2016年6月3日 16:00
エコノミークラス症候群だけじゃない! 災害時に気をつけたい女性の病気
●生理用品が不足している場合の対処法は?
2016年4月に発生した熊本地震の被災地では、「エコノミークラス症候群」が多発し、大きな問題になりました。大災害が起こると、長期にわたって避難所生活や車中泊を余儀なくされる場合があり、そのような状況下では、さまざまな健康への影響が懸念されます。ここでは、特に女性が気をつけたい症状や病気についてお伝えします。
○デリケートゾーンのトラブルや膀胱炎に注意
まず心配なのが、外陰部の清潔が保(たも)てないことから起こる皮膚トラブルや病気です。避難生活では、入浴や下着の交換ができない状況が続きます。生理になった場合、生理用品の入手が難しいという問題もあるでしょう。
女性の外陰部はデリケートなので、下着や生理用ナプキンをこまめに取り替えないと、かゆみやかぶれ、外陰炎(外陰部の炎症)などのトラブルを起こしやすくなります。また、尿道から菌が入って膀胱炎になるリスクも高まります。
もともと女性は尿道口が肛門に近いため、尿道から菌が入りやすく、膀胱炎になりやすい傾向があります。避難生活ではトイレを我慢しがちなので、より注意が必要です。
○できるだけ清潔を心がける
外陰部のトラブルや膀胱炎を予防するためには、可能な限り清潔を心がけることが大切です。