4/1(水)発売のanan2195号「エシカルライフ2020今、私たちにできること。」特集の表紙にご登場いただいた、中島健人さんと平野紫耀さんの撮影エピソードを紹介します。麗しいふたりが攻めまくる!!熱く、刺激的な攻防戦に釘づけ。4月クールのドラマ『未満警察 ミッドナイトランナー』にW主演することで話題の中島健人さん(Sexy Zone)&平野紫耀さん(King & Prince)。先輩・後輩の垣根を越えてタッグを組んだ二人が、男っぽくワイルドな空気を纏ってananの表紙を飾ります!「次郎ちゃん」「快くん」と、お互いを役名で呼び合いながら、和やかにスタジオ入りしたお二人。「なぜか自然とこう呼び合ってます(笑)」(平野さん)、「役柄的に距離が近いから、これがいちばんいいよね」(中島さん)とのことで、キャッキャと戯れ合う二人の仲の良さは一目瞭然。この日は夜撮影だったこともあり、たっぷりお仕事をされてお疲れだったはずですが、スタッフにそれを少しも感じさせない元気さと笑顔で癒してくださいました。「警察学校の話だから、二人とも久しぶりの黒髪で、後ろも刈り上げてるんですよ」という硬派な髪型も、なんだか新鮮!今回は、ドラマの舞台でもある警察学校を彷彿とさせるようなセットをご用意。コンクリートの壁床、階段、スチールのバーやフェンスなど、無機質な中にワイルドさも感じさせる空間に。そこに二人が佇んでいるだけで、とびきりクール! バーを担いだり、フェンス越しに挑発的に見つめたり、階段に寝転んだり…ついさっきまで戯れ合っていた子供みたいな二人が嘘のように、精悍な顔つきに。特に、ブルーやピンク、イエローなどのカラーライトを浴びたソロカットは必見! 気怠げな仕草や刹那的な表情は、どの写真も抜群に艶っぽく、ノックアウトされること間違いなしです。撮影のラスト、「最後なので自由にふざけ合って笑ってください」と声をかけると、ぎゅーっとバックハグを始めた二人。と、思いきや、実は中島さんが後ろから平野さんの脇をくすぐりまくっている図でした。くすぐりに非常に弱いという平野さん、「あーーーやだやだやだ! ひーーーーー!! 健人くん! ダメ! 健人くーん!!」と、本気で助けてほしいご様子(そこは「健人くん」なのですね)。「脇はダメなんですって! 本当にダメ〜」と逃げ回る平野さんに、いたずらな顔で爆笑する中島さん。一気に元の無邪気な二人に戻った瞬間でした。二人のワイルドな写真に加え、ドラマの話、お互いの存在やバディといえる友人の話、特集テーマの「エシカルライフ」についてのインタビューも、お楽しみに!(S)
2020年03月31日新型コロナで暗いニュースばかりが聞かれる中、ジョン・クラシンスキーが、良いニュースだけを集めた『Some Good News』という番組を、YouTubeで始めた。自宅で撮影されたトークショー形式のもので、後ろにある「SGN」のサインは、娘が描いてくれたものだという。番組の中で取り上げるネタについては、彼が以前からツイッターで人々に募集をかけていた。また、この初回では、『ザ・オフィス』で長年共演したスティーブ・カレルが、ヴァーチャルでゲスト出演している。クラシンスキーが監督、妻エミリー・ブラントが主演する『クワイエット・プレイス PART II』は、3月20日北米公開の予定で、プレミアも済んでいたが、アメリカにおけるコロナ脅威が本格化したのを受けて、無期延期になった。文=猿渡由紀
2020年03月31日心地よいベッドルームで一日の終わりにリラックス。深く眠って翌朝はしゃっきりと――。『anan』の眠りの色気論で“ぐっすり女子”を演じてくれた黒島結菜さん。「いつでもすぐに寝られる」のが特技だそうで、「移動中など、どこでも寝てしまいます(笑)」。黒島さんに睡眠について聞きました。寝入るのも起きるのもスムーズ。あまり悩まないタイプです。ドラマやCMに立て続けに出演し、昨年はヒロインを務めた映画も。注目の女優として多忙な日々を送りながらも、自然体でヘルシーオーラに満ちている黒島さん。魅力の秘密は、その眠り方に?「実は半年ほど前から、着るものにこだわっています。それまで適当なTシャツとジャージーで寝ていたら、寝汗をかくようになって。カレーの沼で泳いだりとかヘンな夢をよく見るので(笑)、そのせいかな、と思っていたのですが…」そこで、オーガニックコットンのTシャツを試してみたそう。「すごく肌触りが良くて、お気に入りに。寝汗もかかず快適です」そしてもうひとつ大切にしているのが、3年前に迎えた愛犬のコハダちゃんとの散歩の時間。「季節を感じながら一緒に歩く、大事なひととき。どんなに疲れていても必ず行きます。この散歩も、快眠の理由のひとつかな」来月スタートのドラマでは、コンサルティング会社の新入社員を演じる。撮影の調子も、日々の上質な睡眠のおかげで上々のよう。「現場の雰囲気が大好き。撮影用のラーメンがおいしくて、いつも完食しています(笑)。しっかり眠って体調を整え、臨みます!」くろしま・ゆいな女優。1997年3月15日生まれ、沖縄県出身。4月20日スタートのドラマ『行列の女神~らーめん才遊記~』(テレビ東京系、毎週月曜22:00~)で、ラーメン店のコンサルティング会社の新入社員を演じる。トップス¥11,000中に着たタンクトップ¥8,500(共にJAMES PERSE/JAMES PERSE 青山店 TEL:03・6418・0928)靴下¥1,600(SOCK DREAMS/ぽこ・あ・ぽこ TEL:03・3477・5006)『ハンス J ウェグナー』ソファ¥1,180,000テーブルの上の鉢(受け皿付き)¥2,000(共にタイトルズ)ショートパンツはスタイリスト私物※『anan』2020年4月1日号より。写真・大辻隆広(go relax E more/黒島さん)スタイリスト・赤石侑香(辻事務所/黒島さん)中根美和子(プロップ)ヘア&メイク・奥田新菜取材、文・新田草子撮影協力・AWABEESTITLES(by anan編集部)
2020年03月29日麻混のジャケットや、ストロー素材のハンチングなど…春らしく、ほのかにバカンスムード漂うアイテムが集合。今週の気になるモノと、最新ニュースをお届けします!ナチュラルなブラウンを基調としたストライプ柄で、洗練された装いに。イタリアのテーラードブランドによるジャケットは、さらりと羽織るだけでハンサムな雰囲気。軽やかな麻混の生地は、これからの季節にぴったり。¥80,000(タリアトーレ/ビームス ハウス 六本木 TEL:03・5413・7690)丸みのあるデザイン×ストロー素材でリラックスムードたっぷり!上質なストロー素材のハンチングは、1840年に創業したフランスの老舗ベレーブランドから。軽くて通気性が良く、使い込むほど艶が出るのも魅力。¥22,000(ロレール/クオリネスト TEL:03・6427・1977)繊細かつ、ゴージャス。着こなしが華やぐ、手彫り柄バッグ。メキシコの職人たちが一点ずつ丁寧に草花の柄をカービング。牛革素材のため、使うほど柔らかく。W30×H24×マチ10cm¥48,000(カービングトライブス/カービングトライブス 新宿マルイ店 TEL:03・6273・0040)春の息吹を感じる!緑が眩しいサテンスカート。柔らかなサテン素材のスカートは、動くたびに揺れて女性らしい印象。裾には適度なフリル加工が施され、自然な落ち感も楽しめる。¥25,000(テラ/ジャーナル スタンダード 表参道 TEL:03・6418・7958)※『anan』2020年4月1日号より。写真・多田 寛スタイリスト・木津明子(by anan編集部)
2020年03月25日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回はモデル、タレントの生見愛瑠さんです。“めるる”の愛称で親しまれ、天然キャラで人気沸騰中!『Popteen』専属モデルとして女子中高生から絶大な支持を集め、バラエティ番組でも活躍。「おしゃべりが大好きだから、トーク番組とか楽しくてしょうがないです。今は休みがもったいないと思うくらいお仕事命。渋谷をジャックするという目標があって、いつか109の看板を飾れるように、多くの人に名前を覚えてもらいたいんです」。4月にはスタイルブックが発売。ファッションセンスにも注目が集まる。「月イチでクローゼットの中身をがらりと変えるのがマイルール。気分が変わって楽しいです!」見つけたらつい買っちゃうモノ。ヘアピンにハマっています。ファンの子が真似してくれると嬉しい!ヘアサロンには週イチペースで!美容院が好きなんです。多い時は前髪カットのため3日に一回行くことも。毎日食べたいくらいハンバーガーLOVE。ちなみにめるる語では、“好き”を“とぅきみバーガー”と言います(笑)。ぬくみ・める2002年生まれ。『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)にシーズンレギュラーとして出演中。初のスタイルブック『はっぴーす』(角川春樹事務所)が4月1日に発売。※『anan』2020年4月1日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子(by anan編集部)
2020年03月25日3/25(水)発売のanan2194号「色気のニュアンス。」の表紙にご登場いただいた、Kis-My-Ft2のみなさんの撮影エピソードを紹介します。色気のコントロールはお手のもの。Kis-My-Ft2さんのプロの技。Kis-My-Ft2のみなさんにご登場いただいた今回、ふとしたしぐさや表情ににじむ色気の「ニュアンス」を切り取ることがテーマでした。撮影やインタビューの時にも、ちょっとした空き時間にも、それぞれの色気がにじみ出ていました。藤ヶ谷さんは、スタジオの隅で小説を読んでいる姿が印象的。視線をいつも周りに配っている北山さんは、そんな藤ヶ谷さんの読書姿にいち早く気付いていました。集合カット撮影時にベストなバランスを探っているスタッフに、「指示していただければ、その通りに調整しますので」とさりげなくフォローしてくださる二階堂さん。1カットごとにポーズや表情を少しずつ変えていく千賀さん。そんな格好良い姿はもちろん、随所にみられるギャップもまた、魅力的!しっとりしたソロカットとは違い、3人組での撮影では誰もがきゅんとするくしゃくしゃ笑顔を見せてくださった玉森さん。横顔の撮影中に歓声をあげたスタッフに、「“横”尾だけにね(笑)」とつぶやく横尾さん。別仕事のため途中で合流された宮田さんは「どうやらお待たせしすぎてしまったのかもしれませんね…!」とニヤリ。場の空気をふわっと和ませてくださいました。時に荒々しく男っぽさの溢れるパフォーマンスと、バラエティで見せるハッピーな笑いの振り幅。Kis-My-Ft2のみなさんが老若男女問わず多くの人を引き付ける「色気」の秘密は、場に応じて瞬時にスイッチを切り替える対応力にあるのかもしれません!(TM)
2020年03月24日海外ブランドの最新作から、日本の伝統技術を現代風にアップデートした小物など、こだわりたっぷりのアイテムがずらり。今週の気になるモノと、最新ニュースをお届けします!見た目だけじゃない、心意気もキュートなバッグ。サステナブルなバッグが登場。廃棄物だったリンゴの皮を粉末状にし、ポリウレタンで固めて生地にコーティング。W14×H16×マチ14cm¥36,000(シーバイクロエ/クロエ カスタマーリレーションズ TEL:03・4335・1750)ブランドコンセプト“旅”をワードローブに投入してみる?レッグウェアブランドの『マルコモンド』から新しいウェアライン『ワンデルング』がデビュー。一枚で決まるジャンプスーツは、大胆に手描きされたカラフルな花柄に注目!¥65,000(ワンデルング TEL:03・6805・0812)爽やかなライムグリーンで春の風を感じて。韓国ブランド『アモーメント』のニットキャミソールは、ペーパー混でユニークな手触り。ジャストサイズのTシャツやジーンズなどに合わせて個性を発揮して。¥16,000(アモーメント/ニード サプライ TEL:03・5738・2136)愛らしいフォルムと色使い。高い伸縮性で使い勝手もよし。創業100年を超える絞り染め呉服屋『片山文三郎商店』のバッグ。伝統技術を日常使いに。4月5日までの限定販売。W17×H17×マチ4各¥3,800(ブンザブロウ/オデット エ オディール 六本木ヒルズ店 TEL:03・5772・0560)可愛らしい佇まいに心がときめく!シリアのリサイクルガラスを使ったハンドメイドネックレス。少女時代を思い出すキャンディのような色合いにキュン。シンプルなトップスに飾って。各¥9,800(シシ ジョイア/フィルグショールーム TEL:03・5357・8771)※『anan』2020年3月25日号より。写真・多田 寛スタイリスト・宇都宮千明(by anan編集部)
2020年03月23日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優でモデルのYAEさんです。「ファンの方からいただく手紙が元気の源です」と話すYAEさんの魅力に迫りました。デビューから約10年。目標は国民的ツインズ!「ひとりでのインタビューは初めて。今まで姉に甘えていたなって思います」と笑うYAEさん。前号で登場してくれた双子の姉、MIOさんとは仕事でもプライベートでもずっと一緒。「今ふたり暮らしをしていて、結婚しても一緒に住みたいと思うくらい姉のことが好き。私たちの演技を見てシンクロ具合を褒めていただくことが多いけど、双子だから自然と合うわけではなく…家で猛特訓しています(笑)。デビューしてもう10年。双子といえばMIOYAE、と言ってもらえるようになるまで頑張ります!」舞台で5歳の子供を演じました。悩みながら役作りしたので、「子供にしか見えない」と言われて感動。憧れのドライブにはまだ行けていません…。姉と教習所に通い免許を取りました。でも運転する勇気がないんです(笑)。体のやわらかさには自信があります!ストレッチは毎日必ず。ちょうどいいスペースがあるとついしたくなるヤエ1995年生まれ。伊藤園「お~いお茶 ほうじ茶」、富士通エフサス「TIME CREATOR」“時計うさぎツインズ篇”CMに出演中。最新情報はInstagram(@yae_abp)でチェック。※『anan』2020年3月25日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子(by anan編集部)
2020年03月18日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優、モデルのMIOさんです。「姉妹で性格は全然違う!と言われます」と話すMIOさんの魅力に迫りました。双子にしかできない演技でインパクトを与え続けたい。双子の妹、YAEさんと共に小学生の時にデビュー。朝ドラ『半分、青い。』のツインズ役やKINCHO「ゴンゴン」CMの個性的なダンスが印象に残っている人も多いはず。「シンクロすることでインパクトを出せるのは、双子ならではの強み。でも実際は、発言がかぶったりすることは少ないんです(笑)」。最近では生瀬勝久さん演出の舞台に双子の子供役で出演した。「観ている人が楽しそうだと、私も楽しくなれる。お客さんと一緒に作り上げる感覚が忘れられません。またすぐにでも舞台に立ちたい!」プライベートでコスプレに初挑戦!コスプレ好きの友人に触発されて。ラム&レムという双子のキャラです。学びが多かった舞台『グッドバイ』。毎公演変化があるのが面白かった。“舞台はナマモノ”という言葉に納得。『ひぐらしのなく頃に』グッズを集めています舞台版に出演して以来ハマってます。再アニメ化されるのが楽しみ!ミオ1995年生まれ。伊藤園「お~いお茶 ほうじ茶」、富士通エフサス「TIME CREATOR」“時計うさぎツインズ篇”CMに出演中。最新情報はInstagram(@mio_abp)でチェック。※『anan』2020年3月18日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子(by anan編集部)
2020年03月17日3/18(水)発売のanan2193号「ホルモンバランスの整え方。」の表紙にご登場いただいた、ジャニーズWESTのみなさんの撮影エピソードを紹介します。撮影現場でも、ハッピーを生み出してくれた7人でした。今号で、2回目の表紙ご登場となったジャニーズWESTの皆さん。特集テーマの「ホルモンバランス」と同様、私たちの心にハッピーをもたらしてくれる、明るく面白く素敵な7人です。そこで、今回の撮り下ろしグラビアのソロカットでは、彼らの持つポジティブなエネルギーを表現したいと思い、“躍動感あるポーズ”をお願いしました。……とお願いしておいて何なのですが、簡単に「躍動感」と言っても、スチール写真でそれを表現するのはなかなか難しいだろうなあと予想していました。動きすぎてもブレてしまったり、逆にいくら動いてもカメラとのタイミング次第ではその動きが伝わりにくかったり、かなり技が必要なんですよね。それで、ちょっとドキドキしながら撮影スタート!……結局、全ての心配は杞憂に終わったのでした。一言で言うと、「うまいーーー!!!!」。体の傾け方、振り向き方、バランスのとり方、そしてポージングの豊富さ…。まるで踊っているかのように軽やかな動きを繰り出しつつ、でも実はシャッターに合わせてその瞬間、瞬間は止まっているわけです。しかもその動きに気を取られすぎず、表情も完璧。7人が7人とも、易々とオーダー以上のお仕事をしてくださることに、ananスタッフはひたすら感動し、唸るしかありませんでした。その素晴らしくかっこいい写真の数々は、ぜひ本誌をお手に取ってご覧くださいね!取材や撮影の合間には、新曲をメンバーみんなで大声で歌ったり、スタジオの隅に座っていた小瀧さんのところに他のメンバーが入れ替わり立ち替わり近寄ってはおしゃべりに花を咲かせたり。でもいざ撮影となると、いきなり集中スイッチが入り、ピシッと決める。ananスタッフ一同、ああプロフェッショナルだなあ、素敵なグループだなあ、という幸せな気持ちになって取材&撮影を終えたのでした。(Y)
2020年03月17日本誌連載「社会のじかん」でもお馴染み。NHKを退局後、フリージャーナリストとして、世界を飛び回りニュースを届けている堀潤さん。素顔は現場が大好きな生粋のテレビマンでした。朝の報道番組の放送直後に即刻成田に向かい、香港日帰り取材なんていうのもお手のもの。市民投稿型ニュースサイト「8bitNews」をベースに、あらゆるメディアを使い、独自のニュースを発信し続けているジャーナリストの堀潤さん。このたび、2本目の映画『わたしは分断を許さない』が公開された。シリア、パレスチナ、朝鮮半島、香港、福島、沖縄を5年かけて追ったドキュメンタリーである。――進行中の社会問題を映画にしようと思ったのはなぜですか?いま起きている社会課題の根本には「分断」があると気づいたんです。映画ならば、尺も潤沢に使えますし、刹那的なわかりやすさを追求しなくてもいい。また、映画をもとに観客のみなさんと対話をしたいと思ったんですね。――堀さんは、去年から全国のギャラリーで、取材してきた写真や映像を公開して、観客と積極的に交流の場を作っておられますね。みなさん、「本当のことが知りたい」と思っていらっしゃるようで、とくに若い方がたくさん来てくださいました。これまでのニュースは、誰がどういう意図で出しているのかわからないのが当たり前でした。でも、いまはどういう思考を持った人が切り取ったニュースなのか、そういうトレーサビリティ(追跡可能性)のあるものが求められているのではないか。誰もがどこでも発信できる時代だからこそ、ものすごく泥くさいリアルな現場を、目の前で握るお寿司のように直接手渡す方法に価値があるんじゃないかと思いました。――『わたしは分断を許さない』は、香港の民主化デモ、沖縄の基地問題、ガザ地区の難民、原発後の福島など、それぞれでも一本の映画が撮れるくらい濃い内容が、ランダムに構成されているのが斬新でした。たいていのドキュメンタリーはひとつの現場に迫りますが、そうでなければいけない理由はありませんよね?ニュースも、日本のものと海外ニュースを分けがちですが、どちらも同時代に起きている。個人にフォーカスしてみれば、異なる環境の出来事も共感できます。「別のもの」という思い込みが分断を生み、そこから差別や排斥が生まれて、自分には関係のない問題と放置されてしまいます。映画をきっかけに、そういうことに気づける場を作りたいと思いました。時間も場所もバラバラな事柄が並ぶSNSのタイムラインのような感覚で編集したんです。――堀さんはNHKの採用試験でも、これからはメディア発信のニュースと個人発信の双方向が大事になると提案なさったそうですね。20年前ですね(笑)。デジタル放送時代は、放送局と個人が双方向にやりとりすれば、プロパガンダに加担することなく、誠実な報道ができると主張しました。僕はいま、『モーニングCROSS』(TOKYO MX)や『JAM THE WORLD』(J‐WAVE)などの自分の番組では、スタジオに対して異を唱えるような意見がSNSに上がれば、積極的に紹介するようにしています。――否定されることに怖さはないのですか?ないですね。メディアのなかに個人の意見が流れたら楽しいじゃないですか。小さいころに漫画誌やラジオ番組に投稿した原体験もベースになっています。誰かに何か言われて心がざわつくのは、その意見に核心を突かれているからなんですよね(笑)。被害者側にいることには敏感でいられるけれど、加害者側にいる感覚は自分では気づくことが難しい。自分も誰かの脅威になっているかもしれないという目線がない限り、分断は生まれ続けるだろうと、世界各地を訪ね歩いて気づきました。何事も、両極端の意見を比べてみないと真実は認識できないと思います。――堀さんはジャーナリストとして活躍される一方で、ワークショップや著書を通して、発信者の育成も積極的になさっています。それは単純に、僕一人ですべての現場をカバーするのが無理だからです。仲間を増やしたいんです。災害取材などは顕著ですが、写真1枚、たった一言でもいいので、SOSの出し方を知っておけば、きっと誰かが助けに来てくれます。そういう信頼感を作ることが現代の報道の役割なんじゃないかと考えています。――堀さんは、「使命」を感じて、活動をなさっているのですか?使命感はないですね(笑)。ただ、受信料で育てていただいたので、世に還元したいという思いはあります。NHKは視聴率や営業利益を気にせず必要な現場に駆けつけることができました。いまでも自分のことを「フリーの公共放送人」と言っています。僕の取材スタンスは何も変わっていません。――災害や貧困、弾圧など、目を覆いたくなるような現場にたくさん行かれています。しかも、「(国や地域など)大きな主語ではなく、小さな主語で真実を捉えよう」と、堀さんは渦中の個人に迫った取材をしています。悲惨な現実にしんどくなることはないのでしょうか。もちろん、なりますよ。映画も泣きながら編集していました。辛いから、「もっと何かいい解決法があるんじゃないか」と、次の現場に出かけているのだと思います。でも、どこの現場でも、課題解決を模索し奮闘している人がいらっしゃいます。映画に出てくる、北朝鮮やパレスチナも地域に根ざしたNGOの方々と一緒だったから入ることができました。ジャーナリストでは入れてもらえなかったと思います。僕は「GARDEN」という会社でNGOの発信を支援する活動を行っているので、一緒に行くことができました。――なるほど!テレビマンとして、まだ誰も見たことのない、最前線の映像を見せたいという思いもあります。内戦の映像や、アフリカの開発途上国で起きていることなどは日本のニュース番組では、なかなか取り上げられません。でも、それは作り手がそこに価値を見出していないだけ。それならば僕が腕まくりして、みんなが関心ないと思われている映像をクローズアップしてやろう!と思いました。実際に訪ねて回ると、ニュースの宝庫なんですよ。――ニュースのネタを見つけたときが一番高揚しますか?はい。「オレの現場、キター!」と思いながらやっています(笑)。月~金曜は朝7時から『モーニングCROSS』のMCを務めながら、映画『わたしは分断を許さない』の編集直前まで、激化する香港の民主化デモの取材に日帰りで出かけていた。「日帰りで行けるとわかったら行かないわけにはいかないですよね。魚がいると知っているのに漁に出かけない漁師さんと同じですから」。映画はポレポレ東中野にて公開中。3月14日以降、全国順次公開。公開を支援するクラウドファンディングは3月25日まで受付中。最新刊『わたしは分断を許さない 香港、朝鮮半島、シリア、パレスチナ、福島、沖縄。「ファクトなき固定観念」は何を奪うのか?』(実業之日本社)では、映画に出てくる分断問題にも触れている。ほり・じゅん1977年生まれ、兵庫県出身。2001年にNHKに入局。’12年にドキュメンタリー映画『変身 Metamorphosis』を製作したのち、’13年に独立。自ら立ち上げた市民投稿型ニュースサイト「8bitNews」を拠点に報道活動を行う。’17年に株式会社「GARDEN」を設立。著書に『SNSで一目置かれる 堀潤の伝える人になろう講座』など。※『anan』2020年3月18日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年03月16日ananで2019年年末に掲載された人気占い師による2020年の占い。びっくりするほど思い当たる節々が…!今の現状を打破するちょっとしたヒントもあるので、あなたなりの打開策を見つけてください!まとめ構成・小田原みみ先行き不透明な今日この頃。どうすればよいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか? そこでananの占い特集号に掲載されていた人気の占い師の記事を振り返ってみましょう! きっとあなたなりの解決法がみつかります!波を乗り越えハッピーを手に入れるには…イヴルルド遙華さん「2020年は、占い界では240年に一度といわれる激動の一年。特に後半は、経済や雇用、結婚制度などの価値観がガラッと変わるほどインパクトのある事件が起こる気配です。西洋占星術では『風の年』といわれ、風が象徴するキーワードは、形のないものやコミュニケーション、AIやスマートフォン、キャッシュレスなど。それらの進化が、働き方やライフスタイルのシフトチェンジを促進するでしょう。さらに、私のフォーチュンサイクル占いでは、日本は“モヤモヤ期”という運気が停滞する時期に5年間突入します。情報通信技術のさらなる進化やAIの普及がもたらす価値観の変化によって、貧富の差が拡大するかもしれません」イヴルルド遙華さん フォーチュンアドバイザー。当たるだけでなく、ポジティブに背中を押してくれる占いで支持を得る。近著『強運ダイアリー2020』(主婦の友社)好評発売中。※2019年12月21日作成 『anan』2019年12月25日号より。イラスト・サンタニトオル 取材、文・さかいもゆる運気を上げるために大切にしたいものは…ゲッターズ飯田さん「社会の変革という意味では、2020年の前半からは“大企業から個人商店へ”という流れが強くなってきます。少し不吉なことを言うと、老舗の大企業が倒産しはじめたり、あっと驚くようなニュースが出てきたりもするので“企業にいれば安心”という価値観そのものが通用しない時代に突入していきます」※2019年12月24日作成 『anan』2019年12月25日号より。イラスト・石山さやか 取材、文・瀬尾麻美2020年に注目すべきアイテムは…ゲッターズ飯田さんいよいよ始まる東京オリンピックイヤー。カリスマ占い師のゲッターズ飯田さんによると、2020年は社会の仕組みや価値観が大きく変革する最初の年になるそう。「亥年から子年へ。干支が一周するということは、“一つの時代が終わり、新しい時代がはじまる”ことを意味しています。特に2020年の前半からは、形あるものよりも精神的なものを重視する傾向が顕著に出てくるでしょう」ゲッターズ飯田さん 占い師。6万人以上を占ったデータを基に、独自の「五星三心(ごせいさんしん)占い」を確立。最新著書『ゲッターズ飯田の運命の人の増やし方』(朝日新聞出版)が発売中。※2019年12月22日作成 『anan』2019年12月25日号より。イラスト・石山さやか 取材、文・瀬尾麻美
2020年03月13日今シーズンからスタートするニューカマーブランドや、注目のコラボレーションアイテムが続々と登場。今週の気になるモノと、最新ニュースをお届けします。こだわりが詰まったバッグは、イエローで華やかさもプラス。ホワイトペイズリー柄が爽やかな、インテリアファブリックを使ったトートバッグ。持ちやすくするため、ハンドルは二股に分かれた仕様に。W46×H39×マチ19cm¥61,000(アヴァケーション/アマン TEL:03・6805・0527)オールホワイトのジャンプスーツは取り外しできる襷に目が釘付け!“また着たくなる服”をテーマに今シーズンデビューした、『ハイムクンフト』。衣装製作などを手がけるスタイリスト・井口さおりならではのユニークなデザイン。¥49,000(ハイムクンフト/モクオン TEL:0422・26・7568)人気ブランド同士の熱いコラボが生むきれいに着られるワークアイテム。セットアップで揃えて。ジャケット¥22,000ショートパンツ¥16,000(フィーニー×ディッキーズ フォー ビューティ&ユース/ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ 渋谷公園通り店 TEL:03・5428・1894)環境にもお財布にも優しいダイヤモンドを楽しんで。合成ダイヤモンドを使用したエシカルなブランドが誕生。地金は18金ながらも手に取りやすい。サラッと華やかなきらめきを纏って。左・イヤカフ¥28,000右・リング¥60,000(プライマルsupport@prmal.com)※『anan』2020年3月18日号より。写真・多田 寛スタイリスト・宇都宮千明文・重信 綾(by anan編集部)
2020年03月12日初めてのセミヌード、内面を語るインタビューなど、ファッション誌ではないananだからこその経験を、思い出深く語ってくれた、中村アンさん。2020年3月に迎えたanan50周年に掛け、理想の50歳についても伺いました。これまでに2度表紙に登場してくれた、中村アンさん。特に話題になったのは、美しいセミヌードを披露してくれた’18年の2105号。「芸能界で仕事をしている私にとって、ananの表紙で体を見せるというのは一つの目標だったので、オファーは本当に嬉しかったです。撮影の4年くらい前からクロスフィットを始め、理想の体に近づきつつある時期だったので、せっかくだからしっかり見せようと思って、準備はもちろん、撮影時のポージングなども頑張った思い出があります」あらためて当時の誌面を見てもらうと、「おばあちゃんになって見ても、誇れるページだと思う」という嬉しい感想が。「いろんな方から“見たよ”“良かった”と声をかけてもらい、大きな自信を得ることができた気がします。実はここまで肌を見せる写真は撮ったことがないので、私にとってこのananは、ある種写真集的な存在です」普段は、モデルとしてファッション誌に出ることが多い中村さん。同じ雑誌でも、ananに出るのはちょっと意味が違うとか。「取材をしていただけるということは、“私自身”に多少は興味を持ってくださり、存在を認めてくださっているから、だと思うんです。だからananから取材の依頼をいただくのは嬉しいし、ちょっとしたご褒美みたいに思っています(笑)。インタビューの際に自分が語った言葉を、ライターの方が整えて読者に伝えてくれるのもありがたいですし。発売前の原稿チェックがいつも楽しみで、実は思わず泣きそうになったこともあります」50年という繋がりで、中村さんはどんな50歳になりたいか、聞いてみると…。「仕事を通じて、男女を問わず魅力的な年上の方に出会うのですが、ドラマ『グランメゾン東京』でご一緒した鈴木京香さんは、まさに憧れる50代の女性。年齢相応の美しさと豊かさ、余裕がある、そんな人間になりたいです。そのために、充実した30代と40代を過ごしたい。2年前の表紙とはまた違う30代の体作りをしているので、ぜひまたananに出していただけたら嬉しいです!」No.1952(2015年4月29日・5月6日号)初めての表紙は27歳のとき。鍛え上げた美脚を披露。均整のとれた健康的な脚のラインはもちろん、その長さに驚いた人も多かったはず!「クロスフィットを始めて2年目の体です。“撮影の仕事がいつ来てもいいように!”と、体作りを頑張っていた記憶があります(笑)」No.2105(2018年6月13日号)どうせ見せるなら、潔く!筋肉のラインもくっきりと。30歳のときの中村さんの体は、どこか凛々しさが漂う。「結構攻撃的に鍛えていた時期だったので(笑)、今よりパンッとしてますね。色っぽさというより、“こういう体、いいな”と思ってもらえる写真を目指しました」なかむら・あん女優。1987年生まれ、東京都出身。テレビドラマや映画、CMなどで活躍中。学生時代のチアリーディングで鍛えた美しい体を活かし、ファッション誌でモデルとしても人気。ドレス(参考色)¥763,000(THE ROW/ザ・ロウ・ジャパン TEL:03・4406・2656)ブーツ、ピアスは本人私物※『anan』2020年3月11日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・小原優子ヘア&メイク・高取篤史(SPEC)取材、文・河野友紀(by anan編集部)
2020年03月10日透明感あふれる美しさがまぶしい佐々木希さん。駆け抜けた20代、そしてインパクトある表紙で話題になった香港ロケの秘話まで。2020年3月に50周年を迎えるananとの思い出を気さくに話してくれました。佐々木希さんが初登場にして初表紙を飾ったのは2010年の「オンナノカラダ」特集。初々しい輝きを放つ10年前の姿を見て「若い!」と一言。「この時の自分のすべてを物語った顔をしていると思います。なんていうんだろ…強気っていうか強がってる。この頃は弱さのさらけ出し方がわからなくて、つい強めの顔をしてました。それを若さって言うんですよね。水着やランジェリー姿の撮影も恥ずかしがってたら始まらないから『さっ、やろう!』みたいにサバサバ挑んでいました(笑)」無我夢中の20代を経て、30代になったいま「ラクになれたんですよ、ほんと」と柔らかく微笑む佐々木さん。「人への甘え方も、緩急のつけ方もわかってきました。忙しくても毎日10分好きなことをする!…とかね。母親になったことも大きいのかな。いま撮ってもらったら、きっと10年前とは全然違う表情になりそう」2016年の「魅惑の香港」特集を手に取ると、まるで旅のアルバムを見るようにページをめくりながら、ロケの思い出話を。「2泊3日の間ずっと楽しかった!看板すれすれを通るオープントップバスはスリルがたまらなかったし、高層住宅もすごい迫力。どれも日本にはないものばかり。最初に現地の人と仲良くなれそうな広東語を教わって、自分から積極的に溶け込みに行ってました」お気に入りは圧巻のハーバービューを背にした表紙。ドラマティックな瞬間を切り取った一枚は、香港ブームの起爆剤にもなった。「香港の夜景に感動してる表情がそのまま出ていて、大好きな表紙です。撮影は、ホテルのスイートルームに付いていた海が見えるプールで。夕方まだ明るいうちから撮り始めて、だんだん海の向こうにネオンが灯る。その光景にぐっときて…思わずこの表情になりました。あの景色は目に焼き付いてます」ボディ、旅行、そして最新の登場号ではエッジーなモードファッションと、幅広いジャンルでananを彩ってくれた佐々木さん。「内容の幅が広いのは女性の好奇心の幅が広いってこと。特集の切り口もほんと絶妙で、読者としても楽しみにしています!」そして、またいつかananと旅に出たい、とうれしいお言葉も。「あっ、私の地元の秋田特集はどうですか?海も山も川もあって、おいしいものもいっぱいあるんだ!佐々木希責任編集?いいですね。とっておきのお店、教えますよ!」No.1719(2010年8月4日号)清楚なランジェリー姿が羨望の的になった初表紙号。色白素肌がまぶしい初登場&初表紙号。カラダがテーマの特集で肌見せショットを惜しげもなく披露。「自分の体に自信はなかったけど、信頼してるアンディ(写真家・ND CHOWさん)の撮影だからさらけ出せたのかも」No.2018(2016年9月7日号)その瞳と夜景が香港へと誘う麗しの表紙が一躍話題に!ローカルから最先端まで幅広く情報を網羅した「魅惑の香港」特集。真夏の弾丸ロケを乗り切れたモチベーションは香港グルメ。「忘れられないのは海鮮!今度行くならテーマパークと…やっぱりグルメ三昧かな」No.2096(2018年4月4日号)エッジのきいたモード服でクールビューティな一面を。最新ページは2018年、“トランスペアレント”をキーワードにした服と佐々木さんの透明感が溶け合うファッショングラビア。「幅広いファンのいる雑誌でこんな突き抜けたモードを着ちゃっていいの!?って新鮮でした」ささき・のぞみ1988年生まれ、秋田県出身。モデル、女優業の他、ワンマイルウェア『iNtimite』のプロデュースも手がける。生活のエッセンスを綴った著書『希んちの暮らし』(講談社)が発売中。ジャケット¥98,000ブラウス¥37,000スカート¥63,000(以上forte_forte/CORONET TEL:03・5216・6518)ピアス¥158,000スパイラルリング¥78,000リング¥65,000(以上Kiriha/Harumi Showroom TEL:03・6433・5395)シューズ¥90,000(Santoni/リエート TEL:03・5413・5333)※『anan』2020年3月11日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・小松千鶴ヘア&メイク・高橋里帆取材、文・大澤千穂(by anan編集部)
2020年03月10日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマはanan50周年を記念して「ananの表紙」です。――念願の『anan』 表紙体験はいかがでしたか?岡崎:いつか撮っていただきたいと思っていた『anan』のカバーグラビア。まさか擬似体験することができるとは…。本来はイケメンじゃないとできないことですから。いい見出しコピーもつけていただいて、最高です。実際に撮影を体験してみてわかったのは、寝癖ひとつ、手の位置ひとつ、顔の角度ひとつ、女性がきゅんとするポイントを押さえるのって意外と難しいってこと。みなさん、さらっとやってらっしゃるけれど、これはすごいテクニックなんや…と実感しました。尊敬です。――連載を始めることになって、最初どう思いました?岡崎:まず、それ絶対に俺じゃないやろと思いました。最初に出た言葉は「僕なんかで大丈夫ですか?」です。それこそ『anan』は、女性に人気のあるシュッとした男前が出ている雑誌というイメージ。どこにでもいる兄ちゃんタイプの僕が連載して、みなさん興味持ってくれるのかすごく心配でしたね。――『anan』には、どんなイメージを持たれていました?岡崎:これは連載する前から思っていたんですけど、写真がいいですよね。グラビアを見れば、いま誰がきているかとか、どんな子に注目すればいいかがすぐわかる。だから、まず写真をじっくり見ますね。あとは、女性の悩みとか、やりたいことを指南してくれる雑誌っていうイメージ。だから、世の女性たちはこういうことに迷っているんだなとか、こういうものが気になっているんだなっていうのを僕も「へえ~」と見ていました。――つい読んでしまう特集や企画はありますか?岡崎:占い特集は絶対読んでますね。――もし、ご自身でやるとしたら、やってみたい企画は?岡崎:『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングみたいな企画がしたいですね。僕から始まって、友達を紹介していって最後どんな方まで繋がるか…。僕の憧れのハリウッドスターのウィル・スミスまで繋げたい。『anan』なら出演快諾してくれると思います!――『anan』のここが好き、というところはどこ?岡崎:毎週読ませていただいて、言葉のセンスがすごいって思ってます。表紙のフレーズとか。いつも勉強させていただいています。――連載は100回を超えました。続けてきていかがですか。岡崎:100回って、すごくないですか?こんなに続くとは思わなかったです。歴史ある偉大な雑誌で、こんなに長く連載させていただいていることに幸福感を得ていますよ!もう、いろんなところで自慢しています。地元の同級生に同窓会で絶対言います。「俺、『anan』で連載持ってんねん」って。そしたらみんなの見る目が変わりますから。間違いなく、連載は僕の自慢のひとつです!おかざきたいいく2016年5月メジャーデビュー。連載開始時(2017年12月6日発売の2081号)は京都・宇治の実家暮らし。昨夏、東京に移住。CMやドラマ、映画など、ますますマルチに活躍中。※『anan』2020年3月11日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・壽村太一ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)取材、文・梅原加奈衣装はスタイリスト私物(by anan編集部)
2020年03月10日スピリチュアル特集や開運特集、連載と、いつもanan読者に、厳しくも温かい激励を送ってくださっている江原啓之さん。2002年から連載陣に加わり、13シリーズを担当されています。最近は“ブラック江原”も登場し、本音で語る“ananの父”!?18年間のラインナップを眺めるだけでも壮観ですね。連載を複数抱え、テレビ出演や講演会などで飛び回っていた時期なんて、まさに全自動洗濯機に放りこまれたような忙しさで…。特にananは毎週のことですから本当に大変で、今思うと、どうやって乗り切っていたんでしょう(笑)。でも、こうして振り返ると、連載テーマも“時代の先”を読んだ内容にこだわってきた気がします。たとえば、2009年の春に始まった「江原啓之の脱・不運期宣言!」。同じ年に政権が交代し、先行きが見えない不安な空気が漂いました。そういう時流もあって「不運期の乗り越え方」という切り口が、みなさんの心に響いたのだと思います。連載だけでも18年も続けさせていただいていることを考えれば「私の青春はずっと“スピリチュアル”と共にあった」という読者もいるのでは?と思います。あるときは、“夢診断”や“オーラ”に興味を持ったり、あるときは不幸な女にならない方法を読んで実践したり…と、連載とともに年を重ねてこられたかもしれませんね。本当に長く続けさせていただいていますから、もう古株!?と思わなくもないのです。でも、インスタ映えする今どきのご馳走より“きゅうりの漬物”のほうがホッと落ち着くように、私もそういう存在なのかも(笑)。「実の親に言われたらムカつくけど、江原さんの言うことは素直に聞ける」と言われることもよくあります。確かにどこか“ananのお父さん”的立ち位置なのかもしれませんね。でも、スピリチュアルなことを、“心霊”といったジメジメしたイメージではなく、より身近で明るい印象に塗り替えられたのは、間違いなくananのおかげだと私は思っています。そうそう、この18年の変化といえば、近年は“ブラック江原”がよく顔を出すようになりました。若い頃は、スピリチュアルがまだ世の中に浸透していなかったこともあり、生真面目なイメージを持たれたことも…。でも、本来の私は、下町生まれの明るいオヤジ(笑)。爆弾発言だって珍しくありません。講演会などに来られたことがある方は、生・江原をご存じだと思うのですが、その片鱗を最近は連載でも出せている気がします。そういう意味でも、第12弾の連載「江原啓之が弱い心を撃退!仏の目、鬼の目」は印象に残っています。ひとつのテーマを、仏と鬼の両方の側から分析した連載で、本音をビシバシ言う「鬼の江原」をいかんなく出せたので、爽快でした。毒舌に驚かれたかもしれませんが、あれは“通常営業”(笑)。厳しいことも言ったぶん、少しずつみなさんの目が覚め、地に足がついたのでは?私はどんなときも、読者のみなさんが“今”何を知りたいのか、求めているのか感じ取ることを最も大事にしています。ですから、ひらめいたことは忘れないよう、メモに残すことも。実は先日も、ある“とっておきのアイデア”が思い浮かんだのですが、それはまたいずれ…。“とき”が満ちるまで、じっくり温めておきたいと思います。えはら・ひろゆきスピリチュアリスト、オペラ歌手。新時代の必需品『極・お祓い箱』(マガジンハウス)が好評発売中。近著に『江原啓之が行く!ペットとスピリチュアルに暮らす』(中央公論新社)など。※『anan』2020年3月11日号より。写真・小川朋央ヘア&メイク、着付け・渡辺和代(HairMake W’s)取材、文・湯川久未(by anan編集部)
2020年03月10日3/11(水)発売のanan2192号「最先端の暮らし2020」の表紙にご登場いただいた、羽生結弦さんの撮影エピソードを紹介します。anan編集部伝説のプログラムで優勝を果たした四大陸選手権での姿が表紙に!毎年フィギュアシーズンになると、羽生選手の試合を追いながら、祈りつつ見守る日々が始まります。そして羽生選手を応援する皆さんの期待に応える今年らしい記事は何なのか、あーでもないこーでもないと模索する冬です。今季の羽生さんはSPもFSも、プログラムは昨年のものがベース。そして具体的なスケジュールが定まってくると、どうやら今季は試合数を多くこなすことになりそうだという見通しが明らかになってきました。そこで、今回、ananの記事は、“2019‐2020の軌跡”と題し、試合ごとにレポートするスタイルに決定。昨年までの試合写真を選びながら迎えた2月の頭、ビッグニュースが入ってきました。羽生選手が、四大陸でのプログラムをオリンピックのときのものに戻す、というのです。つまり、これまでの試合とは違う「バラード第1番」と「SEIMEI」の衣装を纏い滑る羽生結弦が、四大陸選手権に降臨する! ということなのです。であれば、その写真をぜひとも表紙にしたいものです!そこで、それまでの表紙候補をすべて白紙に戻し、四大陸の試合に絞って新たに選んだのが今回の表紙です。ファンの方はおわかりだと思いますが、実はこれ、試合本番のプログラムではなくエキシビション「ホープ&レガシー」でのショット。試合が終わり緊張から解き放たれた羽生さんの、すがすがしい笑顔が印象的です! 今回の記事は、四大陸の優勝を祝し、なんと32ページというボリューム。試合を追うスタイルにしたことで、羽生選手の今季の気持ちの流れが克明に浮かび上がる記事となりました。フォトグラファーの写真も本当に素晴らしく、(手前味噌ながら)ため息が出るほど美しい32ページに仕上がっています。四大陸選手権で優勝したことにより、男子史上初のスーパースラムという快挙を成し遂げた羽生さん。来週スタートする世界選手権でも、ご活躍をお祈りしております!(S)
2020年03月10日ときにあどけなく、ときに色っぽく…様々な表情を披露してきてくれた吉沢亮さん。2020年3月に50周年を迎えたananにおいても、巧みな演技力でどんな撮影もお手のものかと思いきや、撮影中の意外(?)な心境を語ってくれました。過去の掲載号の中から、吉沢亮さんが「これ、覚えてます」と嬉しそうに手に取ったのは’13年の1886号。「やっぱりananさんは有名なので、そんな雑誌に大きく出させてもらう日がくるとは、と思った記憶があります」まだあどけなさが残る表情が印象的だった1886号から一変、’18年の2093号「官能の瞬間」をテーマにした撮影では、大人の色気を見せつけてくれた。「これは今までananに出させていただいた中でも、一番好きな写真。カメラマンの樽木(優美子)さんが、すごくやりやすかった印象があります。僕は『笑って』と言われるのが苦手なんですが(笑)、このときはただひたすら自由に動いて、二人で探り合いながら撮っていったのを覚えています」そして’20年の2190号をはじめ、ananの人気特集、モテコスメ大賞には2度にわたって表紙に登場。実はこの企画で2度表紙を飾るのは吉沢さんが初!「そうなんですか!?嬉しいなぁ。こうやって表紙に出させていただけるなんて、本当にありがたいです。初対面の女性との撮影はかなり照れくさいんですけど、このときはドラマや映画で共演している(広瀬)すずちゃんが相手だったから、かなりやりやすかったです」その他の登場回も、「ananの撮影は全部覚えています」と、ありがたいお言葉。「ananは誰がこんな表紙をやったとか、ネットニュースでも取り上げられるじゃないですか。話題になる企画も多いですし。だから印象に残っているんだろうなと思います」今後ananでやってみたい企画を尋ねると、深く考え込んでしまった吉沢さん。そこで恒例のカラダ作り企画を提案してみると…。「今、大河ドラマ『青天を衝け』の撮影に備えて、絶賛カラダ鍛え中なんです。演じる渋沢栄一さんが若い頃、だいぶマッチョだったみたいなので、一応鍛えておこうかなと。ただ、役作り以外でカラダを鍛えることはあまり得意じゃないんです。なのでそれよりも、『モテコスメ』特集の表紙登場回数の記録更新を目指していこうと思います(笑)」No.1886(2013年12月25日号)完璧な顔面力に目が釘付け!異例のドアップカット。当初は引きの写真を予定していたものの、協議の結果、吉沢さんの顔面力が発揮されているこちらのカットに決定。「テーマは女性に作ってもらいたい料理でしたよね。僕はクリームシチューと答えた気が…あ、やっぱり」No.2093(2018年3月14日号)アンニュイな大人の色気に陥落するファンが続出!恒例企画になりつつある女性写真家×若手俳優のグラビア。樽木優美子さんが撮り下ろしたこちらの写真は、ananの中でも一番好きと吉沢さん。「空間込みで好きな写真。特に気に入っているのは右上のカットです」No.2190(2020年3月4日号)人気のモテコスメ特集で2度表紙を飾るのは史上初!毎回、男女の甘く切ないフォトストーリーが話題になるモテコスメ特集。このときのお相手は、共演歴のある広瀬すずさん。「照れますけど、割り切ってやってます(笑)。相手がすずちゃんだったので、自然体でできました」よしざわ・りょう1994年2月1日生まれ、東京都出身。俳優。出演映画『一度死んでみた』が3月20日、『さくら』が今秋公開予定。2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』では主演を務める。ストライプシャツ¥32,000(ヨーク/スタジオ ファブワーク TEL:03・6438・9575)ジャンプスーツ¥66,000(ジョン メイソン スミス)スニーカー¥35,000(ヨーク) 共にHEMT PR TEL:03・6721・0882その他はスタイリスト私物※『anan』2020年3月11日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・荒木大輔ヘア&メイク・小林正憲(SHIMA)取材、文・菅野綾子(by anan編集部)
2020年03月09日2020年3月に50周年となるanan。そんなananのバックナンバーを振り返ると、顔つきやカラダつきが見るたびに変化し、そのストイックな役者魂がうかがえる竹内涼真さん。思い出に残る企画の、撮影エピソードを語ってくれました。2月19日に発売されたばかりの「カラダがよろこぶストレッチ」特集では、健康的でしなやかな筋肉を携え、3度目の表紙を飾った竹内涼真さん。いまでこそ表紙の常連だが、初登場は2016年8月、2分の1ページのインタビューから。「実は写真を撮られることがずっと苦手でした。だんだんページ数をいただけるようになったものの、撮影スタジオの白壁の前で、自分をどう見せたらいいのか毎回わからなくて。それが吹っ切れたのがこの2070号。これ、中目黒のスタジオでしたね、よく覚えていますよ。こういうページにしたいとか、こう写りたいという意識や細かなところにもこだわりを感じるようになったら、照れくささがなくなり、撮られ方がわかってきたんです」この年、ドラマ『陸王』に出演すると、プロのアスリートさながらのストイックな役作りが話題に。いまでは、カラダごと様変わりさせる役作りも厭わない。竹内さんのそんな役者人生を追いかけるように、ananでも多くの特集にご登場いただいた。「初めての表紙は川栄(李奈)さんと一緒の『ベストコスメ』特集で、ドラマ『陸王』が終わったあと。このページの料理のシーンは、形が決まっていない、流れの一部を切り取った感じがすごく好きなんです。そのあとアスリートのカラダつきから少し戻った頃に、映画『センセイ君主』、ドラマ『ブラックペアン』と続き、そして写真集も作らせていただいて。さらに、写真集の発売に合わせて、『カッコいいカラダ』特集の表紙にも選んでいただきましたが、このカラダではムリだとすぐに思って、テーマを聞いた直後からパーソナルトレーニングをスタート。週に4~5日通い、2か月でカラダを作り上げました」360度どこから見ても、パーツごとに筋肉が隆起した肉体美は、大きな反響を呼んだ。「この表紙は、ドラマや映画と同じように、役者としての作品作りのひとつだと思いました。食事を増やして筋トレをして…の2か月は辛かったけど、妥協せずにやりきったことで僕にとって大きな自信に繋がったし、これをきっかけに自分が求めるお芝居のレベルも上がったんです。そう考えると僕にとってのananは、作品作りへの集中力やこだわりなどのプロ意識を培うことができた雑誌。50年間の歴史を紡ぎながら、いつまでも読者から『見たい』と言われる存在であり続けるanan。これからもananとともに、僕も成長を続けていきたいですね」No.2070(2017年9月27日号)この撮影が写真の撮られ方が変わったきっかけに!「Vネックニットと髪型の感じがすごく気に入ったし、この撮影から雑誌の撮影を楽しめるようになりました。それまでの顔と比べてもらえたら一目瞭然だと思う。きっとこの写真はファンのみなさんも好きなはずです!」No.2095(2018年3月28日号)日常を切り取ったかのような自然な流れの撮影が楽しかった。「初表紙は、映画『センセイ君主』で共演した川栄さんとの2ショット。実は僕がインフルエンザにかかってしまい、撮影日をリスケしていただいて…。元気になって臨んだ撮影は、ほのぼのした雰囲気で楽しかったです」No.2109(2018年7月11日号)たった2か月での肉体改造はお芝居のレベルアップにも。「写真集撮影の2か月後にこのカラダを作れたのも、トレーナーの仲田健さんを信じて二人三脚で頑張ったから。食事も変え、最初は肉を中心にたくさん食べなければいけなかったから、食費がめっちゃかかりました(笑)」写真集『Ryoma Takeuchi』2500円(マガジンハウス)たけうち・りょうま1993年4月26日生まれ、東京都出身。俳優。主演ドラマ『テセウスの船』(TBS系)が放送中。出演作『太陽は動かない』の映画版が5月15日公開、WOWOWの連続ドラマは5月24日スタート。コート¥270,000Tシャツ¥45,000パンツ¥125,000シューズ¥103,000(以上ボッテガ・ヴェネタ/ボッテガ・ヴェネタ ジャパン TEL:0120・60・1966)※『anan』2020年3月11日号より。写真・森山将人(TRIVAL)スタイリスト・徳永貴士ヘア&メイク・佐藤友勝取材、文・若山あや(by anan編集部)
2020年03月09日anan50年の歴史で半分以上を見守ってきた江原啓之さん。2002年から連載陣に加わり、13シリーズを担当されています。時の空気を感じ、読者を勇気づけ励まし続けてくださっている江原さんが、歩みを振り返りつつ、今を生きる私たちに大切なことをお話しくださいました。江原啓之さんからのスペシャルメッセージ。ananと読者が歩んできた心の旅路。スピリチュアル特集や開運特集、連載と、いつもanan読者に、厳しくも温かい激励を送ってくださっている江原啓之さん。“巷で噂の霊能者”として注目されていた江原さんが林真理子さんと初顔合わせをしたのが1994年。懐かしい思い出話とともに、これからを生きる女性たちへ熱いメッセージを届けてくださいました。***創刊50周年、おめでとうございます。ananとのお付き合いは長いですが、林真理子さんとの対談は思い出深いですね。かれこれ26年も前のこと。実は、今日の着物と袴は、その日と同じものにしました。ananには“おしゃれな女性誌”のイメージがあったので、少しハードルが高く感じたのをよく覚えています。現場には当時の編集長や編集者さんたちが顔を揃え、その迫力も圧巻でしたね(笑)。ananに出させていただいた後は、(当時行っていた)個人カウンセリングの予約の電話が鳴りやまず…、影響力の大きさをひしひしと感じました。でも、今改めて対談のタイトルを見ると、不思議な感覚に。「女性たちはなぜ、霊能者のもとへ通うのか。」――ちょっと堅い印象です。このとき、私の肩書はスピリチュアル・カウンセラーでしたから、そう名乗ったのですが、編集サイドから「“霊能者”にしましょう」と(笑)。今でこそ“スピリチュアル”という言葉も浸透していますが、当時はまだ「霊能者」のほうがしっくりきたのでしょう。口幅ったいことを言うようですが、私のほうが“時代の先”を読んでいたのかもしれません。スピリチュアルな世界への関心が高まったと私が感じたのは、2000年。ひとつの境目で、その頃、占い師の中森じゅあんさんとも対談させていただきました。当時の記事を読むと、「暗い世の中」といったフレーズが出てきます。バブル崩壊後、出口の見えない不況が長く続き、まさに希望が見えない時代でした。でも、だからこそ、この頃からようやく、“生き方の価値観”が変化していったように思います。好景気に沸いていた頃は、物への執着、私がよく言うところの「物質的価値観」が強かった。「寄らば大樹の陰」という風潮もありました。しかし、そうした神話も見事に崩れ、「物」ではもはや幸せになれないと誰もが気づき始めたのです。そんな流れのなかで、人々の関心が心やたましい、つまり「霊的価値観」へと向かっていったのだと思います。後になって林さんが私のことを“時代の寵児”と評してくださいましたが、ちょうどそういう変化の狭間にあって、“時代”に求められたのかもしれません。ananとのご縁がこれほど長く続いているのは、お二人の存在あってこそ。そして、これほど私が世に出ることになったのは、ananのおかげだと思っています。私がananに出させていただくようになってまだ日も浅い頃、女優さんたちと誌上で話す機会がありました。そのときのことも強く印象に残っています。その場では一番控えめだったひとりの女優さんに私は、「あなただけが長く続けられますよ」と励ましたのです。実際、その言葉通りになり、今も彼女は、いろんなドラマなどに出て活躍されています。こういうふうにひとつの仕事を“地道に続けること”は、決して簡単なことではありません。ananの50年の道のりもまたしかりでしょう。ananは、ずっと“女性の生き方”に光を当ててきた雑誌だと思います。女だから…という束縛に向き合い、一生懸命頑張る姿を見守り続けてきたのではないでしょうか。そんなananだからこそ、これからは「女性の自立」を応援してほしいですね。医学部入試の合格格差問題ひとつとってみても、女性がまだどこか軽んじられているのが現状です。景気が上向いて豊かになったと言う人もいますが、それだって“嘘”。共働きの家庭が増えたから、一見豊かに思えるだけ。言い換えれば、二人で働いてどうにか食べていける状態なのです。少子高齢化だから、「もっと子どもを産んで」なんて平気で言うわりに、保育園はどこも満員。こういった“社会の矛盾”にもきちんと目を向けていますか?無関心ではいけません。今こそ女性たちが立ち上がらないといけないときに来ているんです。ミレニアムがそうであったように、今もひとつの過渡期。女性が「本当の意味で自立する時代」を迎える前の“狭間”なのだと思います。だからこそ私はさまざまな機会を通して、騙されないで!目を覚まして!現実を見て!と伝え続けてきました。ananは“本当の自立”を目指す女性たちの心に響く雑誌だと思います。たとえばセックス特集なども、男性視点ではなく、女性側から主張することの大切さを伝えていて、一歩も二歩も“先”を見据えています。ただ、残念ながら、まだ時代がそこに追いついていない。だからこそ、ananの役目はまだまだこれから!です。おしゃれが好き、楽しいことも好き。仕事だって頑張りたい。そう願う女性にとって、林さんはまさに象徴的存在。“the anan”として、みんなの目標なのだと思います。でも、その憧れに近づこうと頑張っていても、時には疲れてしまうことだってあるはず。そんなときに、“スピリチュアルな視点”が生きるヒントとなり、立ち上がれていたら嬉しく思います。人生に失敗はありません。どんなに傷ついたと感じることがあっても、その傷は、たましいが磨かれた証。原石を研磨して宝石になるように、人も喜怒哀楽を経験しながら磨かれて、輝くのです。これまでも言ってきたように、自己憐憫・責任転嫁・依存心は不幸のモト。「私ってかわいそう」と悲劇のヒロインになったり、誰かに責任転嫁したり、依存心を捨てきれないままでいると、幸せは遠ざかる一方です。厳しい言い方かもしれませんが、その段階にとどまっていてはダメなのです。自立しましょう!もういい加減オトコに泣かされないで!振り回されてはいけません。また、今、「お金」をテーマに連載中ですが、“経済の破綻”も心配な時代。これからを生き抜くためにも、お金にも泣かされず、振り回されない女性を目指していきましょう。私がananで伝えてきたのは、自立するためのスピリチュアル。魔法のように依存するためのものではありません。この先50年、もっと幸せになるために、自分のなかに軸を持って歩んでください。えはら・ひろゆきスピリチュアリスト、オペラ歌手。新時代の必需品『極・お祓い箱』(マガジンハウス)が好評発売中。近著に『江原啓之が行く!ペットとスピリチュアルに暮らす』(中央公論新社)など。※『anan』2020年3月11日号より。写真・小川朋央ヘア&メイク、着付け・渡辺和代(HairMake W’s)取材、文・湯川久未(by anan編集部)
2020年03月09日ハーフパンツのセットアップスーツに身を包み、マニッシュの中にも色気を携える榮倉奈々さん。2020年3月に50周年を迎えるananにおいて、無邪気な笑顔で単独初表紙を飾ってから10年、すっかり洗練された大人の魅力をまとう女性へ。ananには度々、表紙や巻頭企画に登場してくれた榮倉奈々さん。約10年前に発売された「マンガ大好き!」特集で、ananでは初めて単独で表紙を飾った、あどけない笑顔のご自身を見て「わ、茶髪でクルクル!」と照れ笑い。「マンガ好きを公言していなかったはずなのですが、このお話をいただいたので、とても驚いたことを覚えています。大好きな矢沢あいさんのマンガから手塚治虫先生の作品まで、当時誌面で紹介したマンガはすべて、今も我が家の本棚に並んでいます」その約5年後には、「大人の恋の見つけ方。」特集で再び表紙に。改めて、当時のインタビューを読み返してみると…。「“すべてを共有しなくても、お互いに認め合える恋愛に憧れる”という点は、今も考えは変わりません。最近は、それまで同じような経験を積んでいなくても、時間を経て一緒に経験するものが増えるということは、全然想像していなかった関係性を生み出していくものなんだなぁと、日々の中でじんわりと実感しています。それが家族なんだな、と」翌年の「本気の美脚・美尻。」特集では、多くの女性がその美脚っぷりに息を呑んだはず。引き締まった脚を逆さまにスラリと伸ばしたポーズは、まさにセンセーショナルだった。「当時は筋トレが趣味で、やればやるほど成果が出るから楽しくて、食事管理もしっかりしていました。読み返すと結構ストイックなことをしていましたね(笑)。今はここまで本気ではなく、健康と美容を目的にストレッチやランをゆるく行っている程度。自分ルールはなくなり、持っている道具も厳選されました。知識も増え、生活も変わって、必要なものが減ったといいますか…使うものだけが身の回りに整った感じです」「あの時はこういうのも食べなかったんだろうな(笑)」と、ケータリングのハンバーガーに手を伸ばした榮倉さん。「自分ルールがなくなった」という言葉が微笑ましい。最後に、ananへの思いを語ってくれた。「まだSNSもない時代に、女優さんや俳優さんの、ドラマや映画では見られない斬新な姿を見ることができたのがananでした。そんなふうにこれからも、衝撃的な切り口やビジュアルを世の中に与え続けてほしいです。そしてまた、楽しい企画に呼んでください!」No.1716(2010年7月14日号)マンガはジャンルを問わず、読みあさっていました。「海外の男の子のスナップ写真を美容院に持ち込んで、この髪型にしてもらったのを覚えています。好きな作品は、その頃どういう気持ちだったかを思い出したい時に、今でも読み返したりしていますよ」No.1942(2015年2月18日号)大胆な衣装で肌も露出できるのはananだから。「衣装は全ページにわたってスリップドレス1枚で、美脚・美尻特集の時もそうでしたが、ここまで大胆に肌を出すのもananだからこそ。そう思うと、ananは特別な雑誌なんです」No.2002(2016年5月4・11日号)28歳当時の趣味は筋トレ!ストイックでした。「当時は90分のパーソナルトレーニングを週に2~3回していたので、懸垂も腕立ても余裕で。この前当時と同じトレーナーさんから、今よりもおもりが5kg多かったと聞いて衝撃を受けました(笑)」えいくら・なな1988年2月12日生まれ、鹿児島県出身。女優。放送中のドラマ『テセウスの船』(TBS系)に出演。4月24日公開予定の、中島みゆきの名曲に着想を得た映画『糸』に出演。アームシースルージャケット¥87,000タンクトップ¥18,000ハーフパンツ¥42,000(以上コート TEL:03・3447・6424)サンダル¥81,000(トッズ/トッズ・ジャパン TEL:0120・102・578)ピアス¥38,000(ララガン/ララガンデザインinfo@ralagan.com)※『anan』2020年3月11日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・影山蓉子(eight peace)ヘア&メイク・松井里加(A.K.A)取材、文・若山あや(by anan編集部)
2020年03月09日2020年3月に50周年を迎えるanan。そんなananの「美乳強化塾」号で、田中みな実さんが見せた大胆な“肘ブラポーズ”は、その美しいボディが大きな話題となり、本誌は完売に。一大センセーションを巻き起こしました。そんな田中さんが当時の思い出を語ってくれました。写真集『Sincerely yours…』(宝島社)が60万部を突破し、2020年の頭から社会現象を巻き起こした田中みな実さん。「こんなに反響をいただけていることに驚いています。写真集のお渡し会に来てくれた9割が女性で、みんなキレイにメイクを施し、お洒落をして、そんな子たちに『みな実ちゃんになりたいんです』なんて言ってもらえて、こんな幸せなことあります!?にわかには信じられない気持ちです(笑)。これほど女性に関心を持っていただけるようになったのは、ananの『美乳強化塾』特集がきっかけだったと思います。ananは心理テストや恋愛、SEX特集など切り口がいつも斬新で、女性に刺さるものばかり。書店やコンビニに並んでいれば必ず目に留まるし、学生のころから手に取っていますね。カバーが毎号印象的で、ステキだと思っていたから、表紙のお話をいただいた時はうれしかったです!」とはいえ、本当は迷いもあったそう。「特集でもお話ししましたが、胸が大きいことをずっとコンプレックスに感じていました。局アナ時代はサラシを巻いてテレビに出ていたことも。カバー撮影時は30歳になった年で、若いころよりはハリがなく、形にも自信はなくて。ただ、お話をいただく少し前からパーソナルトレーニングに通い始め、カラダの変化を実感していた時期でもあったので意を決して、臨むことにしました」やると決めたからには中途半端にしたくない、そんな思いから生まれた“肘ブラポーズ”で表紙を飾り、その号は見事完売!「あれ以来、コンプレックスだった胸を愛でてあげられるようになりました。潰して隠すのではなく、胸に合ったブラをセミオーダーするようになったり、バストケアが習慣になったり。よく『どうしてそんなにストイックに頑張れるんですか』と聞かれますが、自分ではストイックとは思っていないんです。スキンケアやメイクなどの美容が元々大好きなのと、身長が低いことやカラダのバランスが決していいわけではないことなど、コンプレックスがあるからこそ、探究心を持ち続けていられるんじゃないかな。かつては自分が認めたものしか信じなかった私が、固定観念を捨て、他人の意見も信じていいのではないか、と思えるようになったのもこの特集のおかげ。ananは、自分のカラダと向き合うきっかけを与えてくれた特別な思い出です」No.2069(2017年9月20日号)撮影日は1カット目から“肘ブラポーズ”でした!「お尻もぺったんこだし、顔も幼くてどこか自信なさげ…。今は自分のカラダと向き合い、鍛えたことで自信が持てるように。それが表情にも出ている気がします。ちなみに表紙が撮影の1カット目(笑)。刺激的でした」たなか・みなみ1986年11月23日生まれ。2014年にTBSを退社し、フリーに。現在『坂上忍の勝たせてあげたいTV』(日テレ)、『グータンヌーボ2』(カンテレ)などMCのレギュラーを持つ。キャミソール¥29,000パンツ¥47,000(共にエアロン/コロネット TEL:03・5216・6518)サンダル¥43,000(ネブローニ/フラッパーズ TEL:03・5456・6866)リング(K18YG×アコヤパール)¥80,000(カラットアー/ISETAN SALONE 東京ミッドタウン TEL:03・6434・7975)※『anan』2020年3月11日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・NIMU(まきうらオフィス)ヘア&メイク・AYA(LA DONNA)取材、文・若山あや(by anan編集部)
2020年03月08日ある時は注目の俳優として、ある時は憧れの対象として、そしてある時は、男女の物語の表現者として…。2020年3月に50周年を迎えたananにおいても、登場を重ねるごとに、イメージを裏切っていく高橋一生さん。誌面を作り上げていく心構えは、芝居にも通じるものが。17年の「官能の流儀。」特集での、男女のセクシーなシーンがとても話題に。「当時の心境からすると、なぜ自分に白羽の矢が立ったんだろう…でした。発売されたのは大河ドラマ『おんな城主 直虎』と『カルテット』を同時に撮っていた時でしたが、撮影はそれよりも前でしたから」そう言ってにっこり柔らかな笑顔を向ける。「あのタイミングで、コイツを表紙にしてOKだと思ってくださっていたと思うと、ありがたいという気持ちしかないです。ananというと、名だたる俳優の方々や旬の男性方を取り上げてきたイメージがあります。その雑誌に“これからくるかもしれない”と言われるなんて、悪い気はしません(笑)」撮影時の感想を伺うと、「ただ撮られるのではなく、被写体として一緒に作品をセッションしている感覚で面白い体験だった」と話す。それはこちらも同じ。優しく、色っぽく、謎めいて…撮影イメージを伝えると、丁寧に咀嚼しつつ協力態勢で臨んでくれる人だ。「女系家族の中で育ってきているからか、女性が何を望んでいるのかに敏感なのかもしれません。自分の個性やイメージなんて、周りが定義する高橋一生というものをコラージュしてできていると思うんです。ならば、周りから求められているもの全部に応えていったらどうなるか…そこに興味があって」それを仕事で実践していたのが、まさにこの時期。挑戦を重ね、「回り回って、結局芝居に誠実に向き合うしかないんだって気づいた」と話す。ならば、雑誌の取材を受けることにはどんな意味を感じているのだろう。「刹那的でいいなと思っています。撮影でもインタビューでも、意図せず反射的に自分から出てくるものがあって、それが面白いよねとなることもあるんです。写真や文字に残ることで当時の自分を思い出すこともありますし、どんなに演じているつもりでも、誌面から自分の人間性が透けて見えることもあって…。それを含め楽しませてもらっています」そんな高橋さんらしく、次にananでやってみたいことも、「高橋一生でこれが見たいと声をかけていただいたもの」との答え。「本当はあるんですけれど、言ったら叶わなくなりそうなので言わないでおきます(笑)」No.2043(2017年3月8日号)あふれた愛が官能を生み出す。大人の色気漂うヌードが話題。発売が発表されてから、編集部には読者からの問い合わせの電話がひっきりなしで、あらためて高橋さんの人気を実感。「相手のモデルの方がものすごく緊張していらして、安心させようと反対に冷静になれた気がします」No.2070(2017年9月27日号)恋人に向けた眼差しの優しさ。幸せ感に満ちたグラビアに。人気企画「モテコスメ大賞」のなかで、幸せなカップルの甘い週末をイメージしたグラビアをスペシャルフォトブックで展開。インタビューでは、女性のメイクへの考えや、女性に美しさを感じる瞬間などについて伺った。No.2087(2018年1月31日号)斎藤工さんがチョイス。ふたりが名作の世界の中に。斎藤工さんとのコンビで登場いただいた「選択の技術。」特集では、映画の名シーンをイメージしたシューティングに。「工さんは、俳優としても監督としても大好きな人。その人とモノづくりができたことがうれしかった」たかはし・いっせい1980年生まれ、東京都出身。俳優。数々の映画・ドラマ・舞台で活躍。4月スタートの連続ドラマ『竜の道 二つの顔の復讐者』(火曜21:00~カンテレ・フジテレビ系)に出演。パーカ¥63,000パンツ¥69,000スニーカー¥69,000(以上マルニ/マルニ 表参道 TEL:03・3403・8660)その他はスタイリスト私物※『anan』2020年3月11日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・秋山貴紀ヘア&メイク・田中真維(MARVEE)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年03月08日若手俳優の頃から、クリエイターとしても幅広く活躍する現在に至るまで、キャリアの中のさまざまなタイミングでanan誌面にご登場いただいている俳優の斎藤工さん。2020年3月に50周年を迎えたananの数ある出演企画から、特に印象的なものを伺いました。今や“色っぽい男”の代表格でもある俳優の斎藤工さん。お一人ではもちろん、高橋一生さんや小嶋陽菜さんをはじめとするコラボレーション企画でも、誌面に男の色気と艶を添えてくれた。「(掲載誌を見ながら)顎に手を置いた写真が多いですね。これが、僕の“ananポーズ”なんだと思います(笑)。特に印象深いのは、一生さんとの撮影。僕が選んだ映画をテーマに撮るというお題があり、普段よりも企画に一歩踏み込んで参加した感覚がありました。緊張感もすごかったです。というのも、当時、一生さんは、僕にとっては初めて監督した長編映画の主演でした。映画の現場では言葉じゃないところで会話をしていたし、“撮り終わっても気安く一緒にごはんに行くのはやめよう”という、侍のような空気が漂っていたんです。だから、連絡先は知りながらもコンタクトをとっていなかった。この撮影は、そんな状況の中で久しぶりにお会いするタイミングだったので、すごく記憶に残っています。どなたかとコラボレーションする時は、予想もできない関係性を作為的に作るという作業がのっかるので、とてもクリエイティブだと思います」ananで撮影した写真には、「特別な空気感や品位が漂っています」と斎藤さん。「映画にも似たエモーショナルな感じというか、聡明な匂いと光のようなイメージです。自分で映画を作るようになり、目指す世界観をスタッフと共有するために心が動いた写真や描写をアーカイブしているのですが、その中にananの写真もたくさんありますから。すごいと思うのは、編集部の“旬”に対する嗅覚の敏感さ。この先注目されるであろう人をいち早く見つけ、パブリックイメージを膨らませてくれますよね。僕自身、『昼顔』に出演するまではananが自分の代名詞だったし、特徴のない俳優だった僕に、多くの方が『ananを見たよ』と話を振ってくれて、本当に助けられました。見た目の部分だけではなく、“自分がどういう男なのか”というような、芯をとらえた一面を照らしてもらっている気もします。アウトプットの強力な味方であり、出ることで箔が付く雑誌だと思います。今後も、ananと斎藤工だからこそできることをやれたら嬉しいですね。たとえどんなにくだけた企画だったとしても(笑)、僕がやることに意味を見出して、白羽の矢を立ててくださると思うので頑張ります」No.1652(2009年3月25日号)俳優仲間と一緒に立ち上げた演劇ユニットの集会に潜入。大竹浩一さん、波岡一喜さん、福士誠治さんと作った演劇ユニット「乱‐run‐」を紹介。「いち早く取り上げてくれたのがananさんでした。自発的に踏み出した活動をする時に、いつも背中を押してくれる。ありがたいです」No.1656(2009年4月22日号)斎藤さんのモテ手相を大久保佳代子さんが鑑定!日笠雅水さん指導のもと、大久保佳代子さんが斎藤さんの手相を観るというユニーク企画。「大久保さんとお会いするたびに、この話をしています。日笠さんは母の親友で、生まれた時から手相を観てもらっているんですよ」No.1833(2012年11月28日号)男のホンネ特集では、美しいヌードを披露。当時31歳。色気あふれるグラビアと、赤裸々な男心を披露して話題に。「ストーリー性のある撮影だったことを覚えています。僕自身、ananの一読者として、より興味深い誌面になればという思いを持って挑みました」さいとう・たくみ1981年生まれ、東京都出身。俳優。企画、原案、撮影、脚本、監督をつとめた映画『COMPLY+-ANCE』が公開中。出演する『糸』が4/24に、『騙し絵の牙』が6/19に公開される。シャツ¥84,000 タンクトップ¥68,000パンツ¥90,000シューズ 参考商品(以上ロエベ/ロエベ ジャパン カスタマーサービス TEL:03・6215・6116)※『anan』2020年3月11日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・川田力也ヘア&メイク・くどうあき取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2020年03月08日10代のあどけない笑顔から始まり、表紙や巻頭ページの登場回数は多数。回数を重ねるごとに、大人の魅力を増していき、ananには欠かせない一人に。記念号の一枚はやっぱり、ビッグスマイルです!2020年3月に50周年を迎えるananとの思い出を女優・上戸彩さんに伺いました!初表紙は2005年、今では貴重な笑顔のピースサイン。以来スポーツウェアや着物姿などで度々表紙を飾ってくれた上戸彩さん。それらを並べるとananの歴史や時どきの流行が見て取れるとともにショートからボブ、ロングまで、上戸さんがいろいろな髪型をしてきたのも一目瞭然。「髪型がこれだけ変化しているというのは、それだけいろんな役をいただいたということでもあるんです。昔は特に、常に新鮮なイメージを求めていて、一つの作品がクランクアップしたらまず美容室に行って髪型を変えていました。鏡を見ると違う自分がいる、それが役から抜ける瞬間だったんです」さらに上戸さんの表紙には“幸せオーラ”や“ハッピー”“ポジティブ”などの言葉が並ぶことが多く、まさにその人柄を象徴している。「20代前半ぐらいまでは『歯を見せて笑ってください』なんて言われることも多かったんですが、ありがたいですよね、明るいイメージを持ってくださるのは。でも改めて過去の表紙をまとめて見ると、本当にいろんな企画に呼んでくださったんですね。特に思い出に残っているのは『二の腕・背中・肩甲骨。』特集で、背中を見せた表紙。ちょうど映画『昼顔』の公開のときでした。役以外で肌を多めに露出することが少ないので記憶に残っているんですが、それよりも北野先生役の斎藤工さんとの対談と、『昼顔』の脚本家・井上由美子さんの特別書き下ろしエッセイには胸を打たれました。ドラマが終わって映画が公開されるまでの3年間がこれによってぐっと縮まった気がして、作品への思いが一段と深まりました」anan50周年にちなんで、50歳の上戸さんをイメージしてもらった。「こういうお仕事をしているからこそ、より常識人でありたい。私が母親に感謝しているのは、芸能界に入った私をちゃんと甘やかさずに育ててくれたことなので、これからも驕らずに、そして自分の子供たちにも母のように甘やかさずに教えていこうと思っています。あとは、ほどよくお仕事をもらえていたらうれしいな。そのころはananの表紙を飾っている子のお母さん役なんかをやっていたりして!裏表紙でもいいので(笑)、またananに出させてください。そして、私はこれからもanan愛読者でいたいです」No.1505(2006年3月29日号)当時は20歳。この笑顔は世間から圧倒的支持を獲得。「昔は仕事で笑うことがすごく多かったけど、今ではさらに子供たちと一緒に笑う時間も増えて、家にいるときこそオンの時間なのかもしれない。家族と過ごしている時間が、私のハッピーの源です」No.1660(2009年5月27日号)「日本女子のたしなみ」特集では艶やかな着物姿で登場!「着物の文化が大好きだし、着物を着る仕事のおかげで、和のお作法を学ぶ機会もいただきました。映画『マレフィセント』でオーロラ姫の吹き替えをしたとき、LAで着物姿でアンジェリーナ・ジョリーと会えて感激!」No.2056(2017年6月14日号)しなやかで美しい背中を披露。大人の色気が話題に!「北野先生が秘めていた紗和への思いが綴られた『昼顔』の書き下ろしは、今でも心に残っているほど感動。巻頭ページでは柔軟性を大胆に見せた写真も撮っていただいたんですが、残念ながら掲載ならず…(笑)」うえと・あや1985年9月14日生まれ、東京都出身。女優。2003年、映画『あずみ』で初主演を務める。’20年4月スタートの連続ドラマ、日曜劇場『半沢直樹』(TBS系)に出演予定。ジャケット¥319,000シャツ¥120,000パンツ¥87,000パンプス¥95,000(以上プラダ/プラダ クライアントサービス TEL:0120・45・1913)※『anan』2020年3月11日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・平澤雅佐恵ヘア&メイク・中谷圭子(AVGVST)取材、文・若山あや(by anan編集部)
2020年03月08日2020年3月、50周年を迎えるanan。そんなananにおいて、お茶目な表情満載の「手みやげ特集」、大人の男の色香が爆発する「SEX特集」など、お芝居同様、表現力の幅が毎回話題になる田中圭さん。初登場は15年前!撮影での思い出も多岐にわたります。田中圭さんのanan初登場は’05年。この頃多かったのが、恋愛特集内で男子の本音を語るインタビュー。「恋愛について聞かれるのは全然平気でしたけれど、いま過去の自分のインタビューを読み直すとむちゃくちゃ恥ずかしい。仕事に関しての考え方は当時からほとんど変わってないんですけれど、恋愛観について…その時その時の状況がモロに出てる…から(笑)」そして何といっても昨年のSEX特集では、その程よく鍛えられたたくましくセクシーな肉体を大胆に披露してくれた。「最初、マネージャーから裸での撮影があると言われた時は、いいカラダの特集だと思っていたんです。そしたらSEX特集だって聞いて俺が?とは思いましたが(笑)。企画の“幸せなSEX”というテーマも素敵だし、もともとそういうことは恥ずかしがったり、隠すようなことでもないと思っているので、そんなに照れもなかったし。ただ、あの時に撮影していたドラマ『あなたの番です』の現場で、意外そうな顔もせずに共演者のみんなが淡々と誌面を見ていた時は、『もうちょっと何かないの?』とは思いました(笑)」センシティブな内容にもかかわらず、明るく現場を盛り上げてくれた田中さんのおかげで、終始撮影は多幸感あふれる雰囲気に。「単純に撮影が…楽しくてしょうがなかったです。こういう撮影って、照れようと思えばいくらでも照れられるわけですけど、俳優としてのギアを一個入れて、相手のことを好きな気持ちで臨んだら、楽しくなって」以前は写真を撮られるのが苦手だったそう。「一昨年、取材の数がとても増えたんです。一番多かった時は月に60本くらい。でもそれをストレスに感じて仕事するのも嫌だし、そもそも相手に失礼だなと思って、楽しむ方向に気持ちを切り替えたんです。どうせそんなに続かないだろうし、スターになったつもりで、この状況を楽しもうって」もし次にananに登場されるならどんな企画がいいですかと尋ねると、「占いか、カラダを鍛える系か…」と悩んだ後、茶目っ気たっぷりの笑顔で「かわいい子とのデート企画はいつだってやりたい!」と。そんな田中さんに自身の50年後を想像してもらった。「かろうじて生きていたら、ちょっといい老人ホームに入ってゆっくり過ごしたいです」No.1464(2005年6月1日号)初々しい恋愛観も新鮮。記念すべき初登場号。田中さん初登場は恋愛特集。20歳当時のピュアな恋愛観を語ったインタビューを読み返し「こんなこと言ったかなぁ…言ったんだろうなぁ~」と苦笑い。この時の撮影は私服だったそうで、そこも懐かしんでおられました。No.2125(2018年11月7日号)贈り物を渡す前のワクワクをストーリー仕立てで撮影。ドラマ『おっさんずラブ』の大ヒット後、「取材の数がめっちゃ増えた」まさにその最中。「自分でプレゼントを作ったのを覚えてる」。手みやげ特集に絡め、自身でリボンをかけたギフトを持って外出するまでの物語に。No.2163(2019年8月14・21日号)彼女に向ける優しい眼差しとたくましいカラダで魅了。愛のあるセックスをテーマにカップルの幸せな休日をイメージして撮影。その潔い脱ぎっぷりも含め、真っ向から撮影に取り組む田中さんに、カメラマンもノリノリに。インタビューの飾らない言葉も“らしさ”全開でした。たなか・けい1984年7月10日生まれ、東京都出身。俳優。4月クールのドラマ『らせんの迷宮~DNA科学捜査~』(テレビ東京)に出演するほか、6月19日には主演映画『ヒノマルソウル』公開も。インナー¥25,000ニット¥138,000パンツ¥74,000シューズ¥120,000(以上Maison Margiela/Maison Margiela Tokyo TEL:03・5725・2414)※『anan』2020年3月11日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・山本隆司ヘア&メイク・大橋 覚(VANESSA+embrasse)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年03月07日「撮影はずっと苦手でした」と語る中村倫也さんですが、2020年3月で50周年となるananのなかでも人気特集である「モテコスメ特集」ではどきっとするような2ショットで、ロマンティックな物語を表現してくださいました。今後、登場されるなら…?と伺うと、意外な答えが!12年の初登場以来、出演舞台についてのインタビューのほか、甘味屋さんを訪れたり、さまざまな形でご登場いただいている中村倫也さん。とくに印象深いのは、’18年に麻生久美子さんとおふたりで撮影した「モテコスメ大賞」の号だろう。「撮影の半年後くらいに、麻生さんと舞台で共演することが決まっていたんですけれど、まだ情報解禁前のタイミングだったから驚きました。ananというとセクシーなグラビアのイメージがあったのに、わりとナチュラルな雰囲気で撮影が進んでいって、あれ?って感じだったんです。そしたら終わる頃にダダダッといろいろ要求されて…そうだよな、ananだもんなって(笑)」おでこをくっつけて見つめ合ったり、膝枕で横たわったり。表紙に使われたのは、中村さんが麻生さんを抱き寄せている美しく官能的な2ショット。「お互い照れ屋なので、最初はなかなかできなくて…ね。逆に時間がないってなったからこそ、ヨシッて腹を括れた気がします。一回触れちゃえば後は平気なんですけどね」雑誌でもなんでも、取材の時はいつも「ライブ感覚を大事にしている」そう。「雑誌は発言が活字に残るメディアなんで、そこは少し意識しますけど、基本的にその時に聞かれたことを、その時感じたまま、思ったまましゃべってます。僕は、現場で転がる会話の遊びを楽しみたいんですよ」その“楽しむ”一環か、ときどきこちらの質問をはぐらかしたり、茶化してかわしたり、変化球で返してくることも。ご本人にそう伝えると、「僕自身も、僕という役者も変化球なんで」といたずらっぽい笑顔を見せた。「あんまり自分の考えてることを真面目に答えすぎると、押し売りになっちゃう気がするんですよ。そこも照れ屋だからなんだろうね。大体10のうち1、芯を喰ったことを言うくらいでいい。そこは、中村倫也のセルフプロデュースです。役者なんて、ある程度謎めいてないとダメだと思うんですよ。謎は謎でとっておけるスタンスで生きています」ananというと「脱ぐイメージ(笑)」という中村さんに、では次はぜひ…と水を向けると、かぶせるように「絶対ない!」と即答。「性格的に、触れてないのに触れ合っているように見える表現とか、泣いてないのに泣いてる芝居が好きなんです。だから、脱がずに体温を感じさせるようなものが作れるなら面白いとは思いますけどね。…でも本当は、深海魚とかを紹介させてほしいです。巨大ミミズとか。誰も興味ないでしょうけど(笑)」No.1972(2015年9月30日号)昔ながらの東京の風情ただよう甘味処でほっこり。東京観光をテーマにさまざまなスポットを紹介した特集で、中村さんは東京名物の甘味処を訪れてあんみつをパクリ。「食べているところを写真に撮られるってことがほぼないので、緊張してどうしようもなかったです」No.2113(2018年8月8日号)朝ドラで注目度急上昇。そんな最中の心境に迫る。音楽やアニメ、ゲームなど、イマドキ女子をときめかせているカルチャーを特集。そのなかの「いま気になる俳優研究」で紹介。「スタイリストさんが用意してくれていた衣装が古着で、すごく新鮮だったんですよね」No.2119(2018年9月26日号)「年齢は単なる数字」。中村さんが語る女性の美とは。美しい年上の女性と年下の子犬系男子の恋を、フォトストーリー仕立てに。チャーミングな素顔から憂いをたたえたセクシーさまで、さまざまな表情を見せてくれました。中村さんの思う、女性の美についてのインタビューも。なかむら・ともや1986年12月24日生まれ、東京都出身。俳優。出演映画『影裏』が公開中。4月には主演ドラマ『美食探偵 明智五郎』(NTV系)が、5月には主演映画『水曜日が消えた』が控える。カーディガン¥53,000(タクタク/スタジオ ファブワーク TEL:03・6438・9575)カットソー¥18,000パンツ¥33,000(共にマーカウェア/パーキング TEL:03・6412・8217)シューズ¥62,000(フット・ザ・コーチャー/ギャラリー・オブ・オーセンティック TEL:03・5808・7515)※『anan』2020年3月11日号より。写真・樽木優美子(TRON)スタイリスト・小林 新(UM)ヘア&メイク・Emiy取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年03月07日7人集合、ボーカルのお二人、ソロ、とさまざまな形でananの表紙を飾った三代目 J SOUL BROTHERSのみなさん。美しくセクシーな写真の魅力と同時に、その絆の強さが色濃く表れた誌面も話題になりました。2020年3月に50周年を迎えるananとの思い出をお聞きしました!三代目 J SOUL BROTHERSのみなさんに、7人で表紙を飾っていただいたのは過去3回。初登場の人間関係特集( ’15年)と、それから3年後の骨ストレッチ特集( ’18年)を見比べてみると…。今市隆二:やっぱりこの頃(表紙初登場号)はみんな若いね。登坂広臣:がんちゃんのがんちゃん感がすごいもん。山下健二郎:THE がんちゃんっていう感じだね(笑)。これ、ドラマ『ディア・シスター』くらいの頃かな?岩田剛典:そうだと思う。山下:艶っぽいもんね(笑)。ELLY:この直己さん、すげービジネスマンじゃん(笑)。小林直己:この時ずっと、スティーブ・ジョブズって言われてたの。山下:黒のタートルネック、ですもんね。登坂:初登場の時はまだまとまりあったけど、こっちの骨ストレッチ特集は個性が強くない?小林:確かに、こっちはまとまりないね(笑)。登坂:どう見てもみんな他人でしょ?同じクラスだったら絶対友達になってない(笑)。6人:あははは!岩田さん、登坂さん、今市さんは、それぞれソロでも表紙にご登場。ボーカルお二人のツイン表紙( ’16年、伝える力特集)も大きな話題に。今市:(ツイン表紙を見て)これあったなー。なんか俺だけ、めっちゃカメラに近くない?岩田:え、これ合成?今市:合成じゃない(笑)。登坂:斬新な構図だよね。ELLY:確かに、オミの撮影に入り込んできた人みたい(笑)。NAOTO:「あれ?オミ、もう撮ってんの?」って言ってね(笑)。がんちゃんの脱いでるソロは、反響あったでしょう?“官能の瞬間”だもんな。岩田:これはありましたね。でもこの時、休み明けで全然カラダ作る時間がなかったんですよ。登坂:僕もソロで出させていただいた号は、女性のファンの方から反響がすごかったです。今市:俺もソロ撮影の時メガネかけたし、なんかオミのソロの号と似てない?登坂:(あえて登坂さんと今市さんのページ構成を同じにしたことを伝えると…)そうなんだ!初めて知った!エモ!ELLY:エモすけ!岩田:エモエモ!今市:確か、メンバーへのメッセージも言った気がするな。登坂:それ、俺もやったわ。まったく同じことやった(笑)。今市:もう何言ったか全然覚えてないけど(笑)。NAOTO:え、読もう~。登坂:やっぱりananには、そういう、ファンの人が見たい、聞きたいと思うものが、たくさん詰まってるんだよ。岩田:そうそう。全員:(拍手)NAOTO:先日の恋愛心理テスト特集(’20年)では24ページも特集していただいたので、次はananさんに三代目の“飛び出す絵本”を作ってもらいたいです(笑)。No.1944(2015年3月4日号)7人で表紙に初登場!売り切れ続出で人気を証明。予想のさらに上を行く売り上げを見せた5年前の表紙初登場号。今とはまったく雰囲気の異なる7人に注目!「初めてananさんの表紙を飾らせていただいた時は、すごく嬉しかったのを今でも覚えています」(登坂さん)No.2093(2018年3月14日号)肉体美でファンを悩殺!情報解禁後、トレンド1位に。「官能の瞬間」をテーマに、ベッドの上やシャワーブースで撮り下ろしたセクシーショットが話題沸騰。「これはファンの方から相当反響がありました。今改めて見るとカラダが全然出来上がってないですね(笑)」(岩田さん)No.2138(2019年2月13日号)、No.2175(2019年11月13日号)ボーカル二人のソロ初表紙!リンクした構成にも注目が。登坂さんの回には手紙を書くカット、今市さんの回では手紙を読むシーンが登場。「二人が手紙のやり取りをしてるみたい」と話題に。「その仕掛けには気がつきませんでした」(今市さん)。「ananやりますね(笑)」(登坂さん)今市さん・ブルゾン¥610,000シャツ 参考価格¥200,000パンツ¥85,000ベルト¥37,000シューズ¥75,000(以上Saint Laurent by Anthony Vaccarello/サンローラン クライアントサービス TEL:0120・95・2746)その他は本人私物NAOTOさん・ブルゾン¥470,000シャツ¥120,000Tシャツ¥40,000パンツ¥115,000(以上Saint Laurent by Anthony Vaccarello/サンローラン クライアントサービス)その他は本人私物小林さん・ブルゾン 参考商品(TOM FORD/トムフォード ジャパン TEL:03・5466・1123)その他はスタイリスト私物登坂さん・ジャケット¥400,000Tシャツ 参考価格¥40,000パンツ¥60,000ブーツ¥135,000(以上Saint Laurent by Anthony Vaccarello/サンローラン クライアントサービス)その他は本人私物山下さん・コート¥410,000スニーカー¥107,000(共にVALENTINO/ヴァレンティノ インフォメーションデスク TEL:03・6384・3512)その他はスタイリスト私物岩田さん・シャツ¥115,000Tシャツ¥40,000ネックレス各¥45,000パンツ¥70,000シューズ¥85,000(以上Saint Laurent by Anthony Vaccarello/サンローラン クライアントサービス)ELLYさん・ジャケット¥203,000(Rick Owens/イーストランド TEL:03・6712・6777)その他は本人私物三代目 J SOUL BROTHERSパフォーマーのNAOTO、小林直己、ELLY、山下健二郎、岩田剛典、ボーカルの今市隆二と登坂広臣の7名で構成されるダンス&ボーカルグループ。最新アルバム『RAISE THE FLAG』が3月18日発売。※『anan』2020年3月11日号より。写真・森山将人(TRIVAL)スタイリスト・渡辺康裕(W)ヘア&メイク・千絵(H.M.C)RYO下川真矢MAXメイク・船引美智子取材、文・菅野綾子(by anan編集部)
2020年03月07日2020年3月に50周年を迎えるananを30年以上間近で見てきた作詞家の秋元康さん。なぜananは50年続いてこられたのか、分析していただきました!劇的に効く“抗生物質”とゆるやかに効いていく“漢方薬”。ふたつのバランスをとりながら、新しいヒットを作ることが宿題。売れる雑誌を作り続けるというのは、想像以上に至難の業。「毎号毎号売ろうと思うと売れないものです。売れ続けるためには、“漢方薬”で長期的に体質改善を試みつつ、ここぞという時に“抗生物質”を投与することが肝心です」と、なんとも大胆な分析。「占いの特集や35年間も巻末を守り続ける、林真理子さんの書くエッセイは、読者の心にゆるやかに効いていく“漢方薬”なのかなって思います。一方で、ここぞという時は、King & Princeのようなスターで度肝を抜くという、“抗生物質”を投薬するのが編集の手腕」“抗生物質”を連続投与するのでは読者が疲れるし、何より効かない。そのさじ加減も長続きの秘訣のようで……。「これから先はじゃあどうする?と聞かれたら、そのふたつのバランスをとりながら、新しいスタンダードを作ることが宿題です。雑誌を手に取らせるためにはきっかけが必要。日頃はananを読まない人が手に取るような新鮮な特集や、例えばデビュー前の新人発掘などが課題なのかな」予定調和を崩すのも得意。「あり」と「なし」の間の「なしではない」を取り上げていく勇気が思わぬヒットを生む。50年続くanan。それはある意味、読者に飽きられなかったという証拠?「予定調和を崩してきたってことも、飽きられなかった理由の一つでは?この話をすると大抵の人は“奇を衒(てら)う”ことと勘違いする。でも予定調和を崩すと奇を衒うは似ているようで、同じじゃない」「あり」と「なし」の間の「なしではないのでは?」を取り上げる勇気が、予定調和を崩し、思わぬヒットを生むという。アナウンサーという職業でありながら、服の下に隠されていた豊満な美ボディをさらけ出した田中みな実さんの起用がその一例。「女性にとってそれまでは違う立ち位置にいた彼女が、美しい体を見せつつ、美しくなるためにこんな努力をしていますと堂々と語ったことで、女性たちから支持を集め、憧れの存在になったんです」誌面で女性モデルとの濃厚なラブシーンを演じた高橋一生さんも然り。ananが仕掛ける予定調和の崩しが、時に読者を強烈に引き寄せる吸引力なのだ。アイドルが好き、セックスに興味ある――。堂々としたミーハー視点。なにをやってもゲスにならないので、読者が安心して読むことができる。「ananは堂々とジャニーズのタレントが好き、恋愛やセックスにも興味があると表紙でアピールしてきた。これがファッション誌になると、今さらそんなことを言うのは格好悪いとか、恥ずかしいみたいなスタンスをとる。それじゃあ、視野が狭くなるんです」ananの良さはミーハーを堂々とやること、と秋元さん。そこに少しでも気取りが見えては、大衆ウケはしないと手厳しい。「例えば、ル・コルビュジエの建築の中でカツ丼を食べるから、皆の興味が集まる。そこで高級懐石料理を出すのでは、大衆は集まらず、一部のマニアな人にしかウケないことになる」ミーハー心を最大に生かし、旬のタレントを絶妙なタイミングで起用するのも強みだと。「外国人モデルばかりを使い、ファッションの最先端を強気に投げかける時代もありましたが、今は編集部全体で『ジャニーズがかっこいい!』と言っている。その潔さがむしろウケている」さらに何をやっても「ananだから」と、誌面が下品に転ばない強みもあると。「過去、ananで本木雅弘くんがヘアヌードになった時もそうでしたが、若いタレントが下着姿になっても、俳優が裸でラブシーンを誌面で演じても、ゲスにならない優位性がある。だからこそ読者も安心して手に取るんです」その優位性を保つために、今後は何を仕掛けていけばいいのだろうか?「ぜひ女の子の表紙でヒットを飛ばしてほしい。世間では無名でもananが目をつけた女優なりタレントが、表紙に起用される。なんでこの子が?と世の中がざわざわし、でもいいよね!と認められ、雑誌がヒットする。その揚げ句に、ハイブランドがその子と契約するなんて図式が作られた時に、ananはまた次の次元に行けると思う。ananという媒体力を世間に見せつけてほしい」50年続いた信頼やブランド力を強みに、今後も次の50年を目指したいanan。秋元さん、これからもananを見守り、支えてください!あきもと・やすし1958年、東京都生まれ。作詞家。高校時代から放送作家として活躍し、’83年以降、作詞家として、美空ひばりの「川の流れのように」など数々の大ヒット曲を生む。昨年、企画・原案の日曜ドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)は高い注目を集め、最終回には同枠最高視聴率を記録。※『anan』2020年3月11日号より。写真・小笠原真紀取材、文・今井 恵(by anan編集部)
2020年03月07日