年代で見る「生理と生活」40代は更年期で「パニック」にも
生理痛や生理不順の改善のほか、卵巣がんの予防などのメリットがあり、フランスやドイツでは約40%の普及率ですが、日本はわずか3%。『ピル=ふしだらな女』という偏見がまだ根強いことが影響しているようです」
過剰な冷えとストレスにさらされながら、休むことはおろか、適切な治療を受けることすらままならないのが現実だ。
■ピークを越える30~40代
この世代は女性ホルモンの分泌ピークこそ越えるものの、家庭でも仕事でも「最前線」という時期。
「生理痛がひどくても育児は待ったなしですし、働く女性なら仕事の責任も重くなるころ。生理という“重荷”が公私にわたり女性の生活を圧迫しますが、40歳ごろから、ゆっくりと体は閉経に向かっていきます。そして、40代後半からはいよいよ更年期へ。卵巣機能が衰えエストロゲンが一気に減少することで、卵巣に指示を出す脳の視床下部も『パニック』に。視床下部は自律神経とも深く関係しているため、更年期の症状は心身ともに多岐にわたって表れます」
本人の意思とは無関係に襲ってくるのが生理の症状。
「女なら我慢できるだろ」というのは大間違いなのだ。