2020年1月29日 06:00
サプリと治療薬の併用に医師が警鐘、うつ症状起こす危険も
「“栄養を取るためにサプリを飲む”と考えている人が多いのですが、本来、栄養とはバランスのよい食事から取ることが基本。そのほうが、さまざまな栄養素を一度に摂取できるため、メリットも多いのです。サプリを飲みさえすれば不調が治る、という考えは栄養面からみても正しいとは言えません。なかには、ふだん服用している薬に加えてサプリを飲めばさらなる健康効果が見込めるのでは?と考える人もいますが、これはとても危険な考え方なのです」
先の調査では、病院で処方される薬とサプリを併用している人はおよそ3割。しかも、そのうち8割の人は、医師にサプリの使用を伝えていないということが判明している。
「医師からの処方薬を服用しているときに、サプリも摂取してしまうと、治療薬の効果を阻害してしまうだけでなく、もともと抱えていた病状が悪化する可能性さえあるのです。たとえば、コレステロールを下げる処方薬を服用している人が、同じくコレステロールを下げる効果を持つ紅麹のようなサプリを過剰に摂取すると、コレステロール値が著しく低下し、その副作用としてうつ症状を起こす危険性が高くなります」(宮澤先生)
そんな危険な“サプリの飲み方”は、ほかにもある。