産婦人科医に聞いた! “卵子凍結”に対する世の中の誤認と、正すべき点とは?
当院では個人個人の背景の疾患や、年齢、AMH値などから個人に合わせたカウンセリングを行うことで本当に卵子凍結という選択肢で良いのか、その他の選択肢がある場合はより確率が高い選択肢をお伝えしています。卵子凍結を行いたいと来ていただく方の一人ひとりが明確にメリットデメリットを考えられるようサポートしております。また、卵子凍結は施行して終わりではなく、プレコンセプションケアの一環で提供されるべきものであり凍結後も継続して婦人科にかかり続ける必要があります。現在日本の卵子凍結では卵子凍結後のフォローまで含めてできていない場合もありますので、しっかり全ての人がかかりつけの婦人科を持てるようにしていくべきだと考えます。」
■卵子凍結にはメリットとデメリットがあり、どちらも理解される必要あり
卵子凍結のメリットへの回答として、女性のライフプランを考える上でのメリットが強調されました。
・選択肢が増えること
・自身のキャリア設計が考えやすくなる
一方、卵子凍結のデメリットとしては、リスク面が挙げられました。
・コストに見合う妊娠成功率なのかが不明
・卵子を受精させて妊娠できても、本人の年齢が高ければ妊娠時の合併症などのリスクは上がるためハイリスク妊娠が増加する
◇▶︎岡田先生コメント
「個人個人の状況に合わせたカウンセリングを行った上で、施行した卵子凍結であれば将来卵子を使用しなかったとしても施行したことに後悔は少ないと言われています。