否応なしに人が人を魅了して離さない、“色気”という引力。色も形もないその姿を捉えることはできないけれど、今、私たちが無性に惹かれ、身につけたいと思うのは、ふわりと匂い立つような品のある色っぽさ。媚びず、押し付けず、ただ凛として艶やかに。そんな本物の色気のまとい方とは?
社会の変化とともに、色気のあり方にも変化が。
「ここ数年で、ジェンダーへの意識が一般的にも高まり浸透すると同時に、性や恋愛についての考え方も多様化。『色気』という言葉についても、“性的魅力”というもともとの意味で捉えるだけではあまりにも限定的なのでは、という社会的な流れがあります」
現代ならではの色気について、こう話す心理カウンセラーの塚越友子さん。ヘア&メイクアップアーティストの千吉良恵子さんも、
「今は、メイクで演出する“モテ”も、男性人気のみを意識しているとは限りません。性別問わず“この人、色っぽい”と思われ共感されることが、モデルとしての強みです」
と語る。
つまり現代の色気とは、
「恋愛に限らず相手を惹きつける、“人としての魅力”とも言い換えられるのではないでしょうか。知性や品、成熟した内面というのもキーワードです」