劇場での主催公演を中心に、嵐やAKB48などのアーティストライブや 、『今日から俺は!!』『NHK紅白歌合戦』をはじめとする映像作品から宝塚歌劇団や2.5次元まで、幅広いジャンルで振付・演出を手がけるダンスエンタテインメント集団「梅棒」。一方、ジュリー(沢田研二)へのリスペクトからセンタークリースハットを被り黒のパンツスタイルをとりながらも、ダンディズムの曲解から上半身は素肌にネクタイを身につけ、自らのパフォーマンスを“茶番劇”と位置づけるパフォーマンスグリープ「おしゃれ紳士」。この2つの団体のメンバーが代表取締役を務める事業法人「株式会社 dynamize」がプロデュースする公演が2021年5月に上演されることが決定した。本公演は「梅棒」メンバーの遠山晶司が挑む初の⻑編作品『Fight For F』と、3年半ぶりの新作コラボレーションとなる『おしゃれ紳士×梅棒』の2本立てで構成。『Fight For F』は今年12月にサンシャイン劇場で上演される『成井豊と梅棒のマリアージュ』での上演作品のひとつで、『End ofF Story』の本編となる。遠山独自の世界観で創られる本作には梅棒から櫻井⻯彦が主演するほか、後藤健流・高見奈央など過去の梅棒公演で活躍したメンバーや、 『成井豊と梅棒のマリアージュ』に続き、正安寺悠造・五十嵐結也・ YOHが出演。ダンススキルの高いキャストが集結し、 身体表現に富んだ作品を届ける。また『おしゃれ紳士×梅棒』のコラボレーションは今回で6回目。これまでて上演された過去のコラボ公演は大好評で、今回も“茶番”で上裸の男しかいないのに、舞台上に広がる壮大な世界観に爆笑と感動の渦が巻きおこることは必至とのこと。「おしゃれ紳士」からは総合演出の⻄川康太郎をはじめ、池田遼、井内勇希、伊東祐輔が、「梅棒」からは代表の伊藤今人をはじめ、遠山晶司、遠藤誠、櫻井⻯彦、天野一輝の出演が決定した。2021年春の訪れを感じる珠玉の二作品に期待してほしい。<遠山晶司(梅棒)コメント>『Fight For F』はまだ自分が演出など手がけると思ってもいなかった、5〜6年前から思いついていた作品で、死ぬ前に絶対に上演したいと思うようになっていました。念願叶って上演出来る機会に恵まれ、この物語を披露できることがとても嬉しいです。劇場にて皆様と温かな気持ちを共有できることを切に願っておりますので、是非楽しみにしててください。<⻄川 康太郎(おしゃれ紳士)コメント>久しぶりのおしゃれ紳士と梅棒のコラボレーション、誰よりも心踊っているのは総合演出の私、⻄川康太郎です。この高まりを出演者に伝えれば、それがそのまま『作品』になり、 その『作品』が観に来て頂いたお客様に伝われば、『奇跡』になります。 あうるすぽっとに『奇跡』を起こします!!【dynamizeプロデュース公演概要】◆『Fight For F』作・演出:遠山晶司(梅棒) / 振付:遠山晶司(梅棒)・YOU出演:櫻井⻯彦(梅棒)、後藤健流、高見奈央、YOU、正安寺悠造(DACTparty)、五十嵐結也、YOH(KEMURI)、稲葉麻由子、新藤静香、伊藤彩夏、音羽、柳澤佳純、RYOSUKE ほか◆『おしゃれ紳士×梅棒』総合演出:⻄川康太郎(おしゃれ紳士)/ 振付:おしゃれ紳士×梅棒出演:⻄川康太郎、池田遼、井内勇希、伊東祐輔(以上、おしゃれ紳士)伊藤今人、遠山晶司、遠藤誠、櫻井⻯彦、天野一輝(以上、梅棒)ほか公演日程:2021年5月9日(日)〜5月24日(月)会場:あうるすぽっと(東京都豊島区東池袋4-5-2 ライズアリーナビル2F・3F)公演特設サイト: ()※現段階における予定のため、変更となる場合がございます
2020年12月17日最初に、SHO&YOH選手のお宝カットを見ていただきましょう。『新日本プロレス SHO&YOHフォトブック「3K」』に収録された写真の一部です。新日本プロレス SHO&YOHフォトブック「3K」(東京ニュース通信社刊)左からYOH、SHO。新日本プロレス SHO&YOHフォトブック「3K」(東京ニュース通信社刊)新日本プロレス SHO&YOHフォトブック「3K」(東京ニュース通信社刊)新日本プロレス SHO&YOHフォトブック「3K」(東京ニュース通信社刊)■トップならではの喜びと重責ふたりが約1年9カ月に及ぶ「海外武者修行」から帰国したのは、2017年10月のこと。帰国後すぐにジュニアヘビー級のタッグチャンピオンになり、人気、実力ともに上がっている彼らに、海外武者修行中の衝撃的なエピソードや今後のことなど、話を伺いました。――凱旋帰国後、チャンピオンになった瞬間のこと、覚えていますか?YOH:リング上で涙しました。ベルトを見た瞬間、「やっと巻けるんだ」って思うと、こみ上げてくるものがあって。「やっと会えたね」という感じでした。SHO:嬉しさはもちろんありました。同時に責任感が重くのしかかりましたね。お客さんは、「このふたりがチャンピオンだ」という目で見ますから、ベルトをとったからもっとがんばらないと、という思いで。――見える景色も変わりそうですね。YOH:SHOが言ったように、意識はもちろん変わりますし、ふるまいもどっしりしましたよね。「俺らで面白くしていこう」と気も引き締まりました。SHO:ただ、気をつけたのは、絶対に天狗にならないこと。初心を忘れないように、今でも若手たちの良いところを見習う気持ちでいます。■無期限海外遠征は、楽しみでたまらなかった――ここからは「無期限海外遠征」時代のお話を伺います。海外行きを言い渡されたときって、どんな気持ちでしたか?YOH:「いよいよ」「やっと行ける」という気持ちでした。ヤングライオン(新日本プロレスに所属する入門数年以内の若手選手のこと)の期間が長く、やりきったと思っていたので。――おふたりが入門した後、なかなか後輩が入ってこなかったんですよね。YOH:はい。会社にも「早く(海外へ)行かせてほしい」と話していました。SHOも一緒でしたし、海外で生活をすることに不安はなかったです。つらいことがあっても、ふたりなら乗り越えられるかなって。SHO:僕は新日本プロレスでデビューした後、次なる目標として海外遠征を掲げていました。だから、楽しみしかありませんでした。親は心配するだろうなと思いましたけど。「もし、お葬式とかがあっても行けないかもしれない」と伝えていたくらいです(笑)。――期待と覚悟の大きさを感じますね。最初の拠点はメキシコでした。現地の暮らしはいかがでしたか?YOH:ちなみにメキシコって、どんなイメージがありますか?――楽しそうだけど、治安が悪そうなイメージでしょうか……。YOH:ですよね。ネットで調べると、治安が良くないとか、殺人事件が起きるとか、悪い情報しか出てきませんから(笑)。でも、日本でも治安が良いとはいえない地域もあるし、殺人事件が起きることもある。――たしかに。■メキシコは陽気でのんびりした国だった:実際住んでみると、すごく楽しい国でした。人々がみんな陽気なんです。街中で楽しそうに踊る人がたくさんいました(笑)。――日本では見られない光景ですね。YOH:野良犬もそこかしこにいました。でも、おりこうさんというか、だらしない野良犬なんですよ。SHO:人間がそばを歩いても穏やかに昼寝してて(笑)。野良犬も怖くなくて、陽気なんです。メキシコという国のイメージが変わりましたね。――日本人とは違って、時間にルーズな人が多いというのは本当なんでしょうか?SHO:CMLL(メキシコのプロレス団体)の試合は、中継していることもあってか、開始時間等が遅れることはなかったです。ただ、他の地方会場だと1時間くらい遅れるのは日常茶飯事。(選手を送り届ける)運転手が道に迷ったけど、全然急がずに休憩しちゃって、開始時間ちょうどに会場に着く、なんてことも珍しくなかったです(笑)。YOH:良くも悪くも、ギスギスしてないし、焦らないんですよ(笑)。――現地の食生活はいかがでしたか?SHO:僕はレストランや市場で生牡蠣を食べましたが、なんともなかったです。でも、屋台で食べたタコスにあたりました。原因はソースかと。刻んだ野菜が使われてるんですが、それが古かったんじゃないかと予想してます。YOH:衛生的とは言い難い環境ですからね。屋台には水道も付いていないですし。僕は某ファストフードチェーンのソフトクリームを食べた後、ものすごい嘔吐と下痢の症状が出ました(笑)。■アメリカで残した爪痕――チェーンのお店なら大丈夫だろう、と信じちゃいますが、大変でしたね。その後アメリカへ拠点を移されて。メキシコとはどんな違いがありましたか?YOH:ROHというアメリカの団体で戦うようになったんですけど、リングが小さくなったな、って感じました。その環境に慣れるまでは、足をとられることもありましたよ。SHO:リング自体の高さやロープの高さも、メキシコより高くなったと思いましたね。――アメリカのファンには、「THE TEMPURA BOYZ(ザ テンプラボーイズ)」として受け入れられたそうですね。YOH:「テンプラ、テンプラ」と呼ばれてました(笑)。名前より先にチーム名を覚えられて、毎回テンプラコールが起きました。SHO:アメリカではまったくの無名だったので、チーム名だけでも覚えてほしかったよね。YOH:近所のジムへ行くと、「テンプラボーイズか」って声をかけられることも多かったです。試合の結果としては負けも多かったですが、勝ち負けに関係なく、お客さんの心を動かせていたんだと思います。――おふたり特有の華やかさが、効いていたんじゃないでしょうか。YOH:華やかさというのは、かなり重要な要素だと思っています。「あの選手の入場が見たい」とか「リング上での動きの一つひとつにキレがある」とか感じてもらえるのが理想ですね。■2対2で戦う醍醐味――現在までタッグを組んでいるおふたりですが、シングルではなく、タッグならではの魅力は、どんなところだと思いますか?SHO:ひとつは、パートナーがピンチのとき、リング外から助けに入れるところでしょうか。YOH:プロレス特有の試合形式ですよね。連携技を使って2対1で相手を攻撃する、というのは他ではないことだと思います(笑)。――おふたりの息の合い方は、見ていて気持ちいいものがあります。YOH:経験を積んできて、視野が広くなりましたし、僕がしてほしいと思うことをSHOがしてくれることも。SHO:合図とかがなくても、わかるようになりました。YOH:リング上で「こうすれば面白いのでは?」と思ったら、瞬時の判断で挑戦することもあります。――最後に、今後のおふたりの目標を教えてください。YOH:僕たち、今年でデビューして6年目になります。タッグはもちろん、それぞれシングルでも、やれることは全部やりたいという思いです。やり尽くしてから、また海外で試合をするとか、ヘビー級のベルトも巻くとか、次なる目標へ向かいたい。ROPPONGI 3Kというチームをプロレス界に残したい。そのためにいい風吹かせます。Text/池田園子SHO選手プロフィール1989年8月27日生まれ。愛媛県宇和島市出身。新日本プロレス所属。173cm、95kg。徳山大学在学中にプロレスラーの道を志し、2012年2月に入門。2012年11月15日にデビュー。2017年10月の両国大会でYOHと共にIWGPジュニアタッグ王座を初戴冠。ジュニアヘビー級のパワーファイターとしても注目されている。Twitter(@njpwShowT)YOH選手プロフィール1988年6月25日生まれ。宮城県栗原市出身。新日本プロレス所属。171.5cm、85kg。プロレス好きの両親の影響から幼少からプロレスに親しみ、中学生でプロレスラーを志す。2012年2月に入門。2012年11月19日にデビュー。リズミカルなムーヴで相手を翻弄し、2017年10月の両国大会でSHOと共にIWGPジュニアタッグ王座を初戴冠。Twitter(@njpwyohei_k)
2018年07月18日最近のプロレス人気を圧倒的な力で牽引する、老舗団体「新日本プロレス」。そのなかでも高い注目度を誇る大会が、この時期恒例の『BEST OF THE SUPER Jr. 』。今回で25回目となる歴史あるシリーズで、今年は5月18日から開幕します。このたびインタビューするのは、この大会に出場する若きエース、SHO選手とYOH選手。新日本プロレスに同期入団し、共に切磋琢磨してきたふたりは、普段の試合ではタッグチームとして活躍。しかしこのシリーズには、シングルプレイヤーとして参戦します。それぞれの意気込みと、リーグ戦の見どころについて語っていただきました!写真・小川朋央 文・望月リサ若き次世代エース・SHO&YOH!プロフィールSHOショウ 1989年生まれ。‘12年に新日本プロレスに入門、同年11月デビュー。新人時代は本名の田中翔として、同期入門の小松洋平(現在のYOH)と切磋琢磨する。二人で’16年1月に海外修行へ。‘17年10月の凱旋帰国と同時にリングネームをSHOと改め、YOHとともにタッグのベルトを獲得。ユニット「CHAOS」所属。趣味は筋トレ。173センチ、93キロ。twitter → @njpwShowTYOHヨウ 1988年生まれ。‘12年、新日本プロレスに入門、同年11月デビュー。新人時代は本名の小松洋平として活躍。’15年の、第22回『BEST OF THE SUPER Jr. 』にも新人ながら初エントリーを果たす(試合結果は全敗)。’16年からの海外修行ののち‘17年の凱旋帰国後はリングネームを現在のYOHと改める。SHOとともにジュニアタッグのベルトを戴冠するなど、新日本期待のジュニア戦士。ユニット「CHAOS」所属。文章のうまさにも定評あり。171センチ、85キロ。twitter → @njpwyohei_k※『BEST OF THE SUPER Jr. 』とは…ジュニアヘビー級(体重100キロ未満)の選手によって行われる、シングルマッチの総当たりリーグ戦。今年はAブロックとBブロックにわかれ、各ブロック8名の選手が参戦。Aブロック1位の選手とBブロック1位の選手が、シリーズ最終日となる6月4日(月)に決勝を行い、優勝者が決定する。――まずは、「BEST OF SUPER Jr.」(以下BOSJ)という大会について教えていただけますか?YOH 100キロ未満の選手が「ジュニアヘビー級」、100キロ以上の選手が「ヘビー級」なんですが、BOSJはジュニアヘビー級の選手だけが出場し、ナンバー1を決めるリーグ戦です。SHO 大型の重量級の選手たちにはできないような、スピーディでアクロバティックな攻防が見られると思います。華やかで、プロレス初心者でも楽しみやすいと思いますよ。YOH しかも、新日本所属の選手以外にも、ジュニアヘビーの一流選手が世界中から集まる。SHO 去年のBOSJを海外で追っていて、すごく刺激を受けました。とんでもない技を次々繰り出す選手たちを見て、パワーだけでは勝てないなと思って、柔術や総合格闘技を習ったり…。YOH ハイレベルすぎて、帰国した時にこのリングに立てるんだろうかって焦ったからね。こんなに跳べないし、こんなにパワーもないし、って。それくらいの、世界で一番レベルの高いシリーズだと思っています。――YOH選手は2015年以来、2回目のBOSJ(小松洋平の名前で、新人時代に出場)、SHO選手は今回が初出場ですね。YOH YOHとしての出場は初ですし、最近はSHOとのタッグでの試合がほとんどなので、シングルマッチ自体が久しぶり。個人の実力を試せるいい機会ですし、「コイツらの試合は、シングルでもおもしろい」と印象づけられたらと思っています。今回の大会用に、フィニッシュ・ホールド(勝利するための必殺技)も考えました。SHO 僕は、ずっと「どうすればBOSJで優勝できるか」を課題に練習を積んできましたし、本気でタイトルを狙っています。それに、シングルの試合が久々ということは、他の選手たちに手の内を知られていないということ。そこは有利ですし、新たなフィニッシュ・ホールドをはじめ、これまで出してこなかった技も出せると思います。YOH …なんて、めっちゃしょっぱい試合したりして(笑)。試合中のペース配分も違うし、途中でタッチして交代してもらうこともできないんですよ!SHO (笑)でも、自分は大丈夫だと思います!ふたりの対決の可能性は、決勝のみ。それぞれの注目カード、注目選手は?――今回のBOSJでは、YOH選手はAブロック、SHO選手はBブロックにエントリーされています。決勝までふたりの直接対決はありませんけれど、共に決勝に残れば、仲間同士で対戦の可能性も……。SHO あります!YOH でも、正直なところ、ブロックが別でよかったなと思っているんですよ。SHO いまはまだ直接対決は…〝トランキーロ!〟(あせるな、という意味のスペイン語。新日本プロレスの別ユニットに所属する内藤哲也選手がよく使う決め台詞)ですよ(笑)。YOH うん。最高潮のタイミングで出すカードとして、まだしばらくは取っておこうかと……。SHO いやでも僕は、決勝行くつもりでいるんで。(対戦カードを見ながら)だって、これ勝つやろ、これも勝つやろ…。YOH 優勝する気でいるんだ?SHO 何言ってるんすか。もちろんですよ!――では、おふたりが楽しみにしている対戦をうかがえますか?SHO KUSHIDA選手との対戦(5月27日・名古屋国際会議場)です。海外遠征中にジュニア王者だったのがKUSHIDA選手で、勝つにはどうしたらいいかをすごく考えていたんです。柔術の先生に、KUSHIDA選手の得意な関節技の掛け方と逃げ方を教えてもらって、対策は立てていたので、試したいなと。YOH KUSHIDA選手、海外でもすごく人気があるからね〜。SHO BOSJは世界中が注目する大会ですし、まずはKUSHIDA超えを果たしたいです。YOH 僕は、石森太二選手との試合ですね(6月3日・後楽園ホール)。まず、石森選手は体がバッキバキなんです。運動神経は抜群、頭もいい、パワーも技もあるオールラウンダーなので、攻略方法が重要になると思います。あとAブロックの注目選手と言ったら、やっぱりウィル・オスプレイでしょう。SHO オスプレイは、プロレスをまったく知らない人が見ても、ぱっと見でそのすごさがわかりますよね。YOH 身体能力の高さが半端ないんです。ただ、日本人選手を挙げるなら……SHO選手ですかね。SHO 僕はYOH選手ですけど…。YOH やっぱりそうなっちゃいます?(笑)。――では、お互いの魅力について語っていただけますか?YOH SHOは持ち味のパワーをさらに磨いたうえに、柔術も身につけた。僕は、豪快に相手選手をぶん投げた後の雄叫びが、SHO君らしくて好きです(笑)。SHO YOHさんはですねぇ……トリッキーな試合運びはもちろんですが、何よりメンタルが相当強いんです。自分はこのシリーズが始まったらすごく緊張すると思うんですけど、YOHさんはそれがない。羨ましいです。YOH 僕、デビュー戦でも緊張しなかったんです。試合直前にお菓子を食べていたら、先輩から「よくそんなもん食えるな」って言われました(笑)。SHO どんな選手が相手でも、YOHさんらしい試合をすると思います。YOH 飄々とした試合をね(笑)。しんどい下積み時代を乗り越えられたのは、お互いの存在があったから。――そもそも、おふたりがプロレスラーになろうと思ったきっかけは?YOH 父親の影響で幼稚園の頃からプロレス番組を観ていたんですが、プロレスの入場シーンの華やかさとワクワク感は、他の格闘技には感じられないものですよね。プロレスラーになろうと決めたのは中学1年生の時。体が小さくて、周りからは無理だと言われるほど、絶対になってやるんだって気持ちが強くなりましたね。SHO 僕は、プロレスを見始めたのが遅くて、高校生の時。当時、新日本で活躍する棚橋(弘至)選手がカッコよかったんですよね。とにかく戦いが華麗なんです。……いま思い返してみると、小さい頃、ジャッキー・チェンになりたかったんです。だから、戦う人に憧れを持っていたのかもしれません。YOH そう考えたら、僕らもそう思われないとダメってことですよね。SHO 中学生や高校生が見て、ああなりたい、って思ってもらえるように頑張ります。――新日本プロレスの長く厳しい下積み生活を乗り切れた理由は、何でしょうか?YOH ……意地ですかね。当時よく、お風呂に入りながら、将来の自分を思い浮かべていました。BOSJで優勝して、シングルのベルトを巻いて……って想像したら、どんなに辛くても、また明日1日頑張れるって思えたんです。あとは、SHOの存在も大きかったですね。たぶん、どちらかが折れていたら、ふたりともここにいなかったんじゃないかな。SHO そうですね。あとは、周りを見返したい気持ちもあったと思います。大学時代、「気持ちが優しいから、新日本に入っても厳しさに耐えられないよ」って言われるたびに、絶対に耐えてやる、トップに行ってやるって思っていました。……って、デビューしたいまも、周りからの扱いは全然変わらないですけどね(笑)。YOH それがいいんじゃない?(笑)――今後の目標を伺えますか?YOH まずは、ジュニアタッグのベルトを取り返すこと。BOSJで僕とSHOが活躍すれば、その先に見えてくるものが必ずあるんじゃないか、と。将来的には、いま組んでいるROPPONGI 3Kを世界のスタンダードにしたい。リングネームを、本名の田中翔と小松洋平からSHOとYOHに変えたのもそのため。SHO 僕もジュニアやヘビーという階級にこだわらずに、いろんなことに挑戦していきたいですね。毎年BOSJには出たいし、ヘビーの試合にも出ていきたいですし。YOH そして何より、プロレスを通してこれまで自分がお世話になった方々に恩返しができたらなと思うんですよ。SHO うん。そして、両親が自慢できるようなプロレスラーになることですね。Information新日本プロレス「ファイヤープロレスリング ワールド PresentsBEST OF THE SUPER Jr. 25」5月18日(金)~6月4日(月)全14大会、東京、大阪、愛知など、全国8か所で開催。特設サイトSHO選手とYOH選手の1st フォトブック「3K」(発売中)3,000円(税込)
2018年05月16日