ビューティ情報『「“免疫力でがん治す”はトンデモ療法」抗がん剤治療の権威語る』

2020年7月1日 15:50

「“免疫力でがん治す”はトンデモ療法」抗がん剤治療の権威語る

「経験談や、少数例の治療成績による効果を強調する情報……この信頼度は、医学的に言えば“最低レベル”と言ってよいでしょう。少数例のデータでは、真に治療効果を証明できません。『○○というサプリメントを飲んだら、がんがよくなった』という体験談があったとします。しかし、その真の効果は、そのサプリメントを飲まなかった場合と、飲んだ場合と多数の人数で比べないとわからないのです」

■細胞実験レベルのデータだけでは信用できない

「培養したがん細胞に有効成分をかけたら、がん細胞が死にました!」という文句を信頼する患者は多いようだが、「これだけでは、人間に効果があるかどうかわからない」と勝俣さん。

「細胞・動物実験で効果を示した治療薬が人間での臨床試験で有効性が示され、実用化にいたるのは、3パーセントくらいと言われています。細胞実験のデータで効果があっても、実際の患者さんにがん治療としての効果を示す確率はとても低いのです」

■「予防に効果あり=治療に効果がある」と説明している

「がんの予防効果が証明された○○を、定期的に摂取するだけでがんが寛解したという例も!」と宣伝する商品についても、勝俣さんはこう指摘する。

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