管理栄養士が警告「乳化剤」がメタボを引き起こす恐れも
すべて乳化剤と一括表記されているので、食品表示から判断することができないのです。11種類の中には『ポリソルベート80』と『カルボキシメチルセルロース』がありますが、海外で行われた動物実験では、この2つを投与したマウスの腸の粘膜層が破壊され、結腸の長さが2割短くなったという結果が出ています。これにより過食傾向を招き、腸炎やメタボリックシンドロームのリスクが高まることがわかっています。この研究では、乳化剤が腸に影響を及ぼし、クローン病や潰瘍性大腸炎までも引き起こしているのではないかとも示唆されています」
これほど身近に、体に悪影響を及ぼす食品があふれているにもかかわらず、「添加物の使用量は少ないから大丈夫」という人もいる。「一回一回は少量でも、食べ続けることで腸はボディブローのように徐々にダメージを受けます。食品添加物を完全に避けることは難しくても、少しでも減らす努力はできますから、取りすぎにならないよう気をつけてほしいのです。食品表示の原材料に記載されている点数が多いほど、添加物も多く使われています。同じ食品でも、添加物の表記が少ないほうを選ぶようにするとよいでしょう」
「女性自身」2020年4月7日号 掲載