日常生活に支障がある「生理」は「異常」。こわがらず、産婦人科に来てほしい
■生理にまつわる不調のサイン
落ち着かない4月です。今年はいっそう特別とはいえ、そもそも生活が変わりやすい春は、身体にもストレスがかかりがち。生理痛やPMS(月経前症候群)は、ストレスや環境の変化によって強くなることがあります。
とくに見逃してほしくないのは、生理中のこんなサイン。
・毎回、鎮痛剤を飲まなければいけないほど生理痛が重い
・昼間でも夜用ナプキンを使わなければいけないほど、経血の量が多い
・毎回、血の塊が出る
経血の量や痛みの強さは、わかりやすいバロメーター。他人と比べることができないため、薬やナプキンの使い方でチェックするのがおすすめです。
痛みは「昔からこうだから」と気に留めない方が少なくないけれど、「生理痛で日常生活に支障が出る」のは、本来ありえないこと。生理じゃないときと同じパフォーマンスを発揮できないほど痛む方は、一度受診したほうがよいでしょう。
子宮内膜症や卵巣の腫れといった異常が見つからなくても、「月経困難症」という病名がつきます。つまり、ひどい生理痛はれっきとした病気なのです。
初潮を迎えたころから痛みがひどかったのに、ずっと鎮痛剤で乗り切っていた……そんな方が、30代でようやく来院することがあります。