2018年10月7日 16:00
歯ブラシは濡らさない…うがいは1回…「歯みがきの新常識」
そのときに歯みがきをすると、唾液の分泌を抑えてしまうんです」
これではかえって、細菌の増殖を手助けする結果になってしまう。水谷さんによれば、最新の研究で、これまで常識とされてきたやり方が次々に覆っているのだとか。そこで今回、水谷さんの解説で、最近明らかになった「歯みがき」のNGを紹介。
■歯ブラシはぬらしてから使うべからず
歯ブラシを一度ぬらしてから歯みがき粉をつけている人が大半だろう。じつはこれが落とし穴。
「本来、歯みがきの目的は歯ブラシで菌や歯間についた細菌を取り除くこと。ところがぬらしてから歯みがき粉をつけると、泡立ちがよくなり、そのせいで十分にみがけていないのにさっぱりした気分になりやすいといわれています」
なるべくゆっくり泡立たせるためには、歯ブラシはぬらさないほうがいい。歯みがき粉のせいで、十分なブラッシングができないのは本末転倒だ。
■うがいは1~2回以上するべからず
歯みがき粉にフッ素が入ったものが販売されている。これは初期の虫歯を予防し、進行を抑えるのに有効とされる。「先進諸国の子どもの虫歯が減ってきたのは、フッ素入りの歯みがき粉が普及したおかげだと考えられています。