2020年3月23日 06:00
体力を高めておきたいときに!漢方薬「補中益気湯」のすすめ
【便秘】
実証:大黄甘草湯
虚証:大建中湯
「実証タイプには、大黄という植物の根をもとにした『大黄甘草湯』。虚証タイプの人には、人参や山椒など胃腸によい生薬を合わせた『大建中湯』があります」
また、40代以上の女性に多いのが排尿の悩み。
「残尿感があったり、排尿のときに痛みを感じたり、頻尿だったりと、尿のトラブルはさまざま。そんな症状に悩んでいる場合は多めの白湯とともに『猪苓湯』を飲んでみてください。どんな体質の人でも服用できます」
不調が出やすいこの時期だからこそ、健康な体を作るため、免疫力を上げたいものだが……。
【虚証の人の“体力アップ”には】
「補中益気湯」
エネルギッシュな実証タイプの人と違って、虚証タイプの人はこんな時期だからこそ「病気に負けない体力を作りたい」と思っているはず。「疲労や倦怠感があるときや、虚証タイプが体力を高めておきたい、というときには『補中益気湯』をすすめています。とくに、食欲低下や胃もたれなどの症状が強い場合には『六君子湯』を用いますが、これは、風邪やウイルス性胃腸炎の際にも役に立ちます」
今回紹介したものは市販されているものも多いので、薬剤師のいる薬局をたずねてみよう。