■外に出たくないのだ、元気がないのだから
話は変わるけれど、私は毎年、梅雨がくると決まって人の視線が怖くなる。
10代のうちはそれを治さなくてはと思い悩んでいたのだけど、最近はもう、“そういうもの”と開き直るようになった。人と対面する仕事は梅雨に極力入れないようにするし、飲み会の誘いもほぼすべて「ちょっと忙しくて……」で断る。まったく忙しくなんかないのだが、1日12時間くらい眠らないと眠気が消えないので、基本的にずっと寝ている。
そんな話をすると、決まって「えっ、早く病院行ったほうがいいよ」と言ってくれる人がいる。ありがたいなと思いつつ「いや、“そういうもの”なんだよ」と言うと、絶対に怪訝な顔をされる。もちろん、それで仕事や友人関係にあまりにも支障が出るようになったら病院に行くつもりだけれど、いまの私は特にそれで困っていないから(仕事をセーブしているので収入はかなり減るけれど、“そういうもの”なので)、まあいいや、となる。申し訳ないけれど、間違っても「外出たほうがいいよ」などと言わないでほしい、と思う。
出たくないのだ、元気がないのだから。
めちゃくちゃなことを言っていると思われたかもしれないが、私にとって “元気がない”のはそのくらい自然なことだし、もっと乱暴なことを言うと、“元気がない”くらいが自分にとってのちょうどいい健康なのだ、と思っているふしがある。