2019年10月10日 06:00
汗が「におい」になる原因とは?「エクリン汗腺」と運動の関係
(桐村先生・以下同)
スポーツマンがかく玉のような汗はその典型。だが、本来におわないはずの汗も、生活習慣によって「におう汗」に変わるというのだ。
「ほとんど水分であるエクリン汗腺からの汗は、本来サラッとしています。しかし、運動をしなかったり、湯船につからなかったり、夏もエアコンが効いた部屋にばかりいると、体温調節が不要になり、エクリン汗腺も休眠モードに。すると、ミネラルなどの栄養成分が汗のなかに排せつされやすくなり、汗がベタベタになってしまうんです。これが常在菌を増やすもとになり、においの原因になってしまいます」
エクリン汗腺の機能が低下している人の汗は、ナトリウム濃度が高い。もし自分の汗がしょっぱくベタつくようだったら、なるべく汗をかくような生活を心がけ、エクリン汗腺を鍛えよう。
「また、汗には体温調節のためにかくもののほかに、『精神性発汗』と呼ばれるものがあります。
緊張したときや恐怖を感じたときに、手のひらや足の裏、わきの下などに汗がにじんだことがある人も多いでしょう。こうした汗もやはりミネラルの排出が多いためベタつきやすく、においの原因に」
更年期の代表的な症状である、ホットフラッシュで大量に汗をかいたときも同様だ。たかが汗、されど汗。汗を制する者はにおいを制するのだ!
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