インドの生命科学・アーユルヴェーダを応用すると、夏バテ対策にも大活躍!日本の環境や生活習慣、そして現代医学も反映させた、簡単で効果的な実践法を提案します!
溜まった熱を排出&鎮静。
古代インド発祥の生命科学「アーユルヴェーダ」に、近年必要性が高まる予防医学の専門家が大注目。アーユルヴェーダが提唱する食事療法や生活処方箋の効果が見直され、現代の解釈を加えた実践的な“養生”が発信されている。
「今の自分の心身の状態を知るのに役立つのが、アーユルヴェーダ独自の生体エネルギー観です」(医学博士・上馬塲和夫先生)
私たちのカラダと心を動かすエネルギー(ドーシャ)は、風のエネルギー(ヴァータ)、火のエネルギー(ピッタ)、水のエネルギー(カパ)の3つに大きく分けられる。
「3つの生体エネルギーは関わり合いながら、個人の体質、環境、生活習慣などの影響で、常にバランスが変化しています。変化によるアンバランスをそのままにしておくと、不調が現れるのです」
夏に過剰になるのが火のエネルギー。火には熱性、鋭さ、軽さなどの性質があり、変換のエネルギーとして代謝をコントロールする。火が過剰になると内臓の機能が乱れ、体内や皮膚に炎症が起きやすくなる。