセッシ。主演はレオナルド・ディカプリオ。共演はロバート・デ・ニーロ、ジェシー・プレモンス、リリー・グラッドストーンら。公開2週目の『ゆとりですがなにか インターナショナル』は早くも7位にランクダウン。また、今週は公開60週目の『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ』も圏外からのTOP10入りとなった。今週は『ドミノ』『愛にイナズマ』『SISU/シス 不死身の男』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『ONE PIECE FILM RED』2位『ミステリと言う勿れ』3位『ザ・クリエイター/創造者』4位『おまえの罪を自白しろ』5位『アナログ』6位『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』7位『ゆとりですがなにか インターナショナル』8位『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ』9位『沈黙の艦隊』10位『映画プリキュアオールスターズF』
2023年10月23日文:八木 奈々写真:後藤 祐樹“SF”ときいて皆さんは何を思い浮かべますか?映画でいえば“スターウォーズ”や“バック・トゥ・ザ・フューチャー”などが有名ですが、そんな圧倒的自由な非現実世界で繰り広げられるのがSFの世界の特徴です。どのストーリーも読めば読むほどに嫌でも惹き込まれてしまいます。ただ、興味はあっても小説だと最後まで読み切れるか不安で手を出せずにいるという声もよく聞きます。もったいない……。難解に思われがちなSF小説ですが、SFと一括りにいっても扱うテーマは多岐にわたり、なかには驚くほどサクッと読めるものも存在するのです。写真はイメージです。今回はSF好きな人はもちろん、初めての方にもおすすめのSF小説をより手に取りやすい“短編集”に絞ってご紹介させていただきます。まとまった読書時間がとれない人や集中して読むのが苦手な人でも短編集であれば気兼ねなく物語に浸ることができるはずです。1.星新一『ボッコちゃん』日本のSF作家の第一人者でもある、星新一のショートショート集。なんと作者自らが選んだ50もの作品がこの一冊に集約されています。荒んだ人間社会への皮肉や教訓、起こり得そうな未来にゾクッとしたり……かと思えばクスッと笑えたり。50年以上も前に書かれた作品とは思えない世界観と、想像できそうでできない結末に何度でも搔き乱されたくなります。一作一作の物語はかなり短いにも関わらず、展開が二転三転するスピード感とそのオチを理解した後にもう一度読まずにはいられなくなる表現力の高さに気づけたのは大人になってからでした。星新一、恐るべし。2.キム・チョヨプ『わたしたちが光の速さで進めないなら』韓国人SF作家の初短編集。本作はコミュニケーションを主題に、コールドスリープやファーストコンタクト等SFの定番ネタを盛り込んで紡がれていきます。SF要素が強いのに不思議と物語に住む人たちは現在の私達とそれほど心持ちは違わず、親しみやすいのが印象的です。そう、なんといいますか、SF小説を読んでいたつもりが、いつのまにかどうしようもない現実に目を向けてしまっているような……一度読んだら癖になる面白い読書体験でした。もしこの物語の結末にあなたの心が動いたとしたら、現代で自分がすべきことは何か、“片手間に”考えてみてください。かなり引力のある作品なので読後の感情は自己責任でお願いします。3.倉田タカシ『あなたは月面に倒れている』短編でも強い刺激を感じたい人におすすめの作品。正直かなり変化球でぶっ飛んでいるお話も多いですが、SF特有の独特な世界観と特異な設定は健在です。読みながらも私は今何をしているのだろう……と我に返ったり、そうかと思えば背筋を伸ばして足早に読み進めてみたり、ときに独特な表現から脳内の配線に直接触れられたような感覚に陥ります。理解が追いつかないまま進む物語が苦手な人は少し読み疲れてしまうかもしれません。でも私はこの本を手に取った自分を誇りに思います。最後に、この短編集への敬意をこめて私が読後に抱いた感情を残します。「最高の時間の無駄遣いでした」。■SFの世界を味わうならまずは短編からいかがだったでしょうか? 今回の3作品からはあえて外しましたが私は12歳の頃、日本のSF作家、“筒井康隆”さんから小説の世界にグッと魅了されました。難解なイメージをもたれがちなSF小説ですが、一度その魅力にハマると心ごと掴まれ抜け出せなくなります。まずは忙しい合間にも手軽に読める短編から、SFの世界に飛び込んでみてください。■「TheBookNook」についてこの連載は、書評でもあり、“作者”とその周辺についてお話をする隔週の連載となります。書店とも図書館とも違う、ただの本好きの素人目線でお届けする今連載。「あまり本は買わない」「最近本はご無沙汰だなあ」という人にこそぜひ覗いていただきたいと私は考えています。一冊の本から始まる「新しい物語」。「TheBookNook」は“本と人との出会いの場”であり、そんな空間と時間を提供する連載でありたいと思っています。次回からはさらに多くの本を深く紹介していきますのでお楽しみに。↓八木奈々さんご紹介作品の購入はこちらから↓
2023年10月20日映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。【水先案内人 高松啓二のおススメ】近未来、人類とAIとの戦争が始まった。米軍特殊部隊のジョシュアはAIが造った最終兵器の破壊を命令されるが……。本作は従来のSF映画とはひと味違う。舞台がアジア方面(ニューアジアと呼ばれている)で田園風景に未来ドーム型建造物が登場しリアルとフィクションの融合に新しさを感じる。それは細部にも反映され、AIゲリラが持つAK47を改造した未来銃や『ブレードランナー』のようなデザインの車など現実的な進化が興味を惹く。特にAIロボットは耳が空洞になっているが意思があるので人間と機械の境界線が曖昧で本作のテーマとも重なる。そしてAI少女アルフィーの存在は物語を深く考えさせる原動力になっている。また、チャプターのタイトルに日本語が並記されてたりと日本文化へのリスペクトを感じる。AI掃討の米軍に対しニューアジア側はAIとの共存世界との対立も何だか手塚治虫の漫画っぽい。<作品情報>映画『ザ・クリエイター/創造者』10月20日(金) 公開公式サイト: 20th Century Studios
2023年10月17日実写ドラマ「藤子・F・不二雄SF短編ドラマ」のシーズン2が、来春に放送されることが決定した。「オバケのQ太郎(共著)」「パーマン」「キテレツ大百科」「エスパー魔美」など児童漫画の名作の数々を送り出す一方、大人をドキッとさせる刺激的でシュールな味わいのある「SF短編漫画」をもライフワークとし、110を超える名作を残した藤子・F・不二雄。4月から放送された本シリーズでは、そんなSF短編漫画の中から、「おれ、夕子」「メフィスト惨歌」「定年退食」「親子とりかえばや」「流血鬼」など計10作を12回(2作は前編後編あり)にわたって実写ドラマ化した。今回放送が決定したシーズン2では、8作品を放送する予定。そのうち、4作品を発表。「アン子 大いに怒る」不思議な能力をもった少女が家族の危機を救う「アン子 大いに怒る」、老人が謎の巨大な「鉄人」の主になる一晩の物語「鉄人をひろったよ」、浪人生が宇宙人からのとんでもない要求に振り回される「いけにえ」、タイムマシンを作ることに血道を上げる男と友人の物語「あいつのタイムマシン」。いずれもコミカルでありながら、時に人間の身勝手な欲望や恐ろしい本性を突くドキッとさせる物語で、意外な結末が待ち受けている。「いけにえ」また、6月にBSプレミアム、BS4Kにて放送された「どことなくなんとなく」、「イヤなイヤなイヤな奴(前編後編)」が、NHK総合・夜ドラで放送が決定した。「藤子・F・不二雄SF短編ドラマ」シーズン2は2024年春、NHKBS・BSP4Kにて放送予定。「藤子・F・不二雄SF短編ドラマ」シーズン1「どことなくなんとなく」は12月11日(月)22時45分~、「イヤなイヤなイヤな奴 前後編」は12月13日(水)前編、14日(木)後編22時45分~NHK総合にて放送。(シネマカフェ編集部)
2023年10月04日初心者にもおすすめ!想像力を刺激する「時空系エンタメ」をご紹介。時空モノ、つまりSFは、本から摂取するとなると、ハードルの高さを感じてしまう人もいるのでは?そこで「時空系エンタメ 小説編」は、SFファンはもちろん初心者にも親しみやすいラインナップに。アンソロジーやロマンスは、始めの一歩にぴったり。声優であり、日本SF作家クラブ前会長でもある池澤春菜さん。時空系入門編としてもおすすめの小説を紹介してもらうと、「“時空”で括ると膨大な作品数があるので、まずは“時間”で絞りましょう。そして入門編には、複数の作品が一冊にまとまっているアンソロジーが読みやすいと思います。1編が短く、すぐに読み切ることができ、合わなければ次にいくこともできるので。また、タイムトラベルは、ロマンスと相性がいいという側面もあります。『ロマンティック時間SF』というサブジャンルがあるほどなので、そういった恋心をくすぐるような作品から入るのも一手では」時空系エンタメの中でも、小説が映画やアニメと決定的に違うのは、ビジュアルがないところ。「そのぶん、より大きな世界を描けるのが、小説の魅力だと思います。読者も頭の中で、イメージをどんどん膨らませることができる。一番遠くまで連れてってくれるメディアが小説かもしれません」『夏への扉〔新版〕』ロバート・A・ハインライン 著福島正実 訳ハヤカワ文庫SF 924円タイムトラベル小説の王道。猫好きの人はなおさら必読。時間を行き来する小説を読むならまずはこれ、といわれるほど、SFファンに愛されている王道かつ不朽の名作。発明家のダンは親友と恋人に裏切られ、ある思惑から愛猫のピートと冷凍睡眠につくことを思いつくが…。「タイムトラベル小説の中には、科学性が強く難解なものもありますが、これは人間同士のドラマなど情緒的な物語がメインなので、普段SFを読まれない方もなじみやすいはず。それでいて、時間の移動により、元の世界の自分をいかに救うかなど、時空モノ特有の魅力も詰まっている。そして何より猫ちゃんがかわいいので、猫派にはたまらないのでは」『金色昔日【こんじきせきじつ】―現代中国SFアンソロジー』ケン・リュウ 編中原尚哉ほか 訳ハヤカワ文庫SF 1518円超大作『三体』にいく前に短編ではずみをつけよう。SFになじみはなくても、世界中で大ベストセラーとなっている中国の小説『三体』のタイトルを、聞いたことがある人は多いはず。「時空モノとしても『三体』は最高峰ですが、かなりの長編なので、入門編としてはハードルが高いかも。そこでおすすめしたいのが、『三体』の著者である劉慈欣(リュウ・ジキン)の短編『月の光』も収録された、現代中国SFアンソロジー。『月の光』は、ある男が未来の自分からかかってきた電話の指示に従い、未来を変えようとする物語。読者を思いがけないところまでぶっ飛ばしてくれる、劉慈欣作品の爽快感の一端が体感できます」『時間SF傑作選ここがウィネトカなら、きみはジュディ』大森 望 編テッド・チャン、クリストファー・プリーストほか 著ハヤカワ文庫SF 1034円本格的なハードSFの名手も耽美な切り口で軽やかに。SFマガジン創刊50周年記念アンソロジーという、タイムトラベル小説における選りすぐり間違いなしの一冊。「私がおすすめしたいのは、テッド・チャンの『商人と錬金術師の門』。彼はドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の映画『メッセージ』の原作となった小説『あなたの人生の物語』の著者で、バリバリのエンジニア系のハードSFを書くことで知られています。そんな中でも『商人と錬金術師の門』は、アラビアンナイトの世界を舞台にしたロマンティックな物語。もちろん現代物理学に矛盾なく、タイムトラベルの醍醐味を軽やかに味わえます」『時の娘ロマンティック時間SF傑作選』ジャック・フィニイ、ロバート・F・ヤングほか 著中村 融 編創元SF文庫 1012円時間SF×ロマンティックの相性のよさが堪能できる。時間SFにロマンスが掛け合わさった小説の傑作選。このジャンルの名手であるジャック・フィニイやロバート・F・ヤングなどの、9編の短編が収録されている。「この中でとくに読んでもらいたいのは、やはりロバート・F・ヤング。『時が新しかったころ』という、恐竜の調査をするため白亜紀にタイムトリップをした男性の物語です。そこで彼は、その時代にいるはずのない人間の男の子と女の子に出会って…。これがどこでロマンティックに繋がるかというところが、この作品のキモ。最後に大どんでん返しがあり、それに気づいた時に“キュン”となります」『タイム・リーパー』大原まり子 著ハヤカワ文庫JA 847円(電子書籍版)空飛ぶ車あり、超能力あり。“未来”の2018年へトリップ。1988年、銀行員の徹は、恋人の目の前で交通事故に遭い、目覚めるとそこは30年後の2018年で…。「2023年の今となっては、2018年は過去の世界。でも、作品の中では、車が空を飛び、機械の体が無限のパワーを持ち、超能力が一般化している。それだけにとどまらず、世界はさらに広がり、複雑で美しい構成を見せます。一方で、時を超え、不可能を可能にすることができても、どうしても変えられないものがある。だからこそ愛おしいものは何か、読みながら考えてみてほしい。大原まり子さんはこうした世界観を、大胆かつ繊細に描くところが魅力です」時間旅行者(タイムトラベラー)の系譜『紅玉(ルビー)は終わりにして始まり』ケルスティン・ギア 著遠山明子 訳創元推理文庫 1078円胸キュン満載で乙女心がジェットコースター状態!グウェンドリンは、ロンドンのハイスクールに通う女の子。タイムトラベラーの遺伝子を持つ一族に生まれたが、その能力がいつ開花してもいいように準備にいそしんでいたのは、いとこのシャーロット。ところが、何の準備もしていないグウェンドリンのほうが、過去に飛ばされてしまい…。「基本的にはヤングアダルトなので、キュンキュンする展開が満載です。飛ばされた先でギデオンという美男子に出会いますが、自信過剰で第一印象は最悪。そこから少しずつ恋心が芽生え…。三部作、全4巻の中で、謎あり、ロマンスあり、冒険活劇あり。とても楽しい作品です」『青玉は光り輝く』ケルスティン・ギア 著遠山明子 訳創元推理文庫 1210円『比類なき翠玉』(上・下)ケルスティン・ギア 著遠山明子 訳創元推理文庫 各968円『時の町の伝説』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 著田中薫子 訳徳間書店 1870円人違いされた少女の運命は?広げた風呂敷の畳み方が見事。主人公は11歳のヴィヴィアン。1939年、彼女は疎開列車に乗っていたが、「時の町」の破滅を招くという伝説の女性「時の奥方」と間違われて、不思議な少年にさらわれてしまう。「作者のダイアナ・ウィン・ジョーンズは非常に優れた児童文学作家で、日本では『ハウルの動く城』の原作者というとわかる人も多いのでは。本作の舞台となる『時の町』には、甲冑姿の人や未来人など、いろんな時の人が存在します。そこで秘密をめぐるドタバタなどが巻き起こり、こんなに風呂敷を広げて大丈夫!?と思いきや、きれいに畳んでくれるところが気持ちいい。一気読み必至です」『ドゥームズデイ・ブック』(上・下)コニー・ウィリス 著大森 望 訳ハヤカワ文庫SF 各1210円過去の世界でウイルスに感染!無事、現代に戻れるのか…。オックスフォード大学史学部の学生キヴリンは、実習の一環として念願の14世紀にタイムスリップ。しかしそこは、疫病が蔓延するなどイギリス史の中でも最も危険とされる時代。彼女は到着と同時に、病に倒れてしまう。「コニー・ウィリスの作品は、時間を行ったり来たりするドタバタが多いのですが、本作はわりと深刻。『ドゥームズデイ』とは、『最後の審判の日』という意味です。ウイルスに感染したキヴリンは現代に戻ろうとするものの、そちらでもトラブルがあり、戻るに戻れない。コロナ禍を経験した今読むと、その緊迫感が一層身に染みるのではないでしょうか」池澤春菜さん声優。代表作は『ONE PIECE』のケイミー、『ふたりはプリキュア』のポルンなど。読書家としても知られる。著書に『SFのSは、ステキのS+』(早川書房)。※『anan』2023年10月4日号より。取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2023年09月30日10月7日(土) よりWOWOWで日本初放送・配信されるドラマ『SF超大作「三体」』の予告映像が公開された。『三体』は、“SF界のノーベル文学賞”といわれるヒューゴー賞の長編部門をアジア圏作品として初受賞し、世界累計発行部数2,900万部を突破したSF小説を原作とした実写ドラマ。2023年1月に中国の配信プラットフォーム“テンセントビデオ”で配信されると、配信開始1時間で話題性の高さを表わす“熱度指数”が同プラットフォーム史上最速で2万超えを記録し、“ホットランキング”でも30日連続でランキング1位を独占。さらに評価参加数が過去最高となる220万を突破し、記録的ヒットとなった。物語の始まりは、相次ぐ科学者たちの自殺。一連の自殺の陰に潜む学術組織“科学境界(フロンティア)”への潜入を依頼されたナノ素材(マテリアル)の研究者・汪淼(ワン・ミャオ)は、科学境界の“主”を探るべく、警官・史強(シー・チアン)とともに異星が舞台のVRゲーム『三体』の世界に入る――。公開された60秒の映像は、最新技術を駆使して作り上げられたハイクオリティな映像と、壮大なスケールで描かれる本作の世界感が垣間見える内容となっている。『SF超大作「三体」』予告映像<番組情報>『SF超大作「三体」』10月~WOWOWで放送・配信予定『SF超大作「三体」』キービジュアル【ラインナップ】第1話~第10話:10月7日(土)・8日(日) 放送・配信予定(第1話無料放送/期間限定無料配信)第11話~第20話:11月放送・配信予定第21話~第30話:12月放送・配信予定詳細はこちら: TECHNOLOGY BEIJING CO., LTD
2023年09月07日「SF界のノーベル文学賞」といわれるヒューゴー賞の長編部門をアジア圏作品として初受賞した世界的大ベストセラー「三体」が映像化、超大作SFドラマをWOWOWで日本独占初放送・配信する。2007年、北京オリンピック開催間近の中国。ナノ素材(マテリアル)の研究者ワン・ミャオは、突然訪ねてきた警官シー・チアンによって正体不明の秘密会議に招集される。そこで世界各地で相次ぐ科学者の自殺、そして知り合いの女性物理学者の死を知らされたワン・ミャオ。一連の自殺の陰に潜む学術組織“科学境界(フロンティア)”への潜入を依頼された彼は、科学境界の“主”を探るべく、史強とともに異星が舞台のVRゲーム「三体」の世界に入るが、そこにはある秘密が…。SF超大作ドラマ「三体」は、2023年1月に中国の配信プラットフォーム“テンセントビデオ”で配信。配信開始1時間で話題性の高さを表わす“熱度指数”が同プラットフォーム史上最速で2万超えを記録し、“ホットランキング”でも30日連続でランキング1位を独占。さらに評価参加数が過去最高となる220万を突破し、記録的ヒットとなった作品。脚本執筆に4年、撮影に126日間、最新の映像技術を駆使して映像化不可能ともいわれた原作の世界観を忠実に再現した驚異的なクオリティーに、視聴者からは絶賛の声があがった。謎が謎を呼ぶ予想のつかないサスペンス展開と、人類に迫り来る巨大な危機に立ち向かう重厚な人間ドラマも見どころとなっている。SF超大作「三体」は10月7日(土)・8日(日)に第1~10話、11月に第11~20話、12月に第21~30話とWOWOWにて3か月連続放送・配信(第1話無料放送/期間限定無料配信)。(シネマカフェ編集部)
2023年08月17日『SF超大作「三体」』が、10月から12月にかけてWOWOWで日本初放送・配信されることが決定した。『三体』は、“SF界のノーベル文学賞”といわれるヒューゴー賞の長編部門をアジア圏作品として初受賞し、世界累計発行部数2,900万部を突破したSF小説を原作とした実写ドラマ。2023 年1月に中国の配信プラットフォーム“テンセントビデオ”で配信された作品で、配信開始1時間で話題性の高さを表わす“熱度指数”が同プラットフォーム史上最速で2万超えを記録し、“ホットランキング”でも30日連続でランキング1位を独占。さらに評価参加数が過去最高となる220万を突破し、記録的ヒットとなった。2007年、北京オリンピック開催間近の中国。ナノ素材(マテリアル)の研究者・汪淼(ワン・ミャオ)は、突然訪ねてきた警官・史強(シー・チアン)によって正体不明の秘密会議に招集される。そこで世界各地で相次ぐ科学者の自殺、そして知り合いの女性物理学者の死を知らされた汪淼。一連の自殺の陰に潜む学術組織“科学境界(フロンティア)”への潜入を依頼された彼は、科学境界の“主”を探るべく、史強とともに異星が舞台のVRゲーム『三体』の世界に入るが、そこにはある秘密が隠されていた――。WOWOWでは10月に第1話から第10話、11月に第11話から第20話、12月に第21話から第30話が放送予定。併せて特報映像が公開された。『SF超大作「三体」』特報映像<番組情報>『SF超大作「三体」』10月~WOWOWで放送・配信予定『SF超大作「三体」』ビジュアル【ラインナップ】第1話~第10話:10月7日(土)・8日(日) 放送・配信予定(第1話無料放送/期間限定無料配信)第11話~第20話:11月放送・配信予定第21話~第30話:12月放送・配信予定詳細はこちら: TECHNOLOGY BEIJING CO., LTD
2023年08月17日『スパイの妻』の黒沢清監督が描く、ホラーでもSF でもない、全く新しいジャンルの映画『チャイム』の制作が決定。今作は、Web3時代のメディア配信プラットフォーム・Roadsteadにて2024年の独占販売を予定している。ある料理スクールで、男性生徒の田代を教える松岡。田代が突然、何かの声が聞こえると言い出す。料理教室でも、田代は少し変だと言われているが、松岡は気にしない。しかし翌日、田代は「僕の脳の半分は入れ替えられて、機械なんです」と言い出し…。『CURE キュア』(1997)で世界的な注目を集めて以降、『トウキョウソナタ』(2008)で第61回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞、『岸辺の旅』(2015)で第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞、『スパイの妻』(2019)で第77回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)を受賞した黒沢監督。最新作について、「これは見た人があ然となり、見終わった後に恐怖が強く残ることを狙った作品です。通常の物語で必要とされていることは一切説明されません。また、ホラーとかサスペンスといったジャンルにも当てはまりません。狂った映画、世にも異様な映画、それが今回の作品の狙いなのです」と、気にならずにはいられないコメントを寄せている。(シネマカフェ編集部)
2023年07月10日ミーガン・フォックスが『Subservience』に主演することになった。SFスリラーで、監督はS・K・デール。家事を助けるために購入されたAI(フォックス)が意識を持ち出し、持ち主(ミケーレ・モローネ)を危険に晒すという物語らしい。撮影は年明けに始まる。フォックスは今年日本公開された『ティル・デス』でもデイルと組んだ。次回作は来年公開予定の『エクスペンダブルズ4』。文=猿渡由紀
2022年12月22日ポン・ジュノ監督が『パラサイト 半地下の家族』から初めてメガホンを取るSF映画のタイトルが、『Mickey17』に決定した。全米公開日は2024年3月29日。ワーナー・ブラザースからティザー動画が公開された。原作は今年2月に出版されたエドワード・アシュトンの小説「Mickey7」で、「アンディ・ウィアーの『火星の人』とブレイク・クラウチの『ダーク・マター』を足して2で割ったような作品」といわれている。映画がどこまで原作に沿って描かれるかは不明。主演はロバート・パティンソン。氷の惑星で危険な採掘作業に従事する「消耗品」かつ「再生可能」な従業員を演じる。ティザー動画で描かれているのは、ミッキーの再生過程の模様。動画を観た映画ファンは、「これぞシネマ!」という期待の声を上げ、また、小説のタイトルが「Mickey7」でありながら、映画のタイトルは『Mickey17』であることに「ジュノ監督ならではのなにかがあるに違いない」という期待の声を上げている。「2024年…そんな先なの?」「2024年まで待たなきゃならないなんて信じられない!」と嘆く声も。キャストはロバートのほか、スティーヴン・ユァン、ナオミ・アッキー、トニ・コレット、マーク・ラファロが出演する。ジュノ監督は脚本と製作も務めている。(賀来比呂美)
2022年12月06日波多野健さんの水先案内をもっと見る()佐々木俊尚さん(フリージャーナリスト)「……人の心を持たないはずのロボットに対しても優しいヒューマニズムの目が注がれている。ラストにはしみじみとした感動が待っている、静謐で美しい作品。」佐々木俊尚さんの水先案内をもっと見る()立川直樹さん(プロデューサー、ディレクター)「説明するのがとても難しい映画。でも、間違いなく不思議な魅力のある映画。……」立川直樹さんの水先案内をもっと見る()紀平重成さん(コラムニスト)「……監督のうまさは視覚効果やスペクタクルなどに頼らずに「ここは未来」と信じ込ませる映像を作り上げたこと。……」紀平重成さんの水先案内をもっと見る()堀 晃和(ライター(元産経新聞)、編集者)「……静謐で端正な映像に心が揺さぶれた。「静」の中の「豊かな感情」。コゴナダ監督が、小津安二郎監督の信奉者だと知って大いに頷いた。」堀 晃和さんの水先案内をもっと見る()(C)2021 Future Autumn LLC. All rights reserved.
2022年10月16日『ドラえもん』や『キテレツ大百科』などで知られる藤子・F・不二雄が多くの大人ファンを魅了した「SF短編シリーズ」の原画展、『藤子・F・不二雄のSF短編原画展―Sukoshi・Fushigiワールドへの招待―』が、10月22日(土)より、藤子・F・不二雄ミュージアムにて開催される。夢あふれる児童まんがをライフワークとしていた藤子・F・不二雄は、『ドラえもん』の連載が始まる前年の1969年、児童まんがのタッチはほとんど変えず、大人向けに『ミノタウロスの皿』を発表。この作品は多くの読者に衝撃を与え、その後、藤子・F・不二雄のSF読み切りまんがが様々な雑誌で発表されるようになった。のちに藤子・F・不二雄が『ドラえもん』や『キテレツ大百科』などを連載する傍ら描いたこれらの作品群は、「SF短編シリーズ」として主に大人のファンから大人気となった。本原画展では、その「SF短編シリーズ」のまんが原画を、かつてない規模で特集する。「SF」という呼び名について、藤子・F・不二雄は、“僕にとっての「SF」は、サイエンス・フィクションではなくて、「少し不思議な物語」のSとFなのです。”(1989年 藤子不二雄ランド『少年SF短篇』2巻(中央公論社))と語っている。「SF短編シリーズ」の作品はどれも、児童まんがで培った親しみやすい絵柄と読みやすいコマ運びで描かれる物語で、読み切りの短編作品でありながら、読者に深い印象を残す。また、執筆当時のシリアスな社会問題をテーマにした作品は、不思議と今の時代にも通じる普遍性も兼ね備えているのも特徴的だ。さらに、作品によって時折変化する絵のタッチも見どころのひとつとなっている。『藤子・F・不二雄のSF短編原画展―Sukoshi・Fushigiワールドへの招待―』を通して、児童まんがからイメージする藤子・F・不二雄とは異なる、彼の意外な一面を発見してみてはどうだろうか。また、本原画展の開催を記念し、ミュージアムショップやミュージアムカフェでは、第1期の展示作品を中心に新商品や新メニューも展開される予定となっている。【開催概要】『藤子・F・不二雄のSF短編原画展―Sukoshi・Fushigiワールドへの招待―』会期:2022年10月22日(土)~2023年10月中旬(予定)開催場所:展示室II(藤子・F・不二雄ミュージアム 2F)※会期を3回に分けて、約4か月ごとに、展示原画を入替予定。※入館は日時指定による事前予約制です。※入館チケットは全国のローソンでお買い求めください。藤子・F・不二雄ミュージアム公式サイト:
2022年10月11日人気K-POPグループ「SF9」のチャニ&フィヨン主演で贈る胸キュンラブコメディ「MIRACLE/ミラクル」から、恋のライバル同士を熱演したチャニ&フィヨンとヒロインを演じたカン・ミナよりコメント映像が到着した。本作は、“激推しのアイドル”VS“幼なじみの男友達”がヒロインをめぐって三角関係になる胸キュンラブコメディ。ソリンは“推し”のルイスのためにオタ活に励む日々を送りながらアイドルを夢みていた。そんな彼女をずっとそばで見守りながら想いを寄せてきた“幼なじみ”のシウ。その後、猛特訓の末に人気アイドルとなったシウはルイスとコラボすることに。そして事務所の社員として働くソリンはルイスのマネジャーに抜擢され、ルイスから理不尽な無理難題を押しつけられてしまう。一方、ルイスはある事件をきっかけに孤立無援となってしまうが、ソリンと過ごすうちにソリンに対する気持ちに変化が訪れる。そんなルイスの変化に気がついたシウは、心がざわついて…。映像では、同じグループのメンバーながら本作では恋のライバル同士を演じたチャニとフィヨンが、そしてカン・ミナと日本語で挨拶。チャニの「僕たちが出演する『MIRACLE/ミラクル』のDVDが発売されます」に続き、「愛と友情を描いた胸キュンラブコメディです」とフィヨンが見どころをアピールする。最後はカン・ミナの「ぜひご覧ください」に合わせ、3人とも爽やかな笑顔でポーズを決めている。「MIRACLE/ミラクル」は10月5日(水)よりDVD発売&レンタル開始。(text:cinemacafe.net)
2022年09月30日K-POP9人組ダンスボーイズグループとしてのアーティスト活動をはじめ、最近ではロウン(「恋慕」)をはじめメンバー個人での活躍にも注目が集まっている「SF9」。中でも俳優として活躍を見せるチャニとフィヨンが共演を果たし、恋のライバル同士を熱演した「MIRACLE/ミラクル」のDVDが10月5日(水)よりリリース決定。そのメイキングの一部が公開された。放送当時の非地上波チャンネル歴代最高視聴率を記録した「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」や、ASTROチャウヌ主演「女神降臨」など大人気ドラマに出演し、子役から活躍してきた演技力が高く評価されているチャニと、映画化もされたドラマ「トッコ・ビンはアップデート中」では主演を務め、俳優としても精力的に活動しているフィヨンが、本作で恋のライバル役を熱演。普段、グループ内ではマンネ(末っ子)ラインとして非常に仲の良い2人が、ヒロインのソリンに思いを寄せる世界的アーティストのルイス(チャニ)と幼少期からの幼なじみであるシウ(フィヨン)をそれぞれ演じている。そんな2人からアプローチされるヒロイン役には、「女神降臨」「遠見には緑の春」などへの出演を果たした人気上昇中のカン・ミナ。芸能界を舞台にスターになることを夢みる男女が、恋や友情に悩みながらも奮闘する姿を描いたラブコメディとなる本作。ヒロインのソリンは心から愛する“推し”のルイスのためにオタ活に励む日々を送りながらアイドルを夢みていた。そんな彼女をずっとそばで見守りながら想いを寄せてきた“幼なじみ”のシウ。その後、猛特訓の末に人気アイドルとなったシウだが、突然ルイスとのコラボが決まり…。そんな中、事務所の社員として働くソリンはどういうわけかルイスのマネジャーに抜擢され、ルイスから理不尽な無理難題を押し付けられてしまう。一方、ルイスはある事件をきっかけに孤立無援となってしまうが、ソリンと過ごすうちにソリンに対する気持ちに変化が訪れる。そんなルイスの変化に気がついたシウは、心がざわついて…。本作は、「梨泰院クラス」「SKY キャッスル~上流階級の妻たち~」「夫婦の世界」など、多くの大ヒットドラマを輩出してきた韓国のSLLの作品。「コンビニのセッピョル」のソン・グンジュが脚本を担当し、「サーチ~運命の分岐点~」のミョン・ヒョンウが演出を手掛けた、日韓共同製作のドラマ。今回解禁となったのはDVD-BOX1に収録される特典映像より、撮影の裏側を楽しめる、メイキングの一部。公開された映像は、世界的に活躍するスーパースター・ルイス(チャニ)の推し活をしながらアイドルになることを夢みるソリン(カン・ミナ)が、ルイス本人だと気づかずに、ルイスのダンスを踊ってみせるシーンのメイキングからスタート。ルイス役のチャニとソリン役のカン・ミナと監督が集まり、何やら相談中。どうやらルイスとソリンが一緒に踊ることになっていたようだが、監督から「ソリンが上手に踊って2人で合わせるより、ルイスが教えてあげるのがいいと思う」と提案。「実際におかしい部分を直してあげて」という監督の指示に、真剣にうなずくチャニ。踊りに自信のないカン・ミナは「(おかしい部分は)最初から最後まで全部よ」とケラケラ笑い、和ませる。ほかにも、ソリンの幼なじみで人気アイドルグループ“n&s”のメンバーとなったシウ(フィヨン)とルイスが初対面し、ルイスの発言に機制を制する爆笑シーンのメイキングも見どころ。恋のライバル同士となるチャニとフィヨンが急接近する場面も。“激推しのアイドル”と“幼なじみの男友達”との間で三角関係が勃発する、胸キュン間違いなしの1作となっている。「MIRACLE/ミラクル」は10月5日(水)よりDVD発売&レンタル開始。(text:cinemacafe.net)
2022年09月16日全米ベストセラーの青春SFグラフィックノベルを初実写化したドラマシリーズ「ペーパーガールズ」がPrime Videoで独占配信されることが決定。キーアートと場面写真が解禁された。物語の舞台は1988年のオハイオ州クリーブランド。そこに住む4人の12歳の少女たちは、通う学校や家族構成などは違うものの、4人共通して新聞の配達をしていた。ハロウィーンの次の日の朝、いつものように早朝に新聞配達をしていると、突然タイムトラベラーたちの争いに巻き込まれ、少女たちの人生は永遠に変えられてしまう。空にピンクに光る雷のようなものを目撃した次の瞬間、4人の少女たちは2019年に飛ばされ、未来の「大人になった自分」と遭遇する。12歳で想像していた理想の自分とはだいぶかけ離れてはいたものの、少女たちは徐々に現実の姿を受け入れていきながら、1988年に戻る方法を模索していく。しかし、権力を独占し続けるためにタイムトラベルを禁止しているタイムトラベラーの過激派から少女たちは狙われることになり、少女たちはこの危機を打破するために、一致団結して戦わなければならない。ルーツも全く異なる4人の少女はお互いを信頼し、無事に1988年に戻ることができるのか…?原作は「サーガ」や「Y:ザ・ラスト・マン」シリーズで知られるブライアン・K・ヴォーンが手掛けるアメリカで大ヒットしたグラフィックノベル。また、今シリーズではエグゼクティブプロデューサーも務める。シーズン1のディレクターには「SUPERGIRL/スーパーガール」など数々のドラマシリーズを担当しているメアジー・アルマス、ミュージックビデオやドラマの監督で今後が期待されるゲオルギ・バンクス・デイビーズやイギリスでドラマ監督として活躍しているデスティニー・エカラガ、そして「LOST」や「シカゴ・ファイア」で数々のエピソードを担当したカレン・ガヴィオラなどドラマ業界で活躍するベテランから新進気鋭のクリエーターまでが集結した。メインの4人の少女を演じるのは、ハリウッドで期待されている超若手スターたち。ゲームが大好きでトランシーバーが手放せない少女ティファニー役は、『パシフィック・リム:アップライジング』(2018)に出演のカムリン・ジョーンズ。オークランドに引っ越してきたばかりの少女エリン役に、犯罪系ドラマシリーズ「オルタード・カーボン」のライリー・ライ・ネレット。地域で初めて少女で新聞配達を始めたマック役には、コメディドラマ「ファスト・レイン」でもお馴染みのソフィア・ロジンスキー。そして「LAW&ORDER:性犯罪特捜班」などのドラマシリーズにも出演経験があるフィナ・ストラッツァは頭脳も運動神経も抜群のKJ役を演じる。今回公開されたキーアートと場面写真では、少女4人がタイムトラベルに遭遇するまでの出来事や4人の出会い、実際に未来に行って戸惑う様子などが切り取られている。新ヒロインの誕生を期待させる本作。夏の暑さを吹き飛ばせること間違いなしのミステリー/SFジュブナイル最新作に注目が集まる。「ペーパーガールズ」(全8話)は7月29日(金)よりAmazon Prime Videoにて独占配信開始予定。(text:cinemacafe.net)
2022年07月27日プラダは、2022年6月15日から28日まで伊勢丹新宿店 メンズ館 1 階 ザ・ステージにて、新たなポップアップストアをオープンします。©PRADA1927 年に公開されたフリッツ・ラング監督による SF 映画の金字塔「メトロポリス」にインスパイアされた店内は、作品の幻想的なセットや空間を再解釈しています。バックライトで照らされたグラフィックで区切られたスペースは、無数の窓、高架橋、高層ビルが増殖する未来都市・メガロポリスをイメージ。このコンセプチュアルな空間の中、鮮烈な白と黒のパターンの上に対照的な白と赤でプラダのロゴと、映画で使用された記念碑的な「Metropolis」のデザイン文字が投影されます。ホワイトとアルミニウムの斜めストライプの床には、無駄を削ぎ落としたメタル製のテーブルとユニットを幾何学的に配置。ディスプレイには同じ要素が異なるフォーマットで組み込まれ、全体の世界観を強調しています。視覚的インパクトの強いこのポップアップストアで提案されるのは、特別にセレクトされたウエアとアクセサリーです。その特徴は、サテン、ストレッチテクニカルファブリック、海から回収された漁網などのプラスチック廃棄物や繊維廃棄物から生まれた革新的な生地である、アイコニックな「Prada Re-Nylon」など、強い意志を持って選ばれた数々のファブリックです。©PRADAブルー、ブラックといった洗練された色彩をまとったエッセンシャルなフォルムのジャケット、パンツ、バミューダショーツ、ホワイト&ブルーの特徴的なストライプパターンのシャツ、ウエストベルト付きブラックレザーコートや60 年代のスタイルを反映したボンバージャケット、パンツなどのウエアが登場。プラダを象徴するフォルムを再解釈した、アイコニックな「プラダ トライアングル」バッグは、フロントにエンボス加工のトーンオントーンのロゴ、バックにエナメルを施したメタルのトライアングルロゴをあしらい、ブラック、ホワイト、ブルーといったカラーのレザーバージョンが登場します。「PRADA METROPOLIS」 ポップアップ開催場所: 伊勢丹新宿店 メンズ館 1 階 ザ・ステージ会期: 6 月 15 日(水)~28 日(火)問い合わせ先:プラダ クライアントサービスTel: 0120.45.1913
2022年06月12日鬼才クリストファー・ノーラン監督、レオナルド・ディカプリオ&渡辺謙共演のSFアクション大作映画『インセプション』からインスパイアーされて誕生した『美肌神器』― CEMOY INCEPTION SLEEPING CREAM & MASKが登場。オーストラリア発のスキンケアブランド「CEMOY(シーモア)」のグループ会社である株式会社TERRE BLEUE(本社:東京都新宿区西新宿、代表取締役:石田 依莉紗)は、新商品「INCEPTION SLEEPING CREAM & MASK」を発売致しました。INCEPTION SLEEPING CREAM & MASK『インセプション』は、クリストファー・ノーラン監督による2010年の作品。主演はレオナルド・ディカプリオ。他人の夢に潜り、深層意識から情報を盗み出す、あるいはアイデアを植え付ける。インセプションスリーピングマスクの誕生は映画『インセプション』からいくつかのヒントから生まれたものです。ヒント1:夢の中ではお花が枯れない、お肌が加齢しない!KOMA映画の中の「コマ」は、自分が夢の中にいるかどうか判断するときに使う道具として登場します。「コマ」を回したとき、いつまでも回り続ければ夢の中、止まれば現実世界にいることが分かります。この「コマ」は永遠の若さを保つことの「暗示」と捉えることができます。CEMOY(シーモア)はINCEPTION SLEEPING CREAM & MASKの容器をこの「コマ」から着想を得て作りました。つまり、永遠の若さを保つことができるという願いが込められています。ヒント2:「ペンローズの階段」はサイクル、お肌のターンオーバーを表す!ペンローズの階段映画の中に「ペンローズの階段」を応用した理論が組み込まれています。「永遠」に繰り返される「上昇と下降」の無限階段を彷彿させるシーン。肌細胞のターンオーバーも28日でワンサイクルと言われています。このサイクルに合わせてINCEPTION SLEEPING CREAM & MASKはナイアシンアミド(5%)などナイトケアサポート成分を配合、肌の奥まで浸透して、お肌本来の美しさを取り戻せます。ヒント3:夢の世界を構築する設計士、女性の「美」をデザインするCEMOY(シーモア)エッシャーの絵映画の中で現実と夢の世界の違いを説明する為に、オランダの版画家、エッシャー*の階段の概念を取り上げています。INCEPTION SLEEPING CREAM & MASKのパッケージデザインはより抽象化されて、まるでエッシャーの騙し絵のようだと思う人も多いです。*マウリッツ・コルネリス・エッシャー「相対性」(1953年)All M.C. Escher works copyright c The M.C. Escher Company B.V.-Baarn-Holland. All rights reserved. www.mcescher.comCEMOY(シーモア)はあらゆる女性が秘めている「美」を描き出すデザイナーでありたいと考えています。これまでのスキンケアとは一線を画すコンセプトは「ファッション」。ファッションには女性を変身させる力があります。デザイナーがファッションを生み出すように、CEMOYは「美」をデザインする、独自のスキンケア製品を提供します。忙しい女性たちにオススメのスペシャルスキンケアアイテムINCEPTION SLEEPING CREAM & MASK80g 8,800円(税込)2022年4月15日(金)より販売開始インセプションイメージ「INCEPTION SLEEPING CREAM & MASK」は多少の寝不足でもお肌にたっぷりうるおいを与えて、翌朝のお肌を整えてくれます。夜塗って寝るだけで美肌になれる、毎晩のスペシャルケアでぐっすり眠りながら翌朝のお肌を健やかに保ち輝かせます。<期間限定POP-UP SHOP開催>【展示予定商品名】(1)CEMOY TIMEKEEPER EYE SERUM 28ml(税込6,380円)(2)CEMOY RE-VITAL EXPERT DEFENCE 50g(税込2,860円)(3)新発売:CEMOY INCEPTION SLEEPING CREAM & MASK 80g (税込8,800円)【開催期間】2022年4月27日(水)~5月10日(火)【開催場所】@cosme TOKYO 2F【所在地】東京都渋谷区神宮前1丁目14-27JR原宿駅 徒歩1分【営業時間】11:00~21:00INCEPTION SLEEPING CREAM & MASKを実際に手に取ってお試しいただくことができます。@cosme TOKYO 2Fフロア、階段を上がった目の前がCEMOYのブースになります。*期間中プレミアムヴィジョンも放映されます。*ご来場特典付きです。【会社概要】オーストラリア発のスキンケアブランド「CEMOY シーモア」のグループ会社会社名: 株式会社Terre Bleue本社 : 〒163-1030 東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワーN30階代表者: 代表取締役 石田 依莉紗URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月26日アニメ映画『夏へのトンネル、さよならの出口』が、2022年9月9日(金)に公開される。鈴鹿央士&飯豊まりえがW主演。人気ジュブナイルSF小説をアニメ映画化原作は、八目迷のデビュー作にして、第13回小学館ライトノベル大賞のガガガ賞と審査員特別賞のW受賞を果たした同名ジュブナイルSF小説『夏へのトンネル、さよならの出口』。優しさと切なさに満ちたひと夏の青春を、繊細な筆致で描いた人気作だ。心に秘めた思いを抱える少年少女が、欲しいものが手に入るという不思議な“ウラシマトンネル”に足を踏み入れることから繰り広げられる、エモーショナルな2人の成長物語に注目したい。“不思議なトンネル”と少年少女のひと夏の物語<アニメ映画『夏へのトンネル、さよならの出口』あらすじ>あの日の君に会いに行く。欲しいものが手に入る不思議なトンネルで少年と少女が体験する、忘れられないひと夏の物語。ウラシマトンネル――そのトンネルに入ったら、欲しいものがなんでも手に入る。ただし、それと引き換えに…。掴みどころがない性格のように見えて過去の事故を心の傷として抱える塔野カオルと、芯の通った態度の裏で自身の持つ理想像との違いに悩む花城あんず。ふたりは不思議なトンネルを調査し欲しいものを手に入れるために協力関係を結ぶ。これは、とある片田舎で起こる郷愁と疾走の、忘れられないひと夏の物語―。鈴鹿央士&飯豊まりえがW主演■主人公・塔野カオル役...鈴鹿央士とある夏の夜、“ウラシマトンネル”と出会い、欲しい物を手に入れるために探検を試みる少年。幼少期のある出来事により心の中に後悔と悲しみを抱え日々を過ごす。主演を務めるのは、映画デビュー作『蜜蜂と遠雷』で鮮烈な印象を残し、その年の日本アカデミー賞、報知映画賞、毎日映画コンクールなどの新人賞を総なめにした鈴鹿央士。声優初挑戦とは思えない大胆さとフレッシュさで演じきった。■主人公・花城あんず役...飯豊まりえ容姿端麗・頭脳明晰ながらクラスで少し浮いた存在の転校生で、カオルとともに“ウラシマトンネル“の謎に挑む少女。勝気だが、カオル同様に秘めた想いを抱える。鈴鹿央士と共にW主演を務めるのは飯豊まりえ。女優・モデルとして活躍しながら、アニメ映画『劇場版シティーハンター<新宿プライベート・アイズ>』や実写版『トムとジェリー』の日本語吹き替えキャストを務めるなど、声優としてのキャリアも着実に積んでいる飯豊まりえが、鈴鹿央士とのテンポの良い掛け合いをみせる。田口智久監督ら実力派スタッフが集結アニメ映画『夏へのトンネル、さよならの出口』の監督を務めるのは、『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』や「アクダマドライブ」で知られるアニメーション監督・田口智久。総作画監督は矢吹智美、キャラクター原案・原作イラストは、精緻でドラマティックなイラストレーションに定評のあるくっか、制作は『映画大好きポンポさん』などを手がける新進気鋭の制作会社CLAPが担当する。加えて、音楽はピアニスト・作曲家の富貴晴美が担当。繊細で美しいピアノ楽曲を書き下ろしている。<田口智久監督 コメント>この作品で最も重要だと思ったのは「存在感」です。アニメという 1 から 10 まで創作されるイメージの奔流の中で、確かに息づく存在感をカオルとあんずに与えなければなりませんでした。当然主演二人のオーディションは難航。しかしそんな中でとびきりの「存在感」を放っていたのが、鈴鹿央士さんと飯豊まりえさんでした。お二方を起用するに当たって色々とこういう所が良かったと理由を切りなく上げることは出来るのですが、一番は「ピンときた」という事です。お二方の掛け合いを聞いた時にカオルとあんずが存在しているように、瞼の裏に見えた……ので、お願いさせて頂きました。その存在感を是非、劇場で確かめて頂けたらと思います。【詳細】アニメ映画『夏へのトンネル、さよならの出口』公開時期:2022年9月9日(金)声の出演:鈴鹿央士、飯豊まりえ原作:八目迷「夏へのトンネル、さよならの出口」(小学館ガガガ文庫刊)キャラクター原案・原作イラスト:くっか監督:田口智久キャラクターデザイン・総作画監督:矢吹智美アニメーション制作:CLAP配給:ポニーキャニオン■ムビチケ発売日:2022年4月29日(金) ※前売り特典:クリアファイル
2022年03月27日世界で初めて作られたSF映画は、いまから120年前のジョルジュ・メリエスの『月世界旅行』(1902)。その後、スタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』(1968)を皮切りに、それまでB級と称されていた“SF映画”というジャンルは飛躍的な発展を遂げ、いまやSF映画は主流のジャンルの1つとなった。様々な舞台が設定されるが、今回は孤立無援での宇宙空間によって緊張感がいっそうみなぎるSF映画からおすすめの3作品をご紹介。『ヴォイジャー』タイ・シェリダンら新世代キャストが集結地球温暖化による飢饉が人類を襲い、科学者たちは居住可能な新たな惑星を探した。そして2063年、その可能性を秘めた惑星を発見し、探査隊を派遣することになる。その探索隊の乗組員は30人の子どもたち。航行にかかる期間は86年。子どもたちは船内で成長して子孫を残し、目的の惑星に到達するのは彼らの孫の世代。そして10年後、クリストファー(タイ・シェリダン)とザック(フィン・ホワイトヘッド)は、彼らが毎日飲むように指示されている薬によって人間としての欲望が抑制されていることを知る。そして、反発した乗員たちは本能の赴くままに行動するようになり、ある事件をきっかけに船内の統制が崩壊していくーー。惑星移住ミッションに挑む若者たちの狂乱を描いた、『ダイバージェント』『リミットレス』のニール・バーガー監督と豪華キャスト陣が放つSF超大作。宇宙空間にたった1人…『ゼロ・グラビティ』(2013年公開)医療技師としてスペースシャトルで宇宙へ向かうライアン(サンドラ・ブロック)。彼女とシャリフは機体の修理を行い、2人の傍らでは船外活動ユニットのテストをマット(ジョージ・クルーニー)が行っていた。そんな時、管制から膨大な量の宇宙ゴミが高速で接近しているため、機内に戻れという指示が出る。ライアンらは作業を中断して機内に戻ろうとするが間に合わず、機体の主翼に宇宙ゴミが激突してしまう。さらに、シャリフは顔面に宇宙ゴミが貫通して即死。ライアンとマットは宇宙空間に投げ出される。的確な指示を出し、機体に近づこうとするマット。対照的にライアンは、酸素が急激になくなっていく恐怖からパニック状態になってしまう――。アルフォンソ・キュアロンの監督賞ほかアカデミー賞7部門を受賞。SF映画の金字塔『2001年宇宙の旅』(1968年公開)400万年前、まだ猿人が暮らしていたころ、ある集落に突然石板・モノリスが現れた。そして選ばれし1匹の猿人がモノリスに触れると、その猿人は突然拾った骨で狩りを始め、肉を食べ始める。その猿人は知能を受け取ったのだった。そして時は21世紀。猿人は人間へと進化し、月旅行へ行くことも可能になった世界。ヘイウッド・フロイド博士らはモノリスの調査団として月面クラビウス基地へと向かう。目的地に到着した調査団はそこでモノリスに対面する。しかし、思い切って触れた瞬間モノリスは突然強烈なシグナルを発し――。『ヴォイジャー』は3月25日(金)よりグランドシネマサンシャイン池袋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ゼロ・グラビティ 2013年12月13日より全国にて公開© 2013 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.ヴォイジャー 2022年3月25日よりグランドシネマサンシャイン池袋ほか全国にて公開Ⓒ 2020 VOYAGERS FINANCING AND DISTRIBUTION, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2022年03月04日『ダイバージェント』監督と若手注目俳優豪華共演のSF大作『ヴォイジャー』より、場面写真が解禁となった。本作は、『レディ・プレイヤー1』に主演して注目を集めたタイ・シェリダン、ジョニー・デップとヴァネッサ・パラディの娘リリー=ローズ・デップ、『ダンケルク』で新人ながらメインキャストに抜擢されたフィオン・ホワイトヘッドら才能溢れる若手俳優たちが共演するSF映画。宇宙船に乗り惑星探査へと向かった子どもたちが成長し、閉ざされた空間で本能に目覚め、狂乱に巻き込まれていく姿を描く。演技派俳優コリン・ファレルが子どもたちを見守る指揮官として出演、監督は『ダイバージェント』のニール・バーガーが務めた。この度解禁された場面写真では、クリストファー(タイ・シェリダン)と、セラ(リリー=ローズ・デップ)が宇宙船内で何かを相談する様子や、クリストファーとザック(フィオン・ホワイトヘッド)が誰もいない船内でモニターを見つめる様子、訓練中の30人の子どもたちの前に立つ防護服を着たリチャード(コリン・ファレル)の姿などが切り取られている。整頓された無機質な宇宙船の中で、一生を過ごすことを余儀なくされた子どもたちの本能が目覚めたとき、閉ざされた宇宙船の空間では何が起きるのか。孤立無援の宇宙船を襲うものとは一体…?少年が武器を構える緊迫のシーンも写し出され、本編のスリリングな物語を予感させる場面写真となっている。抑圧された環境で育った子どもたちの行く末を描くSF作品である本作。閉ざされた宇宙船内で起こる衝撃の展開に注目したい。『ヴォイジャー』は3月25日(金)よりグランドシネマサンシャイン池袋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ヴォイジャー 2022年3月25日よりグランドシネマサンシャイン池袋ほか全国にて公開Ⓒ 2020 VOYAGERS FINANCING AND DISTRIBUTION, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2022年02月25日亡き親友のメッセージを頼りに、たった一人で世界を救おうとする若い女性を描いたユニークなSF青春映画『スターフィッシュ』が、3月12日(土)よりシアター・イメージフォーラムにて公開が決定した。親友グレイスを失ったオーブリー。悲しみに耐えきれず、グレイスの家に忍び込む彼女だったが、翌朝目覚めると、人々の姿が忽然と消え、見慣れた街は怪物が闊歩する異様な世界に変貌していた。わずかな手がかりは、トランシーバーから漏れ聞こえる男の声。そして、グレイスが遺した1本のカセットテープ。街のいたるところに隠されたテープを集めて信号を解読すれば、世界が救える。親友が遺した謎のメッセージを信じて、オーブリーは決死の覚悟で扉を開けて外へ飛び出していく――。『スターフィッシュ』予告編2018年に製作され、同年アメリカで公開された本作。しかし、キャストの知名度や突飛な内容が影響してか、日本未公開になる可能性が高かった。だが、その質の高さが徐々に浸透し、1月の「未体験ゾーンの映画たち2022」にて限定上映されると、映画ファンが殺到した。SNSで賛否両論を巻き起こし話題となった本作が、今回ついに、正式に劇場公開が決定。親友の遺したメッセージを胸に立ち上がるオーブリー役には、「ランナウェイズ」『ハロウィン』で注目されるヴァージニア・ガードナー。ミュージシャンとしても活動するA.T.ホワイトが監督を務め、幻想的な映像美とグロテスクな造形、アニメーションまで大胆にミックスし、彼女の複雑な心象風景を映像化した。そして、もうひとつの主役と言えるのが、テープに収録された音楽。アイスランドのポストロックバンド「シガーロス」をはじめ、「スパークルホース」、「グランダディ」などの楽曲が、オーブリーの心の声を物語っていく。『スターフィッシュ』は3月12日(土)よりシアター・イメージフォーラムにて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:スターフィッシュ 2022年3月12日よりシアター・イメージフォーラムにて公開©2018 Starfish Productions,LLC. All Rights Reserved.
2022年02月06日『パラサイト 半地下の家族』でアカデミー賞4冠に輝き、新作を切望されているポン・ジュノ監督が、ワーナーのSF映画で監督、脚本、製作を担当することが決まったという。主演候補にはロバート・パティンソンが挙がっており、現在交渉中とのこと。「The Wrap」などが報じた。タイトル未定の本作は、まもなく出版されるエドワード・アシュトンの小説「Mickey7」が原作で、「アンディ・ウィアーの『火星の人』とブレイク・クラウチの『ダーク・マター』を足して2で割ったような作品」とのこと。死の危険性がある仕事のためにデザインされた、消耗品かつ使い捨てのクローン人間の物語で、主人公は危険な未開の地を開拓するべく調査に派遣されているミッキー7。すでに6回の“死”を経験し、記憶は彼らから引き継がれて“再生”され再び仕事に就くが、ある日ミッキー7は行方不明となり、死んだとみなされる。しかし、ミッキー7は死んでいなかった。彼は基地に生還すると、ミッキー8が仕事をしているのを見て…。ツイッターには「原作小説さえまだ発売されていないのに、すでに楽しみ」「ポン・ジュノ監督とロバート・パティンソンの組み合わせが最高」「ジュノ監督のことは信頼しているからね!」と期待の声が多数寄せられている。(Hiromi Kaku)
2022年01月20日映画『ディストピア2043 未知なる能力』が、2022年1月28日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷“未体験ゾーンの映画たち2022”にて公開される。タイカ・ワイティティ製作総指揮のSF作品映画『ディストピア2043 未知なる能力』は、アカデミー賞脚色賞を受賞した『ジョジョ・ラビット』や『マイティー・ソー バトルロイヤル』のタイカ・ワイティティが製作総指揮を務めた作品。同じく『ジョジョ・ラビット』のチェルシー・ウィンスタンリーがプロデューサーを務め、『ディストピア2043 未知なる能力』で監督デビューを果たすカナダ出身の新鋭ダニス・グーレがメガホンをとった。映画『ディストピア2043 未知なる能力』は、近未来2043年を舞台に、軍事国家と、能力を手にする“ファースト・ネーションズ(先住民族)”の戦いを描いたSF作品。“ファースト・ネーションズ”とSFという異色ジャンルを融合させ、トロント国際映画祭をはじめ、世界の映画賞で高い評価を得た。タイカ・ワイティティ、チェルシー・ウィンスタンリー、ダニス・グーレの3名は、いずれも先住民族をルーツに持つ映画制作者。同じ境遇の3名が、世界の分断や文化的・民族的な抑圧といったテーマに説得力を持たせながら、ストーリーを展開している。<映画『ディストピア2043 未知なる能力』あらすじ>世界戦争終焉後の2043年――北アメリカでは軍事政権が都市を支配し、人々は権利を奪われ、子供たちは5歳になると国家の所有物とされた。娘を連れ去られたクリー族の女性は、娘を取り戻すため自警団の地下組織に加わり、子供たちが集められたアカデミーに潜入する・・・【詳細】映画『ディストピア2043 未知なる能力』公開日:2022年1月28日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷“未体験ゾーンの映画たち2022”にて公開監督・脚本:ダニス・グーレ製作総指揮:タイカ・ワイティティ撮影:ダニエル・グラント編集:ホルヘ・ヴァイスプロデューサー:チェルシー・ウィンスタンリー出演:エル=マイヤ・テイルフェザ―ズ、ブルックリン・レテクシエ・ハート、アマンダ・プラマー、ショーン・サイポスカナダ=ニュージーランド/2021/101分/ビスタサイズ/ドルビーSRD/カラー/英語・クリー語/原題:Night Raiders/配給:アット エンタテインメント
2022年01月07日【おとな向け映画ガイド】カルト的人気のSF人形劇『サンダーバード55/GOGO』“新作”で発進!ぴあ編集部 坂口英明21/12/26(日)植草信和さんの水先案内をもっと見る()Thunderbirds TM and (C) ITC Entertainment Group Limited 1964, 1999 and 2021. Licensed by ITV Studios Limited. All rights reserved.
2021年12月26日A24がSF冒険コメディ『Everything Everywhere All at Once』(原題)の予告編を公開した。映画ファンから「こういう映画を待っていた!」「今年最もよかった予告編」「ミシェルの才能が生かされた映画」など、高評価を受けている。主演は、『グリーン・デスティニー』『クレイジー・リッチ!』のミシェル・ヨー。税金を払い終える目処が立たずに疲れ切っている、移民の中国系アメリカ人イヴリンを演じている。予告編の冒頭では、そのお金の支払いについて辛口で容赦ない、役所らしきスタッフを演じるジェイミー・リー・カーティスが登場。厳しいことを言われてイヴリンが落胆していると、突然周りの光景が変わり、別世界に引き込まれ、「何が起きているの?」と困惑する。物語が展開するにつれ、イヴリンは、世界は一つだけ存在するのではなく多数あり(マルチバース)、イヴリンという人物もそれぞれの世界にいることを知る。イヴリンはそれぞれの世界の「自分」の記憶や感情にアクセスができ、彼女たちの技術――たとえばカンフーなども自分のものとして使うことができるのだ。複数の世界に存在する“邪悪なもの”を退治するには、イヴリンが必要だとして、ほかの世界から助けを求められる。予告編で、ミシェルが様々なイヴリンを演じている姿は圧巻。監督は『スイス・アーミー・マン』のダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン。全米公開は2022年3月25日。(Hiromi Kaku)
2021年12月15日