【医師監修】正しい薄毛対策8選！　健康的な頭髪を目指そう

■正しい薄毛対策　8選

「薄毛になってしまった…」なんて悲観する前に、今すぐできる改善策を試してみましょう。それでも難しいようでしたら、専門医を訪ねてみるのをおすすめします。

▼正しい薄毛対策　1：生活習慣を見直す

薄毛は生活習慣の乱れから発症するケースが多いので、普段の生活を見直してみましょう。まずは朝昼晩、3食とること。それができるようになったら、緑黄色野菜やタンパク質を意識したバランスのよい食事を心がけ、できれば腹八分目を目指しましょう。

また、適度な運動は血行不良改善になり、ストレス解消にも役立ちます。運動が習慣になれば生活にリズムが生まれ、夜も質の良い睡眠がとれるようになるはずです。仕事や家事などで忙しく難しいかもしれませんが、できれば毎日7～8時間の睡眠時間を確保しましょう。

▼正しい薄毛対策　2：正しくシャンプーをする

抜け毛が心配でシャンプーを敬遠しがちな人もいるかもしれませんが、実は適切な方法でシャンプーすることは薄毛対策につながります。

「皮脂を落として頭皮を健やかに保つ」ことを意識して、まずシャンプーをする前に、シャワーでしっかり髪をぬらし、シャンプーが泡立ちやすい状態を作ります。続いてシャンプー剤を手のひらで泡立てた後、指の腹でマッサージするようにやさしく頭皮を洗っていきます。


すすぎ残しはかゆみなどの原因になるのでしっかりすすぎ、最後にトリートメントを全体になじませ、頭皮をマッサージします。もちろん、トリートメントもきちんと洗い流しましょう。

▼正しい薄毛対策　3：ヘアケアアイテムの選び方

洗浄力の強すぎるシャンプーは必要な皮脂まで洗い流してしまい、頭皮にはよくありません。どんなシャンプーを選べばいいのか悩んでいるようであれば、頭皮・毛髪の状態を整え、髪が育ちやすい環境を作ってくれる薄毛専用のシャンプーやトリートメントを使ってみるのも手です。

毛穴の汚れをスッキリ落とすタイプのものや、血行を促進して毛髪の成長を助けるものなど、さまざまなアイテムがありますので、目的別に選ぶとよいでしょう。

▼正しい薄毛対策　4：ドライヤーのかけ方も要注意

シャンプー後、髪をぬれたままにしておくと雑菌が繁殖し、頭皮トラブルを引き起こすので必ずドライヤーで乾かしましょう。

タオルドライした後、髪から30cmほど離して、小刻みにドライヤーを振りながら髪全体を乾かしていきます。熱風を一カ所に当て続けると頭皮が乾燥しダメージを受けるので注意するように。


7～8割ほど乾いたら、あとは冷風で仕上げます。冷風に切り替えることで頭皮に熱がこもらず、雑菌の繁殖を防ぐとともに髪の毛の過熱や過乾燥を防ぐことができます。

▼正しい薄毛対策　5：頭皮マッサージをする

頭皮マッサージは頭皮をやわらかくし、血流を促すため、薄毛改善に期待がもてます。リフレッシュも兼ねて試してみてはいかがでしょうか。

▼正しい薄毛対策　6：サプリメントは効果的？

サプリメントのなかには頭皮や毛髪によい影響を与える「育毛サプリメント」もあります。劇的な効果はないかもしれませんが、薄毛対策の補助としてとるのも一案です。

【育毛サプリメントの成分一例】
育毛サプリメントの成分は、大きく分けて2種類あります。

▼正しい薄毛対策　7：育毛剤などの薬を使う

病院に行くほどではないけれど、自分でなんとか改善したい人には育毛剤という選択肢もあります。育毛剤は、頭皮の環境を整えたり、今ある毛髪の成長を促すことで脱毛を防ぎます。

ただ、すぐに効果が現れるわけではなく、最低でも3カ月以上使うことで徐々に効果を実感できるものなので（効果には個人差があります）、時間も費用もそれなりにかかります。使用感や使い続けられる価格であるかを十分考慮したうえで、試してみることをおすすめします。

▼正しい薄毛対策　8：専門医に相談する

薄毛が深刻な場合は、専門医の助けを借りましょう。薄毛は頭皮のトラブルなので皮ふ科のほか、美容クリニックや薄毛専門のクリニックなどで診察を受けることができます。

なかでも薄毛専門クリニックではより専門的に治療をしてくれ、事前に治療内容や治療費も相談できるところもあるので、本当に悩んでいる人には、一度受診してみるとよいでしょう。

■まとめ

薄毛は男女問わず20代から悩み始める人もいます。ストレスの多い現代において、薄毛は人ごとではありません！　いま悩んでいない人も、いつ発症するかわかりません。日頃の生活スタイルを見直し、頭皮にとって健やかな環境を保つようにしましょう。

参考資料：
・日本臨床医学発毛協会
・日本皮膚科学会

文／長谷部美佐