2020年5月8日 06:00
虫歯&歯周病リスクを調べる「最新唾液検査」歯科医が紹介
基準値未満だと、口腔内の環境が悪化している可能性がありますね」
【唾液緩衝能検査】
「次に、その唾液を使って、酸性度を調べます。酸性度を示すpH値は、6.8〜7が中性、それ以上がアルカリ性です。食事をすることで口内は酸性になりますが、そのまま酸性の状態でいると虫歯になりやすい。そこで、唾液に試薬を混ぜてpH値を色で判定し、赤くなれば安全。黄色くなるほど虫歯のリスクが高いことがわかります」
【潜血検査】
「続いて、試薬を用いてヘモグロビンを検出し、唾液に血液が混じっていないかをチェックします。口腔内に出血がある人は、その体内に細菌を取り込む口が開いているということ。歯みがき時に出血している人はもちろん、目に見えない微量な出血も見つけられます」
潜血検査で陽性の場合には、歯周病治療および予防処置が必要となる。
唾液検査は、予防歯科に力を入れているクリニックで導入されている。
その数は全国で増えつつあるので、ネット検索などで、地元の実施クリニックを見つけることが可能だ。費用は健康保険対象外で、今回紹介した検査の場合は、数千円程度(検査項目やクリニックによって異なる。精密検査の場合は1万〜3万円程度)。