2020年1月20日 06:00
東芝が開発した「1滴の血液」からがんを発見、精度は「99%」
この血清の中からマイクロRNAだけの成分をさらに抽出するという工程を経ます。次に、マイクロRNA自体は非常に微量で小さい分子なので、これを検出しやすいように人工配列を付加するという工程を行います。分子のサイズを少し大きくした後、マイクロRNAチップと小型の検査装置を使って測定するという流れです」
特筆すべきはその速さで、血清作製から結果が出るまでわずか2時間。13種類のがん(乳、胃、大腸、肺、食道、肝臓、ぼうこう、前立腺、膵臓、胆道、卵巣、脳腫瘍、肉腫)を網羅的に検出できるという。
「今の時点で、どの臓器のがんを患っているかを特定するまではできませんが、そこを目指してさらなる研究、技術開発を進めていきます」
’81年以降、がんはずっと日本人の死亡原因の1位として挙げられている。
「肺がんの場合、ステージ0という超早期発見ができれば、5年生存率は97%。がんは、早く見つけることができれば治る病気になってきているのです」(橋本さん)
「女性自身」2020年1月28日号 掲載
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