2020年5月6日 06:00
女性が陥りやすい「スマホ認知症」“すぐググる”はNG習慣
私はこれを『スマホ認知症』と呼んでいます」(奥村先生・以下同)
人間の記憶のプロセスは、大まかに「(1)入力、(2)分類・保持、(3)検索・取り出し」の3つに分かれる。スマホ認知症では、このうち(2)と(3)に問題が起きているそう。
「脳を図書館にたとえましょう。(1)は新刊の入荷、(2)は新刊の分類と保管、(3)は本の検索と貸し出しです。スマホ認知症では、(1)で入荷される新刊の量が多すぎ、(2)の分類が追いつかず、(3)で本の検索ができない状態。記憶があっても、その取り出しができなくなる。これが、もの忘れの原因です」
さらに冒頭で述べたように、自分で考える前にすぐに“ググる”など、本来自分の脳が行っていたことをスマホ任せにしていると脳の考える機能がさびついていき、思考力や集中力の低下につながる。そのため、家事の段取りがうまくできなくなり、ミスを繰り返して戸惑う女性も多いという。
「とくに女性は、家事に仕事、親の介護など、同時進行で複数のタスクを進めていて、ただでさえ脳がお疲れの状態。潜在的に脳疲労のある女性ほどスマホ認知症になりやすいといえるでしょう」
スマホ認知症から脱するには、「ぼんやりすること」