2020年2月26日 06:00
増え続ける「花粉症」患者、「症状悪化する可能性も」と専門医
「今の時期は寒暖差が激しいので、日中の気温が高い日、雨上がりの翌日は花粉が飛びやすい条件がそろいます。その次の日に一気に気温が下がるとかぜをひきやすくなるので、体調管理にも注意が必要です。毎日の天気予報と花粉の飛散情報を合わせてチェックすることをおすすめします。特に、東京では西風、南西の風が吹く日は多摩地区から花粉が飛んでくると言われていますから、花粉症の方は早めの対策を心がけたほうがいいでしょう」(堀口さん)
’16年に東京都福祉保健局が公表した「スギ花粉症の患者の割合」を見ても、花粉症に悩む人は増え続けている。目のかゆみ、鼻詰まりやくしゃみのつらい症状だけではない。気をつけなくてはならないのは、まだインフルエンザの流行が収束していないうえ、偏西風に乗って黄砂やPM2.5が飛散するのと重なることで、症状が悪化する恐れもあるのだ。
「インフルエンザウイルスに感染した後は、鼻腔内の粘膜がただれているので、花粉による刺激の反応が強くなることもあります。対策の基本は、手洗い、うがい、マスクで花粉を体内に取り込まないようにガードして、かぜをひかないように体調を整え、免疫力を高めておくこと。