2019年2月27日 06:00
適した病院は?負担は?認知症専門医にぶつける5の質問
【不安な行動・2】祖母の代が使っていたような古い方言ばかりで話すときがあった
「初めて聞くケースですが、日本語と韓国語を話す韓国の方が、認知症が進行するにつれて日本語を忘れていったということはありました。新たに獲得した言語を忘れていくのはMCIのサインといえるかもしれません」
【不安な行動・3】料理上手なのは変わらないが、使おうと思った具材をよく入れ忘れていた。
「単なるもの忘れなのかMCIなのか、グレーゾーンですね。注意力の欠如というのは確かに認知症やMCIの症状ではありますが、だからといって見極める決定的要因とはなりません」
【不安な行動・4】仕事を辞めた2年ほど前から、身なりや化粧に無頓着になっている
「“面倒くさい”は、認知症の兆候ではあります。身なりに無頓着になってしまうのは、MCI寄りといえるかもしれません」
【不安な行動・5】顔に蜂が止まっているのに、手で追い払おうとせず刺されてしまった
「加齢による反射神経の鈍りかもしれません。しかし、もの忘れなど記憶に関することばかりが認知症やMCIの症状ではなく、反射神経・運動神経の衰えにも影響していきますので、MCIの可能性は否定できないですね」