2020年6月25日 11:00
半数が屋内で…1時間1杯の水が〇「熱中症」を防ぐポイント5
夏本番を前に、きちんと対策をしておきたいのが熱中症。コロナ禍で例年より家にいることが多いこの夏は、炎天下だけでなく、室内での発症にもいっそうの注意が必要。
「この夏は例年より気温が高くなることが予想されています。そして、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くの人が例年より長時間自宅にいることが考えられます。梅雨が明けるまでは雨の日も多く、窓を開けて換気する時間も短くなり、蒸し暑さを感じやすいでしょう。自粛生活でストレスもたまりがちで、体調を崩す人が例年より増えることが懸念されます」
こう話すのは、東京都健康長寿医療センター顧問の桑島巌先生だ。
消防庁の発表によると、熱中症により救急搬送される人の数は、意外に屋内でも多い。熱中症が発生する場所別の割合(今年6月8〜14日)では、住居42.7%、公衆(屋内)6.9%と、屋内合計は49.6%とほぼ半数が屋内で発生しているのだ。
また、昨年の統計を見ると、いまの時季から患者数は急増し始め、7月末〜8月初めにピークを迎えている。
熱中症は、体内で発生した熱をうまく外へ放出できずに、体内の水分が失われることが原因で発生する。
「体内で水分が不足している状態を放置しておくことにより、体液のバランスが崩れて、脳細胞のはたらきが低下し、さまざまな症状が発生するのです。