2016年9月26日 12:00
ため息も笑顔で!? 脳疲れの原因は“怒り”にあった!

心とカラダの活動のすべてを牛耳っている脳。司令塔である脳が疲れることで、やる気が起きず、疲れやすい、慢性疲労のような状態が続く。
自律神経研究の第一人者・順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生は、脳疲れの原因は、ほとんどが怒りだと分析。
「怒りは激怒だけではありません。イライラやむかつき、嫉妬や後悔…。これらはすべて小さな怒りなのです」(小林先生)
言うなれば、私たちは一日の大半を怒りの連続で過ごしているようなもの。
「怒りは過緊張状態。交感神経が優位になり、血管は収縮し血液の循環が悪くなる。その結果、脳への血流も滞り、酸素と栄養の不足で脳が疲れてしまうのです。脳が疲れれば自律神経も常に乱れるという悪循環に陥ります」
怒りと上手に付き合うのが、脳疲れ予防に効果的だと小林先生。
「どんな状況で、何に対して怒っているのか、原因は何か。これを怒りながらでも考えてみるんです。毎回、怒りに冷静に向き合うクセをつけていくと、交感神経が跳ね上がることを抑えられ、脳への負担が減っていきますよ」
怒りとの上手な付き合い方。たとえば、ため息は“笑顔”でつくと神経バランスが整い、唾液も分泌されるといいます。
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