2019年3月13日 06:00
医師が解説!「がんと闘う」力弱まる“ゴースト血管”とは
それだけでなく、血管ゴースト化したままでは、抗がん剤もがん細胞に届かなくなってしまうという――。
「毛細血管は、加齢によって衰えていきます。40代を過ぎると、老化とともに壁細胞が変形したり、なくなったりしてしまい、内皮細胞の機能も低下する。これらをさらに加速させるのが、高血糖と、喫煙や飲酒、ストレスによる酸化。血糖値が上がり、体が酸化していくと、壁細胞がダイレクトにダメージを受け、ゴースト血管になってしまうのです」
ゴースト血管になると、壁細胞が失われ、内皮細胞どうしが無秩序に連結。酸素や栄養が正しく運ばれなくなるという。しかし、「何歳からでも、がんと闘う血管をつくることができる」と高倉教授は語る。
「ゴースト化してしまった毛細血管は、生活習慣を改善することによってまっすぐに伸ばすことができ、本来の機能を取り戻せます。
酸化を防ぐために喫煙やアルコールを控えるのはもちろん、血糖値を急激に高めるようなジュースの一気飲みは厳禁です」
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