メスを使わない脂肪吸引の可能性

2012年3月22日 16:00
 

ムダな脂肪を取り除くことは、現代人にとって「生涯の戦い」と言っても過言ではありません。膝のまわりの余分な脂肪、二の腕のたるみ、体中についてしまう脂肪は、運動やダイエットに励んでも落としにくいものです。

そのため頑固な脂肪は「脂肪吸引」という強引な手術で絞り出すという方法によって処理されていました。

しかし最近では、メスを使わない非侵襲的な脂肪除去の方法が開発されており、その現状について米国エール大学Lisa M.Donofrio博士らが2012年2月7日号のAmerican Academy of Dermatologyに報告しました。

研究者らによると、脂肪細胞は熱に対する反応が、ほかの細胞に比べて高く、この性質を利用することで、非侵襲的な脂肪細胞の除去を行うことができると述べています。

研究者が紹介している方法のひとつが「高周波(RF、ラジオ波)」で、特定部位の脂肪細胞を破壊することができ、二重あごについた脂肪などの小さなものから、腹部の大きな脂肪までをターゲットにできると述べています。

また高周波によって、コラーゲンの産生を高めて肌を引き締めることが期待でき、脂肪細胞の除去とともに、肌の表面のたるみや凹凸を改善してくれる効果があるそうです。今のところ「高周波」はFDA(米国食品医薬品局)の承認を受けていません。

また脂肪細胞を「凍結」することで壊し、除去する方法についても取り上げています。これは、脂肪細胞が低温に弱い性質を利用したもので、下腹部やウエストライン、首、内ももなどの改善に効果があると述べています。「凍結」による脂肪除去は、下腹部やウエストラインの脂肪除去に関してFDAの承認を受けています。

また「超音波」による脂肪除去も、FDAの承認は受けていませんが、皮膚や周囲の組織を傷つけずに脂肪を除去できる有効な方法だということです。

最後に研究者らは、これらの低侵襲的な脂肪除去の方法は、効果を実感するために通常は4回ほどの治療を受ける必要があり、痛みがない代わりに「忍耐」が必要であること、脂肪を除去する方法や、脂肪を吸引したい部位ごとに、異なったデバイス(機械装置)を使う必要があるために、医師側の教育、訓練、専門知識が必要で、それらを満たした「認定医師」が治療することが望ましいと述べています。

■取材・文
医療ジャーナリスト宇山恵子
American Academy of Dermatology, Feb.7, 2012
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