ビューティ情報『がん検査のレポート見過ごすことも…病院に求められる意識改革』

2018年7月26日 16:00

がん検査のレポート見過ごすことも…病院に求められる意識改革

日本医療機能評価機構によると、画像診断書の確認不足は、去年までの過去3年で、47件が報告されている。医療ガバナンス研究所理事長で、医師の上昌広さんは「氷山の一角で、こうした見落としはもっとあるはず」と指摘する。

「初期の肺がんは優秀な専門医であっても単純な胸部エックス線で見つけることは困難なため、自治体で行われるような肺がん検診では“見落とし”となることが多いといわれます。より精度を高めるには、被ばくのリスクはありますがCT画像が必要でしょう。いっぽうの千葉のケースは、放射線診断専門医の報告を見落とした担当医の怠慢と、それを許した病院の責任。このようなマネジメント力が欠如した病院は、ほかにもあります。残念ながら、どちらのケースも、全国の病院で潜在的にあると思います」

どんなに医療機材が進歩しても読影するのは人間。当然ミスも出てくるだろう。
匿名を条件に、放射線診断専門医は次のように語る。

「部位にもよりますが、CT画像からがんを含めた病変を100%見つけ出すことはできないでしょう。CTで肺がんを見つける専門医でも、優秀層の医師で精度は90%ほど、その次のランクで80%ほどと思われます。

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