2019年10月9日 06:00
“におい”は健康のバロメーター!口臭で不調がわかることも
とりわけ女性はにおいに対して敏感で、「汗臭・ミドル脂臭・加齢臭の3つの体臭に対して、いずれも男性よりも強く感じるうえ、不快度が高いことが、化粧品メーカーの行った調査によってわかっています」という。
そうした女性のニーズをくみ取っているのは化粧品メーカーだけではない。最近では香水や制汗剤だけでなく、芳香剤や柔軟剤など、不快な“におい”をカムフラージュする商品も百花繚乱。CMを見てもわかるとおり、こうした商品の主な購買層はもちろん、主婦をはじめとした女性たちだ。
桐村先生は“におい”に関する50代からの女性特有の要素をこう指摘する。
「50代からの女性のにおいを考えるうえで外せないのが、女性ホルモンとの関係です。口臭に関しても、女性ホルモンが悪影響を及ぼしている可能性があります。というのも、女性ホルモンのなかで『黄体ホルモン』と呼ばれるプロゲステロンには、炎症を促進する作用があるため、そもそも女性の方が男性以上に歯周病を起こしやすいという考え方があるのです」
また、閉経によって女性ホルモンの分泌量が減少すれば、男性と同じく加齢臭が漂ってくる可能性さえもある。
「そもそも『加齢臭』とは、皮脂のなかのパルミトオレイン酸という脂肪酸から生まれるアルデヒドの一種である、ノネナールというにおい分子が原因で発生します。