「頭痛も腰痛も、その痛みと不調の原因は首のズレにあるんです」そう指摘するのは、『首を整えると脳が体を治しだす』(アチーブメント出版)の著者でカイロプラクティック「オフィスシマザキ」の島崎広彦院長だ。上部頸椎カイロプラクターの専門家として、首のズレを調整することで、頭痛や腰痛、肩こりをはじめ、全身の不調を治療している。「背骨の中でも、首には7つの骨(頸椎)があります、上から頸椎1番は、輪っか状で回転しやすく、2番は、飛び出ていて軸になる歯突起という部分があり、特殊な形状になっています。私が調整するのは、基本的にこの上部頸椎なんです」(島崎院長、以下同)腰痛やひざの痛みでも、首の骨を調整するだけで改善でき、これまで30万人に施術してきた。「24個の骨がある背骨は、かみあってつながっているので、基本的にズレません。ただ、いちばん可動域のある頸椎1番と2番は別。全身に向かう神経のほぼすべてが通過する箇所であるため、上部頸椎の問題は全身に悪影響を与え、本来の正しい位置からズレることで全身の症状の原因となるのです」■首は多くの筋肉で体重の8%にも当たる頭を支える「上部頸椎は、頭蓋骨を下から支える位置で、脳の真下。ここがズレると、自律神経の中枢の脳幹に悪影響を及ぼします。脳からの指令が各器官に伝わりにくくなり、心臓から脳への血流も悪くなり、体のパフォーマンスも低下します」カイロプラクティックでは、「不調の原因は体の中の『治す力=病気に抵抗する力、回復する力』が発揮されていないのが理由」と考える。島崎院長は、最初のズレとなる頸椎1番2番を調整し、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスを取り、自己回復力をあげる。頸椎1番を調整することで、体が温まる「体温調整機能」「胃腸のぜん動運動」を促進し、血流が改善し血圧も低下していくという。「首の後ろを指で押すことで、首の周りの筋肉が緩みます。そして、頸椎の並びが整うことで、脳から脊髄、そして全身の神経の伝達効率が高まり、血流がよくなり、自律神経のバランスも整うのです。頭痛や腰痛に悩む人も、痛みのもととなる上部頸椎を調整するだけ」首押しする筋肉は2つ。1つは、首の横の「肩甲挙筋」。「すぐ脇にリンパ管が走っている筋肉で、肩こりや頭痛の原因となる筋肉です」。2つめは、首の後ろの「僧帽筋」。「姿勢を保つ筋肉で基本の「くるみ割り」押し、後頭部には頭を支える筋肉が集まっていて、この筋肉が固いと頭痛やスマホ首が多い。血流が悪くなると目の奥に痛みがでます」島崎院長は、一般の人が自分でも、頭痛、肩こり、腰痛、スマホ首などの症状を改善できるようにと、カイロプラクティックをもとに、独自の「首押しプログラム」を開発。今回、頭痛と腰痛改善のための首押しプログラムを教えてくれた。■基本の首押しは「指組み」&「三指圧」。1日3分するだけ!【1】首押しの準備に「合谷押し」人差し指と親指の付け根のへこみのツボ「合谷」を、親指と人差し指ではさんで30秒ほど押して圧を加え続ける。「はじめに『手もみ』をして、手を温めることが大切。寒い冬、冷たい手でいきなり首に触れてしまうと、自律神経の交感神経が優位に働いてしまいます。腕や手も疲れます。また、手の甲の指の骨のすきまは疲れがたまりやすいです。手の代表的なツボの合谷を押して手を温めると、首に触れたとき温かさを感じられるし、ここをさすってほぐすと血流がよくなり手足の冷えが改善します」【2】基本の指組み「くるみ割り押し」1. 両手の親指以外の4指を軽めに組んで後頭部にのせ、下を向いた親指を首の両側につける。2. そのまま顔は下げずに、くるみ割りのイメージで脇を締めつつ両ひじ先を顔の前、斜め下に寄せていく。3.1、2、3、4と息を吐きながら両ひじを寄せていき、4でひじをもっとも近づけ、首を強く押して息を吐きだす。そして次の1,2,3で両ひじを開く。自然と親指で頚椎に圧をかけられる。4.最初は後頭部の付け根を押す。組み手を下にずらしていき、首の真ん中あたりを。最後に、首が肩に広がるあたりを押す。1回7秒ほど。「首や肩こり、頭痛にはこの押し方が効果的です。」【3】腰痛に聞く三指圧の「窓全開押し」1. 人差し指、中指、薬指の三指を使い、反対側の首の斜め後ろに指をひっかけ、窓を開けるようにスライドさせて圧をかける。2. 息を吐きながら三指を横に引っ張る。このとき、頭を指側に倒して。(首の右側を押すなら、左の三指を右にひっかけ、頭は右側へ傾ける)。首の後ろは動脈がないので強く長く押しても大丈夫。腰痛の人は、首の横ズレが強いという。そこで、ドアをスライドさせるような首押しを。「腰痛の痛みが右か左か。頸椎のズレと反対側に腰の痛みが出ます。片方の肩が下がり、バッグをかけられない人は、必ず腰痛があるはず。ただし、右肩が下がっていて同じ右側の腰が痛い人は、腰痛ではなく、坐骨神経痛かもしれません」体の地味な痛みは、冬になって体が冷えるとよりつらさが増す。1日3分の「首押しプログラム」で、頭痛も腰痛も撃退しよう!
2023年12月26日公益社団法人日本理学療法士協会(会長:斉藤 秀之)は、「2023 職場における腰痛予防宣言!」と題して、本会会員が自らの職場等で腰痛予防に取り組む事業を、厚生労働省のご後援のもと、2023年10月2日(月)から実施します。「2023 職場における腰痛予防宣言!」ポスター■「職場における腰痛予防宣言!」について日本における業務上疾病(新型コロナウイルス感染症除く)で最も多いのは腰痛です。特に保健衛生業では業務上疾病のうち約8割を腰痛が占めています。腰痛は従業員の休職・退職を招くことから、従業員の健康上の問題だけではなく、労働人材確保や労働生産性の観点で経営者にとっても深刻な問題となっています。このような状況の中、本会は2020年度から厚生労働省のご後援のもと、理学療法士の専門性を活かし、本会会員が自らの所属施設における腰痛予防に貢献することを目的として、「職場における腰痛予防宣言!」と題するキャンペーンを開始しました。昨年度は全国144施設、総勢7,370名の多職種に対して腰痛予防の取り組みが実施され、本事業は着実に全国的な活動へと広がりつつあります。そこで、今年度は第14次労働災害防止計画に「労働災害防止に理学療法士の活用」が明記されたことを踏まえ、腰痛予防の活動を本会会員の所属施設だけでなく外部施設においても実施できるようにいたしました。本事業をきっかけに、医療・介護現場にとどまらず、労働者の腰痛予防などの安全衛生に理学療法士も取組み、労働者の健康に寄与できたら幸いです。■開催概要主催: 公益社団法人日本理学療法士協会後援: 厚生労働省期間: 2023年10月2日(月)~2024年2月29日(木)詳細: ■事業内容本会会員の理学療法士が、所属施設内で3つのMission(腰痛予防啓発ポスターの貼付・腰痛予防講習会の開催・腰痛リスク見積りと改善提案)に取り組みます。全てのMissionを完遂した施設は、理学療法士が所属しない外部施設から腰痛予防の活動依頼に応じる“Champion stage”へ進みます。本会ホームページに依頼窓口を任意掲載いたします。■主催団体概要団体名: 公益社団法人日本理学療法士協会代表者: 会長 斉藤 秀之(さいとう ひでゆき)所在地: 〒106-0032 東京都港区六本木七丁目11番10号設立 : 1966年7月17日URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月29日ただでさえつらい、デスクワークによる肩こりや腰痛などのトラブル。今年の夏は過度な冷房使用で拍車がかかって…という人も多かったのでは?固まってしまった体は、「筋膜」に働きかけるこのメソッドでやさしくゆるめて。ゴム手袋をはめた手でさするだけ、血行促進にもお役立ちです。理学療法士の土屋元明さんが、腰痛&お尻の痛みを解消する“筋膜ほぐし”を教えてくれました。筋膜ほぐし、主な3つの手の動き。1、さすりほぐし手のひら全体を皮膚に軽く押し付けながら上下や左右に滑らせて、ひっかかりがあるところを小刻みに揺らす。主に浅いところにある筋膜を動かすのに効果的。2、つまみほぐし皮下脂肪をつまんで、深いところにある筋膜をほぐす場合に有効。指先を使うと刺激が強すぎるので、指の第二関節のあたりで皮膚をやさしく挟む。3、スキンロール小指以外の4本の指で、皮膚をたぐり寄せるようにしながら進む。親指は皮膚から離さないようにして、進行方向へと滑らせるように動かすのがコツ。皮膚が厚い場所や、広い範囲に痛みやコリがある時に。【POINT】ゴム手袋でほぐすのが効果的!筋膜ほぐしを行う上でぜひおすすめしたいのが、園芸用や作業用の手袋の利用。ザラザラした表面が肌にぴったりと密着して、ほぐし効果を格段にアップ。ドラッグストアやコンビニなどで、数百円で購入できる。【お悩み別筋膜ほぐし】腰痛&お尻の痛み前かがみで座る姿勢は、骨盤まわりの筋肉にも影響大。「腸腰筋などが縮んで硬くなり、筋膜の滑らかさが失われてコリや痛みに。全体をさすって表面の筋膜をほぐし、つまみほぐしで深部の筋膜をゆるめます。腰の関節を押さえて体を動かすケアや、お尻ほぐしも有効」写真では服の上からだけれど、直に肌をさするのが。腰全体の筋膜ほぐしぽかぽかと温まるまで、まんべんなく。1、両手のひらを腰に密着させ、皮膚をやさしく動かすようにして小刻みに上下にさする。10往復行う。2、同様にして左右にもさする。こちらも10往復。ウエストつまみ続けてスキンロールを行うとより効果的。1、腰の、痛みのある部分を親指と人差し指で挟むようにつまみ、30秒ほどやさしく揺らす。横につまめない場合は縦でもよい。2、つまんだまま、上体を前後左右に倒す。とくに痛みを感じる動きがあればウエストをつまんだまま、痛みが和らいでくるまでその動きを繰り返す。関節ロックピンポイントな痛みにとくにおすすめ。1、痛みのある部分の3cmくらい下に中指を押し当てて皮膚を持ち上げ、痛みのあるところで指が止まるようにする。2、痛いところを動かさないようにしながら、上体を前後左右に倒す。とくに痛みを感じる動きがあれば、関節をロックしたまま、痛みが和らいでくるまでその動きを繰り返す。お尻つまみ座りっぱなしで固まったお尻をほぐす。1、お尻の、痛みがあるところをつまみ、30秒ほどやさしく揺らす。2、つまんだまま、上体を前後左右に倒す。とくに痛みを感じる動きがあればお尻をつまんだまま、痛みが和らいでくるまでその動きを繰り返す。土屋元明(げんめい)さん理学療法士。代表をつとめる施術院『動きのこだわりテーション』でリハビリを行い、多くの悩みをケアする。『不調と痛みが消える!10秒筋膜ほぐし』(主婦の友社)など著書多数。ブラトップ¥10,450リブレギンス¥14,300(共にジュリエ ヨガ アンド リラックス TEL:03・5720・8256)※『anan』2023年9月20日号より。写真・中島慶子スタイリスト・白男川清美ヘア&メイク・浜田あゆみモデル・橘 季希取材、文・新田草子(by anan編集部)
2023年09月16日『結局、腰痛は「ほぐし方」が9割』7月27日、ベッドや布団の上でできる腰痛対処法を紹介する新刊『結局、腰痛は「ほぐし方」が9割』がアスコムから発売された。価格は1400円(税別)となっている。日本整形外科学会認定整形外科専門医でスポーツ医、運動器リハビリテーション医、久我山整形外科ペインクリニック院長の佐々木政幸氏による新刊である。硬くなっている筋肉への負荷は悪化の原因に腰痛に悩む人は多く、インターネットで腰痛の治し方などを検索した人も少なくないはず。検索して見つけたストレッチを試してみたり、マッサージに通ってみたりするものの、なかなか思ったように改善しない。また、改善したとしてもぶり返すことがあるのも腰痛である。ストレッチでは「イタ気持ちいいくらい伸ばす」といわれることがあるが、佐々木政幸氏によれば「イタ気持ちいい」や「伸ばす」という意識が、腰痛を引き起こす原因にもなっているという。腰痛を繰り返す人は、筋肉が硬くなっている可能性が高く、そんな硬い筋肉に負荷をかけると痛めやすくなるとしている。同氏は筋肉の中でも特に注意を要する部分として、骨に付着している部分の筋肉を挙げ、新刊では、それらの筋肉を痛めない「ほぐすストレッチ」を紹介する。1日90秒、すべてベッドや布団の上できる手軽なストレッチとなっている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※株式会社アスコム
2023年08月07日さまざまなストレッチやマッサージを試してもよくならない、病院に行っても原因不明でどうしようもない……。そんな腰痛や坐骨神経痛の本当の原因は、「足首のゆるみ」にあるかもしれない。そこで、今回紹介するのは、足首にテープを巻いて固定することで腰痛などを改善する「足首テープ」だ。一般的に、腰痛や坐骨神経痛などは、腰部脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアといった腰椎(背骨の腰の部分)の異常で神経が圧迫されて起こるとされている。しかし、一方で腰痛の8割以上は原因不明とされている。そんななか、腰の痛みは足首のゆるみに一因があるのではないか、と着目したのが整形外科医で末梢神経外科医の萩原祐介先生だ。「たとえば手の外科では、手首に障害があると肩や首に痛みが出る症状がよく知られています。手や腕に通っている末梢神経の障害では、痛みは悪い部分そのものではなく、別の場所に起こることが多いのです。ですから、足首の神経に障害があるのが原因で、腰など体の中心に痛みが出ることがあると考えるのは極めて自然なことです」(萩原先生、以下同)ではなぜ、足首がゆるむと腰痛が起こるのだろうか?「そもそも腰椎から延びる坐骨神経は、枝分かれを繰り返し、足の末端までつながっています。足首がゆるむと、走ったり歩いたりの動作で体重がかかるときに、足首が傾いて足首まわりを通る末端の神経が引っ張られたり、圧迫されて傷つき、その痛みの信号が坐骨神経を伝って送られることになります。これを『放散痛』といいます。私は、この『放散痛』が腰痛や坐骨神経痛として感じられるのではないかという仮説を立てたのです」■腰痛患者の半数以上に足首のゆるみが認められたそこで萩原先生は、多数の腰痛の臨床データを取り、患者さんに治療を行った。その結果、半数以上の人々に足首のゆるみが認められ、それを矯正することで痛みやしびれなどの症状が改善したという。それからというもの、先生は腰痛の検査をする場合、第一に腰椎の検査をし、第二に足首のゆるみを確認している。足首のゆるみに腰痛の原因がある場合、これを防ぐいちばんの方法が足首テープだと、萩原先生は語る。なお、腰痛の原因が足首のゆるみとは限らないので、足首テープを行う前に、腰痛の原因が足首かどうかをチェックしておきたい。「足首にゆるみが生じるのは、骨と骨のつなぎ目である関節をつなぐ靱帯が伸びてしまうからです。捻挫などはその代表例ですね。また、加齢により足首にゆるみが出ることも少なくありません。こうなると、足の骨が正しい位置に固定されなくなり、足首がゆるみます。足首テープは、足首の位置をテープで固定し、可動域を正常に保つことにより、足首が動きすぎるのを抑えます。そして、テープで固定することによって、傷ついた神経が少しずつ自然治癒力で再生されるのです」すると結果的に、腰痛はもちろん、お尻、太もも、膝の内側、ふくらはぎなどのしびれや痛みも大きく改善する。足首テープでは、素足にテーピングテープを巻いて足首を固定するが、テープの巻き方は、リンク先の図解を参考にしてほしい。■家事をしたり、歩くときは足首テープで足首の保護を「足首テープは足首を固定してゆるみを防ぐことが目的なので、テープは伸縮しないタイプを選んでください。家事をしたり、歩くときはできるだけ足首テープをして足首の保護をしましょう(皮膚にかぶれなどが出たときは中止してください)。足首にゆるみがある人が足首テープをして歩くと、すぐに足が軽く感じ、足が上がりやすくなります。なかにはその場で痛みやしびれが軽減したと感じる人もいますよ」ツライ腰痛で困っている人は、ぜひ試してほしい。
2023年06月28日不調の本当の原因にアプローチ!理学療法士・パク・ソンフン先生考案の「ひとり整体」で腰痛を治そう!腰痛腰痛の原因は股関節のカタさ。股関節は大臀筋をほぐせばしなやかに。腰痛のおもな原因は「股関節のカタさにある」とのこと。「腰を動かす動作のほとんどには、股関節が関わってきます。ここの動きが悪いと腰椎が過剰に動いて、その結果、慢性的な腰痛を引き起こしてしまうんです。股関節がカタくなる理由は、ねこ背などのよくない姿勢や、運動不足で股関節を動かしていないことがあげられます」(理学療法士・パク・ソンフン先生)改善には股関節を柔軟に…ではなく、股関節を動かす筋肉・大臀筋を柔らかくすることが根本治療への道。「股関節の動きと大きく関わっているのが、お尻の大臀筋。この筋肉をほぐせば、股関節の動きもスムーズになります。ひいては慢性的な腰痛も快方に向かうでしょう」アプローチするべきは…お尻!大臀筋(だいでんきん)お尻の表層にある大きな筋肉。股関節の動きと連動し、歩く時に重要な役割を果たす。根本治療に繋がる!ひとり整体のポイント。“本当の原因”にアプローチする自分で治せる1日3回やるひとり整体の特徴は、痛みを感じている箇所ではなく“本当の原因”にアプローチすること。それを自力でできるのもポイント。マッサージなどに行くのもいいけれど、結局は日々のセルフメンテナンスが改善には不可欠。朝昼晩など時間をあけて1日3回。カラダに覚えさせよう。腰痛を改善する3つのSTEP【STEP1】床に両手をつき、大臀筋を伸ばす側の脚を曲げ、もう片方の脚を後ろに伸ばす。上体はねこ背にならないように。【STEP2】肘が床につくくらいに、上体を前に倒す。脚を曲げたほうのお尻の筋肉が伸びるのを感じながら、30秒キープ。【STEP3】伸ばした脚側の手を、曲げた脚側に伸ばして、カラダをひねり30秒。大臀筋がさらに伸びるのを感じる。逆も行う。【Let’s TRY!】デスクワーク中にプラスするなら!上の3STEPは会社ではなかなかできないと思うので、デスクワーク中はこれにトライ。座り続けていると大臀筋がカタくなってしまうので、30分に一回ほどやってみよう。1、骨盤の少し下の筋肉を押す。骨盤の出っ張りを手で探し、少し下にずらしてお尻の筋肉を触る。そこを親指でぐっと押さえる。2、筋肉を押したまま上体を前に倒す。お尻の筋肉を押したまま、股関節から上体を前に5~10回倒す。ポイントは背筋を伸ばして行うこと。パク・ソンフン先生理学療法士。不調の改善方法をレクチャーするYouTubeチャンネル「理学療法士 パク先生」が登録者数29万人超え。初の著書『すべての不調は自分で治せる!ひとり整体 この効果、まるでプロ級!』(SBクリエイティブ)を上梓。兵庫県尼崎市「つながり整体院」にて診療中。※『anan』2023年5月3日‐10日合併号より。イラスト・本村 誠取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2023年05月02日「腰痛は、骨盤のゆがみや姿勢の悪さ、運動不足などから起こると考えがちですが、じつは“肛門力の衰え”が根本の原因なんです」こう話すのは、東京都世田谷区の整体院「せたがや手技均整院」の院長で、開業以来33年間でのべ十数万人に施術してきた整体師の鈴木登士彦さんだ。日本では40歳以上の約2800万人が腰に痛みを抱えているというから深刻だ。長年、悩んでいる人も多いはず。腰痛になる理由を鈴木さんは次のように説明する。「腰の安定性を担っているのは、じつはおなかの筋肉。人の上半身は胸と腰は骨組で守られていますが、おなかの部分は、かがんだりひねったりなど柔軟性を持たせるために、5つの骨が重なった腰椎が1本あるだけ。代わりにコアハウスと呼ばれる複数の筋肉で、上下左右から圧をかけて支えています」(鈴木さん・以下同)おなかには上に横隔膜があり、脇腹には腹横筋、背骨の裏に多裂筋、下部に骨盤底筋がある。これらが収縮することで腹圧が生まれ、体幹をまっすぐに保てるのだ。■腰痛が起きる原因は骨盤底筋の衰えにあり「このうち底を支える骨盤底筋の筋力が落ち、その一部である肛門を引き締める筋肉の『肛門括約筋』、つまり“肛門力”が衰えることによって腹圧のバランスが崩れ、腰椎に過度な力がかかることで、腰痛が起こるのです。とくに、第4・第5腰椎の間に腹圧が集中しやすく、腰痛の約8割はこの部位で発生します」腰椎に負担がかかった状態が続くと、重いものを持つときや顔を洗おうとして前かがみになったときなど、日常のちょっとした動作で、ぎっくり腰になる。また、腰椎を守るために多裂筋に力が入りすぎてしまい、腰の張りの要因になる。「肛門力は、肛門を締める動きで鍛えられますが、ふだんほとんどしない動きなので年齢を重ねるごとに筋力は落ちます。それに、女性は出産の関係で骨盤が大きく、柔軟なためにゆがみやすく、腹圧のバランスが崩れやすいことから、男性より肛門力が低下しやすい。なので40代以降の女性は、ほぼ確実に衰えていると考えられます」また、コロナ禍で外出や運動量が減り、座っている時間が長くなったことで、肛門力の低下が進んでいるという。■肛門力を鍛えるには「肛門括約筋」がカギそこで、鈴木さんが考案したのが「恥骨タックイン」だ。「骨盤底筋群は意識して動かすことはできませんが、唯一、肛門括約筋だけは意識して動かすことができる。骨盤底筋全体を効率的に鍛えるトレーニング方法なんです」恥骨とは、アンダーヘアのあたりにある硬い骨のこと。この骨を内側に巻き込むように下腹部に力を入れながら、肛門を締め上げることで鍛えるのだという。肛門力がよみがえれば、腰椎の負担が軽くなり、腰痛も解消。さらに3つのメリットがあるという。「肛門力が上がる=尿道と膣周りの筋肉が強化されることで、尿漏れが改善されます。また、下垂した内臓が引き上がり、ぽっこりおなかの改善につながりますし、上体が安定することで首や肩の余分な力が抜け、慢性的な肩こりも解消されるんです」では、「恥骨タックイン」はどのような手順で行う?「恥骨タックイン」は基本的に立った状態で行うが、あおむけに寝た状態で行うと、重力の影響を受けないため肛門を引き上げやすくなり、よりラクにできるという。【準備運動】〈1〉足は肩幅で立ち、軸足にしっかり体重をのせる。〈2〉反対側の足を振り子のように前後に動かす。足の力を抜き、股関節周辺を意識して行う。片足10回ずつ。【立位の「恥骨タックイン」】〈1〉中心に軸を通す感じでまっすぐ立つ。〈2〉足を肩幅に開き、口から息を吐きながら恥骨を内側に巻き込むように力を入れ、肛門を締める。下腹に力を入れたまま3秒キープ。5回行う。【仰臥位の「恥骨タックイン」】〈1〉あおむけに寝て膝を曲げ、肩幅程度に足を広げる。手はおへそと恥骨の間にあてる。〈2〉立位と同じように口から息を吐きながら、恥骨を巻き込み肛門を引き上げるように締める。腰が浮き上がらないように注意。「まずは、立位の「恥骨タックイン」。背中を伸ばし、息を吐きながら、恥骨を巻き込むように下腹部に力を入れます。そのまま肛門を上に引き上げるイメージで力を入れて3秒間キープ。これを5回ほど繰り返します。コツは、息を吐きながらおなか全体を収縮させていき、5割ほど吐いたところで恥骨タックインをして、力を込めながら息を吐ききるという2ステップで行うこと。1日1回、ゆっくりやっても1分で終わります」やればやるほど鍛えられるため、慣れてきたら回数を増やし、習慣化することが大切だという。「1週間ほどで腰がラクになり、尿漏れの頻度が少なくなるなどの効果を実感できるはず。1カ月続けるとかなり改善されます」「恥骨タックイン」を行うときは、反り腰にならないように注意し、腰痛持ちの人は痛みがない範囲で。「50代以上の女性は、恥骨タックインの前に、股関節やおしりの筋肉を柔らかくする足の振り子運動を準備運動に取り入れてください。片足で立つので、不安定な人は壁などに手をついて安定した状態で行いましょう」さっそく肛門力を鍛えて、腰の痛みとはおさらばしよう!
2023年04月28日「ぽっこりお腹解消」のために鍛えるべき筋肉とは?ぽっこり出たお腹を引き締めるには腹筋を鍛える必要がありますが、その中でも特に「腹直筋下部」と「腹横筋」を鍛えるべきと言えます。なぜならこれらの筋肉を強化し引き締めることで、ぽっこりお腹の原因にもなる「骨盤の開き」の改善にもつながるからです。「腹直筋」とは腹部を縦に走行している筋肉で、その下の部分が腹直筋下部です。一方、腹横筋は腹筋の中でも最も深層部にある筋肉で、その名の通り腹部を横断している筋肉です。これらは「恥骨」という骨盤下部についている筋肉なので、筋力が低下すると恥骨が開きっぱなしになってしまいます。すると内臓が下垂してしまい、ぽっこりお腹につながると考えられます。そのため腹直筋下部と腹横筋を強化することで骨盤の開きを改善し、ぽっこりお腹解消効果が期待できると言えます。「腹筋」について詳しくは【今さら聞けない!「腹筋エクササイズ」の基本】でお伝えしておりますので、こちらもご参照ください。出典:byBirthまた、これらの筋肉を強化することで得られる効果は、ぽっこりお腹解消だけではありません。腰痛予防にも有効です!腹直筋下部は骨盤後傾動作にも関与しているので、この筋肉を強化することで強く前傾した骨盤をニュートラルな状態にすることができます。一方、腹横筋は腰椎の安定性に関わっていることから、腹横筋を強化することにより腰椎の安定性がアップします。このようなことから、腹直筋下部と腹横筋を強化すると腰への負担を軽減することができ、腰痛予防にも有効と言えるのです。出典:byBirth「ぽっこりお腹解消」と「腰痛予防」のWで効く腹筋運動3選腹直筋下部と腹横筋を強化することで、ぽっこりお腹解消と腰痛予防という2つの効果が期待できます。そこでここでは、「腹直筋下部と腹横筋を強化する腹筋運動」をご紹介していきたいと思います。これらの筋肉を強化し、なおかつ腰への負担の少ない腹筋運動として、以下の3つが挙げられます。ペルビックチルトリバースクランチドローインでは、1つずつ効果的なやり方をお伝えしていきましょう!腹筋運動を行うにあたり、ヨガマットもしくはそれに代わるものを1枚ご用意くださいね。(1)ペルビックチルト出典:byBirth両膝を立てて仰向けになり、両腕はカラダの横に「ハ」の字に構えます。息を吐きながらお腹の力を使って腰を床に押し付けるようにし、腹筋が収縮していることが感じられるところで1~3秒程度静止し、息を吸いながらお腹の力を抜くという動作を繰り返します。そうすることで腹直筋下部と腹横筋を鍛えることができます。15~20回を1分程度の休憩を入れながら、2~3セット行います。効果を高めるコツ腰を床にしっかり付けるようにすることで、腹直筋下部と腹横筋に効かせることができます。(2)リバースクランチ出典:byBirth仰向けの体勢から、膝と股関節を90度に曲げて膝と足をしっかり閉じるようにします。両腕はカラダの横で「ハ」の字に構え、手のひらを天井に向けるようにします。息を吐きながら下腹部を支点にお尻が床から離れるまで骨盤を起こし、息を吸いながら骨盤を下ろしていきます。骨盤を起こす動作を繰り返すことで、腹直筋下部を鍛えることができます。15~20回を1分程度の休憩を入れながら、2~3セット行いましょう。効果を高めるコツ下腹部から骨盤を起こすようにすることで腹直筋下部に効かせることができます。また、骨盤を起こす際、腰が床から離さないようにします。(3)ドローイン出典:byBirth左右のかかとを合わせて立ち、つま先はできるだけ大きく外側に向けるようにします。肩甲骨を内側に寄せて胸を張り、お腹を凹ませた状態を30~60秒間キープします。余裕があれば、内ももを閉じるようにします。お腹を凹ませた状態をキープすることで、腹横筋が鍛えられるようになります。30~60秒間のキープを1分程度の休憩を挟みながら、2~3セット行います。効かせるコツおへそ辺りを凹ませるようにすることが、腹横筋に効かせるコツです。呼吸は止めずに、自然な呼吸を心がけるようにしましょう。「腹筋への効果が感じられない」という場合に行っておきたい解決策これらの腹筋運動を行っても腹筋への効果が感じられない場合、骨盤が強く前傾している可能性が考えられます。骨盤が強く前傾してしまうと、腹筋が緩んだ状態となるからです。そこで、強く前傾した骨盤をリセットするためには、腸腰筋への静的ストレッチ骨盤後傾方向への動きを高める動的ストレッチという2つのストレッチを行うようにします。(1)腸腰筋への静的ストレッチ出典:byBirth前脚の膝を立てて後ろ脚は後方に伸ばして、脚を前後に開きます。両手を立てた前脚の膝の上に乗せて重心を上体の真下に下ろし、骨盤を後傾させることで後ろ脚の太もも付け根前面にある「腸腰筋」がストレッチされます。左右それぞれ太もも付け根前面の筋肉が心地良く伸ばされていることが感じられる強度で、30秒間伸ばし続けるようにします。ポイント及び注意すべき点腸腰筋をストレッチするには、骨盤を後傾させることがポイントとなります。目線をお腹に向けるようにすると、骨盤を後傾させやすくなります。ストレッチ中は、骨盤を正面に向けるようにしましょう。(2)骨盤後傾方向への動きを高める動的ストレッチ出典:byBirth上の写真のように、四つん這いの体勢となって背中を軽く反らせたところから、背中を丸めていく動作を10回行います。ポイント及び注意すべき点少しずつ背中を丸めていく動きを大きくしていくようにすることが、動きを高めるポイントです。必ず高めたい動きで終わるようにしましょう。この場合、骨盤後傾動作を高めたいので、背中を丸める動作で終わるようにします。早速実践して「ぽっこりお腹解消」と「腰痛予防」の2つの効果を手に入れましょう!出典:byBirth今回は、「ぽっこりお腹を引き締めたいけれど、腹筋をすると腰が痛くなってしまう」という方に向けて、「ぽっこりお腹解消と腰痛予防に効く3つの腹筋運動」をお伝えしました。ここでご紹介している方法をそのまま実践していただければ、腰を痛めずに腹筋を強化することができます!「ぽっこりお腹解消」と「腰痛予防」という2つの効果を手に入れるには、最低でも週3回は行うようにしましょう。早速実践して、ぽっこりお腹と腰への不安とサヨナラしましょう!
2023年04月11日「痩せ体質になりたい、足のむくみやダルさを解消したい、代謝を上げて腰痛や肩こりを改善したい……私の整体院にも、そんな悩みをお持ちの患者さんが大勢みえます。そんな方たちにはリンパ流しマッサージをおすすめしています」こう話すのは、整体師のとも先生こと木下智博さん。YouTubeチャンネル「ストレッチ整体師とも先生」の登録者数は23万人超。配信中の動画のなかでも、リンパ流しマッサージの施術の仕方を紹介した動画は「圧倒的に再生回数が多い」という。木下さんはリンパ流しマッサージの効果を次のように解説する。「リンパの流れをよくすることで老廃物や疲労物質が排出され、腰や肩が楽になりますし、余分な水分を出すことでむくみの解消にもつながります。また、このマッサージは簡単に筋肉も動かしていくことから、リンパの流れを改善すると同時に、中性脂肪値を下げる効果も期待できます」(木下さん・以下同)リンパ流しマッサージには、免疫機能を上げる効果もあるという。「リンパの流れをよくすると、アルブミンというタンパク質の濃度が高くなります。アルブミンの濃度に比例してリンパ節から出ていくナチュラルキラー細胞の量も増えるので、体内に侵入した外敵をたたいて私たちの体を守ってくれるという理屈です」■寝たままでも効果抜群の全身リンパ流し4いいことずくめのリンパ流し。今回は入門編として、木下さんが推奨する誰でも寝たまま簡単にできる4つのマッサージ法を紹介。【1】鎖骨流し(左右20秒ずつ)あおむけになり、ピースサインの2本指で鎖骨を挟み、イタ気持ちいい力でさする。「リンパの“元栓”にあたるのが、じつは鎖骨の部分なんです」木下さんによれば、全身をめぐったリンパは、最終的に鎖骨下静脈から吸収されていくという。「右の鎖骨下静脈には、右腕と頭部右側からリンパが流れ込みますが、左の鎖骨下静脈にはそれ以外の全身のリンパが流れ込んでいます。ですから、鎖骨部分をしっかりほぐしてリンパの流れを改善することで、全身に好影響が期待できます。まず最初にこのマッサージをおすすめしますね」強さに関しては、優しい力で十分とのこと。「リンパは多くのみなさんが思っている以上に、浅いところを流れているので、グッと力を入れて押し込む必要はありません」【2】脇つかみ(左右20秒ずつ)あおむけになり、リラックス。大きな胸の筋肉である大胸筋の縁を片方の手でつかみながら、もう一方の腕のひじを真っすぐに伸ばしたまま、バンザイをするように上下に動かす。「肩こり解消などの効果が期待できるのが、脇のリンパ、腋窩リンパ節をほぐすマッサージです。これも、力を入れる必要はありません。肩に痛みがある人は、無理のない範囲で腕を動かしてください。力を抜いて、リラックスして行うことが肝要です」【3】そけい部さすり(左右同時に20秒)あおむけの状態で立てた膝を開き、手刀で往年のギャグ「コマネチ!」の要領で左右のそけい部をさする。「股関節まわりをほぐすことも重要です。とくにそけい部にはたくさんのリンパが流れています。また、太い動脈も走っています。そけい部を刺激しコリをほぐすことで、代謝が上がることも期待できます」強さに関しては、イタ気持ちいい力で。「膝を伸ばしたままだと、股関節はなかなか緩んでくれませんから、膝は曲げた状態で行うこと。そのうえで、左右のそけい部を手刀で優しくさすります。『コマネチ!』って言いながらでもいいですよ(笑)」【4】膝裏トントン(左右20秒ずつ)あおむけで両膝を立て、足を組むように片方の膝裏をもう片方の膝の上にのせる。のせた足を上下に曲げ伸ばしする。「そけい部の流れが改善したら、さらに膝裏をほぐします。膝窩リンパ節をやわらげ流してあげることで、足のむくみを解消します。膝裏のリンパを、足の自重と、もう片方の膝を使ってトントントンとリズミカルに圧迫、解放を繰り返しましょう」■心地よい強さと正しい呼吸でさらに効果アップすべてのマッサージで重要なのは「リラックスして行うこと」と木下さん。「余計な力を入れないことです。さするときも、イタ気持ちいいぐらいの力加減で。強い痛みを与えることは逆効果です。呼吸も大事。深くて正しい呼吸をすることでも、リンパの循環はよくなります。胸が大きく開き、胸腔が陰圧になることで、リンパが吸い上げられるのです」4種類、全部やっても3分以内。あなたも、このお手軽なリンパ流しマッサージで、老廃物をドバドバ排出、体の不調を改善しよう。【PROFILE】木下智博整体師で、YouTubeチャンネル「ストレッチ整体師とも先生」は23万人超の登録者数。近著に『「バナナ腰」を治せば、体の不調が消える!』がある
2023年03月29日フォレスト出版株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役:太田 宏)は、「腰痛は肛門力で治る」を2023年3月22日に発売いたしました。『腰痛は肛門力で治る』(鈴木 登士彦・著)詳細: 腰痛患者1,200万人以上といわれ、もはや立派な「国民病」となった腰痛。対策用の器具やマッサージなどで、一時的には良くなるものの、しばらくすると、再び腰は痛くなる――。「腰痛根治は不可能」そんなことを思っている人に朗報です!今まで数万人の腰痛で悩むクライアントの施術を行なってきた鈴木 登士彦さんは、腰痛患者に共通する根本原因を導き出しました。腰痛を引き起こす根本的な要因は、「肛門から下腹にかけての力が抜けているから」とわかったのです。つまり、「肛門力」が弱いから腰痛になるわけで、「肛門力」を高めれば、おのずと腰痛は消えていくのです。本書では、◆「肛門力」のカギを握る「3K筋」という「天然コルセットのつくり方」◆「恥骨タックイン」というその場で腰の痛みをなくす体の使い方など、腰痛になる根本原因と治し方を、体のメカニズムを通してわかりやすく解説します。本書で紹介するボディワークは、どれも簡単で、日常的に意識するだけでできるものばかりです。ぜひ本書を通じて、もう腰痛で悩まない、快適な人生を手に入れてください。【主要目次】第1章 腰痛の原因は腰ではなく腹にある◎腰痛は人生の質を極端に低下させる◎8割強の腰痛が原因不明◎腰だけを治しても、腰痛は完全には治らない◎腰痛の原因は、腰ではなく腹にある◎腰を守るエアバックシステム「パワーハウス」とは?◎デスクワークは腹圧を弱らせ腰を壊す◎腹圧が偏ったままでいくら鍛えても、腰痛は改善しない第2章 腰痛になる人の体の特徴「肛門のユルミ」◎体幹部には「3つのK筋」という腰のカナメがある◎腰痛対策の必須マッスル「3つのK筋」――K1:骨盤底筋、K2:肛門括約筋、K3:下部腹直筋◎腰痛根治には、「肛門力強化」と「恥骨タックイン」以外にない◎3K筋は、天然のコルセット── 3K筋に力がないと全身が壊れる◎古の「臍下丹田」を活性化する3K筋メソッド◎3K筋を入力すると、その場で腰の痛みがなくなる第3章 その腰痛、肛門力を覚醒させれば、1分で治る◎体の声に耳を傾けたボディワークを実践!◎座位での恥骨タックイン◎立位での恥骨タックイン◎仰臥位での恥骨タックイン第4章 上肢、下肢を使った応用編◎腰が痛くても無理なくできるメソッド◎上肢を使った応用編(1)「上肢の回旋」◎上肢を使った応用編(2)「前方挙上」◎上肢を使った応用編(3)「グーで横から上」◎下肢を使った応用編(1)「足の振り子運動」◎下肢を使った応用編(2)「腿上げ」第5章 3K関連筋強化・腰痛退治【筋トレ編】◎自分自身で腰痛を治すための「運動療法」◎ベーシックプランク◎クランチ◎ヒップリフト◎バックエクステンション◎開脚ヒップリフト◎サイドサークル◎片足アラウンド・ザ・ワールド◎片足レッグレイズ◎クォーター&ハーフ&デスクスクワット◎ワイドスクワット第6章 3K関連筋強化・腰痛退治【ストレッチ編】◎腰はすべての体の部位とつながっている◎下肢後面のストレッチ◎下肢前面のストレッチ◎臀部のストレッチ◎体幹部のストレッチ◎頸部のストレッチ第7章 生活の中で腰を痛めない体の使い方編◎【シーン別】急性腰痛を未然に防ぐ体の使い方◎「顔を洗うとき&キッチンワークのとき」の体の使い方◎「座っているとき」の体の使い方◎「立ち上がるとき」の体の使い方◎「物を持ち上げるとき」の体の使い方◎「歩いているとき」の体の使い方【著者プロフィール】鈴木 登士彦(すずき・としひこ)せたがや手技均整院院長。全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会認定パーソナルフィットネストレーナー、シニアエクササイズトレーナー。手技療法・食事栄養療法・運動療法を組み合わせ、細胞レベルからの健康体を作り上げる「自然手技療法」を創始、のべ十数万人のクライアントの健康を担ってきた。政財界関係者、政府要人、諸外国大使館関係者、プロスポーツ選手、オリンピック選手、世界的演奏者、大手企業経営者、芸能人など多岐にわたる一流の方々をクライアントに持ち、絶大な信頼を得ている。現在は、肛門力を強化するパーソナルトレーニングと整体を組み合わせたメソッドで、産後ママから腰や膝に疼痛を抱える方、生活体力を高めたい方、術後の体力強化から高齢者までの健康体作りの「整体+パーソナルトレーニング」を行なっている。■書籍概要書名 : 腰痛は肛門力で治る著者 : 鈴木 登士彦ページ数: 160ページ価格 : 1,760円(税込)出版社 : フォレスト出版株式会社ISBN : 978-4-86680-221-3発売日 : 2023年3月22日URL : ■会社概要商号 : フォレスト出版株式会社所在地 : 〒162-0824 東京都新宿区揚場町2-18 白宝ビル7F設立年月日: 1996年4月1日代表取締役: 太田 宏業務内容 : 出版物の企画・制作及び販売URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月22日ぽっこりお腹や骨盤の歪みからくる下半身太りには、インナーマッスルの“腸腰筋”を整えるのがおすすめです。まずは1日3分で簡単に始められるエクササイズから習慣にしてみましょう!下半身ぽっちゃりさんに「腸腰筋エクササイズ」腸腰筋とは、お腹まわりにある筋肉の総称で、大腰筋・小腰筋・腸骨筋のこと。腰骨の前側から骨盤を通り、太ももの付け根内側へと繋がっており、お腹や腰、脚を動かすときに働きます。いわゆるインナーマッスルと言われる部分です。猫背や反り腰など崩れた姿勢が定着すると、腸腰筋が縮みすぎたり伸びすぎたりしてしまい、うまく働かなくなる恐れが。そうすると、お腹やお尻まわり、太ももの内側に余分な脂肪がつきやすくなるのです。腸腰筋を動かして下半身すっきり!腸腰筋は表面からはわかりにくい部分なので、意識しながら体を動かすようにしてエクササイズしましょう。下半身のぽっちゃり感に悩む場合、脚を鍛えすぎると逆効果になる可能性が。腸腰筋を整えて骨盤の位置を安定させないと、脚の負担が多くなり、スムーズな脚痩せが期待できないのです。腸腰筋を目覚めさせ、骨盤の位置を整えた姿勢を取り戻すことで、すっきりした下半身を手に入れましょう。立ったままできる腸腰筋エクササイズ1.両脚が安定する幅で立ちます。2.両手を腰骨に当てましょう。3.左脚に重心を乗せます。4.右脚の力を抜いたまま、膝を曲げ、お腹の力を意識しながらおへその位置あたりまで持ち上げます。5.膝から下は深く曲げず、膝の真下に足首が来るようにしてリラックスさせておきましょう。6.両脚の股関節を外へ開くように意識しながら、右脚を横へ開いていきます。※このとき、おへそはまっすぐ前方に向けたまま骨盤が右脚の方へ傾いていかないように注意します。7.横から真下に脚を下ろし、元の立ち姿勢に戻ります。8.これを1セットとし10回行います。9.今度は逆回し。横から脚を持ち上げます。10.開いた脚を前方に向けて閉じます。11.元の立ち姿勢に戻ります。12.これを1セットとし、逆回しも10セット行ったら、反対側も同様に行います。お腹の奥が疲れてきたらバッチリ!ポイントは骨盤を安定させ、股関節から脚を持ち上げて開いたり閉じたりすることです。このとき、お腹の奥の力で支えながら動かす感覚を意識しながら行いましょう。続けていると、次第にお腹とお尻が疲れてきます。どこにも疲労感がないときは、骨盤がふらついていないかをチェックしましょう。終わった後は立ち姿勢が楽になって、腰まわりや骨盤が安定しているのを感じられるはず。ぜひ試してみてくださいね!©Deagreez/gettyimages文 / 上村由夏
2022年12月04日イラストだから見やすく内容もアップデートつらい腰痛の解消法を紹介する新刊『イラスト図解 9割の腰痛は自分で治せる』がKADOKAWAから発売された。著者は理学療法士で腰痛アカデミー主宰、日本健康機構理事長、東京・日本橋にある「痛みの専門院」名誉院長の坂戸孝志氏である。A5判の単行本で、160ページ、定価は1,430円(税込)である。KADOKAWAはこれまで同氏による『9割の腰痛は自分で治せる』、『カラー版 9割の腰痛は自分で治せる』を発売しており、A5判図解本を発売するにあたり、文庫のストレッチ写真はすべて見やすくイラストになり、解説などもアップデートされている。薬も道具も不要の「腰痛緩消法」国民病ともいえる腰痛。現代社会においては腰が痛いからといって簡単に休むことはできない。また、休んだとしても腰痛が消えてなくなるとは限らない。「痛みの専門院」では、慢性的な痛みを取り除く「緩消法(かんしょうほう)」を取り入れており、坂戸孝志氏はその開発者である。坂戸氏自身も18歳から32歳までの間、重度の腰痛で苦しみ、数々の病院や名だたる治療家を頼るも寝たきりになった経験がある。その後、痛みの原因を知ったことで、「緩消法」を開発し、アメリカでも特許を取得。その普及に取り組んでいる。新刊では腰痛の本当の原因を解説し、薬も道具も不要で腰痛の原因を根本的になくす「腰痛緩消法」を紹介。日常生活における腰痛にならないための暮らし、ギックリ腰の緊急対処方法である「3分腰痛緩消法」などを掲載する。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※「イラスト図解 9割の腰痛は自分で治せる」 坂戸 孝志【生活・実用書】 - KADOKAWA
2022年11月22日在宅勤務でのデスクワークや長距離運転など、座りっぱなしの姿勢が長時間続くと「腰まわりが重い、痛い」という症状が出る方もいるのではないでしょうか。今回は現役ヨガインストラクターの筆者が、腰まわりを緩めて腰痛改善を目指す「寝たままできる簡単ストレッチ」をご紹介します。腰痛の原因はさまざま腰痛のほとんどが原因を特定しきれない「非特異的腰痛」であると言われています。これは日々の生活習慣や労働環境、普段の姿勢などからくるものが多く、運動やストレッチなどである程度軽減させることができる可能性も。コツコツ続けることが腰痛改善の近道腰痛の原因の中でもやはり大事なポイントは「姿勢」にあります。普段の姿勢で骨盤の歪みが大きいと、背骨の位置がズレて猫背に繋がったり、姿勢を支える筋肉が硬くなったりして、ボディラインの崩れにも繋がる恐れがあるのです。そのため腰痛改善を目指す方は、日常の「姿勢」から意識してみてください。普段座りっぱなしや立ちっぱなしなど、長時間同じ姿勢をとることが多い方は、一日のうちにストレッチや運動を取り入れることをおすすめします。逆に言うと骨盤周辺の筋肉を緩めたり、体を支える筋肉を鍛えたりすることで、姿勢の改善に繋がりやすくなります!重たい腰まわりをスッキリ緩めることができるので、ぜひ習慣化してみてくださいね。1日3分で腰痛改善を目指す簡単ヨガストレッチベッドの上でも簡単にできるストレッチを紹介していきます。寝る前や朝にやってみましょう。\動画でトレーニングを確認!/やり方をチェック!1.仰向けになり両手で膝を抱える2.右足を抱え、左足を伸ばす3.手を離して右膝を大きく3周程度回し、反対回しも行う4.右足を上に伸ばして両手で掴み、余裕があれば上体を起こす※左足は地面から浮かないようにする5.左膝を立て、右足首を左太ももに乗せ、両手で左足を抱える6.右足を左足に深くかけ、両足を体の左側へ倒す7.右手を外に開き、顔を右に向ける8.捻りをほどき反対の足も同様に行う腰痛改善だけじゃないメリットも!今回のストレッチを習慣的に行うことで、腰痛だけではなくヒップアップやぽっこりお腹の解消に繋がるなど、ボディラインを整えることにも繋がっていくでしょう。ご自身の体調に合わせて、無理なく続けてみてくださいね。©PRImageFactory/gettyimagesNATTY/池田夏子YES TOKYO STUDIO中目黒スタジオマネージャー兼インストラクター。 2014年ヨガインストラクターとして活動開始。翌年2015年インド・ケララ州にあるアシュラムにてヨガ哲学を深める。帰国後都内スタジオでグループレッスン、パーソナルレッスンを中心に、オフィスヨガや企業主導型のイベントなどでも活動中。2019年インドにてRYT500トレーニングを終了。ヨガインストラクターとしての実績はもちろん、雑誌や広告のヨガポーズ監修、ヨガモデルの活動も多く、数々のメディアに出演中。 近年はモデル単体の活動も増え、ご当地ビールのポスターやアウトドア雑誌の表紙などにも出演。文 / NATTY
2022年11月18日公益社団法人日本理学療法士協会(会長:斉藤 秀之)は、「2022 職場における腰痛予防宣言!」と題して、本会会員が自らの職場で腰痛予防に取り組む事業を実施します。日本における業務上疾病(新型コロナウイルス感染症除く)で最も多いのは腰痛です。特に保健衛生業では業務上疾病のうち約8割が腰痛であり、このことは従業員のみならず、従業員の休職・退職を招く点で、経営者にとっても深刻な問題となっています。「2022 職場における腰痛予防宣言!」ポスター本事業は、本会会員が自らの職場において、腰痛予防講習会や腰痛リスク見積もりを実施することを認定する仕組みを設けることで、各施設の取り組みを後押しするものです。全国で腰痛予防の取り組みが実施されるためには、理学療法士のみならず、経営者や従業員、さらには国民の皆様にも腰痛予防の重要性をご理解いただくことが必要となります。報道関係の皆様におかれましては、本事業の趣旨をご理解いただき、様々な機会に本事業について広くご紹介いただきますようお願い申し上げます。■開催概要主催:公益社団法人日本理学療法士協会後援:厚生労働省期間:2022年9月1日(木)~2023年3月24日(金)詳細はHP( )をご覧ください■主催団体概要団体名: 公益社団法人日本理学療法士協会代表者: 会長 斉藤 秀之(さいとう ひでゆき)所在地: 〒106-0032 東京都港区六本木七丁目11番10号設立 : 1966年7月17日URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月29日デスクワークが多いとお尻まわりが凝り固まり、腰痛などの症状を引き起こす可能性があります。毎日少しずつストレッチを行うことで、腰痛を解消できたら嬉しいですよね。そこで今回は、現役ヨガインストラクターでもある筆者が、たった1分でお尻周りをほぐす簡単習慣を2つご紹介します。 座ったまま簡単にできるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。その腰痛、もしかしてお尻の硬さが原因かも?腰痛になる要因の1つとして考えられるのが「お尻の筋肉の凝り」です。特に、普段デスクワークで長時間座りっぱなしの方や、運動不足、姿勢が悪いと感じている方は体のバランスをとるのに大切なお尻が硬いことで腰に負担がかかりやすくなり、腰痛を引き起こしやすくなります。腰への負担は座っていても立っていてもかかるので、普段からお尻をほぐしてあげることが腰痛予防や軽減にもつながります。今回は、たった1分でできるお尻ほぐしに最適な簡単習慣をご紹介します。腰痛予防におすすめのヨガポーズをご紹介!お尻まわりの筋肉が緩むことで腰痛の予防や解消だけでなく、下半身の血行が促進され冷え性やむくみの軽減にも繋がるとされています。それではやり方をみていきましょう!\動画でトレーニングを確認!/真珠貝のポーズのやり方をチェック!1.足裏をあわせて座る2.少し前に脚を動かし、脚でひし形を作る3.骨盤を立て背骨を伸ばし、吐く呼吸で上体を前に倒す余裕があれば額をかかとの上に乗せ上半身はリラックスさせましょう。4.3~5回ほど呼吸を繰り返す牛の顔のポーズのやり方をチェック!1.すわったまま、片脚を下に、もう片方の脚を上に重ね、膝を上下に合わせる無理なく心地よいポジションで行いましょう。2.骨盤を立て背骨を伸ばし、吐く呼吸で上体を前に倒す余裕があれば顎を膝の上に乗せてみましょう。3.3~5回ほど呼吸を繰り返す4.数呼吸したあと、ゆっくりと体をおこし、脚を組み替えて同様に行う動きのポイント今回紹介した動きのポイントは5つ!効果を高めるためにも、ぜひ意識してみてくださいね。・深い呼吸を意識する・肩や首周りの余計な力を抜く・お尻周りの筋肉を意識する・脚のつけ根から体を倒す初めは深く体を倒すのが難しいかもしれませんが、続けることで、体にも心にも少しずつ変化が表れてくるはず。ご自身の体調に合わせて、負荷を加えながら続けてみてください。©Peter Dazeley/gettyimagesNATTY/池田夏子YES TOKYO STUDIO中目黒スタジオマネージャー兼インストラクター。 2014年ヨガインストラクターとして活動開始。翌年2015年インド・ケララ州にあるアシュラムにてヨガ哲学を深める。帰国後都内スタジオでグループレッスン、パーソナルレッスンを中心に、オフィスヨガや企業主導型のイベントなどでも活動中。2019年インドにてRYT500トレーニングを終了。ヨガインストラクターとしての実績はもちろん、雑誌や広告のヨガポーズ監修、ヨガモデルの活動も多く、数々のメディアに出演中。 近年はモデル単体の活動も増え、ご当地ビールのポスターやアウトドア雑誌の表紙などにも出演。文/NATTY
2022年06月27日おうちでできる からだとこころを大切にする方法3月30日、心身の不調に対するセルフケアを紹介する新刊『肩こり・腰痛・頭痛・胃の疲れ・肌荒れ… おうちでできる みんなのセルフケア』がKADOKAWAから発売された。著者は鍼灸師で、兵庫県姫路市にある女性専門鍼灸院「vital thinQ(バイタルシンク)」院長の矢野まゆか氏。また、同鍼灸院の受付スタッフでイラストレーター、著者の妹でもある矢野ゆうこ氏が漫画を担当。A5判のコミックで200ページ、定価は1,430円(税込)である。生理痛・月経前症候群・気分の落ち込み・不眠なども矢野まゆか氏のもとには毎日、さまざまな不調を訴える女性たちが訪れている。そんな女性たちは、我慢の限界まで耐えた末に来院することが多いという。毎日のセルフケアで、つらさを感じるラインに達する前に疲れを取り去ることができれば、不調は予防できるはずだ。新刊では肩こり、腰痛、頭痛、風邪、胃の不調、便秘、肌荒れ、生理痛、月経前症候群、気分の落ち込み、不眠などのセルフケアをコミックでわかりやすく紹介する。「からだ編」「きざし編」「美容編」「こころ編」「季節編」で、それぞれの不調への対策を解説。誰でも可能なセルフケアであり、1人でも、どこでもできるケアとなっている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※「肩こり・腰痛・頭痛・胃の疲れ・肌荒れ… おうちでできる みんなのセルフケア」 矢野 まゆか【コミックエッセイ】 - KADOKAWA
2022年04月05日春の陽気が感じられ、暖かい日が増えてきたものの、朝晩は冷え込むこの季節。筋肉がこわばったままで、腰痛や関節痛、こりなどにお悩みの方も多いはず。解消するにはストレッチやマッサージなどで定期的に筋肉をほぐすことが大切だが、忙しい毎日の中で継続するのは難しいもの。しかし、耳の裏にシールを貼るだけで、腰痛をはじめ、全身の痛みやこりが改善するという!でも、どうして耳の裏にシールなの?「耳の裏シール(ポイントテーピング)」の考案者である、パーソナルトレーナーの北裕二さんに話を聞いた。「体は筋肉によって支えられていますが、関節では、関節を曲げるときに力が入る『屈筋』と、伸ばすときに力が入る『伸筋』の2つがセットで動いています。この2つがバランスよく動いていることが大切なのですが、座っている時間が長く運動不足であることやストレスなどによって、現代人のほとんどは屈筋が緊張して硬くなってしまっています。すると、腰や背中に負担がかかり、痛みやこりを引き起こすのです。腰も、首も、膝も、痛みを生じるのは主に伸筋側ですが、原因は屈筋のほう。耳の裏シールは、この屈筋を効果的にゆるめられる方法なのです」■大腰筋の緊張がほぐれ冷えがとれ、頻尿が改善した人もやり方はいたって簡単。耳の裏を始点にして、次の全身のポイントに、2センチ角のシールを貼るだけというもの。布ばんそうこうなどをカットしてもいいが、磁気治療粒やゲルマニウム粒の貼り替え用シールなら、肌への負担も少なく使いやすい。100円均一ショップで購入できる手軽さも魅力だ。【耳の裏】(基本ポイント)耳たぶの後ろ側にあるくぼみ。左右に貼る。【鎖骨の下】(中継ポイント)鎖骨の下側を内から外に向けて指でたどったときに、肩の近くで指が止まるくぼみ。【胸骨】(中継ポイント)握りこぶしで胸骨をこすってみて、圧痛(押したときに感じる痛み)をいちばん強く感じるところ。【おなか】(中継ポイント)へそから左右に斜め45度上に指2本分(2〜3cm)上がったところ。【足の裏】(基本ポイント)足の裏の親指の付け根の中央。【足の裏】(重心ポイント)内くるぶしを足の裏に向かってたどり、かかとの膨らみとぶつかったところ。「屈筋は、耳周辺から首の前側、胸、胴の深部を通って、太ももの裏、ふくらはぎ、足の裏(親指の付け根の膨らみ部分)へとつながっています。この屈筋のラインに沿ってシールを貼ると、ごく弱い刺激を筋肉に与えることができるのです。具体的には、皮膚の上にシールを貼ったまま1日を過ごすことで、日常動作の振動がシールに伝わります。その細かい動きが皮膚の下にある結合組織を揺らし、さらに深部にある筋肉も振動。緊張して硬くなっていた筋肉がゆるむという仕組みです」これによって伸筋の負担が軽減され、腰痛などの症状が改善。さらに、屈筋がゆるめば周辺の血液やリンパ液の流れもよくなるため、こりや冷え、むくみといった不調の改善にもつながるという。「頻尿が改善した方もいます。これは、大腰筋という屈筋が硬くなり冷えていたのが、耳の裏シールによって緊張がゆるみ、冷えがとれたためでしょう。ストレスで呼吸が浅いという方も、多くは筋肉の緊張による酸欠が原因。耳の裏シールで改善が期待できます」今回紹介したポイントすべてにシールを貼ったほうが効果は実感しやすいが、とくに「基本ポイント」として挙げた耳の裏と足の裏(親指の付け根の中央)は、屈筋の始点と終点になるため、必ず貼るようにしよう。「初めのうちは毎日貼ることをおすすめします。入浴前にシールを剥がし、お風呂から出たらまた新しいシールに取り替えるようにすると、続けやすいのではないでしょうか。かゆみやかぶれなど、肌に異常が出たらすぐに中止してください」この春の腰痛ケアは、ペタッと貼るだけ。耳の裏から筋肉をゆるめ、つらい痛みとお別れしよう。【PROFILE】北裕二パーソナルトレーニングサロンki-ta(キータ)店主。トレーニング初心者からアスリートまで幅広くサポート
2022年03月30日「ウソのように痛みがとれた!」「1年続けたら、体が柔らかくなった。なぜ?」『腰痛が劇的に治る運動法「おしり歩き」』(アートデイズ)の著書もある東洋医学の研究・治療者の竹内廣尚氏のもとにはいま、感謝の声が続々と寄せられている。竹内氏は約50年に及ぶ研究生活で得た知見から、腰痛に苦しむ人に、「おしり歩き」を推奨。すると多くの人が痛みの改善を実感しているのだという。「以前講師として赴いた地方都市で、『簡単にできる腰痛の改善法を教えてほしい』と言われ、この運動法をお伝えし、1年後に再びうかがったとき『先生、おしり歩きは本当に効いたよ。畑仕事をしても痛くなくなった』と言われ、うれしく思いました」(竹内氏・以下同)畳1畳分をおしりで歩くだけ、これがなぜ腰痛に効くのかーー。今回は、長引くコロナ禍で増え続ける腰痛に悩む読者のため、竹内氏に誌上レッスンしていただくことにした。「腰痛が起こる原因は内臓疾患以外だと、多くの場合は骨盤のゆがみのせいです。これは加齢や運動不足、女性ならハイヒールなども起因します。また女性は妊娠・出産をすることもあり、骨盤の横幅が広く柔らかいため、ゆがみが生じやすいのです」■ポイントは骨盤。ゆがみを整えよう実はこのゆがみを正す動きが「おしり歩き」に凝縮されているのだ。激しい運動をして調整する必要はない、と竹内氏は説明する。「近年、骨盤の中の仙腸関節の働きが体のバランスを整える重要な役割を持つことがわかってきています。仙腸関節は骨盤のなかでも体の中心をつかさどる重要な箇所。腰痛をはじめ、肩こりやうつなども、体の中心である仙腸関節の筋肉が硬くなるなど、正しく働かないことから起こると考えられる。ですからこの仙腸関節を柔らかくする動きをすることで不具合も改善するというメカニズムです」仙腸関節を柔軟にし、骨盤を正しい位置に戻すことが大切。それができるのが、おしり歩きなのだ。「おしり歩きでは、体の動きの中心である仙腸関節と股関節が動くことによって筋肉と靱帯も刺激され次第に柔らかくなっていく。右足と右肩、左足と左肩を同時に動かすので肩甲骨も刺激され肩こりも改善します。継続しても改善しない場合は内臓疾患が潜んでいる場合があるので医療機関の受診をすすめています」■腰痛を治す「おしり歩き」【1】両手両足を伸ばして座るおしり歩きに十分なスペース(約180cm・1畳分)を確保し、両手両足を伸ばして座る。背筋を伸ばし、顎を上げる。【2】左手と左足を一緒に前に出す腰が曲がりすぎないように気を付けながら、左手左足を同時に前に出そう。【3】右手と右足を一緒に出す次に右手と右足を思いっきり前に出そう。勢いをつけて動かせば、肩甲骨にも刺激が。繰り返して端っこまで進んだら、こんどは後ろ向きにおしり歩きをしよう。実践するに当たり、竹内氏はこうアドバイスしている。「できるだけ背筋をピンと伸ばし、顎は上げる。この正しい姿勢で行うことが大事。目安は畳1枚分程度を前に進み、進み切ったら同じ姿勢で後ろに戻るだけです」ちなみに「おしり歩き」をする際、尾骨が硬く突き出ていて引っかかるくらいの人は、気が強すぎてストレスをためるタイプという。「おしり歩きで、尾骨を『たたく』感覚で歩くと腰痛だけでなく、温厚になり気持ちも楽になります」 腰痛持ちの人は今日から実践してみてほしい!
2022年01月27日「私たちの生活様式から和式トイレが減ったのに反して腰痛が増えてきたように感じています。さらにここ2年近くはコロナ禍で外出控えが進み、座る時間が長くなったという人が増えました。これが腰痛人口をさらに増やしていると私は考えています」こう話すのは戸田リウマチ科クリニック院長の戸田佳孝先生だ。日本では腰痛人口が約3,000万人いると考えられており(日本整形外科学会発表)、平成22年の厚生労働省による報告では、男性の自覚症状の1位が腰痛、女性では2位となっている。日本人の実に約8割が一生のうち一度は経験するといわれる腰痛。まさに国民的症状だ。「腰痛には椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、ギックリ腰など、さまざまな種類がありますが、全体の約8割が『非特異的腰痛症』といって、骨の異常がなく神経症状もない、腰の筋肉のこりが原因とされている腰痛です」(戸田先生・以下同)脊柱起立筋(背骨に沿って左右についている大きな筋肉)の腰の部分はスジ状になっており、ここに負担がかかると、筋肉がこり、腰痛を引き起こすようになるのだ。「デスクワークなどで座りっぱなしの姿勢を長時間とっていたりすると、徐々に骨盤まわりの筋肉が硬くなってきます。私たちは前屈姿勢をとるとき、本来なら骨盤が連携して前に傾くことで全身がスムーズに動くのですが、骨盤まわりの筋肉が硬くなると動きに異変が生じ、腰の筋肉に負担がかかります。これが腰痛に発展していくのです」■誰もが毎日続けられる簡単なストレッチとしてほかにも腰痛の種類はあるのだが、実は腰痛の痛みのメカニズムは、すべての腰痛に共通しているのだとか。「腰痛の大きな原因は長時間筋肉が固定されることで血管が収縮し、筋肉が緊張することです。これが神経を通じて『痛い』という情報となって脳から脊髄に伝わり、脊髄の交感神経が刺激されて血管が収縮して筋肉が緊張する、という痛みの悪循環ができあがります。つまり、痛みをとるには硬くなった筋肉の血流を促して柔軟性をもたせるといいのです」そこで戸田先生が着目したのがストレッチだったのだ。ストレッチはこり固まった筋肉の血流を促し、筋肉の動きを柔らかくする。だから腰痛の人ほど頻繁にストレッチをするといい。とはいえ、臨床の現場を見てきた戸田先生は、ストレッチをすることを面倒がる人が少なくないことも知っているという。そこで誰もが毎日続けられるような簡単なストレッチを考えた。「ヤンキーがしゃがむ格好は実は腰痛にはよいポーズだったんです。なので、私はこれを『ヤンキー座りストレッチ』と呼んでいます」【ヤンキー座りストレッチ】(1)足を肩幅ぐらいに開き、膝と股関節を曲げ、お尻を落としてしゃがむ。(2)腰が伸びるように少し前かがみになる。(3)ウエストのくびれのライン上にある背骨から、お尻の割れ目のきわまでを、両手のゲンコツで圧迫しながら上から下に20回こする。骨盤まわりの筋肉を柔らかくし、こすることで腰の筋肉の血流を促すのだ。「和式トイレが少なくなっているため、ヤンキー座りができない人も増えていますが、足腰の筋トレにもなるので、つかまりながらでもいいので、やってみましょう」ヤンキー座りができないのは骨盤まわりの筋肉が硬くなっている証拠。まずはこのポーズをしっかりとるところから練習してみよう。「ヤンキー座りはあらゆる腰痛に有効ですが、特におすすめなのが腰部脊柱管狭窄症の人です。この姿勢をとることによって神経の管が広がり、即座に痛みが消えてしまうこともあるほど効果的です」■お風呂上がりに取り入れると良質な睡眠の効果が1日に最低3回は実践してほしいと戸田先生。特に実践してほしいのが寝起き、長時間座った後、そしてお風呂上がりだという。「腰の筋肉が固まっているときは、急に動かすとギックリ腰になったり、腰に痛みが走ったりと、腰のトラブルが起こりやすいタイミングです。寝起きや長時間座った後に立ちあがるときはヤンキー座りストレッチを取り入れてみましょう。お風呂上がりは良質な睡眠をとるのに効果的です。体が温まって血流が促進されたところにこのストレッチをすると、腰がほぐれて入眠しやすくなります」腰痛の人は、膝や背中などほかの部位にも痛みが出る傾向があるという。腰痛の再発を予防するためにも、体幹部分の筋肉の緊張をほぐすことは大切だ。「私たちの体の細胞は、いくつになっても日々生まれ変わっています。全身の皮膚がすべて生まれ変わるのが1カ月程度といわれていますので、筋肉の柔軟性についても同程度の期間を目安にストレッチを継続してみてください」腰痛知らずの日々をおくるためにも、日々のヤンキー座りストレッチを続けよう!
2021年12月26日腰痛和らぐ「耳穴もみ」1回10秒で全身がリラックス!ツラい腰の痛みと耳の穴が関係しているって知っていましたか? 実は、耳の周りには血管やリンパ節がたくさん。私たちの健康に直結する場所ともいえるのです――。「自分の耳の穴を自分で見ることはなかなかできないから気づきにくいでしょうが、耳にはその人の体調が表れています。不調を抱えている人の耳はむくんで、穴が小さくなっている傾向があります」鍼灸師でアジアン・ハンドセラピー協会理事の松岡佳余子さんは、こう話す。耳周辺は私たちの体の重要な位置ともいえる。というのは、耳の周りには頭を支えるために大きな筋肉が集まっているだけでなく、首から太い動脈が耳の前を通り、そこから枝のように分岐し、頭蓋骨全体に血管が巡っているからだ。さらに、耳の前と後ろには大きなリンパ節があり、耳自体にも細かい血管が網の目のように流れている。「耳の血流やリンパ液の流れが滞っていると、耳の穴の内側がむくんで、穴が小さくなっています。これは一種の不調のサインなのです」(松岡さん・以下同)■長すぎてもNG。10秒ほど耳穴を押そう耳は体全体からすると小さな部位だが、全身のツボが集まっている場所でもある。そこに松岡さんが着目し、できたのが「耳穴もみ」。耳の穴の壁を押すようにしながら、指を穴にさし込み、指の向きを変えながら、指の腹で耳の穴を押す、自分でできるマッサージだ。イラストのように、耳を刺激する角度によって、さまざまな不調に対応できる。【1回10秒「耳穴もみ」のやり方】〈1〉正しい場所に親指を入れよう耳の穴の前にあるかたいでっぱり(囲んだ部分)の内側に親指の腹を当て、奥まで入れる。これ以上入らないというところまで入れよう。〈2〉親指で耳穴を押そう耳の穴の周囲を押し広げながら、親指を360度移動させる。痛いところが見つかったら親指を止め、10秒ほど押し続けよう。〈3〉小指で耳穴を押そう親指を耳の穴から出し、手の小指を入れる。これ以上入らないというところまで入れたら、周囲を押し広げつつ小指を360度移動させる。痛いところが見つかったら10秒ほど押そう。〈4〉耳を回そう指を耳の穴から出し、耳の根元を親指と人さし指で強く握る。側頭部に耳を押し付けるように、ゆっくり、しっかり、後ろに10回ほど回そう。「不定愁訴(疲労感や頭痛などの“なんとなく不調”を感じること)の多い人は、触れるだけで痛いことがありますが、続けてみて。徐々に長く押せるようになります」押し続けて慣れてきたら小指をさし入れて耳穴を刺激してみる。「痛いだとか気持ちいいと感じるポイントを10秒程度でかまいません。重点的に押しているうちに、痛みが和らいでいくことを感じるでしょう。この時点で、視野が明るくなったり、頭痛や肩こりが緩和されるという人もいます」これからの季節は、冷え込むほど腰痛に悩まされる人が増える。「腰痛には、イラストのように耳穴を斜め上に上げてみましょう」実際に、腰痛持ちの記者も耳穴もみをやってみた。最初に指を耳穴に入れたときは鈍い痛みがあったが、30秒ももんでいるうちに痛みから心地よい感覚に変わり、そのまましばらくもみ続けていると、全身がリラックスできて、腰痛が和らいでいることに気づいた。しかも、腰痛の方向はひざ痛、股関節痛の改善にもいいそうだ。押す力が強い人や、乾燥肌の人はハンドクリームなどを塗ってからもむと、力加減の調整ができ、痛すぎたり、耳穴を傷つけることを防げる。■腰痛のほか、小顔やリフトアップにも効くまた、耳穴もみに不慣れなうちは、イラストの各矢印の方向に耳穴の入口を押して引っ張るだけでも耳のツボが刺激される。耳穴に指を入れるコツとして、もう片方の手で耳を引っ張って、穴の角度を変えると指が入りやすい。耳穴もみは、頭痛、肩こり、高血圧、便秘、耳鳴り、めまいといった具体的な症状の改善のほか、小顔、リフトアップ効果も期待できるそう。いつでもどこでも手軽にできるうえ、副作用の心配もないので、いろんな方向を押して試してみたい。「耳の穴に指を入れるだけで、周囲の皮膚まで刺激でき、耳全体をもみほぐすことができます」マスクを長時間する習慣から、耳が疲れやすくなっている人も増えている。そういう人たちにも耳穴もみはぜひおすすめだ。耳穴もみで今年も冬の不調を乗り切ろう。
2021年12月01日「年齢を重ねるにつれ、腰痛を訴える方が増えてきます。さらに、コロナ禍での巣ごもり生活で、痛みが悪化している方もいます」そう指摘するのは、理学療法士で、プロアスリートのトレーナーも務める武井隼児さん。本誌記者も腰痛に悩まされている一人だが、確かに以前より痛みがひどくなっているような……。「腰痛の大きな原因は、私たちの“背骨”がうまく機能していないことにあります。現代のライフスタイルでは、本来なら背骨全体で支えるべき負担が腰にばかりかかってしまうことが多いのです。そこにコロナ禍のストレスや運動不足が重なり、腰の痛みが引き起こされます」(武井さん・以下同)コロナ禍のストレスからくる緊張により、首・背中・お尻まわりの筋肉はコリ固まってしまう。さらに、巣ごもり生活による運動不足によって、筋肉を包む筋膜も硬くなってしまうというのだ。「全身の筋膜は、とんねるずの『モジモジくん』のような、ピチピチの全身スーツ状につながっています。たとえば、緊張で首の1カ所が固まると、腰の筋膜まで引っ張られて、痛みが出てしまうのです」そんな厄介な腰痛のもとを、手軽に手に入るもので解消できるという。「『テニスボール』を使って、コリ固まった筋肉・筋膜を効率よくほぐすことができます。私の患者さんからも、このテニスボールマッサージで腰痛が解消されたという声をたくさん聞いています」用意するのは、テニスボール2個と靴下だけでOK。乗るだけ、転がすだけの3つのステップは、すべて行っても5分あればできるものだ。「テニスボールの弾力と大きさは筋肉や筋膜をほぐすのにちょうどいいんです。硬式のテニスボールでは硬いという人には、より軟らかい100円ショップのテニスボールがオススメです」【用意するもの】テニスボール…2個靴下…片方靴下にテニスボールを2個入れて 口ゴム部分を結べば完成。ストッキングで代用したり、テニスボール2個を、サランラップやガムテープでグルグル巻いて使っても◎。■乗って、転がして、コリをほぐそう!【ステップ1】乗って、転がして、筋肉・筋膜のコリをほぐそう!仰向けに寝て、体をリラックス。足は伸ばしても曲げてもOK。1カ所につき10秒 (長くても30秒)。ボールで背骨をはさむようにして少しずつボールの位置をずらしながら行おう。(1)首まわりのコリを解消仰向けに寝たまま首の付け根の下にテニスボールを置いて“気持ちいい”箇所で首をゆっくりと左右に10秒間動かす。徐々にボールを置く位置を下に移動させる。動かさず、テニスボールの上に首を乗せているだけでも◎。(2)背骨まわりを刺激するボールを肩甲骨の下あたりに背骨をはさむようにして置く。“気持ちいい”ところを探して 10 秒間、上下にゆっくりボールを転がす。だんだんとボールを下にずらしていき、背中全体をマッサージしよう。(3)腰まわりを緩める腰や骨盤の下にボールを置いて、体重をあずける。“気持ちいい”ところを探し、左右にゆらゆらとゆっくり10秒間動かす。全体重をボールの一点に加えないよう注意しながら行おう。【ステップ2】お尻まわりの血行を促進お尻の外側部分の筋肉(腰骨からこぶし1個分下のあたり) が硬くなると腰に痛みが出やすい。横向きになり、テニスボールの片方のボールがお尻の外側部分の筋肉にあたるよう位置を調整。左右上下に10秒動かす。乗っているだけでもOK。左右行う。【ステップ3】太もも外側の緊張を緩和腰を反らせたときに腰痛が出るのは、太ももの外側の外側広筋が縮んでコリ固まっている証拠。座ったまま、脚を脱力させて太ももの横を中心にボールをゆっくり上下に10秒転がす。両脚行う。※注意事項:筋肉に負担をかけすぎないよう、マッサージは1カ所につき30秒以内に。痛みが出た場合は無理せず中止を。マッサージする時間帯は、夜、お風呂上がりで、筋肉が柔らかくなっているときがベスト。「テニスボールで背骨まわりの筋肉にほどよく刺激を与えると、脳が背骨の存在をはっきりと認識します。すると腰への過度な負担が、本来かかるべき背骨全体に加わるよう変化が起きるのです。同時に、緊張によって固まりやすい、首・背中・お尻まわり・太もも外側などの筋膜をほぐすことで血液の循環がよくなり、痛みも緩和していきます」手軽にできるテニスボールマッサージで、筋肉や筋膜をほぐして、腰痛を解消しましょう!
2021年09月06日肩こりや腰痛で体はダルいし、気分もどんより。そんな不調に悩んでいる人も多いだろう。「多くの不調は、リンパの流れが滞って詰まってしまう“深部リンパ渋滞”が原因です」そう話すのは整体師の永井峻先生だ。約10万件の“病院で解決しない悩み”に施術を行ってきた。「リンパは酸素や栄養素、免疫細胞などを全身に届け、同時に老廃物など体のゴミを回収しています。リンパのゴミ回収能力は最大で血液の20倍!だから詰まると、リンパは“汚水化”して体のあちこちにたまっていき、むくみやさまざまな不調を引き起こす原因になります」(永井先生・以下同)なぜ、リンパは詰まるのだろう。「血液を動かすポンプが心臓なら、リンパの動力源は筋肉です。特に首、胸、おなか、太もも裏にある4つの“うるおわせ筋”が重要です。ですが、座る時間の長い人は太もも裏の筋肉が押しつぶされ、スマホをのぞき込む動作で首の筋肉が“枯れていく”など、9割の人のうるおわせ筋はカラカラに乾いて機能していません。リンパは動力源が弱いために詰まるのです」リンパを流したいなら、リンパマッサージが有効なのでは?「深部リンパ渋滞を起こしている人は、リンパの出口も詰まっている人が多い。せっかくマッサージでリンパを動かしても排出されにくく根本的な解決にはなりません」不調を根本から絶つには?「深部リンパ渋滞を解消しなければなりません。そのために行うのが“うるおいツボ揺らし”です。うるおいツボに刺激が入ると、脳から『リンパの詰まりを解消せよ』という指令が出てリンパが流れだし、うるおわせ筋が復活。リンパの流れが正常になり、さまざまな不調が改善に向かいます」基本のうるおいツボ揺らしの方法は次のとおり。■“全身うるおいツボ”を刺激する全身の痛みやこり、むくみ、疲労に効く運動。へそから指5本分下のところが全身の「うるおいツボ」なので、ツボを刺激するところから始めよう。【1】へそから指5本分下の場所に指を当て、少し抵抗感のある深さまでしっかりと押し込む。【2】そのまま20回、手を上下させて揺らす。「ホッ」と息を吐きながら行うとよい。「リラックスが重要です。『ホッホッホッ』の呼吸でやってみてください」■“うるおわせ筋”ストレッチ【1】あおむけになり、膝を立てる。手のひらを天井に向けてひじを曲げ、肩の高さあたりに移動させる。【2】両膝を左に倒し、顔は右向きへ。このときも呼吸を忘れずに。同じ動きを逆向きに行う。左右の動きを20回繰り返し、体がねじれたときに筋肉の伸びや揺れを感じよう。うるおいツボを正しく押せているかどうかが、不安だ。「チェックする方法があります。全身うるおいツボ揺らしは、立ったまま体を前に倒す立位体前屈を、運動の前と後で行ってください。後のほうが楽に深く曲げられたら、効いている証拠です」どんな効果が期待できるのか。「全身のうるおいツボ揺らしは、すべてのうるおわせ筋の詰まりを解消し、痛みやこりが改善します。代謝が上がり全身のむくみもとれて、痩せやすい体になりますよ」うるおいツボ揺らしで、うるおいのある体を取り戻そう。
2021年06月14日人気連載を超大幅に加筆して発売5月13日、人気のWeb連載『がんばらない!体メンテ』を書籍化した『肩コリ・腰痛・冷え・メタボ・不眠をリセット! くう、ねる、うごく! 体メンテ』がマガジンハウスから発売された。著者はイラストレーターで漫画家の崎田ミナ氏。書籍化にあたり、内容を大幅に加筆修正。152ページ、価格は1,400円(税込)である。各専門家が監修 ずぼらな夫婦が健康体を目指す崎田ミナ氏は『自律神経どこでもリセット! ずぼらヨガ』『自律神経どこでもリセット! も~っとずぼらヨガ』などの著作があり、累計50万部突破。IT系会社員の夫とともに暮らしている。新刊は夫婦揃って面倒くさがりな2人が体によいとされることを、それぞれの専門家に取材。試していく漫画である。整体院トレーナー、健康運動指導士、管理栄養士、睡眠・疲労専門の医師が監修しており、特に運動、食事、睡眠がテーマとなっている。ずぼらでも運動嫌いでも、いつでもどこからでも始められ、楽しく、やる気向上、体もすっきりする。著者は気に入った方法があれば、いいとこ取りで気軽にかいつまんでみてほしいとしている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※『肩コリ・腰痛・冷え・メタボ・不眠をリセット! くう、ねる、うごく! 体メンテ』 - 崎田ミナ 著 - マガジンハウスの本
2021年05月18日「腰痛のほとんどは、骨や筋肉、関節の不調からくるものです。ところが、確率は1割ほどと少ないものの、なかには内臓疾患が原因で痛みが現れるケースがある。自覚症状が出にくい“沈黙の臓器”とは異なり、腰は“きちんとものを言う器官”なので、その声に耳を傾けることが大切です」そう語るのは、総合内科の専門医である池谷敏郎先生。著書『腰痛難民』でもその必要性を訴えているが、担当した患者のなかにも“病気の最初のサインが腰痛だった”ケースは多々あるという。実際、どのような症例があるのだろうか。「痛み止めを飲んでも腰と背中の痛みが引かない、と悩んでいた患者さんは、膵臓がんでした。また、なんとなく腰が痛いと感じていた人が、慢性腎盂炎であったり、乳がんの骨転移だったこともあります。さらには、ぎっくり腰だと思ったら大動脈瘤破裂だった、というケースも。ちなみに、大動脈瘤の患者さんの9割に、腰痛があるといわれています。腰が痛いことと内臓の病気が結びつかず、こちらからうかがわない限り、内科で腰痛を訴える人が少ないのが現状です。そのため適切な治療を受けられず、いつまでも治らないまま“腰痛難民”になってしまうのです」(池谷先生・以下同)原因をみつけるためには、受け身の受診ではなく、積極的に状況を伝えることが大切だ。項目を次にまとめたので、チェックしておこう。【受診の際に伝えるべきこと】・痛む場所、程度・いつから痛むのか、きっかけはあるか・痛みを強く感じる、または楽になるときがあるか・痛みはずっと続いているか、一過性か・腰痛以外の症状(体重の減少、微熱、食欲がないなど、関係ないと思うものもすべて)・病歴・受診の目的(どの病気を心配しているかなど)ところで、コロナ禍で腰痛を訴える人が増えるなか、内臓疾患に由来するケースも増えているのだろうか。「ステイホームで座っている時間が長いと、血流が滞り、筋力が低下して代謝も滞り、太りやすい傾向にありますよね。これらはすべて内臓疾患の要因になりますし、さらにいうと、メタボリックシンドロームや生活習慣病の危険性をも含んでいますとはいえ、ほとんどの腰痛は、骨や筋肉、関節からくるもの。「その大きな要因は、やはり運動不足ですから、軽い散歩でもいいので、日ごろから体を動かすことを心がけてください。また、腰痛の予防には座り方もポイントです。腰に負担がかからない、正しい姿勢を意識するようにしましょう」そこで、池谷先生がおすすめの“エアボートこぎ”を紹介。【エアボートこぎ】“腰痛難民”にならないために!正しい座り方を心がけようビルの5階くらいを見上げるイメージで上を向き、目線の先に腕を伸ばす。視線はそのまま、腰が反らないようおなかに力を入れ、肩甲骨を寄せながら両腕を後ろに引く。腕は下ろして太ももに置き、おなかに力を入れたまま、頭の位置は変えないように正面を向く。これが正しい座り方。「丸まった背中が伸び、正しい座り方に移行しやすく、軽い運動にもなります。コロナ禍で多いストレスの解消にもなるので、まずは毎日の習慣にしてみてください」「女性自身」2021年3月23日・30日合併号 掲載
2021年03月24日年齢を問わず、日本人の1/4が悩んでいる腰痛。このコロナ禍でさらなる増加傾向にあるのは事実だが、なかには内臓疾患に由来する痛みもあり、放置すれば命にかかわることも。その危険を見逃さないための対処法を覚えておこうーー。「腰痛のほとんどは、骨や筋肉、関節の不調からくるものです。ところが、確率は1割ほどと少ないものの、なかには内臓疾患が原因で痛みが現れるケースがある。自覚症状が出にくい“沈黙の臓器”とは異なり、腰は“きちんとものを言う器官”なので、その声に耳を傾けることが大切です」そう語るのは、総合内科の専門医である池谷敏郎先生。著書『腰痛難民』でもその必要性を訴えているが、担当した患者のなかにも“病気の最初のサインが腰痛だった”ケースは多々あるという。実際、どのような症例があるのだろうか。「痛み止めを飲んでも腰と背中の痛みが引かない、と悩んでいた患者さんは、膵臓がんでした。また、なんとなく腰が痛いと感じていた人が、慢性腎盂炎であったり、乳がんの骨転移だったこともあります。さらには、ぎっくり腰だと思ったら大動脈瘤破裂だった、というケースも。ちなみに、大動脈瘤の患者さんの9割に、腰痛があるといわれています。腰が痛いことと内臓の病気が結びつかず、こちらからうかがわない限り、内科で腰痛を訴える人が少ないのが現状です。そのため適切な治療を受けられず、いつまでも治らないまま“腰痛難民”になってしまうのです」腰痛はおもにどんな内臓疾患と関係があり、また、その見分け方はあるのだろうか。「腰痛と関係しやすいのは、腰の裏に位置する“後腹膜”の中にある臓器の疾患です」内臓疾患など病気に起因する腰痛には次のものがある。■後腹膜にあるおもな臓器(器官)【十二指腸】胃もたれ、胸やけがある。ストレスが多い人は注意。【膵臓】症状はないことが多い。糖尿病の人は注意【腎臓】排尿に違和感がある。倦怠感を伴うことが多い。【尿管】排尿に違和感がある。【子宮】不正出血、月経痛、月経不順がある。【腹部大動脈】体勢を変えても痛みが変わらない。高血圧の人は特に注意。■その他【がんの骨移転】がんの罹患経験がある。特に肺がん、乳がん、前立腺がん、多発性骨髄腫など。【心因性】大きなストレスや不安を感じているとき。「ただし、痛みの感じ方は人によって違うので、この場所のこの痛みならこの内臓の疾患、と特定するのはとても難しい。くれぐれも、自己判断は禁物です。少なくとも、腰に悪いことをした覚えがまったくないのに急に痛みが出たとき、整形外科を受診して1カ月ほど様子をみても改善しない場合は、内臓の疾患を疑い、医師に相談するべきです。もちろん、整形外科でもさまざまな可能性を考えますが、内科の専門医でない以上、見逃すこともありえます。原因が見つかるまで、消化器内科(膵臓、十二指腸など)、泌尿器科(腎臓、尿管など)、循環器科(腹部大動脈)、女性の場合は婦人科(子宮)を受診しましょう。それでも原因がわからない場合は、心因性という可能性も」受診する際は、大学病院や総合病院でなくても、診療所やクリニックで対応可能。また、かかりつけ医がある場合には、そちらから専門医の外来を紹介してもらうのが理想的だ。「ただし、急に現れた腰痛で、次の6つの症状がひとつでもあるときは、ためらわずに救急車を呼んでください。(1)どんな姿勢をとっても痛みが和らがない。(2)痛みがどんどん強くなる。(3)強く痛む場所が移動する。(4)血圧が下がってきた。(5)血尿が出た、または排尿時に激しい痛みがある。(6)便や尿がもれる。腹部大動脈瘤破裂、大動脈解離、馬尾症候群、尿路結石など、緊急性の高い病気の可能性があります」「女性自身」2021年3月23日・30日合併号 掲載
2021年03月24日厚生労働省研究班の調査によると、現在の腰痛の推計患者数は2,800万人。いまやれっきとした日本の国民病だ。「寒くなると、腰痛を訴える患者さんが増えます。さらに新型コロナウイルスの感染拡大によって、その数が増加しているのです」そう語るのは、鍼灸師の内田輝和さん。一般の患者はもとよりオリンピック選手やプロスポーツ選手などアスリートの体も見てきた内田さんによれば、未曽有のコロナ禍で過ごしたこの冬は、これまでになく腰痛を引き起こしやすいシーズンだったという。「そのカギは“お尻の筋肉”にあります。腰痛は、脊柱起立筋という長い筋肉が冷えたり衰えたりすると、起こりやすくなります。脊柱起立筋とは、頭蓋骨から骨盤まで背骨に沿って長くついている筋肉ですが、そのうちの、腰回りの筋肉の部分を左右から支えているのがお尻の筋肉です。土台が弱くなると家が傾くのと同じで、お尻の筋肉が衰えると腰の筋肉を支えることができず、バランスを崩してしまいます。これが腰痛を引き起こすのです」(内田さん・以下同)同時にお尻の筋肉は、座骨神経を包みこんでもいる。「座骨神経は、“座骨”という、ちょうど椅子に座ったときに座面にあたる骨から、お尻の深い場所にある梨状筋を通って、足に向かっている末梢神経のことです。お尻の左右の筋肉が鍛えられていないと空気の抜けた自転車のタイヤのようにガタガタして、その衝撃が座骨神経から腰に伝わることで、これも腰痛の原因に。つまりお尻の筋肉は、脊柱起立筋と座骨神経の両方をサポートする、腰痛予防の要と言えるのです」そんなお尻の筋肉を劣化させる原因が「冷えと運動不足にある」と内田先生は話す。「お尻が冷えると筋肉の中の血液の流れ(筋血流)が悪くなり、もともと筋肉が弱い人はダメージを受けやすくなります。さらに、お尻の筋血流が悪化すると神経が傷つきやすくなるため、座骨神経も傷つきやすくなるのです」2つめの「運動不足」は、積極的な運動に限らず、片寄った姿勢などでお尻の筋肉が左右均等に使えていない状態が慢性化していることも指す。「たとえば同じ側の足だけ組んで座ってしまう癖がある人は、組んでいるほうのお尻や足の筋肉が衰えている可能性があります。そのため疲れやすく、また組んでしまう、という悪循環の繰り返しになっているのです」運動不足や片寄った姿勢は、筋肉を衰えさせるだけでなく、筋血流の悪化も招くので注意が必要だ。「女性自身」2021年3月9日号 掲載
2021年02月25日国民のじつに8割が一生のうちに一度は経験するともいわれる腰痛。寒さを感じる時季、悪化させないためには特に注意が必要ですーー。厚生労働省研究班の調査によると、現在の腰痛の推計患者数は2,800万人。いまやれっきとした日本の国民病だ。「寒くなると、腰痛を訴える患者さんが増えます。さらに新型コロナウイルスの感染拡大によって、その数が増加しているのです」そう語るのは、鍼灸師の内田輝和さん。一般の患者はもとよりオリンピック選手やプロスポーツ選手などアスリートの体も見てきた内田さんによれば、未曽有のコロナ禍で過ごしたこの冬は、これまでになく腰痛を引き起こしやすいシーズンだったという。「そのカギは“お尻の筋肉”にあります。腰痛は、脊柱起立筋という長い筋肉が冷えたり衰えたりすると、起こりやすくなります。脊柱起立筋とは、頭蓋骨から骨盤まで背骨に沿って長くついている筋肉ですが、そのうちの、腰回りの筋肉の部分を左右から支えているのがお尻の筋肉です。土台が弱くなると家が傾くのと同じで、お尻の筋肉が衰えると腰の筋肉を支えることができず、バランスを崩してしまいます。これが腰痛を引き起こすのです」(内田さん・以下同)そんなお尻の筋肉を劣化させる原因が「冷えと運動不足にある」と内田先生は話す。「新型コロナウイルスの流行によって腰痛患者さんが増えたのは、まさに運動不足と片寄った姿勢でいることが増えたためだと私は考えます。巣ごもりの生活の中で筋力が低下して腰痛になったというパターンです。もう1つは、在宅勤務による姿勢の悪化。台所に無理やりパソコンを持ち込んだり、ソファに座って仕事をすることで座り方も悪くなり、そこから腰痛になった方も少なくないでしょう」そこに冷えが加われば、さらにお尻の筋肉は弱くなり、腰痛を起こしやすくなるという悪循環に。次のチェックリストで当てはまる項目がある人は要注意!お尻の筋肉の衰えが懸念される。【お尻の衰えリスクチェックリスト】どれか1つでも当てはまったら要注意!□ 掃除などで前かがみの姿勢になることが多い□ デスクワークをしている□ ソファに体を預けるようにして座ることが多い□ トイレに行く頻度がほかの人より多い□ 階段の上りがつらい□ 車中心の生活をしている(運転する時間が長い)□ 歩くとすぐに足が痛くなる□ お尻にいつも、だるさや重さを感じている運動不足や姿勢に気をつけるのと同時に、お尻の筋肉を取り戻すために効果的なのが、次の「うつぶせ足上げ」だ。【うつぶせ足上げ】1回1分(1)うつぶせになって、足を伸ばす。両手を軽く重ねて、あごを乗せる。(2)つま先とひざをまっすぐに伸ばしたまま、片方の足をできる範囲で上げ、その状態を10秒間キープ。お尻と太ももの境目の筋肉に力が入っていることを意識する。(3)10秒経過したら足をゆっくり下ろし、反対側の足も同様に上げ、10秒間キープ。(4)10秒経過したら足をゆっくり下ろし、両足をくっつけた状態でお尻に力を入れて10秒間キープ。(1)〜(4)を2回繰り返して1セット。※痛みなどがある場合は無理をしないようにしましょう。「この体操のいいところは、お尻の筋肉だけでなく、脊柱起立筋も同時に鍛えられるところ。また、人によってお尻の筋肉には左右差がありますので、いざやってみると、上がりやすい足とそうでない足があるはずです。繰り返していくことで、両足を同じ高さまで上げられるようになるでしょう」1回1分でできて、効果も実感しやすいので、スキマ時間に実践してみよう。コロナ禍と寒さが拍車をかけた腰の悩み。うつぶせ足上げで改善に努めよう!「女性自身」2021年3月9日号 掲載
2021年02月25日「腰痛」が起こるメカニズムまずは腰痛がどのようにして起こるのか、そのメカニズムについてお伝えしておきましょう。人間の背骨は本来、横から見ると緩やかなS字状の弯曲を描いています。緩やかなS字状の弯曲を描くことで、背骨にかかる荷重や衝撃を分散させることが可能となるのです。しかし、背中を丸めた悪い姿勢をとり続けたり、ヒールの高い靴を履き続けたり、いつも同じ方の肩にバッグをかけていたりなどが原因で、この緩やかなS字状の弯曲に歪みが生じてしまいます。特に腰の部分は重い上半身を支えることになるので、大きな負担がかかってしまいます。その負担が蓄積した結果、腰痛が生じると言われています。出典:byBirth「腰への負担が強くなった状態」とは…「腰に負担がかかった状態」について、具体的にお伝えしていきましょう。先程、「人間の背骨は本来、横から見ると緩やかなS字状の弯曲を描いている」とお伝えしました。具体的には、頚椎が前弯して胸椎が後弯、そして腰椎が前弯した状態です。このS字状の弯曲が崩れてしまうと、腰椎の前弯が過剰になるか弱くなった状態になります。腰椎の前弯が過剰になると、それに伴い骨盤の前傾も強くなります。いわゆる「反り腰」と言われる状態になります。すると、腰椎後部にストレスが加わりやすくなります。逆に腰椎の前弯が弱くなると、骨盤は後傾した状態になります。そうすると腰椎の前方部への負担が増してしまいます。背骨の緩やかなS字状の弯曲を保つには、それを支える筋肉を強化することが必要となります。出典:byBirth「クランチ」や「バックエクステンション」などが腰痛予防エクササイズに適さない理由それでは「背骨を支える筋肉」とは、どの筋肉のことを言うのでしょうか。結論から言うと、「体幹の筋肉」になります。体幹の筋肉には、表層部にあるアウターマッスルと、深層部にあるインナーマッスルの2つのグループに分けられます。「腹直筋」や「外腹斜筋」、「脊柱起立筋」などは前者にあたり、体幹及び骨盤の動きに関与します。一方、後者には「腹横筋」、「内腹斜筋」、そして「多裂筋」といった筋肉が存在し、体幹及び骨盤の安定性に関与します。「腰痛予防」という状況で求められるのは、体幹の安定性です。したがって体幹の安定性を高めるために、腹横筋や内腹斜筋、多裂筋といった筋肉を強化するエクササイズを行っていきます。このようなことから、「クランチ」や「シットアップ」、「バックエクステンション」などといったエクササイズは、体幹及び骨盤の動きに関与するアウターマッスルを強化するエクササイズとなるため、腰痛予防には適さないと言えるのです。出典:byBirth体幹の安定性を高め、腰痛予防に有効なエクササイズお待たせしました!体幹の安定性を高めることができる、腰痛予防に有効なエクササイズを2つご紹介しましょう。いずれもトレーニングツール不要なので、いつでもどこでもできます!強いて言うならば、床の上で行うのでヨガマットか大きめのバスタオルを用意するぐらいです。では、準備はよろしいでしょうか?(1)プランク出典:byBirth両肘を床に付いた「腕立て」の体勢を作ります。そこから頭から足を結ぶライン(写真赤矢印参照)をまっすぐにした状態を、30~60秒間キープします。30~60秒間を1分程度の休憩を挟みながら、3セット行います。注意すべき点腰が落ちてしまったり、逆に腰を持ち上げ過ぎてしまったりしないようにしましょう。「プランク」に慣れてきたら…出典:byBirthエクササイズに慣れてきたら、上の写真のように、プランクの体勢から片脚を上げる動作を加えた「プランク&ヒップエクステンション」を行ってみましょう。頭から股関節までをまっすぐにキープしたまま、片脚を上げる動作を左右それぞれ10~15回繰り返します。左右それぞれ行ったら、1分程度の休憩を入れて3セット行ってみましょう。股関節の動きを加えることで、体幹部の安定性がより求められるエクササイズです。(2)サイドブリッジ出典:byBirth片肘を床に付いて横向きの体勢となります。このとき、肩の真下に肘が位置するようにします。両膝を直角に曲げて、上から見て、膝と股関節、そして肩を結ぶラインがまっすぐになるようにします。もう一方の手は骨盤横に添えて、床側の膝から肩を結ぶラインが一直線(写真赤矢印参照)となるまで骨盤を持ち上げ、その体勢を30~60秒間キープ。反対側も同じように行います。左右それぞれ30~60秒間を3セット行います。注意すべき点骨盤が床方向に落ちてしまったり、逆に持ち上げ過ぎないようにしましょう。エクササイズ中は、上体を正面に向けるようにしましょう。また、呼吸が止まらないように注意しましょう。「サイドブリッジ」に慣れてきたら…出典:byBirthサイドブリッジに慣れてきたら、この体勢に股関節を外に開く動作を加えた「サイドブリッジ&ヒップアブダクション」というエクササイズにチャレンジしてみましょう。床側の肩から膝を結ぶラインが一直線となった体勢をキープしたまま、股関節を開く動作を左右それぞれ10~15回繰り返します。左右それぞれ10~15回を3セット行いましょう。こちらもやはり、股関節の動きを加えることにより、体幹部の安定性が更に要求されるようになります!エクササイズ効果が感じられない原因出典:byBirth今回は腰痛予防に有効なエクササイズを2つご紹介しました。これらのエクササイズは、最低でも週3回は行うようにしましょう。そうすることで体幹の安定性を高めることができ、腰痛予防につなげることができます!エクササイズを行っても効果が感じられない原因の一つとして、行っているエクササイズが目的に合っていないことが考えられます。どのエクササイズを行うべきかわからない場合や、自分が行っているエクササイズが目的に合ったものなのか確かめたい場合は、トレーナーなど専門家に相談してみるのも手です。目的に合ったエクササイズを選んで行うようにしてくださいね!
2021年02月04日「新型コロナウイルスの感染拡大による在宅時間の増加に伴い、スマホやパソコンを使用する機会も増えた結果、首、肩こり、腰痛を訴える人が増えました。こうした人たちに共通しているのは“腕が短くなっている”ことなのです」アスリートゴリラ鍼灸接骨院の院長・高林孝光さんはこう話す。スマホやパソコンの画面を見ているとき、私たちはどうしても前かがみで上半身の動きはほぼ固まったままの体勢になりがちだ。「長時間同じ姿勢でいると、そのぶん筋肉を酷使し続けることになり、筋肉は緊張し、縮こまってしまいます。そうすると猫背になりますし、血流も滞るため、痛みやコリのほか、冷え、肌荒れ、うつ傾向などさまざまな症状を招くことになります」(高林さん・以下同)さらに、冬場は寒さも影響して筋肉がこわばりやすい。体が凝り固まると、痛みなどのほかに集中力が持続しづらくなったり、怒りっぽくなったりすることもあるという。そうした症状を訴える患者の治療にあたると、前述の“腕の短さ”が確認できることが多いと高林さんは話す。こうした現代人の“クセ”を解消し、痛みやコリを改善するため、テニス選手の動作をヒントに高林さんが考案したエクササイズが次の「7秒腕回し」だ。腕を前に7回、後ろに7回回すだけ。これを左右行って1セット。■7秒腕回し【1】肩幅でまっすぐバンザイ(1)鏡の前で両足を腰幅に開いてまっすぐ立つ。(2)バンザイをするように両腕をまっすぐ上げる。(3)背すじを伸ばし、手のひらを正面に向け指先を伸ばす。【2】反対側の手で脇の下を押さえる(1)片方の腕をまっすぐ上げ、手のひらを内側へ向ける。(2)反対側の手で脇の下を押さえる。(3)指先は伸ばす。【3】1秒に1回のペースで前回しを7回(1)手のひらを内側へ向けたまま、1秒に1回のペースで前回しに腕を7回回す。【4】後ろ回しを7回(1)後ろ回しに腕を7回回す。【5】腕が伸びたのを実感(1)【1】と同じように両腕を上に伸ばし、左右の手の長さを確認する。■腕を上げづらい人はこちらでもOK【1】小さい「前へならえ」をする(1)両足を肩幅に開き、背すじを伸ばして立つ。(2)小さい「前へならえ」をして、前腕を床と並行に伸ばす。(3)手のひらは内側に向け、脇を締め、ひじは体につける。【2】肩甲骨を開いてさらに伸ばす(1)指先を前へ伸ばすように。(2)両肩の肩甲骨を開くイメージで手をさらに伸ばす。(3)呼吸をしながら7秒キープ。これを3セット行う。記者が「7秒腕回し」を実践してみたところ、鏡で見て明らかにわかるほど、回したほうの腕が長くなっているのを確認できた。そして肩のこわばりも改善した印象を受けた。なぜ、腕を回すだけで肩こりが改善するのだろうか。「腕を回すときに最も使う筋肉は表層筋(アウターマッスル)である広背筋や僧帽筋です。僧帽筋は首から肩にかけて、広背筋は腰から肩にかけて、共に広範囲に付いている筋肉。一般的にマッサージや整体で押したりもんだりするのがこの表層筋です。いっぽう、表層筋のさらに下にある深層筋(インナーマッスル)には直接触れることができません。しかし、腰痛には腸腰筋や腹横筋など、首や肩のコリには肩甲挙筋、肩甲下筋などのインナーマッスルが関係しています。インナーマッスルをほぐすには、表層筋である広背筋や僧帽筋を動かします。それによってインナーマッスルに刺激を伝えることができるのです」これを、7秒腕回しによって効率よく行うことができる。そうすると筋肉が緩み、自然と猫背が改善され、腕が長くなる。肩回りの可動域も広がり、肺にたくさん空気が入るようになって、自律神経も整い、眼精疲労も和らぐ。四十肩・五十肩などで腕を回すのが困難な人は、両腕を「前へならえ」の形にして7秒伸ばすだけでも効果が得られるそうだ。「腕を前方へ伸ばすと、肩甲下筋という肩甲骨の奥にあるインナーマッスルが刺激され、肩回りの筋肉を緩めることができます。腕回しは、無理のない範囲で毎日続けることがなにより大切です。1日1セットでも十分です」「女性自身」2021年1月19日・26日合併号 掲載
2021年01月12日まずは「背中の左右差」をチェック!エクササイズをご紹介する前に、まずはご自身の背中の左右差をチェックしてみましょう!出典:byBirth足幅を肩幅程度に広げて立ち、両腕は体の横に下ろします(写真右)。骨盤から下は動かさないようにして、上体を真横に倒していきます(写真左)。動きが制限されるところまで、ゆっくり倒していきましょう。左右それぞれチェックを行います。出典:byBirth上体を倒す際、上の写真のように捻れが生じないように注意しましょう。動作中は、胸を正面に向けたままにします。また、足が床から離れないようにしましょう。左右それぞれチェックを行ってみて、どちらかが「倒しにくい」と感じる場合、骨盤と背骨に歪みが生じていることが考えられます。例えば、右に倒しにくい場合、骨盤が右に傾いていて背骨は「逆Cの字」を描いている可能性があります。背中の筋肉に左右差が生じていると、骨盤や頭が常に傾いた状態になってしまっているので、腰痛や肩こりを起こしやすくなります。エクササイズ効果を高めるために行っておきたい「2つのストレッチ」それではエクササイズを…と言いたいところですが、左右差のあるままエクササイズを行ってしまうと、筋力が強い箇所は益々強くなり弱い箇所は刺激がうまく伝わらないので、左右差を益々大きくしてしまうことになります。そのため、エクササイズを行うにあたり、まず緊張の強い筋肉を静的ストレッチで緩めておきます。また、一方の筋肉の緊張が強いと、その反対方向への動きが制限されてしまい、もう一方の筋肉が十分に収縮できなくなってしまいます。そのため、もう一方の筋肉が十分に収縮できるように、動的ストレッチで動きを高めておきます。例えば先程のチェックで「左に倒しにくい」と感じた場合、右の体側部の筋肉である体幹側筋群への静的ストレッチを行い、次いで左方向への側屈動作を高める動的ストレッチを行っていきます。(1)体幹側筋群への静的ストレッチ出典:byBirth右脚を一歩後ろに引いて、反対側の脚とクロスします。左手は骨盤に添えて、右腕は上に上げます。左手で骨盤を右方向に軽く押し出しつつ、上体を左側に倒すことでストレッチされます(写真赤矢印参照)。体側部が心地よく伸ばされていることが感じられる強度で、20~30秒間ストレッチを行います。ストレッチ中は自然な呼吸を心がけ、呼吸を止めないようにしましょう。ストレッチは、反動や弾みをつけず、心地よく伸ばされた状態で静止するようにしましょう。(2)側屈動作を高める動的ストレッチ出典:byBirthイスに腰掛けて、両手を後頭部に添えます。骨盤を動かないように固定させたまま、上の写真のように上体を右に倒してから左に倒していく動作を10回繰り返します。動作は、必ず動きを高めたい方向で終わるようにしましょう。この場合では、右方向に倒してから左方向へ倒すようにします。動きはゆっくりと、丁寧に行うようにします。少しずつ左に倒していく動きを大きくしていくことが、可動域を広げるコツです。2つのストレッチを行ったら、もう一度先程行ったチェックを行ってみましょう。左右差がなくなっていることが確認できたら、エクササイズを行いましょう!背中の左右差を整えるエクササイズお待たせしました!それでは筋力を高めて左右差を整えるエクササイズをご紹介しましょう!今回ご紹介するエクササイズは、「サイドブリッジ・アブダクション」というものです。フローリングの床の上で行う場合は、ヨガマットもしくは大きめのバスタオルを敷いた上でエクササイズを行いましょう。出典:byBirth床に肘をついた体勢で横向きになります。肩の真下に肘が位置するようにします。両膝は90度に曲げて、膝、股関節、肩を結ぶラインが一直線になるようにします。そこから骨盤を上に引き上げて、上になっている股関節を外に開いた体勢を20秒間キープします。反対側も同様に行います。左右それぞれ20~30秒を3セット行いましょう。骨盤を引き上げることで下になっている体幹側筋群が、上になっている股関節を開くことで「中殿筋」という骨盤外側にある筋肉に効かせることができます。ポイント中殿筋に効かせるには、膝の位置がポイントになります。エクササイズ中は、膝が股関節よりも後ろに位置し、股関節よりも上の高さにキープすることで、中殿筋に効かせることができます。注意すべき点エクササイズ中は、上体は正面に向けるようにしましょう。また、呼吸が止まらないように注意しましょう。右(左)の体幹側筋群の筋力が弱いと、骨盤が右(左)に傾くので、左(右)の中殿筋が弱くなる傾向にあると言えます。そこでこのエクササイズを行うことで、背中の左右差をもたらしている筋肉を強化することができます。日頃から「左右差」も意識するようにしましょう!出典:byBirth今回は背中の左右差を整えるエクササイズをご紹介しました。普段、あまり気づきにくい左右差の問題ですが、これを見逃したままエクササイズを行うと、筋肉のつき方もアンバランスなものとなってしまいます。例えば、背中の左右差があるまま「スクワット」を行ってしまうと、お尻と太ももの筋肉のつき方も左右で違ったものとなってしまい、腰や膝などへの負担を大きくしてしまう原因となります。エクササイズを効果的に行うためにも、日頃から左右差を意識し、それを整えることも必要と言えます。
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