2019年11月20日 15:50
1分あればできる「難聴」予防エクササイズ、自律神経も整える
「耳は、音(空気の振動)を集めて鼓膜に伝える『外耳』、音を増幅する『中耳』、そして振動を電気信号に変換して脳に伝える『内耳』の3つの部位から成り立ちます。そのなかで、外耳から中耳までに問題があるものを『伝音性難聴』といい、内耳から聴神経に機能障害が起きて発症するものを『感音性難聴』といいます。この両方にトラブルを抱えている場合は『混合性難聴』と呼ばれます」
「伝音性難聴」は、耳垢がたまりすぎて外耳を防ぐ「耳垢栓塞」や、反対に耳掃除のしすぎによる「外耳炎」、子どもに多い「中耳炎」などが原因であることも多く、比較的、治療の効果も表れやすいという。問題はもう1つの「感音性難聴」だ。
「こちらはレントゲンやMRIを撮っても原因が特定できないことがほとんどです。そして、よく『耳が遠くなったのは年のせい』といいますが、一般に『老人性難聴』と呼ばれるこの難聴も、感音性難聴の一種なのです」
そのため、ある程度の年齢になれば、耳が聞こえづらくなっても「老化現象」のひと言で片付けられてしまうことが多いのが現状だ。一般的に、その多くは原因不明だといわれている「感音性難聴」。しかし今野院長は、「体に何らかの症状が出るときは、必ず原因があるというのが中医学の考えです」