2019年10月5日 11:00
マインドフルネス活用の「5秒呼吸」暴飲暴食防ぐ効果への期待も
山下さんによると、そもそもストレスや忙しさを日々抱えていると、交感神経が優位になり、脳が緊張状態になるという。結果、気づかぬうちに食べすぎてしまうことになるのだ。
「交感神経を鎮めるためには、呼吸に意識を集中させて。そうすると副交感神経が優位になり、脳がリラックス。“やせる脳”になって、食べる衝動を抑えることができます」
スラリとしたスタイルを維持する山下さんだが、2児の育児と仕事を両立させるなかで、ついあくせくしがちなこともあったという。
「食事をしながら本を読んだり。何事も『ながら』だったために、脳が疲れていたんです。信号待ちやパソコンを起動する数分間に、一呼吸を入れるようになって、何事も落ち着いておこなえるようになりました。
人生が変わりましたね」
山下さんは病院を退職。いまはマインドフルネスをベースにしたダイエットや心身の健康法を、セミナーやWebなどで配信、伝授している。
呼吸に加え、目の前の食事に意識を集中させると、“やせる脳”を作ることができる。参加者からも「やせた!」「リバウンドしない!」とその効果が続々と寄せられているという。
「たとえば大好物のチョコレートでも、食べる前にしっかりと意識を向けると、1粒で満たされるようになるのです」