2017年2月17日 12:00
がん治療中もキレイを諦めない! 女性がん患者を支えるアピアランスケアとは
●日本人女性の罹患率第1位・乳がん治療の今
メディカルメイクアップアソシエーションはこのほど、メディアセミナー「患者さんの外見の悩みに寄り添う『アピアランスケア』」を開催。同セミナーでは、乳がん患者へのアピアランス(見た目)ケアに取り組む、湘南記念病院 乳がんセンター センター長の土井卓子医師が講演を行った。
○日本人女性の11人に1人がなる「乳がん」
国立がん研究センターの統計(2012年)によると、日本人女性が生涯で乳がんに罹患(りかん)する確率は、12人に1人から11人に1人へと引き上げられた。
日本人女性の罹患率第1位の乳がんだが、死亡率は第5位(罹患率は2012年、死亡率は2014年同統計より)。土井医師は、「乳がんは日本人女性が最もかかりやすいがんですが、検診で見つけやすく、早期発見ができれば根治できるがんとされています」と語る。
○手術では無駄な傷をつけない
乳がんの局所療法では、手術療法や放射線療法が行われる。数十年前と比べて治療薬が増えた今、手術でも女性の体へ細心の配慮が払われているという。
「最近の手術では、リンパ節への転移がなければ、わき下の傷は最小限にとどめますし、乳がんを摘出するときも、乳輪の外縁や乳房の下縁に沿って切るので、傷が目立ちません。