平均寿命伸びたが閉経年齢は変わらず…数字で見る「生理」のこと
生理は8~9歳ごろからこのエストロゲンの分泌量が増えることで開始。その後、20代後半で分泌のピークを迎え、45歳ごろから急激に減少。これが更年期の始まりで、卵巣機能が衰え、50歳前後で閉経を迎えるのです」
こう解説してくれたのは。成城松村クリニックの松村圭子院長。そのなかで、現代女性が抱える「生理問題」の根幹となるのが、昔と比べ生涯の月経回数が激増していること。
「もちろん個人差はありますが、戦前ぐらいまでは、女性の生涯月経回数は50回程度でした。これは、初潮が来るとほどなく結婚し、8人、9人と子どもを産むことが『普通』だったため。妊娠中と、授乳中の多くは月経がないので、たくさん子どもを産めばそれだけ月経回数は減少。
子宮や卵巣を休ませる期間も長かったといえます。いっぽう現代女性の生涯月経回数はなんと400回以上!昔に比べて発育がよくなり、初潮が低年齢化していることと、晩婚・少子化がその理由です」(村松院長・以下同)
30~40代は女性ホルモンの分泌ピークこそ越えるものの、家庭でも仕事でも「最前線」という時期。
「生理痛がひどくても育児は待ったなしですし、働く女性なら仕事の責任も重くなるころ。