体も脳も、人生までもが変わる?! 噂の 「ケトジェニックダイエット」とは 

2015年3月23日 12:00
 

蓮見則子 ライター
蓮見則子


「ケトン体」って何? その驚きの正体が明らかに!昔から、「脳のエネルギーは、糖質(炭水化物)だけ」と言われてきました。仕事や勉強中に集中力が欠けてくると「甘いものを食べれば頭が冴える」ともよく言います。ところが、これ、間違いであることがわかってきたのです! まずこのことをしっかりと理解しましょう。

体も脳も、人生までもが変わる?! 噂の 「ケトジェニックダイエット」とは 

小学校でも習うように、体のエネルギー源となるのは、「糖質・脂質・タンパク質」の三大栄養素です。脳には、血液脳関門(ブラッド・ブレイン・バリア)という関所のような場所があり、異物が侵入できない仕組みになっていますが、ここを通れるのはブドウ糖だけ。脂肪やタンパク質は分子量が大きすぎて通過できません。そのため、「脳は糖しか使えない、糖質は必ず摂取しなければならない」という俗説が生まれたのです。

通常、私たちは食物から摂った糖質を分解して使う「解糖系」の回路でエネルギーを得ています(第1の回路)。糖質を毎食欠かさず食べていると、体内には糖質がたっぷり蓄えられるので、体は優先的に糖質を使います。使い切れない分は中性脂肪として蓄えられるため、運動もせずに糖質をとり続けていると太るのは当然のこと。

体も脳も、人生までもが変わる?! 噂の 「ケトジェニックダイエット」とは 

© Kzenon - Fotolia.com


でも実は、私たちの体には糖質が入って来ないとき(いざというとき)、自力でエネルギーを生み出す回路も備わっています。その1つが「糖新生」。これは筋肉を分解し、アミノ酸の一部など 糖以外の物質から糖エネルギーを作り出す回路(第2の回路)のことです。

体も脳も、人生までもが変わる?! 噂の 「ケトジェニックダイエット」とは 

さらに糖新生と同じく、糖質がないときに働く回路もあります。これが中性脂肪を分解して使う第3の回路、まさに「痩せる」回路です。この回路では、分解された脂肪酸は肝臓へ運ばれ、そのままでもエネルギーになりますが、一部の脂肪酸は「ケトン体」という物質をつくり出します。これをケトン体回路(ケトジェニック回路)と呼び、この回路が活発になることをケトジェニック状態と名付けています。

糖に変わるエネルギー、それが「ケトン体」さあ、ここからが注目すべき「ケトン体」のお話です!

近年の研究で、このケトン体は前述の “脳の関所” を通過できることがわかってきました。脳の神経細胞のエネルギー源として利用されるほか、ケトン体はあらゆる細胞のエネルギー源としても使われます。特に24時間フル稼働している脳、心臓、腎臓は、休みなくケトン体を使うため、ケトジェニック回路が活発になり、中性脂肪はどんどん燃えていく。それがケトン体を出して痩せるというしくみです。

脳も体も、糖質がなくてもエネルギー不足にはならないこと、わかりましたよね? そこで「あえて体内に糖が足りない状態をつくり、脂肪をメラメラ燃焼させ、ケトジェニック回路を回す食べ方をしよう!」これがケトジェニックダイエットの考え方なのです。

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© Alliance - Fotolia.com


「ケトン体は長い間、悪者だと誤解されていました。糖尿病の検査項目のひとつになっているからです。医学部では、血液中や尿中にケトン体が出ているときは、糖尿病が悪化した“ケトアシドーシス”と教えられる。でもそれは糖質が細胞に取り込めなくなったために、代替物質としてつくられたケトン体が過剰になってしまう症状であり、ケトン体が健康に悪影響を及ぼしているわけではありません

さらに、ケトン体についての研究が進むにつれ、ケトン体は悪者どころか、抗酸化物質であることもわかってきました。体のサビとも言われる活性酸素を無害にしてくれる酵素を活性化する働きがあるのです。

さらには、アルツハイマー病や認知症の予防・改善にも効果が期待できるとのデータも。最近になって、がんの再発予防に効果が認められたとの報告も増え始めているんです。今後ますますケトン体は、いろいろな分野で注目されることは間違いありませんよ」(斎藤先生)

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