2020年1月22日 15:50
おしっこの色やにおいがヒントに「病気のサイン」見逃すな
腎盂腎炎から糖尿病まで、おしっこの状態から判断できる病気が多くあるという。さっそく明日の朝、なにげなく流してしまわずに、現在の健康状態をチェックしてみよう。
「そもそも『おしっこ』とは、血液を腎臓でろ過して、体内でいらなくなったものを水分と一緒に出す仕組み。正常であれば、無菌です。ただ直前に食べたものの影響を受けやすく、たとえばにんじんは色がオレンジ色になりますし、にんにくは臭いがにんにく臭くなります。ただ、いつもと違う色や臭いに、病気のサインが潜んでいることも見逃せません」
こう話すのは、泌尿器科医の桑満おさむ先生(五本木クリニック院長)。おしっこをした後、いちばん見極めやすいのが色の変化だ。ビタミン剤や野菜ジュースを飲んだり、にんじんなどを食べたあとは、色が変わっても気にすることはない。
しかし、そうしたものを食べた記憶がないのに、次のようなおしっこの状態になったら、要注意だ。
■色が白濁している=心配される病気・疾患「腎盂腎炎」
「腎臓で作られた尿がたまる場所を腎盂と言います。尿道から入った細菌が尿の通り道をさかのぼり、腎盂の中で細菌が繁殖して起こります。膀胱炎と異なり、38度以上の発熱、わき腹の痛み、腰や背中の痛みなどを伴うことが典型的な症状です」