【インフルエンザ速報 2017-2018】感染状況と流行するウイルスの型とは?

2017年9月7日 19:00
 


2017年9月5日、都内の小学校で今シーズン初となる、インフルエンザによる学級閉鎖のニュースがありました。

毎年猛威を振るうインフルエンザですが、2017-2018年の冬は、何型のインフルエンザウイルスの流行が予想されているのでしょうか?

最新のインフルエンザ情報や、予防接種を受ける時期などについて、医師に詳しく解説をしていただきました。

※2017/9/13 更新

2017-2018年 最新インフルエンザ情報

学級閉鎖


学級・学年閉鎖

日付 都道府県 感染者数 9/5 東京 7人 9/11 埼玉 9人 9/11 神奈川 22人 9/12 宮城 32人 9/13 佐賀 15人

■ 東京

大田区の小学校3年生8人が欠席。インフルエンザでの学級閉鎖は今年初。9/6〜7を学級閉鎖。(参考)

■ 埼玉

さいたま市の小学校2年生14人が欠席。そのうち9人がA型インフルエンザと診断。9/12〜14を学級閉鎖。同県内での学級閉鎖は初。(参考)

■ 神奈川

川崎市の小学校1、2年生合わせて51人が欠席。9/12〜13を学年閉鎖。同市内での学年閉鎖は初。(参考)

■ 宮城

仙台市の小学校6年生の5人、名取市の小学校1年生の27人がインフルエンザと診断。 9/12〜14を学級閉鎖。同県内での学級閉鎖は初で、2016年よりも2カ月早いと発表。(参考)

■ 佐賀

佐賀市の高校1年生の2クラス。9/13〜15を学級閉鎖。同県内での学級閉鎖は初。(参考)

秋のインフルエンザにも要注意
インフルエンザは感染力が強く、集団生活の小児では流行しやすい病気です。一人でも患者がいればそこから感染が拡大することになります。

学級閉鎖するかどうかは医師ではなく学校校長が決め、何人以上で閉鎖するなど基準があるわけではありません。

この時期はまだ暑く、インフルエンザへの備えとしてマスク・手洗い・うがいを励行する習慣がおざなりになっている可能性があるのですが、夏の疲れのために体力が落ちている場合も多く、一度流行し始めると早く蔓延すると言えるかもしれません。

2017-2018年 流行が予想されるインフルエンザウイルス

インフルエンザウイルス


インフルエンザワクチンは、他の地域での流行状況やここ数年での傾向を踏まえて、今年はどのような型のウイルスが流行するかを厚生労働省や国立感染症研究所が予想し、毎年微妙に異なるものを製造しています。

今年は以下のような株の流行が予想されています。

2017-2018年冬 インフルエンザワクチン株
■ A/Singapore(シンガポール)/GP1908/2015(IVR-180)(H1N1)pdm09

■ A/Hong Kong(香港) /4801/2014(X-263)(H3N2)

■ B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)

■ B/Texas(テキサス)/2/2013(ビクトリア系統)

(引用:国立感染症研究所)

南半球のインフルエンザ流行状況にも注目
南半球のオーストラリアなどの国では、北半球と季節が逆になるため、北半球が夏の間に南半球でどのようなウイルスが流行したかが、その後の北半球の流行状況に反映されます。

2017年夏のオーストラリアではH3N2と呼ばれるA型インフルエンザが流行していました。

流行しているインフルエンザA型の特徴

高熱


潜伏期間
1〜3日

感染経路
インフルエンザA型の感染力は強く、人から人へと感染していきます。

症状のない潜伏期間にも、知らず知らず人にうつしてしまうこともあり、非常に感染力が強いといえます。 

■ 飛沫感染

インフルエンザに感染した人が咳やくしゃみをすることで、空気中にウイルスの入った飛沫が漂い、それを吸い込むことで感染します。

■ 接触感染

インフルエンザの人が咳や鼻水などのついた手でドアノブや電気のスイッチなど触れた場所など触れて、ウイルスが口など粘膜から体内に侵入することで感染します。

症状
・高熱(突然の38度以上の高熱)

・悪寒

・咽頭痛

・関節痛

・筋肉痛

・鼻水

・頭痛

・咳

・腹痛

・嘔吐

・下痢

■ 重症化のサイン

・けいれん

・呼吸が苦しい

・嘔吐や下痢が続く

・熱がなかなか下がらない

・咳がひどくなる

など

風邪の症状との違い
初期はあまり咳や鼻などの症状はでず、突然高熱が出ます。風邪と比べて発熱に伴って寒気や悪寒が出やすく、急に強い全身症状が現れます。

熱が上がる時には、寒気でガタガタと震えが出たり、熱とともに手足や全身の関節や筋肉の痛みがでることもあります。

高熱は、3日くらいで自然に下がることが多いです。 

2017年 夏のインフルエンザが大流行

沖縄


2017年 夏のインフルエンザ感染状況
■ 香港

5/5〜8/3の間、インフルエンザの報告が458件あり、少なくとも計315人が死亡したと報告がありました。(参考)

■ 沖縄

7/5、患者報告数が注意報発令基準の10人を超え、那覇市保健所は5年ぶりに夏場の「注意報発令」を出しました。

今季は夏場に入ってからインフルエンザA型が増え始め、全体の半数以上を占めたそうです。(参考)

■ 島根

8/4、隠岐の島の病院で、入院患者と医師合わせ46人がインフルエンザA型に感染したと発表がありました。(参考)

夏のインフルエンザが流行する背景
夏のインフルエンザでも、冬と同じような症状が見られます。沖縄では夏にもインフルエンザの流行が見られますが、理由は良く分かっていません。

可能性としては、以下が予測されています。

・似た流行パターンを持つ東南アジア・香港などとの交流があるから

・沖縄は冬の流行が少ないため免疫を持っていない人が多い

2017-2018年 インフルエンザ予防接種の時期

インフルエンザ予防接種の受付票


インフルエンザ予防接種の開始時期
10月1日から医療機関での受付が始まり、ワクチンの流通は例年10月末からです。

インフルエンザ予防接種を受けるタイミング
ワクチン接種後、免疫ができるまでに2週間程度かかり、ワクチンの効果は5カ月ほどで切れてしまいます。

冬の流行期間をカバーするためには、10月末〜11月、12月はじめまでに接種をするのが理想的です。■ 13歳未満の場合

2週間〜4週間あけて2回接種が必要ですので、1回目の接種は11月中旬までに済ませられると理想的です。

インフルエンザ予防接種のタイプ・治療薬について

インフルエンザワクチン
点鼻薬


過去に点鼻する(鼻に吹き付ける)タイプが発売されたり、飲むタイプ・貼りつけて皮膚から吸収させるタイプなど、針を刺さなくても接種できるものが開発されています。

しかし、安全性や有効性の面で従来型のワクチンと同等であるとの証明が取れておらず、少なくとも2017-2018年シーズンは従来型の針を刺すワクチンしか手に入りません。

治療薬
タミフル


・ウイルスが細胞から飛び出すのを防ぐ:タミフル、リレンザ、イナビル、ラピアクタ

・細胞内でウイルスが増えるのを防ぐ:アビガン

上記の他にも、別の作用で細胞内でのウイルス増殖を抑える薬などが開発中ですが、やはり今シーズンには間に合わないと思われます。

最後に医師から一言

うがい、手洗い、マスク
インフルエンザに対しては、ワクチンで発症・重症化を予防するのに加え、普段から手洗い・うがい・咳エチケットを心掛けるのが重要です。

手すり・ドアノブ・エレベーターのボタンなど公共のものを触った手で口や鼻をいじらないよう、子どもも含めて習慣づけていきましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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