「今が一番楽しくて、美しい」43歳MEGUMIが紆余曲折を経てたどり着いた境地
事業を始めるとなればお金が必要だし、リスクも大きい。だけど「失敗からしか学べないことはあった」と、MEGUMIさんは語ってくれた。
「ある程度リスクを取ってでも、大きく展開しないと認知してもらえないよねとか、全部一人で抱え込んでたら、潰れちゃうんだなとか。失敗の点と点が、線になっていくんです」
失敗続きの人生も、最後に線になるのだとすれば、むしろ失敗が多かった人ほど、大きな人生経験を得ることができるのだろう。「若い頃の苦労は買ってでもしろ」なんていうのは古い考えにも思えるが、意外と時代とは関係のないことなのかもしれない。
「今も、俳優として頑張りたいという軸は変わっていません。だけど飲食店での経験が俳優業に生きるなんて、私も思ってなかったんですよ。仕事柄、スペシャルな人とばかり関わることが多いけど、実際にドラマや映画で演じるのは、普通の子だったりするわけじゃないですか。
オーナーとしてお店で働いてくれるスタッフさんと話したり、SNSで私のファンだって言ってくれる子と話したりしてみると、どんどん自分の考え方も広がっていくんです。今の若い子が考えていることとか、将来何が不安なのかとか、画面を通すと私がただ教えているだけに見えるかもしれないけど、私もたくさんのことを学ばせてもらっています」